まどか「テストの点数が上がったよ!」 (127)

キーンコーンカーンコーン

まどか「テストの点数が上がったよ!」

ほむら「よかったわね、まどか」

まどか「今回のテスト、難しかった?」

ほむら「まあまあってとこね」

まどか「ほむらちゃんは前回と比べて点数上がった? 下がった?」

ほむら「3点上がったわ」

まどか「私はね、なななんと、20点も上がったんだよ!」

ほむら「すごいわ、流石まどか。それで、何点だったのかしら?」

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まどか「25点」

ほむら「え? 今……なんて言った?」

ほむら(聞き間違いよね、ええ、きっとそうだわ)

まどか「25点だよぉ。あまりの点数の良さにほむらちゃん、もしかして嫉妬?」

ほむら「」

ほむら「30点中25点……よね?」

まどか「何言ってんのほむらちゃん。定期テストだよ。100点中25点に決まってるじゃん」

ほむら「」

ほむら(私……96点……なんだけど……)

ほむら(まどかって国語苦手だったかしら……)

さやか「おっ、ようあたしのよm……ゲフンゲフン、まどか」

さやか「テストはどうだったかい?」

まどか「さやかちゃん!」

まどか「国語は、前回より20点も上がって、25点だよ! すごいでしょー!」

さやか「えっ」

ほむら(おお、理解者がいた……。やっぱり25点はおかしいわよね、さやか)

さやか「すっげー! まどか天才じゃん! 国語めっちゃ難しかったのにー! あたし12点だよ!」

ほむら(そんなに難しかったかしら? そうでもないような……。平均点も52点だし……)

ほむら(というより美樹さやかってほんとバカ)

さやか「くしゅん! ……ややっ!? どこかで美少女さやかちゃんがバカにされた気がするぞぃ!」

ほむら(変なところで鋭いのよね、こいつ)

まどか「そういえばほむらちゃんの点数は?」

さやか「気になる木になる果実」

ほむら(えっ、どうしましょう。ここで私の本当の成績を言っちゃまずい気がするわ……)

ほむら(テキトーに嘘ついておきましょうか)

ほむら「言いたくないほどの(高い)点数だったの。恥ずかしいわ」

まどか「そ、そんなにひどいの……。なら無理には聞かないよ……」

さやか「以外に頭悪いのかなぁ? 文武両道のイメージがあったのにね、転校当初には」

ほむら(少なくともあなたよりは賢いわよ。96点だし)

ほむら(でも、このままじゃまどかが可哀想だわ)

ほむら(さやかは論外)

ほむら「……今度、一緒に勉強しましょうよ」

次の日

キーンコーンカーンコーン

まどか「ほむらちゃん、さっき返された数学のテストはどうだった? 私は30点! すごくね!?」

ほむら「」

ほむら「す、すごいわね」

ほむら(93点……)

さやか「すっげーなまどか。あたしは10点だぞっ」

まどか「ほむらちゃんは?」

ほむら「今日もひどかったわ(あなたたちの点数がね)」

さやか「またかよほむらー。頭悪すぎだろ~」

まどか「い、言い過ぎだよさやかちゃん」

ほむら(いてもーたろか)

ほむら「いいのよ、まどか。その通りだし」

ほむら(イラっと来てることをおくびにも出さない私かっこいいわ)

さやか「でも大丈夫! そんなあなたには、今日のラッキーパーソンの天才さやかちゃんが、勉強を教えてあげまっす!」

まどか「占い……」

ほむら「その必要はないわよ、天災さやかちゃん(笑)」

さやか「天災さやかちゃん(笑)!? 失礼しちゃうわね! もう!」

さやか「ぷんぷん!」

まどか「さやかちゃん、そんなふざけてばっかいるから、上条くんにも嫌われちゃうんだよ?」

ほむら「それなだわ」

さやか「うぐぅっ」

次の日

キーンコーンカーンコーン

まどか「ほーむらちゃん! 理科のテストどうだった? 私、27点! めっちゃ嬉しいなぁ」

ほむら「」

ほむら「い、いいんじゃないかな」

ほむら(95点)

さやか「あたしは22点! 最高点数だぞー! 仁美は?」

仁美「わたくしは70点ですわ」

さやか「この秀才め! けしからんやつじゃあ!」

まどか「ほむらちゃんはやばかった?」

ほむら「ええ、(あなたたちが可哀想で言えないほど)恥ずかしいくらいに」

さやか「やばいのー?」

ほむら「やばいのー!」

仁美「………………」

次の日の朝

まどか「今日はいよいよ社会のテストが返されるみたいだよ……。怖いねほむらちゃん」

ほむら「ええ。ドキがムネムネするわ」

まどか「なにそれーwwww」

ほむら(本当はワクがムネムネしてる真っ最中なんだけどね)

さやか「おっはー! ふったりっともー! 今日も元気百倍! さやかちゃんマンとーじょー!」

ほむら「鹿目くん、座布団全部持ってっちゃいなさい」

まどか「今のはちょっと、ねぇ……? 字余りが……」

仁美「おはようございますわ、三人とも」

まどか「あ、仁美ちゃんおっはよー! 今日は社会のテストが返ってくるらしいよ!」

さやか「今日もテスト返しかよー。……あ、そだ! テスト返しむかつく人あるあるー!」

さやか裏声A「あたし今度のテスト自信なーい」

さやか裏声B「それなー」

さやか裏声A「あ、帰ってきた~」

さやか裏声B「うげぇ、10点ー」

さやか裏声A「どんまーいって、おおお!! きちゃったよあたしー! 80テーン!!」

さやか裏声B「ひどーい。あたしと一緒に赤点取ろって約束したのにー!」

さやか裏声A「あたしじぇんじぇん勉強してなかったもーん! 実力よ、じ・つ・りょ・く」

さやか裏声B「……」


さやか「これめっちゃムカつくやつなんだよー。こーゆーやつに限ってガリガリ勉強してんだよねー。おえ」

仁美「他にも、点数が悪いと言い訳して人に見せないで、実は高得点なんだよねってやつはむかっと来ますわね」

ほむら「!?」

さやか「うん、やだやだー」

まどか「あははー」

ほむら(まさか……気づいてるのかしら、志筑仁美……。まさかね)

キーンコーンカーンコーン

まどか「ほーむらちゃーん! 社会どうだったー? 私は19点、イマイチ調子が良くなかったんだよぉ」

ほむら「まどかは理系だものね」

ほむら(93点……ケアレスミスだったわ)

さやか「9点だった!」

ほむら「流石は⑨」

まどか「うまい!」

さやか「ひどい!」

仁美「ほむらさんはどうでしたの?」

ほむら「ひどかったわ(さやかが)」

仁美「本当ですの?」

ほむら「えっ? えっ、ええ。本当よ」

仁美「そうですの?まどかさんやさやかさんやわたくしのことを気遣ってるわけではありませんのね?」

ほむら「あ、ありませんわよ」

ほむら(やべっ、なに言ってんだろ私)

仁美「そうですか。そうですよね。わたくし、ほむらさんがそんな下衆なことなんてしないと、信じておりますから。それでは」

ほむら(怖っ)

仁美(……怪しいですの)

次の日の朝

まどか「おはよーほむらちゃん、今日は雨だね。テンション下がるー」

さやか「ユーウツー」

ほむら「私は雨好きよ」

仁美「わたくしは苦手ですわ」

まどか「そうだ! 今日は英語が返されるって!」

さやか「英語が一番苦手だわ~。日本語が世界共通語になればいいのよ」

ほむら「私も英語は苦手だわ」

仁美「本当かしらねー?」

ほむら「……」

まどか「あとは英語、保体、技術家庭、美術、音楽を返し終わったら二学期も終わっちゃうねー」

さやか「早いもんどすなー」

ほむら「冬休み、一緒に勉強しましょうね」

仁美「あら、勉強会をなさるんですの? 是非是非わたくしも入れてくださいな」

ほむら「どうぞどうぞ」

さやか「勉強なんて滅びてしまえー!」

まどか「さやかちゃんが馬鹿な理由はここにあり……かな?」

キーンコーンカーンコーン

まどか「ほむらちゃんほむらちゃん、英語どうだった? 私は29点! 惜しかった! 非常に惜しかった!」

ほむら「ほんとねー」

ほむら(初めて100点が取れたわ)

さやか「いよっ! 天才まどかちゃんは今日も凛々しいお姿でございますね~。このあたくしめとテストを交換していただけませんかー?」

まどか「いただけませんよ」

さやか「流石に0点はまずい。怒られるーっ!」

仁美「ほむらさん、テストはいかがでしたの?」

ほむら「いつもの通りいつものように、最悪だったわ(さやかの点数が)」

仁美「……点数は教えていただけませんの?」

ほむら「いただけません」

仁美「なぜですの?」

ほむら「言いたくないからよ」

仁美「なぜ、言いたくないんですの?」

ほむら「答える義務はないわ」

仁美「それは……そうですけど……」

ほむら「テストなんていう薄っぺらい紙一つで、人の価値は決まらないのよ」

仁美(一本取られましたわ)

帰り道

さやか「あーもー! 英語とかぜんっぜんわかんないー」

まどか「あ、あはは……」

ほむら(志筑仁美……いったい何者なのかしら)

ほむら(彼女はまた明日と言って帰ってしまったから謎は解けない)

ほむら(あの態度は薄々感づいてると思うのよね)

ほむら(でも彼女にとって私の点数なんて気にするものじゃないと思うの)

ほむら(この謎は迷宮入りね)

さやか「いんぐりっしゅいーずべりべりわかんねー。ちょーでぃふぃかるとー」

まどか「さやかちゃん……流石にそれは……まずいんじゃ……」

ほむら「あ、分かれ道に来たわ。それじゃまた明日」

まどか「ばいばーい」

さやか「ばいびー」

仁美ホーム

仁美「昨日頼んでおいた例の件、どうでした?」

護衛君「暁美ほむら様の成績の件でしょうか、仁美様」

仁美「そうですわ」

護衛君「暁美ほむら様の成績は、国語96点、数学93点、理科95点、社会93点、英語100点でございます」

仁美「その情報はどこから?」

護衛君「パソコンデータの先生用の生徒成績記録表をハックしました」

仁美「なら確実ですわね……。あの女、やはり……」

護衛君「実技教科も全て採点が終わっているようですが、言いましょうか?」

仁美「ええ、お願いしますわ」

護衛君「保体89点、技術49と家庭43をたして92点、美術90点、音楽91点、でございます」

仁美「ありがとう、下がっていいですわ」

護衛君「失礼致しします」



仁美「やっぱりほむらさんは嘘つきですの」

仁美「わたくしはそういうの大嫌いですのよ」

仁美「この事実をあの二人の前であばいたら、どんな顔をなさるのかしら、うふふ」

仁美「なるべくわたくしが調べたことはばれないように、確実にあの女の嘘を暴いてやりますの」

仁美「待っていてくださいませ、ほむらさん……」

次の日の朝

まどか「おはよー、ほむらちゃん、さやかちゃん、仁美ちゃん」

ほむら「おはようまどか」

さやか「おはまどか!」

仁美「おはようございます、まどかさん」

まどか「今日は実技教科がまとめて返されるらしいよ」

さやか「うげぇぇ、死ぬううう」

仁美「ほむらさん、実技教科に自信はおありですの?」

ほむら「な、ないわね」

ほむら(すきあらば私の点数について言及してくる)

ほむら(志筑仁美、恐ろしい子……)

ほむら(これは仁美にだけは絶対に点数がばれないようにしなきゃ)

仁美(点数はもうわかっていますのよ。あとはショータイムですわね)

授業

先生「テストを返していくぞー、赤毛ー、暁美ー、命綱ー……」

ほむら(ふむ。保体89点、技術家庭92点、美術90点、音楽91点。なかなかね)

先生「鹿目ー、上条ー、金次郎谷ー、拳打ー、志筑ー……」

仁美(机の間を通る時にほむらさんのテストをチラ見ですの)

仁美(護衛君の言った通りの点数ですわね。あとですきを見てはらりとその紙、散らせてみせましょう)

仁美(志筑仁美の名にかけて!)

授業中

QB「ほむら、聞こえるかい」

ほむら<QB! 何の用なの!? まどかは渡さないわ!>

QB「違うよ、ひどいなぁ。今日は君にただいまを伝えようと思ってきたのに」

ほむら<ああ、母星に行ってたんですってね。おかえり。久し振り。さよなら>

QB「ひどいなぁ」

QB「ああ、それより、テストはどうだったのかい?」

ほむら<答える義務はないわよ>

QB「そんなに邪険に扱わないでよ。僕泣いちゃう」

ほむら<一人で寂しく泣いてればいいのよ>

QB「……。まどかやさやかの点数はどうだったのかい?」

ほむら<二人に直接聞きなさいよ。近づいたら殺すけど>

QB「だから点数を聞いてるんだよ」

ほむら<それが、あの二人、20点ぐらいを自慢してくるのよ。おかしくないかしら>

QB「え、君は知らなかったのかい? この私立見滝原中学校は、超弩級の名門校だよ。当然、テストはとても難しい。
10点取れたら天才さ」

ほむら<え……。でも平均点は50点くらいだったわ>

QB「中沢と上条と君、暁美ほむら。この三人が主に平均点を上げているんだ」

ほむら<そんな馬鹿な!>

QB「事実だよ」

QB「それと、志筑仁美に気をつけるといい」

QB「彼女は次の休み時間に君のテストをひっくり返しに来るよ」

ほむら<忠告、ありがとう……>

ほむら(志筑仁美、恐ろしい子……)

ごめんミスです

×QB「10点取れたら天才さ」

⚪QB「10点取れたらすごいほうさ」

何でもかんでも天才をつけちゃいけないね

キーンコーンカーンコーン

まどか「ほむらちゃんっ! どーだった? 私は保体50、技術家庭30、美術15、音楽10だったよー」

ほむら「よかったわね」

ほむら(さぁどこから来る? 志筑仁美……)

仁美(まどかさんのところに走る時にあらかじめ用意してあったバナナの皮を踏んで、滑って、転んで、机を倒す! 計算通りならテスト用紙が表のまま転がるはずですわ! あなたの思い通りになっているのは今のうちですの!)

仁美(スタートダッシュ!)

ほむら(!! あんなところにバナナの皮が! そして走ってくる志筑仁美……読めた!)

仁美(あと少しでバナナ!)

ほむら(まずい!)

仁美(ここで……転ぶ!)

ほむら(時間停止!少し走って解除!)

仁美(そして……滑る!)

ほむら(時間停止! 少し走って解除!)

仁美(ここで前のめりになって手を伸ばす! ……え? ほむらさん?)

ほむら(時間停止! 仁美を受け止める体勢になって解除!)

仁美(目の前にほむらさんの手!)

ほむら「……ふぅ」

クラスメイトs「おー! お見事!」

仁美(くっ……作戦失敗!)

ほむら「志筑さん、大丈夫? 怪我はない?」

仁美「ええ、ありがとうございます、ほむらさん」

あれ、なんかおかしいぞ。ちょっと訂正

×仁美(まどかさんのところに走る時にあらかじめ用意してあったバナナの皮を踏んで、滑って、転んで、机を倒す! 計算通りならテスト用紙が表のまま転がるはずですわ! あなたの思い通りになっているのは今のうちですの!)

○仁美(まどかさんとほむらさんがいる席に行きましょう。さっきテストを取りに行く時に落としておいたバナナの皮がここで役に立ちますわ。走って、滑って、 転んで、机を倒す! 計算通りならテスト用紙が机から表になってとび出るはずですわ! あなたがそのクールな顔をしていられるのは今のうちですのよ!)

帰り道

さやか「ぐおー! 保体は60点だったのにー!」

まどか「さやかちゃん、あれかな、変態さんなのかな?」

さやか「うんどうはとくいなんだよ! しつれいな!」

まどか「漢字はダメダメだね」

さやか「ぐぬぬ」

ほむら(注意して歩きましょう……。敵はいつどこから攻撃してくるのか分からないわ)

仁美(明日こそひっくり返してみせますわ)

仁美(今日はもうやめておきましょう。運がない日はとことんないはずですもの)

仁美(それに、明日はテストの点数を全てまとめた振り返り用紙が配られますの)

仁美(そこでひっくり返した方が確実ですわ)

仁美「それではみなさん、ごきげんよう」

まどか「バイバイ仁美ちゃん」

さやか「バイバイ仁美っち」

ほむら「じゃあね仁美」

ほむら(えっ)

ほむら(い、いやまだ終わったと思うのは早いわ)

ほむら(これもきっと作戦なのよ)

ほむら(油断はしないで、注意力全開よ!)

ほむら(戦争よ! ……多分)

ほむホーム

ほむら「何も……なかったわね……」

ほむら「はぁ……」

ほむら「気晴らしに魔女狩りでもしましょ」

次の日の朝

まどか「おはようほむらちゃん、さやかちゃん、仁美ちゃん」

ほむら「おはよう」

さやか「おはよう」

仁美「おはようございます」

まどか「やっとテスト終わったね。疲れたー」

さやか「テストなんてなくなってしまえ」

仁美「あらあら」

ほむら「ふふふ」

ほむら(どこから来るか……何をしてくるか……)

仁美(どこから行きましょうか……何をしましょうか……)

授業中

QB「やぁ、ほむら」

ほむら<こんにちは、昨日はありがとう、こんばんは、さよなら>

QB「そんな魔法の言葉は嫌だよ」

ほむら<何の用?>

QB「昨日はうまく対処できたみたいだね。でも、油断は禁物だ」

ほむら<それを巴マミにも言ってあげられていればよかったのにね>

QB「仕方ない。彼女はとてつもないミスをしてしまったんだ。取り返しのつかない、恐ろしい油断をね」

ほむら<彼女はとても愚かだったわ>

QB「気をつけろとは言ったんだよ」

ほむら<でも、あんなのってないわ>

QB「山が当たったからといって調子に乗って見直しも何もしないで回答が一つずつずれてることに気づかなかったなんてね」

ほむら(どこの時間軸でもあなたは早とちりなのよね巴マミ)

QB「そして見事に撃沈さ」

ほむら<ほんと、愚かだわ。巴マミ>

QB「いい加減そろそろ布団から出てきてほしいな、僕としてもこのままじゃ困るんだよ」

ほむら<ちゃんと生きてるの? 布団の中で魔女化したりしてない?>

QB「そこまで彼女のメンタルは弱くないさ」

ほむら<そうかしら……。でも、確かにこのままじゃ困るわね。主戦力がいなくなっちゃうわ>

QB「今日の放課後にマミの家に行ってあげてくれないか」

QB「いや別にマミのことが心配だとかこのまま壊れていってほしくないとか将来が心配だとか思ってるわけじゃないんだよ」

QB「貴重なエネルギーを無駄にはできないのさ」

ほむら<じゃあ自分でいけばいいじゃないの>

QB「僕が!? ……い、いや、別に、は、恥ずかしいわけじゃない。違うよ」

QB「でも君が行った方がマミの感情が感情になってエントロピーが理に導かれてふじこlp」

ほむら<訳がわからないわよ>

キーンコーンカーンコーン

まどか「あー、つぎの時間にはいよいよテストまとめ表が帰ってくる……。ドキd……じゃなくてドキがムネムネするー」

ほむら「ふふふ。大丈夫よまどかなら」

さやか「ふ、ふふ、ふふふ、ふふふふ、ふふふふふ、ふふふふふふ、ふふふふふふふ、ふふふふふふふふ、」

まどか「き、きゃぁ、さやかちゃんっ!? どうしたの!?」

仁美「病んでますわ。ダメですのこいつ、早く何とかしませんと」

ほむら(目覚まし時計みたいだわ)

まどか「さやかちゃんっ、落ちちゅいて! 私の声がわかる!?」

さやか「ふふふ……まどかこそおちゅつけ……」

仁美「怖いですわ……」

仁美(さぁ、戦いの始まりですの!)

ほむら(さぁ、戦いの始まりよ!)

先生「そんじゃー配るぞー」

先生「名前順に並べー」

先生「暁美、次もがんばれよー」

ほむら(うんうん、いい成績ね。席に戻りましょう)

仁美(はいそこで裏紙をするっとほむらさんの足元にー)

ほむら(うわっ、滑る! 危なっ!)

ほむら(こんな時は慌てず一回転からの着地!)

仁美(くそーっ! ……次よ、次!)

ほむら(席まで後3メートルくらい!)

仁美(はいそこで再挑戦バナナの皮投入ー)

ほむら(同じ手にはかからないわ! )

仁美(華麗に避けられましたわ……。もういちど!)

ほむら(席についた……私の勝ち! あとは座るだけ!)

仁美(座るタイミングで椅子をなくす!)

ほむら(うわっ! っと、そうはいかないわ)

仁美(くっ、空気椅子……ですって!?)

仁美(完敗ですわ……。次のチャンスを狙いますの)

QB「ここまで華麗に仁美の罠をくぐり抜けてきたほむら。流石だね」

QB「もっと彼女たちの争いを見ていたいけれど、僕は杏子の様子を見に行かなくちゃ」

QB「頑張ってね」

QB「最後に一つだけ……ほむマミは最高!」

QB「チャンネルは、そのまま」

帰り道

まどか「今回は結構いい点数取れたからママに自慢できるなぁ」

さやか「いいなぁ……」

まどか「さやかちゃんは上条くんに勉強教えて貰えばいいじゃん」

さやか「……その手があったか。そこで何かの間違いでも起これば急接近だよね、あたしたち」

仁美「不潔ですわよ」

ほむら「真面目に勉強しなさいよ」

さやか「点数が言えないあんたに言われたかーねーやい!」

ほむら「むっ」

仁美「どうして、点数を言って貰えませんの?」

ほむら「別に、いいじゃない。誰にでも隠し事の100や200、あるわよ」

仁美「多すぎますわ」

ほむら「いいじゃない。あなただってあるでしょう? 例えば、想い人とか」

仁美「なっ……!」

まどか「えっ、仁美ちゃん、好きな人いたの!? 教えてよー!」

仁美「えっ、そ、それは……」

さやか「おもいびとってなんだろ~? 重い人~?」

仁美(口論では勝てそうにない……ですわ……)

帰り道、続き

仁美(と、いうか、このままじゃさやかさんに上条くん、取られてしまいますわ)

仁美(でもまぁ、いっか。次の恋があるわ)

仁美(男なんて星の数ほどいるもの。星に手は届きませんけどね)

仁美(ああ、そうだ。中沢君に今度勉強を教えてもらいましょう。あの子、なんでも言うこと聞きそうですもの。付き合ってなんて言ったら、どっちでもいい、と言われそうだけれど)

まどか「あれ? 今日はこっちから帰るの? 仁美ちゃん」

仁美「えっ? あ、ああ、御機嫌よう、みなさん」

さやか「ばいびー」

ほむら「また明日」

まどか「またね」

ほむら(今日も何もないなんて……怪しいわ)

ほむら(あ、そうだ。今日はこの後にマミのうちに行かなくちゃ。お土産でも買ってから行きましょ)

帰り道、みんなと別れた後

ほむら「さあ、マミのところに行きましょう」

ほむら「お茶っ葉、お茶菓子……」

ほむら「いざ出陣」

ほむら「それにしてもマミは一体どんな状態なのかしらね 」

マミホーム

ほむら「ついたわ」

ピンポーン

………………………

ピンポーン

…………………………………

ほむら「……」

ほむら「入るわよ」ガチャッ

ほむら(うわっ、部屋汚っ、暗っ)

ほむら(あの布団にくるまってるのがマミかしら?)

マミ「ん、んん、ああ、あげびざん? こほん、暁美さん?」

ほむら(……重症だわ)

マミ「どうしたの? その様子だとQBから事情は聞いたようね。私を笑いに来たの?」

ほむら「いや……お見舞いに来たのよ」

マミ「あら、そう。ありがとう。わたしすっごく元気。さあ帰って帰って」

ほむら「みんな心配してるのよ! 早く学校に来なさいよ!」

マミ「だ、だってぇぇ……。もう直ぐ受験で、高校に向けた成績の最後のテストで……0点なんて!」

マミ「そんなのあんまりよぉ~!」グスッ

マミ「ねぇ、暁美さん。……暁美さん、過去に戻れるんだよね」

マミ「山が当たったからって調子に乗る前の……馬鹿な私を……助けてあげて……くれないかな……」

ほむら(デジャブ……)

ほむら「あのねぇ、時間遡行は、そんなもののためだけにつかうもんじゃないの」

マミ「そんな……」

ほむら「次だってあるじゃない」

マミ「そう……よね……でも」

ほむら「あなたの気持ちもわかる」

ほむら「今日だけ、そばにいてあげるわ」

マミ「……暁美さぁぁん!」ウエーン

ほむら「元気出して、明日からまた学校行きなさいよ」

マミ「うん……うん……」ウエーン

ほむら「よしよし」

マミ「ふぇぇ……」

一方その頃さやかは

さやホーム

さやか「もしもし恭介?」

恭介「ん? さやか? どうしたのかい?」

さやか「いやー、実はさやかちゃん、今回のテストでやばい点数とっちゃったのよー」

恭介「それはいつものことじゃないか。どうしちゃったんだよさやか。病院行くか?」

さやか「ひどいなぁ。まぁね? 否定できないんだけど」

恭介「それで? 本題はなんだい?」

さやか「べんきょうお、おしえてくだだい!」

恭介「いいけど……まずは小1の範囲からがいいかな」

さやか「はんいってなあに?」

恭介「早くうちに来い。さやかの将来が心配だ」

さやか「わあい」

さやか(けいかくどうりだぁ!)

さやか(じゃないや、けいかくどおりだぁ!)

さやか(いや、ちがう。けいかくどうりだぁ!)

一方その頃仁美は

仁美「もしもし、中沢くん?」

中沢「ん? なんだい、連絡網かい?」

仁美「いえ……。あの、お願いがあって」

中沢「?」

仁美「勉強を教えてくださいませんか?」

中沢「へ?」

仁美「今回のテストがひどかったので……」

中沢「んー、どうしようかなぁ」

仁美「こちらの勝手なお願いですし、断ってくださってもよろしいですわ」

中沢「いやぁ、僕としてはどっちでもいいんだけどね」

仁美「じゃあ教えてくださいな」

中沢「分かった。じゃあ今度の土曜……冬休みになっちゃうけど、そこでやろう。まあ、いつでもいいけど」

仁美「ありがとうございますわ」

中沢「僕の家と君の家、どっちがいいかい? 僕はどっちでもいいよ」

仁美「あ、では中沢くんの家にお邪魔します」

中沢「そっか。じゃあ時間はどうする? 午前と午後。僕はどっちでもいいよ」

仁美「あ、では午前で」

中沢「そっか。9時と10時、どっちがいいかい? 僕はどっちでもいいよ」

仁美「あ、では10時で」

中沢「そろそろ電話切る? 僕はどっちでもいいけど」

仁美「ええ、そうですわね。土曜日、楽しみにしてますわ。それでは失礼いたします」

中沢「じゃあねとバイバイどっちがいいかい? 僕はどっちでも」

ガチャッ

仁美「なんだこいつめんどくせぇぞ」

マミホーム ほむらの帰った後

マミ「……」

マミ「暁美さん、テーブルにお土産を置いてってくれたわ」

マミ「明日からはちゃんと学校行こうっと」

マミ「暁美さんにお礼も言わなきゃ」

マミ「にしても、暁美さんに頭なでなでしてもらった時のあの感情はなんだろう」

マミ「ちょっとどきどきした」

マミ「……」

マミ「まぁいいわ」

マミ「とりあえず部屋を片付けて」

マミ「お茶でも飲みましょう」

次の日 朝 通学路

ほむら(今日は特になにもない日のはずだわ。今日だけは気楽にいられそう)

まどか「おはようほむらちゃん!」

ほむら「おはようまどか」

さやか「おはよう馬鹿ほむらぁ」

ほむら「おはよう死ね」

さやか「ひっどーい。でもめげないのだ! さやかちゃんは昨日とはちょっと違うからね! ふふーん!」

ほむら「興味ないわ」

ほむら(きっと上条恭介にでも勉強を教えてもらって浮かれているのね)

仁美「おはようございます、ほむらさん」

ほむら「おはよう、志筑さん」

仁美「いい加減に名前で呼んでくださいな」

ほむら「ああ、そうね。そうするわ、えっと、名前は……」

仁美「わかめですわ」

ほむら「ああ、そうね。じゃあわかめ」

仁美「本気にしないでください、ちょっと」

ほむら「冗談よ、ふふふ」

マミ「おはよう、暁美さん」

ほむら「おはよう」

ほむら「…………ん?」

まどか「マッ、マミさん!? いつからいたんですか?」

マミ「最初からいたわよ」

さやか「気配を消すのがうますぎる……全く気づかなかった」

仁美「それを空気というんじゃないんでしょうか」

マミ「うぐっ」

ほむら「……でもまぁ、ちゃんと来たじゃない、巴マミ」

マミ「そりゃもちろんよ」

ほむら「えらいわ」

マミ「えへへー」

さやか「あたしたちの知らない間に2人に一体なにが……」

まどか「距離縮まりすぎだよ……」

仁美「わたくしが求めていたのはこれですわッ」

マミ「あ、暁美さん。今日、」


マミ「テストの順位が発表される日よね。憂鬱だわ」


ほむら「え? 今なんて?」

マミ「いやだから、今日は順位の発表の日よね」

ほむら(忘れてた……!)

ほむら(どうしようどうしようあbbbbb)

仁美「ふふふ」

まどか「ん? 仁美ちゃんどうかしたの?」

さやか「大丈夫かー?」

仁美「いえ……なんでもありませんわ」

仁美(今日こそは……!)

ほむら(やべぇ……これは隠しようがない……! まずい! 嫌われる!)

ほむら(今日まで一生懸命に築いてきた信頼が、友情が!)

ほむら(全て、水の泡に!)

マミ「……」

まどか「どしたのほむらちゃん、顔青いよ~」

さやか「ははーん、もしかして、これで点数と学年順位がバレるのが怖いんだな!」

ほむら(うそっ、点数も出るの?)

ほむら(はい終わったー、終わりました暁美ほむら)

ほむら(産んでくれてありがとう、いままでありがとう、みんな……)

ほむら(……でも、ここでただ諦めて終わるのか? 暁美ほむら)

ほむら(違うだろ、違うだろー!)

ほむら(最後まであがいてみせる!)

ほむら(いざとなったら、記憶にございません、って言ってやる!)

ほむら(私は負けない!)

マミ「……」

マミ(……訳ありと見たわ)

キーンコーンカーンコーン

ほむら(とうとう発表の時間……)

ほむら(うまくいってるか、心配だよぅ)

ほむら(ううぅぅ)

先生「はい、じゃぁ貼ってくよー」

生徒1「嫌だああああ」

さやか「嫌だああああああああ!」

………………………………………………………………………………

期末考査成績(5教科平均)
2年C組 35名

1位 中沢 98点
2位 上条 96点
3位 一ノ瀬 90点
4位 二階堂 85点
5位 三鷹 81点
6位 四谷 80点
7位 五代 70点
8位 志筑 65点
9位 渡邊 64点





18位 吉宮 30点
19位 鹿目 26点
20位 雪山 23点






30位 美樹 7点
ーー位 暁美 測定不可能

………………………………………………………………………………

生徒「おおぉぉ」

さやか「下から2番目……」

ほむら(よしっ! 作戦成功!)

ほむら(私の成績を全て消す! 3時間後くらいには元どおりに戻す!)

ほむら(私ってば天才ね!)

まどか「おお、順位上がった!」

上条「くっそ、中沢に負けた……」

中沢「ふふーん、実力さ」

仁美「なっ……!」

生徒2「暁美さんヤバァイ、測定不可能だってぇ」

生徒3「ありえねぇぇ」

生徒4「……成績が悪くて測定不可能なのかな?」

生徒5「え?」


その頃の3年A組
マミ(ふふ、私大勝利ね!)

キーンコーンカーンコーン

マミ「暁美さんっ! ありがとう! 私っ、私っ……!」

ほむら「落ち着け。ここは二年生の教室よ」

マミ「あう」

ほむら「それと、苦しいから離して」

マミ「うう」

ほむら「でもまぁ、よかったじゃないの」

マミ「本当にありがとう……」

まどか「あ! マミさん、こんにちはちは!」

さやか「ちはちは?」

マミ「2人ともこんにちは。私、暁美さんのおかげで、テストがすごくよかったの!」

まどか「おめでとうございます」

さやか「それに比べてほむらは……」

ほむら「うるっさいわね黙れ青魚」

さやか「人ですらない!」

マミ「もう何も怖くないわ」

ほむら「死亡フラグって知ってるかしら」

マミ「不吉なこと言わないでよ」

ほむら「不吉なのは貴方よ」

まどか「ま、まぁまぁ」

マミ「とにかく私は今上機嫌なの! 今日なら何か奢ってあげるわ暁美さん!」

ほむら「その必要はないわ。私たちは互いの利害が一致したから協力し合っただけのこと……。馴れ合いなんてするだけ無駄よ」

まどか「ほむらちゃん冷たっ」

さやか「なら代わりに奢ってください、マミさぁん」

ほむら「黙れ半人半魚」

さやか「人魚っていえよそこは!」

マミ「遠慮しなくていいのよふふふ」

ほむら「はぁ、しょうがないわね」

マミ「わーい!」

まどか「さびしーなー! 2人だけでいいところ行くのに私は行かないなんて、さびしーなー!」

さやか「私もさびしーなー!」

マミ「………………………………………貴方たちもよかったらくる?」

ほむら「笑顔怖いわよ」

まどか「やったねさやかちゃん!」

さやか「奢ってもらえるよう!」

マミ「……2人きりがよかったのに」

仁美の休み時間

女子トイレ

仁美「もしもし護衛君?」

護衛君「なんでしょう」

仁美「至急学校のパソコンを調べて頂戴」

護衛君「そういうこともあろうかと思い、ここにあらかじめハックしておいた先生用パソコン画面は開かれております」

仁美「貴方って有能ね」

護衛君「ありがとうございます」

仁美「そこに、編集された跡はありませんか?」

護衛君「ありますよ。今日。暁美ほむらさんと3年の巴マミさんの分が」

仁美「汚い手を使いやがって……」

護衛君「はぁ」

仁美「ありがとう護衛君。下がって」

護衛君「失礼致します」

仁美「……」

帰り道

まどか「明日でとうとう二学期終了だね」

さやか「早いもんどすなー」

マミ「時が過ぎるのは早いのよ」

ほむら「それで、どこに集合するの?」

マミ「駅前のデパートに5時」

仁美「あらあらみなさん、ひどいですわ。わたくしを置いて」

まどか「でも今日仁美ちゃんは」

仁美「今日は柔道の昇段審査会ですわ……」

さやか「お嬢様って大変だねぇ……」

ほむら「……もしかして明日も何かあるの?」

仁美「明日はピアノのお稽古と生花ですの」

マミ「大変ねぇ。明後日は?」

仁美「土曜日は家庭教師(笑)ですの」

さやか「(笑)ってなんだ?」

仁美「それは禁則事項です」

まどか「あ、もしかして、か・れ・し?」

仁美「違いますわよー」

仁美(合ってはいないけど間違ってもいない……鋭い)

さやか「まっさかねー」

ほむら「駅前のデパートで何をするのかしら」

マミ「別に何をするでもないわよ。歩いたりするだけ。私、一度でいいからこういうこと経験してみたかったのよね~」

ほむら「ショッピングしないのにショッピングモールに行くなんて」

マミ「買うのもいいのよ、買わないのもいいのよ」

さやか「ゲームもやりたいのであります! 奢りだから目一杯楽しめるのであります!」

マミ(だれも貴方に奢るなんて言ってないわよ)

ほむら「さやか、誰も貴方には奢らないわ。むしろ貴方が奢りなさい」

さやか「えー、そりゃないだろ」

まどか「さやかちゃんちょっと身勝手すぎるよ。マミさんにも全員分奢るだけの財力はないでしょ」

マミ「うんうん」

まどか「だからマミさんが奢るのは2人分だけだよ」

マミ「は?」

まどか「ほむらちゃんとわ・た・し」

ほむら「まどか、貴方は何もしていないでしょう。マミもまどかに奢る必要はないわ」

まどか「えっ」

さやか「そりゃないよ」

ほむら「もともと私とマミが行くだけだったのに勝手についてくるのは貴方たちでしょう。自分のお金は自分で払いなさい」

ほむら「もちろん私も先輩に奢らせるわけにはいかないから自分で払うわ」

マミ「ふぇ……」

マミ(何この後輩かっこいい)

デパートメントストア

ほむら「ごめんなさい、待ったかしら?」

マミ「ううん、今来たところよ」

ほむら「そう。それじゃあ行きましょうか」

マミ「ええ!」

ーーーーー

まどか「こっそりと2人の後をつけちゃうよ!」

さやか「何かしらの弱みを握るのだー!」

ーーーーー

ほむら「あの2人を置いてきぼりにしてしまったからお詫びに何か買ってあげようと思うのだけれど」

マミ「優しいのね、暁美さん」

ほむら「そんなことないわよ///……っほらっ、これなんてどう?」

マミ「可愛いわね。貴方と同じくらい」

ほむら「///」

ーーー

まどか「2人の間にある空気が甘すぎるよ!」

さやか「っていうか転校生優しい!」

ーーー

ほむら「……」

マミ「何見てるの暁美さん」

ほむら「……物語シリーズの最新刊」

マミ「暁美さんそういうの好きなのね、意外」

ほむら「キャラに親近感がわくのよ」

マミ「ふーん。それ、買わないの?」

ほむら「欲しいけど、お金がなくて……」

マミ「このマミおねーさんに任せて! そのくらい容易いわ!」

ほむら「い、いいわよ別に。悪いし」

マミ「ううん、今日とかお見舞いとか、暁美さんにはいっぱい借りがあるもの。ちょっとはお返しさせて」

ほむら「いや別に見返りが欲しかったわけじゃないもの」

マミ「いいから!」

ほむら「あ、ありがとう……///」

マミ(可愛いいいいいい!)

ーーー

まどか「ほむらちゃんの上目遣い+ありがとう+照れがおは反則だよ!」

さやか「なんでだろ 転校生が 可愛いよ」

まどか「575……?」

ーーー

ほむら「デパートは大体全部見たわね」

マミ「次はカラオケよ!」

ほむら「ええ……」

マミ「ほら!」

ほむら「わかったわよ」

マミ「ひゃういーごー!」

ほむら「交わした約束忘れないよ~♪」

マミ「目ぇぇーを閉じぃぃぃぃ確かめるぅぅっ!」

ほむマミ「押し寄せた闇ぃ振り払ってぇぇぇ進むよぉぉぉぉぉー♪」

ーーーーーー

まどか「マミさん、歌ってるというより叫んでるね」

さやか「ほむらうまっ」

ーーーーーー

ほむら「生き残りたい、生き残りたい、まだ生きていたくて~♪」

マミ「せいっざーの導きでぇぇぇ今ッ、見つめ合っったぁぁぁー♪」

ほむら「生き残りたい途方に暮れてキラリ枯れてゆく~♪」

マミ「ほんっきーの体見せぇぇぇつけるまでっ」

ほむマミ「わたぁし眠らないー♪」

ーーーーーー

まどか「あ、ほむらちゃん接待モード入れたよ」

さやか「優しいなぁ」

ーーーーーー

ほむら「君を知ったその日から僕の地獄に音楽は絶えないー♪」

マミ「暁美さんうまいわー!」


マミ「ゆぅめぇをーかなーえーてー♪」

ほむら「あ、あら、じ、上手じゃないの」

マミ「ありがとう……暁美さん顔青いわよ大丈夫?」

ほむら「き、気のせいよ」


ほむら「10000年と2000年前から愛してるー♪」

マミ「サールティーロイヤーリー♪」

ほむら「どこまででも続く~♪」

マミ「さーあー扉を開けてぇぇぇぇー♪」

ほむら「向こうで君の笑い声が聞こえるー♪」


マミ「ホントに大丈夫?真っ青よ」

ほむら「だ、だいじょぶよ。超余裕よ」

ーーーーーー

まどか「凄いねほむらちゃん、あの破壊力満載の歌声で正気を保っていられるなんて」

さやか「らぁめん、らぁめん(白目)」

まどか「さやかちゃんは逝ってしまったわ。円環の理に導かれて」

ーーーーーー

ほむら「これで最後の曲になりそうね。何歌う?」

マミ「コネクト、もっかい歌いましょう」

ほむら「いいわよ」



ほむマミ「もう何があってもくじけない~♪」

ほむマミ「ずっと明日待って~♪」

(接待モードって何だろう)

>>94 どんな音痴が歌っても必ず90点以上になる裏技です


帰り道

マミ「楽しかったわね」

ほむら「ええ。ありがとう」

マミ「また一緒に行きましょうよ」

ほむら「いいけれど、受験勉強は大丈夫?」

マミ「うっ」

ほむら「受験当日にまた成績を書き換えてなんて泣きつかないようにしてね」

マミ「ううう……だってわかんないのよぉ~」

ほむら「QBに教えて貰えばいいじゃないの」

マミ「ううう……」

ーーーーーー

まどか「'また成績を書き換える'……? え、どういうこと……?」

さやか「らぁめん、らぁめん(白目血走り)」

ーーーーーー

ほむら「おっとそこで、暁美さん教えてえええ、なんて言わないわよね?」

マミ「ぐっ」

ほむら「先輩だものね?」

マミ「うっ」

ほむら「受験はティロフィナーレとかつぶやきながらうけて合格発表の時にドヤ顔で報告しに来るのは規定事項よね?」

マミ「もっ……もちろん」

ほむら「言ったわね」

マミ(死ぬ気で頑張りましょう)

ほむら「まぁ、少しは手伝ってあげるわよ。魔女退治とか、いろいろ」

マミ「ありがとう」

ほむら「今日の作戦がなければまどか達に私の成績が本当は高いことがばれてしまうところだったんだもの。それを救ってくれたあなたには感謝しなきゃ」

マミ「いいえ、こちらこそ、受験が危ないところを書き換えてくれて助かったわ」

ーーーーーー

まどか「本当はほむらちゃんの成績は、高い……?」

まどか「マミさんの成績を書き換えた……?」

まどか「それってどういう……」

さやか「ん? ここどこだぁ? たしかあたしカラオケでマミさんの空気を震わせるような美しくそれでいて素晴らしい、麗しき歌声を聞いたことまでは覚えてるんだけど……」

まどか「あ、さやかちゃん、生きてたのね。記憶が改竄されてるけど」

さやか「あたしは死んでないぞ! 失礼な!」

まどか「いや、今さっきまで精神死んでたんだよさやかちゃんは」

ーーーーーー

仁美ホーム

仁美「どんな手段を使ったか知りませんけれど」

仁美「ほむらさんは卑怯ですのね」

仁美「許せませんの」

仁美「もう怒った。怒りましたわ、わたくし」

仁美「明日……成績表が配られる」

仁美「そこが最終決戦ですの」

仁美「明日こそひっくり返してやる!」

仁美「志筑家の名にかけて!」

護衛君「仁美様、入ってもよろしいでしょうか」

仁美「どうぞ、お入りください」

護衛君「先ほど護衛さんが発見したのですが、暁美ほむらさんの成績がまた書き換えられたそうです」

仁美「どこから書き換えたのかしら? その端末を逆探知できないかしら」

護衛君「いえ、残念ながらもともと書き換えからある程度時間が経つと書き換え直されるという設定がしてあったようですので」

仁美「ふん、そう」

護衛君「また巴マミさんの成績は変わりません」

仁美「そう……用はそれだけ?」

護衛君「はい、そうです」

仁美「もういいわ。下がって」

護衛君「失礼します」

仁美「ああくそ! あの野郎……成績だけは元に戻しやがって!」

仁美「許せませんの! 許せませんの!」

仁美「もう絶対に失敗しないように、作戦を考えますの……」

仁美「ほむらさんに恥をかかせてやりますの!」

仁美「……でも、さすがにクラスの全員にバレるのは可哀想ですわよね」

仁美「それにリスクだってありますもの」

仁美「だったらあの2人にだけでどうかしら」

仁美「さやかさん、まどかさん……」

仁美「せっかく仲良くなれましたのにその信用も信頼も全てが崩れ落ちますのね」

仁美「ああ、思い浮かびますわ」

仁美「'ほむらちゃん、嘘つきだったんだね'」

仁美「'ほむらのこと、信じてたのに、そんな嘘つくなんて……'」

仁美「'ほむらちゃん、ひどいよ'」

仁美「'ほむら、ひどいよ'」

仁美「ふふふふふふふふふふふふふぐ」

仁美「明日が楽しみですわねぇ」

仁美「ふふふふふふふふふふふふふふ」

>>1です

重大なミスに気がつきました

×仁美「ふふふふふふふふふふふふふぐ」

◯仁美「ふふふふふふふふふふふふふふ」

なんだよフグって何を叫んでるんだよ

次の日

まどか「行ってきまーす」

まどか(昨日はあの2人の会話が気になってよく眠れなかったよ……)

まどか(どういうことなのか、今日聞かなくちゃ)

まどか(でもいつ聞こう……)

まどか(っていうか私の勘違いじゃないのかな)

まどか(ほむらちゃんがそんなこと……でもどうやって)

まどか(モヤモヤするー!)

さやか「まどかおはよー!」

まどか「あ、おはようさやかちゃん。昨日あれからどうだった? ちゃんと家に帰れた?」

さやか「へ? 家? 帰れたけどそれが何か?」

まどか「昨日夜ご飯何食べた?」

さやか「らぁめん」

まどか「あ、やっぱり……」

さやか「? そんなことよりまどか、明日から冬休みやで」

まどか「さいですか」

さやか「なんだよ反応薄いなー」

まどか「だって実感がなくて」

さやか「小学生の頃は指折り数えて待ってたのになー」

まどか「今はもう気がつけば明日だもんね」

さやか「時が過ぎるのは早いもんどすねー」

まどか「それより今年クリスマスパーティーどうする?」

さやか「ごっめーん、恭介と一緒に12月下旬から1月初めまで北海道行きだわ」

まどか「そっかー」

仁美「おはようございます、まどかさんさやかさん」

まどか「おはよう仁美ちゃん」

さやか「おはよう仁美」

仁美「今日は成績表の配られる日ですわね」

さやか「うわー、やだよー」

まどか「怖いねー」

仁美「そうですわね」

さやか「羨ましいぞ仁美ー! お前は優等生でいいよなー!」

まどか「さやかちゃんは努力をしようか」

さやか「ぐぬぬ」

ほむら「遅れてごめんなさい、おはようみんな」

まどか「おはよー」

さやか「おっそーい! 遅刻! 罰金!」

仁美「……」

まどか「……」

ほむら「なんか今日道にバナナの皮がたくさん落っこちてるわね」

さやか「なんだよそれー」

まどか「ほんとだー」

仁美「……」

名前欄の入力文字数が少ない……いろいろ伝えたいのに!
皆さん本当に優しいお言葉ありがとうございます!
頑張って書いていきます!
これからもこんな下手くそな初心者感満載の>>1なんかのssでよかったら生温かい目で見守ってください……

学校前

さやか「なんだよこれ……バナナの皮の絨毯じゃねーか」

まどか「そこらじゅう全部にバナナの皮がご丁寧に敷き詰められてる……」

ほむら「一体誰がこんなことを……」

仁美「ふふふ迷惑な人ですわねーふふふふ」

ほむら「……」

まどか(仁美ちゃんもしかして……)

さやか「ええい! このままここにずっといたら遅刻間違いなし! 一か八か、強行突破だ!」

まどか「あ、さやかちゃん走っちゃ危ない、転ぶよーーあ、転んだ」

さやか「いたいー」

ほむら「ここは慎重に、慎重に……あ、意外に滑らない」

仁美(当然ですわ。だって今滑ったところで意味はないですもの)

仁美(帰りにはここにローションをかけますけどね。ふふふ)

まどか「あ、ほんとだー。さやかちゃんみたいに走らなければ楽勝!」

さやか「ぶーぶー」

仁美(もちろんわたくしはところどころの隙間をぬってスイスイ進みますわ)

まどか「仁美ちゃんはやーい」

さやか「まるでここのこと、あらかじめ知ってたように冷静にスイスイ進むね。あはは」

仁美「ふふふ」

仁美(鋭い……!)

ほむら「予鈴がなったわ。急がなくちゃ……でも、まだ道が長い……!」

マミ<お困りのようね、暁美さん>

ほむら<マミ!?>

マミ<私もこれに今朝気づいて、面倒だから裏口に回ってからリボンで上まで上がったわ>

ほむら<ずるいわよ>

マミ<ふふ。それより私、今あなたのちょうど上の階の窓のそばにいるわ。安全なルートを通れるように道案内してあげる>

ほむら<条件は?>

マミ<ふふ、鋭いのね。また遊びに行きましょう>

ほむら<わかったわ>

マミ<よし、ではあなたから見て右に比較的滑りにくそうなバナナがあるわ。そこよ>

ほむら<えいっ>

マミ<つぎは上上下下左右左右ABよ>

ほむら<あなたに頼った私が馬鹿だった>

マミ<冗談よ! はい次ひだり、みぎ、ちょくしん、ひだり、みだり、ひぎよ>

ほむら<えいっ、えいっ、……ん? みだり、ひぎ?>

マミ<ごめんなさい、ひだりみぎね>

ほむら<ありがとう>

QB(やっぱりほむマミはええのぉ)

俺「え?上上下下左右左右QB?」
QB「ん?僕のこと呼んだ?ということは君も契約したいんだね?」
俺「」 この後めちゃくちゃ誘われた

終業式

校長先生「えー、で、あるからして、ちゃんとけがしないように健康に過ごすことを……」

ほむら(なんとか間に合った……感謝するわ巴マミ)

校長先生「えー、それでは皆さん教室に帰ったらお楽しみの成績表の配布の時間です。隠したりせずにちゃんと見せましょうね」

ほむら(私は誰にも見せないわ……)

仁美「……」

まどか(ほむらちゃんにはいつ言おう、いつ言おう……)

さやか「zzz」


教室

早乙女先生「はい、それでは成績表を配ろうと思います! ちゃんとお母さんお父さんにみせてくださいね!」

さやか「えー」

仁美(作戦決行はまだ……待つのよ仁美)

ほむら(なんだか視線を感じるわ。警戒しないと)

早乙女先生「暁美さーん」

ほむら「はい」

ほむら(足元異常なし、空中異常なし、天井異常なし、後ろ異常なし!)

早乙女先生「よく頑張ったわね」

ほむら「先生のおかげですよ」

早乙女先生「あらあら」クスッ

――――――――――

早乙女先生「はい、では明日から冬休みですが、冬休みだからって浮かれてけがなんてしないこと!」

早乙女先生「冷えにいい料理はなんですか、はい中沢君!」

中沢「えっ、っと、鍋じゃないかと……」

早乙女先生「大正解! キムチ鍋か何かで体を温めてインフルエンザになんてかからないこと!」

早乙女先生「あ、それと、宿題を配りまーす」

生徒「えええー」

さやか「そっちが後回しかよっ」

まどか「なんかデジャヴだね」

仁美「……」

ほむら「……」

早乙女先生「ドリルにお習字絵日記もー」

さやか「うげぇ」

まどか「多すぎない?」

教室

早乙女先生「ではみなさん、さようなら」

生徒「さよならーっ」

まどか「ふいー、宿題が多くて困っちゃうよぉ~」

さやか「ほんとだよなー」

仁美(作戦決行まであとわずか……)

まどか「頑張んなくちゃね。さ、帰ろう」

さやか「そだな。ほむら、仁美ー、帰るべー」

ほむら「ええ」

仁美「はい、ただいま」

仁美(護衛君はちゃんとやってくれてるわよね……)

ほむら(ここから先に何が待ち受けているのかしら)

まどか「あ、マミさんだ!」

さやか「え? あ、ほんとだー」

マミ「すみませーん、暁美さんいませんか?」

生徒「あそこです」

マミ「ありがとう」

ほむら「マミ、どうしたの?」

マミ「あの、鹿目さんたち、今日一緒に帰ってくれない? 昨日不審者出たらしくて……」

まどか「いいですよ! もちろんですよ!」

さやか「大歓迎っす!」

仁美「失礼ですがこの方はどなたですの?」

マミ「初めまして。私3年A組の巴マミ。よろしく」

仁美「よろしくお願い申し上げます」

仁美(成績を書き換えた人ですわね……こいつが)

マミ<暁美さん、私に任せて!>

ほむら<ありがとう……>

マミ<もう何も怖くなんてないわ!>

ほむら<ちょっと待ってそれ死亡フラg>

マミ<このフラグクラッシャーの私にかかればそんなもの!>

ほむら<それもフラグ……>

数十分後

マミ「死ぬしかない死ぬしかない死ぬしかない死ぬしかない死ぬしか」

ほむら「はぁああ」

まどか「マミさんしっかりしてください!」

さやか「マミさぁぁぁぁん」

仁美「ふふ」

ほむら「張り切って外に出て」

マミ『さあ、行くわよっ!』

ほむら「そこにはローションを塗りたくったバナナの道があって」

まどか『これは……』

さやか『無茶ですマミさん大尉!』

マミ『大丈夫私は無敵!』

ほむら「漫画みたいにつるんと転んで」

マミ『……』

まどか『だから言ったのに』

さやか『あっちゃー』

ほむら「自尊心その他もろもろにダメージくらって」

マミ『……』

まどか『……大丈夫ですか?』

さやか『こんな失敗は誰でもしますってーあはは』

ほむら「そして今この状態よ」

マミ「みんな死ぬしかないじゃないっ! あなたも、私も!」

まどか「マミさんしっかりしてください! 死なないでください!」

さやか「豆腐メンタル……」

マミ「うふふふ」

ほむら「あの、大丈夫なの、ちょっとマミったら、ねぇ」

仁美(ここまではシナリオ通りかしら。予想外なのは先輩がいらしたこと……。あの成績書き換え女。あと少し……)

仁美(さあ、護衛君! 巴マミ先輩に高速膝カックンですのよっ!)

護衛君「えーい」

マミ「おぅふ」

まどか「マミさんっ!」

さやか「いきなりこけた!」

ほむら「はぁ……ほら、大丈夫? 手、握って」

マミ「ありがとう……」

仁美(ほむらさんがそこでしゃがんだと同時に私が後ろから押す!)

仁美「キャッ、スベリマシタワー」

マミ「暁美さんっ! 後ろっ!」

ほむら「……え? ……わああっ!」

ほむら(くっ、時間停止……間に合わないっ!)

仁美(滑って転びながらーの、ほむらさんのカバンのチャック開けながらーの、カバン返し!)

ほむら「はやいっ!」

仁美(護衛君! カバンとその中身が落ちるところのバナナどけて!)

護衛君「あいあいさー」

仁美(完璧!)

まどか「ほむらちゃんカバン転がっちゃったねー」

さやか「集めてあげよう!」

仁美「そうしましょう!」

ほむら(マズイマズイ! とりあえず早く時間停止をしなくちゃ!)

ほむら(嘘……。マミのリボンが絡まって、動けない!)

マミ「これが時間停止……。凄いわ」

ほむら「感心してないでこのリボンをほどいて頂戴。早く!」

マミ「任せて! 」

マミ「……あり? ありり? ……ほどけない」

ほむら「嘘だろっ!?」

マミ「こうなったら魔法を元から解いて……」

マミ「あれれのれ? リボンの解き方どうやるんだっけ?」

ほむら「ふざけんなこの役立たず縦ロールがっ!」

マミ「縦ロール!?」

マミ「だってリボンを解くのなんて久しぶりだからわかんないんだもん! 忘れたんだもん!」

ほむら「この肝心な時に限ってあなたは!!」

ほむら(やばいやばいやばい! 時間を止めていられる時間がなくてもう時間がなくてだから時間が大切ででもマミのせいで時間を無駄遣いしてああああ)

ほむら(詰んだああああああああ)

ほむら(もういっそのこと死にたい! でもマミが元々の縛りをさらにややこしくして全身縛られてるから死ねない!)

ほむら(やばいやばいやばいやばいやばい!)

ほむら(くぁwせdrftgyふじこlp)

ほむら(ぎゃああああああ)

さやか『転校生はこんなやつだったなんてね』

まどか『ほむらちゃん、最低』

仁美『ふふふふふ』

ほむら「もうやめてええええええ」

マミ「ごめんなさああああああい!」

ほむら(タイムリミット! )

ほむら(死ぬしかないじゃない!)

時間停止解除ーー

さやか「あーあー、こんなに散らかして……」

まどか「仁美ちゃんもほむらちゃんも、おっちょこちょいなんだから!」

仁美「あらあらこれはほむらさんの成績表じゃないですかヤダー!」

さやか「見ちゃうのー? 怒られるぞー」

まどか「でもちょっと気になるかも……」

仁美「じゃあ少しだけ拝見いたしましょう!」

ほむら「あ……あああ……」

さやか「どんなのかなー」

まどか「気になるなー」

仁美「ふふふっ」

仁美(ざまあみろですの! 私の勝ちですの! さあ嫌われるがいい! 憎まれるがいい!)

仁美(それが真実を偽った人の末路ですの!)

仁美(せいぜい後悔するがいい!)

さやか「開けちゃうぞー」

まどか「ファイルトンネルを抜けるとそこは、雪国だった……ってえ?」

仁美「真っ白……ですって?」

ほむら(こんなこともあろうかと思って事前に偽物を用意しておいてよかったわ)

ほむら(でも本物だってすぐそばにある。せめてリボンさえ解ければ……。はっ!)

ほむら(昔のかの有名なマリーアントワネットはこういったと伝えられている)

ほむら(パンがなければケーキを食べればいいのよ)

ほむら(とある歌の歌詞にもこんなようなことがあったような気もする。うろ覚えだが)

ほむら(足をくじけば膝で這い、指をくじけば肘で這い)

ほむら(ならば私は匍匐前進をすればいいんじゃないかしら)

ほむら(えーっさ、ほーいさっ)

ほむら(ぐぬぬぬぬー、ふんっぬー)

ほむら(届いた! あとは拾い集めて……)

仁美(そうはさせん! そうはさせんぞ!やらせはせん! やらせはせんぞおおおおおおおお!)

仁美「オットアシガヨロヨロトー」

ほむら(そうはさせん! そうはさせんぞ! やらせはせん! やらせはせんおおおおおおおお!)

ほむら(あっ、でも止められない!)

ほむら(まどぅい! これはものすごーくまどぅい! じゃねーやマズイ!)

仁美「キャー」

ほむら(また遠くに!)

まどか「あー、あー、また飛ばしちゃって。全くおっちょこちょいなんだから!」

さやか「今度こそ本物の成績表を見よう!」

仁美「ふふ……ホムラサンダイジョーブデスノー?」

ほむら(まさに外道!)

ほむら(でも諦めない! 私は諦めないよ! ずっと明日待ってるよ!)

ほむら(匍匐前進! どりゃあああ)

さやか「オープン!」

まどか「オープ……んんん!?」

さやか「全部……90点台……だと……?」

まどか「嘘だッ! 嘘だと言ってよほむらちゃんッ!」

仁美「んふふふっ」

ほむら「あああ……ああああああ!」

ほむら(はい終わったー! 終わりました暁美ほむらーーーー)

ほむら(今までの努力が水の泡に!)

ほむら(やべえよどうしよう)

まどか「ほむらちゃん……ちょっとこれはどういうことか説明してもらえる?」

さやか「説明求む!」

仁美「裏切り者! 裏切り者!」

ほむら「えとあのそのね? 悪気はなかったのよ」

まどか「言い訳はいらねェんだよ! 説明しろっつってんだろ! ごるぁあ!」

さやか「怖っ」

仁美「ひっ」

ほむら「ごごごごめんなさいいい!」

まどか「謝罪の言葉もいらねェんだよ! さっさと説明しろよ! 死にてぇのか!」

ほむら「しにたくないでしゅ! あの、えと、始まりはこの前……」

回想シ……

まどか「くどいっ! 早くしろボケェェ!」

ほむら「はひぃ! 私はただまどか達にがっかりしてほしくなくて……」

まどか「どういうことだ?」

ほむら「私ここが名門校だって知らなくて、普通にいい点数が取れたと思ったら、まどか達めちゃくちゃ低い点数を自慢してきて……」

まどか「ほう」

ほむら「みんなにこの事を知られたら距離置かれちゃうかなって思って……!」

さやか「そんなことなっ! ……あ、あるかも……」

ほむら「そのまま隠し通そうと思ったら……こんなことに……」

まどか「つまり、あくまで私たちのためだってこと?」

ほむら「そうよ! あなた達との関係を崩したくなかったからなの!」

まどか「なら私が怒る筋合いはないね」

さやか「そだね」

ほむら「ホッ」

まどか「でも、隠し事はダメだぞっ! さやかちゃんはともかく私はそんなことで怒りはしないだろうと思うきっとだから!」

ほむら「うん……うん!」

さやか「それじゃあ」

仁美(納得いかないですわ……!)

さやか「ほむらのこと許すか!」

まどか「そうだね。ほむらちゃん、今日は許してあげr」

仁美「待ってくださいまどかさん! ほむらさんは、どんな理由があったとしても、学校のパソコンや成績を、勝手に書き換えたのですわよ!」

仁美「立派な犯罪でしてよ!」

さやか「む……そう言われれば確かに」

まどか「ほむらちゃん……? ふふふふふふふ」

ほむら「違う! 誤解よ!」

まどか「何がどう誤解だ! 誤解も6階もねぇよ!」

ほむら「ごめんなさい! ほんとごめん! 悪気はなかったのよ!」

さやか「確かにほむら……あたしたちのために頑張って、クラスメイトにも笑われて……」

まどか「う……言われてみれば……」

仁美「騙されてはいけませんまどかさん。こいつは犯罪者ですのよ!」

まどか「そ……そだねっ」

ほむら「まどかぁ……」

さやか「ほむらはあくまであたしたちのために!」

まどか「ううう」

仁美「書き換え犯罪者!」

まどか「うぐぐ」

ほむら「許して……もうしないから……」

さやか「ほむらは反省してんだぞ! もういいだろ!」

まどか「さやかちゃんが言うなら……」

仁美「ごめんで済むなら警察はいりませんわよ! さらにさやかさんだって共犯かもしれませんわ!」

まどか「うっ……」

ほむら「ふえええ」

さやか「るっせえワカメ! この分からず屋!んなわけねぇだろ! 」

仁美「あんだと青魚! 邪魔くせえよ!」

さやか「やんのかあ?」

仁美「喧嘩上等夜露死苦!」

さやか「おるああああ」

仁美「くそー!」

まどか「うっせえんだよごちゃごちゃと! 黙りやがれ!」

さやほむ仁「はひい」

ほむら「まど……か……」

さやか「そうだよ! そもそも成績の書き換えの処罰法なんて知るかい! 知ってんのか?」
まどか「うううー」

まどか「……わかった。ほむらちゃん、今回だけ特別に許してあげる」

仁美「それはありません! あんまりですわ!」

まどか「今回だけだからね!」

ほむら「はいっ」

まどか「ふう、これで一件落着めでたしめでたしかな?」

ほむら「うっうっ」

仁美「……納得いきませんわ」

さやか「もういいじゃんかよー!」

まどか「……仁美ちゃん」

仁美「だってだって……」

まどか「仁美ちゃんも、ほむらちゃんの秘密を暴くためによく頑張ってくれたよね」

仁美「はい。全てはあの女に恥を書かせて失脚させるためにしましたわ」

まどか「ほむらちゃんはもう十分に恥をかいたよ。もう良くないかな?」

仁美「でもまだまだ足りない……。私の感じた屈辱はこんなものじゃ……!」

まどか「まず仁美ちゃんも、そういうことは私たちに相談しようね。隠し事はダメ」

仁美「……」

さやか「そうだそうだー」

まどか「お魚さんは黙ってて」

さやか「おさかなさん……」

まどか「それと仁美ちゃん。今回のことはもうほむらちゃんはすごく反省してるんだよ。今日のところは私に免じて許してあげてくれないかな」

仁美「……でも」

まどか「だったら仁美ちゃん。これから仁美ちゃんはほむらちゃんの弱みを握ってることになる、って考えるのはどうかな」

ほむら「!?」

まどか「これからほむらちゃんは仁美ちゃんに逆らえないよ。これならどうかな?」

仁美「……仕方ありませんわね。今回だけですわよ」

まどか「よし! これでどうにかハッピーエンドだねっ」

さやか「じゃあひと段落ついたところであたしは恭介と勉強会をするのでさらばだ」

まどか「はいはい」

仁美「では私もそろそろおいとまいたしますね。今日は日本舞踊ですのよ」

まどか「ばいばい」

ほむら「……」

まどか「さ、ほむらちゃんも帰ろっか。……その前にリボンを解かなくちゃいけないけど」

ほむら「助けてまどかぁ」

マミ「私も助けてぇ、絡まっちゃったよおおお」

まどか「仕方ないなぁ」

おまけ

次の日の仁美

ピンポーン

中沢「はーい」

仁美「中沢くん、おはようございます」

中沢「この時間はおはようなのか? こんにちはなのか? 僕はどっちでもいいけど」

仁美「ま、それは置いといて、勉強を教えてくださいまし」

中沢「うん、僕の部屋と居間、どっちがいいかな? 僕はどっちでもいいけど」

仁美「ではお部屋にお邪魔しますわ」

中沢「うん、で、どこがわからないんだい? 僕はどこだっていいけど」

仁美「ここですのよ」

中沢「ああ、数学か。二パターン解き方があるけど、どっちがいいかい? 僕はどっちでもいいよ」

仁美「では1つ目で」

中沢「これはね、ここをこうすることでこうなるんだよ。そして答えは、僕はどっちでもいいけども……」

ブチッ

仁美「………どっちでもよくありませんわよおおお!」

中沢「ど、どうしたんだい? 別に僕は志筑さんがどうなってもどっちでもいいけど」

仁美「そう! それですわ! そんな優柔不断だからモテませんのよ!」

中沢「いや別にモテてもモテなくても僕はどっちでも」

仁美「もうそのパターン飽きましたわ! もういいっ、帰りますのよ!!」

中沢「また新学期会おうね。またねとバイバイどっちがいいかい? 僕はどっちでもいいけど」

仁美「なにこいつやっぱりめんどくせえええええ」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年12月01日 (土) 07:56:51   ID: L5X9x0Nh

途中まで良かったのに。なんか大雑把過ぎる。

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