【モバマス】芳乃「みなさまに横文字を教えてもらいますー」 (18)


芳乃「というわけでさっそくお願いしますー」

卯月「ええっ!?」

芳乃「どんな言葉でも良いですよー」

卯月「ええっと、じゃあー……スマイルとかどうでしょう!」

芳乃「卯月さん。私も高校生なのですよー? それくらい知っていますー」

卯月「そ、そうですよね……」

芳乃「笑顔という意味でしょー。むふー」

卯月「合ってますけど、そこまで誇るものでもないような……」

芳乃「お店でも売っているらしいですねー」

卯月「スマイル0円ですか?」

芳乃「卯月さんのすまいるなら5000兆円の価値がありますー」

卯月「あはは、ありがとうございますっ」

芳乃「しかしー、卯月さんはあまり良い言葉を教えてくれませんでしたー」

卯月「それはごめんなさい。……でも、そういうことだったら凛ちゃんに聞いた方が良いですよ!」

芳乃「凛さんですかー?」

卯月「はい! 凛ちゃんはいろいろな言葉を知ってますから!」

芳乃「それでは凛さんにも聞いてみましょうかー」

卯月「私も次の機会までに横文字を覚えておきますね!」

芳乃「ありがとうございますー」

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凛「それで次は私に?」

芳乃「いかにもー」

凛「別にいいけど。でも、私も卯月みたいに普通のことしか知らないよ?」

芳乃「学校で習うこと以外でしたら良いですよー」

凛「そっか。そうだな……アイオライトなんてどう?」

芳乃「ほー? それはどのような言葉でしょうー?」

凛「意味で言えば宝石かな。サファイアみたいに蒼くて綺麗な」

芳乃「ふむー。宝石については詳しくありませんがー、ぴかぴかな石ころのような物でしてー?」

凛「石……。まあ、そうだね。蒼くてキラキラ輝いてて、それにちょっと透明感もあるよ」

芳乃「見てみたいですねー」

凛「私も。まだ1度も見たことはないけど」

芳乃「凛さんはあいおらいとを何で知ったのですかー?」

凛「何で? そうだな……、あれは……」

芳乃「……ふむー。また面妖なこともあるのですねー」

凛「芳乃でもやっぱり珍しく感じることなんだ?」

芳乃「凛さんは私のことをどう思っているのでしてー?」

凛「あはは、やっぱりこう、光輝な感じがするよね」

芳乃「照れますー」

凛「あっ、嬉しいんだ」

芳乃「私も女の子ですからー」

凛「うん。……うん?」


芳乃「蒼の剣を受けよー、あいおらいと・ぶるー」

未央「………………」

芳乃「静かなる蒼の息吹よー、我が剣に宿りて敵を穿てー……らずーる・れおー」

未央「しぶりんに何されたの!?」

芳乃「ほー?」

未央「よしのん何かしぶりんに弱味でも握られてない? 私でよければ力になるよ!?」

芳乃「弱味などは何もないですがー?」

未央「それならいいけど……」

芳乃「凛さんには横文字を教えてもらったのですー」

未央「横文字? しぶりん何教えてるのさ……」

芳乃「あいおらいとー……」

未央「言わなくていいから!?」

芳乃「未央さんも何か教えてくださいー」

未央「えぇっ。しぶりんみたいに変な言葉知らないんだけど……」

芳乃「横文字ならなんでも良いですよー? 学校で教わらないことならばー」

未央「なんでもって逆に難しいけど……。そうだなー、じゃあ実用的なことで……」

芳乃「ふむー」

未央「トールチョコレートオランジュモカエクストラホイップエクストラソースとか?」

芳乃「何かの呪文でしてー?」

未央「まあ、呪文だね」

芳乃「誰を呪い[ピーーー]のですかー?」

未央「そんな物騒なものじゃないから。とあるコーヒーショップの注文法だよ」

芳乃「ほー……」

未央「よかったら試してみてね!」

芳乃「わかりましたー」


芳乃「とーるちょこれーとおらんじゅもかえくすとらほいっぷえくすとらそーすをお願いしますー」

菜々「……あの、芳乃ちゃん。ここのカフェにそんなメニューは……」

芳乃「とーるちょこれ(以下略)はないのでしてー?」

菜々「事務所併設のカフェですし、普通のコーヒーならありますよ?」

芳乃「それは残念ですー。せっかく未央さんが教えてくださいましたのにー」

菜々「もうっ! 未央ちゃん何教えてるんですかっ!」

芳乃「……ふー。菜々さん、お茶をいただけますかー?」

菜々「あっ、はい! 今お持ちしますねっ」

芳乃「できればおせんべいの用意もー」

菜々「それはないですよぅ!」

芳乃「………………」ズズー

菜々「それで芳乃ちゃん。どうして未央ちゃんにそんなこと教わったんですか?」

芳乃「私は今横文字を学んでいるのですー」

菜々「横文字?」

芳乃「はいー。卯月さん、凛さん、未央さんと順番に教えていただきましたー」

菜々「そうだったんですね」

芳乃「菜々さんも何か教えてくださいませんかー?」

菜々「何かと言われても……。そうですね、チョベリグとか!」

芳乃「それは知っていますよー。ばば様がよく言っていましたー」

菜々「ばばっ……。な、菜々はまだ若いですからね!!!」

芳乃「……お茶が美味しいですー」

菜々「芳乃ちゃんっ!!!」


加蓮「チョベリグ? あははっ、今時そんなこと言う人いないよ」

芳乃「私もそう思いますが、菜々さんがー」

加蓮「まーた自爆芸? 菜々さんも懲りないね」

芳乃「菜々さんも好きでやっているわけではー」

加蓮「そうだね。それで、横文字を聞いて回ってるんだっけ?」

芳乃「いかにもー。加蓮さんにも聞くつもりですよー」

加蓮「えー、私にも聞くの? そんな変な言葉知らないよ?」

芳乃「ぽてとをあげますのでー」

加蓮「何か捻り出すからちょっと待ってて!」

芳乃「表情が瞬く間に変わりましたー」

加蓮「ポテト、トルネードポテト、Xポテト、ハッシュド……」ぶつぶつ

芳乃「鬼気迫る表情ですねー」

加蓮「……はっ! そういえばこのあと奈緒が来るんだった!」

芳乃「ほー、奈緒さんがここにー?」

加蓮「うん。あっ、それで1つ提案なんだけど……」

芳乃「……ふむー。それくらいならばー。では、言葉はー……」


奈緒「お疲れー。……あれ、加蓮まだ来てないのか?」

芳乃「お疲れ様ですー」

奈緒「おっ、芳乃じゃん。加蓮見なかったか?」

芳乃「はてー?」

奈緒「そうだよなー。……ったく、いないなら連絡くらい寄越せよな」

芳乃「荷物はあるようなので席を外しているだけかとー」

奈緒「まっ、待ってれば戻ってくるか」

芳乃「それまで魔法少女ふるぼっこちゃんのこんぷりーとでぃすくでも見ますかー?」

奈緒「そんな時間は……は?」

芳乃「先日ぶるーれいが発売されて奈緒さんは楽しみだったようですがー」

奈緒「そうだけど……よ、芳乃だよな?」

芳乃「いかにもー。まじっくないとぼっこぼこちゃんは見ないのでー?」

奈緒「タイトル変わってるし!」

芳乃「ほー?」

奈緒「なあ芳乃。何か変なものでも食べたか? なんか絶対芳乃から聞きそうにない単語が飛び出したけど」

芳乃「先ほどお茶とおせんべいをー」

奈緒「普通だ」

芳乃「そしてとるねーどぽてとをー」

奈緒「トルネードポテト!?」

芳乃「冗談ですー」


奈緒「………………」

芳乃「奈緒さん?」

奈緒「芳乃、本当に加蓮と会ってないのか?」

芳乃「会いましたがー」

奈緒「会ってんじゃん!?」

芳乃「会ってないとは一言も言ってませんよー?」

奈緒「はぁ……。それで、加蓮はどこ行った?」

芳乃「ぽてとを求めて旅に出ましたー」

奈緒「ったく、時間くらい覚えておけよ」

芳乃「承知の上で出掛けましたがー」

奈緒「なおさら悪いじゃねーか!!」

芳乃「もうすぐ帰ってくると思いますよー?」

奈緒「帰ってきてもらわないと困るわ」

芳乃「私とのお話で時間も潰れたことでしょうー」

奈緒「潰れたけど心臓に悪いぞ」

芳乃「いくつか加蓮さんに教えていただいたのでー」

奈緒「芳乃に変な言葉教えるなよ。教育に悪いだろ」

芳乃「加蓮さんを責めてはいけませんよー? 私の方から聞きましたのでー」

奈緒「は?」

芳乃「私は今横文字についてみなさんに聞いて回っているのですー」

奈緒「何してんのさ」

芳乃「奈緒さんにも聞くつもりですがー……ふむー、加蓮さんが帰ってきましたねー」

奈緒「ん? まだ姿なんてどこにも」

加蓮「ただいまー」


芳乃「おかえりなさいませー」

加蓮「あっ、奈緒来てた。どうだった?」

奈緒「どうだったって、何がだよ」

加蓮「二人で話してたでしょ。その感想」

奈緒「心臓に悪い。あと、芳乃に変な言葉を教えるな」

加蓮「変な言葉って。もともと奈緒が話してたアニメじゃん」

芳乃「まじかるがーるふるたちさんがそのあにめでしてー?」

奈緒「だからまたタイトル変わってるし!」

加蓮「あははっ。そっちの方が面白そうなタイトルじゃん」

芳乃「ばずること間違いないでしょー」

奈緒「その単語は誰に聞いたんだ!?」

芳乃「さてー?」

加蓮「このまま色々と覚えてったらすごいことになりそうだね」

芳乃「次は誰に聞きましょうかー」

奈緒「まてまてもうやめろ! これ以上やっても芳乃のイメージが崩れるだけだって!」

加蓮「確かに。もうだいぶ変わった気もするけど」

芳乃「ふむー。いめーじですかー」

奈緒「そうそう。やっぱイメージって大事だぞ」

芳乃「奈緒さんがそう言うのでしたら、やめておきましょー」

奈緒「……ほっ」

芳乃「再開するのはまた今度にいたしますー」

奈緒「またやるのかよ!?」

加蓮「まあまあ、たまにはいいんじゃない? 見てる分には」

奈緒「アタシは相手したくないけど?」

芳乃「それでは、さようならー」

加蓮「じゃーねー」

奈緒「はぁ、本人が楽しそうならいっか」



おまけ


P「………………」カタカタカタッ

芳乃「……そなたー」

P「……ん?」タターンッ

芳乃「少し聞きたいことがありましてー」

P「芳乃か。どうした?」

芳乃「この事務所はWi-Fiがないのですかー?」

P「Wi-Fi?…………Wi-Fi!?!?!?」

芳乃「いかにもー」

P「……芳乃?」

芳乃「ほー?」

P「なんか変な機械のスイッチ押したか?」

芳乃「そのようなことはー」

P「じゃあ落ちてた怪しい薬飲んだり?」

芳乃「しませんよー」

P「か、風邪引いてたりしないか!?」

芳乃「安心してくださいー。私はいつも通り健康ですー」

P「そ、そうか……。それは安心……できないなぁー……」

芳乃「それでWi-Fiの件ですがー」

P「……そ、そうだな。Wi-Fiがどうかした、のか?」

芳乃「みなさまの過去のライブ映像をスマホアプリのYo◯Tubeで見ていたら速度制限になってしまいましたー」

P「………………」

芳乃「そのために事務所のWi-Fiを使わせてほしいのですー」

P「一気に畳み掛けにくるなぁ!?」


芳乃「確か私たちアイドルも使って良いものだったと記憶していますがー」

P「確かにそうだけど……」

芳乃「IDとパスワードを教えていただけませんかー?」

P「…………わかった」

芳乃「なにやら困惑しているようですがー?」

P「うん。すっごく困ってるよ?」

芳乃「悩み事でしたら聞きますよー」

P「……ありがとう。……でも聞いて意味あるのかな」

芳乃「むっ、困っている方の悩み事を解決するのは得意ですー」

P「そうか……」

芳乃「ではー、何を悩んでいるのですかー?」

P「……芳乃がおかしくなったことかな!」

芳乃「ふむー。芳乃さんがおかしくー。…………ほー?」

P「いきなりWi-Fiとか言い出してどうしたの? 横文字弱かったよね!?」

芳乃「………………」

P「誰かに教わったとしてもいきなりすぎるし、昨日までは普通だったはず!」

芳乃「………………」


P「芳乃にいったい何が……!」

芳乃「……そなたー」

P「俺の芳乃がどうして……」

芳乃「そなたー」

P「いったい誰がこんな酷いことを!!!」

芳乃「そなたー!」

P「!?」

芳乃「……そなたの瞳には私がどう映っているのですかー」

P「……ど、どうって言われても、いつも通り着物を着て、頭にリボンをつけて……」

芳乃「本当にそうですかー?」

P「俺にはそう見えて……」

芳乃「私は着物を着ていますかー?」

P「………………」

芳乃「今の私はお洋服を着ていますよー」

P「……そ、そんなこと」

芳乃「そなたの中で、いつまで私は着物を着ているのですかー?」

P「そ、それは……」

芳乃「早く最新の依田芳乃にアップデートしてくださいー」

P「あ……、あぁ……」

芳乃「依田芳乃ver1.01にー」

P「うわああああああああああ!!!!!」


終わりです。

よしのんにアップデートしろと怒られたので出来ました。

他にも書きたい子はいるのでそのうち同じようなのを書くと思います。

蘭子とかすごいことになりそうなので……。

それでは、読んでいただきありがとうございました・





普段はポジパとか書いてるんですよ。


【モバマス】茜「新年も!」未央「ポジパが」藍子「遊びますっ」

sage進行してたので文字化け起きてました。
3レス目だけあげなおしておきます。


芳乃「蒼の剣を受けよー、あいおらいと・ぶるー」

未央「………………」

芳乃「静かなる蒼の息吹よー、我が剣に宿りて敵を穿てー……らずーる・れおー」

未央「しぶりんに何されたの!?」

芳乃「ほー?」

未央「よしのん何かしぶりんに弱味でも握られてない? 私でよければ力になるよ!?」

芳乃「弱味などは何もないですがー?」

未央「それならいいけど……」

芳乃「凛さんには横文字を教えてもらったのですー」

未央「横文字? しぶりん何教えてるのさ……」

芳乃「あいおらいとー……」

未央「言わなくていいから!?」

芳乃「未央さんも何か教えてくださいー」

未央「えぇっ。しぶりんみたいに変な言葉知らないんだけど……」

芳乃「横文字ならなんでも良いですよー? 学校で教わらないことならばー」

未央「なんでもって逆に難しいけど……。そうだなー、じゃあ実用的なことで……」

芳乃「ふむー」

未央「トールチョコレートオランジュモカエクストラホイップエクストラソースとか?」

芳乃「何かの呪文でしてー?」

未央「まあ、呪文だね」

芳乃「誰を呪い殺すのですかー?」

未央「そんな物騒なものじゃないから。とあるコーヒーショップの注文法だよ」

芳乃「ほー……」

未央「よかったら試してみてね!」

芳乃「わかりましたー」

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