315冬馬「お前のそのむかつく態度、改めさせてやる!」961冬馬「なんだと!」 (32)

961冬馬「いきなり表れてなんだてめぇ!俺のそっくりさんか?悪趣味なヤローだぜ」


315冬馬「信じらんねぇのも無理はねぇな、俺は未来のお前だ」


961冬馬「なんだと?」


315冬馬「俺は961プロをやめて、仲間の力がどれほど素晴らしかったのかを理解したお前なんだ」


961冬馬「仲間の力?ハッ、未来の俺はとんでもねぇ甘ちゃんになってたんだな」


315冬馬「なんだと!?」


春香「なんか面白いものに出くわしちゃった!写真写真!」カシャ!

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961冬馬「仲間とかチームとかそんな仲良しごっこに付き合ってられるか」


961冬馬「アイドルは遊びじゃねぇんだ!仲間なんてトップになるには邪魔な存在だ!」


315冬馬「遊びじゃないのは誰だって理解している!それに一人だけじゃ限界がある!」


315冬馬「一人じゃできなくても三人で力を合わせればどんなことだって、どんな高みだって目指せるんだ!」


961冬馬「俺の見た目でそんな気持ち悪いこと言うんじゃねぇ!北斗も翔太も俺を引き立てるためのバッグダンサーにすぎねぇ!」


315冬馬「道理でお前たちのダンスは息がバラバラの三流パフォーマンスなんだな」


961冬馬「なんだと!」


響「なんだあれ」


春香「未来から冬馬君が来てけんかしてるんだよ」


響「いや言ってることがわけわからないぞ」

315冬馬「俺がなんで961プロをやめて315プロに移籍したかわかるか?」


315冬馬「961プロじゃ絶対に手に入れられなかったものを手に入れるためだ」


961冬馬「なんだそりゃ?頂点か?」


315冬馬「仲間たちの絆だ!北斗や翔太、315プロのアイドル達、そしてプロデューサー」


315冬馬「みんながいたから俺は961ではできなかったことをやり遂げられたんだ!」


315冬馬「なのに気付くのが遅すぎて、昔の俺にだんだん腹が立ってきて…」


315冬馬「だからわざわざ未来からきててめぇに言いに来てやったんだよ!昔の俺はクソガキだってな!」


961冬馬「なんだとてめぇ!黙って聞いてりゃ自分語りに説教かよ!俺に説教するなんて百万年はえーんだよ!」


315冬馬「なんだと!」


961冬馬「やるか!」


春香「あ、乱闘が始まるみたい!」


響「自分はあの明るいほうの冬馬にアイスをかけるぞ」


春香「じゃあ私はあの黒いほうにかけるね」

961冬馬「この野郎!」ドゴッ!


315冬馬「てめぇ!」ドガ!


961冬馬「…っ、クソッたれ!」ドゴッ!


315冬馬「この…わからずや!」ガッ!


ボコスカボコスカボコスカボコスカ!!!


響「凄い、どっちも譲らない戦いだぞ!」


春香「争いは、同じレベルの者同士でしか発生しないってよく言ったものだね!」

ズルッ


961315冬馬「あ!」


どんがらがっしゃーん!


響「あ!勢いあまって階段から落ちたぞ!」


春香「だ、大丈夫!?」ダッ!



冬馬×2「う~ん」


春香「よかった!まだ生きてる!」


響「でもなんか様子が変だぞ?」


プ~ン


春香・響「う”っ!」

9311冬馬「いつつ…何しやがるんだてめぇ、打ちどころが悪かったら俺死んでたぞ…」


9311冬馬「…ん?」クンクン


9311冬馬「クッサ!なんだこれ!どうなってんだ!俺の身体から出ているのか!」


春香「これ、おならの臭いだよね…」


響「冬馬、全身からおならの臭いが漂ってるぞ…、鼻が…鼻が曲がる…」


9311冬馬「そんな…まさかさっき階段から落ちた時、数字が混ざって…」


9311冬馬「そのせいで俺は全身悪臭人間になっちまったのか…?」


9311冬馬「こんなのありかよ…」

9311冬馬「これじゃあ…俺はステージに上がることどころか、外に出ることすらできねぇ…」


9311冬馬「ちくしょう…こんなことって…」


65冬馬「うっ…酷い匂い…」


9311冬馬「てめぇ!よくもやってくれたな!てめぇのせいで俺は!」


65冬馬「これでわかったか?ボンドというものがどれだけ冬馬を強くしてくれたのかを」


9311冬馬「何?」


65冬馬「数字がチェンジしてなんとなくだがお前にもわかるはずだ、冬馬のプロダクションがどんなところなのか」


9311冬馬「…確かに俺じゃない記憶が混ざっている、これって…」


65冬馬「ああ、それが冬馬のメモリーだ」


春香「あっちもなんか変わってるね」


響「気味悪いぞ」

9311冬馬「なるほどな、これがお前が言ってた未来の俺たちか」プーン


9311冬馬「こんな笑顔、今の俺じゃ絶対にだせねぇな…」


65冬馬「わかってくれたか?」


9311冬馬「ああ、こんなものを見せられたら、信じるしかねぇな」


9311冬馬「ちょうど、黒井のおっさんのところには不満があったところだ」プーン


9311冬馬「北斗や翔太と一緒に、やめさせてもらうことにするぜ」


65冬馬「気づいてくれてよかったぜ!」


春香「なんか丸く収まったみたいだね」


響「そんなことよりこの臭いなんとかならないのか!鼻が取れそうだぞ!」

9311冬馬「だが今の俺の状態だとアイドルすらできねぇんだが…一体どうしたらいいんだ」


65冬馬「ちょっといいか?」グッ


9311冬馬「あ?肩なんかつかんで何を…」


65冬馬「オラアアアアアアアアアアアアア!」ガクガクガクガクガクガクガクガク!


911冬馬「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”っ!!!!」ガガガガガガ!


春香「ちょっ、アレなにやってるの!急に肩をつかんで思いっきり揺らし始めたんだけど!」


響「そうか!わかったぞ!思いっきり揺らして数字を変えているんだ!」


春香「なるほど!」

65冬馬「これで…」


1319冬馬「何しやがる!」


ゴン!


1165冬馬「ぐおっ!」


春香「うわっ!頭突きした!」


響「凄い音したぞ」


39冬馬「ぐっ…、よけいに頭がガンガンするにゃぁ…」


1165冬馬「だけどこれでもうバッドな臭いは消え去っただろ?」


39冬馬「はっ!そういや確かに…もう臭わねぇにゃ!」


春香・響「にゃ?」

1165冬馬「いっつ…どうやらさっきヘッドバットされたときに数字がチェンジしたっぽいな」


39冬馬「わ、わりぃ…そんなつもりじゃなかった。つい…」


1165冬馬「気にするな、結局は元に戻れたからノープロブレムだ!」


1165冬馬「そんなことよりどうだ?ハートがパッションで溢れかえってる感じがするだろ?」


39冬馬「パッション?確かに前と比べて心が熱くなってるような気がするが…」


1165冬馬「そう、その強いエモーションがパッションだ!お前は生まれ変わったんだよ、ニュー冬馬に!」


39冬馬「冬馬が…生まれ変わった?」


響「何言ってるかわかるか?」


春香「さあ?」

1165冬馬「この強いパッションを黒井のおっさんのところでないがしろにはもったいないぜ!」


1165冬馬「翔太と北斗を連れて、一年後にできる315プロダクションへ移籍するんだ!」


1165冬馬「そこでなら961じゃできない、ハイエストなライブをエンジョイできるぜ!」


39冬馬「ほ、本当に?」


1165冬馬「もう一人の自分が言ってるんだ!間違いないだろ!」


39冬馬「そうか…それもそうだな。わかったにゃ」


39冬馬「俺は今日限りで961プロをやめるにゃ、そして一年後のそのプロダクションに入って、もう一度トップアイドルを目指すぜ!」


1165冬馬「その意気だ!応援してるぜ!過去の俺!」


39冬馬「ああ!お前もがんばれよ!未来の俺!」


W冬馬「それじゃあな!会えてよかったぜ!」




響「なんかうざいな」


春香「そう?面白かったけどなぁ」

1165冬馬「これで過去のくすぶってた冬馬にエンカレッジできた」


1165冬馬「まさか自分自身を叱るなんてこんなマジカルなエクスペリエンスは他では味わえないぜ、タイムマシン用意してくれたプロデューサーには感謝だな!」


1165冬馬「さて、帰るか。過去の冬馬もしっかりやってくれるといいが、同じ冬馬だからその心配はないか!」

315プロ


ガチャ


1165冬馬「うーっす、帰ったぞ」


39冬馬「あ!冬馬チャン!お帰り!」


39北斗「結構時間かかったね?どこに行ってたの?」


1165冬馬「うぉっ!?」ビクッ!


39翔太「どうしたの冬馬チャン?そんな怖いもの見たような顔して?」

1165冬馬「なんだよ北斗翔太!そのクレイジーな恰好は!似合ってねぇ猫耳つけんなよ!」


39翔太「クレイジーって…何言ってるの冬馬チャン?これって新生ジュピターのユニット衣装でしょ?」


1165冬馬「何!?」


39北斗「冬馬チャンが自分で考えた癖に忘れるどころかイかれた格好扱いとか、失礼しちゃうにゃぁ」


1165冬馬「ね、猫耳だと…!?嘘だろ…なんで俺がそんな…」


ズキンッ!


1165冬馬(ぐっ…!頭が…!)

1165冬馬(なんか…冬馬の身に覚えのないメモリーが俺のブレインに流れ込んで…)


1165冬馬(このメモリー…そうか…俺が過去を変えたから…未来も変わったんだな)


116539冬馬(どうやら、961プロを抜け出してからの一年間、あっちの冬馬は北斗たちを過去の冬馬のカラーに染めたらしい…にゃぁ…)


611359冬馬(そして…変わったことで生じるタイムパラドックスを修正するために)


6395冬馬(今の時代の冬馬の…記憶を…書き換えてるわけか……)


3965冬馬(迂闊だったぜ…過去を変えたら未来まで変わるのはナチュナリーじゃないかにゃ……)


395冬馬(最後の最後で…ドジっちまったなぁ…へへっ…)


39北斗「と、冬馬チャン?大丈夫にゃ?」


39冬馬「ああ、問題ないにゃ、心配かけてすまねぇな」


39翔太「もうびっくりしたよ!人が変わったと思ったら急にうずくまって頭抑えてたもん」


39冬馬「わりぃわりぃ」

39翔太「でもこれで次のライブは安心して開催できるね♪」


39北斗「ああ、早く子猫ちゃんたちに、北斗たちのパフォーマンスを見せてあげたいにゃ☆」


39冬馬「そう考えると待ちきれねぇな!よし!そうと決まれば練習あるのみにゃ!」


39冬馬「次のライブで、ジュピターの力をファンのみんなに見せつけてやろうぜ!」


39北斗・39翔太「にゃあ!!」


39冬馬(そうだよなな、未来が変わったからなんだっていうんだ!)


39冬馬(どんな未来に代わっても、ジュピターの三人さえそろっていりゃ、何の問題もないにゃ!)


39冬馬(このにゃんにゃんジュピターで、ファンのみんなを笑顔にさせてやるにゃ!)


39冬馬「俺たちのアイドルライフはこれからにゃ!」

響「なあ春香、春香は過去に戻ってやり直したいことってあるか?」


春香「う~ん、ないこともないけど…」


春香「あんな気持ち悪い様になるんだったら、私は今のままでいいかなぁ。プロデューサーやみんなが変な形で会うことになるかもしれないし」


響「だな」


終わり

響「なあ春香、春香は過去に戻ってやり直したいことってあるか?」


春香「う~ん、ないこともないけど…」


春香「あんな気持ち悪い様になるんだったら、私は今のままでいいかなぁ。プロデューサーさんやみんなが変な形で会うことになるかもしれないし」


響「だな」


終わり

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