百合子「コイスルオトメ」 (42)


ある日


七尾百合子「はぁ………………」

望月杏奈「百合子さん、どうか、したの?」

百合子「うぇぇっ!?あ、杏奈ちゃんいたの!?」

杏奈「ぁ……も、もしかして、じゃまだった?」

百合子「う、ううん!!そんなことないよ!ちょっとびっくりしちゃっただけだから!」

杏奈「なら、よかった……でも、百合子さん、ため息ついてたよね?」

百合子「へ!?あぁいや、うん、ちょっと…………」アワアワ

杏奈「…………ちょっと?」



百合子「し、しごと!ちょっとお仕事のことで悩んでたの!」

杏奈「そうなの……?杏奈、相談にのるよ?」

百合子「ううん!別に大したことじゃないから、うん!ありがとう!」

杏奈「ほんとに……?」

百合子「本当に!あっ、私レッスン行かなきゃ、杏奈ちゃんまたね!!」

杏奈「あっ……百合子、さん…………」

百合子「ほんとに大丈夫だからー!!」ピューン



杏奈「…………本、忘れてる……………………」

杏奈「……?なにか書いてある」ペラッ

杏奈「!」




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1507290755


会議室

杏奈「みんな、いる……?」


春日未来「急にどうしたの杏奈ちゃん、いきなり乙女ストーム!会議をやるって」


伊吹翼「あれ?そういえば百合子がいないけど……?」


真壁瑞希「望月さんから集合の声がかかるとは、珍しいですね…………どきどき」



杏奈「……最近の百合子さん、元気がないと、思わない?」

未来「百合子ちゃんの、元気がない?」

翼「うーん…………そういえば」

瑞希「そう言われると最近、ため息をついていることが多いですね」

杏奈「百合子さん、いつも持ってる本、忘れていったんだけど…………こんなこと、書いてた」スッ

「「「?」」」



『プロデューサーさんと、手をつなぎたい』


「「おぉ……………………」」



未来「?べつに普通に手を繋げばいいんじゃないの?」

翼「未来、違う違う」

瑞希「これが噂に聞く、"コイスルオトメ"というものですか…………きゅんきゅん」



杏奈「最近の百合子さん、よくプロデューサーさんのこと、見てる」

翼「あー…………言われてみれば」

未来「ほぇー……つまり、百合子ちゃんはプロデューサーさんがすきなんだね」

杏奈「たぶん。…………杏奈、なんとかしたい」

翼「……杏奈、いつになくやる気じゃない?」

杏奈「百合子さんが落ち込んでるところ、見たくない、から」

瑞希「それで乙女ストーム!ですか。これは熱い展開だぞ……めらめら」

杏奈「うん…………」


杏奈「みんなの力、貸してほしい」



Growing Storm! ミリシタ実装記念作品

※一部アイドルに関する独自の解釈があります


当日


事務所

杏奈「……………………」ピコビコ


コイ、ヲシタナラ、コイ、ヲシタヒョウジョウ。♪

杏奈「!」ピッ

瑞希『望月さん?萩原さんから、準備できたと』

杏奈「分かった…………じゃあ、始める」

瑞希『わかりました、では打ち合わせの通りにいきます……がんばるぞ』

杏奈「うん……お願い」

ピッ

ピコンッ

【プロデューサーさんと手をつなぎたい大作戦!(4)】

もちづきあんな/vivid rabit 『作戦スタートっ!(>▽<)/』


未来「!」コクッ

翼「!」コクッ


プロデューサー(以下、P)「……………………」カタカタ

未来「プロデューサーさーん、ちょっと休憩しませんかー?」

P「ん?……あー、ちょっと待ってくれ、この書類だけ終わらしちゃうから」カタカタ

翼「まぁまぁ、最近頑張りすぎですし、ちょっとくらい、いいんじゃないですかー?」

P「むぅ……いや、しかし…………」



音無小鳥「大丈夫ですよ?その書類、私がやっておきますから」

P「えっ?いや、それは」

小鳥「いえいえ、翼ちゃんの言うとおり、たまには休憩も大事ですし…………それに、みんなとのスキンシップは、もっと大事でしょう?」

P「それは…………そうですけど」

未来「ですよね!ですからプロデューサーさん、ちょっとお散歩に行きませんか?」

P「……うん、最近クルマ移動が多かったし、たまには歩きたいかな」

翼「じゃ、決まりってことで!」

P「まてまてそんなに急かすな……じゃあすいません、ちょっとお願いします」

小鳥「行ってらっしゃーい」


ガチャ バタン

小鳥「…………」グッ

杏奈「…………」グッ


杏奈(あの会議のあと、杏奈たちは百合子さんにバレないように、こっそり準備を進めた)

杏奈(奥手な百合子さんにどうやって手を出させるか、空いてる日はいつか、何が必要か……)

杏奈(もちろんプロデューサーさんにも内緒。知ったら勝手に手をつないじゃうから)

杏奈(いろんな条件がありすぎて、どうしようかと困っていたけど……)



河原

瑞希(百合子さんが、自発的にプロデューサーさんと手を繋ぐ方法)

瑞希(それ自体は、特に意図しない形でも良い……という結論に至りました。要は、きっかけさえ掴めればいいのです)

瑞希(というわけで、偶然でもいいので何とかして手を繋がせようと検討したのですが……)


小鳥『プロデューサーさんを落とし穴に落として、百合子ちゃんが助ける……というのは、どうかしら?』

小鳥『スケジュール調整?できるわよ?』

小鳥『あぁ、プロデューサーさん?あの人ああ見えていろいろ鈍いから平気よ』


瑞希(そばで聞いていた小鳥さんの作戦が採用されました)


散歩道

翼(そして、作戦はこう)

翼(近くの河原に落とし穴を作って、そこに百合子とプロデューサーさんを呼び出す)

翼(百合子には先に待っててもらって、プロデューサーさんは遅れてくるように私と未来で誘導して……)



未来(途中で別れて百合子ちゃんに会ったプロデューサーは……落とし穴にズボッと落ちる!)

未来(もちろん百合子ちゃんは穴に落ちたプロデューサーさんを助けようとするから、自然と手をつなげる……というわけ)

P「未来?なんか楽しそうな顔してるな」

未来「うぇっ!?い、いやあ、その……プロデューサーさんとの散歩、楽しいなぁって……でへへ~」



杏奈(落とし穴は雪歩さんに協力してもらって作った。瑞希さんは周囲の確認で現場待機、杏奈が全体を指揮する)

杏奈(作戦はカンペキ…………!あとは)

杏奈「プロデューサーさんが来るのを待つだ…………!!!?」




杏奈「……百合子さん、呼んで、ない」マッサオ




未来「でへへ~、やっぱりくさいですよね~」

P「ははは、それはくさいなぁ」

ドキドキモットハージケテー♪

未来「あれ?杏奈ちゃん……私のケータイじゃないみたい」

翼「あ、私だ。ちょっとあっち行ってますね」

P「おう」


ピッ

翼「もしもし~?」

杏奈『ど、どうしよう…………』

翼「ん?なにかあったの?」

杏奈『百合子、さん……河原に、呼んで、ない…………』




エェ~ッ!?



P「!?な、何かあったのか!?」

未来「まさか、なにかトラブルが!?」

P「ん?未来、なにか知ってるのか?」

未来「え゛っ……い、いやぁ~、と、特に何も無いですけど……」ダラダラ

P「???」


翼「どうするの?もう落とし穴の近くまで来てるんだけど……」

杏奈『と、とにかく……百合子さん、来るまで、時間かせぎ、して……!!』

翼「おっけー、じゃあ、百合子が来たら瑞希ちゃんに連絡するよう、言っといてね!」

杏奈『わかった……!』

ピッ


翼「プロデューサーさーん!」

P「翼、杏奈から何かあったのか?なにかトラブルとか……」

翼「い、いや~……そんなに大したことじゃ、なかったですよ~」アセアセ

P「そ、そうか?」

翼「えっと、それより……この近くに、すっごく気になってたケーキ屋さんがあって~プロデューサーさんと食べたいなぁ~って」

P「ケーキ屋?」

未来「え?でも、かわら」

翼(未来!いまは私に合わせて!!)パクパク

未来「!…………そ、そうですねっ!私も、翼ちゃんオススメのケーキ、気になるなぁ!」

P「?……いや、でもケーキ屋で休んでたら、流石に時間が……」

翼「プロデューサーさーん……だめぇ?」ウルウル

P「ダメじゃねぇ!俺もケーキ食べたくなってきたぞぉ!!」

翼「やったぁ!」



ピコンッ

もちづきあんな/vivid rabit『百合子さん』









LilyKnight/Yuriko Nanao『どうしたの?』



もちづきあんな/vivid rabit『いま大丈夫?』


LilyKnight/Yuriko Nanao『うん』

もちづきあんな/vivid rabit『すぐに』

もちづきあんな/vivid rabit『行ってほしい場所があるんだけど』







LilyKnight/Yuriko Nanao『場所?』

LilyKnight/Yuriko Nanao『迎えにとか?』



もちづきあんな/vivid rabit『劇場から少し歩いたところの 、橋の近く』

もちづきあんな/vivid rabit『違う』


LilyKnight/Yuriko Nanao『何かあったの?』


もちづきあんな/vivid rabit『とにかく行ってほしいの』

もちづきあんな/vivid rabit『なるべくすぐにお願い!』



LilyKnight/Yuriko Nanao『いいよ、行ってみるね』

LilyKnight/Yuriko Nanao『学校からだから』

もちづきあんな/vivid rabit『ありがとう!』

LilyKnight/Yuriko Nanao『30分くらいかかるかも』


もちづきあんな/vivid rabit『おっけー!』

ピロリンッ






百合子「どうしたんだろ、杏奈ちゃん」


河原

瑞希(望月さんから連絡が来ました。七尾さんがここに来るまで、30分くらい時間を稼ぐそうです)

瑞希(しかし、ここは定番のランニングスポットが近く、七尾さんが来ると騒ぎになりそうです)

瑞希(つまり、七尾さんが来るまで、人の注意をそらす必要があります……つまり)


瑞希「私に注意が集まれば、大丈夫……!そして、私ができることといえば…………!!」



お前らA「ん?あそこにいるの、なんか見覚えないか?」

お前らB「え?どこだ…………あれ?あれってまさか」


瑞希「れでぃーす、あーんど、じぇんとるめーん。みなさま、真壁瑞希の即興マジックショーが、はじまりますよ」

お前らA「すげぇ!瑞希ちゃんのマジックショーだと!?」

お前らB「オレ瑞希ちゃんの大ファンなんだよ!」

瑞希「ありがとうございます。それではまずは、このシルクハットから」


瑞希「見ての通り、タネも仕掛けもありませんが……このステキなステッキで……わん、つー、すりーっ」トントン

バサバサーッ!!

お前らAB「うおおおお!?」

瑞希「はい、このとおり……えっへん」

瑞希(周囲の視線が集まってきました…………このまま時間を稼ぎましょう)


ケーキ屋

翼「ん~~っ!やっぱりここのチーズケーキ最高~!!」キラキラ

未来「このフルーツタルト、とっても美味しいです!」

P「ははは、そりゃよかったなぁ……しかし本当に美味いなこのプリン。みんなに買って帰るか」



翼「……プロデューサーさ~ん?」

P「ん?」


翼「はい、あ~ん?」

P「!?」

未来「あーっ、プロデューサーさんズルーい!」

P「いやいやいやいや、翼、何してんだお前!?」

翼「え~っ?だって、このケーキ食べたそうにしていたから、あ~んしてるんですよ?」

P「そ、そんなわけないだろ……翼、ほら、人の目をあるから、な?」

翼「……だめぇ?」ウルウル

P「………………あーん」




ヒョイッ パクッ


未来「ん~っ!ありがとう翼ちゃん!」モグモグ

翼「あれぇ~?プロデューサーさん、もしかして、自分にくれるんだと思ってました~?」ニヤニヤ

P「………2人とも、後でレッスン入れておくな」

みらつば「「えぇ~っ!?」」

P「大人をからかうんじゃありません!!」




翼(でも、あーんした時の慌てよう……)

未来(プロデューサーさん、意外と子供っぽいところもあるし……なりより)



みらつば「「いろいろにぶすぎるよねぇ……」」

P「レッスン場空いてるみたいだから2、3時間くらいみっちりやってこい」

みらつば「「えぇ~っ!?」」






河原

百合子「杏奈ちゃんが言ってたところ…………このあたりかな?」








川沿い

瑞希「はい、ここに縦じまのハンカチがあります。タネも仕掛けもありませんが、ハンカチをこうやって手の中で揉むと……なんと、縦じまのハンカチが横じまになりました」

ワハハハハ!!

瑞希(師匠のネタまでやることになるとは……時間稼ぎも、そろそろ限界が近いですね……)









事務所

杏奈(百合子さん……まだ…………!?)ソワソワ






アリガトウゴザイマシター

P「さて、じゃあそろそろ帰ろうか」

翼「あ、あ~…………そ、そうですね……」

P「?」

翼(まずいまずい~!このままだとプロデューサーさん、帰っちゃうよ……!?)

翼(でも、ヘタに出て勘繰られちゃうのもマズいし……ど、どうしよう……!)




未来「………………プロデューサーさん!!」




P「うぉっ!?」

翼「み、未来!?」



未来「えっと、その……お、お願いがあるんです!」

P「ど、どうした急に?」



未来「今すぐ……いますぐに、河原に行ってくれませんか!?」

翼「未来!?ちょっと、急に」

未来「いいの!!とにかく、行ってほしいんです!」

P「河原?って、たしか、そこの橋のことか?」

未来「はい!」

P「そ、そうか……じゃあ、いっしょに」

未来「ダメです!プロデューサーさんが、ひとりで行かないと……!」

P「お、俺ひとりでか?」

翼「うぅ…………もうっ!プロデューサーさん、私からもお願い!!」

P「し、しかし、どうして急に河原なんか」

未来「…………それは………………………」ウツムキ

P「……翼、もしかして俺を散歩に誘ったのは、これが目的なのか?」

翼「…………うん」



P「……どうしても、理由は言えないんだな?」

みらつば「「……………………はい」」





P「…………わかった。とにかく、行ってみるよ」

みらつば「「!!」」パアアッ

P「お前たちが何か考えてることは分かった……でもお前たちのことだ、悪いことには、ならないんだろ?」

未来「もちろんっ!」

P「先に帰っててくれ。気をつけろよ?」

翼「はーいっ!」










河原

百合子「この辺かな……?あ、看板…………」


看板【ここで待て!】


百合子「?」



瑞希(!!あれは、百合子さん!)

瑞希「みなさま、申し訳ありませんが、これが最後の手品です……ごめんね」

エー?

瑞希「最後はド派手に脱出マジックでいきましょう……!見ての通り、このテーブルとテーブルクロスには、何のタネも仕掛けもありませんが……?」

瑞希「私がテーブルに隠れたところで、みなさん、わーんつーすりー!……と声をかけてください」

ハーイ

瑞希「それではいきます……」モゾモゾ

瑞希「…………せーの」

ワーンツ

瑞希「って言ったらお願いしますね?」ヒョコッ

ワハハハハ

瑞希「おほん、ちょっとおふざけが過ぎました…………それではいきます。せーのっ」



お前ら「「「「わーん……つー……すりー!」」」」



バサッ


お前らA「えっ……………?」

お前らB「いない……?」


ウオオオオオオ!?




河原

百合子「ここで待て、っていわれても……杏奈ちゃん、どうしたんだろう……?」

百合子「…………………はぁ」





百合子(最近、ずっとプロデューサーさんのことばかり、だなぁ…………)ポワポワ






ふとしたことから出会ったお姫様と王子様が、お互い愛し合って、障害を乗り越えて結ばれる。

よくあるラブストーリーとかの展開だけど、こういうお話は何度読んでも楽しい。

だって、あんなに想っている2人が結ばれるなんて、とっても素敵なことだから。

あんなに想っている2人なのに結ばれないなんて、あまりにも残酷すぎるから。

2人の結末にバッドエンドなんて似合わないんだ。


ペーストみすった
>>21は忘れてください


河原

百合子「ここで待て、っていわれても……杏奈ちゃん、どうしたんだろう……?」

百合子「…………………はぁ」











百合子(最近、ずっとプロデューサーさんのことばかり、だなぁ…………)ポワポワ



ふとしたことから出会ったお姫様と王子様が、お互い愛し合って、障害を乗り越えて結ばれる。

よくあるラブストーリーとかの展開だけど、こういうお話は何度読んでも楽しい。

だって、あんなに想っている2人が結ばれるなんて、とっても素敵なことだから。

あんなに想っている2人が結ばれないなんて、あまりにも残酷すぎるから。

2人の結末にバッドエンドなんて似合わないんだ。



じゃあ、私は?



本の虫とか、妄想爆発少女なんて呼ばれてた私。

そんな私を見つけてくれたプロデューサーさん。


2人で歩いてきた道は、大好きな本のように、幸せなハッピーエンドにつながっているのかな?


もしも、私のアプローチを、プロデューサーさんが拒んだら?

もしも、私の過ちで、プロデューサーさんを傷つけてしまったら?

仮にプロデューサーさんが受け入れてくれても、劇場のみんなとの関係が壊れてしまったら?


紙に書いた文字とは違う、無かったことになんてできないバッドエンドは、怖すぎるから。



だから、プロデューサーさんを諦めよう。「ーイ」

褒めて「コー」なんてくれなくていいから。

運命の人とか、思ってくれな「ユ」く「コー」ていいから。

頑張ってるプロデューサ「オーイ」さんの、横顔を見る「リコ」ーだけでいいから。


手をつなぐ「ユリコー」なんて、まるで恋人みたいなことも「ユリコー」いらないから。

「おーいってばー」



ましてや…………

「ゆりこー!」




百合子「だき………………へ?」

P「きこえてるか百合子ー!?」オーイ





百合子「…………プロ、デューサー……さん?」

P「うん……お前も呼ばれたのか?」






百合子「……まさか、聞こえて、ました?」

P「え?」


百合子「…………………………」

P「えっと、その……?」




カァァァァァァァァァ




P「…………ゆり、こ?」

百合子「………………む」

P「む?」




百合子「むりいいいいいいいいい!!!」ダッ

P「百合子!?」

百合子「いまはむりですううううう!!」

P「落ち着け百合子!いったい」ダッ



ズボッ








P「なにが…………ぁ?」

百合子「…………えっ?」


P「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!?」ヒュー


ドシーン!!


百合子「ぷ、プロデューサーさーん!?」




P「いてててて……何でこんなところに落とし穴が……未来たちが言ってたのはこれか……?」

百合子「だ、大丈夫ですか!?」

P「なんとかな……しかし、意外と深いな。百合子、ちょっと助けてくれないか?」

百合子「は、はい!手、つかまってください!」スッ

P「ありがとう……」



パシッ


ギュッ



百合子「しっかりつかまってください……!」

P「おう、頼むぞ百合子!」






百合子(……………………あれ?)

百合子(いま、私…………)







手、つなげたんだ………………








P「おい!?百合子ちょっと待て落ち」

百合子「…………ふぇ?」フラッ




ヒューーーン


百合子「わ、わわわわわわ!!?」

P「なんとぉぉぉぉぉぉぉお!?」


ドシーン!!


P「いてててて……2度も落とし穴に落ちるとは…………」

百合子「……………………」ポケー

P「…………百合子?」





わたし…………穴に落ちて……




いま…………プロデューサーさんと……手、つないでて……



でも…………そんなこと、しちゃいけないのに……






…………………………でも……







偶然なら…………いいよね?




百合子「………………えへへ///」ギュウッ

P「!?」

百合子「プロデューサーさん…………///」スリスリ

P「えぇ…………?」











翼「よかった……のかな?」

杏奈「うん……百合子さん、幸せそう」

未来「あんなPヘッドのどこがいいんだろうね?」

瑞希「春日さん」




杏奈(あのミーティングのとき、みんなに見せた、百合子さんの本)

杏奈(実は、みんなに見せた所には、つづきがあった)


『プロデューサーさんと、手をつなぎたい』




ペラッ






『できれば、抱きしめてほしい!』





杏奈(だけど、これは杏奈と百合子さんだけの秘密……良かったね、百合子さん)



翼「まぁいいじゃん!終わりよければすべてよしってことで!!」

瑞希「そうですね。では、帰りましょうか……」






P「………………あのー?」

杏奈「?」

未来「どうかしましたか?プロデューサーさん?」

P「いや…………穴の上から見てるんだったら、助けてくれない?」

瑞希「………………」





P「てか、これ…………お前らの仕業だよな?」

杏奈「…………えっと……」

翼「……………………せーのっ」












「「「「おふたりとも、ごゆっくりーーーー!!!!」」」」


P「うぉーい!?たすけてくれぇー!!」
















百合子「プロデューサーさん…………だいすき」ギュ-








すきです。

だいすきです。


いつまでもいっしょ。


だって、



恋する私には、プロデューサーさんだけだから。


あなただけですから!



おしまい



乙女ストーム!ミリシタ参戦おめでとうございます。


乙女ストーム!ミリシタ参戦おめでとうございます。


元ネタは、いきものがかり「コイスルオトメ」のMVです。

上位ですな...
http://i.imgur.com/GfQPIIN.png
恋する百合子かわいい、乙です

>>1
七尾百合子(15) Vi/Pr
http://i.imgur.com/MeJaqUS.jpg
http://i.imgur.com/oNaYKxk.jpg

望月杏奈(14) Vo/An
http://i.imgur.com/EP9Zy5G.jpg
http://i.imgur.com/4eHfLZQ.jpg

>>2
春日未来(14) Vo/Pr
http://i.imgur.com/00CMdus.jpg
http://i.imgur.com/bLcgMYZ.jpg

伊吹翼(14) Vi/An
http://i.imgur.com/HmRuKHK.jpg
http://i.imgur.com/Ro4vPdM.jpg

真壁瑞希(17) Da/Fa
http://i.imgur.com/Pro45Dr.jpg
http://i.imgur.com/h6WJMF9.jpg

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