【ゼノブレイド2】カグツチ「ニア、少し聞きたいことがあるのだけれど」 (19)

アーケディア法王庁 アーケディア大聖堂 客間

ニア「なんだかんだでメレフもカグツチもメンバーみたいになってるよね。もう正式にうちに入ったら?」

メレフ「特別執務官の私に本気で言っているのか?」

ニア「冗談だって!」

ビャッコ「しかしあれですね。もう相当な日数共に行動しているような気もします」

カグツチ「そうね。一緒に行動し始めたのは…スペルビアでサタヒコとベンケイと戦った頃からかしら」

ニア「最初戦った時は恐ろしかったわ。炎の輝公子様のあの力!ドライバーが近くにいないのに!」

ビャッコ「全く歯が立ちませんでした。私の属性は水なので多少の抵抗は出来ると踏んでいたのですが…」

カグツチ「エーテル遮断網を使ったものねぇ。力でねじ伏せてもいいのだけれど、やっぱり安牌をと思ったから」

使い「メレフ特別執務官。アヴィリティア新会長から是非お話をと」

メレフ「彼から?分かった。今行くよ」

メレフ「すまないカグツチ、少し待っててくれ」

カグツチ「分かりました」

ニア「いってらー」

ビャッコ「行ってらっしゃいませ」

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昨日のゼノブレssと同じ人?

ニア「カグツチの炎って蒼いよね。ホムラの炎は赤いのになんで?」

カグツチ「さぁ…元々私自身蒼色を基調にしているという事と…」

ビャッコ「ことと…?」

カグツチ「強い炎は赤ではなく青色になると言うじゃない?」ゴオッ

ニア「ひゃ」

カグツチ「ふふ、冗談よ。でもやっぱり私が青だからじゃないかしら?」

ニア「だからホムラは赤、ヒカリは黄…白?ビャッコは」

ビャッコ「名前がビャッコですので…」

ニア「色的には雪じゃないの?あんた」

ビャッコ「面目ありません…」

カグツチ「サイカさんなんかは、腕や頭に電球付いているし見たままの雷ね」

ニア「ハナは確か自由に決めれるんだっけ?それって凄い強みだよねー」

ビャッコ「JSモードの標準は地、JKモードでは火でしたかな」

ニア「JSとJKの両方を水にしてビャッコと組めば今ならカグツチに勝てるかも!」

カグツチ「あらあら?だったら私も本気にならないと行けないわね」ゴオオォォ

ニア「あっち!ちょ、客間燃えるって!」

カグツチ「大丈夫よ。ここは大聖堂。ちょっとやそっとの事じゃびくともしないわ」

ニア「そういう問題じゃないから!」

カグツチ「冗談よ。流石にアーケディアでそんな事しないわよ」

ニア「アーケディアじゃなければやるのかよ!」

カグツチ「ほほほ…そういえばニア、聞きたい事があるのだけれど」

>>2
はい。

ニア「聞きたい事?私に?」

カグツチ「えぇ。ちょっとした好奇心なのだけれど」

ニア「いいよ。ニアさんになんでも聞いてご覧!」ドヤ

カグツチ「貴女ってレックスのこと好きなの?」

ビャッコ「うぇ」

ニア「え、あ?えーともっかい」

カグツチ「貴女はレックスの事を異性として見てるのかしら?」

ニア「うん、聞こえた言葉に間違いがないのは分かったが何故その結論に至ったのか聞きたいんだけど」

カグツチ「あら、気付いてないと思ってたの?だって貴女戦闘中以外ずっとレックスの方見てるじゃない」

ニア「え!?うそ、マジ!?」バババッ

カグツチ「嘘よ。でもその焦りよう、心当たりがあるんじゃなくって?」ニヤ

ニア「う゛…ぬぬぬ…」カァ…

ビャッコ(カグツチ様も人が悪い)

カグツチ「あら…もしかしてビンゴだったかしら?」

ニア「う、ぅ…」

カグツチ「恥ずかしがらなくていいのよー?生き物なんてみんなそんなものなのだから。戦いのうちに共闘してる相手を好きになるなんて、過去の私にもあったみたいだし」

ニア「べ…別に好きなんて言ってないし…」

カグツチ「あら、じゃあ好きじゃないの?」

ニア「そういう話じゃなくてさ…その…」

カグツチ「好きなの?違うの?ニアの口から聞きたいわぁ」

ニア「う゛うぅぅ…」

ビャッコ「か、カグツチ様、ちょっとやり過ぎでは─」

ニア「あ、ああそうだよ!好きだよ!なにか文句あるかっ!」

ビャッコ「わお」

カグツチ「きゃー言っちゃった。顔真っ赤で可愛いわねぇ」

ビャッコ(カグツチ様はやはり色恋沙汰が好きなのだろうか)

カグツチ「…でも好きならもっとレックスにアプローチしないと」

ニア「それは…」

ビャッコ「お嬢様、首筋まで赤くなっていますが大丈夫で─」

ニア「ビャッコは黙ってて」

ビャッコ「申し訳ございません…」

カグツチ「でもそうねぇ…確かに彼の側にはいつも天の聖杯─ホムラかヒカリがいるものね」

ニア「…そう…レックスにはホムラもヒカリもいる。暫く一緒にいて分かるだろ?あの二人のイチャつき具合がさ」

カグツチ「傷の共有。魂を交換してるからか多少の意思疎通も出来るみたいね」

ニア「あの間に入れるわけがない。それに、ドライバーが生き続ける限りブレイドは側にいる。…ホムラが消え去ることでしか実ることは無いんだ」

ビャッコ「お嬢様…」

ニア「そんな事、祈れるはずないだろ?好きな人の不幸を願ってまで結ばれたくない。だからもういい。私が諦めるんだ」

カグツチ「…ニア」

ニア「…なにさ」

カグツチ「貴女、本当にレックスとイチャイチャしたくないの?」

ニア「イチャ…!?」

カグツチ「あのねぇ、欲が無さすぎないかしら?好きなんでしょ?なら奪い取っちゃえばいいじゃないの」

ニア「奪い…それって…っっ」///

カグツチ「…別にそういう方法だけとは言ってないわよ?」

ニア「ぐぅ…っ嵌められたか…!」

カグツチ「あなたが勝手にハマったのとはちがくて?…とにかく、今も昔も恋は諸行無常!多少卑怯な手を使ってでも奪い取るものなのよ!」

ニア「卑怯な手って…でもあの二人の間に入れるわけ…」

カグツチ「間に入れないのなら横から引っ張ればいいのよ、あなたの方に!彼、多分あなたのこと女の仲間としか認識して無いわよ」

ニア「それは、まぁ…」

カグツチ「だからいっそここで女を見せるのよ!もっとお洒落して、髪の毛も整えて!胸は…とにかく!」

ニア「む、むむ胸は関係ないだろ!!」

カグツチ「あら、やっぱり気にしてたのね」

ニア「う…」

カグツチ「安心して?寄せて上げるブラってのもあるのよ」

ニア「い、いらないからっ!」

カグツチ「それはともかく、例えばホムラに対抗して料理作ってみるとか、ヒカリに対抗してツンデレしてみるとか、ホムラに対抗してもっとベタベタしてみるとか!」

ニア「レックスとベタベタ…」カァァ…

ビャッコ「なるほど…やはり男というものはテンプレ的でありながらもそういったものに惹かれるものですしね」

カグツチ「その通りよ!男ってのは萌えに反応するものなのよ!」

ニア(トラみたいな事言うなあ)

カグツチ「創世記の1500年前から今まで歴史は愛憎劇で作られてきたわ!」

ビャッコ「確かに」

カグツチ「愛とは、恋とは自身と恋敵とのダブルマッチよ!自分の想いを伝えなければ何も起きないわ!そう、今こそ動くべきよニア!Let's Love Life!!!!」

ビャッコ「落ち着いてくださいカグツチ様。キャラ崩壊が過ぎます」

カグツチ「はぁ…はぁ…とにかく、行動すべきよ。本当に好きでたまらないなら自分のモノにしたいはず」

ニア「そりゃ…そうだけど」

カグツチ「だったらいいじゃない。当たって砕けてみたって。まだ砕けるには早いと思うけど」

ニア「砕けたくないっての…」

カグツチ「だったらアプローチしていくべきではなくって?もっと女の子らしさを見せなきゃ。大体口調が男っぽいのよね」

ニア「それはもう仕方ないだろ…そういう性格なんだから」

カグツチ「髪型も変えるべきね。今のままでも充分魅力的だけど、もう少しいい感じにならないかしら?」

ニア「髪の毛はアイデンテイテイだから嫌だ」バッ

カグツチ「そうかしら?じゃあ服かしらね。あとアイデンティティよ」

ニア「あ、アイデンティティはともかく!髪の毛は変えない。」

カグツチ「なら服ね。コレに関してはいろいろ着てみないと分からなさそうだけど…」

ビャッコ「正直何を着なさっても似合う気がします」

カグツチ「そうなのよねぇ…銀髪と言うのがやはりでかいのよね。白ワンピとか凄く似合ってそう!」

ビャッコ「分かります、わかります…白ワンピのお嬢様!いいですねぇ…」

ニア「…レックスはワンピースとか好きなのかな…」

カグツチ「ようやくやる気になって?」

ニア「そ、そんなんじゃないから!単に好きなのかなーって!思っただけだ!」

カグツチ「あら、そう?うーん…服に関しては実際着てみないと分からない所が多いし…やはりここは、口調かしら」

ビャッコ「…女の子のように振る舞うお嬢様…少し興味があります」

ニア「ビャッコ、後でブレイドアーツ連続30回の刑な」

ビャッコ「そんなっ!」

カグツチ「そうね…ニア、「レックス、お疲れ様!怪我してない?私が治してあげるね。えへへ」って言ってみて?」

ニア「ひっ何その甘え声怖い」

カグツチ「ゴホン、いいから」

ニア「え、言わなきゃいけない感じ?」

ビャッコ「お嬢様、私もカグツチ様もお嬢様の恋の行く手を導こうと尽力しています。どうかやってみてはいかがでしょうか」

ニア「うっ…うぅ…分かったよ…」

ニア「レッ…レックス、お疲れ様。……け、怪我してない…?治してあげる…ね。え…えへ…」

カグツチ「カット。全くなってない。そんなものじゃレックスの心は動かないわよ!」

ビャッコ「お言葉ですがカグツチ様。男というものはああいったギャップに萌えるものなのです。普段はキツい口調なのに、突然女の子の様な口調で真っ赤になりながら自分に寄ってきたらイチコロというものです」

カグツチ「な、なるほど、確かに!」

ビャッコ「カグツチ様はもう少し萌えについて勉強するのがいいと思います。あらゆる場面で萌えを感じるようになって初めて1人前というものです」

カグツチ「中々険しそうな道程ね…」

ニア「も、萌えとか言われても分からないっての…」

カグツチ「…なるほど。この子考えてみれば存在が萌えみたいなものね」

ビャッコ「その通り。お嬢様は最早萌えを作り出すのではなく自らが萌えになってしまったのです」

カグツチ「ふ…ならばもう残った手は一つしかないわね」

ビャッコ「そのとおり、一つしかありません」

ニア(何言ってんだこいつら)

カグツチ「ニア!」

ニア「はいはい…なんでございましょーか」

カグツチ「もう一度聞くわ。レックスの事が好きなの?」

ニア「…聞く必要あるかなぁ…そうだよ、好きだよ」

カグツチ「なら本人に聞いてみるのが一番よ」

ニア「……は?」

レックス「よ…よお…」

ニア「えっえ!?はぁ!?」ガタッガタタッ

レックス「いや、なんか妙に騒がしいなあと思って来てみたから…」

ニア「……ビャッコ?」

ビャッコ「…世の中には…摩訶不思議というものがあるのです」

ニア(後でしばこう)

レックス「き、来ただけだからっ!それじグエッ」グイッ

カグツチ「そうは行きませんよ?どうせ聞いてたのなら最後まで聞いてあげて?」

レックス「わ、わかっ分かったから!離せっ!」

カグツチ「はい」パッ

ニア「き…聞いてたって…どこからだよ」

レックス「アイデンテイテイ辺りから…」

ニア「うっわマジかよ…ほぼ聞かれてるじゃん…うわぁ…」

カグツチ(あっらー顔真っ赤で顔抑えてるけどにやけ顔がちょこちょこ見えてるーっ)

ビャッコ(やはりカグツチ様のキャラクターは掴みづらい…)

レックス「そ、その、俺としては個人的にワンピースは好きだ、な」

ニア「ああ、うん、そっか…」ギュゥッ…

カグツチ(可愛いっ!腕で顔隠してるけど真っ赤な耳が見えてるっ!見えてるっ!)グオォォ

ビャッコ(カグツチ様本当に落ち着いてください。燃えますから。部屋が)

カグツチ(さぁニア!面と向かって想いを伝える時よ!想いを伝えられたという事実は何よりも大きく心を動かすわ!)ヒソヒソ

ニア(え、えぇ!?今ここで!?無理!無理だから!絶対に!!)ヒソヒソ

カグツチ(どうせ聞かれてるのだから変わらないでしょう!さぁ早く!)ヒソヒソ

ニア(う、うぅぅぅっ!分かったよぉ!)ヒソヒソ

ニア「レ、レレ、レ、レックスッ!」

レックス「ひゃっはい!」

ニア「そ、その、あ…の、え…あっ…」パクパク

ニア「わ、わた、わたしっ…レックスのこと、が…す…すす、すっ──」フラッ

ビャッコ「お嬢様っ!」

レックス「二、ニア!大丈夫か!?うっ?」ガシッ(あれ、なんか、思ってたよりも…)ドキ

カグツチ「あら…ちょっと刺激がキツすぎたかしら。…でも」

レックス「とりあえずベッドに寝かせるか?」ドキドキ

ビャッコ「そうですね。そうしましょう」

カグツチ「どうやら、恋の行く末にはうっすらと新しい道が出来たみたいねぇ?」

ニア「きゅぅ…」クルクル

カグツチ(聞こえていないようだけど)

終わり

以上で終わりです
ラストの方悪魔的睡魔に襲われたのでお粗末になってるかもしれませんが以上です
読んでいただきありがとうございました

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