紗南「学校のことを」晴「みんなに聞こう!」 (164)

※この作品は年単位前の
 紗南「学校の」晴「みんなの変化!」紗南「学校の」晴「みんなの変化!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1415633478/)
 の設定を微妙に受け継いでいます。
 尚、ほぼほぼ無関係ですので別に読まずとも大丈夫です。
 序盤の内容は某所からいただいた内容をそのまま使用しております。


紗南「え?なにそれ?」

モバP(以下P)「んー、お前ら前俺に言われてクラスでのみんなのこと聞いてきたろ?」

晴「あ、あぁ。色々みんなに聞いてきたけど……」

モバP「あれなんとなーくわかっちゃいたんだがもうちょい詳しく知りたくてな。事務所にいる連中だけでいいから聞いてきてくれないか?」

紗南「なんで私たちなの? 会話イベントって大事だよPさん」

モバP「まぁなんつーかあれだよ。お前らまだ引きずってるみたいだしな、流れで?」


尚、これは過去に一度投稿し、完結せずに終わった同タイトルSSのリテイクとなっております。
そのため、中盤まで下記URLとほぼ同じ内容ですのでご容赦を。
紗南「学校のことを」晴「みんなに聞こう!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1440798718/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1508246047

晴「俺はパス。めんどくさい」

モバP「受け取ってセンタリングしてやんよ。やれ」

晴「なんでだよ!紗南だけでいいじゃんか! というかこの前のこと思い出させるなよ!」

紗南「晴くんはクラスの男子がファンだっただけなんだからいいじゃない……」ドヨンド

晴「え? さ、紗南はいいじゃんか! そこまで熱狂的じゃなくて」

モバP「まーそういうことになるだろ? いい加減アイドルとしてファンの意見は慣れとけよ」

紗南「それとこれとは話が別じゃない?」

モバP「……」

晴「おい、なんで目を逸らす」

モバP「ほら、他の連中もクラスにファンがイルカモネー?」

紗南「うわぁ」

晴「うわぁ」

モバP「いいだろ! 俺が聞いてみろ、色々面倒になるのは目に見えてるんだ」

紗南「例えば?」

モバP「あの悪魔がサボり扱いして俺の月給をさげ」

ちひろ「Pさん次のライブの資料」

モバP「1時間以内に上げてみせます」

ちひろ「よろしくお願いしますね?」

モバP「はい女神様」

ちひろ「何言ってるんですか?」

紗南「これは酷い」

晴「ちひろさんってアシスタントだよな?」

モバP「と、いうわけでよろしく頼む。俺は資料作りに没頭しなきゃならん。紗南、お前の仕事もあるぞ」

紗南「ホント!?」

モバP「あぁ!安心安定の半袖だ!」

晴「ホントぶれねーなーPは」

モバP「悪いことじゃないだろ? 次はカッコイイ仕事用意してやるからさ、頼むよ」

晴「絶対だぞ?絶対だからな!」

モバP「善処しますよ」

晴「約束したからな! よし行こうぜ紗南! みんなに聞き込みだ!」

紗南「オッケー!なんだかんで面白そうだしね!」



……バタン!

モバP「よし、資料一個目完成……っと」

ちひろ「どうなりました?」

モバP「んー……」


モバP「次は巴と晴に動物コスでもさせます」

紗南「さって……あ、まゆさーん!」

まゆ「あら、紗南ちゃんに晴ちゃん……珍しいですねぇ…」

晴「今Pに頼まれて事務所にみんなに質問して回ってるんだけどいいか?」

まゆ「それって学校のお話ですかぁ?」

紗南「あれ? まゆさん聞いてた?」

まゆ「Pさんの話はなんでもわかりますよ?」キョトン

紗南「え?」

まゆ「なんて冗談ですよ。この前輝子ちゃんと乃々ちゃんに色々聞いたそうじゃないですか」

晴「そういやそうだったな。机の下ネットワークか」

まゆ「それで学校でのまゆはですねぇ……」

~まゆの学校ライフ~

女子生徒A(以下女子A)「まゆちゃーん!この前の英語の内容、わかる?」

まゆ「この前……あぁ先生が急に直しちゃったところ?」

女子A「そうそう! 私あの時寝ちゃっててさー」

まゆ「Aちゃん、直したところ以外も寝てましたよね? ……まぁいいですよ。はい私のノート」

女子A「あ、助かるー! お昼のお弁当分けるから……ってあれ?」

まゆ「なんでしょう?」

女子A「まゆちゃん、今日のミニテス忘れてない?」

まゆ「……え? 範囲は? え?」

女子A「……直しちゃったとこだよ。しかも書いてないや。いいや、Bのとこに一緒にいこ」

男子生徒A(以下男子A)「今日も清楚で可愛いなーまゆちゃんは」

男子生徒B(以下男子B)「んでもってちょっと抜けてるとこが可愛いんだよなぁ」

まゆ「そんなことないですよぉ……」

男子A「なんつーかあの子は汚れてない綺麗な感じがにじみ出てるよな! うん!」

男子B「そうそう! 恋愛したらドキマギしてそうな感じ!」

女子A「ちょい、妄想から帰ってこい男子ども」

まゆ「ごめんなさい、忙しいのに」

男子A「んでいざとなると……ってまゆちゃん!?」

女子A「私じゃないのかよ、あんたでもいいや、ノート見せて。ミニテスの準備するから」

男子B「いや、俺らも覚えることあるんだけど」

女子A「どーせあんたら赤貰うんだからいいじゃない。どうせノートはきっかりとってるでしょ」

男子A「巫山戯んなよ! 俺らだって……」

まゆ「そ、そうですよAちゃん! ま、まゆは大丈夫だから……」

男子A&B「「俺の使ってください」」

女子A「変わり身はやっ!」

男子A「いや、だってほら? 赤点取ってアイドルの仕事に支障でたらヤバいし?」

男子B「俺らはCのやつに教えてもらってくるからさ!」

女子A「目ぇ泳いでるわよ」

まゆ「そんなぁ……みなさん、ありがとうございます!」

男子A「そんなー、ほら。当たり前だろ? 助け合いってやつだ!」

男子B「そうそう、俺らどうせバカだしな!」

女子A「バカのノート借りるわけないでしょ!? あぁもう!」

紗南(えぇ……)

晴(なんつーか……わかりやすいなー)

まゆ「もちろんミニテストは満点でした」ドヤァ

紗南「男子の皆さんは大丈夫だったの?」

まゆ「さすがに借りっぱなしは申し訳なかったので休み時間に一緒に勉強しましたよ?」

晴(男子たち大喜びしてそうだな……)

紗南「色々とフラグを立てちゃってるねー……」

まゆ「フラグ? Pさんとですかぁ?」

紗南「んで立ったそばから焦土と化してるねー……」


※こんな感じでモブ生徒との会話がメインです。

まゆ「よくわかりませんね……あ、拓海さん!」

拓海「お、まゆじゃんか?紗南と晴? 珍しいなその二人と話してるなんて」

まゆ「二人はPさんからの質問を聞いてまわってるんですって。答えてあげてくれませんかぁ……?」

拓海「んー……まぁどうせ暇だから構わねえけどさ、どんな内容なんだ?」

紗南「学校でなんか変わったことしてないかって」

晴「拓海さんならケンカとかで呼ばれたりしねーの?」

拓海「アタシをどんな目で見てんだ晴!アタシはそんな安いケンカ買わねーよ!」

晴「そーなの? てっきり学校でもケンカ番長なのかと」

拓海「なんつーか……アイドルになる前からアタシは学校近辺じゃ有名だったからな。ケンカを吹っかける馬鹿はいねーよ」

紗南「あー。天下の特攻番長だもんねぇたくみん」

拓海「たくみん言うな! とはいえPの奴にそういう風に思われるのも癪だな……」

~たくみん学校伝説~

『3年B組、向井拓海。今すぐ職員室に来なさい。繰り返す……』

男子A「またかよ向井のやつ……また呼び出しかよ」

男子B「今度は何やったんだ?」

女子生徒B(以下女子B)「女の子なんだから体は大事にして欲しいですね……」

女子生徒C(以下女子C)「いや、たくみんなら多分大丈夫だと思うよー?」

男子B「……マジで? また無傷かよ」

女子C「いやいや、そういうことじゃなくて、さ」

教師「拓海、お前何度言えばわかるんだ?」

拓海「……すみません」

教師「俺はお前が入学した時からお前が根は真面目でいいやつだって知ってる。だからこうやって呼ばれるのは嫌だろ?」

拓海「それは……そうですけど」

教師「お前だって何度も呼ばれればわかるだろ。先生たちに話してくれれば相談に乗るぞ?」

拓海「自分で招いたことだしよ……自分で解決したいんだ……です」

教師「そうだよな。拓海はそういうやつだもんな、でもな」



教師「お前は一体何匹学校で猫を飼う気だ?」

拓海「今回だけ! 里親をチームの連中に頼んで探してもらってるからそれまで待っててくれよ!」

教師「それは前もその前も聞いたぞ拓海! あのなぁ。お前らのせいで校舎裏がすごいことになってるんだからな!?」

拓海「だって子猫だぞ!? 死んじゃったらどうするんだよ!」

教師「だからって校舎裏に猫用のケージと電池式暖房器具と扇風機まで完備する馬鹿がどこにいる! しかも餌までしっかり毎度用意して……」

拓海「あいつらだってそのほうがいいって……」

教師「そのせいで校舎裏が猫の温床になってるんだよ……びっくりしたぞ。ぐつぐつニャーニャー言ってるんだから」

拓海「ぐつぐつ?」

教師「気にするな」

拓海「というわけで問題はねぇだろ? あ、猫はしっかり育ててるぞ?」

紗南(ニャーニャーぐつぐつ……ってそうじゃない)

晴(里親見つかってねーじゃん……)

拓海「なんだよその目は!? 別にいいだろ!?」

まゆ「でも学校で呼び出しをされてるのはやっぱり良くないですよ?」

拓海「ま、まぁそうだけどよ……あいつらを放っておけないしさ」

紗南「クラスのみんなは?」

拓海「あの野郎バラしやがった」

晴「あぁ、知ってるやつがいたんだ」

拓海「ねこみんだのねこみだのからかって来やがるから制裁しといてやったよ」フンス

紗南「暴力振るってるじゃん……」

裕子「呼びましたか!ユッコです!」

拓海「……呼んでねぇ」

紗南「まぁ聞ける人を探してはいたけど」

裕子「ふふふ……サイキックテレパシーで呼ぶ声が聞こえたのです! 私!サイキック!ですから!」

晴「ならなんで探してたかわかるのか裕子さん」

裕子「え゙っ……えーと……サイキック~~読心! そう!お天気の話!」

??「全然違うのでして」

裕子「ですよねー、じゃあ……学校の話!」

紗南「じゃあって。まぁ当たってるよ!」

裕子「え? …………よし! サイコメトリー成功!」

まゆ「今誰かいたような……」

晴「まぁそんなことはどうでもいいじゃん。裕子さん学校じゃどうなんだ?」

~ユッコのサイキック学園~

裕子「今日はスプーン曲げをやりますよ~!」

男子B「一昨日も曲げようとしてたろユッコ!」

男子A「ユッコー。曲げれたら昼飯おごってやんよー!」

裕子「ホント!? それなら……ぐぬぬぬぬ!」

男子B「ほらほらー!曲がってねーぞユッコ!」

男子A「頑張れよー。曲げれなかったら罰金だかんなー」

裕子「え? 聞いてない! でも負けてられません! せいや~~~!!」

『んーやっぱ堀はエロいな』

裕子「!?」ビクン

男子A「どうしたユッコ!?」『だ、大丈夫か?……なんだかんだでスタイルいいよなぁ』

裕子「え? いや……あの……」ボーゼン

男子B「なんだ?諦めたのか?」『背中から腰のラインがエロイよなぁ……マジセクシー&ギルティ』

裕子「ち、違います! いやお二人さっきから何を……え?」

男子A「なんかしたのか? まさかスプーン曲げごまかそうとしてねーだろーな」『でもアイドルだしなぁ……エロカワイイよなぁ』

男子B「ほら、スプーン落としてんぞ。あ、曲がってねーからな?」『お、この角度胸が微妙に見え……ないな』

裕子「ふえええぇぇぇぇ!?」アトズサリ

男子A「ど、どうした!?」

男子B「なんで逃げんだよ!?」

裕子「……あれ? 気のせいかな」スプーンウケトリ

男子A「んだよ……頼むぜ? 女子から白い目で見られちまった」『まぁ……カワイイけど』

男子B「ホントだよ。お前のサイキックに乗ってやってんだから……真面目にやろうぜ?」『堀はなんだかんだでなー』

裕子「そ、そうですよね! 行きますよー!」ドキドキ


男子A&B『『堀はアホだからなー』』


裕子「サイキック力技ぁ!」グニャリ

男子A&B「「おいこら堀てめぇ!」」ガタッ

裕子「ほら! 曲がりました! ほら!」ドヤァ

男子A「ほらじゃねぇ! てめぇ焼きそばパン買ってこいや!」

裕子「奢りですか!?」キラキラ

男子B「てめぇのな! あのな……」

裕子「二人が変なこと言うからです!えっちです!」

男子A&B「………俺らのおごりでいいや」

裕子「と、言うことが! 私のサイキックは進化を続けているんです!」

紗南(え? サイキック……え?)

晴(さらっとすごいことしてねーか)

裕子「すごいでしょ!? 私のスプーン曲げ!」

紗南「そっち!?」

裕子「そっち? どっちです?」

まゆ「ユッコちゃんはホントにすごいですねぇ……」

裕子「でしょう?」ドヤァ

まゆ「今度Pさんとまゆに『スプーン曲げ』みせてくれませんかぁ?」

裕子「いいですよー?」

拓海「クラスメイトのことはいいのか?」

裕子「二人はいい人ですよ?」

紗南「そうじゃない、色々とそうじゃないんだよユッコちゃん……」

藍子「あれ? どうしてみんなこんなところに?」

紗南「あ、藍子さん! ちょうどいいところに!」

拓海「この二人がPのやつに頼まれて質問して回ってんだとさ」

藍子「質問?」

晴「学校のこと聞いてるんだけどさー。なんか面白いことなかった?」

藍子「面白いこと……ないかなぁ。私学校だと普通だし」

紗南「それなら適当なことでもいいよ? ほら、授業でこういうことやったよーとかさ!」

藍子「そ、そう? それならこの前のことでも話そうかな?」

~藍子のゆるふわ生活~

女子C「おはよーあいちゃーん。今日英語のここ当たるっしょ? 大丈夫?」

藍子「え? 大丈夫だけど……」

女子C「あいちゃんのんびりしてるからさー。ほら、てっきり忘れてるかと思って?」

藍子「そんなことないよー。 私だって真面目な生徒ですから」

女子C「お、言うじゃーん? そんなら期待して見てようかな」

教師「お前らー授業始めるぞー。おいC!座れ!」

女子C「へいへーい」

教師「今日は……新しいところだな……高森。翻訳はしてきてるか?」

藍子「あ、はい! 大丈夫です」

教師「そうか、アイドル業も大変だってのに大変だな……」

藍子「そんなことないですよ。えっと……」

教師「教科書の58ページからだな」

女子A「先生藍子ちゃんに甘くなーい?」

教師「おいこら! 問題を招くようなことを言うな!」

藍子「えっと……先生、いいですか?」

教師「あぁ、いいぞ高森」


ゆ る ふ わ

藍子「先生、さようなら」

教師「え? あれ? 夕陽!?」

藍子「先生?」

教師「あ、藍子?あぁまた明日な」

……バタン

教師「……」

教頭「おや、先生、どうかされました? そんな青ざめた顔で」


教師「あ…ありのまま 今 起こった事を話します……

『私が一時間目の授業を始めたと思ったら、いつのまにか放課後になっていた』

な…何を言っているのかわからねーと思いますが 

私も何が起こったのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだ…

催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてない……

もっと恐ろしいものの片鱗を味わった気がするんです……」

教頭「先生、明日は休みなさい」

藍子「ということが……」

紗南(ス○ンド攻撃を受けている……!?)

晴(突っ込む気にならねぇ……)

拓海「授業は結局どうだったんだ?」

藍子「それが……あんまり覚えてなくて、時間が過ぎるのって早いですよね」

まゆ「そうですよねぇ」

裕子「え? いや、あの……藍子ちゃん?」

紗南(ユッコちゃんナイス!さぁ突っ込みを)

裕子「え、英語の翻訳教えてください! 同じ範囲なんです!」

紗南(ちがーう!?)

~藍子ちゃん以外はレッスンに行ったそうです~

紗南「さて……」

藍子「あ、きました!」

茜「おっはようございまーす!!!」

晴「あ、茜さんじゃん! また今度一緒にランニング行こうぜ!」

茜「いいですね! 行きましょう! 今から!」

晴「よっしゃぁ!」

紗南「いやいやいや! ストップ二人共!」

藍子「そうですよ。茜ちゃんはポジティブパッションのお仕事があるじゃないですか。未央ちゃんを待ちましょう?」

茜「そうでした! そうなると……運動しましょう! スクワットしましょう!」

紗南「そ、それより学校の話教えてくれない? 茜ちゃんって部活のマネージャーだったよね?」

茜「はい! ですけど最近はアイドルの方が忙しくて……」ションボリ

藍子「やっぱり掛持ちは難しいんだね……」

茜「ですが! アイドルのお仕事は楽しいです!」

~茜のバーニングスクール~

茜「おっはよーございまーす!!!」

女子B「茜さん、声が大きすぎますよ、隣のクラスまで響いてそうです」

茜「でも朝ですよ! 元気にいきましょう!」

女子B「まぁそうですけど……ってその包は?」

茜「お弁当です!」

女子B「大きな西瓜くらいありません?」

茜「美味しいから大丈夫ですよ?」

女子C「それかなこちゃんのセリフじゃーん。あかねっちリスペクト?」

男子A「というか茜……さっき馬鹿でかいおにぎり食ってなかったか?」

茜「早弁です!」ドヤァ

女子B「まだ1限始まってすらないんですが……」

茜「お昼です!お昼ですよみなさん!」キラキラ

女子B「目を輝かせすぎでしょう。そんなにお昼が待ち遠し買ったので?」

女子C「楽しみにしすぎっしょー! あかねっちかーわいー!」

??「カワイイ!?」

茜「か、可愛いだなんて……からかわないでください!」

男子A「んで? あの弁当の中身はなんなんだよ?つーか今誰かいなかったか?」

茜「……? なんとですね……お弁当の中身は……これです!」ババーン!

女子B「茜さん」

茜「はい!」

女子B「これを世間一般ではお弁当とは言いませんよ?」

茜「はい? ご飯とおかずと……デザートはないですけど」

女子C「茜ちゃんぱないわー。これ炊飯器じゃん! しかも炊き込みじゃなくて白米だし!」

茜「ほかほかご飯は最強ですよ!」

男子A「そうじゃねぇ、色々とそうじゃねぇ……とはいえ……」

グウゥゥゥ……

男子A「美味そうだな……」

女子B「あ、茜さん、私のお弁当のおかずと交換しませんか?」

女子C「あ、私のカレーパン分けたげるからこっちもプリーズ!」

茜「いいですよ! みんなで一緒に食べましょう!皆さんも!」

男子A「なんつーか匂いが卑怯だよなぁ……」モシャモシャ……

女子C「あったかいだけでありがたいよねー、役得役得」

茜「Bさんの唐揚げおいしいです! あれ?Aくんの唐揚げと味が」

女子B「この肉団子も美味しいですよ!茜さん!」

茜「ホントですか!? んーっ! ご飯が進みますね! いや、ご飯が最高です!ほか、ほか、ごはーん!」

女子B「声が大きいですよ」

茜「あ、すみません……」

茜「と、言うわけです!」

紗南(フラグの匂いがぷんぷんと……)

晴(高校生すげーなー)

藍子「茜ちゃん、炊飯器は良くないと思うよ……?」

茜「大丈夫です! 勝手に電気を使うなんてことはしません!」

紗南「その……重くないの?」

茜「筋トレです!それもまたアイドル活動です!」

晴「なるほど! それなら」

紗南「晴、考えてることはわかってるから止めようね」

晴「なんでだよ! というかなんでわかった!?」

紗南「アイドル活動だからって雑誌を持って行きそうだし」

晴「なら紗南はゲーム持って行ってないんだよな?」

紗南「……それもまたアイドル活動なんで」

茜「そうです!」

※炊飯器は炊飯した後、食べる直前まで蓋を一度も開けなければ衛生上問題ないそうです。

ありす「全く……茜さんはちょっと常識はずれですね」

茜「ありすちゃん!」

ありす「橘……、いいです。学校のお話でしたよね」

晴「そうそう、ありすはなんかあるのか?」

紗南「ありすちゃんはいい子だからなー。結構」

ありす「べ、別にいい子でいいじゃないですか! 私から言わせれば晴さんのような粗暴な方が変わってます!」

晴「んだとありすてめぇ!」

ありす「と、とにかく! 私の学校生活の話でしょう?」

~おりこうありす~

男子A「たーちーばーなー……宿題写させてください」

ありす「嫌です」

男子A「頼むよー! 先生に怒られちまうよー!」

ありす「いーやーでーすー! ほかの子に頼んでください!」

男子A「んだよケチだなありすは!」

ありす「た・ち・ば・なです!」

女子A「橘さんも大変だねー。アイドルやってるから男子もキャーキャー食いついてさー」

ありす「もう慣れましたよ。それにいちいち気を咎めてたら疲れちゃいますし」

女子A「にしてはやっぱり名前のことはNGなんだよねー」

ありす「……」

教師「橘、宿題は調べてきたな?」

ありす「あっはい……えっと……」

教師「なんだ橘、珍しいな」

ありす「いえ、その……」

男子A「ありすぅ! さっさと答えろよー!」

ありす「橘です! えっと……そう、こうでしたね」

教師「ふむ、……橘」

ありす「なんでしょう先生」

教師「これどこで調べてきた?」

ありす「インターネットです」フンス

教師「そうか……うん、まぁネットなら仕方ないな」

男子A「……なぁ橘」

ありす「どうしました?」

男子A「俺今度からしっかり宿題やるわ。お前に迷惑かけるのも申し訳ないしな」

ありす「なんですか急に?」

女子A「橘さん、アイドルで忙しいもんね……」

ありす「え? ま、間違ってたんですか!?」

女子A「えっと……あの……ね?」

ありす「ということが」

晴「結局間違ってたのか?」

ありす「そんなことはないはずなんですが……有名なサイトを使いましたし」

藍子「そうなんだ…なんてサイト?」

ありす「えっと……確か……なんとかペディア……?」

紗南(あっ……)

茜「どんまいですよ! 次回頑張りましょう!」

ありす「だ、大丈夫です! 次は問題ありませんから!」

茜「ネバーギブアップです! ありすちゃん!」

志希「にゃははー!なんだが面白そうなハナシ!」

紗南「あれ? 志希ちゃん珍しいね。自分から事務所にくるなんて」

志希「なんだか面白そうなスメルが……というのはウソで、呼び出し食らっちゃって」

晴「今度は何したんだよ志希さん……」

志希「べ つ にぃー? ちょーっとデンジャーな臭いがしちゃう薬品を寝返りで床にぶちまけちゃって、あ、臭いだけよ?」

ありす「寮が大惨事、ということですか」

紗南「寮じゃなくてよかった……」

志希「もう寮のみんなからお小言聞き飽きて耳にタコができちゃったのにさー?」

藍子「もう……何度もいいますけど、次はないですからね?」

志希「反省してるってばー! 薬品の取り扱いには最新の注意をってのはカガクシャのギムってゆーの?」

紗南「まぁいいや、んで志希さんは学校でどんな感じ?」

志希「んー学校かー……」

~志希のギフテッド授業~

志希「ひーまーだーにゃー……」

男子A「俺らに言うなよ……」

男子生徒C(以下男子C)「そうですよ一ノ瀬さん。僕たちは補修中なんですから」

志希「だって高校の化学ってつまんないんだもんさー……」

男子C「だからこいつらと組ませてるんじゃないですか」

男子B「おいこらC! どういうことだオイ!」

男子C「お前ら……化学の追試だっただろ?」

志希「にゃははー二人とも馬鹿だねぇ」

男子A「お前に言われると返す言葉もねぇな」

志希「まーねー♪ 仕方ない、このしきにゃんが人肌脱いでしんぜよー」

男子B「んだよ……どうするつもり……ってうぉ!?」

志希「文字通り人肌脱いでみたけど……どうよ? やる気でる?」ワイシャツ1枚

男子A「出せるかよ! つーか俺らプリントでかさねぇと帰れねーだろうが」

男子B「気になってできねぇよ!」

志希「あたしはもう終わってるからにゃー……ほれほれー」ピラピラ

男子B「だったらそれ俺らに見せろよ」

男子C「おいコラ、許すわけないだろそんなん。一ノ瀬さん、ダメですからね」

志希「わかってまーす。みんな終わらなきゃ帰れないんだからさー? あれだよ」


志希「早く終わった人はしきにゃんを『おしゃべり』しよーよ?」

男子B「任せろ」

男子A「10分で終わらせる」

男子C「お前ら……」

志希「にゃははー。キミもあたしとお話するー?」ズイッ

男子C「え、遠慮しとくわ。心臓に悪い」

志希「アイドル一ノ瀬志希と二人っきりでお話できるチャンスなのになー?」

男子C「……からかってんだろ」

男子A&B「「ヘタレ」」

男子C「うっせぇ!」

志希「……てな感じ?」

茜「あわわわわわ……」オーバーヒート

紗南(エロスティック……)

晴(高校生ってすげぇなぁ)

藍子「し、志希ちゃん! 女の子はもうちょっと恥じらいを……」

志希「おかげで早く帰れたし? 事務所にも早めに顔出せたんだよ?」

紗南「リアルタイムだったの今の話!?」

ありす「こ、これが……大人……?」

仁美「篭絡は女の隠し武器~ってね! 志希にゃんはそのへん心得ているよ!」

紗南「あ、仁美さん! 仁美さんもお話教えてもらえる?」

仁美「学校での話かー……歴史の授業で話し倒した時の話する?」

晴「難しい話はちょっと……」

仁美「晴ちゃん、難しくなんてないの! 歴史にはドラマがあって! そして燃える武士魂があるの!」

晴「武士魂?」

仁美「そうだよ!憎み悲しみの中にもある信頼感、友情、そして愛!」

??「じぇ!?」

仁美「だーかーらー? 一緒に歴史の世界でダイブしてみない?」

晴「あたしパス」

仁美「そんなぁー!」

紗南(この事務所結構進出鬼没だよなぁ……)

~歴史の伝道者仁美~
※前田慶次がどうこうと調べると専門的過ぎて書ける気がしないため空想の歴史でお願いします。

教師「今日は…………戦国時代の話だな」

仁美「先生任せ」ガタッ

女子A「仁美ちゃん、座ろ?」

仁美「……はい」

教師「とりあえずB、ここから読んでみろ」

女子B「はい、XX年に起こった戦で強襲を受けた徳川軍は……」

仁美「その裏では慶次様が獅子奮迅の活躍をしててね」

女子B「それにより武田軍は進軍を開始し~」

仁美「そう、それが武田軍の生死を分けた瞬間であった……」

教師「丹羽、とりあえず口を閉じてくれ」

仁美「大丈夫ですよ先生! テストの範囲じゃありません!」

教師「そうだな、お前が授業の度に補足してくれるのはすごく嬉しい、嬉しいんだがな?」

仁美「はい!」

教師「お前の説明はわかりやすくてみんなも凄く助かってるんだ。でもな、一言言わせてくれ」

仁美「なんでしょう?」キョトン?

教師「お前他のクラスにこの話してるか?」

仁美「歴史談義は人に押し付けるものではないので! クラスのみんなは喜んで聞いてくれますから!」

教師「素晴らしい考えだな。実際お前の歴史の知識は褒めるべきだからな」

女子B「前は間違って覚えてたりしてましたけどね?」

仁美「あの時のことは忘れてよー!もー!」

教師「なんといえばいいのかな……お前がここで教育してるおかげでな?」


教師「このクラスと他のクラスの日本史の平均点が違いすぎるんだよ……」

女子A「いいことじゃないですか?」

教師「お前らは良くても先生は良くないんだよ……やれ贔屓だのやれ不正だの……」

仁美「出た杭は打たれる、盛者は周りからも疎まれるというやつですね!」

??「全然違うのでして」

仁美「違うの!?それじゃどういうこと?山吹色のお菓子?」

教師「まぁそんな感じかな……やめろとは言わないし手遅れだからもう止めないがな」

仁美「そんな風に思われていようとは……よし、者共!決戦じゃ!職員室に乗り込むぞ!」

男子全員「「「「っしゃあ!行くぜ大将!」」」」ガタガタッ

仁美「疑惑を晴らす戦!行くよぉぉぉ!!」


教師「お前ら座れ! 丹羽のやつを抑えろ!」

仁美「と、いうわけで我ら丹羽軍は無実の罪を晴らしたのである、なんつって」

紗南(洗脳完了してるー!? クラスの男子全員歴史オタになってるー!?)

仁美「まぁ全員で職員室に行く前に先生に止められちゃったんだけどねー」

晴「そりゃそうだろ。というか仁美さんすごいな」

茜「すごい団結感です! 思わず熱くなってきました! 走ってきます!」

藍子「いや茜ちゃん!? 今からお仕事でしょ!?」

茜「そうでした!」

仁美「みんなに歴史の素晴らしさを教えたくて一人一人に丁寧に教えていったからねー」ドヤァ

ありす「理由はそれじゃないですかね……」

志希「オトコノコはチョロイにゃー」ケラケラ

~みなさんそれぞれの仕事に行ったそうです~

奏「あら? なんだか騒がしいと思ってきたのに……」

紗南「奏さん! ちょうどよかった話を聞きたくて!」

奏「話? みんなが集まってた理由かしら?」

紗南「まぁそんなとこかな。学校で問題はないかってPさんに頼まれて聞いてまわってるんだよねー」

晴「奏さんなんかないか? 別に面白いこと、とかじゃなくていいんだけどさ?」

奏「そうね……」

紗南「なんでもいいよ!」

奏「……うん、これがいいわ」

~奏、校舎裏にて~

男子C「あ、あの! 奏さん!もし良かったらこれ!受け取ってくれないか!?」

奏「えっと……これ……映画のチケットよね?しかもふたり分なんて」

男子C「あぁ。これ最近人気の映画だろ? 奏さん映画好きって聞いたからさ」

奏「……デートのお誘いってわけ? 私アイドルなんだけど?」ムスッ

男子C「い、いやそうじゃない、そうじゃないよ。僕だって君をスキャンダルの種なんてする気はないさ」

奏「だとしたら何?」

男子C「えっと……ほら、奏さんがいつもチラチラと話してるお仕事の……」

奏「プロデューサー?」

男子C「あぁ、その人と行けばいいんじゃないかなーってさ」ハハハ

奏「ウソ。嘘ね」グイッ

男子C「そ、そんなこと!」

奏「私、嘘つきは嫌いよ?」

男子C「……だよな。そりゃわかるよね……というか顔近い! 誤解されるって!」

奏「デートのお誘いってことはわかってたけど……どうしていきなり諦めたのか教えてくれるかしら?」

男子C「……あぁ。まぁ単純なことだよ、想像できなかっただけさ」

奏「想像?」

男子C「あぁ、クラスでも目立って、アイドルまでしてる速水奏と映画を見てるところが想像つかなかった」

奏「……高嶺の花ってことかしら」

男子C「そんな悪い言い方じゃないさ。アイドルをして、大人の世界に足を踏み入れてる君となんて釣り合わないだろ?」

男子C「奏さんが仕事の話をクラスの連中に話してるところがすごい綺麗だと思った。可愛いと思ったんだ」

奏「……そう、わかったわ。でも、これは受け取れない」

男子C「別に気にしなくていいよ? キザに誘おうとして怖気ついたカッコ悪い結果だし」

奏「私は、格好良いと思うわよ? 怖気ついても逃げないでこうまで言い切ってくれたんだもの、それに」

男子C「おいおい、やめてくれよ。ここで褒められたら泣いちゃうよ」

奏「それにこの映画……もう見ちゃったのよ」

男子C「えっ……あれ?」

奏「事務所の子がそれに出演しててね。先行試写会に参加してきちゃったのよ」

男子C「……そっか。なら初めからご破産だったってわけだ。なんだよ、最初に言ってくれればよかったのに」

奏「アイドルを堂々と誘う男の子には興味があったし……それに」


奏「私がどんな風に見てくれてるのか、聞いてみたかったの。ごめんなさいね」

紗南(……これ色々と不味くない?)

晴「なんか大人っぽいな!」

奏「私はまだまだ子供なのにね……彼は私のPさんへの想いに気づいていたようだし、気をつけなくちゃ」

紗南「男子はどうしたの?」

奏「何もないわよ、それを聞いてひとしきり笑ったらそのままクラスに戻っちゃったわ」

晴「しっかし勿体無いなぁ、映画のチケット貰っちゃえばよかったのに」

奏「ダメよ。彼が次に好きな人、いや本命ね……彼女を誘うためにそのチケットは取っておくんでしょうから」

紗南「それわかってて返したの? 奏さん怒らないの?」

奏「彼の私への言葉が本物だと言うことはわかったもの。それに……」

紗南「それに?」

奏「あの映画、主人公がヒロインに手酷く振られて終わるのよ。デートには『ぴったり』でしょう?」フフッ

紗南(あ、微妙に本命じゃなかったこと怒ってる)

芳乃「呼ばれたような気がしましてー?」

奏「あら、芳乃ちゃん」

芳乃「なにやら喧騒の流れが見えたので事務所に赴いたのですがー……」

紗南「今学校でどんな感じかをみんなに聞いてまわってるんだよ。おつかいクエストっていうの?」

芳乃「学び舎のわたくしですかー?」

晴「芳乃はどうなんだ?」

奏「たしかに気になるわね。どうなの芳乃ちゃん」

芳乃「むむぅ……語るは易きと言うもののすこし気が咎めるのですが……」

~芳乃の信仰事情~

女子C「はよー!よっしのーん!」ガバッ

芳乃「なんなのですかー朝からー」

女子C「かわゆいなぁ!よしのーん!うりうりー!」ナデナデ

芳乃「やめるのでしてー痛いのですー」

女子B「やめなさいな、Cさん。芳乃さんが嫌がってるじゃないですか」

女子C「嫌よ嫌よも好きのうち~」

芳乃「やーめーるーのーでーすー」グリングリン

女子B「やめなさいってば! 芳乃さん。大丈夫ですか?」

芳乃「申し訳ありませぬー」

女子C「つーれーないのでしてー」プクー

女子A「似てないっての。ほら芳乃ちゃん、飴あげるーハチミツ」ナデナデ

芳乃「むぇー」コロコロ

女子B「それはまた別の方では?」ナデナデ

女子C「あーん、よしのーんかーわいいー! 触らせてよー!」

女子C「というか助けて! よしえもん!」

芳乃「全然違うのでして」

女子C「んじゃヨッシー? よしりん? やっぱよしのんだよねー」プニプニ

芳乃「ほっぺを突かないでほしいのでしてー」

女子C「やわらかー……ってそうじゃない。あのさーよしのん占いとはできるっしょ?」

??「任せて!」

芳乃「占いは専門外なのですがー……行く末を祈ることならばー」

女子C「おー……それでよろしくお願いします! 週末映画にでも行こうかと思って!」

女子B「映画ですか? またどうして?」

女子C「なんとなくって言うの?今話題のやつー」

芳乃「映画館ですかー。微妙な暗雲がありますがーされど小雨ほどの困難でしてー」

女子A「わかるんだ。さすが芳乃ちゃん」ナデナデ

女子C「あんがとよしのん! お・れ・いにー! おねーさんがハグしてあげるー!」ガバッ

芳乃「あーうー、やめるのでしてー」

女子C「よしのんてば細いなーちっこいなー。よーしカレーパンを食べるんだよしのん」

??「パン!」ガタッ

芳乃「まだ1限も始まってないのですー、昼餉はまだ後ほどー」

女子C「お、それは一緒に食べていいってこと?AもBも食べよー?」

女子B「芳乃さん、ご一緒してもよろしいですか?」ナデナデ

女子A「みんなで食べたほうが美味しいよね?」ナデナデ

芳乃「構いませぬがー、なぜみなみな私の頭を撫でるのでしてー?」


女子「「「……ご利益ありそうだし?(あと可愛いし)」」」

芳乃「その後は皆で昼食をいただきましてー」

紗南(完全にマスコット……というかフラグが……)

奏「………」

紗南(あぁぁぁぁ!怒ってる!最近のことだったんだこれ!? というか同じ学校なのかなこの二人!?)

晴(同じ学校だったら今までのみんな同じになっちまうけどな……)

芳乃「アイドルという偶像となったにも関わらず、触れに触れることを許すのはあの方は許すのでしょうかー?」

晴「別にいいんじゃねーの? 俺だってクラスの連中とサッカー毎日やってるぞ?」

紗南「クラスのみんながそんな感じなの? 男子も?」

芳乃「みなみな良くしてくれるのでしてー、お菓子等ももらうことも多いのですー」

紗南(それは信仰対象としてなんだろうか、飴あげるからおいで的なものなんだろうか)

菜々「みなさーん! お疲れ様ですー!」

芳乃「お疲れ様でしてー」

晴「あ、菜々さんちょうどいいや。今学校の話を聞いてるんだけど菜々さんも教えてくれない?」

菜々「……が、学校ですか? え、えーっと菜々はウサミン星の学校で……」

晴「なんか最近面白い話とかねーの?」

菜々「お、面白いこと!?えっと……」

紗南「菜々さーん、無理して答えなくてもいいよ? あたし達も無理強いはしてないし……」

菜々「な、何をおっしゃいますやらー!? ありますとも! 菜々にも学校のエピソード!」

芳乃「如何なることでしてー?」

菜々「えっとですね……先日アイドルとして頑張ってますよーって昔の学校の先生に話に行ったことがあってですね……」

晴(中学校のことかな……)

紗南(あぁもう地雷原しか見えない……)

~菜々の凱旋報告~

菜々「と、いうわけで! 永遠の17歳安部菜々は元気にやってるんです!」

教師「そっか……夢叶えたんだな菜々は」

菜々「えぇ! 苦節何……いやいや何でもないですよ?」

教師「別に俺の前でそんなの気にすることないだろう? 学生時代を知ってるんだから」

菜々「い、いやほら? どこに人の目があるかわかりませんし……」

教師「お前のファンなら永遠の17歳って押せば通してくれるだろ?」

菜々「そういうことじゃないんですー! なんというか菜々のアイドルとしての意地の問題です!」

教師「知ってるぞ? 同じクラスだったあいつら、お前のファンクラブの会員だそうじゃねーか。握手会がプチ同窓会になったって聞いたぞ?」

菜々「あ、あれは何も言わずに来たあの人達が悪いんです! 全く失礼しちゃいます!」

教師「しっかしアイドルを目指してる、なんて戯言抜かしてた委員長が今やテレビにラジオに引っ張りだこだもんなぁ」

菜々「委員長は関係ないでしょ、もう。というか私も驚きましたよ。まだここにいたなんて……」

教師「別に自分の愛する学校に何年いようが俺の勝手だろ? それに話したらしっかり来てくれたじゃないか」

菜々「菜々はどっちかと言えば他の先生達に用事があったんですー」

教師「そう冷たいこと言うなよ、3年間一緒だったんだ、積もる話もあるだろ? お前、同窓会全部蹴ってるそうじゃないか」

菜々「そのへんは……永遠の17歳の意地といいますか……ですね」

教師「責めてねぇよ。みんなわかってるさ。俺もそのへんはみんなに話してるしな」

菜々「さすがですねーみんなを纏めるお仕事には慣れっこですもんねー」

教師「おいおい皮肉かよ」

菜々「じゃあなんですか?」


菜々「また昔みたいに呼びますか? 今ぐらい」

教師「今それはなしだろ……菜々」

菜々「へへーん、アイドルになって色々と覚悟できてるんですよ」

教師「って今の演技か!? ったく相変わらずだな」

菜々「そんなこと言ったらあなただってなーんも変わってないじゃないですか、『先生』」

教師「俺はいいんだよそういう先生だからな。だけどアイドルの安倍菜々が色目なんて使うもんじゃないだろ?」

菜々「な、何が色目ですか! 私があなたに媚を売ったとでも!?」

教師「あぁ、さっきの一言は色気が入ってたね、熟年の色気だ」

菜々「じゅ、じゅくね……菜々は永遠の17歳なんですー!」

教師「はいはい、かわいいかわいい」

菜々「なんですかもー! あなたは昔から! 隣の席になったかと思えば授業の邪魔をしてくるわ! 休日に無駄なメールを送ってくるわ!」

教師「……いや、後ろのほうは普通に近況聞いただけだったろ」

菜々「菜々は休日のレッスンで忙しかったのに『いい天気だな、今日は絶好の外出日和だな』なんて嫌がらせです!」

菜々「こうしてウサミンは故郷の学校に錦を……」

紗南(いやいやいや、手遅れだよこれもう……というか完全にメールはデー)

芳乃(詮索はやめるのでしてー)

紗南(ちょ、直接脳内に!?)

晴「菜々さんって先生に結構フランクだったんだなー。意外だ」

菜々「え゙!? ……そ、そうですね! あの先生はみんなに慕われてるいい人でしたから!」

紗南(報われないなぁ……)

愛海「ひゃっはー!」

菜々「きゃぁぁぁぁぁあ!!」

愛海「菜々さんは今日も最高だなぁ……」

紗南「あ、愛海ちゃん、今日は遅いんだね」

晴「いつもはみんなを隙を伺うために早めにきてるもんなー」

菜々「え?お二人共菜々のことはスルーですか!? 今も触られて……あうぅぅぅ!」

愛海「ちょーっと学校でヤボ用があってねー。とは収穫色々と得したし」

菜々「なんで駄弁りながら……もうやめてくださーい!」ジタバタ

愛海「あ、菜々さん、微妙にこの変に小皺が」

菜々「愛海ちゃん」

愛海「はい」ビクッ

菜々「学校の話しましょう。その後一緒にレッスンしましょう、ね?」

愛海「……はい」

~愛海の素敵な取引~

愛海「ふふふ……ふふふ……Bちゃんやわらか……」モミモミ

女子B「ちょっと! 棟方さん!やめっ!……あうぅぅ」

愛海「Bちゃんは相変わらずウブだなぁ……ならばこっちー!」

女子A「ちょっと! ブラ外すんじゃない! なにその無駄なテク!」

愛海「あくなき研究の成果だよー。Aちゃんもいいなぁ……つつましやか」モミモミ

女子C「あつみー頑張るねぇ。おねーさんも揉んじゃうー?」

愛海「もち! いやーこのクラスは天国だね! ホントに学園天国!」

女子A「揉みながら言うなっての! もう……やめろー!」

女子B「全く……いい加減にしてください。慣れ始めた自分も嫌ですけど……」

愛海「いいじゃない!別に減るもんでもなし」

女子A&B「「増えてんのよ!」」

愛海「で、放課後に何の用? まさか女の子達が触られたのが嫌?」

男子A「それはない、むしろグッジョブだ」

男子B「女子の喘ぎ声なんて普通聞けんからな!」

愛海「じゃあ何さー。 あたしアイドルだから放課後は忙しいんだけど?」

男子A「あぁすまんな。それなら単刀直入に言おう」スッ

愛海「何これ? クーポン?」

男子B「女子の胸の感想を教えてくださいお願いします!」

男子A「それは賄賂っつーことで」

愛海「……うひひ! ふむふむよーっくわかった! 答えてしんぜよう……」

男子A「さすが棟方! 話がわかるぜ!」

愛海「……って感じかなー? どうよ? 最高じゃない?」

男子A「棟方ぱねぇ」

男子B「なんつーか生生しいなぁ……」

愛海「そりゃ現物! リアルだもの! お山の魅力は無限大だもん!」

男子B「お前もう整体師とかやればいいんじゃね? 体の不調までわかってんじゃん」

愛海「あれは別物! それに女の子の反応までセットで楽しむもんじゃない?」

男子A「それはわかる、いや、わかりたい」

愛海「でしょー? というわけで! 鞄に隠したものあたしにくれない?」

男子A「あ?」

愛海「知ってるって、どーせ最初のクーポンで釣れなかったらあげる予定のモノがあったんでしょ?」

男子B「もう感想は聞いたしな、もうあげる理由は……」

愛海「今度女の子とプールで偶然鉢合わせるようにセッティングしたげる、秘伝のタッチも込で」

男子A&B「「お願いします」」ドゲザ

~芳乃と奏はレッスンへ行きました~

愛海「と、いうわけで有名店のワッフル詰め合わせもらってきた」モグモグ

菜々「愛海ちゃん、クラスの子を揉むのもよくないですよ!」

紗南「というか女子とのプールって……」

晴「みんな嫌がってこねーんじゃねーの?」

愛海「大丈夫大丈夫! そのへんはあたしなんだかんだで愛されガールだし!」

紗南「自信満々過ぎるでしょ」

愛海「そ・れ・に! あの子達もどうせ満更でもないだろうしねー。あーと」

菜々「あと?」

愛海「別にテクを教えるとは言ったけど~。揉めるとは言ってないし? むしろあたしが揉んで揉ませないし?」

晴(詐欺クセェ……)

~菜々さんは愛海を連れてどこかへ行きました~

沙紀「菜々さんにこっちに行くように頼まれたっすけど……」

紗南「沙紀さんレッスン終わったの?」

沙紀「そんなとこ、菜々さんは愛海ちゃんの首根っこ掴んでたっすけどまた何か?」

晴「いつものだよ、今日は珍しく菜々さんの機嫌を損ねたみたいだけど」

沙紀「そっすか……二人共なんかあったっすか?紗南ちゃんに晴ちゃん」

紗南「Pさんに頼まれてみんなに質問中なんだよねー」

沙紀「プロデューサーに? そりゃ答えなきゃダメっすかね」

~吉岡君のアーティステックデイズ~

女子A「吉岡くーん、今日もお呼ばれ?」

沙紀「その呼び方やめてほしいんすけど……まぁそんなとこっす」

女子A「だって沙紀ちゃーんって感じでもないじゃない? ほらほら、カッコイイ王子様なんだし!」

沙紀「まぁ女の子って感じでないところは認めるっすけど」

女子A「まーまー、ビシッ!って行ってきなよ? 今日で何通目さ?」

沙紀「えっと……今月で6通目すかね」

女子A「わーお……男子が恨めしい目で見てるよ沙紀ちゃん」

女子B「で、きっぱり振ってきたんですね」

沙紀「そうじゃないっすよ、『オススメのクレープ屋があるんですけど』ってことだったっす」

女子A「完全にデート狙いじゃないのそれ」

沙紀「まぁその日は仕事があって無理だったんすよねぇ……」

女子C「なになにー? クレープ? 今からみんなで行っちゃう?」

沙紀「いやー今日もこれからレッスンなもんで」

女子A「今日がいけるなら沙紀ちゃんは断ったりしないでしょ、ね? 吉岡君?」

沙紀「わざとらしいっすね……まぁスキャンダルとかは事務所に迷惑かかるし」

女子C「んー?スキャンダラスってことは……?」

女子A「え!? 男子!? 男子だったの!?」

沙紀「そんなに驚かれることにちょっと傷ついたっす……」

女子B「これは彼の言動を色々聞かなくてはなりませんね、確か下級生の子でしたっけ?」

女子C「なになにー? どこがいいって言われたの? こ・く・は・く!」

沙紀「い、いや、だからクレープに誘われただけっすよ!?」

女子A「馬鹿ねー! どーせ聞いてたんでしょ? なんで誘ってきたのかくらい!」

沙紀「え、えっと……っすね」

女子B「聞こえませんよ?」

沙紀「かわいいって……言ってたっす……」

女子C「マージーでー!? 見る目あんじゃん! ちゅーか先輩にかわいいってすごくなーい?」

女子A「まー沙紀ちゃんは渡さないけどねー? 吉岡君はクラスの財産だもんねー」

沙紀「その使い分けるのやめてほしいっす……」

沙紀「……最近あったのだとこんなのすかね」

紗南(やっぱアイドルなんだよねぇ……というか男子は怖いもの知らず多いなぁ)

晴「沙紀さんもこ、告白とかされるんだな!」

沙紀「なんか嫌な言い方っすね……まぁ嬉しいっちゃ嬉しいすけど」

紗南「まぁそのへんはアイドルだしねー。ファンです!だったらいいの?」

沙紀「それはそれで嬉しいっすね。女の子からは基本そんな感じっす」

晴「女友達ってそんなもんなのかな……」

沙紀(違う気がするっすけど……晴ちゃんもアタシみたいになりそうっす)

関「あ、あの……学校の話……?」

沙紀「そうっすよ、裕美ちゃん何かあるっすか?」

関「えっと、みんなと仲良くしてる話でいいのかな?」

紗南「そうそう! なーんかみんな変わった話ばっかりでさ、そういう普通のが聞きたいんだよ!」

晴「P的には何もないことがベストだろうしなぁ」

関「最近はみんなとも話せてるんだ、アイドル始めたおかげかな」

紗南「裕美ちゃん最近いつもニコニコしてるしね!かわいい!」

関「そ、そんな!」

~関裕美の普通の学園生活~

男子C「関さん、最近よく笑うようになりましたね」

関「え? そ、そうかな?」

男子C「アイドルを始めてから……かな。前はいっつもムスッとしてるイメージだったんだけど……」

女子C「なーに口説いてんだテメー! ま、関ちゃんがかわゆくなったのは認めるけどねー」

関「そう……かな。私、笑えてるんだ。よかった」

男子C「アイドル、楽しいんだね」

関「楽しいよ、いろんな衣装を着て……みんなが私を見て喜んでくれて……」

女子C「いー笑顔だなー。でーもあれよ? 私らないがしろにしちゃやーよ?」

関「そ、そんなことないよ? クラスのみんなは私を応援してくれた、大事な人たちだし」

関「そ、それにみんなはファン第一号だし」

男子C「みんな1号なんだな。まぁ関さんのファンなのは確かだけどさ」

女子C「そーそー、こいつ部屋に関ちゃんのバニー写真隠しもしないで置いてんだもん! 筋金入りよ?」

関「えぇっ! えっとそれはちょっと恥ずかしい……かな」

男子C「し、仕事の写真なんだし恥ずかしがることは……ないんじゃない?」

女子C「嫌ならこいつの部屋から関ちゃんの本とか全部ボッシュートしてくるけど?」

関「ううん、恥ずかしいけど……大丈夫。私のお仕事だもん、嫌なんかじゃない」

女子C「関ちゃん……ダメだ、浄化される、逃げるわ」

男子C「いや、お前はもうちょい関さんを見習えよ、清楚になれ清楚に」

関「Cちゃんもかわいいよ……?」

女子C「ありがと関さん。……柄じゃないなー。そーだ、関ちゃん今日の下着は?」

関「え? えっと……え!?」

男子C「間に受けないでくれよ関さん……」

女子C「なんだよー! 興味ねーの?」

男子C「ない訳無いだろ? 今をときめくアイドルの……」ボソッ

関「……C君」

男子C「え?なんだ……よ……関……さん?」

関「C君?」ニコッ

紗南(裕美ちゃんの顔が簡単に想像つく……)

晴(男子って馬鹿だなー)

沙紀「ちょっと仕方ないっすよ裕美ちゃん」

関「わ、わかってるよ? で、でもほらさすがに……ね?」

紗南「下着気になるーで怒ってたら愛海ちゃんとかどうなっちゃうのさ」

関「愛海ちゃんは女の子だしね? まぁ嫌だけど……」

晴「ま、そいつも謝ったんだろ? ならいいんじゃねーの?」

関「うん……次の日私に私の写真集全部渡してきたけど」

紗南(なんか可哀想に見えてきた)

蘭子「闇に飲まれよ!」

紗南「やみのまー」

晴「のまー」

蘭子「うぅ……切り裂かれし言霊は水泡へと消えゆく……(略し過ぎてわからないです……)」

沙紀「蘭子ちゃんの言葉も似たようなもんだと思うっすけどね?」

蘭子「我が言霊がかのような児戯に劣ると!?(そ、そこまでひどくないです!)」

紗南「蘭子ちゃんって学校だとどうなの? というか通じるのそれ」

蘭子「なっ! 我が魂の鼓動は同胞達につつが無く届いているわ!(クラスのみんなとは仲良くやってます!)」

晴「そんなもんかー。事務所のみんなも結構すぐ慣れたしな」

蘭子「ふっふっふ……ならば我が宿命の狂乱を語り届けようではないか!(ならとっておきの話をきかせてあげますよ!)」

~闇姫の宿命の宴(蘭子のホームルーム会議)~

蘭子「ふっふっふ……我は天啓を得たり!」

男子A「お、神崎がなんか浮かんだってよ。なんだよ神崎ー」

蘭子「聞くがいい我が同胞よ! 次なる宴の刻限には……永遠の時に沈む姫を演じようぞ!」

男子A「………」

女子B「………」

蘭子「どうした我が同胞達よ。任せるがいい、我がグリモワールにはその全てが記録されている!」

男子A(な、なぁ……えっと……演じるってことだから演劇でいいんだよな? あいつの提案)ヒソヒソ

女子B(そうですね。あとは……姫ってことですから童話でしょうか)ヒソヒソ

女子A(永遠……だから……)

蘭子「……ど、どうかしたの?」

男子A「神崎、そのスケッチブック見せてくれんの?」

蘭子「き、禁断のグリモワールに触れることは寵愛を受けしもののみよ!」

女子A「そっか……私達はまだ蘭子ちゃんに嫌われてたのかー」

蘭子「えっ!? そ、そういうことじゃなくて……は、恥ずかしいし……」

女子B「永遠……あぁ、眠れる森の美女ですね?」

蘭子「然り! 無垢なる姫となりて暗黒の闇からの救いを待ち望まん!」

男子A「あー、眠れる森の美女かー……で、蘭子が姫様役やりてーの? ……ダメだろ」

蘭子「えっ? い、如何なる反魔術が……?」

女子A「蘭子ちゃんアイドルだしねぇ。蘭子ちゃんが主役やったらお金取らないと」

女子B「学園祭がファンの山で埋もれてしまいそうですね」

蘭子「……なれば我が魔術で同胞を麗しき美姫に変えてみせようぞ!」

女子B「蘭子さん裁縫とかできましたっけ?」

蘭子「我が力は錬金術にあらず……」

男子A「なら無理だな! ふっつうに休憩所でいいんじゃねーの?」

女子A「楽ではあるけど味気なくない?」

蘭子「刻限は迫っているのだ……我らが発揮せん儀式は大魔術の域に届くはずだ!」

女子B(大魔術……儀式は学園祭にやることだろうから……)ヒソヒソ

女子A(刻限って……ホームルームは始まったばっかよね)ヒソヒソ

男子A(なんとなくでっかいことをしたいってのはわかるんだけどなー。あ、もしかして)ヒソヒソ

蘭子『短い中学生生活だもん! みんなと一緒ならすごいことできるよ!』

男子&女子「………」

蘭子「え、えっと……あのね?」

男子「よっしゃぁみんな! ドデカイことしてやんぞ!」

クラスメイト「「「「おぉぉぉぉ!!!!」」」」

蘭子「我がグリモワールにより美姫は茨に抱かれ、その美しさを咲かせたのよ!(私のアイデアですっごいかわいいお姫様衣装が出来たんです!)」フンス

紗南(共同戦線だったかー)

晴(案外わかるもんだなー)

沙紀「すごいっすね。今度その衣装のスケッチ見せてもらっていいっすか?」

蘭子「な、ならぬ!」

紗南「……私達も寵愛受けれてないのかー……残念」チラッ

晴「蘭子さんにとっちゃ俺らもアイドル仲間じゃねーのかー」チラッ

沙紀「残念っすねー、仲間だと思ってたんすけど」チラッ

蘭子「えっ? い、いやそういうことじゃ……なくて……」

関「ざ、残念だなー」チラッ

蘭子「わ、我がグリモワールには触れることはか……叶わぬ!」


蘭子「で、でも……みんな大切な……友達だよ?」

紗南(かわいいなぁ)

紗南「あ、杏さん!」

杏「うげ、見つかった……」

晴「最初から部屋にいたのかよ……」

杏「聞いてる分には面白かったからさー……出るに出られず」

紗南「まぁ私達も聞いてるだけだったしね、とはいえ」

晴「そうだ! 杏もなんか教えてくれよ!」

杏「えー、杏の学校ー? ……めんどくさいなぁ」

紗南「というかニートアイドルなのに学校行ってるの?」

杏「めんどくさいんだけどね」

~杏の登校捜査線~

朝のホームルーム10分前

教師「おい! 双葉は……またか!?」

女子A「大丈夫です! まだ10分ありますから!」

女子B「杏さんを信じてあげてください!」

男子A「そうです! 今Bのやつを自宅まで走らせましたから!」

男子B『あと3分ありゃ杏の家につく! 間に合わせてみせる!』スピーカー通話

男子C「今から復路で5分強……間に合うか?」

「だいじょぶじゃない?」

女子C「だよねー、杏ちゃんちマジ近いんだもん!」

男子B『おいマジかよ!? 杏のやつインターホン反応しねぇぞ!?』

女子A「爆睡コースかー、一ヶ月ぶりくらい?」

男子C「前は……あれだ、前日の体育がマラソンだった時か」

杏「筋肉痛がねー」

女子C「あんずっち参加してなかったやーん!」ケラケラ

女子B「全く……杏さんはもう少し学生としいてしっかりして欲しいですよね」

男子A「そう言うなよ、あぁだらけてるように見えるけどアイツやることはやってるじゃねぇか」

教師「確かに宿題もこなす、成績も問題はない……けど、な」

女子A「もう、みんなでコールしよ、きっと気づくって」

女子B「そうですね。さすがにマナーモードではないでしょう」

男子B『頼む、俺杏の番号知らねぇんだよ!』

杏「えっとねー……○○のー……」

男子B『お、マジで!? ありがてぇよ杏! これで杏をおこ……して……?』



杏「ん?」

女子C「あ、みんな気づいた」

男子C「双葉!? お、お前なんでここに!?」

杏「いや、授業始まるからに決まってるじゃん」

女子B「あなたさっきまでいませんでしたよね!?」

杏「いや最初からいたって……今日はきらりに起こされて二度寝できなかったんだよ」

教師「……まぁいい。双葉、普段から遅刻気味だからこういうことになるんだぞ?」

杏「えー、杏悪いことしてなくない?」

女子C「まぁまぁこれで万事解決っしょ? 授業授業」

教師「そうだな。代わりに双葉、今日は当てるからな。答えろよ」

杏「えー……はーい」


教師「……Bは……遅刻っと」

男子B『嘘だろ!? おいちょっとま』ブツッ

杏「みんな酷いよねー。杏が遅刻するもんだと思ってんだもん」

紗南(それよりも不憫な人がいるような)

杏「しかもその日の授業は杏ばっかり当ててくるしさ? 酷いよね」

晴「いつも遅刻してんの?」

杏「そんなことないよ? 毎回クラスのみんなが起こしてくれるし、きらりも来るし」

蘭子「魂の忠臣を従えし者……(クラスメイトと仲いいんですね)」

紗南「なにそのヘルパー」

杏「自転車で迎えに来てくれたりねー。ホント人望って罪だよねー」ドヤァ

晴(人望っつーかこれなんか違うだろ……)

雫「こんちはー」

紗南「あれ? 雫さんってこれからお仕事なの?」

雫「いえいえー、事務所に置いてる及川牛乳が無くなったって聞いたので届けにきたんですー」

晴「あれ俺も事務所に戻ってきたら飲んでるけど、うめぇよな」

蘭子「生命の雫は我に新たなる力を呼び覚まさん!(あの牛乳飲むと元気になれるんです!)」

雫「ほんとうですかー? ふふっ嬉しいですー」

杏「そうだ、雫ちゃんも学校で変わったことない? 今なんかそういうの集めてるらしいよ」

紗南(このボディだからなんかありそうだよね……)

雫「……そうですねー……この前盗み聞きしちゃったことがありまして……」

~雫のクラスメイトの葛藤~

雫「教室に忘れ物しちゃいましたー……ってあれ?」

男子B「はぁ……及川のやつなんとかなんねぇかなぁ」

雫「!」カクレル

女子A「何がよ。どーせ胸を凝視でもしてたんでしょ?」

男子B「いや、確かにあれは目を引くけどな? いやそうじゃねぇんだよ。なんつーの? 無自覚?」

女子A「あー……雫ちゃんいい子だけど天然だからねー」

男子B「お前『みんながんばりましょー!もぉー!』って可愛らしく言いながら跳ねてみ?」

女子A「もぉー、なんて?」ピョン

男子B「……まぁあれだよ、本人はエールのつもりなんだろうがいろいろと揺れててな」

女子A「ちょ、ちょい。無視はキツいんだけど……」

雫(この前の体育の時かな……?)

男子B「まぁなんつーか男子高校生には刺激が強いっつーか妄想掻き立てちゃうっていうかな?」

女子A「それを女子に言うのはどうなのよあんた、私、雫ちゃんに言うかもよ?」

雫(ごめんなさいAちゃん、聞いちゃってます)

男子B「後生だ! 言わないでくれ!」ドゲザー

女子A「ちょっ! じょ、冗談だってば!? なにその反応速度!」

男子B「お前及川に言ってみろ、無いとは思うけど変な気遣いされて」

女子A「されて?」

男子B「すごい悲しそうな、というか申し訳なさそうな顔で『触りますかー?』ってオドオド言ってるとこを想像してみろ!」

女子A「いや、ないでしょ。雫ちゃんなんだと思ってんのよ」

雫(さ、さすがにそういうことはしないですよー)ボソッ

男子B「俺は多分喜びよりも罪悪感で死ぬぞ」

女子A「はぁ!?」


男子B「あの容姿とは言え及川にはそういうわけで手を出すというかそういう風に見たら死ぬ、俺が」

女子A「ちょ、ちょっと待ってよ!? あんたこの前の時はそんなことなかったじゃない!?」

男子B「いや、及川は違うだろ? アイドルだし」

雫(……Aちゃん? あれ?えっと……ってあっ!)

ガタン!

男子B&女子A「「!?」」

雫「あ、……えっと……忘れ物……?」

女子A「えっと雫ちゃん……どのへんから聞いてた?」

男子B「」マッシロ

女子A「雫ちゃん、いいから、嘘とかいいから!」

雫「えっと……」メソラシ


男子B「……旅に出るわ」ダッシュ


女子A「え!? ちょ、ちょっと待ちなさいよ!? 雫ちゃん! 女子Bのやつ引っ張り出して!」

雫「は、はいー!」

雫「結局2日くらい学校に来なくて……」

紗南(確かに雫さんってなんか手を出しづらそう)

晴(いや、その前にアイドルだろ)

杏「なるほど! 杏も今度旅に出よう!」

紗南「2次元に?」

杏「3次元に決まってるじゃん!」

紗南「なら今度パーティ組もうよ!」

杏「いいねぇ。今日の夜とかどう?」

晴「いや、何の話だよ」

雫「お出かけの約束ですかー?」

~蘭子と雫は打ち合わせに行きました~

マキノ「……色々と興味深い話をしてるのね?」

紗南「あ、マキノさん! 」

マキノ「こういう情報集めは私の領分だと思うんだけど……Pはどうして私に頼まないのかしら」

晴「マキノさんが本当の……えっと?」

マキノ「諜報活動」

晴「そうそうそれだ、そのちょーほーってやつになるからじゃないか?」

紗南「裏で調べられるって気分いいことじゃないしね」

マキノ「……紗南ちゃん、それを私の目の前で言う?」

~マキノの重要案件~

女教師「あーのーねー? マキノちゃん?ちょっといい?」

マキノ「何でしょう先生、生徒をちゃん付で呼ぶのはどうかと」

女教師「……マキノさんの趣味は知ってます。いろんな人の情報を集めるのよね?」

マキノ「まぁそうですが……学校ではやってませんよ?」

女教師「そうよね。マキノさんは趣味はともかくいい人だもの」

マキノ「趣味はともかく、というのが気になりますが……さすがにクラスメイトの裏を握るのは気が引けるもの」

女教師「それは信じてるわ、クラスのみんなもマキノちゃんが情報で脅すような子じゃないって信じてる」


女教師「でも……マキノちゃんの情報って漏れたりしてないわよね?」

マキノ「なっ! そんなことありえないわ!」

女教師「そうよね、Aちゃんが困ったことを言ってて……」

マキノ「そんな……有り得ない。Aさんのあの情報は……」

女教師「Bくんもね困ってるみたいなのよ。というか色々言われてるのよね」

マキノ「そんな……二人の話を漏らしたりなんて」

女教師「……Cちゃんのアレなこととか」

マキノ「あ、あれは言いふらせることじゃないと思うわ」

女教師「私の……」チラッ

マキノ「先生? 先生の……あ」

女教師「はい、マキノちゃん、メモ帳出しなさい」

マキノ「誘導尋問なんて卑怯だわ」メモテワタシ

女教師「いいから出すー。あとお説教です、Pさんにも来てもらいます」ペラペラ

マキノ「どうしてPが出てくるの? そこは親じゃない?」

女教師「だってご両親は悪用しなければって許容しちゃってるじゃない。Pさんに叱ってもらいます」

マキノ「Pも許してるわよ?」

女教師「以前お話を聞いた時はアイドル活動の一環ってことだったからね、学校じゃダメだって言ってるでしょう?」

マキノ「というかどうしてPと知り合いなの?」

女教師「そりゃ担任だもの、マキノちゃんの出欠のことでお話にきてくれたのよ。後は個人的なツテ、かな」

マキノ「えっ……どういうこと?」

女教師「教えませんー。それこそ得意の諜報活動で、探ってね。マキノちゃん」

マキノ「今はPとの関係を探るのが最優先だわ……」

紗南「有り得るのは学生時代の同級生とか?」

マキノ「それはないわ、二人は出身も高校も大学も別々だったもの」

晴(Pのやつはともかく先生のことそこまで調べてどうすんだ……?)

杏「なら恋人なんじゃない? Pさんアイドルに全然靡かないじゃん」

マキノ「そ、そんな情報は私には入ってないわ……」

P『違うぞー』ドアの向こうから

紗南「聞こえてるんなら来てよ!?」

P『ちひろさんが……悪魔が……ぬわぁぁぁ!』

紗南「Pさん!? Pさーん!?」

マキノ「謎が深まったわ……フフ、楽しませてくれるわね」

真尋「よーし! 間に合った!」ズササササ

紗南「真尋さん!」

真尋「菜々さんから言われてきたけど……なーんか面白いことになってるね!」

晴「真尋さんもなんかあるのか?」

真尋「私はみーんなと仲良くやれてるよー?」

マキノ「真尋は誰とでも仲良いものね」

真尋「あ、でもこの前ちょっと……あれなことが……」

~真尋の元気印ランニング~

真尋「おっはよー!」バーン!

男子A「お、今日もギリギリじゃねーか真尋!」

真尋「えへへ、まーねー。間に合ったからいいじゃん!」

男子A「また朝飯咥えて……運命の出会いしても知らねぇぞ?」

真尋「え? 運命の出会いって何?」

女子B「ほら、よく漫画であるじゃないですか、食パン咥えてぶつかるという」

真尋「あー! いやいやないってそんなの!」

男子A「まぁそうだよなー。真尋は女っ気ねーし」

真尋「何をー! あるよ! ほらほら!」ニジリヨリ

女子B「ちょっ! 真尋さん!? ……だから自覚が無いとか言われるんですよ?」

真尋「え? いやだって……」

女子B「あのですね。走って汗掻いているんですから……いろいろと毒なんですよ、男子には」

真尋「え? そうなの?」

男子A「それ俺がどっちに答えてもダメなやつじゃない?」

女子B「その回答は肯定と受け取りますよ? ……色魔」

男子A「嘘だろ!? なぁ真尋! お前からもなんか……」

真尋「えっと……気にしないで行こう!」

男子A「テメェのせいだけどな!?」

真尋「ほらほら、1限から体育だし気合い入れようよ!」

女子B「イキイキしてますね……私運動は苦手なので」

男子A「真尋ぉ……覚えてろよ……」

真尋「よっし! 自己ベスト! 私の勝ちぃ!」ドヤァ

男子A「やっぱはえーな……よし褒美をくれてやろう」ゾロゾロ

真尋「ホント!? 何々ー? お昼奢ってくれるとか?」

女子B「……あれ?皆さんどうしたんですか?」

男子A「真尋カワイイ!」

他男子「「「カワイイ!!」」」

真尋「なっ!?」

男子A「真尋陸上部期待のエース!」

他男子「「「努力家カワイイ!」」」

男子A「真尋は俺たちのアイドル!」

他男子「「「カワイイアイドル頑張って!」」」

真尋「ちょっと!? やめてよ! 嬉しい!嬉しいけど恥ずかしいって! 先生!?」

教師「ん? 北川はかわいいだろ?何を言ってる?」

真尋「やーめーてー!」

真尋「みんなったら酷いよね……思い出したらまた恥ずかしくなってきた」

晴(俺のとこと変わらないな……)

紗南「ファンに愛されてるんだしいいんじゃない?」

真尋「ひ、他人事だと思って!」

マキノ「嫌われるよりはいいじゃない?」

真尋「まぁそうだけどさぁ……からかわれてる気がして」

紗南「そんなことないと思うよ? なんというかボルテージレベルが高いだけで」

智絵里「あ、あの……菜々さんがお話してほしいって……」

杏「あ、智絵里ちゃーん、お疲れ様ー」

智絵里「えっと、最近クラスのみんなとやったことでいいん……だよね?」

紗南「そうそう! スペシャルコミュがあれば嬉しいけどそこはノーマルエピでいいよ」

智絵里「エ、エピ……?」

晴「ともかく何でもいいんだとさ。Pのやつからしたら苛められてないか心配なんじゃねーの?」

智絵里「そういうことはないけど……」

真尋「智絵里ちゃんならクラスの人気ありそうだよねー」

~智絵里、二回目の体験~

女子C「おーちえりんかーいいー!」パチパチ

智絵里「え、えっと……」フルコンボダドン!

女子A「太鼓始めたって聞いたけど様になるねぇ」

智絵里「あ、ありがとう……うまく、できたかな」

女子B「ゲーム自体最近始めたばかりなんですよね? それなら十分上手いと思いますけど……」

女子C「ま、ふつうクリアじゃ入門くらいだけどねー、免許皆伝とは言わせんよ!」

智絵里「め、免許皆伝……?」

女子C「なんというかアレ? お前に教えることは何もない! みーたーいーな?」

女子A「あんた何も教えてないじゃない……」

女子B「しかしそういうのならCさんってゲーム得意なんですか?」

女子C「男子連中ほどじゃねーけど? アイツにはいつもイライラさせられるし……ま、見てな」ハジマルドーン

智絵里「おにモードなんてあるんだ……」

女子A「ま、智絵里ちゃんだとまだ難しいかなぁ、難易度最高だし」

女子B「○に切れ目がないように見えるんですが……」

女子C「あるって、とはいえ最高難易度だしね、ちえりんもやるー?」ドドカカドドカカ

智絵里「え、遠慮しておくね……」

女子A「まーあれよねー。ガチ勢って見た目がなんというか……ヤバイよね」

女子C「ちょい酷いっしょ!? ちえりん! なんか言ってやってよー!」

智絵里「し、Cちゃん、今後このゲーム教えてくれないかな……?」

女子C「んー弟子は取らない主義なんだけどなー?」

女子B「あなた今さっき師匠ぶってたじゃないですか」

女子C「ちゅーかあれじゃない? アイドル仲間にゲーム得意な子一人くらいはいるでんねーの?」

智絵里「あ、そうか……で、でもせっかくだし」

女子A「だってさ。教えてやんなよ、どーせあんた暇でしょ?」

女子C「いやいやお暇じゃないのよ? というかこういうのって特訓したらお小遣いぶっ飛んじゃうし?」

女子B「たしかに繰り返し練習、なんてできませんよねぇ」

智絵里「今度またプ、プロデューサーさんに見せて自慢したいから……」

女子A「お、なーに? 発表会みたいなことあるわけか……よっしゃ智絵里ちゃん、私たちに任せな!」

智絵里「え?」

女子C「男子連中誘えばコロッと来そうだしねー! 奢らせちゃう?」

智絵里「そ、それは駄目だよ……」

女子A「いーのいーの! アイドルとゲーセンで遊べんのよ? あいつらいくらだって出すって!」

智絵里「えっと……や、やめないならー……」


智絵里「ちょ、チョップです、えい!」ペチン

女子A&C「「いったぁ!?」」

智絵里「二人共やめてくれてよかった……」

紗南「智絵里ちゃん! ゲームなら任せてよー! 携帯機のやつとか貸せるのにー!」

杏「なんとなーく感覚覚えるだけならボタンでもわかるしねー」

智絵里「そ、そうなの? それなら紗南ちゃん。教えてくれる?」

紗南「まっかせてよ! フフフ……こんなところでスカウトチャンスが来るなんて!」

晴「智絵里さんのチョップって痛いのか……?」

杏「いや、拍子抜けしただけだと思うけど」

ここから新規です

未央「やっほー!みんなお疲れ様ー!」

紗南「未央ちゃんお疲れ! なになに?なんかあったの?」

未央「そ、れ、がねー! いやーまたまた未央ちゃん応援されちゃってさー!」

晴「道端でファンにでも会ったのか?」

未央「それがそれが……じゃーん!」

智絵里「……漫画に……小説?」

未央「えっとねぇ……」

~本田未央のソコんところ!~

未央「と、いうわけで! この前のライブでも我がニュージェネレーションは大活躍だったわけだよ!」

男子A「んだよ! そんだけ凄かったならいきゃーよかったな」

男子C「結構凄かったよ? 本田さん、ぴょんぴょん跳ね回ってたし」

男子B「マジで!? なんだよースカートの下とか見えそうな?」

未央「ちょいちょい! 本人の前でそれ言う!? ないない、下はスコートですよー、残念でした!」

男子B「残念じゃないんだよなぁ」

男子A「そうそう、チラリズムが大事ってもんよ」

未央「ちょっ!? なにそれ!」

男子A「そんなこともわからねぇでアイドルやってんのか本田ぁ!」

未央「え? なにそれ、ホントに大事なヤツ?」

女子B「この人の戯言なんて聞かなくていいですよ、未央さん」

未央「Bちゃん! そーはいうけどね? ほら、男子のキチョーな意見って大事だと思うわけ!」

男子B「そうだよなー、いやー、本田はわかってるわ。ちょい、あれあるよな?」

男子A「あ? あー、別にいいけど……いいのか?」

男子C「おいおい、お前ら何をする気で……」

女子B「それ、漫画ですよね? なんですそれ?」

男子B「ぶっちゃけると微エロ漫画だな!」

男子C「ぶっちゃけ過ぎたアホ野郎が!」ベシン!

男子B「ってぇな!大丈夫だって、言ったろ? チ・ラ・リ・ズ・ムだよ!」

未央「……なーんか信用なんないなー?」

女子B「セクハラで先生に報告ですね。……Aくん?」

男子A「俺!? い、いや賛成したし持ち込んだの俺だけどさ!?」

男子C「本田さん、気にしなくていいですよ。こいつらは俺が説教して……」

未央「いや、あえて、あえて! Bくんの意見に乗ってみようと思う!」

女子B「……理由を聞いても?」

未央「ほら、あたしってセクシー担当目指さなきゃ!とか思ったりしてるわけですよ! それならちょーっとくらい、勉強も必要かなって?」

男子A「だよな! ちょっとしたエロシズムをわかれば魅せ方もわかるってもんだ!」

女子B「正当化しようとしないでください。そもそも学校に漫画の持ち込みは」

男子B「漫研兼務してるからセーフ!セーフ!」

男子C「アウトだよアホ」

未央「というわけで借りてきた!」

紗南(杏さん、あのマンガ、わかる?)

杏(……ノーコメント、でも18禁ではないよ)

紗南(なら安心……かな? 安心じゃないか)

智絵里「未央ちゃん、さ、参考になったら私も読んでいいかな……?」

真尋「あたしも! 未央ちゃんに負けてられないしね!」

未央「もっちろんいいよちえりん、まひろー! 一緒にセクシー街道を突き進もうではないかー!」

~杏と智絵里はCIのお仕事に行きました~

美優「えっと……どうして私が?」

未央「いいじゃんいいじゃーん、美優さんの学生時代の話、聞きたいですし!」

美優「でも、Pさんのお話って今の学校の皆さんのことを聞きたいってことじゃ……」

紗南「まぁルート対象外だけど、気になるかも! 美優さん、お願いできないかな?」

美優「そんなこと言われても……学生時代のことなんて……」

P『最近あったことでもいいですよー?』

晴「いや、聞いてるならいい加減こっち来いよ……」

P『ばっか、耳はデスクワークに必要ないんだぞ?』

真尋「あはは、私には無理だなぁ……頭痛くなりそ」

紗南「メガネなのに?」

???「呼びました!?」

真尋「メガネは関係なくない?」

~三船美優の酔い話~

女教師「しかし、偶然だったねー、この3人で揃うなんて!」

美優「そうですね、ほんと偶然……」

教師「正直俺は居辛いけどな、いくら昔の顔なじみったってよ」

女教師「なんでよー、高嶺の花だった美優さんとお酒飲めるなんてー、この幸せ者ー!」

教師「だからこそだろうが、 三船、疲れてるだろうし、帰っていいぞ? 見たとこ仕事帰りだろ?」

美優「いえ、お二人に久しぶりに会えて嬉しいですし……」

女教師「いいこと言ってくれんじゃん! ほーら、飲もう!」

女教師「でさー、マキノちゃんたらホントに……」

美優「そうなんですか……事務所でも言っておきますね」

女教師「ありがとー美優ちゃーん! ホント昔から美優ちゃんはホント女神様だわ!」

教師「まぁ、三船はクラスでも結構目立ってたしな」

美優「そんな、私特に何の役職にも……部活だって……」

教師「そうじゃないさ、みんなのフォローをしてくれたし、みんなのことをよく見てたしな。ここだけの話、みんな狙ってたんだぜ?」

女教師「そうそう、みーんな美優ちゃんの大ファンでさ! まー今もだけど? アイドル三船美優の?」

美優「ありがとう……えっと……あなたも?」

教師「俺はー……あー……そのー……だな?」チラッ

女教師「目ぇ逸らしてんじゃない! あんたも美優ちゃん好きでしょうが!」

教師「悪いな、つきあわせて」

美優「いえ、久しぶりに学生時代に戻ったみたいで、楽しかったです」

教師「そっか、ならよかった。酒自体は飲みなれてそうだな? あんまり飲まないイメージがあったからよ」

美優「同じアイドルの皆さんと飲む機会がありますから……早苗さん、心さん、楓さん……」

教師「あと……菜々さん?」

美優「菜々さんは……17歳、ですよ?」

女教師「いーなー! あたしもアイドルとのーみーたーいー!」

教師「今まで飲んでただろうが! あぁもう完全に潰れてやがる……三船、俺はこいつ送っていくから」

美優「えぇ、お願いします。彼女、しっかり帰してくださいね?」

教師「……バレてたか」

美優「まぁ、端からみてわかるくらいでしたよ? 私、結構応援してるんですから」

教師「……アイドルの直の応援を受けて諦めるわけにもいかないか」

美優「そうですよ、もし、失敗してフラれちゃったりしたら……」

教師「したら?」

美優「アイドルの飲み会に巻き込んじゃいますから。アイドルへの憧れも壊しちゃいます」

教師「そりゃ、成功させないとな、フラれた後にそんなん行ったらコイツに殺される」

美優「久しぶりに学友に会えました……」

マキノ「その話! 詳しく聞かせてくれないかしら!」グワッ!

美優「え? か、構いませんけど……それよりマキノさん」

マキノ「その話はあとでいいわ! それよりも先生の話よ!」

真尋「マキノちゃんどうしたの?」

紗南「目がガチだね」

晴「まぁいいんじゃねーの? 話は聞けたし?」

美優「あ、あの! できれば助けてくれると」

マキノ「さぁ、別室で話を聞きましょうか!」

~マキノが美優さんを連れて行き、みんな楽しそうなので付いていきました~

琴歌「今すごい勢いでマキノさんが出ていきましたけど……?」

紗南「気にしないで、ちょっとしたボーナスタイムだから」

琴歌「はぁ……Pさんに何か話してほしいという話でしたけど」

晴「確かに、琴歌さんの学校って気になるな、お嬢様学校ってーの?」

紗南「ギャルゲーの聖地だよね!」

琴歌「そのギャルゲーというのはわかりませんけど、うちは普通の学校ですよ?」

紗南「えー! ティータイムは! サロンでうふふなおねー様は!?」

琴歌「すごい偏見ですね、あ、でもそういうことはこの前しましたわよ!」ドヤァ!

~琴歌姉様!お嬢様体験したいです!~

琴歌「と、いうことで用意してみましたわ!」ドヤァ!

女子A「確かにCちゃんが『お嬢様っていいなぁ』ってボヤいたけど……」

女子B「いざ家に招かれるとびっくりしますね……」

琴歌「さぁさ! お二人とも気にしないで! Cさんも! ほらほら!」

女子C「あ、あたし帰ろっかなーって……」

女子B「提案者が腰引けてどうするんですか」

琴歌「そうです! せっかくいらしてくれたんですもの、さぁ、みなさん! 着替えてきてくださいな!」

女子C「うわぁ……フリフリだぁ……ドレスだぁ……」プルプル

琴歌「普段着るようなものではないですけど、せっかくですし?」

女子A「どことは言わないけど圧倒的な敗北感だわ」

女子B「……フフフフ……」

女子C「Bちゃん、めっちゃ輝いてるんだけど……キラキラ笑顔なんだけど」

琴歌「さぁ、3人とも、せっかく庭にティーセットまで用意しましたもの! 楽しみましょう?」

女子A「白のテーブルに薔薇園に……THE・テンプレって感じだね」

琴歌「わかりやすさ重視です!」フンス

女子B「素晴らしいですね! 琴歌さん!」キラキラ

琴歌「喜んでいただけて光栄ですわ! さて、紅茶でも飲みながらお話しましょう?」

女子C「それでね、Cのやつってばマジでやらかしちゃって」

女子A「あー、男子ってみんなそんなもんよねー」

琴歌「そうなのですか? 私にはよくわかりませんけど」

女子C「コトカーは気にしなくていーの! ……というかさ」

琴歌「はい?」

女子C「教室で話してる内容と変わんないけどいーの?」

女子A「そういやそうだね、……まぁスケールでかくて話しづらいってのもあるけど」

琴歌「何を言ってますか、お茶会ってそんなものですよ?」

女子A「まーお菓子とお茶片手に話すなら……あたしらがマッ○で駄弁るのと変わんないよね」

琴歌「そうですとも、あ。今度そのマッ○?とやらいってみたいですわ!」

女子C「おー、コトカー行っちゃう? ジャンクでフードな世界に入っちゃう?」

琴歌「そうですね、是非! お友達と一緒に行ってみたいです!」

女子B「ロヤリティ……」(恍惚

女子A「おーい、帰ってこーい」

琴歌「ということで今度行ってきますわ!」

紗南「アタシも今度行かないといけないからなー」

晴「俺も最近行ってないなぁ……今度行こうかな」

琴歌「あら、でしたら皆さんで行きませんか? せっかくですもの」

紗南「いいね! 属性もバラけていい感じ! あ、それなら手伝ってもらおうかなー」

晴「というか琴歌さん、友達と最初に行かなくていいのかよ?」

琴歌「フフフ、あの人たちを驚かせてやるんです!」ドヤァ!

紗南(いや、ファーストフード買えたくらいで驚かれないと思うけど)

晴(いや、驚かれるんじゃねーの?お嬢様だし)

久美子「何? みんなで出かけるなら車出しましょうか?」

紗南「久美子さん! ナイスタイミング! パーフェクトだよ!」

琴歌「まだ行きませんけどね? 私も待ち合わせがありますし」

晴「え? そうなのか? 出かければこの話終わると思ってたんだけど」

久美子「何々? 一応話は聞いてるけど、後回しってことでいいの?」

P『やるなら最後までやりきれよー』

晴「なんでだよー! もういいだろー!?」

久美子「話は聞いてるわよ? 学校のこと……だっけ?」

P『久美子って大学だっけ? 確かに大学の話ってまだ聞いてねーな』

久美子「私は卒業済みよ? だから昔の話。しようかな」

紗南「お、過去エピソードを入手!」

~久美子の懐かしの味~

女子A「久美子ってさー、彼氏作らんの?」

久美子「えっ? なによ急に」

女子A「いやーだってさ。引く手数多じゃん? 就活いらないじゃん?」

久美子「いやするからね!? なんで即結婚みたいな話になってるのよ!?」

女子A「だって久美子パーペキだし、誰かと付き合えばそのままゴールインいけるって」

久美子「ないない、それに私、ピアノ教室のこともあるし」

女子A「あそこで先生やるわけじゃないんでしょ? 仕事しながらじゃ無理っしょ」

久美子「まぁ……折り合いつけていくけどさ。せんせーって頼られると弱くって」

女子A「甘い! このイチゴクレープくらい甘い!」

???「……ここのイチゴはおいしいですよ」

久美子「今誰かいた? ……まぁそうよね。甘いかも」モグモグ

女子A「だから彼氏作ろうよー、イケメンでー、高学歴なーイケメン!」

久美子「イケメン2回言わないの。まだそういう気にならないの」

女子A「嘘ね。きっと久美子はそのままそのイケメンの友人のイケメンを私に紹介してくれるわ!」

久美子「打算的! 私はとりあえず目指してるもののために頑張ってみるわ」

女子A「ま、そっちは応援する、しばらくは女の幸せは封印ってカンジ?」

久美子「まーまだそんな歳でもないじゃない? 大丈夫だって」

女子A「甘い! イチゴクレープくらい甘い!」

久美子「そのフレーズハマったの?」

まだ誰も胴上げされてないな

女子A「ま、久美子なら芸能界いけるし、芸能界でいい人も見つけられそうだし」

久美子「私は別に婚活しにアイドル目指すわけじゃないからね?」

女子A「え? 違うの? 久美子ならイチコロだからさ。頑張って」

久美子「そっちには頑張りませーん。恋なんて後々! そんなに言うならあんたもさっさとアイツを落としなさいよ」

女子A「えーっと……そっちはまぁ……後々?」

久美子「卒業したらどうするのよ、その前に決めなさいよ?」

女子A「決めてるというか、決まってるというか……」

久美子「なにこれ、甘いわ、チョコバナナクレープより甘いわ」

???「バナナクレープも美味いナ!」

女子A「あーもー、久美子は自分のこと考えてればいーの!」

久美子「そうね。安心しなさい、必ず成功させて見せるわ!」

久美子「というわけでみんなの分も買ってきちゃった。懐かしくて」

晴「マジ? ありがとう久美子さん!」モグモグ

紗南(なんか時系列が無茶苦茶になってきたような)モグモグ

久美子「まぁウェディングドレスって結構すぐに着ちゃったんだけどね」

紗南「そういやそうだね。久美子さんこの前も着てたし」

紗南(恋については触れない方いいんだろうなぁ)

琴歌「これが……駅前クレープ……」キラキラ

久美子「お、琴歌ちゃん初めてー?」

琴歌「はい! なかなか良いものですね!」モグモグ

P『スキャンダルとかやめてくれよー』

久美子「ないってば! ……全くわかってないわね」

千鶴「おはようございます」

久美子「千鶴ちゃん、お疲れ様。お仕事どうだった?」

千鶴「なんとか、一回でいけました」

久美子「すごいじゃない! はい、お祝いのクレープ」

琴歌「一緒に食べましょう! さぁさぁ!」

千鶴「琴歌さん? なんかすごいキラキラしてますけど……」

紗南「気にしないで、初体験で楽しくなってるだけだから。千鶴さんはどう?」

晴「高校の話、Pが話していけってさ」

千鶴「学校の話ですか? えっと……なんでしょうか?」

久美子「千鶴ちゃんなら面白いエピソード持ってそうよね」

千鶴「何言うんですか久美子さん!」

~千鶴のドキドキトーク~

千鶴「……ふぅ」

教師「悪いな、放課後なのに授業の片付けを頼んじゃって」

千鶴「構いません、アイドルで授業に出れない分、と考えてますので」

教師「真面目だなぁ松尾は、もう少し気を抜いていいと思うけどな?」

男子C「教師が怠けるのを推奨しないでください」

女子C「はー? 真面目すぎんのもツマンないでしょ? ねーちーちゃん!」

千鶴「ち、ちーちゃんは止めてください!」

男子C「そうだぞ、松尾さんは真面目なんだ、お前と違ってな」

女子C「なーにさー? アンタだって委員長ぶってるけど外じゃダメ人間じゃんさ」

千鶴「えっと……お二人とも?」

教師「やめとけ、松尾。こっから長いから」

女子C「いやー、ごめんね! Cのやつちーちゃんの前では真面目真面目しようとしてるみたいでさ」

千鶴「いえいえ、お二人とも仲がいいですね」

女子C「まーね。ナニー? ウラヤマー? ちーちゃんも男子と語りたい?」

千鶴「えっ、いや、そういうことじゃなくてね? ま、まぁ確かに二人みたいな関係ってちょっと憧れるというか……」

女子C「んー? どゆこと?」

千鶴「包み隠さず本音を言い合える男女関係ってすごいなぁと、私、緊張しちゃうから」

女子C「つまりアレだ、かーれーしーがほーしーい?」

千鶴「ちっ、違います! 私はアイドル、アイドルですから!」

女子A「何々ー? コイバナ? 千鶴ちゃんのコイバナ?」

千鶴「違いますから! 私アイドルですから!」

女子A「そっかー、あ、でもアレじゃないの? お仕事の……上司なのかな? プロデューサーさん?」

女子C「あー、なーんかその人とはフツーに話せてるって言ってたような?」

千鶴「いやいやいや、違いますから! プロデューサーさんはお仕事の関係ですから!」

女子C「なんだそれいーみーしん! これは聞かなきゃいけないわね奥さん」

女子A「仕事だけの関係……何それ爛れてる!」

千鶴「あーもー! そういうのじゃないですー!」

女子C「おぉう、ちーちゃんが敬語抜けるほどに怒っとる」

女子A「まぁいいや、その話は置いといて、じゃあ千鶴ちゃんの好みのタイプとか聞きたいかも!」

千鶴「えっ、好みのタイプ!? えっと……そうですね……」

女子C「残ってる男子のみんなが聞き耳立ててるからおっきな声で言うといいよ?」

千鶴「えっ!? ちょっと皆さん!? 止めてくださいね?」

男子一同(目をそらす)

女子A「さーさ、ドーンと教えてよ、あたし等も気になるし、教えちゃうからさ!」

千鶴「え、ええと……っあー!もう無理ー!」

千鶴「そのあとも根掘り葉掘り……」

晴「葉掘りってなんなんだろうな」

久美子「なーに? その肝心の好みの話は私たちには内緒ってわけ?」

千鶴「い、いやですよ! 恥ずかしいですし!」

琴歌「コイバナ……いいですわね、憧れますわ」

紗南(とりあえずプロデューサー巡って修羅場にならなきゃいいけど)

飛鳥「中々興味深いハナシをしてると聞いてきたけども」

千鶴「飛鳥ちゃん! いいとこに! さぁ飛鳥ちゃんの話を聞きましょう!」

紗南「飛鳥ちゃんもこういう話、乗るんだね?」

飛鳥「蘭子が語ったというしね、ボクも参加してくるようお願いされたのさ」

久美子「飛鳥ちゃんって……学校でもそんな感じなのかしら?」

飛鳥「不安そうにそんな感じ、と言われるのは少々心外だね。まぁしょうがないことだけどさ」

晴「まぁ飛鳥さんなんつーか、わかりづらいもんなぁ」

飛鳥「理解りづらい……なるほど、確かにボクを意味する言葉として適格だね……フフッ」

紗南「まーた変な変換してるー」

久美子「わ、私には解らないなぁ……その世界」

~飛鳥のセカイ~

――――ボクのセカイはいつも静謐さを求めている

紗南(なんかナレーター入れてきた!)

女子B「おはようございます、飛鳥さん」

飛鳥「おはよう、今日もいい日になればいいね」

女子B「あら、たぶん何時もの日常ですよ?」

飛鳥「そうだね、『理解』っているさ。ボクらの日常は変わらない……そう、何も」

男子C「いいや、日常は変わるさ、確実に。今もな」

飛鳥「『現在』も、か。確かにね。刻一刻と時間は過ぎている、確実に」

女子B「過ぎた『刻』はもう戻りませんからね……」

飛鳥「………ふぅ」

――――ボクのセカイはいつも激動を嫌っている

飛鳥「……ふふ、『6』か、不吉だけど、これがボクの運命ってやつかな」

男子C「なんだよ、前に行くんだな。俺に止める権利は……ないけどな」

飛鳥「なんだい、君は……『23』か、羨ましいことだね」

男子C「残念ながら、嬉しいことばかりじゃない、隣にまた、な?」

女子B「あら、それもまた運命、でしょう? いい加減自覚したらどうです?」

男子C「自覚はしてるさ、その運命から逃れられないか、と考えてるんだよ」

飛鳥「そういう君は天使の尻尾を掴めたみたいじゃないか」

女子B「『17』、やっぱり私も、運命から逃げられませんわね」

飛鳥「逃れられないさ。ボクらにできることはささやかな抵抗、そう例えば」


飛鳥「今のうちにこの紙を取り換え……」

女子C「なーにやってんの飛鳥ちゃーん?」

女子C「ダメに決まってるっしょ? 交換はノー!」

飛鳥「いや、これは違うんだよ。このシステムへのささやかな――」

女子C「ダーメだっつーの! 番号の席へ行く!」

飛鳥「なんだい、いつになく生真面目じゃないか、君らしくもない」

女子C「コイツがアホやってるから代わりになってんのよ! ほーら、行くわよC!」

男子C「なんだよ、お前だってこの前変えようとしてただろうが!」

女子C「前は前、今は今だって!」

飛鳥「……仕方ないね、ボクも運命を受け入れるとしよう」

女子B「そうですね、新しい場所へ。行きましょう」(6番の紙を持ちながら

飛鳥「……どういうことだい?」

女子B「私が代わりに前に立ちます、安心してください」

飛鳥「しかし君は……!」

男子A「ちょいせんせー! Bが邪魔で前が見えねー!」

女教師「そ、そうですか? なら前の席の人と交換を……」

飛鳥「やれやれ、本当に運命とは、ままならないものだね」

久美子「……席替えの話よね?」

晴「席替えかー、前の席に行くと先生によく当てられるからなー」

琴歌「でも後ろだと見づらくありません?」

紗南「前だと他のこと考えてると見つかるからなぁ」

久美子「ちゃんと授業は受けたほういいわよ紗南ちゃん?」

飛鳥「場所なんて些細なものさ、そう、ボクにはね」

晴「いや、めっちゃ嫌がってたように見えたけどな?」

>>125今回は胴上げはなしの方向で……

芽衣子「話って……私でいいの?」

久美子「私もしたしヘーキよ。さぁさぁ!」

芽衣子「って言ってもなぁ、私……学校……かぁ」

紗南「何かあったの? 芽衣子さんって優等生なイメージあるけど」

晴「まぁサボりそうな感じではないよな」

芽衣子「サボらないよ? でもほら、私って旅行が趣味じゃない?」

琴歌「確かにそうでしたわね、この前のお話、楽しかったですし!」

飛鳥「果てなき旅情の先に見えるもの、ボクも見てみたいものだ」

芽衣子「そんなんじゃないから……アレだよね? 問題になったことだよね? それなら……仕方ないか!」

~芽衣子、痛恨のミス~

教師「なぁ並木、俺はお前を勘違いしていたのか?」

芽衣子「えっと……別にそういうことはないかと……」

教師「お前は真面目だし、成績に問題はなし。むしろアイドル兼任してるのにすごいくらいだ」

芽衣子「そ、そんなに褒められるとちょっと恥ずかしいですね……」

教師「なら、なんで呼び止められたかわかってるよな?」

芽衣子「えっと……何のことやら」

教師「俺もサボりってのは別に否定しないしそこまで怒りたくはないけどな?」


教師「さすがにレポートを提出した後に律儀に『来週の月曜日に風邪引いて休みますから』って言われたのは初めてだよ」

芽衣子「あ、あははは」

芽衣子「今日金曜日ですし、今日からちょっと遠出したくて……」

教師「それはいいんだ、大学だし自己責任でな? 無断で休もうと多少は目を瞑る、でもあれはさすがにな?」

芽衣子「いやー、ほら、つい旅行にいけるって思って心がぴょんぴょんしちゃったというか」

教師「もう少し自分を見つめなおそうな」

芽衣子「自分を見つめなおすための旅行ですよ! 先生もやってみたら?」

教師「旅行なぁ……体が休めそうなところかな」

芽衣子「んー……やっぱ温泉街? 今の季節なら紅葉とか見れるし」

教師「あぁいいな、それ。オススメは?」

芽衣子「えっとですね……こことか! ちょうど候補として挙がってたんですよ!」

教師「ふむふむ、……うまく宣伝できたら今回の件は目を瞑ってやろう」

芽衣子「やった! えっと……ホワイトボード借りますね?」

教師「本格的だなおい、というかそんだけの資料どこから持ってきた!?」

芽衣子「まずここ! 結構評判いい温泉宿! アイドルのみんなで時々行くんです」

教師「ふむ……そういやこの時期はお前の事務所はそういうのあったな」

芽衣子「え? セクハラ? 狙ってくる気ですか?」

教師「おいやめろ! そんな真顔で言うな、洒落にならん!」

芽衣子「チェックインの後はここ! 歩いて行ける紅葉狩りスポット!」

教師「ふむふむ、確かに綺麗な景色だな。……そういや予算は?」

芽衣子「大学生がバイトで行けるレベルですよ? そのまま紅葉狩りを続けて進み、地元の名産がおいしいお店へ!」

教師「中々……ん?」

芽衣子「食べ終わったら今度は歴史ある街道を見て回って……」

教師「なぁ、並木?」

芽衣子「お土産も忘れないように、ここのお菓子がお土産として喜ばれてですね?……どうしました?」

教師「俺の気のせいじゃければなんだが……街を徒歩で一周してないか? この経路、しかも1日で」

芽衣子「え? だって旅行先を全部楽しみたいじゃないですかっ!」

教師「翌日筋肉痛で旅館から出れなくなるわ、こんなん」

芽衣子「却下されちゃったんだよねー」

久美子「確かにそれは筋肉痛になりそうね……」

晴「そうか? 結構いい運動になりそうだけどな?」

飛鳥「秋の古都を往く巡業……悪くない」

芽衣子「二人ともわかってくれる? それなら今度みんなでいこっか! プランは任せてー!」

琴歌「それなら芽衣子さん! その街でしたらここのお店が……」

芽衣子「おぉ、そんな穴場あったんだ! ならここをこういうルートにして……」

紗南「うわぁ攻略ルートがどんどん複雑化していってるじゃん!」

飛鳥「誘惑に負けて迷宮になるのもよくあることさ、仕方ない」

~みんな旅行の計画を立てに行っちゃいました~

ほたる「え、えっと……」

紗南「ほたるちゃん! おいでおいで!」

ほたる「最近あったこと……ですよね? 最近起こった……」

晴「別にほたるさんだからって不幸な話じゃなくていいんじゃない?」

ほたる「えっ? えっと……それなら」

紗南「ドーン!となんかよかったこと、教えてよ! そういう話が楽しみ!」

ほたる「そっか。それなら一応、あるよ。ちょっと……恥ずかしいけど」

晴「あっ、そういうのは……みんな結構言ってるな」

P『ワクワク』

晴「ワクワクじゃねぇよ! 仕事終わったなら来いよ!」

紗南「まぁまぁ、いいじゃない。聞いてて楽しいしさ」

~ほたるのハッピー?事件~

女子C「ほったるーん! 見たよ聞いたよー? 履いたんだって? ブ・ル・マ?」

ほたる「見てくれたんですね、この前のお仕事。大変だったんですけど……」

女子C「ですけど?」

ほたる「楽しかったので……見てくれたなら嬉しいです」

女子C「っくぁー! ほたるん、いい顔してる! かわいい! かわいい!」

女子B「でもブルマって……なんというか時代錯誤ですよね」

ほたる「履いたことなかったですから……いい経験、です」

女子B「そういえば確かにそうですけど、その、大丈夫だったんです?」

ほたる「何が……でしょう?」

女子B「ほら、あんまり言いたくないですけど……ほたるさん運が悪いじゃないですか?」

女子C「ブルマからパンツが見えたりなんてしなかったかなーって言いたいんじゃない? ほら、はみ出そうじゃん?」

ほたる「えっ……いや、大丈夫ですよ? 衣裳係さんがしっかり着せてくれましたし……?」

女子C「だってよー男子ー! 諦めなー!」

ほたる「男子?……どういうことです?」

女子C「どーせあいつら、際どいショットを録画から見つけようと躍起になってんのよ」

男子A「っんなわけねーだろ!? お前ホントやめろよそういうの!」

男子B「見るわけねーだろ!」

ほたる「……ご、ごめんなさい。私が出てる番組なんて……見ないですよね……」

男子B「そ、そうじゃねぇって! というか録画してるし? 一度もう見たし!」

ほたる「本当ですか!? あ、ありがとうBくん……」

男子B「ま、まぁクラスの連中はみんな白菊のファンだしな。前の仕事もよかったし?」

男子A「なーっ、やっぱ気にすることねーって不幸だとかなんとか」

女子C「かわいいは正義! だよねー」

女子C「そ、れ、にー? 男子から見れば、ほたるんなんて幸運ばらまいてるしね?」

ほたる「え? そんなことないんじゃ……」

女子C「クラスメイトの色んな艶姿を見れるだけでラッキーっしょ?」

男子A「まぁ……間違いないわな」

男子B「否定はしないわ」

ほたる「え、えっと……ありがとう、二人とも」

女子B「そこはありがとうではない気がしますけど?」

ほたる「ううん……私の仕事をちゃんと、見てくれてるから。アイドルとして……こんなに嬉しいことないよ」

女子C「天使だわー、ほたるんマジ天使! ほーれ撫でてあげる!」

女子B「やめなさい! もう……あれ? どうしました?」

男子B「いや……邪な考えしてた自分が悲しくてな」

男子A「なんつーかもう……申し訳なくてな…」

ほたる「あの時はそう言えましたけど……改めて思い返したら恥ずかしくて……」

紗南「あるある、そういうこと。後でうわー!ってなるよね!」

晴「ほたるさんはいいのか? たぶん男子達エロい目で見てたんじゃねーの?」

ほたる「そういう風に見えたなら……そういうお仕事だから。……嬉しいかな?」

晴「なんつーかほたるさんつえーな……」

ほたる「そんなことないよ……みんなと一緒にお仕事できるから頑張れるの」

紗南「やっぱ協力プレイだよね! パーティゲームを一人でやってもつまんないし!」

夕美「いい話だったよほたるちゃんっ!」

ほたる「夕美さん……ありがとうございます」

夕美「そんな気張らなくていいよー、 紗南ちゃんも晴ちゃんもお疲れ様!」

紗南「夕美さんもお疲れ様! 今はお仕事終わり?」

夕美「そうそう、撮影長引いちゃって!」

ほたる「だ、大丈夫だったんですか?」

夕美「大丈夫、大丈夫。ちょっと撮影中に『ここ、こうしたらいいんじゃないかなっ!』ってつい声が出ちゃって!」

晴「へー、ファッション? 俺にはわかんないからなー」

夕美「……撮影の背景のお花が気になって……」

紗南「やっぱ得意なことって気になっちゃうよね!」

~夕美と鑑賞生活~

夕美「……よっし、この花はいい感じかな!」

夕美「こっちは……うーん育ちが遅いかな、どうしよ? せんぱーい!」

男子C「それはそのままでいいんだ、気にするな」

夕美「えっ、そうなんですか?」

女子B「植木鉢ごとに肥料の量を調整してますから、育ちにくいのも仕方ないですよ」

夕美「なるほどっ! わかりました!」

男子C「ちょっと待て、なんで追加の肥料を足そうとしてる!」

夕美「え? 調整してるっていう話だったから……」

女子B「だから、いいんですよ? 足さなくても、数日遅れて咲きますから」

夕美「そっ、そうですよね! そっかー、ついつい……」

男子C「わかってたんだよな? そうだよな?」

男子B「夕美いいなぁ……あの研究室いけばよかったわ」

女子A「学科違うでしょうが、もう……まぁ否定はしないけど?」

夕美「なになにー、何の話っ?」

男子B「同じ研究室が良かったなって話。夕美と」

夕美「えー、やめといたほういいよー、私先輩たちに迷惑ばっかりかけてるもん!」

女子A「あれ? そーなん? 夕美ちゃん成績悪くないよね?」

夕美「花のことになるとつい……余計なことしちゃうというか……ね?」

男子B「白衣似合ってるけどな? あとメガネも」

夕美「ホントありがとっ! でもそれはそれで関係なくない?」

女子A「ある、超あるって! 夕美ちゃん白衣着てキリッとしてると頭良さそうだもん!」

夕美「なにそれー、普段はどう見えてるのかなー? なんてね」

夕美「アイドルのお仕事で、研究室いけないこと結構あってさ、その度先輩たちにフォローしてもらっちゃうし」

夕美「私一応サークルにも入ったんだけど……幽霊部員状態だし……」ドヨーン

女子A「仕方ないって! みんなアイドル活動応援してるし!」(同じサークル

男子B「そうそう、気にするなよ。別に忙しいわけでもないしよ?」(同じサークル

夕美「まぁ……くよくよしても仕方ないよねっ! そろそろ戻るよ!」

男子B「頑張れよー」


女子A「サークルがただの夕美ちゃんファンクラブになってる話、しなくていいわけ?」

男子B「それ言うならお前から言えよ? 俺は無理だからな?」

女子A「夕美ちゃんが育ててた花!とか言ってみんなドヤ顔で花畑作ってるのに……」

夕美「最後のは後で先輩から聞いたんだけどね……ちょっとびっくりしたかなっ!」

ほたる「夕美さんすごいです、学業も両立してるんですね……」

夕美「そんなことないない! ほたるちゃんもできてるじゃない!」

紗南(大学もファンの群れ……しかも誰もアプローチしてないとこを見ると……)

晴(たぶん裏ですごいことになってんじゃねーかな)

紗南「まさに高嶺の花……?」

夕美「え? 違うよ? 私、みんなと結構話すし!」

千枝「お話に来ましたっ!」

夕美「千枝ちゃーん! お疲れ様ー! おいでー!」

紗南「千枝ちゃんも学校の話聞かせてくれるの?」

千枝「はいっ! ありすちゃんから連絡を受けたので来ちゃいました」

晴「別に話す必要ねーんだけどな……」

千枝「もう晴ちゃん! そういうのよくないと思う!」

晴「そ、そうか? 来た人だけ聞けばいいって言ってたから、無理に呼ぶ必要ないかなーと」

千枝「プロデューサーさんは私たちを心配して、こういう企画をしてくれたんだよ?」

紗南「そうなの?」

P『………………………あぁ!』

夕美「あはは、精一杯だったみたい……」

~みんなのリーダー千枝ちゃん~

女教師「ねぇ千枝ちゃん?」

千枝「はい、なんでしょうか先生!」

女教師「千枝ちゃんはクラスのみんなと学校祭の話をしてたのよね?」

千枝「はい! みんなに司会やってって言われて大変でしたけど……千枝、頑張りました!」

女教師「そうね、千枝ちゃん頑張ってたわよね」


女教師「でも決まったのが『ライブステージ』はダメだと思うんだ、先生」

千枝「ダ、ダメでしたか? みんなお願いシンデレラは完璧に踊れるって……」

女教師「えっ嘘!? で、でもほら、運動できない子もいるでしょ? みんなが活躍できるものに」

千枝「だ、大丈夫です、振り付けが簡単なつぼみもみんな行けるって言ってました! すごい人はハイファイデイズもいけるんですよ!」

女教師「で、でもね? ほら、1日に何回もやると疲れちゃうじゃない? それにみんなで役割分担も必要だし」

千枝「大丈夫です! 千枝、頑張りました! みんなレッスンについてきてくれてます!」

女教師「そうじゃなくてね!? えっと……ほら、男の子はどうするの? 女の子な歌って嫌がりそうじゃない?」

千枝「え? 男子のみんなは……そう、ホットケーキとか紅茶を用意してくれるって言ってました! あと照明係!」

女教師「まさかの食事スペース!あ、でも食べ物はだめよ? 食中毒とか危ないからね?」

千枝「それに盛り上げは任せろーって、お、おたげい?とやらは完璧だからって?」

女教師「……私のクラス大丈夫かしら」

千枝「大丈夫ですよ、千枝、みんなのために頑張りますから!」

女教師「いや、そうじゃないのよ千枝ちゃん、やっぱりみんなが活躍できないとね? 男の子だけ裏方なんて可哀そうじゃない?」

千枝「……そうですか、なら考え直します……」

女教師「そ、そうよね。ほら、絵とかどうかしら! みんなで同じテーマで絵なんか飾ったり……」

千枝「みんな『千枝ちゃんの絵をかきたい』って言われちゃいまして……」

女教師「えっ……そ、そっかー! 千枝ちゃん人気者ね!」

千枝「千枝、ちょっと恥ずかしかったんですけど……飾った方いいでしょうか?」

女教師「もうみんな描き終えてるんだ!? 人望すごいね千枝ちゃん!」

千枝「結局みんなでリコーダーと鍵盤ハーモニカで発表することになりましたっ」

紗南「どうしよう、ツッコミどころしかない」

晴「えっと……なんつーか……あれだな」

ほたる「すごい、リーダー……ですね! 千枝ちゃん!」

千枝「はいっ! 頑張りました!」

夕美「ちなみに何の曲を演奏するの?」

千枝「Love ∞ Destinyです!」

芽衣子「まさかの千枝ちゃんの曲じゃなかった! というかその二つでいけるの!?」

P「お疲れ様紗南、晴」

紗南「Pさん! 終わったの?」

P「まぁなー。んで、どうだった?」

紗南「なんかもう色々ファンタジーだった」

晴「もうアイドルってなんだろうな」

P「おいおいどうした!? 軽く聞いてた限りみんな普通だったろ!?」

紗南「あれが普通だったらアタシ異世界転生してるよ!?」

P「おいおいマジかよお前チート持ちかよ」

紗南「アイドルのみんなの方がよっぽどチートだよ!」

晴「いやまぁ……紗南も実はアレなんじゃねーの?」

紗南「えっ? 晴ちゃんも?」

晴「いや俺は……なんともいえねー……」

P「アイドルやってるんだからそんなもんだよ」

紗南「アイドルって言葉万能過ぎない?」

P「でもまぁ、楽しかったろ? みんなの話聞いて」

晴「まぁ……ツッコミどころはあったけど新鮮だった」

紗南「みんなの視点のスクールライフも悪くないね!」

P「なら、また今度頼もうかな、いいだろ?」



紗南&晴「「え?嫌だけど?」」

P「即答!?」

おわり

年単位で放置してたSSの完結版でした。
元々はスレ内でリクエストもらってたのですが、キャパオーバーな上に忙しくなり、という酷い有様。
アイドルの学校の様子って妄想するの楽しいですよね。

もっともっと考えたいですがまた調子に乗るとまずいのでここまでです。

HTML化依頼してきます。

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