男「なんだよその騎乗ボクシングって?馬に乗りながらボクシングでもすんのか?」
友「そんなわけないよ。俺達が馬に乗れるとでもおもってんの?」
友「騎乗してボクシングするんだよ」
男「だからその騎乗するってのがわからねぇんだ」
友「あいかわらず物分かりが悪いな。つまり騎乗位しながらするボクシングのことだよ」
男「は?」
男「騎乗位って、あの騎乗位か?」
友「それ以外になにがあるのさ」
男「うーん……お前がなにを言っているのか分からんが、話だけは聞いてやる。どうやるんだよ」
友「おっ、食いついてきたね。えーと、簡単に言うとsexしながらボクシングをやるって訳さ」
男「あ、なるほど。なんとなくイメージは出来たけど……で、誰がするって?」
友「俺とお前」
男「なんで俺がそんなことしないといけないんだ!お前一体どうしたんだよ?」
友「昨日ふと思い付いたんだよ……さぁ男も早く!」
男「おいおいズボンを脱ぐな!……あぁもう脱ぎ終わってるし」
友「早く脱ぎなよ」
男「脱ぐわけないだろ、まったく」
友「あっいけない、ルールを説明してなかったね」
男「いや別に聞きたくない。早くズボンを履いてくれ」
友「ルールはいたってシンプルなんだ。先にダウンか射精した方の負けって訳 」
男「あーもう別にいいって」
友「それで攻守があるんだ」
男「ん?ボクシングなのに攻守があるのか」
友「おっ興味が沸いてきたかな?」
男「いや別に、それでなんで攻守があるんだ?ボクシングはラウンド制で攻守は自由のはずだろ」
友「普通のボクシングはね。でもこの場合攻守が重要なのさ」
友「基本的に上に乗る人が防御、下にいる人が攻撃を行うんだ」
男「上にいるやつが攻撃じゃないんだな」
友「上にいるひとが攻撃だと有利すぎるからね」
男「有利?んーまあ、確かに馬乗りで殴るのは有利ではあるか」
友「そう、それに、ルール上で負けになるのはどういう場合だった?」
男「ダウンした時か射精した時……はっ」
友「物分かりは悪いけれど察しはいいね。そう、上に乗るひとは射精をさせることで勝つことができるんだ」
男「なるほど!殴るという意味での攻撃と性的な攻めが両者とも均等に与えられるのか!」
友「それに……ちょっと寝転んでみてよ」
男「いやだよ、なんか変なことするんだろ」
友「そんなことしないから。さぁ寝転んでみて」
男「そこまで言うなら」ゴロン
友「腕を伸ばしてみてよ」
男「こうか?……これに一体なんの意味があるんだ?」
友「今の男の体勢は攻撃時の体勢。ということは今腕を伸ばしてる距離が攻撃範囲ってこと」
男「あっそうか!馬乗りで攻撃したら避けることは難しいけど、下から殴るのなら攻撃を避けることも出来る!」
友「よく気付いたね。そうなんだよ!こんなにも攻守のバランスがとれてるんだ」
友「しかも守備はピストン運動をしないと攻撃を出来ないから、攻撃範囲に否が応でも入らないといけない」
男「おお!確かにバランスがとれてる気がするな」
友「さぁこんなにも素晴らしいスポーツなんだ!一緒にやろうよ!」
男「やだよ」
友「えーもうノリが悪いなぁ」
男「いやノリとがじゃないだろ……確かにスポーツとしていいかもしれないが、俺はしたくないぞ」
友「ねぇやろーよ。一回だけでいいから、お試しするだけでもさぁ」
男「悪いな、あいにく俺はお試し商品とか使わない性質なんだ」
友「……もう今日は帰る」プイッ
男「ああ、また明日な……っておいズボンを履け!」
次の日
友「おーいおとこー!騎乗ボクシングしよーぜー!」
男「……昨日のままか」
友「今日こそはやってもらうからな!」
男「だから昨日もいっただろ?やらないって」
友「えー、なんでたよー。ゴムは着けるよ?ゴムは着けるのはルールで決めてるしさ」
男「ゴム云々じゃなくてさ、ただ単に男とそういうことするのが考えられないんだ」
友「うーん、頑なに拒否するねぇ」
友「仕方ない……これは使いたくなかったけど」
男「くっ……なんだ?ひものついた5円玉?催眠術でもするきか?」
友「ふふふっ……あなたはだんだん眠くなーる、眠くなる」
男「うっ……やめろぉ……うわぁぁぁ」
男「………………」
友「ふふふっ、ちょろいな」
友「さて、さぁ男よ、君の本音を俺に聞かせておくれ……」
男「……めっちゃ面白そうじゃん……でもなぁ世間体とか考えるとなぁ」
友「え……」
男「明日また誘ってきたら……付き合ってやるかぁ……」
友「ふふふ、なんだ最初からしたいと言えばいいのに、あいかわらず強情張りだなぁ」
友「よし!明日また来るか」
次の日
友「男!俺と騎乗ボクシングしなさい!しないと死刑だからな!」
男「また来たのか、相変わらず懲りないなぁおまえは」
友「してくれるまでいい続けるからな」
男「はぁ……まったくもう……しゃーない。うっさいし付き合ってやるよ」
友「ふふふ」
男「何か笑ってるんだよ」
友「いや別にー」
男「それで脱いだのはいいがどうするんだ?ラウンドとかも決めないとな」
友「1R5分で6R制にしようか。俺が奇数の時に攻撃につくよ」
男「おう、わかった。それでまずは……」
友「まずは勃起させる」
男「ふんっ!よし出来たぞ」
友「素晴らしいね……じゃあ俺もするか、ふんっ!」
男「それでゴムだな……あとケツとかにもローションが必要だな」
友「ああ……よし!これで準備ぱ完了だ」
友「じゃあ始めるか……両者配置についてー」
男「セットポジションの時点で差し込んどくんたよな?」
友「あぁそうだ……いつでもいいぞ」
男「……よしっ、うっ……」
友「よし!それじゃ始めるか、1R開始!」
カァァァン
男「先手必勝!くらえっ、最初からフルスピードのピストンだっ!」
男「うっ……はぁぁぁぁ」
友「くっ、うっ……あっ……いっ、いきなり激しいじゃあないかぁ」
男「どうした!殴ってこないのか!」
友「ふふふっ……んっ……俺がこれを考え付いたんだ……戦略さ……」
男「うっ…ふぅ、ふぅ……はぁ、なにがっ……戦略だっ!快楽に身を浸したいだけじゃあないのか」
友「いずれ……んっ……わかるさっ」
男(なにをいってるんだ?このままじゃ、俺が抜き取って勝ち抜くぞ……)
男(友は戦略だなんて言っていたが、一体どういう……)
友「ふふふっ……」
男「まぁいい!このまま勝つまで突っ走るだけ!」
男「さらにスピードアップだっ!」
男「うぉぉぉぁぉぉっ!」
ガクッ
男「ん?こっ、腰がっ?足がっ!」
友「男よ!かかったな!高速ピストンは確かにいい手だ」
友「しかし足腰への負担がかなりある……最初からそんなに飛ばすのは厳禁さ!」
男「なにっ!」
友「ほうら!上体が折れて沈んできた!この時を待ってたのさ」
男「くそっ……攻撃がっ」
友「顔ががら空きだぞ!喰らえっ!」
男「ぶっ……」グタリ
友「顔面にもろにパンチを受けて意識が飛んだか……」
友「なんて夢見たんだけど」
男「……病院に行ってこい」
おわり
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