塩見周子「奏ちゃんてレズなんでしょ?」 (27)
奏「……は?」
周子「お、どうしたの?狐に化かされたみたいな顔して♪」
奏「たった今、そこの狐にバカにされたところよ」
周子「バカになんてしてないよ〜、同性愛者差別は良くないよ〜」
奏「いきなり人を同性愛者扱いしておいてよくそんな事言えるわね」
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周子「ええっ!?じゃあ違うの!?」
奏「気持ち悪い事言わないで、私はいたってノーマルよ」
周子「嘘だ〜、だってみんな言ってるよ?速水奏は総受けヘタレのレズだって」
奏「何それ……と言うか、みんなって誰なの?」
周子「ファンの子達、ほらSNS」
『え…嘘、待って…かなふみツーショットとか無理無理死ぬ尊さで死んじゃう』
『かなふみどう見ても付き合ってる』
『かなふみ早く結婚して』
奏「えっと……これってこないだのイベントよね?みんなで整列した時に、私がたまたま文香の隣に立ってた時の…」
周子「たまたま〜?本当に〜?」
奏「……この時ははあまり喋った事の無い子達に囲まれてのお仕事だったから、わざと文香の隣に立ったの…」
周子「ほら〜」
奏「ほらって何?……だいたい隣に立っただけで、レズ認定はあんまりじゃないかしら?それにその…『かなふみ』って何なの?」
周子「奏×文香の略なんだって」
奏「ああ…そういう事…」
周子「で、どうなんどうなん?どこまで行ったの?チュー?キス?あ、それとも……接吻♡?」
奏「全部一緒じゃない」
周子「なるほど、全部した、と…」
奏「メモしないで」
周子「え〜奏ちゃんいけずやわ〜」
奏「はいはい、いけずで良いわよ」
周子「ふ〜ん……そっか」
奏「まだ何か?」
周子「ちょっと写真撮ろっか」ズイッ
奏「え?」
周子「ほらほら、もっと顔寄せて、にっこり笑って〜」
奏「え、ちょっ…ちょっと周子ちゃん」
周子「行くよー♪ハイ、チー…」
チュッ
奏「!!!??」
周子「あ、ゴメン、ほっぺに口紅着いちゃった。どれどれ…お〜、よく撮れてるね〜。奏ちゃんの素の表情いただき♪」
奏「周子ちゃん…そろそろ怒るわよ…?」
周子「いや〜ん☆奏ちゃん顔こわ〜い♪それに、怒るのはこれからじゃないかな?」
奏「え?」
周子「今日は奏ちゃんとレッスンなう……頑張り屋さんの可愛い歳下ですよ〜♪…っと」ポチポチ
奏「貴女…まさか!?」
周子「はい、投稿」
奏「嘘でしょ…」
周子「おー!見て見て、早速反応あるよ『ぎゃああああああ!可愛すぎ可愛すぎです…死んじゃう』『奏周子…マジ尊い』『ありがとうございます!これで危篤の父も助かります!』だって〜」
奏「……」
周子「お、奏ちゃん怒ってる?怒ってるよね〜、私達のラブラブプライベート晒されちゃったもんね〜♪」
奏「消しなさい…今すぐよ…!」ガバッ
周子「おぉう!奏ちゃん力強〜い!レッスンの成果だね〜」
奏「いいから…早く消して…」グググ
周子「きゃ〜っ☆奏ちゃんに襲われる〜お助け〜♪」
奏「う・る・さ・い…!」
周子「ああん♡奏ちゃん、そこはアカンて♡堪忍しておくれやす〜♡」
奏「気色悪い声出してないで早く消し…」
ドサッ
文香「ぁ……」
奏「文香!?」
文香「ぁ…あの……その…日本は古来より同性愛には比較的寛容ですのでお二人がそういう関係になってもおかしくはありません現代では風当たりも強いかも知れませんが徐々にそういった偏見も…」
奏「文香!違うのよ!!」
文香「あの……その…失礼しますっ…!」
奏「文香!」
周子「あちゃー、マズイところ見られたね」
ドドドドドドドドッッ!!!!
茜「おはようございまあああす!おお!周子さんに奏さん!お二人でストレッチですか!?運動前後のストレッチは大事ですからね!入念にしましょう!」
周子「あ〜茜ちゃんいいところに。文香ちゃんが本落としてったから追いかけてくんないかな?」
茜「なんっ…ですと…!?文香ちゃんが大事な本を落とした!?こうしてはいれません!早速追いかけて来ます!!!!おおおおいい!文香ちゃあああああん!!」
周子「よろしく〜…………さて、と」
奏「…………」
周子「奏ちゃん」
奏「話しかけないで」
周子「ありゃりゃ…本気で怒っちゃったか……」
奏「怒ってないわ」
周子「いや、怒ってるやん」
奏「怒ってない」
周子「あたしのこと…嫌いになった…?」
奏「……大っ嫌いよ」
周子「あはは、大っ嫌いと来たかー困ったな〜」
奏「私、先に帰るわね」
周子「運動後にはストレッチしないとダメだよ〜」
奏「……」バタン
周子「……」
〜シャワー室〜
奏「……」ザァァァ…
周子「よっと…お隣失礼」
奏「……」
周子「奏ちゃ〜ん、機嫌直してよ〜、ちゃんとお詫びもするからさぁ〜」
奏「……」
周子「ちぇ〜っ、奏ちゃんのケチ〜レズ〜」
奏「…………人をシャワーまで追って来るなんて、周子ちゃんの方がレズなんじゃないの?」
周子「そうだよ」
奏「……え?」
周子「…って言ったらどうする?」
奏「……はぁ、もういい加減に」
周子「奏ちゃんてさ、肌白いよね」
奏「え?そんなの周子ちゃんの方が……」
さわっ
奏「きゃんっ!ちょっと周子ちゃん!いい加減にしないと…!」
ドンッ!
奏「ひっ!?」
周子「あははっ♪壁ドンするなんて初めて〜♪」
奏「ねぇ…ちょっと…」
周子「んふふ…奏ちゃん目も綺麗だよね〜…いつもの斜に構えて凛とした目も好きだけど…今の怯えた瞳も可愛い❤︎唇も紅くて…ぷりぷりで…」
奏「貴女、何を言って…!」
周子「静かにっ…誰か来ちゃうよ…?」
奏「大声で、人を呼ぶわよ…」
周子「それは困っちゃうなぁ〜、今から人に見られると困る事したいのに…♪」
奏「嘘…嘘でしょ…?」
周子「どうかな?奏ちゃんはどっちがいい…?」
奏「や……やめて…誰か………」
周子「……あたしじゃダメかな?」
奏「やめて……………文香…プロデューサー!」
周子「……………………………ふーん、そっか。じゃあ辞〜めた」
奏「ぇ……えぇ…?」
周子「ふふっ、奏ちゃん腰抜かしちゃった?もうだらしないなあ♪ほら、手ぇとって、いくよっ…」
奏「ちょっと…きゃっ!」
ベチャッ
周子「いててて……あはは、今度は奏ちゃんに押し倒されちゃった……」
奏「そんなんじゃ…無いわよ…!」
周子「そっか〜…でも、こんなに顔が近いと……ふふふっ」
奏「しないわよ…何も」
周子「いいよ、しなくて。私は別に、それでもね…」
ガチャッッ
茜「いやぁ〜!文香ちゃんを追いかけたら汗をかいちゃいました!レッスン前だけどひとっ風呂……あえ?」
奏「……!?」
周子「おー茜ちゃん、ちょうどいいところに〜」
茜「お、おおおおおお2人とも何をしてぇ!????」
周子「いやぁ〜奏ちゃんがレッスンでハッスルし過ぎて脚滑らせちゃってさ、上手く立てないみたいだから支えてくんない?」
茜「あ、ああ!!そういう事でしたか!私はてっきり…」
周子「てっきり?」
茜「あ…………いえ!何でもありません!アイムオーケー!大丈夫です!!」
周子「よかった♪じゃ頼むわ〜」
茜「はい!!じゃあ行きますよ奏ちゃん、せ〜のっ!」
奏「っと……ありがとう…茜ちゃん」
茜「いえいえ!お安い御用です!それでは!!」
周子「さ、て……私は退散しようかなっと…」
奏「周子ちゃん」
周子「んん〜?どったの?」
奏「さっきの……どこまで本気なの?」
周子「…………さぁね〜、あたしにも分かんないや、それじゃ」
ピシャッ
奏「…………」
茜「(ああ〜……ビックリしました…女の子同士であんな事するはず無いですよね……そうですよね…多分……後で文香ちゃんに聞いてみよう……)」
〜後日〜
周子「奏ちゃんお疲れちゃ〜ん♪ケツタ〜ッチ♪」
奏「周子ちゃん、タッチじゃなくてキャッチしてるんだけど…?」
周子「あはははは、失敬失敬。あたしの中のプロデューサーが疼いちゃって♪」
P「人をセクハラ親父みたいに言うな」
周子「え〜、でもプロデューサーも触りたくならない?奏ちゃんのお・し・り♪」
P「俺はお前の尻がいいな(イケボ)」
周子「は?キモッ」
P「酷くない?」
奏「………………はぁ…」
文香「奏さん……?」
奏「何でも無いわ…行きましょ、文香」
文香「…はい」
周子「プロデューサーお腹すいた〜ん♪」
P「うるせぇ勝手に食え」
周子「さっきの発言録音したんだけど」
P「よぉ〜し、天一奢っちゃうぞぉ〜」
周子「わーい♪…………………ん?」
奏「……」
周子「…………………じゃ、行こっか♪プロデューサーさんっ♪」
おしまい
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