ことり「海未ちゃんのおかあさんに聞いても最近は様子が変だって」
穂乃果「学校だけじゃなかったんだ」
ことり「うん、部屋で一人で泣いてることが最近多くてよく目が腫れてるって...」
穂乃果「今から行こう!海未ちゃんの部屋に!!」
ことり「でも、家族にも相談してないのに勝手にその問題に入っていっていいのかな?...」
穂乃果「それは...分からない、でも!」
穂乃果「私は海未ちゃんが悲しんでるなら力になりたい!」
ことり「私も!!そうだよ!!」
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園田家
グスングスン
穂乃果「本当に泣いてる...」
ことり「そんなに悲しい事があったのかな?」
穂乃果「わかんない...取りあえず話を聞いてみよう」
ことり「その事なんだけどね、穂乃果ちゃん、もしも海未ちゃんが取り乱したら...」
穂乃果「うんうん...分かった!!」
ことり「それじゃあ行くよ、せーの!!」
バアンッ
バアン
海未「ひっ!?」ビクン
穂乃果「確保ー」
ぎゅううううううう
海未「く、くるしい...」
ことり「早まっちゃダメだよ!」
穂乃果「そうだよ!穂乃果たち海未ちゃんがいなくなったら...なったら...」グスン
海未「何を言ってるのですか!離してください!!」
海未「げほ...げほ...死ぬかと思いました」
ことり「あの...ごめんね?」
海未「いえ、私の為を思っての行動ならば...」
穂乃果「あれ?今日は優しいねてっきり一発スカーンといいの喰らうかと思ってたのに」
海未「してほしいのなら望み通りしますよ?」ニコッ
穂乃果「いえ、結構です」
ことり「それで、なんで海未ちゃんは泣いてたの?」
海未「うっ...それを言わなくてはいけませんか?」
ことり「嫌なの?」
海未「その、恥ずかしい事なので」
穂乃果「でも私たちはすっごく心配したんだよ?」ショボン
海未「それは...」
ことり「ねえ海未ちゃん」
穂乃果「海未ちゃん」
ことり・穂乃果「「おねがぁい」」
海未「うぅ...はい...」
海未「それは作詞していた時でした」
海未「作詞に行き詰った私は様々な曲を聞き参考にしようと動画サイトで曲を聞いていました」
海未「そこで聞いた曲の歌詞のあまりのすばらしさに感動してしまい今に至ります」
ことり「そんなことが...その曲はそんなにいい曲なんだね」
海未「はい、その曲を改めて聞き私は自分の生き方を見つめなおそうと思いました」
ことり「すごい」
穂乃果「で、その曲って?」
海未「え?」
穂乃果「いや、その曲ってどんな曲なの?」
海未「いやー...そこまでは...」ダラダラ
穂乃果「もう!海未ちゃん!!穂乃果たち本気で心配したんだよ!!」バンッ
海未「だ、大丈夫ですよ!みんな知ってる曲なので心配は」
ことり「みんな知ってる曲なのにダメなの?」
海未「はい、絶対にダメです」
穂乃果「なん...でグスッダメなの?」ポロポロ
海未「穂乃果?なぜ泣いているのですか?」
ことり「海未ちゃんが大切だからだよ?」キュッ
海未「ことり...あなたも手が震えて」
穂乃果「・・・」
ことり「・・・」
海未「・・・」
海未「分かりました、話ます、話しますよ」
穂乃果「海未ちゃん!」ギュッ
ことり「海未ちゃん!」ギュッ
海未「ただし、絶対に笑わないで下さいよ?」
穂乃果「うん!」
ことり「海未ちゃんが感動する曲を笑うわけないよ」
海未「それじゃあ、この曲なのですが」スッ
穂乃果「...うん...うん」シャカシャカッ
ことり「ふむ....ふむ...」シャカシャカ
穂乃果「ってコレアンパンマンマーチじゃん!!」
海未「そうですよ、アンパンマンマーチですよ」
穂乃果「いや、確かに知ってる曲だったけどさ」
海未「穂乃果、アナタはアンパンマンマーチをちゃんと聞いたことがありますか?」
穂乃果「え?」
海未「もう一度聞きなおしてください、そこに私たちの探し求めていたものがあります」
穂乃果「え、えー?まあ、うん」
スッ
シャカシャカ
スッ
穂乃果「・・・」
ことり「・・・」
海未「聞き終わりましたか、それでは感想を聞きましょう」
穂乃果「私は....」
海未「はい」
穂乃果「私たちは誰かの役に立ててたのかな....ヒック」ポロポロ
海未「・・・」ポンポン
穂乃果「ずっと自分の事で精一杯で誰かの為に出来たことなんて...」ポロポロ
ことり「それは違う!!」
海未「ことり...」
穂乃果「ことりちゃん....」グスン
ことり「だって、穂乃果ちゃんは私を呼び止めてくれた!」グスン
ことり「本当の幸せを教えてくれた...だから」ポロポロ
ギュッ
穂乃果「ことりちゃん!!」ポロポロ
ことり「穂乃果ちゃん...」
ギューッ
海未「理解してくれましたか?」
ことり「うん」
穂乃果「すごいよこの曲!!優しくて元気になれてエールをもらえて!!」
海未「はい」
穂乃果「私たちもこんな曲を作りたい!!」
海未「ええ、そう思って私はここ数日間ずっとアンパンマンマーチの研究をしていました」
ことり「それで部屋で一人泣いてたんだね」
海未「ええ、しかもこの曲を通して見ると世界が変わって見えたんです」
穂乃果「世界が...」
ことり「変わって...」
海未「私たちは想像以上に人の力を借りて生きていること」
海未「毎日目標に向かって努力していること、それらはとても素晴らしいという事を」
海未「当たり前の事に今更気づいたんです」
穂乃果「確かに、私っていつも人に助けてもらって生きてたんだ...」
ことり「なんだか、みんなに会いたくなってきちゃったかも」
海未「そんな素晴らしい日々に感動し学校でも何度か涙ぐんでしまいました」
海未「もしかしたらそういうなんでもない日にこういう曲のヒントは転がっているのかもしれません」
海未「あと、アンパンマン本編も見てみました」
穂乃果「流石に本編を見てもねえー...」
海未「穂乃果!!アナタは毎日お腹を空かしてる人に自分の顔(パン)をあげてまわれますか?」
穂乃果「できない!!」ハッ
海未「つまりそういう事です」
ことり(その理論はおかしいと思うけどなあ)
海未「とにかく、私はみんなにこの気持ちを知ってほしいのです」
海未「同じグループのみんなには特に」
海未「アンパンマンのような気持ちで臨むことこそが優勝への近道だと思うので」
穂乃果「そうだね!μ'sのみんなにも広めよう!!」
ことり「うん!!」
かくしてμ'sにアンパンマンの渦が広がっていった
「はあ?なんでアンパンマン?」
「いやー、流石にこの年でアンパンマンはキツイとおもうよ?うち」
「流石に恥ずいにゃ!」
「こたろうでももう見てないわよ」
「おむすびマン、カッコイイですよね!!」
「アンパンマン面白いわよね!」
最初は否定的だったものだったがその歌詞に心を動かされみんな認めていった
そして...
μ'sはいつしか伝説となり
スクールアイドル界の新しい顔となった
今でもμ'sの意思を継ごうと思う者たちは多いが
その意思のヒントがアンパンマンから貰ったものとは誰も知らないところである
しかし、時は流れ...
内浦
曜「千歌ちゃーん、歌詞でき...」
千歌「うう...曜ちゃん...?」ポロポロ
曜「千歌ちゃん!?どうしたの!?」
千歌「アンパンマンが....」ポロポロ
曜「アンパンマン?」
終わり
海未ちゃんがアンパンマンマーチに感動してるところが書きたかっただけの一発ネタです
駄文すみませんでした
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