【ガルパン】ローマっぽい休日(アンチョビとペパロニ) (15)

休日、朝

ピンポーン
コンコンッ!

ねーさーん!
アンチョビねーさーん?

・・zzzz

居るよね?
ガチャ・・・鍵は閉まってる。
えーと鍵は確か、ドアポスト内側の・・・左だっけ?・・・右?・・・有った有った。
ガチャリ・・・お邪魔っス~
トコトコ・・・・
あっ、ねーさんやっぱり寝てるっすね。

zzz

へへっ寝顔が馬鹿っぽいっス。

・・お・・・前にぃ・・むにゃ・言わ・れ・・・たく・・・むにゃむにゃ

よし、早速朝ごはんを・・・っとその前に。
今日のテール確認!!(指さし)
右なし!!左なし!!右なし!!っと!
ヘヘッ♬

トコトコ(台所へ)

鍋は・・・っと・・・キュッ・・ジャアアアア・・

えっと、卵は~・・・

・・・・

・・・トントントン

・・・・
・・・
・・


お皿を並べてっと・・・
あ、ソロソロ起こしとこうかな。

トコトコ(ベッド横へ)

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ねーさんっ!アンチョビねーさーん!ユサユサ

むにゃ・・ううー、まるでアクアパッツァの魚の気分だよ~・・

食べられる夢でも見てるっスかね?
ねーさん!もう直ぐ朝ごはんできますよ!起きないと食べちゃうっすよ?

う~ん、あとパスタを茹でるまで~

もう茹で上がってるっスよ~

・・・zzz

起きないとキスしちゃうっすよ~?

うう・・・キスのアクアパッツァ・・・

スッ(顔を寄せ)・・・ニコッ
・・・・ちゅっ・・・・・スッ(顔を遠ざけ)

・・・・
・・・んー?パチリ(目を開き)
ビクッ(ベッド横のペパロニに驚く)
あ・・ああ、そっかぁぁ、ペハホヒはぁぁぁぁぁあふっ。ムクリ(起き上がり)
おはよぅ。

姐さん、おはようっス。
やっぱり目覚めといったらキスなんっスね~

ん~・・キスゥ・・魚?・・・今日はキスかぁ・・(目ゴシゴシ)
・・・目覚めの?・・・・キ、キス?キスゥ!?

にっこり

えっ・・・ば、ばっか!!お、お前まさかっ!!??////(口元押さえ)

はいっス。効果バツグンっスね~。

だぁぁぁああああ!!ガバッ(掛け布団の中に籠る)
お前ぇ!!(籠り声)
人が寝てるのをいい事に何やってんだよ!

いや、だって。ねーさんが起きないから・・。

なんでだっ!!もっと他の方法があるだろう?
布団を剥ぐとかさぁ!それもヤだけどさぁ!?

ノリと勢いっスよ。

バッ(掛け布団から頭だけ出して)
ありすぎだよ勢いが!!事故ってるよ!?
悪ノリで、完全に事故ってるよ!?正・面・衝・突だよ!!

キスだけにっスか?にっこり

・・・////ガバッ(再び掛け布団の中へ)
バカバカ!上手い事言ったんじゃ無いっ!!
なんでこう言う時だけ頭が回るんだ!!
もっと倫理とか、そう言うので回せよ!
こ、困っちゃうだろ!?

悪い事しちゃったみたいっスね。
でも、悪気はないっす。ごめんなさいっス。

う、うん////
いや、ダメだよ!!何でだよ!!
いきなり・・・き、キスは無いだろう!?キスは!(モソモソ)
人の気も知らないでっ・・く、唇を奪うなんて!!

え?いや、オデコっスけど。

・・・・///////

チラッ(台所を見る)
あ、朝食の準備がもう出来そうなんで、スッ
早く起き上がってくださいっス。トコトコ(台所へ)

・・・・//////
・・・////
・・//
・・・ぐったり

ははっ・・・コンナに目覚めのイイ朝は記憶にナイワ。
今の疲れでもう一回眠れそうだよ・・・ペパロニの奴め。ジー

ふーんふふーん♩(台所)

・・・起きるか・・・・。バッ(起きる)
んっ・・くぅーーーぅ(伸び)はぁ。
トコトコ(台所へ)

あ、姐さん。もう出来ますよ!

ああ。いい匂いだな。
ちょっと水を。

はいっス。

いや、自分で。
ちょい失礼っと。

姐さん、休日と言ってもこんな時間まで寝てるなんて、
朝ごはん食べてるっスか?(作りながら)

ゴクゴク、プハァ(コップで水を飲む)
それはシリアルとか・・・たまにはパスタも作ったりするよ。

へへっ、そうっスか♩

?変な奴だな。
変と言えば・・・さっきの私、変な事言ってなかったか?

唇にキスってヤツっスか?

い、いや、それ以外で。

んー?正面衝突?

いや、いいんだ。顔洗って待ってるな。

はいっス。

・・・・・
・・・・
・・・

ガルパンのSSです。
アンチョビとペパロニしか出てこないです。
半角カナが打てないので、見苦しい所があるかもですが、よろしくお願いします。

あっ!テール付き姐さん!
お待たせっス!

テール付き?いやそれより、
待ちわびたぞ!

へへっ♬
トマトとアボガドのサラダに
アサリの和風パスタ
そして家で作って来た鶏ガラの白菜スープっス。

今日も一段と・・・・ゴクリッ
さっそく食べよう!

はいっす。

『ボナペティート!』
・・・
・・

『グラッツェ!』

はあっぁ~ぁ美味しかった~~ぁ。
ペパロニありがとう。

へへへっ♬どういたしましてっス。アンチョビ姐さん。
残さず食べてくれて嬉しいっスよ。ニッコリ(空の食器を見ながら)
量は合ってました?

ああ。量も味もバッチリだよ!

照れるっス~///
漸く慣れてきたっスよ。

ああ、最初は作りすぎてたもんな。

それは嬉しくって、ついっス。

・・・///

味の方は何処が良かったとかあるっすか?

それはもう、全部だよ。

それは良かったっス。

冗談。冗談。
まずサラダは半熟卵に絡んだシーザードレッシングが・・・
パスタはアサリとバターに隠し味が・・・
それにスープだってショウガが入っていて・・・・
・・・が美味しかったって感じかな?

姐さん・・ススッ(近づき)

うっ・・・

アンチョビ姐さん!ガバッ

わあぁっ。
やっ、やっぱりかっ。
だ、抱きつくなっ。

そんなに褒めてもらえるなんて、
料理人冥利に尽きるっス!!

た、ただでさえポカポカしてるんだ!離れろ!

明日もまた作るっす!!
作るっす~!!

だあぁぁ、スリスリするなっ!///
それに明日もって、ここの所ずっとじゃないか。

嫌っすか?

嫌じゃ無いけどっ・・・てダメだ!
いつもこの流れじゃんか。

そうっすかね?

そうだ、それに最近お前、抱きつく癖が付いてないか?

あ、わかるっスか?ギュー

え?分かる?・・も・・・何も・・・何で?///

それは姐さんが

あ、ちょ、ちょっと待って!////
その先はストッ、言うなああ

お願いを聞いてくれるからっス!

ああああ、あ?え?
お願い?・・??

はい。姐さんって、抱きついてお願いすると、聞いてくれるんすよね。
抱きつかれるのが好きなんだな~って。

ペパロニ君。ちょっと本気で離れてもらって良いかな?

え、はい。スッ(離れ)
え?どうしたんすか急に。

クルッ

ん?後ろなんて向いて、どうするっス?

シクシク

ね、姐さん?

シクシクシクシク

嬉しすぎて泣いてるんスか?

クルッ(振り返り)
違うよ!!何でだよ!!悲しくてだよ!!
どう言う流れだよ!?

いや、抱きついたから嬉しいのかなって。

確かにな!そうなるよ!私の心を置き去りにしたらな!

でも口でシクシク言ってたら分かんないっスよ。

しょうがないじゃん!!涙が出る程でも無かったんだよ!!
それに、口でシクシク言ってたら普通悲しさだろ!
嬉し泣きってどう言えば良いんだよ!?
そして、しょうがないのはお前だよ!!

すみませんっス。でも大丈夫っスか?
悲しいって、私また何か変な事しちゃいました?

何かってお前、私の心をもてあ・・そ・・//
ごほん。先輩に甘え過ぎた後輩という事だな。

そうかもしれないっス。
ここ数日、ずっとお世話になりっぱなしっスからね・・

(テーブルの食器を見て)
あ、いや、ごめん。今の無し。
世話になって甘えてるのは私だ。
悲しんだのは私のココ・・じゃなくて・・・そう。胃袋。胃袋だ。
好物を取っておいて、チラッ(ペパロニを見る)
結局お腹いっぱいになるんだ。(上手い事言ったー)

でも姐さん、全部綺麗に食べてくれてるっスよ。

残ってるの!お前には見えないの!

ええ、何スかそれ。怖いっス。

でも、残した好物は食べてはいけないんだ。
私は今のままで満腹で、これ以上はダメなんだ。

あー、それは残念っすね。
デザートがあったんすけど。

食べるよ!?

でも満腹でダメだって?

暗喩なの!そこは暗喩なの!
でも暗喩じゃなくて満腹でもデザートは入るんだ!

じゃあ持ってくるっス。(食器に手を掛ける)

あ、食器は私が洗うからいいよ!!やらせてくれ!!

じゃあお願いするっス。
デザート持ってきますね。トコトコ(台所へ)

・・はぁ。(食器を重ねながら)
(鈍くて助かってるけどな・・・)
(あ、抱きつくの禁止って言うの忘れた・・・はぁ)

今回はここまでです。

・・・・
・・・
・・

あー、デザートも美味しかっったぁ・・・・ゴロン(横になって)
満足。満足っと・・・・
(はぁ幸せ。このままじゃ身も心も、じゃなかった、胃も心も・・・チラッ)

あ、姐さん。すっげー幸せそうな顔してるっすねー。
満足そうで嬉しいっス!

///サッ(そっぽを向く)
(私にはドゥーチェとしての立場と使命があるんだ!)
(だからっ!)
ダメだ!ガバッ(起き上がって)
ダメだダメだダメだダメだ!

どーしたんすか姐さん。いきなり。
ダメって何がっすか?

色々!
特にこの自動食事デザート付き生活が、だ。

あ、もしかして飽きちゃいました?

飽きない。お前の料理は変わらず、いや、食べる毎に美味い。

ヘヘッ姐さんに言われると、めっちゃ嬉しいっス。
リクエストがあれば答えるっすよ!

いや、ダメだ。
このまま行くと平日の昼と夜でさえお前の屋台に依存してしまいそうだよ。

良いじゃないっすか。
あーでも栄養バランスは今一かもしれないっすね。

そういう問題じゃない・・・はぁ。
今の私はまるで飼いならされた犬だ!

んー。姐さんって、どっちかってーと、ハムスターとかそっちだと思うっスよ?

種類はどうでもいいんだ!種類は!
これでは先輩としての威厳も私の日常の生活力もだだ下がりじゃないか!
私は打ち勝たねばならない!

何と戦ってるっスか?
お手伝いするっすよ。

分からん。これは理想の自分とでも言うのか?
あと、お前の助けは不要だ。

ちょっと残念っす。

どちらかといえば・・・じゃなくて間違いなく、私がお前の世話をするべきだ。

そうっスかねー?

ああ。それが正しい先輩と後輩の関係であり勢力図だ。

そんな事ないと思うっスよ。
忙しい先輩の負担を減らすためって、正しいと思うっす。

お前も変な所でなかなか頑固だからなぁ。
でも、そっちの方がお前も良くないか?

そうっスかね?
どの辺りがいいんすか?

それはだな、ご飯が勝手に出てくる。

いや、私は料理するの好きなんで、作りたいっス。

うーん、そうなると・・
んー。言うのは難しいな。
ちょっと私が普段のお前の立場を演じるから、お前は私で頼む。

え?突然っスね。おママゴトか何かですか?

そうだな、そんな感じだな。
お前にも良さが伝わるかもしれん。

私演技とか、からっきしっスよ?

何となくで良いから!

うーん。姐さんの頼みってなると、断れないんだよなぁ。

なんか漫才の導入みたいになってないか?大丈夫か?

何言ってるんすかー、ははは。

まあ、じゃあ始めるぞ!

はいっス。

---------

ふんふふーん。
あ、ペパロニ起きた?

え?え?どう言う状況っすかこれ?

もう、寝坊助だなーお前は。
寝坊の上に、私の人形を抱いて寝てるだなんて、オマセなんだから!

姐さんの設定が細かすぎやしませんかね?

うるさいな!
願望の形っていうのは得てしてコアな物なんだよ!

えーっと、私は姐さんの人形を抱いてて、起きるんすね?

そうだ。

なら、まずは人形を・・・
さーて、アンちゃん。今日のテールを付けましょうっスね~。

アンちゃんって・・・・///
それにテールを着けるってどういう事だ?何やってんの?

朝のテール装着は重要なんすよ。
はい。アンちゃん。今日も可愛いっスよ。
また一緒に寝る時まで、ここで待っててくださいっスよ~。

人形をベッドの横に置いたんだな?
まぁ、出来れば人形じゃなく私の相手をして欲しかったが、
お前もなかなか拘るじゃないか。

えへへへっ。

なら・・・
もう!ペパロニ!
今日は私が居るんだから!私を見てくれないと!先輩嫉妬しちゃうぞ!?

え、嫉妬って、私とねーさんはそう言う関係なんすね?

あ、いやいや。///
ごめんごめん。
普通だから。ただの仲の良い先輩と後輩って事で。

はいっス。普通の先輩の相手をするっス。

よし。
今日はズサンな生活を送っている可愛い後輩の為に、
ワザワザ早起きして・・
朝ごはんを・・作りに来てやった・・・・あ、ペパロニ。いつもありがとうね?

え?いきなりどうしたんすか姐さん?
いや、そう言う設定っすか!?
後輩にご飯を作ってやった上に、お礼を言っちゃう先輩なんすね?

あーいや、ごめん。設定じゃないんだ。

どんな弱みを握られてるんすか?

弱みってお前。せめて、お礼する程後輩に感謝してるって事だろ。
あー、違う違う。お礼はいつものお前に対してだ。

いつもの私?
あー。姐さんスミマセン。頭がこんがらがって来ました。

すまんすまん。
取り敢えず、私はお前に朝ご飯を作りに来たんだ。

はいっす。
あー、姐さんの朝ご飯楽しみだなぁ。
何作ってるのかな~?

お、なんだ?見に来るのか?
ペパロニってば食いしん坊なんだから!
今作るからな~。
えーっと・・・・
オリーブオイルはケチケチしな~い!
具は肉から火を通すー
今朝取れた卵を~・・・・

ああ!ねーさんそれ、私のナポリタンの作り方じゃないっすか。

うっ、よくわかったなお前。

そりゃ分かるっすよ。何千、何万回と作ってるっスからね。

桁数が妙に生々しいな。

折角なんだし、ねーさんのオリジナルが食べたいっす!

え~?ペパロニはしょうがないな~。
でもこれ、途中まで作っちゃったから、
ソースが私のオリジナルって事で勘弁な~?

姐さん。そこはおママゴトなんだから、やり直して作って下さいっすよ。

んー。また今度な~?

嫌っす!嫌っす!
姐さんのパスタが食べたいっす!

ははっ。ニッコリ
今度本当に作ってやるからな?ペパロニ?

も~先輩の頼みは断れないっすよ~。
楽しみにしておくっす。

あ、ほら!楽しみってことはさ、
ちょっとは『良さ』が分かっただろ?

え?良さって、何がっすか?

いやいや。お前、私の作るパスタが楽しみなんだろ?

ええ、そう言うことになったっすね。

そう言うことにって、
あーお前また勘違いしてるな。スマン。ややこしいよな。
えーっと・・・
演技ストップ!!

はいっス。

今度私が、お前にパスタ作ってやるからな?ペパロニ?

マジっすか!良いんっすか!?
ヒャッホーーーゥ!!最高っスゥゥゥ!!

お前のバカさって、時々・・・本当っに可愛いな・・・////
そして、さっきは私の言い方が悪かったんだな。(←ご飯が勝手に出てくるってヤツ)

それでそれでぇ!いつっスか??
いつ作って貰えるんスか?

ああ、早速今日の昼か夜にでもご馳走するよ。

くうぅぅぅ!夢のようっす!
あっ、なら今からお腹すかせないと!!

ああ、そうだな。
なら食材集めがてら、今から外に出掛けないか?

はいっス!!お伴しますっス!!

決まりだな。
じゃあ、髪を巻いたり、その、支度するから待ってて?

付け替えるんすね。
あ、その間にカルロベローチェ持って来ますよ!

ん?
ああ、頼む!気をつけろよ?ゆっくりで良いからな?

了解っス!!

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