安価で魔法少女モノ (205)

オリキャラを募集します
下を参考に書いてください


【名前】
漢字を使う場合ふりがなを書いて下さい

【年齢】
12~18まで

【武器】
複数扱うこともできます

【性格】
簡単なものでも良いです。調整が入ることがあります

【容姿】
身長や髪型、その他特徴

【必殺技】
あれば書いて下さい。オーバースペック気味のものは調整します
(例)
・パワーボム:強烈な爆発を起こす爆弾をセットする

【交流】
キャラクター同士の交流の設定です
まず、交流可/不可を書いて下さい
その後に、他の魔法少女との交流があれば書いて下さい(ただし、『交流可』となっているキャラクターのみ)

(例)
交流可
>>Aの魔法少女とはクラスメイトである。お互いが魔法少女とは知らない

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1507999262

【名前】
種子島(タネガシマ) サイカ

【年齢】
16

【武器】
・ハンドガン、スナイパーライフルなど銃器多数
銃身や弾丸などを魔法で作成しているため、その場で武器を作れ、弾切れしない。知識次第であらゆる銃器を作れるが、現実に存在しないものは無理。

【性格】
クールで無表情。ちょっと天然。

【容姿】
青っぽい髪色のセミロング。普段は眼鏡をかけているが、戦闘時は外す。胸はささやか。

【必殺技】
・プリズンドロウ:銃を自分の手元ではなく、相手の足元などに出現させ暴発させたり相手の行動を阻害したりする。
・ラストブリット:一発限りの最終手段。絶大な威力を誇るが使用すると変身が強制解除される。

【交流】 交流可
中学時代から魔法少女をやっていたので、それなりに交流がある。

【名前】 影野 静(かげの しずか)
【年齢】 12
【武器】 ナイフ
【性格】 内向的で引っ込み思案 常に人とは離れた場所におり、存在感が薄い
【容姿】 かなり小柄で華奢 黒髪のショート
【必殺技】 「無」 自身の存在感を限りなく薄くして、存在を認識されなくなる 逃走だけでなくどうしても逃走出来ないときには奇襲にも活用できる
【交流】 一応交流可  面倒見てくれる響には打ち解け始めている

12時で締め切ります

【名前】
瀬名 伊織(せな いおり)

【年齢】
17

【武器】
伸縮自在の棍、体術

【性格】
天真爛漫で元気一杯、常に前向きの生徒会長。
せっかくの魔法少女の力を、自分も周りの人達の両方に役立つ形で使いたいと思い、小さい頃から魔法少女として活動しつつ、日常生活もしっかりこなし、家族や友人とも活発に交流している。
家事万能。

【容姿】
身長163cm、黒髪で肩より少し長い程度。あまり派手ではない服装を好むが、きちんと身だしなみには気を使う。
魔法少女として動き回るのに、ちょっと大きくなりすぎた胸が若干の悩み。

【必殺技】
・桜花瞬迅(おうかしゅんじん):背中に光の翼を広げ、多数の桜色の光弾とともに敵に高速で肉薄し、体術と光弾による三次元的な多段攻撃を与え、最後に魔力を集中させた棍を相手に叩きつける。
光弾自体はあまり威力はなく、敵の行動を阻害する程度の役割しか持たないが、それゆえに魔力消費が少ないのが利点。
・生命の歌:魔力を込めた癒しの歌により周りの人達の怪我、病気、疲れを癒す。発動するまでに三十秒かかり、歌っている最中は無防備という弱点がある。

【交流】
交流可。
エリーゼとは親友兼、魔法少女としての良き仲間。ただ正体を隠すにしても胡散臭い外国人キャラはもうちょっとどうにかならないかと思っている。(なお伊織は正義の味方っぽい演技をしているため人のことは言えない)

【名前】
鶴来 真央(つるぎ まお)

【年齢】
14

【武器】
なし。己の肉体に魔翌力で構成された黒いオーラを纏わせて戦う

【性格】
とにかく無口。偶に喋る言葉は刃物めいて刺々しい
過去にあった何かが原因で他者、特に大人を信用していないようだが……?

【容姿】
黒髪ショート、小柄でまったいら
口元をボロボロのマフラーで隠している

【必殺技】
名称不明……肉体の一点(主に拳)にオーラを集中させ放つ一撃。直撃すれば鋼鉄板をも容易く貫く

【交流】
現時点では不可

【名前】
柳 八重(やなぎ やえ)

【年齢】
14

【武器】
巨大な毛筆 この筆で書かれた文字が実際に現象として起こる 例えば「燃」や「凍」と筆で書くと書かれた物体は実際に燃えたり凍ったりする

【性格】
無口無表情で大人しい しかし内に激しい激情を抱えている 両親が謎の死を遂げており、同じ魔法少女が殺害したのでは疑っており、その復讐の為に自ら魔法少女になった

【容姿】
黒髪ロングの大和撫子 身長はやや高め

【必殺技】
特になし



【交流】
可 ただし復讐の為に魔法少女を探しているという本心は隠してる

【名前】
皆川悠(みなかわ ゆう)

【年齢】
13

【武器】
ガントレッド、ソルレット(魔翌力で強化して強くする)

【性格】
細かいことを気にしない元気っ子。かなりノリが軽く、ノリがいい。
「一度、戦ったら仲間」など独自の考えを持っていたりする。

【容姿】
ボーイッシュのオレンジ髪の少女。スタイルは年相当(貧乳とかではない)
アホ毛があり。

【必殺技】
・〇〇・インパクト
名前通りに自分の魔翌力などを拳に込めて相手に突っ込み殴る技。ファースト、セカンド、サード、ラストなど場合によって〇〇の部分は変わる
・ソニック・ニード
魔翌力で上げたソルレットで高速移動して相手にダメージを与えていく高速技。
ここから魔翌力を込めて重い一撃の足技「アクレック・コード」で決めたりする。


【交流】

交流可

太刀斬のクラスメイトで友達(と本人は思っている)。あっちが嫌がってきても色々関わっていく。
正統院 鶫に対しては頼りになる先輩と思っている。相馬安那とは仲がいい。

>>22の重い一撃の足技の名前は「カーデレ・クラスト」でお願いします

締め切ります

構成中…

いろいろ濃いキャラが多くて大変だろうけど頑張って、期待

とある誰かの独り言


「…結局、イヴの宝石は私達に何も与えてくれていなかった」

「魔法少女の姿は■が■■■したもので、傷を受ければ■■が■■。だから、傷つきすぎたあの子は急に■■■しまった」

「私にはあとどのくらいの■■があるのだろう?私は約束を果たせるのかな?未来はもう、暗くて良く見えない…」






「魔法少女になんて、ならなければ良かった」

 

選択して下さい

A 種子島サイカ >>5
B 影野 静   >>8
C 柳 八重   >>20



>>下3まで
コンマの高いもの


影野静さんが選択されました
 

魔法少女になって欲しいと言われた時、とても嬉しかった
取り柄のない、今まで沢山のことから逃げ続けてきた私でも、人の為になれるんだって

けど、実際は…

【1,勇ましさ故に】

夜になると、魔物たちが動き始める
私達魔法少女の仕事は、その魔物を退治することだ
今日も、私と響は夜の街に作られた結界の中に足を踏み入れていた


静「はぁっはぁっ!」(ど、どうしよう…囲まれちゃった)

魔物「グルル!」

魔物「うぅ~!」

魔物「カチカチカチ…」

静(響…どこにいるの?早く来て…っ!)

静(…ううん、いつまでも響に頼りっぱなしじゃダメなんだ!私だけでなんとかしきゃ!)チャキ

魔物「ガァァアア!!!」

静「ひっ…」(か、からだがうごかない…怖い怖い怖いっっ!!たすけて!響!!)ギュッ


「でりゃぁああ!!」ガッ!バキッ!ドガッ!


響の声と、三つの重たい音が不思議な結界の中に響く
少し間をおいて、足音が近づいてきた


響「ふぅ…怪我はしてなさそうだな。ごめんな遅くなって」

静「響…ありがとう」

響「おう!何度でも頼れ!」ワシワシ


そう言って響は乱暴に私の頭を撫でた
くしゃくしゃになっていく髪なんて気にならないほど、私は響に頭を撫でられるのが好きだ
恥ずかしくなって、目から視線をずらすと肩の怪我を見つけてしまった


静「響…またけがしてる」

響「ん?ああ大丈夫大丈夫。痛くないし、魔法少女の怪我はすぐ治るからさ」

静「わたしがもっと強ければ、響に怪我なんてさせずに済むのに…ごめんね」

響「なーに言ってんの。静はもう、十分強いさ。ほれほれ~」ワシワシ


響は更に激しく頭を撫でた。髪型は多分もうめちゃくちゃだと思う
あっダメだ、目があつくなって、涙が…
どうしよう、とまらないよ…

ごめんね、響…

とりあえず導入を
今回はここまでです

【静】
響にお礼をしたい。甘いもの、好きだったよね?
何を持って行こうかな?
A 学校近くの黒蜜プリン
B 駅前のケーキ
C 有名な鯛焼き
D 手作りのクッキー

>>下2
コンマ70以下は…

とある誰かの独り言


「アルファ、ベータ、ガンマ…と、オメガに向かって魔物は成長を続けるの」

「イプシロンまでは雑魚。もちろん、魔法少女にとって、という話だけれど」

「ミューまでいくと、経験の浅い魔法少女が相手をするのは危険になってくるわ」

「更に進んでシグマになると、討伐できる魔法少女が限られてくる。ここからは一人で相手をするのは危険ね。まぁ、シグマ以上なんて滅多に出現しないけど」

「キー級。単独で討伐できる限界ね。とは言っても、まず単独で挑む人なんていないと思うけどね」

「プシー級。今まで出現した記録がわずか3回しかないけど…どれも多くの犠牲者が出ているわ。人も、魔法少女も…」

「ちなみに、魔法少女には討伐したクラスにちなんでランク分けがされているの。私ならオミクロン級魔法少女って具合にね」

「細かい話をすれば、個体差とか、習性とか、魔族とか、融合体とかあるけれど…それは今はやめておこう」

「最後に一つだけ」



「オメガ級になると…


 

【2,不幸】

心臓が今にも爆発しそうだ…
私は今、一人で駅前に来ている。人の集まるところは大の苦手な私が、一人で、駅前に、来ているのだ
のしかかってくるプレッシャーは想像よりはるかに重いものだった


ざわざわざわ

静(うぅ…帰りたいよ…)

静(でも、響前に駅前のケーキが食べたいって言ってたから…いつも怪我させちゃってるから…)

静(ケーキ屋は…あれだ『ホワイト・アイリス』)キョロキョロ


スタスタスタ


静(わっ!すごい人だ。…何分くらいかかるのかな)

静(…)

静(…うん、早く並ぼう。なるべく存在感を消して)




コンマ10以下で売り切れ
>>下

コンマ50
一番人気は売り切れてしまったが、まだそこそこ残っているようだ


静(よかった…なんとか買えそう)

静(確か、響はチーズケーキが好きだったはずだから)

「次お待ちのお客座~こちらへどうぞ!」

静(…はっ!私の番だ!)「あっはい!はいっ!チーズケーキ下さい!」

「チーズケーキですね~。お一つでよろしいですか?」

静「お2つで!」


ふぅ…なんとか買えた
あとは響に渡すだけ
早速電話してみよう

プルルルル…プルルルル…

あれ?でないな。忙しいのかな?
今日渡せたらよかったけど、まあ明日でもいいよね?
もう今日は帰ろうっと



コンマ05以下で転ぶ
コンマ90以上で響たちに遭遇
>>下2

コンマ57
特に問題なく家に帰れた


プルルルル…プルルルル…

静(響…喜んでくれるかな?まだあそこのケーキ食べてないよね?大丈夫だよね?)ドキドキ


プルルルル…ガチャ

静「あっ!もしもし響?静だけど」

『…』

『ごめんなさい、私は響ではないの』

静「えっ…だれ?」

『…あなたは、アルファ級魔法少女、影野静さんね?』

静「!」(私が魔法少女だってことをしってる!)

『…』

静「そ、そうです」

『響さんは、あなたにとって大事な人、だよね。ならば…』

静「響に…響に何かあったんですか!?」


何か、嫌な予感がする
もう電話を切ってしまい
本当は間違い電話で、かけ直したらちゃんと響がでてくれる…
なのに、体が動かない



『…』

『実は…響さんの行方が分からなくなっているの』


 


コンマ49、70以下
 

今日はここまでです


【静】
どうしよう…響以外に頼れる人なんて私には…
A 一人で探す
B 一人で助ける
C 一人でなんとかする

>>下3までコンマの高いもの




>>59
正しくは

コンマ03、70以下

でした。すみません訂正します

今日は更新できません
ごめんなさい

更新夜遅くなります。すみません
安価は取りませんので朝にでもゆっくり読んで下さい

誰かの独り言


「一定条件を満たした、12歳から18歳までの少女が『イヴ』と呼ばれる宝石に触れる事によって魔法少女に変身できるようになる」

「12歳以下では、イヴの動作が安定しないので魔法少女になれないし、19歳になると、魔法少女に変身できなくなる。再度イヴに触れても何も起こらない」

「魔物はカケラを残して死んでゆく。そのカケラには魔法少女の力を増幅させる効果がある」

「カケラの持つ力は、その魔物の持っていた力で決まるので、必然的に高ランクの魔法少女は強力だ」



「イヴから貰った力で闇を払うのが私達魔法少女の仕事。しかし、不明な点が多すぎる。正直なところ不安だ…」


 

【3,かけがえない思い】


『実は…響さんの行方がわからなくなっているの』


その言葉を聞いたとき、私は震えが止まらなかった
どうして響が?なんで?いつ?あんなに強いのに?どうしようどうしよう…なにをすればいいの?
様々な考えが頭の中を駆けてゆく


『…大丈夫?』

静「…は、い」

『そう…とにかく、捜索はもう数人で始まってるからあなたは大人しく家にいなさい』

静「えっ!?いやっ私も探します!」

『それはダメ』

静「どうしてですか!」

『今回関わっている魔物はオミクロン級以上と推測されているの。アルファ級のあなたが関わるには…危険すぎる』

静「う…」


言い返す言葉が見つからない
いままで遭遇した魔物は全て響が倒していたから、私は魔法少女になってから一度も魔物を倒したことがない。その都度強化はしてもらったんだけど…今私がどのくらい力があるのかとかも全然わからない

魔法少女になって全力で動いたこともない私が探しに出たところで、たとえ見つけても一緒に行方不明になるだけだ


静「…わかりました」

『ありがとう。大体の目星はついているから、今日中に見つけてみせるよ』

静「…はい」


『それに、魔法少女は決して死なないから。安心して?』


 

電話を切った後、私はすぐに家を出た
家で待っているように言われたけど、そんなの無理だ。聞けるわけない。だって…

響は、私の大事な人だから


静(でも、響以外の魔法少女なんてしらない…誰にも頼れない…ううん、こんな時まで誰かに頼るなんて!私一人で探さなきゃ!)

静(でもどこを探そう?とりあえず響の家まで行ってみよう!)


魔法少女に変身して、全力で地面を蹴る。が、しかし


静「うひゃああぁぁー!」


今まで一度も使ったことのない力に戸惑ってしまう。私はそのまま、勢い余って電柱に激突してしまった


静「ふぎゅ!」


自然と涙がでてきた。それをぬぐいながら、もう一度、全力で地面を蹴る

今度は着地に失敗して盛大にコケた。でもすぐに起き上がって、また全力で地面を蹴る

今度は屋根の上に着地できたが、よろけてそのまま落ちてしまった。しかしすぐにまた起き上がって、地面を全力で蹴る。顔はもう涙でぐちゃぐちゃだ


私は体に傷を作りながら響の家を目指した
 

響の家に着く頃には大分力のコントロールがうまくなっていた。…それでも10回に1回くらいは着地に失敗するんだけど

目を閉じ、呼吸を整えて耳を澄ませる。…響の気配は近くにないみたいだ
次どこに向かうか考えようと目を開けた時、ふと自転車がないことに気がついた


静(自転車がない…たしか、自転車は通学用で魔物退治の時もどこか出かける時も使わなかったはず…)

静(…)

静(…ということは、平日学校に行っている間に行方不明になったってことなのかな?)

静(…よし、じゃあ次は学校に向かってみよう)


行き先を決めて再び地面を全力で蹴る
………
今度はちゃんと着地できた
 

【3,かけがえない思い】続く…
 
今日はここまでです。深夜なので安価は取りません

 

今日は更新できません
明日は早い時間から更新できると思います

【3,かけがえのない思い】続き


静「いてて…」


私は、本日3回目の電柱とのキスに目を回していた
大分慣れたとはいえ、まだまだ修行が足りないみたい
傷はすぐに治っていくことが幸いだ


静(もう少しで学校なんだけどな…)

静(…)

静(もし、学校でもないなら…今度はどこを探そう…?)

静(…)

静(…考えても仕方ないよね?まずは目の前の───)

静「っ!これは、魔法少女…と魔物!?」


私の探知できる範囲内に突然二つの反応が飛び込んできた
一つは魔法少女。3人で固まってちょうど学校とは反対方向に移動している

もう一つは魔物。魔法少女3人を追いかけて…いや止まった
あっ!反対側…学校の方に引き返して行く!

…どうしてかな?
私は、あの魔物の反応にとても惹かれている。具体的に言えないけど…何かを感じる



【!】
【重要な分岐点です】
A魔法少女を追いかける
B魔物を追いかける

>>下3まで、コンマの高いもの

【B】

どうして?なぜ?
よくわからない不思議な感覚…
普通なら魔法少女を追いかけるべきなんだろうけど、私は感覚に従ってみることにした


静(あの魔法少女達も気になるけど…っ!)


行き先が決まり、再び移動を始める
まだ少しふらつくけど、もうどこかに激突するようなことはない…と、思う

反応がどんどん近づく
魔法少女の方はもう、探知外に出てしまったので感じ取れない


静(…ん?あれ?よく考えたらあの魔法少女達は魔物から逃げてた?)

静(3人がかりでも逃げ出すほどの魔物…)

静(…)


事の重大さに気づいたときには、私は魔物の結界に引きずられてしまっていた…

結界の中に引きずり込まれた私は周囲を警戒しながらさまよっていた

静(うーん、なんていうのかな、工場?みたいな…でも入り組んでて狭いし、うーん…金属質な廊下?デコボコしていて、隠れる場所は沢山ありそうだ)

静(あと鉄臭いなぁ…ほんのり油の匂いがする)


コツッコツッコツッコツッ


静(!)


私の近くの壁から足音が聞こえてきた。どうやら向こうは空洞らしい
それにしても…

静(全然探知できなかった…今も反応がない。魔物?)


コツッコツッコ


静(!)


足音が止まった
私は慌てて物陰に隠れた


キューン……ドガァァアアン!!!!


静(うわっ!)

凄まじい衝撃と共に壁が吹き飛んだ。思わず声を出しそうになるも、なんとか抑えることができた


コツッコツッコツッコツッ


???「…」


煙が晴れ、壁を吹き飛ばした張本人が姿を表す
その姿に、私は驚愕した


静(えっ)


静「響…?」


響?「…」キョロキョロ
 

今日はここまでです。結局こんな時間になってしまいごめんなさい

次回で影野静編は終わります


今週の更新は厳しいかもしれません。ごめんなさい…

【名前】
黒神 聖(クロカミ ヒジリ)

【年齢】
17

【性別】


【性格】
温厚で慈愛に満ちた聖女のような性格。

【学力】
記憶力に優れている。

【容姿】
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花を体現する大和撫子。人目を惹き付ける美しい黒髪が特徴。

【誕生日・血液型】
12月24日。AB型。

【異能力】
触れた人物の傷を癒したり物体を修復することが可能。ただし、自分には使えず死者を生き返らせることは出来ない。

【家族構成】
歪(ヒズミ)という名前の別人格を持つ。
実は彼女の能力は治癒ではなく時間操作であり、歪が表に出ている時は自分の時間を加速させ超スピードで戦う。なおこの時、能力は聖とは逆に自分にしか使えなくなる。
 

失礼、誤爆しました。

誰かの独り言


「響には借りがある。返さず消えられるのは、私のプライドが許さない」

「…まあちょいちょい、おちょくってくるのは腹が立つが。基本はいい奴だ」

「探すのはいい。しかしな…」

「ただでさえ魔法少女って存在が胡散臭いのにさ、なんで更に胡散臭い、本名不明のヤツと組まなきゃならないんだ?」

「はぁ…まあ仕方ないか」



「さて、行くか」


 

【4、再開】


コツッコツッ

コツッコツッ


静(響…?)

「…」キョロキョロ


コツッコツッ…


響?の姿を見てすぐに、私は頭を引っ込めてしまった。でも、なんでだろう?
すぐそこにいるのに、魔物の反応も、魔法少女の反応もない


………



足音はもう聞こえない
…どうしよう。本当にどうしていいのかわからない



【どうしようか?】
A後を追う
Bしばらく様子を見る
C一度結界の外に出る

>>下2まで、コンマの高いもの

【B】


静(しばらく様子を見てみよう)

静(集中…)

静(…)

静(ううん…やっぱりダメみたい。何も感じられな…あっ魔物の反応だ!)


ズン…!


かなり遠くから地響きが聞こえてきた。それと同時に、魔物の反応は消えてしまった


静(消えてしまった。今のは一体…)

静(…もうしばらく様子を見よう)

静(集中…)

10分後


コツッコツッ

コツッコツッ


静(!)

静(近づいてきた!)


コツッコツッ

コツッ…


静(と、止まった…?)ドキドキ

「…」


キューン……ドガァァアアン!!!!


静(わっ!)

「…」キョロキョロ


コツッコツッ…


足音はもう聞こえない
新しく開けた穴を抜けてどこかへいってしまったみたい

…あれは響じゃない。なんとなく、そうだとわかる。なんの根拠もないけど
でも、やっぱり…あれに惹かれてる私がいる。どうしてだろう?




【どうしようか?】
A穴を抜けて後を追う
B響?がきた方向に向かう
C結界の外に出る

>>下2まで、コンマの高いもの

【B】


静(あの地響き…気になるし行ってみよう)


結界の中を移動し始めてわかった。この結界はSF映画に出てくるような宇宙船の中みたいな作りで、迷路みたいだ

ときどき袋小路に当たって引き返しながら、魔物の反応があった場所を目指す

移動を始めて10分たっただろうか?私は反応が消えた場所にたどり着いた


静(うっ…焦げくさい!)

静(さっきアレが魔法を使った後によく似てる…多分ここもアレがやったんだ)

静(まだ燻ってる…)キョロキョロ

静(…あっ!これは、カケラだ!)


魔物を倒した時に落とすカケラを見つけた
これは…オ、オミクロン級!?


静(…使っちゃってもいいのかな?い、いいよね?私が見つけたんだし)ドキドキ

静「えいっ!」パキッ


カケラを割ると、閉じ込められていた力が流れ込んでくる


静「す、すごい!今までもらったものなんて比べものにならないくらい!」


索敵能力が大きく上がっていくのがわかる。…あっ!この反応…多分アレだ
不思議な感じ…一緒の場所に魔物と魔法少女がいるみたい…あっ!

魔法少女が2人、結界に入ってきた
多分さっきの3人組のうちの2人だと思うけど…

アレは…あれ?また反応が消えちゃった。でも、最後にいたのは確か…結構入り口の方からは離れてたはず。こっちの方が近い




【どうしようか?】
A魔法少女の方を目指す
Bアレの方を目指す

>>下3まで、コンマの高いもの




【A】

早いですが今日はここまでです
先週はすいませんでした。今週は大丈夫です

お詫びというか…何かリクエストみたいなものがあれば書いて下さい

書いてくれた人たちありがとうございます
少し考えてみたいと思います

今日は更新できません。また明日…

【4、再会】続き
【A】


私は入ってきた2人組みの魔法少女と合流することにした。最後にアレがいた所を迂回するように移動を始めた


静(あの人たちは何か事情を知ってるはず)

静(流石に私1人じゃ何が起きているのかわからない)

静(…怒られるかもしれないけど襲われることはないだろうし、これが一番いい手、だよね?)

静(もう少しで…あっ二手に分かれちゃった)


もう2、3分程で合流できるのに…
片方はそのまま進んできてる。もう片方は離れて行ってしまった

うーん…このまま進んで、とりあえず合流した方がいいかな?

…?
あっこっちに向かってきてる!
気づいたのかな?


タッタッタッ


「あっ」

静「あっ」


通路の角を曲がってきた魔法少女は、私の姿を見て驚いていた
刀を下げた和装の魔法少女で、小さくかわいい。なにせ、背の低い私と変わらないからね


「…」


向こうは何て声をかけるか迷ってるみたい
…ど、どうしよう。私、特に初対面の人は苦手なのに…



【どうしようかな?】
Aとりあえず挨拶、名前を名乗る
B名前を聞く
C構える


>>下2まで、コンマの高いもの
ただし、該当コンマが40以下なら緊張して固まってしまう

【A】
コンマ83


「…」

静「…」


うぅ…何で何も話さないの?
私から声をかけかけた方がいいのかな…ってそんなことを悩んでる時間無いよ!

…よし!


静「あ、あの!!!こんにちは!!!」

「わっ!」ビクッッ


力みすぎて声が大きくなってしまった。相手はびっくりして、少し飛び跳ねた
は、恥ずかしい…!


静「わわわったしは!影野静です!!!」

「は、はぁ、よろしく。私は太刀斬みそぎ」

みそぎ「とりあえず落ち着け。はいっ深呼吸」

静「すー…はー…すー…はー…」

みそぎ「落ち着いたか?」

静「は、はい…」

みそぎ「そうか。じゃあ改めて自己紹介しよう。私は、クシー級魔法少女、太刀斬みそぎだ」

静「わ、私…影野静です。階級はアルファです」

みそぎ「…アルファ級?この魔力量でか?」

静「あっさっきオミクロン級のカケラを拾って…で、それを使ったらこんな感じに…はい」

みそぎ「ふーん…」


みそぎ「…まぁ、それは今どうでもいいか」


大分落ち着いた
それと同時に、お腹の底から疑問と不安が一気にこみ上げてきた


静「…あの」

みそぎ「なんだ?」

静「アレ、なんですか?」

みそぎ「…見たのか?」

静「はい。どうして、アレは、私の…」


────大切な人────


静「…響、の姿をしてるんですか?」


みそぎ「そうだな…」

みそぎ「…」

みそぎ「アレは…」

静「…」ゴクリ

みそぎ「魔物だ。そう、ただの魔物」

静「えっ!でも…」

みそぎ「だからもう帰れ。悪いことは言わない」

静「そんな!それに、アレがただの魔物のわけない!」

みそぎ「魔法少女の姿をしているからか?魔物にはわからないことが多い。姿を真似る魔物がいても、何もおかしくはないだろ?」

静「じゃあ!なんでアレから!魔物と魔法少女の反応が一緒にするんですか!」

みそぎ「!」

みそぎ「…お前、感知タイプだったのか」

静「…」

みそぎ「…わかった。正直に話そう」

静「アレは本当は、なんですか?」


みそぎ「アイツは…」

 



みそぎ「魔物と魔法少女の融合体だ。そして、最強最悪の、全生物の敵でもある…」

 

今日はここまでです
ありがとうございました

誰かの独り言


「融合体」

「魔物が、他の生物や物質と、融合したもの。魔物同士での融合は、今の所、確認されていない」

「この魔物の機能には、まだ謎が多く、解明されていない部分が多い」

「まず、魔物は、融合しても、必ずしも力が増すわけではない。むしろ、被融合者の特性に基づく、弱点を作ってしまうことの方が多い」

「融合体の特徴としては、成長の停止、魔力の固定化、寿命の減少がある」

「成長の停止…魔物は、融合を行った、その時の階級で成長が停止する。例えば、ゼータ級の時に融合を行えば、そこから階級が上がることはなく、死滅するまで、ゼータ級のままということになる」

「魔力の固定化…融合体は、戦闘行動やその他の魔力を消費する行動を取っても、魔力を消費しない。また、その他の要因での魔力の増減もしない。これにより、戦闘継続能力は大幅に向上している」

「寿命の減少…魔物の寿命は、未だ解明されていないが、これは、魔物は全て、魔法少女によって倒されてしまい、自然死した個体を観測できていないからである」

「一方、融合体は、確認されている中で、魔法少女によって倒された個体以外は、全て、自然消滅している。記録されている中では、最長でも9ヶ月。最短なら僅か2時間だ」

「被融合者は動植物、無機物、機械などが確認されているが、人と融合した前例はない。が…」


「私、個人の見解としては、決して不可能ではないものと、考える」

 

飛び飛びになってしまいすみません
20時ころから再開したいと思います

【4、再開】続き


静「融合…体?全生物の敵ってどういうことですか?」

みそぎ「魔物の能力の1つに【融合】と呼ばれるものがある。アレは…タウ級の魔物と而今響が融合したものだ」

みそぎ「私達に敵対するのは勿論、魔法少女としての特性からか、魔物にすら襲いかかる危険極まりない存在だ」


説明が頭に入ってこない
融合とか、敵対とかどうでもいい
響は助かるの?


静「…それで、響は、助かるんですか?」

みそぎ「…」

みそぎ「大丈夫、響は私達が助け出してみせるよ」


そう言って彼女は笑って見せた
この笑顔を、私は無条件で信じた


静「…ほ、ほんとに?」

みそぎ「…ああ」

みそぎ「さて、時間がないんだ。後は任せて…」


キューン……ドガァァアアン!!!!


静「きゃっ!」

みそぎ「…っ!」


コツッコツッコツッ
ズル…ズル…ズル…


融合体「…」


ヒュッ ドサッ


「…ぅ、あ」

静「ひっ…!」

みそぎ「…!エックス!」ダッ



壁の向こうからやってきたアレは、1人の魔法少女を引きずりながらやってきた
私達を見つけると、「次はお前たちだ」と、言わんばかりに、引きずっていたものをこちらに投げた
エックスと呼ばれた魔法少女はボロボロで、焦げたような匂いがしていて、頭からは血を流していた

私は、初めてアレと目を合わせた
そこには、私が憧れた綺麗な瞳があった
私は、探していた響と再開した


 

静(ひどい怪我…)

みそぎ「おい!しっかりしろ!」

エックス「ぅ…みそぎ…早く、逃げましょう…。私達では…手に…」

みそぎ「くそっ!」

融合体「…」タッ

静「危ない!」

みそぎ「!」サッ


ガギィィン!!!


みそぎはエックスを抱えて、融合体の攻撃を飛び躱した


みそぎ(一撃で金属の床がこんなに凹んで…)

静(なんとかしないと!みんなやられちゃう!)

静「うわぁぁ!!」ダッ


ドカッ!ゴロゴロゴロ…


短い間にどうすればいいか悩んだ結果、私は魔法を使い、存在感を消して、全力で体当たりをした
私と響は倒れて、そのまま勢いよく転がっていった
止まると同時に、私は前に響から教えてもらった寝技で押さえ込んだ


みそぎ「よくやった影野!そのまま押さえてろ!」

融合体「!」ジタバタ

みそぎ「このっ…!よくも2人をやったな!」カチャッ


みそぎが勢いよく刀を引き抜くと、霧のように揺らめく、不思議な刃が姿を見せた
私は、とっさに響をかばった


静「やめて!」

みそぎ「!」

みそぎ「なぜ…なぜ庇うんだ!こいつは魔物だぞ!」



【私は…】
A拘束を解いた
B説得を試みた
Cみそぎを攻撃した

>>下3まで、コンマの高いもの

【B、説得を試みた】


静(ど、どうしよう!どうしよう!どうにかしないと!)

エックス「うぅ…」

静(!)

静「今なら確実に逃げられる!その人のことを考えたら、今は逃げるべきだよ!」

みそぎ「…」

静(ダメ…?)

みそぎ「確かに、お前の言う通りだ」

静「!」

みそぎ「しかし、お前はどうするんだ?」

静「え?」

みそぎ「私がエックスを抱えて逃げた後、お前はどうするんだ?」

静「私は…」

みそぎ「残れば恐らく…いや、確実に殺されるぞ」

静「…私の魔法は【存在感を限りなく消す】ことができます。それに、昔から逃げることだけは得意なんです」


こんな時なのにどうしてだろうか?
自虐して、私は笑って見せた


みそぎ「…多分、もっといい手があるのかもしれない。けど、時間もないし、私の頭じゃ思い浮かばない」

静「…」

みそぎ「すまない。すぐに戻る!」


みそぎは、エックスを抱えて逃げた
姿が見えなくなるころ、抑える力が切れてしまい、私は後ろに飛んで距離をとった


融合体は起き上がると、ゆっくりとこちらに向かって歩き出した


融合体「…」ムクリ

静「…」

静「響…?」

融合体「…」スタスタ


響は問いに答えることなく、まっすぐ、ゆっくりと、こちらに向かって歩いてくる

技を使えるだけの魔力は、もう残っていない。さっきので使い果たしてしまったから
もう逃げることも、戦うこともできない


静「響…私ね、あなたのことが好きだよ」

融合体「…」スタスタ

静「大好き。勿論、今も」


響は問いに答えることなく、私の眼の前まできた
私が憧れていた瞳は、とても冷たい


静「だから、ねぇ…」

静「もう一度、頭、撫でて欲しかったな」


目を閉じてその時を待つ
体が震える

でも、響になら…


【最後の選択】

【響を受け入れる?】
Aはい
Bいいえ


>>下3まで、
コンマの低いもの
 


私は、響を受け入れることにした
たとえ痛くっても、死んじゃっても…


ギュッ


静「…っ」


響に抱きしめられた

目を開けると、響の灰色の髪が目の前に広がった
胸に顔を埋めて、息を深く吸い込むと、響の優しい匂いがした
抱き返すと、響の柔らかな体がとても暖かい

視界に、闇が広がってゆく

あぁ…私も、魔物と合体しちゃうのかな?
でも、響と、一緒、なら


闇が、心にまで染み込んでくるようだ。とても寒い
でも、響の体が暖めてくれる。それに、だんだん眠くなってきた


どうしてだろう…って私、わからないことだらけだなぁ

でも、今、とても幸せなような…



私は、闇に包まれた


 


暗闇の中を漂う
冷たいのに、暖かい
不思議な感覚がとても心地よい

どんどん沈んでゆくような…

そういえば…あれ?

ここはどこだっけ?
何しに来たんだっけ?

私は…誰?
 
………



響『おーい!静ー!』


これは…?


響『おう!何度でも頼れ!』ワシワシ

響『はははっ!静ちゃんはかわいいなぁ』ギュー

響『んーうまい!毎日食べたいくらい!』モグモグ


思い出
私の大切な…響との…


響『そ、そんな怒らなくても』アセアセ

響『まーた変なこと考えてる。静はかわいいんだから、堂々としてればいいんだよ』


あぁ…


響『熱は…そこまで高くないね。ちゃんと寝てるんだよ』

響『なーに言ってんの。静はもう、十分強いさ。ほれほれ~』ワシワシ


消したく、ないなぁ…

そう思って
写っては消えてゆく思い出に手を伸ばす
 


【思い出に触れた瞬間、まばゆい光が暗闇を切り裂いた!】
 


「───────」

「──、──────」


誰かの話し声に起こされた
ゆっくり目を開けると、白衣を着た女性がこちらを見ていた


「お、目覚めたかね」

静「お、はようございます」


体が重い
口も上手く動かないので、ゆっくりと喋った


静「こ、こは?私、どうなって…」

「ここは…まぁ病院だ」


病院…?
周りを見渡すと、確かに病院のような風景が広がっていた


静「私…確か、融合体に取り込まれて…」

「そのとおり。そして、助かったのだよ」

静「…」


助かった…?
あの状況からどうやって?


「感謝ならみそぎ君にしたまえ。私はせいぜい、ここに来てからの、君たちの世話しかしてないからね」

静「みそぎさん…」


ん?
今…君たちって
…!


静「ひ、響は!」

「無事だ」

静「ほ、本当に?」

「勿論だ。むしろ、君より元気がいい」
 

静「い、今はどこに?」

「さぁ?多分、どこか別の女のところだろう。あの娘、モテるようだからね」

静「そ、そうですか…」


ちょっと残念だ…
いや、やっぱり結構残念だ…


「さて、まずは栄養をとりたまえ。起きがけ、病人食で悪いが残さず食べることだ」

静「ありがとうございます」

「それから話をしようか。といっても、私も詳しいことはわからないが」


そう言って持ってきたのは白くてドロドロしたものだった
ヨーグルト?かと思ったが、とても苦い!
私は顔をしかめながらなんとか食べきった
 

「おや?ちゃんと残さず食べたね。君の師匠より偉いよ」

静「響は残したんですか?」

「いや、一気に口に入れて、全部吹き出した」

静「ははは…」


食事を下げて、温かいお茶を持ってきてくれた
それを飲みながらあの時の話を聞くことになった


「さて、じゃあ約束通り話をしようか?」

静「はい、お願いします」

「まず結論から言うと、魔物が2人分の魔法少女の力に耐え切れず自壊した」

静「2人分…ってことは、やっぱり私も取り込まれたんですね」

「ああ。むしろ、そうでなければ、彼女は助からなかっただろう」

「ただ、助力無しに助かったわけではない。なぜなら、取り込まれた時点で、君たちの生命活動はほぼ停止状態…魔法少女の力もゼロに等しい状態だった」

「そこでみそぎ君が持ってきた【イヴ】だ」

静「イヴ…」


魔石イヴ
私達に力を与えて、魔法少女にさせてくれる契約の石だ


「イヴを使って無理矢理…おっとこれは機密事項だった。とにかく、君たちはイヴの助力で魔法少女の力を発揮し、魔物を払ったのだ」

静「…」

「…理解できたかね?」

静「な、なんとなく」


嘘です
さっぱりでした…
 


「まぁ理解する時間はたくさんある。それより、そろそろお客さんが来る時間だ。私はここで退散するとしよう」

静「お客さん…って響!?」

「じゃ、ごゆっくり。…ベット汚すなよ」


そう言って彼女は行ってしまった
そういえば、名前を聞くの忘れてたな。あとでちゃんと聞かないと…

そんなことを考えていると、遠くから走ってくる音が聞こえてきた

…ものすごい勢いで近づいてきた
私は、何故か少し緊張している

扉の前まできて、止まった

………

あれ?入ってこない
もしかして入りにくいのかな?…よし!


静「響?入らないの?」


少しして、ノックの音が鳴った


静「どうぞ」

響「静…」

静「響…」


響は、私から目を離さずベットまで歩いてきて、そのまま腰掛けた
私は、無意識に響の手を握った


静「…」

響「…」


私も、響も上手く言葉が出てこなくて、しばらく見つめ合ったまま手を握っていた
 

「んんっ!ごほん!」

静「わっ!」

響「うひゃっ!」


私たちの状況を見かねてか、あの人が出てきた


「あー、もう少しでキスしそうな所、大変申し訳ないが…20分もそう固まられたら仕事が進まないのでね」

静「ご、ごめんなさい」

響「悪い…」

「全く…あと10分あげよう」


そう言って再び出て行ってしまった
彼女を見送っていると、響から声をかけてきた


響「静…ありがとね」

静「ううんいいの。響には何度も助けてもらってるから、やっと1つ返せて嬉しいんだ」

響「ははは、やっぱり静は強いね」ワシワシ

静「あ…」


頭を撫でられたその時、初めて助かった実感と、あの時の恐怖が湧いてきた
私は俯いて、涙をこらえていた


静「う、うぅ」ポロポロ


こらえようと思って、1分も持たなかった


響「今日はさ、私も一緒に、いいかな」ワシワシ

静「ひびきぃ?」ポロポロ


顔をあげようとすると、抱きしめられてしまい顔は見えなかった
その代わり、私の肩が濡れた
私は抱かれながら、頭を撫でられながら、泣いた

響は相変わらずメチャクチャに頭を撫でるから、きっとまた髪型はクシャクシャだと思う


響「ありがと、静…」ポロポロ

静「響…響…ひびきぃ…」ポロポロ


これからも、また一緒にいられる
響…無事ていてくれて

ありがとう


 



【影野 静編、完結】

 

お付き合いありがとうございました…
次回は再びキャラ選択からです

重要な分岐点についてはこんな感じで考えていました。(あくまで感じです。特に練ってないので…)



>>82
Aを選択していた場合、魔法少女達と協力し(助かると騙されて)詳細な説明と、作戦を練って融合体を撃破



>>139
Aを選択していた場合、みそぎとエックス死亡、響と静が取り込まれる
Cを選択していた場合、みそぎと融合体に攻撃され、死亡する



>>145
響を受け入れなかった場合、静は抵抗してナイフで攻撃するが、響が静を受け入れ、融合体撃破

リクエストについて考えてみました



・サポートアイテムをみんなで考える
→特にステータス等決めてませんし、どうなのかなと。人数も多いですし、設定でごちゃごちゃしそうなので見送りたいと思います
(正直、把握できる自信がない。余裕ができればやってみようかな…ぐらいです)


・魔物に安価で名前をつける
→これは適宜安価を取りたいと思います


・静がらみの平穏な番外編が見たい
→ストーリーが終わった後、その主役の短な日常話を書こうと思います


・設定資料集的なものがほしい
→今後も誰かの独り言等で順次設定を公開していきます。ある程度公開したらまとめたいと思います


・種子島と柳のショートストーリーが見たい
→上記の通り、番外(短編)は個人のストーリー終了後に、その主役の人のものを書こうと思います
(どちらもメインストーリーに登場させていないので書きにくい…というのもあります)


・魔法少女が死亡した場合、他で出番を用意する等救済措置が欲しい
→これについては、特に設けるつもりはありませんが、主役が死亡して、ストーリーが終了したら、上記の通り短編を書くことにします


>>1が使いやすそうな魔法少女を増やす
→多分ひどい扱いになっちゃうので…やめておきます



こんな感じでどうでしょうか?
 

影野静のショートストーリーの内容を3~4つほど募集したいと思います
(2人で映画を見に行く、等簡単に書いてもらえば結構です)

募集した中から安価で決めたいと思います。安価は明日取ります

昨日安価取れずすみません…
今日の夜8時くらいに安価取りたいと思います

書いていただいた方ありがとうございます


【静のショートストーリー】
A静が魔法少女になった時のお話
Bそれからの2人のお話
C未来の2人のお話
D2人の特訓のお話
F2人のプライベートのお話

>>下4まで、コンマの高いもの
ただし、ゾロ目なら確定

【C】

というわけで少々お待ち下さい…
 

遅くなってしまってごめんなさい
もう少しかかります

お待たせしました
21時30分から再開します

料理…よし!
お酒…よし!
うん、これで準備は万端だよね?

今日は花火大会。
ここから、少し外れたところから花火が打ち上がる。この部屋は、たぶんここら辺で一番の、花火大会の特等席だ

私は影野静。22歳の大学生だ
 

静「響…少し遅れてる。やっぱり無理言っちゃったかな?」


ここは私が住んでいるアパート。この部屋には、私の他にもう1人の住人がいる
その人の名前は、而今響。今、モデルの仕事をしてて、結構な有名人だ

この部屋は、響が仕事の知り合いから紹介されて、借りたものだった。大学に進学した私を、響が「一緒に住まないか」と誘ってくれて、一緒に住むことになったのだ(もちろん、家賃等は折半している)

響は、仕事の都合でいつも忙しい。一緒に住んでいて、同じ部屋で暮らしているはずなのに、一緒にご飯を食べる機会も、そんなに多くは無い
そんな多忙な彼女を、生活面で支えてあげられることが私は嬉しかった

響が忙しいのは十二分、分かっていたけれど、私は今日の花火だけは、どうしても一緒に見たかったので、なんとか予定を合わせて欲しいと響にお願いをしていたのだった。…罪悪感がこみ上げて来た


静「メールも返事ないな…」


メールの履歴を見ながら、そんな独り言を言っていると、待ち人からメールが来た。慌てて見ると


『ごめん!少し遅れる!』

 

静「やっぱり今日も忙しかったんだ…。えっと」


『無理しないで、ゆっくり帰ってきてね。私のことは気にしなくていいからね』


静「これでいいかな?…うん、送信!」

静「さて、遅刻癖のある響がこんなメールを送ってきたってことは、多分花火は間に合わないかな」

静「帰ってきそうな時間に目星をつけて、料理を温めないと」

静「…今年で最後だから、一緒に見たかったなぁ…」


その日、花火どころか、日付が変わっても響は帰ってこなかった

 

『本当にごめん!先に寝てて!この日の埋め合わせは今度するから!』


ウトウトしながら、同じメールを何度も眺める
数時間眠気と格闘したが、気持ちとは逆に瞼は下がって行く
…ダメだ限界だ。これ以上は起きていられない。響が帰ってくるまでは起きておこうと思ったけど、仕方ないよね?

眠気に負けて、寝る準備をしているとふと、昔のことを思い出した


静(そういえば、『あの日』からもう10年経つんだ。あの時は大変だったなぁ)


魔法少女として活動していた中で、一番大きな事件。2人とも死んでしまう所だった
今でも、恐ろしい夢を見る時は、必ずその場面が出てくる

手際よく寝る準備を済ませ、布団に入りながら呟く


静「もしあの時、完全に融合してたら、永遠に響と一緒に居られたのかな?」


目を閉じながら『あの時』の暗闇を思い出していると、私はいつの間にか意識を手放していた。



深夜だろうか?誰かに抱きしめられる感覚で、目を覚ました
吐息や体の柔らかさから、響だとすぐにわかった

抱きしめ返しながら、響を出迎えた


静「ん…お疲れ様。疲れたでしょ?ご飯はどうする?」ギュッ

響「静…今日は約束してたのに、ごめんね。本当はもっと早く帰りたかったんだけど」ギュッ

静「気にしないで。それに、大人が忙しいのは多分いいことだと思うし」

響「ふふっありがとう」ナデナデ


響は、相変わらず頭を撫でてくる。昔と違うのは、撫で方がマイルドになったことくらいか


響「結局、4年間ここに住んで、一緒に花火を見たのって一回だけだったな」

静「そうだね。去年は私がダメで、あとはたしか、響の仕事の都合で、だったよね」

響「たはは…申し訳ございません」

静「…ねぇ響」

響「なに?」

静「すごく変な事を言うんだけどさ、10年前のこと覚えてる?」
 

寝落ちです…すみません
夜からまた再開します

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