最終章ネタバレあります
キャラ崩壊もあります
短い
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しほ「貴方の選んだこと、母はあれこれと口出しは致しません。…それは言い換えると、貴方自身の手で道を切り開き困難を乗り越えねばならぬということです」
まほ「……覚悟しています。それでも、ドイツの戦車道を学びたいんです!」
しほ「…そう、決意は硬いようね。わかったわ」
まほ「ありがとうございます。お母様」
しほ「ところで…そろそろ黒森峰に戻った方がいいんじゃない?後輩達が見送りパーティするんだって息巻いているの、知らないわけではないでしょうに」
まほ「……あの子たちには気の毒なことをしました。どうしても卒業まで待てなくて…急な引退になってしまって」
しほ「いいんじゃない?別れは唐突なくらいが丁度いいのです。ほら、本当に間に合わなくなるわよ」
まほ「はい。それじゃあ…」スッ
ガチャ
バタン
菊代「…行ってしまいましたね、まほお嬢様」
しほ「海外ごときで音をあげるようなヤワな鍛え方はしてないわよ。何も心配はいらないわ」
菊代「…そうですね。きっとやり遂げて成長したお姿を見せてくださることでしょう」
しほ「正直なことを言うと、少しだけ寂しいわね」
菊代「はい…」
しほ「…娘が懸命に戦っているのに親が落ち込んでは世話がありませんね。さて、仕事を始めましょう。私は書き物をするので、菊代は外回りをお願いします」
菊代「畏まりました」
ガチャ
バタン
しほ「………………」
菊代「…あ、いけない忘れてた」
菊代「あのー奥様ぁ、例の糞眼鏡の処遇についていかがいたし…」ガチャ
しほ「うえええええええええん!!!まほおおおおおおおおおお!!!!!」ビエエエエエエ
菊代「」バタン
菊代「…しんこきゅうしんこきゅうー」スーハースーハー
菊代「今のは見間違い。目の錯覚。幻覚。パンツァードランカー。よし」
菊代「……お、奥様ー」ガチャ
しほ「なんでよおおおおおおおお!!!!日本で勉強してもいいじゃない!!!!!ばかあああああああああ!!!!!!」ウワアアアアアアアン!
菊代「…………」
菊代「み、見間違えじゃなかった…」
しほ「あおおおおおおおおん!!!!あおおおおおおおおん!!!!」
菊代「お、奥様!気を確かにもってください!」
しほ「!?」ビクッ
しほ「あら、随分早いお帰りなのねぇ菊代。サボってはいけませんよ?」シレッ
菊代「いや、無理ですから取り繕うの。アイシャドーが溶けてデロッデロじゃないですか」
しほ「ちょっとトウガラシ入りのラム酒を飲んでいたもので」
菊代「もうちょっとマシな言い訳をしてください」
菊代「やっぱり心配なんじゃないですか!まほお嬢様は行く気満々でしたし、やめろなんて立場上言えないでしょうけど…あんなぶっきらぼうな対応じゃなくて、もっとこう、温かく送り出すこともできたのでは!?」
しほ「そういうのキャラじゃないし…」
菊代「あ、自分のキャラとか理解してたんだ…。まあ、気持ちもわかりますけど、ずーっとドイツで過ごすわけではないでしょうし長い休みのときは帰ってきてくれますって」
しほ「それもそうなんだけど…ほら、大学って学園艦じゃないでしょう?」
菊代「え、まあ…」
しほ「陸の上にあるということは、つまり男の目があるってことなのよ!これを一大事と呼ばずしてなんと呼ぶのです!」
菊代「えぇ~…」
しほ「まほは美人なうえにナイスバディですからね…きっとクソッタレのドイツ野郎にコマされて外人仕様の極太フランクフルトを下の口にごちそうになってしまうことでしょう…」
菊代「なに口走ってるんですか。ちょっと落ち着いてください…」
しほ「そして全盛期ナチスばりの拷問じみたプレイに完全にアヘ顔になって、私の元へ一本のビデオレターが届くのです。そこには…」
菊代「そんな新堂〇ルみたいな」
しほ「私の勘が告げているのです。娘たちを差し置いて汚いオッサンどもに嬲られる二次創作が大量生産された挙句抱き枕まで闇市場で取引されている私のメス犬センサーが」
しほ「まほの留学設定を利用したえげつない書籍が大量生産されるに違いないわ!具体的には来年の夏と冬あたりに!」
菊代(奥様が壊れた…旦那様…早く帰ってきて…)
お銀『チンポなんかに絶対負けたりしないよ。ま、チンポを見た事ないんだけどさ』
菊代「誰だ今の」
菊代「そ、そもそも!奥様だって高校卒業と同時に旦那様とデキ婚するようなお方ではないですか!まほお嬢様も年頃の女の子なんですし、恋の一つくらい…」
しほ「甘いわよ菊代!ま、貴方のような影の薄い半モブキャラな感じの女にはわからないでしょうがね」
菊代「おい」
しほ「いい女というのはいつも男がすり寄ってくるものなのです。恐ろしいことに十中八九体目的の下卑たもの。恋?そんなのが入り込む余地がないほどにです!常夫さんがその都度半殺しにしてくれなかったら私は今頃メス豚として奴隷オークションに出品されていたことでしょう」
菊代「なんか不穏な言葉が」
しほ「……ああもう!こうしちゃいられないわ!今すぐ荷物をまとめなさい!」
菊代「奥様!?いったい何を…」
しほ「決まっているでしょう。ついでにみほも連れて一緒にドイツに行くのです」
菊代「馬鹿じゃねえのこの淫乱ババア」
しほ「ちょっと」
菊代「そんなことして、西住流はどうなるんですか!」
しほ「ま、なんとかなるでしょ」
菊代「雑!お嬢様に比べて!考え直してください!」グイグイ
しほ「離しなさい菊代!クビにするわよ!いいの?常夫さんとお茶ができなくなるわよ!?知ってんのよ?常夫さんと私がまほを仕込むほど仲が進展してると知らず、いじらしくも恋文渡して撃沈した阿保女があんただってことくらい!」
菊代「このアマ!言ってはならんことを!!!!」
ワーワー!
ギャーギャー!
常夫「ただいま…どうしたんだいしほさん。随分と騒いでいたようだけど」
菊代「あ…旦那様…お帰りなさいませ…」ハー…ハー…
しほ「常夫さぁん…まほが、まほがぁ…あと菊代がいじめる…」グスグス
菊代(こいつっ…!)
…………
常夫「うん、確かに心配だな。遠い異国の地で独り…」
しほ「でしょ?だから…」
常夫「でも、心細いのは僕らだけじゃなくまほもだよ。あの子は賢い子だ。全部覚悟の上で旅立ったんだよ」
常夫「まほは、今まさに羽ばたこうとしているんだ。親としては寂しいし泣きたくもなるけど、いつかは絶対、子供は親を離れて一人で生きていかなきゃいけない。仕方のないことなんだ。僕らは信じることしかできないんだ」
しほ「常夫さん…そうよね、私、まだあの子のことを小さい子供だと思ってたのかもしれない…もう、大人なのよね…」
菊代(はぁ…よかった。ようやく丸く収まりそう…)
常夫「でも、いい方に考えたら手がかからなくなったということでもあるよね。だからさ…」
常夫「そろそろ三人目、どうかな?」
菊代「えっ」
しほ「常夫さん…!私もそれを考えていたところなの!」
菊代「は??」
しほ「…菊代」
菊代「はい」
しほ「お小遣いと暇をあげるので一日…いや二日…いや一週間ほど遊んできなさい」
菊代「どんだけヤる気だ」
しほ「大洗というところがおすすめですよ」
菊代「みほお嬢様の監視しろってことじゃないですか。雑用頼んでるだけでしょそれ」
しほ「いいからほれ、とっとと。クビになりたいですか?」
菊代「………………行ってまいります」
ガチャ
バタン
ンホォオオオオオオ!
オホォオオオオオオ!!(ドスンバタン
菊代「……みほお嬢様には黙っておこう。こんなの辛すぎるわ」
【十か月後】
ドイツ人『ヘイまほ!あなたの故郷からエアメールよ!(ドイツ語)』
まほ『えっ、ああ、ありがとう(ドイツ語)』
ドイツ人『ドイツ語も板についてきたわね。このペースなら故郷に帰る頃には通訳の仕事だってできるわよ』
まほ『はは、まさか。私には西住流を背負って立つという夢があるんだ』
ドイツ人『痺れること言うじゃない。なら今日も戦車の特訓をしなきゃね。終わった後はソーセージとビールで乾杯よ!』
まほ『ありがとう。すぐに準備して行くよ』
まほ「お母様からだ…なんだろう」ビリビリ
しほ『まほへ。むほが産まれました』
まほ「」
しほ『写真も送ります。妹の顔を見に、たまには帰っていらっしゃい しほ』
まほ「」バタン
ドイツ人『まほ?まほ!しっかりして!痙攣してる!いったい何が…』ユサユサ
一方大洗でも、同じ手紙を受け取ったみほが泡を吹いて失神したという
おしり
お目汚し失礼しました
ネタバレ防止のため深くは語りませんが新キャラ一味がめちゃくちゃエロくて最高なのであと三回ほど見に行く予定です
ガルパンはいいぞ
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