志希博士の薬シリーズ第16弾。
今作は飲んだ人が「だらける」ようになる薬です。
薬の効果は違っていても展開は変わりません。いつも通りアイドルたちとキャッキャウフフする話です。
またしばらくの間、お付き合いいただけると嬉しいです。
始めます。
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グツグツグツ...ボ-ン!!
志希「んふふ~♪ できたよ~♪」
P「俺さ。前回、『薬をつくるなら人の役に立つものにしなさい』って釘を刺しておいたよね。大丈夫なのかい?」
志希「うん。言いつけはちゃんと守ったよ♪」
志希「これはね。『ダラケタクナール』っていう薬なんだー♪」
P「名前で何となくわかるけど一応聞いておこう。どんな薬なんだ?」
志希「飲んだ人が『だらけたくなる』ようになる薬♪」
P「やっぱり、そのまんまだなぁ」
志希「この薬を張り切り過ぎてる人に飲ませればね、ぐてーっとして、ぽわーっとして、むふふになること間違いなし♪ 良薬だよ♪」
P「なるほど。使う機会はないかもしれないけど持っておくよ。ありがとう」
志希「うん。使ったら報告してね~♪」
P「はいよ」
ケース1. 日野茜
(レッスンルーム)
茜「うぉぉぉぉ!」ド-ン!
P「おはよう。茜」
茜「おはようございますっ! プロデューサー!」ド-ン!
P「何してるの?」
茜「見ての通りですっ! ふんっ!」ド-ン!
P「サンドバッグに向かってタックルをしているね」
茜「はいっ! 亜季さんが天井吊り下げ型のサンドバッグを持ってきてくれたので、汗を流しているんですっ!」ド-ン
P「どうしてタックルをするんだい?」
茜「そこにサンドバッグがあるからですっ!」ド-ン
P「なるほど。わからないけど可愛いな」
茜「ふっ! むんっ!」ド-ン!
P「タックルするたびに水飛沫のように汗が飛び散るね」
茜「私は燃えているんです!! 熱いです! とてもアツいんです!!」ド-ン!
茜「うぉぉぉぉ!! 負けませんっ!」ド-ン
P「(もう10月も終わりなのに熱気がすごいなぁ…)」
茜「ぜいぜい…ふぅ。いい汗流しましたね!」
P「茜。レッスン終わりだったんだろ。帰って休まなきゃ駄目じゃないか」
茜「サンドバッグを見たら身体が勝手に動いてしまったので…つい」
P「キミは猫じゃらしに翻弄される猫か」
茜「プロデューサーもサンドバッグを見たらパンチしたくなるでしょう?」
P「そうだけど。タックルはなんか違う」
P「(ふむ。このままオーバーワークさせてしまうと、いつか茜が故障しかねないぞ)」
P「(ここは一度クールダウンをさせて、休むことの大切さを教えねば…)」
P「…」
茜「どうかしましたか?」
P「何でもないよ。それよりほら。水分補給をしたほうがいい」
スッ
茜「ありがとうございます」
茜「…ところで変わった色のドリンクですね?」
P「志希特性のドリンク(薬)だよ。疲労に効くらしい」
茜「志希さんはすごいですね。では、いただきます!」
ゴクゴクゴク...ボンッ!!
茜「…」
P「(さて。どうなるかな)」
茜「…プロデューサー」
パタリ
P「うん?」
茜「疲れましたー」グデ-
P「待て。レッスンルームの床で仰向けで寝るんじゃない」
茜「エネルギー切れです。もう一歩も動けませーん」グデ-
P「予想以上に露骨に効くな。コレ」
茜「暑いですし、喉乾いてますし、汗でトレーニングウェアが重くなってますし。おまけにお腹が空きましたー」グデ-
P「じゃあ、立ち上がって。まずはシャワーと着替えだな。そのあとご飯に行こう」
茜「…嫌です」
P「ご飯に行くのが?」
茜「いいえ。シャワーと着替えです。動く気力がないです」グダ-
P「キミはどれだけ面倒臭がり屋になってしまったんだ」
茜「プロデューサ~。もう服を脱がせてシャワーを浴びさせてくださーい」
P「それは無理です」
茜「服を脱がせるだけでいいですから」
P「それも無理です」
茜「仕方ありません。寝たまま服を脱いで、シャワー室に行きますか」
ヌギヌギ...
P「待て待て待て! ここで脱ぐな! 下から脱ぐな!」
茜「でも、このままだと風邪引いてしまいますし」
P「更衣室に行って脱ぎなさい」
茜「服が重いので『軽量化』するんです。そのままシャワーを浴びに行ったほうが合理的でしょう?」
P「合理的な選択の代わりに『恥』を失ってしまうぞ」
茜「…えー」
茜「…」グデ-
茜「なんか。面倒臭くなってきたので、とりあえず脱いでから考えますね」
ヌギヌギ...
P「」
P「俺が部屋から出ます。帰り支度が整ったら教えて」
茜「わかりました。では、私はここでしばらく寝てますね」
P「人が見てないと動きすらしないのか!」
茜「だるいですからー」ヌギヌギ
P「脱がないでくれぇ!!」
茜「では、プロデューサーがお世話をしてください」
P「無理」
茜「では、服をーーー」ヌギヌギ
P「ヤメロォォォ!!」
ウワァァァン!!
(しばらくして)
テクテクテク
茜「はー、プロデューサーにおんぶされるのは楽ですねぇ」グデ-
P「更衣室までだぞ?」
茜「ここまできたらシャワーも浴びさせてくださいよ」
P「何を言うか。色々見てしまうぞ」
茜「プロデューサーならいいですよー」グデ-
P「」
茜「面倒ですしねぇ」グデ-
P「...面倒だから見られて構わないのか。俺だから見られて構わないのかどっちなんだ?」
茜「んー…」
茜「…」
茜「どっちなんですかねぇ…どうでもいいです」グデ-
P「考えることまで放棄し始めてるね」
茜「あ。プロデューサー。私がシャワーを浴びている間、トレーニングウェアを洗濯しておいてもらえませんか? 汗びっしょりなので」
P「肌着とかは自分で洗いなさい」
茜「いいじゃないですかー。プロデューサ~。硬いことを言わないで洗ってくださいよぉ~」ユサユサユサ
P「背中で暴れるんじゃない」
ムニュッ...ムニュッ...ムニュッ...
P「何か柔らかいものがバウンドしているような気もするが気のせいだ。気のせいのはずだ」
茜「私。結構、大きいですから」
P「わかってるから言わなくていい。茜。180度人間が変わってしまったな」
茜「ぼんばー…」グデ-
P「申し分程度のボンバーだなぁ」
茜「洗ってくれるならシャツの匂いを嗅いでいいですから~」
P「俺がそんな匂いフェチだとでも?」
茜「私は人の匂い。好きですよー」
P「」
茜「今もプロデューサーの匂いに安心感を感じてますしねぇ」グダ-
P「」
茜「それくらい信頼してますから。お世話してください」
P「それとこれとは別だ」
茜「えー」
(しばらくして)
P「(茜はシャワーを浴び始めた。そこまではいい)」
P「(だが結局…茜のウェアとシャツの入ったビニールを渡されてしまった)」
P「(普通。ドアの隙間から女子が自分の服を投げ捨てるか?)」
P「(まあ、過ぎたことは仕方ない。この中身を洗濯機に入れさえすればOK…だが)」
茜『嗅いでいいですよー』
P「…」
P「いやいやいや! 人として、プロデューサーとしてそれはアウトだろ!」
P「…」
P「いやいやいや! そんな変態じゃあるまいし!」
P「…」
P「…ちょっとだけなら」
P「いや!! やめるんだ俺!!嗅がないぞ! 普通は匂いになんか興奮は…」
茜『私は人の匂い好きですよー』
P「うわぁぁぁぁぁぁ!!」モダエモダエ
P「…」
ポイッ...ピッピッ...グォングォングオン...
P「…俺の意気地なし」グズッ
(しばらくして)
茜「シャワー浴びてきましたー」グデ-
P「予想はしていたけど髪を結うどころか。乾かしてすらいないね」
茜「ドライヤーはあるんですけどね。コンセントを差すのが面倒くさいのでー」
P「杏でもそこまで面倒臭がり屋じゃないぞ」
茜「プロデューサー。髪を乾かしてくださーい」グデ-
P「致し方ない。ソファに座れ」
茜「はい。ソファに寝ます」
P「寝るな。座れ。起きるんだ」
茜「大丈夫です。頭の部分だけソファの外側に出しますから」
P「美容院かよ」
茜「風邪引いちゃうのでお願いしまーす」
P「はいはい」
グォォォン...ファ-....
茜「♪」
P「お客様。かゆいところはございませんか?」
茜「ありません」
P「何かあればお申し付けください」
茜「では、ごはん屋さんに行く時もおんぶをお願いします」
P「そのようなオプションは受け付けておりません」
茜「なら抱っこでいいです」
P「『なら』ってなんだ。『なら』って」
茜「仕方ありません。妥協してお姫様抱っこでいいです」
P「パワーアップしているじゃないか」
茜「ケチっ子ですね」
P「立って歩け。キミには自分の足があるだろう」
茜「プロデューサーの薄情者ぉ~。私の足はもう動かないんですよぉ~」グデ-
P「この薬。いささか効果が強すぎるな」
(少しして)
ブォォォ...フゥ-...
P「よし。終わり」
茜「きちんと乾いてます? 腕をあげるのが面倒なので触って確かめてください」
P「はいはい」
ワシャワシャ...サワサワ...
茜「…♪」ムフ-
P「はい。サラサラかつふわふわです。乾いてます」
茜「…」
茜「そんな触り方では確認しきれてませんよ。頭を撫でてきちんと確認してください」
P「ん?」
茜「お願いしますよー」グデ-
P「…」
P「撫でてほしいだけ?」
茜「まさかー」グデ-
P「なるほど」
ワシャワシャ
茜「♪」
P「OK。完璧」
茜「まだ物足りません」
P「もう隠す気ないし。それよりごはんを食べに行こう」
茜「では、おんぶで」
P「ここぞとばかりに甘えてくるな」
茜「お願いしまーす」グデ-
P「今回だけだぞ」
ヒョイ...テクテクテク
茜「♪」ムフ-
茜「あ。更衣室に忘れ物をしたのでこのまま入って行ってください」
P「茜はそんなに俺を『変質者』にしたいのか!」
(ごはん屋さん)
茜「ん~っ! 美味しいですねっ!」ンミャイ///
ムシャムシャムシャ!!
P「不思議だ。ご飯が運ばれてきてから薬の効果が切れてしまったようだ」
茜「ご飯大盛りでおかわりお願いします!」
P「あ。俺もお願いします」
店員「かしこまりました」
P「何はともあれ食べるぞ!」
茜「はいっ!!」
ムシャムシャムシャ...!!
(しばらくして)
茜「お腹いっぱいで動けません」グデ-
P「なんてことだ。元に戻ってしまった」
茜「もう一歩も歩けませーん」グデ-
P「茜。お腹が見えてるぞ」
茜「恥ずかしいですー」グデ-
P「なら隠しなさいよ。まったく」
サッ
茜「あ。人の服を勝手に下げましたね?」
P「お腹を隠してあげただけじゃないか。優しさじゃないか」
茜「セクハラです」
P「なんてことだ。善意が不幸を招いてしまった」
茜「怒りました。もうおんぶされても家には帰りません」
P「何をしろと?」
茜「とりあえずおんぶして歩いてください。指示をします」
P「…嫌な予感がするがいいだろう」
ヒョイッ...
茜「行きましょう。まずは右です」グデ-
P「はいはい」
(しばらくして)
テクテクテク...
ミギデス
オ-ケ-
P「茜さんや」
茜「はい?」
P「ものすごく見慣れた道なんだけど。間違ってない?」
茜「間違ってません。次は左に」
P「俺の家に向かってない?」
茜「はて?」
P「とぼけるな」
茜「もうここまできたら泊めてくださいよ」
P「いや無理です」
茜「もし、いまから寮に届けるというなら『変質者!』と叫びます」
P「えぇ…」
茜「お願いします。いまから帰るのも面倒ですし」グデ-
P「…はぁ。世話がやけるなぁ」
茜「♪」ニコ-
(P宅近く)
P「(さて。来てしまったがどうしようか)」
茜「♪」ムギュ-
P「心なしか。茜は逃しまいとしがみついてるし、もう遅い時間だし」
P「…泊めるしかないか」
茜「♪」ムフ-
未央「おや?」
藍子「あら♪」
2人「「プロデューサー(さん)だ♪」」
P「おや。未央に藍子じゃないか」
茜「!」
未央「おーっと、茜ちん。偶然だねー♪」
未央「…プロデューサーの背中でくつろいじゃって何してるのかな?」ゴゴゴゴ
藍子「偶然ですね。茜ちゃん♪」
藍子「…まさか、家に転がり込もうなんて考えてませんよね?」ゴゴゴゴ
茜「…あ、あの。2人とも。不穏なオーラを鎮めてくださいっ。こ、これには深い訳があるので…」
P「帰るのが面倒臭い、が深い訳?」
茜「ぷ、プロデューサー! 言わないでください!」
未央「…」ゴゴゴゴ
藍子「…」ゴゴゴゴ
茜「…」
ガシッ!!
2人「「帰るよ!!」」
茜「あああ!! ま、待ってください!」
P「…ま。ちょうどよかったかな。未央。藍子。茜。おやすみ」バイバイ
茜「プロデューサァー!」
未央「茜ちん。じっくりと話を聞かせてもらうよ?」ゴゴゴゴ
藍子「場合によっては…寝かせませんよ?」ゴゴコゴ
茜「」
ヒィィィィ!! タスケテクダサ-イ!!
P「(おんぶしっぱなしで疲れたな)」
ケース1. 日野茜 end
(後日)
P「カクカクジカジカ」
未央「なるほど。だから茜ちんがぐでーっとしてたわけね」
藍子「ちょっと様子がおかしいなとは思いました」
P「悪かったな。ところで2人はどうしてあの日、俺の家の近くにいたんだい?」
未央「ん?」
藍子「え?」
P「2人とも。あの辺に用なんてないよね?」
未央「ね、猫を追いかけてて気付いたらあそこに…」
藍子「さ、散歩をしていまして気付いたらあの場所に…」
P「…」ジト-
未央「人を疑うのヨクナイ」
藍子「ヨクナイ♪」
P「なぜ片言なんだ」
休憩ボンバー
次は周子です
ケース2. 塩見周子
(事務所)
周子「…」グデ-
P「…」ポリポリポリ
P「…この八つ橋美味しいな」
周子「でしょ~。うちの実家の看板商品なんだ~」
P「八つ橋って生八ツ橋が1番だと思ってたんだけどなぁ」
周子「んふふ。焼いてる方を好むのか通ってもんよ」ミョ-ン...モソモソモソ
P「と、言いながら生八ツ橋を食べるんだな」
周子「あたし。通とか通じゃないとか気にしないからねぇ。美味しいもんは美味しいもん」
P「はいはい。ごもっともで」
周子「プロデューサーも食べる? アタシの食べかけだけど」
P「いらないよ。もう『あんこ』の部分がないじゃないか」
周子「あはは、冗談だっての。はい。新品のやつ」ヒョイ
P「ありがとう」
周子「どっこいしょ…んー…」ノビノビ
周子「お茶入れるけど飲む?」
P「飲む」
周子「はいな。じゃ、その間にあたしの食べた分のゴミ捨てといてくれる?」
P「オッケー」ガサゴソ...ポロポロ
P「げっ。袋の中の白い粉がスーツに!」
周子「あー、こぼれちゃったね。ふきん持ってくるよ」
P「悪いな」
周子「いいよん。サービス料100万円ね~」
P「ぼったくりだなー」
周子「ふふふ。取れるときに取るのがシューコ流なのさ♪」
(少しして)
周子「はぁ…朝は『雨でイベントが潰れてラッキー』なんて思ったけどさ、何もしてないと暇なもんだねぇ」グデ-
P「忙しい生活に慣れたんじゃない?」
周子「んー、かもねぇ」
周子「ま。こーして、だらりだらりとのっそりしてるのも好きだけどさ」グデ-
P「うん。似合ってる」
周子「何おう。この周子ちゃんにだらけている姿が似合っていると言うのか」ダラ-ン
P「似合ってるどころか板に付いてるよ」
周子「ソ、ソンナバカナー」ボウヨミ
P「『ペッパー君』みたいな棒読みだね」
周子「コンニチハ。アナタノケンコーヲマモリマス」
P「今度は『ベイマックス』か」
周子「ベイマックスじゃねえよ!」
P「角野拓三」
周子「春菜だよ」
P「知ってる」ハッハッハ
周子「あはは」ケタケタケタ
(少しして)
周子「でさー、志希ちゃんのくれた薬だっけ?」グダ-
P「うん。飲んでみて何か効果ある?」
周子「んー、無性にダラダラしたくなるねぇ」グデ-
P「いつもじゃないか」
周子「いつもは『のんびりー』って感じなんだけどねぇ。今日は『のっそりー』って感じなんよ」
P「違いがわからない」
周子「アタシもわからーん」グダ-
P「そっかー」ズズズ
P「…あ、このお茶。美味しい」
周子「それ紗枝ちゃんが置いてくれたやつだよ」
P「ほほう。通りで」
周子「おまけにシューコちゃんが淹れたからね。美味しいのは当然っしょ」ドヤ-
P「さすが周子。すごいすごい」
周子「褒め方が雑やなぁ~」グデ-
P「お茶淹れるのは面倒臭くなかったの?」
周子「だるかったけどね。『だるい時でも動かなきゃー』って普通は思うっしょ?」
P「思う。けど、この前同じ薬を飲んだ茜は『歩くこと』すら億劫そうだったぞ」
周子「それは多分さ、だるみに対する抵抗力がなかったんだよ」
P「あー」
周子「だから普段からだるだるな子はだるくなる薬を飲んでもだるだるなまま動けるわけよ。『いつもと同じ』だからね」
周子「普段からだるだるの杏ちゃんもだるだるになってもだるだるなんじゃないかな。だるだる仲間としてなんとなーくわかるよ」
P「だるだるのゲシュタルト崩壊をしそうだ」
周子「したら看病してあげるよ」グデ-
周子「だからその代わりに養ってー」グデ-
P「働け」
周子「ぬっくぬくの生活を送らせて~な~♪」
P「もう十分ぬっくぬくだろ」
周子「アタシによりよいぬくぬくを!」グダッ!
P「はいはい」
(少しして)
サァァァァァ...シトシトシト
周子「雨やまないねー」
P「やまないなぁ」
周子「小雨だけどねー」
P「やむ気配がないなぁ」
周子「…」
周子「アタシが店番をしてた頃の話をします」
P「はい」
周子「アタシの実家に来るお客さんでさー、『雨の日も乙なもんさ』的なことを言う人がいたんよ」
P「へー。さすが京都。歴史と風情の国」
周子「その人って洒落た傘持って、ピシッとした服着て、小粋なお菓子買ってー、って感じだったわけね」
P「ふむ」
周子「その人のことは『見てるもんが違うなぁ。視野が広いんだろうなぁ』ってちょろっと尊敬してたんだけど…」
周子「でも、やっぱアタシは雨を好きになれないんだよねー。晴れがいい」グデ-
P「ふはは。雨の日の風情を感じられぬとはまだまだお子ちゃまよのう」
周子「なんだと。プロデューサーには雨のよさがわかるのかー」ムス-
P「わからない。スーツの裾が汚れて嫌になる」
周子「だよね。プロデューサーって風情とか疎そうだもんねぇ」
P「舐めるなよ。俺は風情を愛する男だ」
周子「じゃあ、風情あるっぽいこと言ってみてよ♪」
P「ありおりはべり。いまそかり」
周子「げー、ソレお勉強ワードじゃんよ」
P「漢語アレルギーとみた」
周子「せいかーい。よくぞ見抜いたね」フフフ
プシュゥゥゥ...(薬の切れる音)
周子「あ、いま多分。薬切れた」グデ-
P「だるみは取れた?」
周子「ちょっと」
P「ちょっとかよー」
周子「プロデューサー」
P「んー?」
周子「暇だから膝枕してーな」
P「いいよ。じゃあ、こっち来て」
周子「…」グダ-
P「どうした?」
周子「やっぱいいや。面倒になったわ」
P「それくらい動けや」
ケース2. 塩見周子 end
今日はここまでです
おやすみなさい
劇中で解説あるやん。杏が飲んでも耐性(?)があるから、見た目効いているようにはならないって
……まぁ柚にいちごパスタ食べさせた砲が面白いがな
あえてヤンデレ四天王を希望
プロデューサーへの愛(とお世話)はだらけ力に負けるのか!?
?「積木を崩すのも、みれを食べるのも罪なんです……ふふっ」
ケース3. 水本ゆかり
(事務所)
ゆかり「(ふぅ…つい自主レッスンに夢中になりすぎてしまいましたね)」
ゆかり「(昼からずっと動いていて喉が渇いちゃいました…)」
ゆかり「…」
ゆかり「(そういえば、この前、有香ちゃんがお水を用意してくれると言ってましたね。冷蔵庫に入っているのでしょうか?)」
ガチャッ...ガサゴソ...
ゆかり「…」ジッ
ゆかり「(このペットボトル…『飲むな』と文字の書かれた紙が貼ってあります)」
ゆかり「(つまり。有香ちゃんが私のために用意してくれたものとみて間違いないでしょう)」
ゆかり「(この注意書きは他の人が飲まないための配慮ですね)」
ゆかり「…ありがたくいただきましょうか。あとでお礼を言わなければなりませんね」
カラカラ...クピクピクピ...ボン!!
ゆかり「…?」
ゆかり「急に…身体が重く…」
ゆかり「…あ、もういいです。私。寝ます」パタリ
ゆかり「…ソファ最高です」グデ-
(少しして)
カチャ
P「おや? ゆかり。寝てるのか?」
ゆかり「...おはようございます。プロデューサーさん。起きてますよ」グデ-
P「どうした、仰向けになってくったりとして?」
ゆかり「私…恋をしてしまったみたいなんです」
P「…は?」
ゆかり「もう2度と離れたくありません…」
P「あ、相手は誰なんだ!?」
ゆかり「このソファです…」
P「…ん?」
ゆかり「こんな気持ち初めてなんです…私の身体を安心して任せることができています」
ゆかり「一歩もここから動きたくないのです…」グデ-
P「…」
P「ゆかり。もしかして手足に力が入らなかったりする?」
ゆかり「さすがプロデューサーさん。なんでもお見通しですね。その通りです。手足に力が入らないです」
ゆかり「…この感覚こそが恋…勉強になります」
P「ゆかり。それは恋じゃなくて『だるみ』だよ」
ゆかり「?」
(少しして)
ゆかり「つまりソファから離れなくないこの気持ちは『だるみ』が原因であると?」
P「そうだね」
ゆかり「冷蔵庫に入っていた飲み物は『ダラケタクナール』というお薬であったと?」
P「その通り」
ゆかり「…まぁ。大変ですね」
P「のんびりしてるなぁ」
ゆかり「ふふ…私。だるみなんて初めての経験かもしれません♪」グデ-
P「どうしてキミは嬉しそうなんだ」
ゆかり「せっかくですので、この感覚を楽しませていただきます♪」グデ-
P「えぇ…楽しむって何さ」
ゆかり「心に素直になることですよ。ふふふ」
P「嫌な予感しかしない」
ゆかり「ではまず。プロデューサーさん」
P「ん?」
ゆかり「ここのソファは硬くて寝心地が悪いので仮眠室まで抱っこして連れて行ってもらえませんか♪」
P「」
P「素直になるのはいいよ」
ゆかり「はい」
P「でも、俺の力を当てにするのは良くないと思うんだ」
ゆかり「プロデューサーさんに運んでもらいたいんです...」ジッ
P「ぐぅ。その純真無垢な眼を向けないでおくれ」
ゆかり「…」キラキラキラ
P「…わかったよ。仕方ない」
ゆかり「ありがとうございます。ソファさんとはお別れですね」
P「さっきは恋をしたとまで言ってたのに…」
ゆかり「勘違いだったみたいです」
P「あっさりしてるなぁ」
ゆかり「ほらほら。行きましょう♪」グダ-
P「自分で立とうとは思わないの?」
ゆかり「動こうという意思が起こらないんです。すごいです」
P「すごいね。すごいダメ人間だよ」
ゆかり「あ、できればお姫様抱っこがいいです。私。されてみたいので」
P「いつになくわがままだな」
ヒョイッ
ゆかり「ふふっ♪ 頼りにしてますよ♪」クタ-
P「…へーい」
(仮眠室)
ポイ-...ボフッ
ゆかり「わ…ふかふかなんですね。このベッド」キャッキャ
P「杏が選んでくれた『ぐっすりベッド』だよ。時々、俺も寝てる」
P「じゃ、俺は帰るから」
ゆかり「え?」
P「ん?」
ゆかり「…」ジ-
P「…ここにいろと?」
ゆかり「…」コクコク
P「俺。ここにいる意味ある?」
ゆかり「私。お腹が空きました」グゥ-
P「作れってか。俺に作れってか?」
ゆかり「最近、私は料理番組の審査員を夢見ているんです」
P「夢見るだけなら『食いしんぼの小学生』でもできるよ。というか、夢見てるだけなら初心者じゃないか」
ゆかり「誰もは初めは初心者なのです」
P「自分で言うことじゃないと思うんだ」
ゆかり「…ごはん」シュ-ン
P「はいはい。しょうがないな」
ゆかり「ありがとうございます♪ ここで応援して待っていますね♪」グデ-
P「だらけることをこの国では応援とは呼ばない」
ゆかり「ふれー…ふれー…プロデューサーさん♪」グッデグッデグデ-
P「『女々しくて』っぽい手の動きだなぁ」
ゆかり「いまの私の精一杯の応援なのです」ダラ-
P「普段に輪をかけて天然がひどい」
(しばらくして)
コトリ...
P「はい。グラタンだけどいい?」
ゆかり「ありがとうございます。とても美味しそうですね♪」
P「だろ」
ゆかり「ええ♪」ワクワク
P「…」
ゆかり「…♪」ワクワク
P「…ん?」
ゆかり「早く食べさせてください♪」ギュルルル
P「そういうパターンかーい」
ゆかり「あーんです、あーん♪」パクパク
P「コイじゃないんだから口をパクパクさせないで待ってなさい」
カチャカチャ...スッ...
P「(…このまま食べさせると火傷しそうだな)」
ゆかり「プロデューサーさん。ふーふーも忘れないでくださいね」グデ-
P「心を見抜いてきたか」
ゆかり「私。猫舌なんです」
P「えぇ…知らねぇよぉ」
(しばらくして)
スッ...フ-フ-...ア-ン...モグモグ
P「お味は?」
ゆかり「…♪」モグモグゴクン
P「…」
ゆかり「はぁ…とても美味しそうです♪」
P「マイペースで食べるなぁ」
ゆかり「デザートは冷蔵庫に入っていたプリンでいいですよ。果物を切ってもらうのは申し訳ないので」
P「デザートまで食べるんかーい」
ゆかり「…キッチンには忍さんが持ってきてくれたリンゴが置いてありますが…さすがに気が引けますので切らなくてもいいですよ?」チラッ
P「…」
ゆかり「…切らなくてもいいです」キラキラキラ
P「もぉぉぉ! 切るよ! 切ってやるよ!」
ゆかり「…♪」ムフ-
P「ちょっと待ってろよ?」
ゆかり「あ、プロデューサーさん」
P「うん?」
ゆかり「うさぎさんとか作らなくていいですから。私。皮なしが好みです」
P「…かしこまりました。お嬢様」
(しばらくして)
P「はい。どーぞ」
ゆかり「ありがとうございます♪」ア-ン
P「え? リンゴも?」
ゆかり「♪」ア-ン
P「…はい」
スッ...アムアムアム...
ゆかり「♪」
チュッ...ペロッ...♪
P「!」
ゆかり「んー…美味しいですね♪」
P「(いま、指先を舐めてきたぞ。この子)」
ゆかり「ジューシーかつシャキシャキ…雪国で育った素晴らしいリンゴです…♪」
P「(これはわざとか…それとも…)」
ゆかり「プロデューサーさん…もっとです…!」ア-ン
P「(いや、これは『一滴も無駄にはしたくない』という純粋な食欲だな)」
P「(指先についた汁まで残さないってか)」
スッ...アムアムアム...
ゆかり「♪」
チュッ...ペロッ..♪
P「ぐぅ」ゾクッ
ゆかり「美味しいです…♪」
P「(何やらイケないプレイをしているような気分になってくるな)」
ゆかり「次です。プロデューサーさん♪」ア-ン
P「俺まだ1つも食べてないんだけど?」
ゆかり「まだたくさんありますから。後で剥いて食べてください♪」
P「いま剥いた分は食べちゃ駄目なんだな」
ゆかり「ばっちこーい、です♪」ア-ン
P「まったく…」
シャキシャキシャキ...モグモグモグ...
(しばらくして)
ゆかり「満腹ですね…♪」グデ-
P「左様ですか」
ゆかり「私。ちょっと寝ますね」グデ-
P「どうぞ。俺は脇で本でも読んでるよ」
ゆかり「…」ジッ
P「ん?」
ゆかり「添い寝してください♪」
P「」
P「1人でも寝れるよね?」
ゆかり「ええ、でも。嫌です♪」
P「もうただの甘えん坊じゃないか」
ゆかり「添い寝しないとイタズラしますよ♪」グデ-
P「そんなだらけきった姿で脅されてもなぁ…しかも脅しになってないし」
ゆかり「かもんです♪」グデ-
P「…ちょっとだけだぞ?」
スッ...ゴロン
P「はい。これでいーーー」
ゆかり「♪」ギュム-
P「!?」
ゆかり「♪」ムフ-
P「…あの。ゆかりさん?」
ゆかり「はい?」
P「なぜに抱きついたのですか?」
ゆかり「添い寝されると小さい頃を思い出すんです」
ゆかり「プロデューサーさんもお母さんやお父さんにしがみついたりしませんでしたか?」
P「多少、そんな記憶はあるけどキミはもう15歳だからね?」
ゆかり「童心に帰ってみました♪」
ギュ-...ムニュ...
P「(童心に帰れねぇよ!)」
P「(ああ、なんかめっちゃいい匂いするし、あったかいし、柔らかいし)」
P「(あかん…理性が…)」ボ-ッ
プシュゥゥ...(薬の切れる音)
ゆかり「…わ」
P「…ど、どうした?」
ゆかり「だるみがなくなりました…」
P「…やっとか」ハァ
ゆかり「…」
P「じゃあ、そろそろ離れて…」
ゆかり「いえ、せっかくの機会なので」
ギュッ…スリスリ...♪
P「」
P「ゆ、ゆかりさん?」
ゆかり「しばらくこのまま…お願いします♪」
P「」
【終電までには帰れました】
ケース3. 水本ゆかり end
ケース4. 五十嵐響子
(事務所・朝)
チュン...チュン...
響子「…よし」カッ
サッサッ
響子「(まずは机の上の整理…ファイルごとに大雑把に分けます)」
サッサッサッ
響子「(次は小さい子たちの飲みかけのコップの片付け…友紀さんたちが散らかしたおつまみのゴミを捨てて…と)」
サッサッサッ...ガ-...
響子「(清掃の人は来ますけど、床に食べカスがちょっと散らばっているので掃除機をかけて…)」
サッサッ
響子「(最後に…椅子と机を整えて、夕美さんにもらった花を飾って…終わりです♪)」
カチャ
P「おはよう」
響子「おはようございます♪」
P「…」
ピッカピカ
P「今日も掃除してくれてたのか。いつも悪いな」
響子「いえ。好きでやっていることですから♪」
響子「あ。プロデューサーさん、おにぎり作ってあるのでどうぞ。また朝ごはん食べてないんでしょう?」
P「わかるのか?」
響子「ネクタイ曲がってますし、髪も少し乱れてますよ? 朝、よっぽど慌てていたんですね♪」ニコリ
P「くぅ。この正妻力。適当大人組(友紀、楓辺り)にも見習ってほしい」
響子「ちなみに中身はチーズひじきです」
P「んまーい」モグモグモグ
(仕事終わり)
P「仕事終わったー」
響子「…」モクモク
P「(ふむ。レッスンが終わると学校の課題か。響子は本当に頑張るなぁ…)」
P「(ただ、人のことばかりで自分のことをないがしろにしてはいないだろうか)」
P「(多少、心配だ。人に甘えることも覚えさせねば…)」
P「(こんな時こそ例の薬で…)」
スッ...コポコポコポ...
P「響子。お茶入れたぞ」
響子「わ。ありがとうございます♪」
P「いやいや、いつもお世話になってるからな」
コトリ...
響子「いい香りですね…」
ズズズ...ボンッ!!
響子「…」
P「(さて、どうなるか)」
響子「…」ボ-ッ
P「響子。大丈夫?」
響子「…」パタリ
P「お」
響子「か、課題を終わらせなければ…」グデ-
P「…薬を飲んでなお頑張ろうとするのか」
響子「ええと、いちたすいちは…」ヒ-フ-ミ-...
P「響子。響子。指を折って計算しようとしなくてもいい。やる気がなくなってるのはわかったから」
響子「...とてもだるいです」グダ-
P「そのまま休んでいいよ」
響子「…」
P「ん?」
響子「…思い出しました…事務所のトイレットペーパーが切れかかっているんです。買いに行かなきゃ…」グググ...
P「なんなんだその『家事』への執念は」
P「というか、そういう雑務こそちひろさんの仕事じゃないか。あの人は何をしてるんだ」
~別の場所~
ちひろ「そろそろ月末ですねぇ…」イソイソ
【白封筒の山】
P「まったく。まあいい。トイレットペーパーくらい俺が買いに行くよ」
響子「…プロデューサーさん」
P「ん?」
響子「食器用洗剤とサランラップもお願いします…」
P「キミは主婦か」メモメモ
P「他に買うものは?」
響子「…」
響子「ぽたぽた焼きが食べたいです」グデ-
P「ようやく薬に屈したな」
(しばらくして)
P「ただいまー」
響子「おかえりなさい…」モソモソ
P「いもむしみたいに這ってきたね」
響子「ぽたぽた焼き…」グダ-
P「はいはい。買ってあるからソファに寝そべってなさいな」
響子「…」
P「ん?」
響子「玄関まで出迎えたのはいいんですけど…帰るのがだるいです…」グデ-
P「なぜ来た」
響子「…なんでですかね?」グデ-ン
P「後先考えて動くこともやめてるね」
響子「プロデューサーさん…運んでくださーい」デロ-ン
P「もう慣れたなこの展開」
スッ...ヨッコイセ
響子「あー、おんぶされると楽ですねー」ダラ-
P「しっかり掴まっててくれない?」
響子「んー」グテ-…ハァ
P「…」
P「(首元に響子の吐息を感じるな...)」
響子「プロデューサーさぁん。ぽたぽた焼き~」ダラ-
P「待ってろ。お茶淹れてくるから」
響子「…私にぽたぽた焼きを用意した後は、トイレットペーパーと洗剤の補充もお願いしますね…」
P「家事への使命感はなくならないなぁ」
(しばらくして)
パリパリ...ポリポリ...
響子「甘いですねー…♪」クタ-
P「懐かしい味だな」
響子「あ、プロデューサーさん。私のぽたぽた焼きを取りましたね」
P「いや、これ事務所の備品扱いだから」
響子「許し難いです。激怒です」グダ-
P「寝そべりながら言っても怖くもなんともないな」
響子「ゆーるーしーまーせーん」
P「何をしたら許してくれるんだい?」
響子「では、私の手足となって…」
P「…」
響子「やり残した家事をやってください♪」
P「そうくるかー」
(しばらくして)
サッサッ...
響子「で、そこのカーテンにファブリーズをして終わりです」
シュッシュ...
P「こんなもん?」
響子「ええ、ありがとうございます♪」グダ-
P「疲れたなぁ。響子がいるありがたみがわかったよ」
響子「えへへ…♪」グダ-
P「さて、片付けも終わったし。またお茶に戻るかな」
響子「プロデューサーさん」
P「うん?」
響子「ちょっとこっち来てください」
テクテクテク...
P「どうした。何か取ってほしいものでもーーー」
スッ...ギュム-
P「」
響子「えへへ…♪ だるくてあんまり身体は動かないですけど…ちょっとしたお礼です♪」
P「」
響子「…私たちもプロデューサーさんにはお世話になってますからね」
響子「いつもありがとうございます♪」
ギュ-
(薬が切れた後・次の日)
響子「学校の課題やり忘れました!!」ガ-ン!!
ケース4. 五十嵐響子 end
おまけ
菜々「やる気が出ませんねぇ…」ポリポリ
P「人前でお腹をぽりぽりかくんじゃありません」
菜々「いいじゃないですか。2人しかいませんし。ウサミン星人にだって休みたいときはあるんですよ」グデ-
P「クッションに顔を埋めるんじゃありません」
菜々「努力しないでみんながウサミン星の住民になりませんかねぇ…」グダ-
P「だらけていてもキャラを崩さないあたりプロだな」
菜々「だ~か~ら~、ナナのはプロとかじゃありませんから~」グダ-
終わり
おまけ
フレデリカ「だるだるだるーん♪ フレデリカ~♪」グデ-
P「…」
フレデリカ「だるだるだるーんだるだるーん♪」グデ-
P「フレデリカ」
フレデリカ「なに♪」グデ-
P「後ろから首に絡みついて歌うのはやめてほしいな」
フレデリカ「だってだるみがあるんだもん♪」グデ-
P「理由になってないよ」
終わり
おまけ
智香「応援…」グダ-
P「する気がないね」
智香「いえ…頑張ります」
智香「フレー…フレー…」
フレデリカ「フレデリカ~♪」ニュッ
智香「頑張れ…頑張れ…」
フレデリカ「フレデリカ~♪」ニュッ
フレデリカ「フゥー♪」パチパチパチ
P「フレデリカ。キミは何をしているんだ」
フレデリカ「えへへぇ♪」
智香「あ…やっぱり…だるいです」グデ-
終わり
おまけ
夏樹「…」グデ-
李衣菜「な、なつきち!? どーしちゃったのさ! そんなくったりして!」
夏樹「ああ…だりーか…どうやらあたしはもう動けねぇみたいなんだ…」
夏樹「身体に力が入らねぇ…おまけにこれは治りそうもないんだ」
李衣菜「そ、そんな…!!」
夏樹「…完全に身体が動かなくなる前に、お願いがあるんだ…」
李衣菜「何でも言ってよ!」
夏樹「…だりーの1発芸が見たい」
李衣菜「…ん?」
夏樹「驚くのはわかる。ただ、アタシの最期のお願いなんだ…頼むよ」
李衣菜「よ、よし。なんだかよくわからないけどやってみるね!」
(しばらくして)
夏樹「あはははは♪」ゲラゲラ
李衣菜「な、なつきち!? 騙したなっ!」
夏樹「くふふ…あ、いや。動けないのは本当で…」
李衣菜「このーっ! 覚悟しろー!」
夏樹「ちょ! まっ! いまくすぐるのはなっ!!」
コショコショコショ
ハハハハハハ!! ワ...ワルカッタカラ-!!
終わり
おまけ
杏「薬を飲んだせいでだるだるだー」グダ-
P「…」
杏「これはお世話してもらわないと駄目だなぁ。プロデューサー、飴くれー」グデ-
P「はい」
杏「サンキュー…って」
杏「これ『水あめ』じゃんかっ!」
P「練って食え」
杏「うっ…面倒くさい…」ネチネチネチ...
ムシャムシャ...
P「どう?」
杏「美味しい…」
杏「けど…この仕打ちはあんまりだー! 私は薬で人格を変えられた被害者だぞー! 優しくしろ!」
P「杏」
杏「私はもう動けない。介護するんだ! プロデューサー!」
P「杏」
杏「何だよっ! さっきから!」
P「さっきキミが飲んだのはただの水だ」
杏「え?」
P「だるいのは元からだ」
杏「…」
杏「は、謀ったな! 貴様っ!」
P「ふはは。馬鹿者め」
きらり「(杏ちゃん。なんだか楽しいそうだにぃ☆)」ニマニマ
終わり
おまけ
まゆ「プロデューサーさんのスーツの上着…うふふふふ♪」グダ-
まゆ「…プロデューサーさんに抱かれているような感覚です♪」クダ-
まゆ「…このまま眠っていたい…ああ、でもプロデューサーさんのためにお茶を淹れないと…」グデ-
まゆ「…でもでも、動けません…まゆは悪い子です…♪」グデ-
ハスハス...ゴロゴロ...グデ-...
凛「プロデューサー。まゆのアレは何?」
P「暴走しないための処理だよ」
凛「?」
終わり
おまけ
P「…」ダラ-
志希「ありゃー。間違って飲んじゃったのかな♪」
志希「んふふ~♪ いまならハスハスしたり、ちょっぴり人体実験しても問題ないよね~♪」ハスハス
志希「んー…今度から定期的にプロデューサーにコレを使ってーーー」
ガシッ!
志希「にゃ?」
ちひろ「…」ゴゴゴゴ
志希「ち、ちひろさん?」
ちひろ「プロデューサーに投薬したら仕事にならなくなる、と前に言いましたよね」ゴゴゴゴ
志希「あ、あのね。今回はプロデューサーが勝手に…」
ちひろ「飲んだら危ない薬作っている時点でダメです♪」
志希「」
ヴニャァァァァァァ!!!
終わり
以上です。短めでしたがお読みいただきありがとうございました。
そのうちまた別の薬シリーズを書きますので、その時もお付き合いいただけると嬉しいです。
では
それから柚にいちごパスタは食べさせません
美味しいたらこパスタを食べさせたいです(願望)
乙乙
なるほど、ストッパー代わりか
乙なので、柚にパスタ食べさせてくる(いちごパスタとは言ってない)
ゲテモノを柚に食べさせるのはヤメテェ!!!!
昭和32年の「主婦と生活」に
「茹でた後冷やした素麺の上にアイスクリームとさくらんぼを乗せたおやつが都会ではアイスヌードルの新語で流行っております」
とあるから、パスタでもいけるはず
ちなみにマジレスすると、戦前はスパゲッティのナポリタンより焼きそばナポリタンの方が普及していました
(そしてソース焼きそばは存在しなかった)
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