男「それはね、コウノトリが運んで来るんだよ」
幼女「…ふーん…」ムスッ
男「どったの?」
幼女「おいたん、うそついてる」
男「え?」
幼女「わたしね、色んな人に赤ちゃんがどうやったらできるかきいたの」
男「うん」
幼女「そしたらね、みんなコウノトリさんが運んでくるっていうの!」
男「嘘じゃないよ?」
幼女「だけどね、このまえ幼女友ちゃんちで赤ちゃんがうまれたの」
男「うん」
幼女「でもね、コウノトリさんなんてこなかったんだよ?」
男「きっと幼女ちゃんが寝てる夜中に来たんだよ」
幼女「そう思ってね、赤ちゃんがうまれるまでずっとおかーさんといっしょだった幼女友ちゃんにもきいたの」
男「なんて?」
幼女「コウノトリさんがくるところ、みなかった?って」
男「そしたら?」
幼女「幼女友ちゃんはね、コウノトリさんなんて知らないよ、って言ったの」
男(まずいな…幼女ちゃんがこの事実を知るのはまだ早すぎるんじゃないか…?)
幼女「おいたん、ほんとのことおしえてよ!」
男の子「ねーねーお父さん。赤ちゃんはどこからくるの?」
父「赤ちゃんはね。コウノトリさんが運んでくるんだよ」
男の子「流通経路の話じゃなくて生産元の話だよ。あなたは魚の居場所を聞かれて船と答えるのか」
父「」
男「幼女ちゃんには、まだ早いかな?」
幼女「ひっどーい!」
男「ごめんね、もっと大きくなったら教えてあげるから」
幼女「やくそく?」
男「うん、約束だよ」
幼女「それなら…」
男(…ほっ)
幼女「えっと、おねーちゃんのれんらくさきは…」
男「え?」
幼女「あ、もしもし、おねーちゃん?」
男「まてまてまてまて」
幼女「あのね、…」
男「あ、女?なんでもない、幼女がちょっとイタズラしただけだから」
幼女「むーっ」
男「わかった、わかったって」
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