ちひろ「？」

モバP「ｽｩｩｩｩｩｩｩ.....ﾊｧｧｧｧｧｧ...」

モバP「………大石泉すき…」

ちひろ「は？」

モバP「最初は友達に誘われて面白そう程度だったのに」

モバP「アイドルとしてファンを楽しませることがたのしくなるほど成長した大石泉すき…」

ちひろ「ちょっと、仕事のしすぎてどうかしたんですか」

モバP「僕思ったんですよ」

モバP「疲れてもいずみんのことを思い出すと頑張れるから気持ちを吐けばもっと頑張れんじゃないかと…はぁ…いずみんすき…」

ちひろ「私がいるんですからやめてください。それとなんですかいずみんって」

モバP「まあまあ…まだまだあるんですよ、吐きたいことは」

ちひろ「やめてください、手を動かしてください」

モバP「泉がデビューしてから少し経った頃、外国でのお仕事あったじゃないですか」

ちひろ「ハァ……確か、アメリカでしたよね？」

モバP「そうですそうです。あの時、泉は亜子とさくらの保護者っぽいことしてたけど」

モバP「本当は自分も浮かれているって、泉が…いやーかわいい…」

ちひろ「あー早く仕事終わらせたいんだけどなー」

モバP「その後のLIVEも無事成功してよかったですし」

ちひろ「プロデューサーさん張り切ってましたもんね」

モバP「僕も頑張った甲斐がありました」

モバP「それで帰りの飛行機で寝てる泉の顔がとても可愛かったんですよ……あっこれその時の写真です」

ちひろ「あ、かわいいですね」

モバP「でしょ！？普段見れない顔を見れて幸せですよ」

ちひろ「いやそれより仕事ですよ仕事」

モバP「まあまあ…まだまだあるんですよ、吐きたいことは」

ちひろ「助けて泉ちゃん……」

モバP「世間では泉の弟になりたいとか言われてますけど僕はそうは思いませんね」

ちひろ「一応聞きますけどどうしてです？」

モバP「弟だったら年齢的に泉をプロデュースできないじゃないですか！」

ちひろ「今日はめんどくさいなあこの人…」

モバP「まあ泉が姉ってのは人生最高かもしれませんけど…」

モバP「でも弟だったらいつか姉の花嫁姿を見ることに……」

モバP「あれ！？いつか僕も仕事じゃなくガチの花嫁姿見ることになるんじゃない！？」

ーーーーーーーーー


大石泉が引退してから数年後

モバP「お！泉からメールか！どれどれ…」

「モバP、私たち結婚することになりました。式の時はモバPにも招待状送るね」（写真付き）

モバP「…………………」

モバP「あー死ぬっ…」

ーーーーーーーーーーーー


モバP「うぐぅ…心臓が痛い……嬉しいようで寂しいようで…うぅ……いやだぁ……」ｷﾞﾘｷﾞﾘ

ちひろ「………あ、終わりました？」

モバP「なんか僕に娘がいたらこんな気持ちなんですかね…」

ちひろ「さあ…？それより仕事…」

モバP「それでですね、花嫁衣装の仕事取ってきた時の泉の話もあるんですよ！」

ちひろ「あーはいはい、もうこの際話聞きますよ。お茶持って来ますね。コーヒーがいいですか？」

モバP「あ、お茶で。ありがとうございます」

ちひろ「いえ」

ちひろ「はいお待たせしました。それで？」

モバP「それで花嫁姿の泉…美しかったんですよ…やはりこの仕事持って来て正解だと」

モバP「泉は自分自身の容姿がどんなに良いか気付いていないんですよね」

モバP「容姿だけじゃなく風貌もいい子なんですけど…自信がないといいますか」

モバP「泉は素敵だ。ってことを改めて教えたかったんですよね」

モバP「……でも花嫁ってことで本人たちはいい思いしなかったでしょうけど…」

ちひろ「まあ仕事ですから…」

モバP「純白のウェディングドレス着た美しい泉に雰囲気だけでもいいから隣に来てって言われた時……僕ドキドキしちゃいましたよ」

モバP「僕が思春期のチェリーボーイだったら確実に勘違いしちゃいますね」

ちひろ「まあそんなこと言われちゃったら…わからないでもないですね」

モバP「ですよねですよね！！！」

モバP「ふぅ……よし、ちひろさん！仕事しましょう！」

ちひろ「一発殴りたいなぁ…」

モバP「もう大丈夫です、いつもの僕に戻りますから！」

ちひろ「仕事は残ってるんですから、頼みますよ」

モバP「あ、でも僕今から後外回りなんですよ」

ちひろ「もう…帰ってからちゃんと残ってるもの終わらせてくださいよ！」

モバP「はは、もちろんですよ！それじゃあ僕は出ますね！」

モバP「行ってきまーす！」

ちひろ「はい、行ってらっしゃい」





ちひろ「はー疲れたわ……」

ｶﾞﾁｬ

大石泉「ただいま」

ちひろ「あら泉ちゃんお帰りなさい」

泉「ちひろさん。モバPは？」

ちひろ「いまさっき出て行ったわよ」

泉「あ、そうなんだ」

ちひろ「今日のレッスンはどうだった？」

泉「モバPが教えてくれたのど飴もあるから快調だよ」

ちひろ「ならよかった」

泉「…………」

ちひろ「…………（泉ちゃんのこと真面目に考えてるのよね…あの人）」

泉「モバPいつ頃帰ってくるのかな」

ちひろ「さあ…ちょっとわからないですね」

泉「早く帰ってこないかな」

モバP「ふふっ、泉ちゃんよっぽどモバPさんのことが好きなのね」

泉「大好きだよ。こんな私をちゃんとプロデュースしてくれて」

泉「モバPがいなかったら今の私はいないしね」

泉「それに私の計算だとモバPは私のこと…」

ちひろ「え？」

泉「ふふ、なんでもない」

あとはまかせた

ーーーーー
モバP「それでは当日よろしくお願い致します」

「はい！

モバP「ふぅ…これで終わりか…」

モバP「………」

モバP「はぁ…泉好き…今すぐ会いたい…」

モバP「こうしちゃいられん、今すぐ戻って泉に会おう」

車内
モバP「（はー泉すき…）」

モバP「こんな時間か…腹減ったな…コンビニで何か買うか…」

ーーーーー
ちひろ「そういえば泉ちゃん、今日はもうレッスンないのよね？」

泉「うん、今日はもう終わり」

ちひろ「家まで送って行きましょうか？」

泉「あ、大丈夫。ただモバPに作ってきたお弁当渡せなかったから、夜食べてもらおうと待ってるだけだから」

あ、>>1の者です。続き書きます

ちひろ「まるで妻みたいですね」

泉「私はモバPのお嫁さんだよ」

ちひろ「」

泉「なーんてね」

泉「私まだ15歳だからもう少し待たないと」

ちひろ「……そうですね」

ちひろ「（モバPさんあんた何やらかしてるんですか！完全にときめいてるじゃないですかぁぁ！）」
　　

誤字をする非力な私を許して欲しい…

泉「ちひろさん。私はモバPのことが好きだよ」

ちひろ「」

ちひろ「と、突然どうしたの泉ちゃん？」

泉「なんか自分の気持ちを吐きたくなっちゃった」

泉「アイドルの道に誘ってくれたさくらや亜子にも感謝してるけど……」

泉「モバPがプロデュースしてくれなかったら今の私はいない」

泉「どんな時も熱心に私の話を聞いてくれて…一緒に悩んでくれたりアドバイスしてくれたり…」

泉「そうしてる内に友達とはまた違う感情を抱いたの」

泉「今はまだアイドルとプロデューサーだからこの気持ちは伝えれないけど…いつか…きっと…」

ちひろ「泉ちゃん……」

モバP「好きとか嫌いとか～」

モバP「最初に～言い出したのは～誰なのかしら～っと」

モバP「いま戻りましたー」ｶﾞﾁｬ

泉「ふふ、このことは内緒ね」

ちひろ「え、ええ」

モバP「ん？なんの話？」

泉「なんでもないよ」

モバP「そっか、ならいいや」

泉「それよりモバP、その袋は…？」

モバP「これ？夜飯」

泉「そっか…私、お弁当作ってきたんだけど…いらないかな」

モバP「…をちひろさんに買ってきたんだよ」

モバP「てなわけではいこれ！どうぞ！」

ちひろ「いや私すでに弁当がある…」

モバP「はいこれ！！どうぞ！！」

ちひろ「受け取っておきます…」

ちひろ「（これは貸しですからね）」

モバP「（すいません…恩に着ます）」

モバP「あーお腹空いたなー！どこかにお弁当作ってきてくれた子いないかなー」ﾁﾗｯﾁﾗｯ

泉「ふふっ、はいそれじゃあこれどうぞ」

モバP「ありがてえ…ありがてえ…」

モバP「お弁当作ってきてくれるなんて嬉しいなあ…（はー泉好き）」

泉「モバPさえよければ毎日作ってきてあげようか？」

モバP「天に登るほど嬉しいけど…毎朝大変だろ？無理しなくていいよ」

モバP「気持ちだけ受け取っておくよ、ありがとう」

泉「私が作りたいからするの、ね？いいでしょ？」

モバP「えー…うん…それじゃあお願いしちゃおうかな」

泉「ふふ…やったっ」

モバP「（毎日泉の弁当食べれるとかもう死んでもいい……）」

ちひろ「（あの顔…泉ちゃん…胃袋は掴んだって内心思ってるわね…）」

泉「それじゃあ私は帰るね」

モバP「まさか弁当渡すために待っててくれたのか？」

泉「うん」

モバP「そうか、ありがとう（ああああああなんじゃこの可愛いのはあああああ！！！！）」

モバP「家まで送っていくよ」

泉「大丈夫、モバPも疲れてるでしょ？」

モバP「僕のことなんかいい、泉の方が大切だ」

泉「モバPの…そういうとこ好きだな」

モバP「……………」

モバP「（い、いま！いま聞きましたか！？ちひろさん！！！）」

ちひろ「（ってそんな目線送ってこないでくださいよ！めんどくさい！）」

泉「本当に大丈夫だよ。ただ、お弁当の感想聞かせてね」

モバP「もちろん！」

泉「それじゃあまた明日」

モバP「お疲れ様～」

ｶﾞﾁｬ...

モバP「フゥゥゥゥ……」

ちひろ「また始まる…」

モバP「泉すき…」

モバP「僕のために弁当作ってくれるなんて…幸せ…たまらん…」

モバP「この幸せおすそ分けしたい…やっぱ独り占めにしたい…」

ちひろ「あーはいはい、終わったら仕事してくださいよ」

モバP「やっぱり泉は将来いいお嫁さんになりますよね！」

ちひろ「はぁ…まあ…」

ちひろ「（なるというか、向こうはもうその気というか…）」

モバP「でも…いつかいい人を見つけて泉も結婚しちゃうんですよね……」

ちひろ「そうですね…（結婚相手はもう決まってますよ…）」

モバP「うぅ…その時はちゃんとお祝いしてあげないとなぁ…」

ちひろ「え？プロデューサーさんは泉ちゃんと結婚したくないんですか？」

モバP「僕は泉のプロデューサーですよ？」

モバP「結婚したいだなんて…恐れ多いですよ」

モバP「それに泉はそんなこと望んでないと思いますし」

ちひろ「（ものすごく望んでいるわよ…）」

ちひろ「それじゃあこの先、泉ちゃんが引退した時…もし告白されたらどうするんですか？」

モバP「はははっ！そんなことあるわけないじゃないですか！」

モバP「泉は僕のこと先生みたいな感じで信頼してくれてるんですよ」

モバP「恋愛感情なんかあるわけないじゃないですか」

ちひろ「でもさっきまでプロデューサーさん、泉ちゃんのこと好き好き言ってたじゃないですか」

モバP「僕なんか泉と釣り合いませんよ」

ちひろ「泉ちゃんに刺されても知りませんよ…」

モバP「え？何を刺すんですか？」

ちひろ「なんでもありませんっ！」

ちひろ「はぁぁ…私少しお手洗いに行ってきます」

モバP「わかりました～」

モバP「ふぅ、続きやるか」


泉「……ねえモバP」

モバP「うわっ！！！」

泉「きゃっ…」

モバP「い、泉か。ごめんね、びっくりしちゃって…」

泉「ううんいいの、私こそ突然声かけちゃって」

モバP「あれ？さっき帰ったんじゃ…」

泉「ちょっと事務所に忘れ物」

モバP「あ、そうなんだ」

泉「それでモバP」

モバP「ん？」

泉「さっきモバPが私のこと話してたの聞いちゃったんだけど」

モバP「…………………」

モバP「（終わった…僕の人生終わった……すきすき連呼するやつなんか嫌いになるよな……終わった…）」

泉「モバP？」

モバP「……ごめん…こんな担当アイドルに好きって言いまくる男なんて嫌だよな…」

泉「何言ってるの？」

モバP「へ？」

泉「私が聞きたいのは結婚したいの部分」

モバP「んん？」

泉「もうっ、つまり…」

泉「本当に私と結婚したくないの？」

モバP「えぇ！？」

泉「どうなの？」

モバP「いやっあの…愛してるけど…でも…でも…泉はアイドルだし…」

泉「はぁ…これじゃあダメね」

モバP「何が、言いたいんだ？」

泉「目をつぶって」

モバP「え」

泉「モバP目をつぶって」

モバP「う、うん…」



ﾁｭｯ


モバP「…………………」

泉「これが、私の言いたいこと…かな？」

泉「ふふっ、それじゃあまた明日ね。モバP」

モバP「…………………」

ちひろ「戻りました…あれ？プロデューサーさん？」

ちひろ「ちょっとプロデューサーさん」

ちひろ「………」

ちひろ「し、死んでる………」

モバP「はっ！？す、すいません！ちょっと河渡りかけてました」

ちひろ「は、はあ？」

モバP「ちひろさん…」

ちひろ「はい？」

モバP「僕、いずみんと結婚します」

終