野崎「マミコの彼氏は吹雪士郎、サッカー少年だ」 (12)

吹雪『この試合……君の為に必ず勝つよ』

マミコ『鈴木くん……///』










野崎「中学生と高校生の恋愛にしようと思うんだが……」

佐倉「うん!! いいと思うよ!!」

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野崎「そしてその吹雪はどれぐらいサッカーが上手いかというと……」











吹雪『アイスグランド!!』

染岡『』カチーン









野崎「必殺技が使えるんだ」

佐倉「!!!?」

佐倉「ちょ、ちょっと待って野崎くん!! 必殺技って何!?」

佐倉「いや、なくなはない……かもしれないけど……」

佐倉「だとしても人を凍らせるなんて普通は無理だよ!! 非常識だよ!!」

野崎「非常識じゃない、超次元だ」

佐倉「超次元!!?」

マミコ『あ、あれは……吹雪くんのアイスグランド!!』

マミコ『でもその先にはディフェンダーのザ・タワーとザ・ウォールが待ち構えているわ!!』










野崎「マミコも超次元サッカーに精通している」

佐倉「……これって恋愛漫画だよね?」

野崎「しかしそこで、もう一つの人格が目覚め始める……」

佐倉「も、もう一つの人格か?」









アツヤ『それじゃあ一発かましてやるぜ!!』










野崎「弟のアツヤの人格だ、熊殺しの異名を持つ」

佐倉「中学生で熊殺し!!?」

アツヤ『エターナルブリザードォ!!』













野崎「士郎は幼き時、雪崩で両親とアツヤを亡くした」

野崎「父は亡くなる前に『士郎とアツヤ、二人で完璧』という言葉を残していた」

野崎「完璧に拘っていた士郎は自分の中でアツヤの人格を作ったんだ」

佐倉「……」

マミコ『吹雪くん……完璧じゃなくていいんだよ!』

吹雪『マミコ……』

マミコ『私は……人格を作ってまで完璧にはなって欲しくないよ』

マミコ『私が好きなのは……吹雪士郎くんなんだよ』

吹雪『……』










野崎「こうしてアツヤの人格は消えていき……」

吹雪『僕、やっと分かったんだ』

吹雪『強くなる為には……仲間が必要だって!!』

吹雪『だから行こう……マミコ!!』

マミコ『ええ……鈴木くん!!』

吹雪・マミコ『クロスファイア!!』










野崎「こうして二人は合体技を完成させ……」

佐倉「ちょっと待って!!!」

佐倉「なんで!? なんでマミコもサッカーやってるの!?」

野崎「超次元サッカーは男女関係ないんだ」

佐倉「これサッカー漫画だよね!? 恋愛漫画じゃないよね!?」

佐倉「絶対剣さんに怒られるよ!!」

野崎「そ、そうか……」

野崎「やむを得ない……ここは違う路線で行くか」

佐倉「うん!! 私も絶対それがいいと思うって!!」

野崎「……じゃあ鈴木三郎で」

佐倉「うん!! そうしよう!!!」

別の日

佐倉(ふう……危うく違う漫画になるところだったよ)

佐倉(それにしても超次元サッカーなんて……野崎くん、たまにめちゃくちゃなこと考えるよなぁ)

鹿島「千代ちゃんおはよー!!」

佐倉「鹿島くん!! おはよー!!」

鹿島「それより聞いてよ!! 昨日堀ちゃん先輩がさぁ……」

佐倉「うんうん……」

鹿島「あ、御子柴と野崎だ」

佐倉「え!? どこどこ!?」










御子柴「そしたらよ、そのまんまバッドエンド直行でよー……」

野崎「それは大変だったな」

ゴオオ……

野崎「ん?」

御子柴「危ねえ野崎!! サッカーボールが直撃するぞ!!!」

野崎「……フルパワーシールド!!!」カキイン

一同「!!!!?」

野崎「……ふう、危なかった」

野崎「怪我はないか、御子柴」

御子柴「お、おう」

サッカー部員「すいませーん、ボールそっちに飛んじゃいましたー」

野崎「ああ、次からは気をつけてくれ」










鹿島「な、何今の野崎の技……なんかの超能力?」

佐倉「……」

鹿島(千代ちゃんも呆然としてる……)

佐倉「みこりん、野崎くんに守られてずるい……!!」

鹿島「そこ!!?」

~終わり~

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