モバP「俺が死んだら、ですか?」 (30)
ちひろ「そうです!某TV番組の企画なんですけど、『アイドル達が、お世話になっている人が亡くなったと聞かされたときどのような反応をするのか?』、というものらしいです」
P「なんつう悪趣味な...それで俺に白羽の矢が立ったってわけですか...」
ちひろ「そういうことです♪」
P「念のために聞きますけど、もし断ったら?」
ちひろ「某TV局のお仕事が一切なくなるだけです♪」
P「受けざるを得ないってことですか...」
ちひろ「はい♪ではプロデューサーさんはネタばらしするまで別室で待機しててください!様子はモニターでチェックできるようにしてありますので!!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1371630496
P「...準備よすぎじゃないですか?」
ちひろ「この日のためにアイドル達のスケジュール調整もしてきましたから!」
P「はぁ...わかりました。こうなったらとことん付き合ってあげようじゃありませんか!」
ちひろ「さすがです♪」
ちひろ「さて、そろそろ一人目の子が来るはずです!」
P「...あまりやりすぎないでくださいよ?」
ちひろ「善処します♪」
ちひろ「ささ!早く早く!!」
P「どうなっても知りませんよ...」
........................
凛『おはようございまーす』ガチャッ
P(まずは凛か...凛は俺が最初に担当したアイドルだしそれなりの信頼関係は築けているつもりだが...)
ちひろ『プロデューサーさんが!?......はい、アイドルへは私の方から......失礼します』
凛『ちひろさん?』
ちひろ『おはようございます、凛ちゃん...』
凛『おはよ、ちひろさん』
凛『プロデューサーがどうかしたの?』
ちひろ『...ッ!!』
凛『...話して』
ちひろ『で、でも...』
凛『いいから...っ!』
P「なにこのちひろさんの無駄な演技力」
P「あぁ、何故だか胃が...」キリキリ
ちひろ『はい...落ち着いて聞いてください』
ちひろ『今朝、プロデューサーさんが亡くなったとの連絡がありました』
凛『えっ...』
ちひろ『過度の過労、だそうです...』
ちひろ『昨日事務所で倒れて、そのまま...うぅ...っ』ポロポロ
凛『...ちひろさんの方が落ち着いてよ。ほら、他のアイドルにも連絡しないといけないんじゃないの?』
ちひろ『ごめんなさい...では少し席を外しますね...』
..................
ガチャン
ちひろ「どうでしたか私の演技力は!!』ムフー
P「びっくりしましたよ......ちひろさん、アイドルに向いてるんじゃないですか?」
ちひろ「私なんかじゃ務まりませんよ!ほら、凛ちゃんの様子を見てみましょう!!」
P「随分と冷静でしたよね...悲しまれるよりはずっといいのですが、少し凹みますね、これは...」
ちひろ「凛ちゃんはしっかりしてますからねぇ。アイドルとプロデューサーってことで割り切っているのかもしれません」
P「こちらとしては複雑ですね...」
凛『プロデューサー...』
凛『過労に気づかないくらい、私たちの仕事を...』ツツー
凛『馬鹿だよ...ホント馬鹿なんだから...』ポロポロ
P「凛......」ホロリ
ちひろ(さすがにこれは、心が痛みますね...)
凛『なんで、そんな無理して...っ!!一緒に、一緒にトップアイドル目指そうって言ってくれたじゃん...』ポロ
凛『トップアイドル......目指そう......って......』
凛『...........うぅ.....』
凛『......ぐすっ...うわぁぁ......!!』ポロポロ
P「すみませんちひろさん、もう限界ですっ!!」ダッ
ちひろ「え、ちょ...行っちゃった...もぅ」
ガチャッ
凛「!?」ビクッ
P「凛...!!」
凛「え?プロデューサー......??」ゴシゴシ
P「すまない凛!!ドッキリだったんだ!!」
凛「.........ドッキリ?」
P「ああ...俺としてもやりたくはなかったんだが...」
凛「.........」
P「...凛?」
凛「............」
凛「..................バカ」ギュッ
P「.........ごめんな」ナデナデ
ちひろ(あれ、私空気)
凛「...で、誰が元凶なわけ?まぁ聞かなくてもだいたいわかるけど...」チラッ
ちひろ「あ、あはは...」
P「...そういうわけだ。俺の力では止められなくてな...」
凛「はぁ......まったく......」
P「...本当にごめんな」
凛「......許さない」
P「そ、そうだよな...こんなドッキリ、許してもらえるわけ...」
凛「だから罰として、ショッピングに付き合ってよ」
P「え?あ、ああ!いくらでも付き合ってやる!」
凛「......うん、なら許す」ニコッ
渋谷凛—ドッキリ成功!!—
某SSに影響されて衝動的に書きました。
今日のところはここまで。
書いてみてわかるSSの難しさ。
どうやったらあんなにうまい文がかけるのか。
参加型という形にしたいと思っています。
というか書いてくれると嬉しいです。
モバP以外の死でもいいのなら、バリエーションは出来そうだけど
P以外?ちひろさんかな?みんな喜びそうだけど(困惑)
これは参加したい。
被ってもいいよね? 書きたい娘が被っても。
その日、安部菜々はいつものように出社し、スケジュール通りに歌番組への収録へと出かける。
そして帰ってきたところに、それは待っていた。
「今帰りましたー! キャハッ」
いつもならここで、プロデューサーやちひろのねぎらいの言葉、あるいは他のアイドルから声が掛かるのである。
しかしその日は違っていた。
「あ、ああ、菜々、お疲れ様」
静まりかえった事務所内、何処かよそよそしい皆。
「あ、あれ?」
見渡すと顔見知りのアイドル達はいるけれど、皆、菜々を見た瞬間、用事を思い出したかのようにそそくさと去っていく。
「あれ?」
だがしかし、菜々は驚きはしても慌てない。
菜々は知っている。
昨夜、密かに見てしまったのだ。
……【回想】……
モバP「えーと、それじゃあ、明日、菜々を騙すって言うことで」
ちひろ「皆にそう伝えますよ?」
モバP「隠しカメラも準備しないと」
……【回想終了】……
そう、これはドッキリなのだ。
今現在、事務所総出で菜々にどっきりをしかけようとしているのだ。
しかも……
……【回想】……
モバP「参加しておいてアレですけど、悪趣味なドッキリですよね」
ちひろ「それはそうですけれど……」
モバP「凛には、俺が死んだことにしてドッキリ仕掛けたじゃないですか」
ちひろ「菜々ちゃんにはどうするんです?」
モバP「しっかり考えてますよ、スケールのでかいヤツを」
ちひろ「ノリノリじゃないですか」
モバP「あはは」
……【回想終了】……
なにやら、スケールの大きいものをしっかり考えているらしい。
だとすれば、ノッてあげるのが優しさというものだろう、と菜々は思う。
さあ、カモン。
Pさん、カモンですよ。
菜々は脳内で語りかける。
「ああ、菜々、実はな……」
来た! 来た! 来た!
「なんですか?」
さあ、どんなドッキリなのか。
菜々の期待を前に、モバPは沈痛な表情で告げる。
「さっきウサミン星が爆発した」
「スケール大き過ぎです」
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