千早「お鍋の季節」【ミリマスSS 】 (13)


莉緒「千早ちゃんもジュリアちゃんも、もう少し自分の魅力をアピールしたらどうかしら。」

ジュリア「なんだよそれ」

莉緒「ほら、二人ともキレイな脚してるじゃない。ミニスカートとか履いたらどう?」

千早「それはちょっと、さすがに。」

ジュリア「ステージの衣装とかならガマン出来るけど、私服でそういうのはなあ。ショーパンくらいならたまに履くけど」

莉緒「もったいない。せっかくだしプライベートでも履いてみたら?今度持ってくるからさ、一度試してみなさいよ。」

このみ「無理強いはよしなさいって。だいいちこの時期にミニスカは寒いわよ?」

莉緒「オシャレの為なら多少のガマンはつきものよ」

このみ「風邪引いても知らないわよ。けど最近本当に寒くなったわね。」

千早「そうですね。」

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このみ「そろそろお鍋の美味しい時期だわ。」

緒「あ、そういや前にあずさちゃん家でやった洋風鍋。あれ美味しかったわよね~。」

このみ「あれはさすがだったわ。千鶴ちゃん主催のすき焼きパーティーも良かったけど。」

ジュリア「大人連中はそんなことやってたのか。なんかいいな、そういうの。」

このみ「なかなか都合あわないから、そんな頻繁にはやれないけどね。」

莉緒「またやりましょうよ。今度は何にする?」

このみ「そうね、寄せ鍋かキムチ鍋あたりか。ジュリアちゃんだったらやっぱりモツ鍋?」

ジュリア「福岡生まれだからってモツ鍋なんてそうは食べないよ、あれは店で食べる物だろ。」

莉緒「へーそうなんだ。家にモツ鍋セットとかあるんじゃないの?」

ジュリア「ないよそんなもん。家で食べるんなら水炊きの方だね、こっちだと寄せ鍋って言うのか?」

このみ「あれは別物よ。水炊きは出汁を使わず作るもので、寄せ鍋は出汁を取って作るものね。」

ジュリア「へー、知らなかったなそれ。」

千早「…」



ジュリア「よし、と。そろそろ帰るかな、チハはどうするんだい?」

千早「ねえジュリア、さっきの百瀬さんの話だけど。」

ジュリア「ん?おいおい、まさかミニスカ履きたくなったのか?」

千早「そっちじゃないわ、お鍋の方。ああいう話してたら何だか無性に食べたくなってね。」

ジュリア「分かるな、アタシもなんかそんな気分。」

千早「どうかしら、一緒に。」

ジュリア「そうだね、今日はもう予定無いし。どっか食べに行くかい?」

千早「二人で作るのはどう?」

ジュリア「アタシらで?うーん、そりゃ最近少しは自炊も出来るようになったけど。」

千早「具材をお湯で煮るだけでしょ、そこまで難しい物じゃないだろうし、大丈夫じゃないかしら。」

ジュリア「おいおい。さっきコノミ姉も言ってたろ、出汁を取ったりするんだぜ。それにチハ、カセットコンロとか持ってんのか?」

千早「あ、無いわ。残念ね、もうすっかりその気になってたんだけど。」

ジュリア「ま、そのうちだな。今日はどっかで食べて帰ろうぜ。」

千早「うーん…」

千鶴「あら、あなた達まだいましたのね。もう暗いですわ、早く帰りなさい?」

千早「二階堂さん。そうだ、ちょっといいでしょうか?」

千鶴「なんですの?」


千鶴「…一番簡単なのはパックの粉末ダシを使うこと。これならお湯に溶かすだけですわ。で、そこにぶつ切りの鶏肉を入れて煮込む。アクを取るのを忘れませんようにね。あと、千早の家はガスコンロですの?」

千早「いえ、IH調理器を使ってますが。」

千鶴「でしたらそれを台所ではなく部屋のコンセントに繋いで使うといいですわ。」

千早「なるほど。これなら何とかなりそうです、ありがとうございます。」

ジュリア「こういうの聞くんならやっぱチヅ姉が一番だね、ミナコじゃまず量の話になるし。それじゃチハ、スーパー寄っていこうぜ?」

千鶴「どういたしまして。それじゃ、気を付けて帰りなさい。」



千鶴「…ん?こういう相談がわたくしにぴったりって、どういう意味なんですの!?」

(千早宅)

千早「調理器、けっこう油で汚れてるわね。こういう時はキッチンペーパーで拭いて、と。」

ジュリア「材料は切り終わったぜ。どうだい、綺麗なもんだろ。」

千早「本当ね。ジュリア、包丁の使い方上手くなったじゃない。」

ジュリア「へへ、まあね。チハこそ、こないだのカレーとか良かったよ。」

千早「春香に教わったからね…ふふ、私たちがこんな話するだなんて何だか不思議な気分。」

ジュリア「たしかにな。どうだい、これ上手く行ったらアタシ達も大人組みたく鍋パーティーでもやるってのは?」

千早「いいと思うわ。それじゃ今日はさしずめ本番に向けてのリハーサルってとこかしら?」

ジュリア「だね。さ、そろそろ始めようぜ?」

千早「ええ。じゃあまずお鍋に水を入れないと…」

千早「…」

ジュリア「どうした?」

千早「ジュリア。その、あなた…」





千早「…お鍋、持ってない?」


ジュリア「はあ!?おいおいちょっと待て、鍋持ってないのに鍋料理やろうって思ったのかよ!」

千早「か、片手鍋ならあるわよ! 」

ジュリア「それじゃ締まらないだろ、たく。どーすんだよ、もう食材準備出来てんだぜ。近くにどっか買いに行けるとこないのか?」

千早「この辺にはコンビニしかないのよね。さっきのスーパーまではけっこう歩くし…あ!」

ジュリア「どうした?」

千早「そうだ。思い出したわ、この前春香が来た時に置いていったのがあるはずよ。 」

ジュリア「助かったな!さすがはハルカだよ。」

千早「ええ、持つべきものは親友よね…ほら、あったわ!」

千早「パスタを茹でる時なんかに使う、大きな寸胴鍋!」



ジュリア「……」

千早「……」



春香「うん。美味しいよこのチキンカレー。千早ちゃんも随分お料理上達したね。」

千早「そう?どうもありがとう、春香のアドバイスのおかげだわ。」

このみ「付け合せの白菜の浅漬けも美味しいわよ、カレーによく合うわ。こんなのが作れるだなんてジュリアちゃんもやるじゃない。」

ジュリア「へへ、サンキュー。スーパーで売ってた簡単に作れるやつのおかげだけどね。」

千早「お味噌汁も作ったんだけど…カレーには合わないわよね。」

春香「うーん、そうだね。それは明日貰おうかな、泊まっていっていいんでしょ?」

千早「ええ、もちろん。」

このみ「ごちそうさま、美味しかったわよ。けどこのカレー、どうして鶏肉と椎茸しか入れなかったの?」

春香「そういえば。それにその浅漬け、ずいぶん沢山作ったんだね?」

千早「…まあ、色々あってね。」

ジュリア「アタシらも料理の腕が上がったんだよ、急なメニュー変更が出来るくらいにはな。」

春香「何それ?」

以上です、お目汚し失礼致しました。白菜の漬物が果たしてカレーに合うかはよく分かりません。

すっかり寒くなりましたが風邪など引かぬよう気をつけて引き続き

『アイドルマスター ミリオンライブ!』と

『ミリオンライブ ドラマシアター』を

どうぞよろしくお願い致します。

ある意味進歩だな
乙です

>>1
百瀬莉緒(23) Da/Fa
http://i.imgur.com/K6xrSvf.jpg
http://i.imgur.com/W6YU3KT.jpg

ジュリア(16) Vo/Fa
http://i.imgur.com/6Wb0md2.jpg
http://i.imgur.com/7zYKqJP.jpg

如月千早(16) Vo/Fa
http://i.imgur.com/1A7JRDg.jpg
http://i.imgur.com/ELZR2VA.jpg

馬場このみ(24) Da/An
http://i.imgur.com/nvVe5ru.jpg
http://i.imgur.com/VrAzeL6.jpg

>>3
二階堂千鶴(21) Vi/Fa
http://i.imgur.com/ZxhnuTS.jpg
http://i.imgur.com/QB58gK9.jpg

>>8
天海春香(17) Vo/Pr
http://i.imgur.com/XT5uMBF.jpg
http://i.imgur.com/5v0JZrg.jpg

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