友「海賊ってかっこいいな……俺もなりたいなぁ」
男「どうしたいきなり?ワンピースでも読んだのか」
友「男よ、俺はひとつだけの財宝をてにいれるために海に行くぞ」
友「お前を最初の仲間にしてやる。光栄に思えよ」
男「いや俺はいいよ」
友「いいから男も来い!」
男「おい、服を引っ張るな!」
男「それで港まで来たわけだが」
友「うーんここが冒険の始まりの場所か……」
男「そもそも船とかはどうするんだよ?」
友「へ?盗むに決まってるじゃん。おっこの漁船良さそうじゃん!燃料もたっぷりだし」
男「お前なぁ……まぁ海賊だし……別にいいか」
友「おっ、エンジンがついた。男よ!早く乗り込め!冒険を始まるぞ」
男「しゃーない」
友「けっこう遠くまできたな……うーん起伏がなくて暇だ」
男「ところで何処に向かってるんだ?」
友「うーんと……さぁ?」
男「さあって……お前なぁ」
友「大丈夫、旅の途中で行き先がわかる……何かイベントがおこるさ」
友「それに途中で航海士とか仲間になるだろうし」
男「そんなもんかな……あっあそこに浮き島がある。あそこにとりあえず上陸するか」
友「うーん初めて島、一体どんなモノが待ち受けてるのだろう」
男「だいぶ近づいてきたな……げっ!これ島じゃなくて鯨じゃないか」
友「よしこいつにはラブーンと名付けよう……頭に傷はあるのか?近づいてみよう」
男「おいおい……あんまり近づかない方がいいんじゃないか?」
友「大丈夫……主人公は死なないものさ」
男「そんなもんかな……っておい!鯨がこっちに向かって来るぞ!」
友「うわっ!船が転覆するっ……」
次の日の朝に漁船を盗んだ二人組の高校生の死体が発見された
友「忍者ってさ実際火とか吹けるのかな」
男「さぁ……漫画とかでは火とか水とか使ってるけどな」
友「忍者になりたい!よし男!忍者の里を探しに森へ行くぞ」
男「森にそんな里とかあるかな?」
友「戦国時代には忍者がいたんだぞ、今もあるに決まって。さぁ!」
男「おい、服を引っ張るな!」
男「うーん……夜の森は冷えるな」
友「ライター持ってきたから。使っていいぞ」
男「ありがとう……少ししか暖まれないな」
友「無いよりはましだろ。うーん何か手がかりはないか」
男「足跡とか探せばいいんじゃないか?」
友「忍者が足跡を残して里への道を示すとは思えない。他になにかないだろうか」
男「そういってしまったら他のも全部消えるけどな」
友「うーん……ダメだっ!手詰まりだ」
男「今日はさっさと帰るとするか」
友「見つかりそうにないし……出直すかなぁ」
男「それがいいだろ。ほら食べ物で印をつけてきたから、それをたどって帰ろう」
友「そうだな……ん?しっ!……何か聞こえないか」
男「確かに何か近づいてきてる音がするな」
男「そんな馬鹿な!熊が来た……しかも血に飢えたかんじだ」
友「食べ物の臭いにつられてやって来たか……そうだ!男よ、ライターを返してくれ」
男「ああ、それはいいが。一体どうするつもりだ」
友「ガス缶を6本ももってきた。それを使って火遁の術をする」
男「おお!それで熊を撃退するわけだな!やってくれ友よ」
友「喰らえ!火遁の術……」
その夜山火事が起こり二人組の高校生の死体が発見された
友「超人的な能力が身に付かないかな」
男「平凡な学生が軍を壊滅したりするあれか……」
友「かっこいいよな……神社に行って神頼みでもしてみるかな」
男「神から授かった能力か。確かにそれはかっこいいな」
友「だろ?早速神社に行こうぜ」
男「おい、服を引っ張るな」
男「霊験あらたかな神社についたぞ」
友「じゃあ早速お願いするか」
男「念力が使えるようになりたい」
友「世界を意のままにする能力が欲しい」
男「まぁやってみたけど……気休めだな」
友「だな……とりあえず帰るか」
友「ま、漫画みたいに軍を圧倒するとか無理か」
男「だな……ん?待て、何か音がしないか」
友「ヘリとか……これはキャタピラ?」
男「おいおいマジかよ。こっちに照準を合わせてるぜ」
友「嘘だろ……もしかしてさっきの願いがかなっちまっのか?」
男「それなら俺は念力が使えるはず」
友「やられる前にやってくれ男よ、お前なら勝てるぞ」
男「おおっ……頭の中で思い描いた通りにヘリが墜落していく」
友「他にどんなことが出来る?」
男「砲撃も全てはずすことが出来る」
友「すごいな……神がこの力を与えてくれたのか」
男「こんなすごい力をくれた神様に感謝しないとな」
友「是非会って話をしてみたいものだな……」
その日世間を騒がせた二人組の高校生は突然消えた
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