マミさんがうんこソムリエになるまで (79)
マミ「あなたは糞便を食したことがあるかしら」
マミ「ええ、糞便よ。わかりやすく言うならうんちよね」
マミ「……まあ普通はないわよね、食べたコトなんて」
マミ「私はあるわ。最低の味だった」
マミ「思い出すだけでも吐き気を催す屈辱の中、私はアレを食べさせられたの」
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マミ「知ってるかしら、大便って死ぬほど苦いのよ」
マミ「聞いた話だと、体内で分泌される胆汁が酷く苦くしているのだそうね」
マミ「どうでもいいけれどね、そんな話」
マミ「とにかく苦くてマズくて、臭くて汚くて……」
マミ「ショートケーキみたいなお砂糖味に慣れていた私には、耐え難いモノだった、ということさえ分かってくれればいいわ」
マミ「あれは私が中学二年生になった頃……」
マミ「魔女の結界に踏み込んだときのことだった」
マミ「あそこに一歩入っただけで私は戦意をへし折られたわ」
マミ「だって、床一面が人糞で敷き詰められていたんですもの」
マミ「壁にも執拗に塗りたくられていて……」
マミ「とても正気でいられるような場所じゃなかった」
マミ「清掃の行き届いていない公衆トイレの匂いってわかるわよね?」
マミ「アンモニア臭が鼻をつくあの感じ……」
マミ「アレがぜんぜんマシに感じるくらい、魔女の結界は悪臭の塊で出来ていたの」
マミ「糞を放置しつづけた、発酵した匂い……」
マミ「耐えきれなくて、私は嘔吐したわ……胃の中が空っぽになるくらいね……ふふ」
マミ「でも、それでも、私は自分を奮い立たせて魔女の結界を進んだの」
マミ「私がやらなきゃ、誰かが犠牲なるかもしれない……」
マミ「そんな正義感で、足を進めた」
マミ「……私、バカだったから」
マミ「そこで逃げていれば、きっとこんなことにはならなかったのにね」
マミ「魔女と遭遇して、私は交戦した」
マミ「でもいつものような動きは全然出来なくて……まったく上手く戦えなかったわ」
マミ「だって、ステップを踏めば糞が飛び散ってスカートにかかるのよ?」
マミ「銃を外せば私の顔にかかるのよ?」
マミ「いつも通りに、なんて出来るわけないじゃない」
マミ「そしてそれが命取りになったの」
マミ「魔女は大腸みたいな触手で、動きの鈍い私を拘束して」
マミ「私を、地面に這いつくばらせた」
マミ「糞まみれの地面にね」
マミ「全身をけがされて、顔にも厭ってほど汚物がついて」
マミ「……死に物狂いで私は暴れたけど、無駄だった」
マミ「私はもう、逃げられなかった」
マミ「そしてアイツは……あの魔女は触手を器用に操って、私の前にアレを差し出してきたの」
マミ「触手にたっぷり盛り付けられた……人糞をね」
マミ「湯気と共に悪臭を立ち上らせる糞が眼前に突きつけられて」
マミ「他の触手が私の顎を強引に引っ張って、私の口を開けようとして」
マミ「何をされようとしているのか察した私は、もう完全に気が狂ってしまった」
マミ「冷静な判断なんて無理」
マミ「絶望的な状況から逆転するのなんて無理」
マミ「私はもう泣き叫びながら懇願するしかなかったわ」
マミ「お願い、やめて、やめてやめてやめてやめてやめてやめて!!」
マミ「……そんなの、魔女に通じるわけないのにね」
マミ「お願い、夢ならさめて」
マミ「そんな風に現実逃避もしてたっけ」
マミ「……全部、無駄だった」
マミ「私の口の中に人糞が運ばれて」
マミ「私はそれを受け入れるしかなかった」
マミ「ねえ分かる? 人の尊厳も何もかも失った瞬間の味ってどんなものか」
マミ「匂いを嗅ぐのと、口から鼻に抜ける匂いって違うのよ?」
マミ「口に運ばれたそれを、私は飲み込むしかなかった」
マミ「どんなに嫌でも、どんなに屈辱であっても」
マミ「……そうでなきゃ窒息死してしまうんですもの」
マミ「だから、運ばれ続けるそれを、受け入れ続けた」
マミ「頬を伝って涙が口に入ってきたけど……涙の味なんてわからなかったわよ」
マミ「……その後、何がどうなったのかは良く覚えていないわ」
マミ「気がつけば私は、糞まみれで路地裏に倒れていた」
マミ「口に残る粘つく食感、口から出る悪臭」
マミ「私はまた吐いたわ。全部出してしまいたかった」
マミ「空っぽの胃に収まった汚物がまた口から排出されてよりけがらわしいものになって私から出て行った」
マミ「何度吐いても、吐いても、吐いても。あの味は舌にこびりついて離れなかった」
マミ「呼吸をするだけであの匂いが私の精神を犯した」
マミ「吐いて、泣いて、目をこすろうとして自分の手も糞まみれだって気がついて悲鳴をあげて」
マミ「そもそも自分の顔も糞で覆われているから関係ないのだと気がついて大声で笑った」
マミ「あの時の私ったら……あは……あはははははは!!」
マミ「……正気を取り戻すには、長い時間が必要だった」
マミ「なんとか落ち着いた私は、魔法で最低限の身なりを整えた」
マミ「リボンを使って服を作り上げ、身体を拭いた」
マミ「匂いはどうしようもなかったし、髪にこびりついたモノもとれなかったので」
マミ「そこは諦めて、家に帰るしかなかった」
マミ「……帰り道、私とすれ違った人が、汚物を見るような視線を向けていたのは……今でも忘れられないわね」
マミ「汚物のような……というか、私はもはや汚物そのもののようなものだったから、間違ってはいないのかも」
マミ「それから数日間は、何も喉を通らなかった」
マミ「それがなんであれ、咀嚼するという行為が忌まわしい記憶を呼び起こしたから」
マミ「美味しいパスタも、あまーいケーキも」
マミ「何もかもダメだった」
マミ「チョコレートなんてただの嫌がらせよ」
マミ「でも、結局生きている以上お腹は空くもので」
マミ「ようやく何か食べたいという気持ちになることが出来たとき」
マミ「私は改めて大好きなケーキを食べた」
マミ「お砂糖の甘さと、クリームの風味が口いっぱいに広がって……」
マミ「……私は、絶望した」
マミ「美味しく、なかったのだ」
マミ「久しぶりの食事だったから、ちょっと感覚が変になっちゃってるだけかと思ったの」
マミ「最初はね」
マミ「だから、とりあえずは全部食べて……おかしいなあ、って思いながら」
マミ「なんとか御馳走様したんだよ?」
マミ「でもね、そのあと数時間して……私、わかったんだ」
マミ「私は、もうダメになっていたのよ」
マミ「食べた後は当然、出すものを出すわよね?」
マミ「私も数日ぶりのお通じが来て……」
マミ「トイレで出して……」
マミ「お尻を拭いた紙を、無意識の内にみてしまって」
マミ「白い紙にこびりついたそれを見て……」
マミ「……ごくり、って。生唾を飲み込んじゃったの」
マミ「自分でも理解できなかったわ」
マミ「なぜ、それを見て、その反応を、私の身体は……」
マミ「────そんなはずはない!」
マミ「って否定したくて、もう一度それを見て」
マミ「その香りに……頭がクラクラした」
マミ「胸がドキドキして腕の震えが止まらなくて」
マミ「息もハアハアして唇の震えが止まらなくて」
マミ「それにお股も……」
マミ「……私は、頭に浮かぶ光景を振り払おうとしたのだけれど」
マミ「でも……身体は言うことを聞かなかった」
マミ「私はそれを顔に近づけて……」
マミ「愛しい王子様に口付けするように、そっと」
マミ「唇を重ねたの」
マミ「恐る恐る舌を出して、舐めとったそれは……」
マミ「やっぱり、最低の味だったわ」
マミ「吐き気を催す、最低の匂いだった」
マミ「なのに……」
マミ「私は、自分の身体が熱を帯びて、全身で喜んでいるのを感じたの」
マミ「その日の夜は大変だったわ」
マミ「一睡もできなかった」
マミ「心が後悔でいっぱいに埋め尽くされて……」
マミ「そして……」
マミ「身体を慰めるのに、必死だったから……ね」
マミ「もちろん最初は認めたくなかったわ」
マミ「でも、ご飯は美味しくないし、なのにお腹は空くから食べなきゃいけなくて」
マミ「そうすると、また出るものが出るじゃない?」
マミ「毎日毎日、それを見る羽目になって……その度に身体は疼いて」
マミ「……我慢できなくなるのも、時間の問題だったわ」
マミ「そして……しばらくして」
マミ「私は自分に正直になることに決めたの」
マミ「私は認めたわ。自分が狂ってしまったことを」
マミ「自分が異常であることを」
マミ「私が……」
マミ「大便を口に運んで、興奮するような変態になっちゃったんだ……ってこと」
マミ「先にネタバラシをしちゃうとね?」
マミ「これ、魔女の呪いのせいだったのよ」
マミ「魔女に食わされたものの中に……」
マミ「魔女特製の、あるものが混じっていたの」
マミ「それが、私をおかしくしてしまったの」
マミ「そんなことは知らずに、私は自分の欲求のまま、欲望を貪り始めたわ」
マミ「学校のトイレで、こっそり指ですくって口に運んだり」
マミ「公園の草葉の陰で……出したものを食べてみたり」
マミ「最初のうちは、勝手がわからなくて大変だったけど……次第に理解していったわ」
マミ「まず始めに気がついたことは」
マミ「誰かに見つかるかもしれないって思うと、想像しただけで興奮するってコト」
マミ「だから私はさっそく実践しちゃった」
マミ「誰かに見られるかもって想像だけじゃなくて」
マミ「実際に『している』ところを、見せちゃえって……」
マミ「まず私がしたのは、年端もいかない女の子を捕まえて」
マミ「無理やり見せつけることだったわ」
マミ「リボンで縛り上げて逃げられなくして」
マミ「お尻から出てくるところから見せて」
マミ「それをねっとりと味わって食べる様を見せてあげたの」
マミ「正直に言ってね……すっごく興奮したわ」
マミ「でもちょっと刺激的過ぎたみたい」
マミ「その子、最後は気絶しちゃってたから……くすくす」
マミ「それからは本当に色んな場所で、色んなシチュエーションでしたわ……」
マミ「自分の体調や、食べたもので、便の味も変わるってこともよく分かった」
マミ「例えば、お野菜をいっぱい食べた日と、お肉をいっぱい食べた日で、ぜんぜん別の便が出るものなのよ?」
マミ「まあ、いつだって、苦くて臭くて、気が狂いそうになるのは変わらないのだけれど」
マミ「それが、たまらないの……ふふふ」
マミ「でもね? 勘違いしないで欲しいのだけど」
マミ「私はこれまで、自分の便しか食べてこなかったの」
マミ「一番最初の、魔女に食べさせられたとき以外はね」
マミ「……ふふ、何故だかわかるかしら?」
マミ「それはね……」
マミ「せっかく食べるなら、心の底から好きだって想える人のモノを食べたかったからよ」
マミ「辛かったわ……」
マミ「ずっと、そう想える人がいなかったから」
マミ「この人の糞なら愛せる、って想える人なんて、ぜんぜん現れなかったから」
マミ「……でも! あなたと会えて、私は決めたの! 私の心は決まったの!」
マミ「あなたのうんちなら食べられる……ううん、たべたい! 食べたいの!」
マミ「だってあなたのことを愛しているんですもの!」
マミ「ねえ────佐倉さん!」
杏子「くっ……!!」
杏子「どうしちゃったんだよマミ……」
杏子「こんなの、おかしいよ! アンタはこんなこと言う人じゃ……!」
マミ「ふふ、正気なんてとっくの昔に捨てたわ。これが本当の私なの」
マミ「今までは隠してただけ。それだけよ」
杏子「そんな……!」
マミ「ねえ、いいわよね? 食べさせてくれるわよね?」
マミ「あなたのお尻から出るモノを、お尻に直に口付けて」
マミ「そのまま生で丸呑みして……」
マミ「あっ……はあっ♪ 想像しただけで火照っちゃう」
マミ「うふふっ、さあ、さあ、早く出して頂戴」
杏子「ひっ……や、やだ! やめろ、やめて!!」
マミ「怖がらなくて良いのよ、大丈夫」
マミ「いつもトイレでしてるみたいに、私のお口に出すだけなんだから」
杏子「やだ、やだよぉ!」
マミ「ふふ、でももう我慢の限界なんでしょう?」
マミ「ほら、お尻がこんなにヒクヒクしてる……」
杏子「あ……あああ……!」
マミ「こうやってね? シワのところを、爪でコリコリってしてあげると……」
杏子「ひいっ!」
マミ「ほら、ガスが出た。ああ、臭い……素敵ぃ……♪」
杏子「か、嗅ぐなよぉ……!」
マミ「恥ずかしがらなくて良いわ……ふふ、とっても臭くて、愛おしいくらいだわ」
マミ「さあて、佐倉さんのお通じは何処まで下りて来てるのかしら?」
マミ「指を入れて確かめてみましょうか♪」
杏子「ゆびっ……!? ふ、ふざけんな! そんなことしたらっ……ひぁっ!?」
マミ「嗚呼……佐倉さんの尻穴、あったかい……」
マミ「……あら? これって……」
マミ「ふふ、なあんだ。もうこんな肛門の近くまで来てたんじゃない」
マミ「指先に、固くては熱い佐倉さんのモノが触れてるわ」
杏子「い……言わないで……そ、そんなこと……う、ううう……」
マミ「これなら、指を抜いたらもう出ちゃうわよね……ふふ」
杏子「や、やめてっ! 抜かないで、こ、こんなとこで出すなんて嫌だぁっ!」
マミ「ふふっ、どうしようかなあ」
マミ「そうだわ、佐倉さんがおねだりするなら、トイレに行かせてあげないこともないわ」
杏子「お、おねだり……? する、するからっ、何でも言うこと聞くからぁ!」
マミ「うふっ」
マミ「じゃあ……」
マミ「『卑しいメスブタの私を、トイレに行かせてくださいご主人様』……って言ってみて♪」
杏子「う、くぅっ……」
マミ「ほら早くぅ、急がないと抜いちゃうわよ?」
杏子「やめて! わ、わかった、わかったからぁ……!」
杏子「……わ、わたしを……トイレに……」
マミ「なあに? ぜんぜん聞こえないわね?」
杏子「く、うう……!」
杏子「い……卑しいメスブタの私を、トイレに行かせてくださいご主人様ぁ!!」
マミ「あはっ♪ よく言えました」
マミ「でもやっぱりダーメ♪」
ずぶっ
杏子「んひっ!?」
杏子「な、なんで、抜いてっ……い、言ったのに、言ったのにぃ!」
マミ「嗚呼っ、良いわ……その表情」
マミ「最高のエッセンスね、うふ、うふふふふふ……!」
杏子「あ……う、も、もう……だ、だめえ……!」
マミ「さあ出しなさい、ぜんぶ私が受け止めてあげるから……」
杏子「ああ……ああああああ……!」
マミ「────いただきまぁす♪」
くーつかれましたこれにて完結です。
本当はスカトロなんて興味ないどころか苦手なのですが
安価で決まったのでせっかくだから書きました。
どうもありがとうございました。
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