【仮面ライダー】大我「ニコが可愛い」 (69)


 大我がみんなに相談して回るだけのss
 
 当然キャラ崩壊注意
 
 遅筆です

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1505555593





永夢「...は?」


第1話 宝生永夢




大我「最近ニコが可愛いんだよ。何度も言わせんじゃねえ」

永夢「」

大我「いや前までも十分可愛いかったな
   ただ卒業してから今までになかった大人な雰囲気をひしひしと感じるんだ」

永夢「(チベットスナギツネのような表情)」

大我「まだ口の悪さは直っちゃいねえがな...それはそれでまたいいんだが」

永夢「(チベットスナギツネのような表情)」

大我「おい、聞いてんのかエグゼイド」

永夢「(チベットスナギツネのような表情)...ハッ!だ 大丈夫です!」





永夢「そうだ...僕はドクター 僕はドクター
   患者の相談やメンタルケアは医師としての使命...」

大我「何をブツブツ言ってんだ?」

永夢「気にしないで下さい!
   さて...大我さんはどうして僕に相談してくれたんですか?」

大我「お前は俺とニコとの付き合いが比較的長いからな...
   俺たちについての率直な意見が聞きたいんだ」

永夢「なるほど、わかりました
   僕の意見でよければ是非アドバイスさせてもらいますよ」

大我「助かるぜ...」
  


大我「実は最近俺なんかとあいつが一緒でいいのかって思い始めたんだ」

永夢「いいですよもうほんと さっさとくっついちゃって下さい」

大我「なんか唐突に扱いが雑になったんじゃねーか?」





永夢「ちょっとそれ本気で言ってますか?!」

大我「冗談でこんなこと相談するわけねえだろ!」

永夢「どこからどう見てもベストマッチじゃないですか!」

大我「美少女株主看護師系美少女天才ゲーマーと三十路身体ボロボロデイトレーダー系無免許医のどこが釣り合ってるんだよ!」

永夢「それはそうだけどそうじゃなくて...
   はあ... じゃあ今度は一度僕の話を聞いてくれますか?」

大我「...わかった」


永夢「いつも言ってますけど僕は患者のみんなに笑顔になってもらいたくてドクターになったんです。
   だから昔は『僕一人で患者を笑顔にできてようやく一人前なんだ!』って思ってた。
   大我さんたちとの協力プレーでチーム医療をわかったつもりになったけどやっぱりそういう考えが残ってたみたいで。」

大我「...」

永夢「そんな時だったんです、ニコちゃんと会ったのは。
   僕は彼女を笑顔にできなかったけど大我さんにはそれができた。
   正直少し悔しかったけど...自分にはできないことを他の人に任せるってこと、あの時にわかった気がするんです。」

大我「...それがどうした?」

永夢「ああもう鈍いですね!
   ニコちゃんを笑顔にできるのは大我さんしかいないってことですよ!
   ニコちゃん以外はなんだかんだ笑顔にできてた僕がいうんだから間違いないです!
   自信持って下さいよ!」

大我「エグゼイド...」




永夢「というわけで大我さんとニコちゃんの相性は僕が保証しますから
   まだ何かありますか?」

大我「いや...もういい、迷惑かけたな」

永夢「...謝るなんて大我さんらしくないです。
   もっとドーンと構えて下さいよ」

大我「言ってくれるなエグゼイド...
   まあいい 帰らせてもらうぞ」

永夢「はい お気をつけて!」



永夢「はあ...僕もそろそろ彼女とか欲しいんだけどなあ...」

永夢「小児科医は出会いがないしCRの業務も忙しいし...
   たまの休みもほとんどゲームに使っちゃうから...」


永夢「あれ...? なんで涙が出てきてるんだろう...?」


はい こんなノリでこれくらいの長さのやつを上げていきたいと思っています。
他の話とは繋がってるけど繋がってないくらいの関係です。




貴利矢「...あー...やっぱり?」


2速 九条貴利矢




大我「やっぱり?まるでもう知っていたような言い草だな」

貴利矢「あ いやちょっとしたノりの違いだ うん」

大我「そうか まあまだお前には言っていなかったから当然か」

貴利矢(側から見たらバレバレだっつうの!)

貴利矢「で?なんでわざわざ自分にそんなこと話すワケ?」

大我「あいつとの接し方がまだよくわからなくてな」

貴利矢「お おう」

大我「チャラそ...女の扱いのうまそうなお前に聞いてみようと思ったわけだ」

貴利矢「あれ?今自分ノせられちゃってる感じ? ノっちゃうよその喧嘩?」




貴利矢「でも確かにそういう部分もあったかも知れねえな...
    モテたいってことでサッカーやってた頃もあるし」

大我「ほお..意外だな」

貴利矢「モテたいってことでアイドルグループにも入ったし」

大我「お前何で医学部入れたんだよ!」

貴利矢「まあおかげさまでいくつか教訓みたいなのは得られたかな」

大我「そうだ そういうのを教えろ」


貴利矢「ほとんどお互いにとって気持ちよく手を切る方法だけどそれでいいか?」

大我「縁起でもねえからやめろ!」





貴利矢「若気の至りってやつよ
    監察医になってからは忙しくてそんな暇なかったしバグスターになってからは医療に命を捧げるって決めたからな」

大我「はあ...どっちにせよお前に聞いたのは間違いだったみたいだな」

貴利矢「まあ待てって
    恋の先輩として話だけでも聞いてやっからよ」

大我「...乗りかかった舟 ということか...」

貴利矢「そうそうそんな感じ
    さて と、自分結構長い間死んでたからお二人の関係がよくわかんないんだけど?」

大我「見ての通り患者と主治医だ」

貴利矢「(無視)今の関係性を考えないとアドバイスのしようもないからなあ...
    じゃあ最近お二人の間で起きたこととか?」




貴利矢「あ そういえば患者と主治医っていうのは『元』じゃないの?」

大我「...クロニクルが終わるまでにあれだけ再発したんだ
   アフターケアも主治医の役目なんじゃねーか?」

貴利矢(そうきたか!)




大我「最近の出来事か...
そうは言ってもゲーム病治療で出突っ張りだからな
   特に何かイベントがあったわけじゃねえぞ」

貴利矢「(まさかとは思うが意外と冷めてるのか?)
    あーよくないねー
    主治医()だったら短くても一緒にいる時間とか意識的に作っとかないと」


大我「いや?治療時以外は大抵あいつの方から寄ってくるぞ?」

貴利矢「そういうのを言えっつってるんだよ!」




大我「別に特別な何かをしたってわけじゃねえよ!」

貴利矢「お前なあ... なんかどうでもよくなってきた
    じゃあ具体的にどこで困ってるんだよ?」

大我「...例えば新しい服を買った時に『どれがいい?』とか言って俺にふってくることとか?」

貴利矢「(何かおかしいとか思わないのか...?)
    へ へー 写真とかあったりしないの?」

大我「無理やり撮らされたから残ってるぞ
   レーザー お前ならこの状況どうやって対処する?」

貴利矢「あ 本当だ よくにあってるじゃn...!!!...」



この時監察医九条貴利矢の慧眼がある一点に釘付けになった

貴利矢(ベッドに枕が...2つ...!?)




貴利矢(背景から考えてこの部屋はニコちゃんがデザインしたものに違いない
   普通に考えればこれは自室のベッドといったところだろう。
   そこに枕が二つ...)

貴利矢(枕を複数使う派なのかもしれないがそれにしてはデザインに統一感がない
   撮影のためとはいえ平気で部屋に上がり込ませるレベルの仲なのも踏まえると...)



貴利矢(こいつ、もしかして未成年女性と同衾ひいては同棲しているんじゃないか...!)

大我「?」



貴利矢(無論考えすぎという可能性もある、というかそっちの公算の方が高い...
   自分も正直教師と生徒の関係がちょっと発展したくらいに考えてたし
   ただ今となっては微妙に否定できない!)

貴利矢(どうする?この可能性に気づいてしまった自分はそれをどう行動に生かす?)




大我「おい 相談にノるっつったからにはちゃんと...」

貴利矢「結構です」

大我「は?」

貴利矢「そう、結局ありのままのお前が一番だよ
    自分からアドバイスできることは特にないです!」

大我「...そういうものなのか?」

貴利矢「そ!じゃあ自分ちょっと呼ばれてるんで 失礼」

大我「おい!まだ話は...いっちまった」


貴利矢(もし万が一のことがあればあの病院は衛生省に取り潰される...
    そして自分は真実を問いただす覚悟はない...やはり現状維持がベストか)

貴利矢(良かったんだよな、これで
    自分の嘘は二人のためになったんだよな?)




貴利矢さんの学生時代は中の人ネタです(モテたくてサッカー部→劇団EXILE)
ゲストによって大ニコの関係は適当に変わります(重要)




ポッピー「すごーい!大我がそんなこと言うなんてビックリだよ!」


3小節目 ポッピーピポパポ




大我「...悪かったな そんな柄じゃなくて」

ポッピー「そっかー 大我もようやく素直になってくれて、ポッピー感激だよーっ!」テロロン

大我「はあ... そのことについて一つ相談があるんだ」

ポッピー「なになにー?!大我の相談なら何でも聞いちゃうよ!」

大我「ニコから見た自分がどう映っているのかよく分かんねーんだよ
異性の意見が聞きたくてな...」

ポッピー「任せて!ポッピーがピヨピヨっと解決しちゃうよ!」テロロン

大我(仮野明日那の時に聞いた方がよかったんじゃねーか?)




ポッピー「でもどうして今になってそんなこと気になり始めたの?
ちょっと前の大我だったら」

ポッピー『あいつがどう思っていようが俺には関係ねえキラーン』

ポッピー「とか言っちゃいそうなのにー!」テロロンテロロン

大我「ああもううるせえな!話聞く気あんのかよ!」

ポッピー「ご ごめん... 今度は真面目に聞くよ!」

大我「全く...」



大我「...あいつに嫌われてやいないか心配になってな」

ポッピー「」




ポッピー「...冗談じゃないんだよね?」

大我「冗談でこんなこと聞かねえ」

ポッピー「仲悪い要素ってあったっけ?」

大我「いまでもずっと暴言吐いてくるぜ」

ポッピー「あんなにずっといるのに?」

大我「あいつにとっては普通なのかもしれねえ」

ポッピー「そばにいて何も感じないの?」

大我「そういうことには疎いからな」

ポッピー「...プペポパピヨる...」




大我「...いや、薄々感づいてはいるんだ。あいつは俺に好意らしきものを持ってくれているかもしれないってな。」

ポッピー「...」

大我「でも...それが何なのか分からねえんだ。
俺の気持ちを打ち明けた時にあいつがそれを受け入れてくれるのか?ひょっとしたら今までの関係が全部崩れちまうかもしれねえ。」

ポッピー「...」

大我「それにあいつはまだガキだ!仮に受け入れてくれたとしてその気持ちが錯覚だったとしたら?
俺はまた誰かの人生を狂わせて...」

ポッピー「大我」

大我「なんだ?!」



ポッピー「ニコちゃんに謝って」




大我「!?」


ポッピー「確かにニコちゃんはまだ子供だけど、自分の主治医が信頼に値するかわからないほど幼くもないよ。
...だからニコちゃんを自分の気持ちへの言い訳にするのはやめて。」

大我「...!!」

ポッピー「そばにいたから分かるよ。
大我が5年前の事件をどれだけ後悔しているかも、頑張って償い続けてきたことも。
でも...償い続けることは過去に縛られることじゃないんだよ。」

大我「...」

ポッピー「大我には...今のニコちゃんと自分自身で向き合ってほしいな。
確かに大我は不器用だけど...ニコちゃんのことを一番わかってあげられるのも、きっと大我だから。」






大我「...悪かった」

ポッピー「...というわけでポッピーからポパピプペナルティ!
ポッピーの質問タイムは強制終了!あとは大我が考えてねー!」テロロン

大我「...上等だ お前なんかの助けはいらねえ
こっちで勝手にやらせてもらうぜ」

ポッピー「そうそう!大我はそうじゃなくっちゃ!
それじゃあまたねー!」


大我「...ポッピーピポパポ」

ポッピー「?」テロロン


大我「お前に話してよかった じゃあな」

ポッピーポッピー「...うん!」



ポッピーピポパポ編 完
see you next game...?




パラド「...はぁ?」

ROUND4 パラド

大我「最近あいつの可愛さを再認識してな」

パラド「」

大我「あいつのチャームポイントはあの髪だと思っていたんだ」

パラド「(新檀黎斗を見るような表情)」

大我「サラッサラでツヤツヤでなんかいい匂いがしてたまんねえからな」

パラド「(新檀黎斗を見るような表情)」

大我「ただよく考えれば綺麗な爪とか肉付きのいい腿とかあと普通に胸とかむしろ全身がチャームポイントに...」


大我「...勝手にゲーム始めてるんじゃねえ」

パラド「うるせえな...俺が何しようが勝手だろ?(新檀黎斗を見るような表情)」ピコピコ




パラド「珍しく声をかけてきたと思ったらペラペラ一方的に喋りやがって...
なにが言いてえんだよ?」ピコピコ

大我「 ...お前なら俺の知らないあいつを知っていると思ってな」

パラド「なるほど...確かにCRの中で一番昔にNに会ったのは俺 ってことになるな」コトッ

大我「ああ あいつをゲームで打ち負かしたのは天才ゲーマーMであってエグゼイドじゃねえからな
どうだ?なにか面白い秘密とか黒歴史とか...」



パラド「知らねえよそんなもん」

大我「」





パラド「Nも言ってただろ?負けたのは後にも先にもあれ一回だって 会ったのもあの一回だけだ」

大我「?!...せめてなんか...ロリニコの写真とか持ってねえのかよ?」

パラド「おいおい俺はバグスターだぜ? ゲームならともかく対戦相手のことなんかいちいち気にかけねえよ」

大我「(...詰んだんじゃねーか?)」


パラド「ああ思い出したぜ! そういえば中段技を多用してしゃがみをあまり使わないのが印象に...」

大我「知るか!」





大我「くそっ!なんでこんな奴に聞いちまったんだ...
もういい 邪魔したな」

パラド「はいはい 全く...Nのどこがそんなにいいんだか」

大我「第伍拾戦術」バンバンシミュレーション!

パラド「待て CRで火器はやばい」




大我「安心しろ ステージセレクトくらいはしてやる」

パラド「そうじゃねえ!そんなに心を滾らせんなって!」

大我「うるせえ! ニコの良さがわからねえ奴は誰だろうとぶっ潰す!」

パラド「お前はお前 俺は俺 だろ?!」

パラド「(くそっ!なんか変なスイッチ入りやがった!
ゲームならこういう時は...)」




パラド「...いや そうだな 確かに俺も悪かったかも知れねえ」

大我「!?...やけに素直だな」

パラド「...俺はバグスターだからまだ心がよくわからねえ。
けれどそのせいで俺は今までひどいことをしてきた ...それを永夢に教えてもらった。」

大我「...」

パラド「だから...決めたんだ。二度とあんなことを繰り返さないために、少しずつでも心ってのはなんなのか探していくってな。
...人間は誰かを傷つけたことに気づいたら謝るんだろ?」肩ポン




パラド「(ここで戦って勝ったところで間違いなく悪いルートに入る...
ここは多少折れてでも沈静化させて和解フラグを立てる!)」

大我「...なるほどな」

パラド「(...やったか?)」



大我「仕方ねえ...だったら俺が直にあいつの可愛さを叩き込むしかないみてえだな」

パラド「え」




大我「つまり可愛いってこと自体がわからねえってことだろ?」

パラド「そうだけどちげえよ!今まで何聞いてたんだよ!」

大我「遠慮すんな てめえが心を知る手がかりになるかも知れねえだろ?」

パラド「...そういうものなのか...?」

大我「そんなもんだ
さて 人がどこに魅力を感じるかは差が出るところだが...」




大我「...あとはうなじは鉄板だな
髪に隠された部分がたまに見えると背徳感じみたものを感じるもんだ」

パラド「...」フムフム



大我「...経験上あいつの『無理』と『マジ無理』は別の意味として認識した方がいい 具体的には...」

パラド「...」コクコク



大我「そういえば前に買い物に行った時に...」

パラド「...」コックリ..コックリ..



大我「あいつの靴下のおよその周期は...」

パラド「...」ソー..

大我「パラド ゲーム機から手を離せ」

パラド「(白けるぜ...)」コトッ




ピー! ピー!
大我「他には...チッ バグスターか...」

パラド「」シーン

大我「邪魔が入ったみてえだな... 今日のところはこのくらいにしておいてやる」ダッ



パラド「...行っちまったか」

パラド「くそっ!心がどうとか言っておいて結局惚気かよ!
あいつ騙しやがって...いやまさかその自覚すらないのか?」

パラド「...しかしあのスナイプがああまで変わるなんて本当に心ってのは面白いな...
永夢にも彼女とか... いやよく考えれば...」

パラド「...頑張れ」



パラド編 完
see you next game...?




神「うるさい!!!私のクリエイティブな時間を邪魔するな!!!」デーデン!

グレード5 檀黎斗神




大我「まだなにも言ってねえだろうが...」

神「私は今ゲームの開発に忙しいのだ!君のたわごとに付き合っている暇など...なァい!!!」

大我「...ゲンム てめえに依頼したいことがある」

神「この筐体のなかでできることなど限られている...
他を当たれ そして私を作業に集中させろ!!」

大我「はあ...単刀直入に言うぞ」



大我「あいつの...西馬ニコのゲームを作れ」

神「...なるほど」




大我「てめえは過去に『ときめきクライシス』を作ったことがあるらしいな... この手のゲームのノウハウはあるんだろ?」

神「...確かに私の神の才能をもってすればその程度のことは容易い
しかしなぜ今更そんなものを?」

大我「...お前には関係ねえ」

神「...なるほど 他でもない花家先生がそう言うのであれば詮索はやめておこう」

大我「話が早くて助かる なら早速...」

神「まあ待て 私はただでやると言った覚えはない」

大我「...意外とがめつい野郎だな
念のため持ってきたが...開発費兼報酬だ 持っていけ」ドサドサッ

神「ハァ...私はそんなくだらないことを言っているわけじゃあない それぐらい君も分かるだろう?」

大我「貴様...だったらなにが望みだ?」


神「檀黎斗神」

大我「は?」




神「私は『てめえ』でも『お前』でも ましてや『貴様』でもなァい...
神に頼む時にはそれ相応の態度というものがあるはずだが?」

大我「!...てめえ...まだそんなふざけたこと...!」

神「ならば凡百のクリエイターにでも頼むがいい... 私は別に君の趣味に付き合いたいとは毛ほども思っていないからなァ!
神を信じぬものに神の恵みは与えられないィ...!頼むのか?頼まないのか?好きなルートを選ぶがいい!」

大我「...っ!...クソっ!...」


大我「...壇黎斗神!さっさとゲームを作りやがれ! 」

神「ヴァ↑ーーハハハハハァァッ!!!
いいだろう!!この檀ッ!黎斗神がッ!君の願いを聞き届けよう!!!
神の才能を借りられることを光ォ栄n」プツッ


大我「...電源を抜けば黙るみてえだな」





翌日

大我「進捗はどうだ」ウィーン

神「神である私に挨拶もなしとはな...
まあいい つい先ほど完成したところだ」

大我「早えな! なるほどこれが...」

神「そうだ...ニコちゃんをヒロインに据えた恋愛シミュレーションゲーム...!」



神「その名も...『ニコニコシミュレーションズ』!!!」デーデン!


大我「...出来は確かなんだろうな?」

神「もちろんだ 後は自分でプレイしてくれたまえ」

大我「...仕事が終わったら遊ばせてもらう」ダッ


神「行ったか...あの程度で満足すればいいが
...自分の開発を続けるか」カタカタカタカタ





翌日

大我「ゲンム!てめえふざけるのもいい加減にしやがれ!!!」

神「花家大我ァ...また懲りもせず私の開発の邪魔を...!」カタカタカタカタ

大我「黙れ!何が恋愛シミュレーションゲームだ!これじゃまるで...!」


神「闇の呪いに苦しむヒロインを救うため異世界で戦う主人公をシミュレートする恋愛要素を含んだゲームだが?」

大我「そういうのは普通RPGっていうんじゃねーか?!思いっきりタイトル詐欺だろうが!
そもそも序盤で異世界に入ったらエンディングまでヒロインに会えないとか意味わかんねえぞ!」

神「性格が今ひとつわからなかったからいっそ出さない方がいいと思ったのさ
ニコちゃんと私はほとんど接点がないからな...ゲムデウスウイルス発症の時に看病したくらいか」

大我「あいつのキャラがテンプレツンデレなわりに呪いに苦しむ描写が妙にリアルなのはそういうことかよ...
何より...どうして最短経路でクリアしたのに結局ヒロインが死ぬんだよ!!!」

神「マルチエンディングのゲームでフラグを立てなければバッドエンドになるのは当たり前だろう?」

大我「ふざけんじゃねえ!死にかけのあいつを放って寄り道なんざできるかよ!」





神「彼女のデータが少ないからな...
だからこれ以上の時間を君に使う気はない 私は自分の開発作業に戻らせてもらうぞ」カタカタ

大我「...待てよ」

神「いい加減に...!」

大我「あいつのデータがあればいいんだろ?」

神「そうだ だがそれには膨大な...」



大我「病院の『防犯カメラ』には録画、録音機能を搭載している。その全てのデータを渡す。
今まで撮影してきた写真もくれてやる。」

神「...!」




大我「...最近はあいつといられる時間が少ないんだ。
看護婦は今までみてえに戦場にくるわけにはいかねえ...。それに最近は幻夢の株主総会もある。
積極的にコミニュケーションをとってくれているのは分かるんだ。 」



大我「でも!それでも俺には...ニコ分が足りないんだよ!」

神「...」

大我「もう一度言うぞ...。
西馬ニコといちゃいちゃできるシミュレーションゲームを作れ!壇黎斗神!」




神「...大切な人をゲームで、か...
いいだろう。神のゲームクリエイターとして、君を満足させられるものを作ると約束しよう。」

大我「助かる データは後で送るぞ」

神「分かったからしばらく喋りかけるな!ハァッ!」デーデン!

大我「...任せたぞ」


神「......」カタカタカタカタカタカタ





一週間後

大我「おい!さっきの連絡は...!」

神「ああ...完成したぞ...!
神の才能にィ...!不可能はなァいッ!!!」デーデン!

大我「これが『ニコニコシミュレーションズ プラス』...!
妙な内容じゃねえだろうな?」

神「『ニコニコシミュレーションズ プラス』にはニコちゃんと延々と戯れる以外の目的は存在しない!
これさえあればゲームの中のニコちゃんと思う存分おしゃべりや『着せ替え』やデートといったコミニュケーションを楽しめるというわけだ...!
得られたデータからそれを再現したキャラクターを作り出すゥ...!これこそまさに神の所業ッ!!!」

大我「なるほど...これならあいつがいない時でも...!」

神「ヴァハハハハァッ!!!
神の恵みをありがたく受け取れェ!!!」

大我「期待できそうだな 早速...」
ピー! ピー!
大我「バグスター...! くっ...このタイミングで...!
これが終わったら遊ばせてもらう!」ダッ



神「...ようやくこちらの開発も再開できる
あともう少しだ...!」カタカタカタカタ





翌日

神「ニコちゃんにバレた...?!」

大我「ああ...うっかりその辺に置いていたら先にあいつがプレイしたらしい...」

神「ま 待ってくれ まさかとは思うが...」

大我「そのまさかだ...
帰ってきたらこうなっていた...」ボロッ

神「西馬ニコオォ!神の恵みをあろうことか破壊するとは断じて許せないィ!!!」

大我「黙れ! あいつはあれからろくに口をきいてくれねえんだぞ...!俺は二人のニコを...いっぺんに失ったんだ!」

神「ニコちゃんの信頼はどうとでもなるだろう!
しかし私の作ったゲームは...!二度と...!帰ってこない...!」

大我「本当にどうにかなる保証なんざどこにも...!」


神「...いや 一つだけある」

大我「!」

神「二人にとって苦痛かもしれないし時間も要するが...絶対に仲直りする方法ならある」

大我「...言ってみろ」




神「ニコちゃんをバグスターウイルスとして培養 コンティニューさせる
そうすれば思考ルーチンをいじることができるから最も確実に」


大我「...」ガタガタ

神「ま 待て!筐体を揺らすな!今衝撃が加わると完成直前のゲームのデータが...」ガタガタ

パソコン「ガッチャーンwwwww」

神「うわああああああああああ!!!!!」



檀黎斗神編 完
see you next game...?


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