【艦これ安価】提督「艦娘たちとデート?」 (499)



任務『艦娘たちとデートし、絆をさらに深めよ!』


提督「……何だこれ」

大淀「書いてある通りだと思いますが」

提督「デートってあのデート?」

大淀「他にどのデートがあるんですか」

提督「そうだよな。でも絆なんて充分深まってると思うんだけどな」

大淀「果たしてそうでしょうか? 提督がご存知なのは仕事上での艦娘たちでしょう」

提督「プライベートでも一緒に遊んだりしてるけど」

大淀「とにかく! 上からのお達しなので、さっさと誘ってきてください」

提督「分かったよ……」


――――


提督「んー……とは言ったものの、誰を誘えばいいんだ」

提督「駆逐艦を誘おうものなら、もれなく憲兵さんに捕まりそうだが……軽巡もギリギリか?」


↓2 デートに誘う艦娘、どの艦種でもOK コンマ二桁が現在の好感度

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1505220064

デートする艦娘:19 好感度:39


提督「19、ちょっといいか」スタスタ

19「提督? どうしたの?」

提督「実はかくかくしかじか」

19「……それ本当の話なの?」ジトー

提督「嘘みたいだが本当なんだ。何なら大淀に確認をとってくれ」

19「ふーん、まあ任務なら仕方ないの」

提督「返事はオッケーでいいんだな。じゃあ早速だけど、どこか行きたいところとか、したいことはあるか?」

19「連れてってくれるの!? じゃあ↓2がいいの!」


↓2 行きたいところ またはしたいこと

19「水族館がいいの! お魚たくさん見たい!」

提督「よし分かった! デートの日にちは今週末で、昼の13時に待ち合わせってのはどうだ?」

19「問題ないのね」

提督「よろしく頼むよ。それじゃ」

スタスタ


――当日――


提督「ふぅ……なんか緊張するな」

提督「さすがに艦娘とデートはしたことなかったからな……」

19「提督、遅いの」

提督「!!」

提督「19……さすがに水着ではなかったか」

19「当たり前なの! そんな痴女じゃないのね!」

19「それよりもうお腹ぺこぺこなの。早く良いお店へ連れてくの」

提督「は? ちょっと待て、飯食べてないのか」

19「だってデートなんでしょ?」

提督「……そうだよな」

提督(俺もそこらへん詳しく決めてなかったからな……反省だ)

提督「よし、じゃあ↓2を食べに行くか」

↓2 料理の名前

提督「カレーを食べに行くか。良い店を知ってるんだ」

19「ほほう……鳳翔さんのカレーに叶うのか食べ定めてやるの」

提督「」


――移動中――


19「♪」

提督(ご機嫌ではあるが、やっぱり会話は大切だよな)

提督(話題を振ろう↓2)

↓2 何の話をするか

>>12の提督「」はミスです、すみません

提督「なあ19、潜水艦寮はどんな感じなんだ」

19「唐突に何なの?」

提督「気になったんだよ。俺は入ったことないし」

19「みんな和気あいあいとやってるの。8ちゃんの部屋に集まってゲームしたり、色んなお話したり」

19「あとパジャマパーティーなんかもやるの」

提督「楽しそうだな」

19「それはもう楽しいの。みんなと一緒にいるだけで嫌なことも忘れるの」

19「58が一発芸したり、ろーちゃんと漫才を披露したり」

提督「何だそれめっちゃ見たい」

19「他のみんなには絶対見せないと思うの。潜水艦にだけ」

提督「……今度俺も参加していいかな」

19「みんなの意見次第なのね。私からお願いしてみる」

提督「本当か? ありがとう」


――カレー店――


19「……」モグモグ

提督(店に来て食べ始めた、はいいが)

提督(ずっと黙ったままだ。もしかして口に合わなかったかな)

19「ゴウゴク……ふぅ」


19「提督、なかなかやるのね」

提督「!」


19「美味しいの! 19の好みの味なの」

提督「そうか、よかった」ホッ

提督「ずっと黙ったままだから、てっきり口に合わないのかと」

19「美味しいからこそ黙々と食べたいの」

19「今度潜水艦のみんなと一緒に来たいなぁ」

提督「そうまで言ってくれるとは、嬉しいよ」

19「ゴクゴク……ぷはー! ごちそうさまでした」

19「さて、それじゃあお待ちかねの水族館に行くの!」

提督「そうだな。行くか」

19「これが楽しみでウキウキしてるようなものなの。早くするの!」ワクワク

提督(……まあ誘った時の反応からしてそうだよな)ハハ…



――水族館内――


19「わー! お魚たくさんなのー!」キラキラ

提督「潜水艦は海の中を泳いでるから、魚も見かけるだろうに」

提督「そんな興奮するもんなのか?」

19「はぁ……何言ってるの。確かにお魚は見かけるけど」

19「こんな綺麗な色の魚群はほとんど見たことないの」

提督「あ、そうか……」

19「惚れ惚れするの。ふふ、この子ちっちゃくて可愛いの」ツンツン

提督「……」

提督(可愛いな)

19「あ、向こうにカニがいるの!」パタパタ

提督「こら、走ったら迷惑だぞ」

19「……美味しそうなの」ジュルリ

カニ「!?」

提督「こら」



『はーい! イルカさんのご挨拶でーす!』


ザパーーン!!


提督「おー! すごいな!」

19「……」


『もう一回ー!』


ザパーーン!!


提督「はは、見事なもんだなぁ。なあ19?」

19「……楽しそうなの」

提督「だよな!」

19「気持ちよさそうに泳いでるの。見てるだけでこっちも泳ぎたくなってくるの」

提督「えっ」

19「我慢できないの。19も一緒に泳ぐの!」ヌギヌギ

提督「おま、何してるんだ!?」ガシッ

19「大丈夫なの! 下に水着は着てるの!」

19「待っててイルカさん、19もすぐそっちへ行くの!」

提督「やめろバカ!」グイグイ

――――

提督(はー……危なかった。まさか泳ごうとするとは)

19「提督、ちょっとこっちに来て!」

提督「どうした?」スタスタ

19「お土産コーナーなの。みんなに何か買っていってあげたいの」

提督「いいじゃないか。きっと喜ぶぞ」

19「でも」

19「実は19……お財布持ってきてないの」

提督「……」

19「提督」ウルウル

提督「……このカゴに好きなもの入れてこい」スッ

19「ありがとうなの!」ニコッ

19「168にはー、これ! 26はこれとか好きそうなの!」

提督(やれやれ)フフ

――――

19「あれ、もう夕方なの?」

提督「そろそろ帰るか」

19「えー」

提督「?」

提督(嫌なのか。だとしたらちょっと嬉しいな)

19「せっかくだから夜ご飯もここで美味しいもの食べたい」

提督「…………」

提督「よっしゃ……じゃあ鳳翔にはラインでそう言っとくか」ポチポチ

19「やったー!」ピョンピョン


――――

――――――

――――――――


――鎮守府――


19「美味しかったのー!」ニコニコ

提督「食べ過ぎじゃないか」

19「お寿司は別腹なの!」

提督(回転寿司で心底よかった)

提督「さてと、じゃあデートはこれで終わりだな」

19「うん」

提督「……19、今日はどうだったかな」


↓2 コンマ二桁を19の好感度にプラス 100を越えると……

39+88=127


19「とっても楽しかったの」

提督「!」

提督(そうなのか……よかった)

19「でも、提督はちょっと気遣いが足りない」

19「私の格好を見て褒めてもくれなかったし」

提督「うっ」グサッ

19「デートなんだから、もっと相手を見てあげて欲しいの」

提督「……だな……ごめん」

19「……」


チュッ


提督「っ!」

19「こ、これはおまじないなの。次のデートはもっと上手くいきますように」ポッ

19「19は寮へ戻るの! 美味しいもの食べさせてくれて」

19「お土産も買ってくれてありがとうなの……」モジモジ

提督「あ、ああ」

19「……もしよかったら、また今度デートして欲しいの」

19「次は任務とか関係なく」

提督「19がいいなら」

19「約束なの」

スタタタ…

提督「……」

提督「絆というか、別のものが深まったような」

――――

大淀「順調だったみたいですね」

提督「いや、反省点が多かったんだよ」

大淀「19さんが満足したならそれでいいんですよ。絆も深まったようですし」

提督(深まったのは絆なのか)

大淀「で、次は誰を誘うんですか?」

提督「そうだな……」


↓2 デートに誘う艦娘 コンマが好感度

デートする艦娘:大鳳 好感度:93


提督「いたいた、大鳳!」

大鳳「提督! どうしました?」

提督「実はな……急な話なんだが、俺とデートして欲しいんだ」

大鳳「え!?」キラキラ

提督(目の輝きが凄まじい)

提督「実はこれこれこういうことがあってな」

大鳳「あ……そうなんですか。任務で……」

提督「気を悪くさせてしまったかな。ごめん」

大鳳「いえ、任務でも嬉しいです! もちろんお引き受けします!」キラキラ

提督(また輝く瞳)

提督「感謝するよ。そこでなんだが、行きたい場所ややりたいことはあるかな?」

大鳳「↓2」


↓2 行きたい場所 やりたいこと

ここまでで

できれば毎日、空いても1日のペースでやっていきます

大鳳「競馬場がいいです」

提督「競馬……お前からその言葉が出てくるとは思わなかった」

大鳳「結構行くんですよ。で、提督にもその魅力を伝えたいと思って……」

大鳳「ダメでしょうか?」

提督「いや、実は俺も前から興味があったんだ。ぜひ行きたいな」

大鳳「嬉しいですっ! では日程は……――」


――当日――


提督(あれから競馬場のことを少し調べてみたが)

提督(最近はデートスポットにもなるくらいだとか)

提督(中年の男性が通うイメージだったから意外だった)

提督「そろそろ時間だな。迎えに行こう」スタスタ



大鳳「あ、提督。今日はよろしくお願いします」ペコリ

提督「こちらこそ。待たせたかな」ペコリ

大鳳「いえ、私が早く準備しすぎただけです。デートが楽しみで楽しみで」エヘヘ

提督「……綺麗だな」

大鳳「えっ?」

提督「その服、似合ってるよ。綺麗だ」

大鳳「あ、ありがとうございます」カァァ

大鳳「提督も……いつにも増してカッコイイです」モジモジ

提督「ありがとう」

大鳳「……」

提督「……」

提督(気恥ずかしい空気)

提督「そ、そろそろ出発しよう」

大鳳「ですね」

提督「まずはお昼だな」

大鳳「提督が選んだお店ですよね? 期待しちゃいます」

提督「いくらでも期待してくれ。美味しい店だから」

大鳳「ハードル上げますね」フフ


――オムライス店――


大鳳「ほっぺが落ちますね!」キラキラ

提督「だろ? ここは穴場なんだ」

大鳳「幸せです……こんなに美味しいものが食べられて」モグモグ

大鳳「しかも大好きな人と一緒に」ボソッ

提督「ん? 何だ?」

大鳳「オムライスが大好物になりましたって言ったんです」

提督「お店の人にとってこれ以上ない褒め言葉だな」ハハ



――競馬場――


提督(ここが競馬場……綺麗な場所だ)

大鳳「呆気にとられてますね」クスクス

提督「想像を完全に覆されたよ」

大鳳「知らない人からすれば、『ギャンブル』のイメージが拭えないと思いますけど」

大鳳「今は大人も子供も楽しめるレジャースポットですからね。子供が遊べる公園や」

大鳳「レストランやカフェなんかもあります」

提督「……見て回っていいかな?」

大鳳「もちろんです!」

――――

提督「仔馬可愛い」ナデナデ

大鳳「仔馬じゃないですよ。ミニチュアホースって言うんです」

大鳳「大人でも80cmくらいの大きさなんですよ」

提督「そうなのか」

提督「でも、可愛いな」

大鳳「可愛いですね」

提督「鎮守府でも飼ってみたい」

大鳳「本当ですか!?」

提督「……ごめん。今のは軽い発言というか」

大鳳「そ、そうですよね」

提督(ガッカリさせてしまった……馬が好きなんだな)

――――

大鳳「ここはパドックと呼ばれる場所です」

提督「馬が歩いてる」

大鳳「次のレースに参加する馬たちです。ここで様子を見て、レースの予想に活かすんです」

提督「ほうほう」

提督「……」ジー

大鳳「熱心ですね」フフ

一時中断します

提督「うん。レースの予想もだけど、馬が綺麗でさ」

大鳳「分かります!! ……あ、ごめんなさい」

提督「いいんだよ。さっきも思ったけど、大鳳は馬が好きなんだな」

大鳳「好きです。あと、競馬の魅力にもハマってしまったというか」

大鳳「最初は隼鷹さん龍驤さんに誘われてここへ来たんですけど」

大鳳「たった3分間のレースで、一生懸命走る姿が美しくて……」

提督(そんな大鳳とは裏腹に、隼鷹と龍驤がオッサンたちと一緒になって)

提督(声を張り上げて応援してる様子が目に浮かぶ)

大鳳「知ってますか? 競馬は知れば知るほど奥が深いんですよ」

大鳳「ブラッドスポーツと言われていて300年以上の歴史が……――」ペラペラ

――――

大鳳「せっかく来たので、馬券を買ってみましょうか」

提督(面白い話だったけど長すぎた……)グッタリ

提督「うーん、馬たちは見たけどよく分からないな」

提督「それに初めはお金をどのくらい使えばいいのか」

大鳳「あくまでレースを楽しむものだと思いますし」

大鳳「少しでいいと思います。100円から買えますし」

提督「じゃあこのくらいで。券はどうやって買えば?」

大鳳「私が教えますね! えっと……」

――――

提督「よし行け! あとちょっとだ!」

大鳳「頑張って!」

提督「そこだ! 行け! ……くー、惜しかったー!」

大鳳「残念でしたね」

提督「大鳳はどうだった?」

大鳳「私もダメでした」

提督「そうか……でも」

提督(競馬の魅力、少しだけど実感できた気がする)

提督「楽しかったな」

大鳳「はい!」ニコッ


――――

提督「いやー、また行きたいな競馬場」

大鳳「……」

提督「どうした大鳳? 元気ないけど」

大鳳「……提督、無理してませんか」

提督「??」

大鳳「思えば、私すごいテンションが上がってて」

大鳳「提督を置き去りにしてしまったんじゃないかって」

提督「言ったじゃないか、楽しかったって! 知らなかった事がたくさん知れたし」

提督「よければ今度また一緒に行かないか? もっと色々教えて欲しい」

大鳳「提督……はい! ありがとうございます!」

グー

大鳳「あ」

提督「そろそろ夕飯時か。何か食べていこう」

大鳳「は、はい……」カァァ


――鎮守府――


提督「改めて、ありがとう大鳳」

大鳳「……」

提督「?」

提督(沈黙。最後に何かやってしまっただろうか……)


↓2 コンマ二桁を好感度にプラス 100を越えると……

93+75=168


大鳳「提督」ギュッ

提督「!!」

大鳳「私からもお礼を言わせてください。ありがとうございました」

大鳳「最高の1日でした」

提督「そ、そうか……よかった」

大鳳「……たく……です」

提督「へ?」


大鳳「まだ離れたくないです」

提督「なっ……!」


提督「何を言って……もう夜だし…」

大鳳「堪えきれないんです、この気持ち」

大鳳「提督のことが……好きで好きで、どうしようもなくて」

提督「……」

大鳳「あの……もしよければ」


大鳳「今夜、部屋に行ってもいいですか?」

提督「!?」


提督(完全に誘われてる)

大鳳「お願いします」ウルウル

提督「ぐぅ……ごめん。それはダメだ」

大鳳「お願いします!」

提督「折れてくれ大鳳」

大鳳「……分かりました」

提督「ごめん……」


チュッ


提督「!?」

大鳳「はむっ……ん、ちゅ……」

提督「――ッ――!?」

大鳳「……ぷはぁ」

大鳳「こ、これでちょっと落ち着きました」

提督「」

大鳳「勝手にこんなことしてごめんなさい」

大鳳「デートの任務が終わったら、教えてくださいね」

スタタタッ

提督「」

――――

提督「……」

大淀「提督」

提督「はい」

大淀「昨日、鎮守府玄関で大鳳さんとディープなキスをしていたそうですね」

大淀「気持ちが高ぶるのはいいですが、場所を弁えてください」

提督「……あれは防ぎようが…」

大淀「弁えてください」

提督「はい」

大淀「コホン……それでは、次の艦娘にいきましょう」

提督(大鳳とあんなことがあって次に切り替えろと?)

提督(任務だからしょうがないのか。なんて任務だ……)


↓2 デートに誘う艦娘 コンマが好感度

デートする艦娘:五十鈴 好感度:5


提督(五十鈴は俺のこと嫌ってるっぽいんだよな……)

提督(でも、だからこそ絆を深めないと)

五十鈴「ねえ、私に用があるなら早くしてくれる?」

五十鈴「あなたの話に付き合えるほど暇じゃないのよ」

提督「予想通りの反応だ」

五十鈴「は?」

提督「こっちの話さ。五十鈴、お前にデートを申込みたいんだ」

五十鈴「寝言は寝て言いなさい」

提督「速攻拒否か、知ってた」

提督「話を聞いてくれ、これは任務なんだ」

五十鈴「そんなバカげた任務があってたまるか!」

提督「あるんだよ、大淀に確認してくれ」

五十鈴「……いいわ。嘘だったら承知しないから」スタスタ


――――

五十鈴「頭おかしいんじゃないの!? どんな任務よ!」プンスカ

提督「本当だったろ。ということだからお願いします」ペコリ

五十鈴「他の艦娘にすればいいじゃない。どうしてわざわざ私に?」

提督「お前と仲良くなりたいんだ。他でもないお前と」

五十鈴「……でも他の艦娘ともデートするんでしょ」

提督「…………」

五十鈴「分かったわよ。すればいいんでしょすれば」

提督「ありがとう!」

提督「約束を取り付けたばかりで悪いんだが、行きたい場所ややりたいことはあるか?」

五十鈴「それ女の子に言わせるの?」

提督「え」

五十鈴「デートって男がプランを決めて、男がリードするもんじゃないんだ」

五十鈴「まあカップルで違うんだろうけど」

提督「……分かった。俺が考える」

五十鈴「いいわよ無理しなくて」

提督「そうまで言われたらやるしかない。俺に任せてくれ」

スタスタ

五十鈴「……」

――――

提督「とは言ったものの」

提督「どうするかな……五十鈴が行きたそうな場所……やりたいこと……」


↓2 行きたそうな場所 やりたそうなこと

提督「そういえば前に、五十鈴がネットで牧場について調べてるの見かけたな」

提督「それが理由で決めるのは安易かもしれないけど、普通に楽しめるところだからな」

提督「決めた! 早速伝えよう!」スタスタ


――当日――


五十鈴「……」ボー

提督「……」

提督(バスに揺られて10分。ずっと窓の外を見つめてる)

提督(話しかけても『うん』とか『そうね』しか言わない)

五十鈴「……ふあぁ」

提督(ついにあくびまで! マズい、何とかしないと)

提督(こうなったら日頃練習している隠し芸の1つを披露するしかない)


↓2 提督の隠し芸とは

提督「五十鈴、五十鈴」チョンチョン

五十鈴「なに?」

提督「ここに一枚のコインがあるだろう。これを右手に握って」ギュッ

提督「1、2、3! はい、無くなった」

五十鈴「左手?」

提督「残念、左手にもない」

提督「すでにワープしてるんだ。俺の胸ポケットに」

五十鈴「どうせ最初からあったんでしょ。持ってたコインはバレないよう隠した」

提督「じゃあこれは? ハンカチを右手に被せて」スッ

提督「1、2、3! ほら、可愛い花」ポンッ

五十鈴「へー……まあまあね」

提督「プレゼントしよう」スッ

五十鈴「……ありがと」

提督(ちょっとは気分よくなってくれたかな)

五十鈴「あ」

五十鈴「見えてきた、牧場!」

提督「おお、広いなー」

五十鈴「当たり前でしょ。ねえ、着いたらお昼にしましょうよ」

提督「賛成だ」

――――

五十鈴「んー……空気がおいしい」

提督「海の匂いもいいけど、山の匂いもいいな」

五十鈴「そうね。えっとレストランは……あった!」スタスタ

提督「五十鈴?」

五十鈴「早くしないと置いてくわよー」

提督(リードも何もないな)ハァ…

ここまでで
また明日に



五十鈴「ここのハンバーグ一度食べてみたかったのよね」モグモグ

提督「だから牧場調べてたのか」モグモグ

五十鈴「それはまた別の理由よ。っていうか何で知ってるのよ変態」

提督「たまたま見かけたんだ! 故意じゃないよ」

五十鈴「どうだか」

――――

提督「腹ごしらえもしたし、次はどうしようか」

五十鈴「眺めたい」

提督「え?」

五十鈴「このまま動物をのんびりと」

提督「……いいけど」

提督「どうせなら触ってみないか? あと乗馬体験も…」

五十鈴「あとでいいわ」

提督「……そうか」

提督(思考が読めない)

提督「……」

五十鈴「……」

提督(眺めるのはいいとして、無言は辛いよな)

提督(話を振ろう)


↓2 何の話題にするか

提督「可愛いなー」

五十鈴「は? き、急に何言ってんの?」

提督「羊」

五十鈴「……ああ……羊のことね」

提督「なあ、好きな動物を聞いてもいいか?」

五十鈴「そうね、ここの中でいうと牛かな」

提督「牛?」

五十鈴「可愛いじゃない。あと乳製品も好きだし」

提督「……」

提督(だからこんなに立派なのか、とか言ったらぶん殴られるだろうな)

五十鈴「提督は?」

提督「俺は……馬がいいかな。最近好きになったんだけどさ」

提督「走る姿がカッコイイ」

五十鈴「ふーん」

提督(ふーんて)

五十鈴「分かる気がする。颯爽と駆け抜ける姿が素敵よね」

提督「え」

提督「だ、だよな! 力強くて、でもしなやかで」

五十鈴「……」

提督「馬に乗った景色はどんなのだろうなって思うようになってさ」

五十鈴「……」

提督「……」

提督(急に口を閉じてしまった)

五十鈴「じゃあ行く? 乗馬体験」

提督「!」

五十鈴「私も乗ってみたいし。一息つけたから」

提督「ああ、行こう!」

提督(なんというか気まぐれだな)


――――

提督「う、うわ……想像以上に高い」

係員「じゃ、行きますよー」

提督「……おお」

提督(馬に乗って歩いてる。感激だ)

五十鈴「……」

提督(あ、五十鈴がいた。様になってるな、お姫様と白馬って感じで)

提督(手を振ろう)ブンブン

五十鈴「……!」

五十鈴「……」ヒラヒラ

提督(恥ずかしそうにちょっとだけ振ってくれた)

係員「ちっ、リア充か」ボソッ

提督「え?」

係員「何でもないですよ! あと一周しますからね」


――――

提督「楽しかったなー」

五十鈴「あのさ、大げさに手を振るのやめてくれる? 目立つし」

提督「いいじゃないか。五十鈴も応えてくれたし」

提督「で、次に挑戦するのが牛の乳搾りと」

五十鈴「これやってみたかったのよね」

提督「乳搾りをやりたくて調べてたのか」

五十鈴「まあ理由の1つではあるけど」

係員「準備できましたのでどうぞー」

五十鈴「はい、よろしくお願いします」

提督(……乳搾り……)

提督(いけない、邪な発想をしてしまった!)ブンブン

五十鈴「牛のおっぱいってあったかいですねー」

係員「ねー」


――――

五十鈴「難しかったわね乳搾り」

提督「うん」

五十鈴「貴重な体験ができたわ」

提督「貴重だな」

五十鈴「……なんか口数減ってない?」

提督「気のせいだよ」

五十鈴「そう……。ところで次は何するの?」

提督「?」

五十鈴「デートは男がリードするものでしょ」

提督(今更か! でも見方を変えれば、やっとその気になってくれたってことか?)

提督「じゃあ手作り体験をしようか」

五十鈴「いいわね。羊毛の人形作りとか」

提督「アイス作りもやろう。格別に美味しいだろうな」

五十鈴「アイス作りってまだやってるっけ?」

提督「確認したから大丈夫だよ」

――――

五十鈴「むむ……上手く作れない」

提督「手先が不器用だな」

五十鈴「提督に言われたくないわよ。何それ、ビッグフット?」

提督「羊だよ!」

五十鈴「ぷっ、どこがよ! あはは!」

――――

提督「……美味い!!」

五十鈴「大声出さないでってば!」

提督「ごめん、反射的に出してしまった」

提督「それくらいこのアイスは美味い」

五十鈴「気持ちは分かるけどさ……」

五十鈴「……ねえ」

提督「ん」

五十鈴「はい、一口あげる」スッ

提督「!?」

五十鈴「一応デートだし、1回くらいはそれっぽいことしてあげるわよ」

提督(す、すごい進歩だ)

提督「ありがとう」パクッ

五十鈴「あっ! が、ガッツリいったわね……!?」

五十鈴「私ももらうわよ!」パクッ

提督「……」

五十鈴「……」

提督・五十鈴「頭いたい」キーン


――――

五十鈴「あー遊んだー」

提督「そろそろ帰ろうか」

五十鈴「そうね。バスってあとどれくらい?」

提督「もうちょっと時間あるな」

五十鈴「じゃ、また動物を眺めてゆったり時間を潰しましょう」

提督「……五十鈴、そろそろ教えて欲しいんだけど」

提督「牧場に来たかった理由」

五十鈴「……」

五十鈴「この夕日が見たかったの」

五十鈴「牧場で思いっきり遊んで、気がついたらもう日が沈む時間で」

五十鈴「もう1日が終わるんだなーって思いながら、ボーッとして」

提督「……」

五十鈴「それをクリアするには楽しい時間が必要だったんだけど」

提督「ど、どうでしたか」

五十鈴「なんで敬語なのよ」


↓2 コンマを好感度にプラス 100を越えると……

5+47=52


五十鈴「そこそこね」

提督「……そこそこ」

五十鈴「無難に楽しめた。ありがとう」

提督「うん……」

五十鈴「どうしてそんなに落ち込んでるの」

提督「無難なデートを提供してよかったのかと」

五十鈴「いいのよ。デートって言っても友達と遊ぶ感覚でしょ?」

五十鈴「それに、私提督のこと嫌ってたんだから。楽しめた時点で充分」

提督「やっぱり嫌いだったのか」

五十鈴「ええ。以前つまずいて、私の胸にダイビングしたわよね」

五十鈴「しかもしっかり揉んだわよね。あの時から嫌悪してる」

提督「あれは……何度も説明したけど、2日徹夜でフラフラの状態だったんだよ」

提督「だから何もないところでつまずいて、前からやって来た五十鈴の胸に……」

五十鈴「揉んだのは?」

提督「あの時、ふかふかクッションに包まれたような錯覚に陥って」

提督「本能で手が勝手に……」

五十鈴「……」

提督「また謝らせてくれ。ごめんなさい」ペコリ

五十鈴「もう許してる」

提督「本当か!」

五十鈴「正確に言うと今日のデートで許したわ。提督の人柄も踏み込んで知れたし」フフ

提督「五十鈴……」

五十鈴「そろそろ出発した方がいいかしら? バス亭まで歩きましょうか」ニコッ

提督「そうだな!」

提督(よかった……よかった……!)

――――

提督「というわけで、絆を深めることができたよ」

大淀「よかったですね」ニコッ

提督「今後は眠気がある状態で歩き回ったりしないことにする」

提督「もう嫌われるのはごめんだ」

大淀「切羽詰っていたら私に頼ってくださいね。お仕事できる限り手伝うので」

提督「感謝するよ。ありがとう」

大淀「で、話は変わりますが」

提督「次にデートに誘う艦娘か」

大淀「誰を誘いますか?」


↓2 デートに誘う艦娘 コンマが好感度

ここまでにします

また今日再開します

デートに誘う艦娘:初霜 好感度:55


大淀「駆逐艦ですか」

提督「やっぱマズいかな」

大淀「大丈夫ですよ。憲兵さんに捕まっても『任務だから』で通ります」

提督「捕まるには捕まるんだな……」

――――

初霜「提督とデートですか?」

提督「お願いします」

初霜「絆ならちゃんと結ばれてると思いますけど」

初霜「分かりました。よろしくお願いします」ニコッ

提督「ありがとう!」

提督(オーケーしてもらえた。となれば)

提督(行き先を決めるのに初霜の意見を聞くか、俺が決めるかなんだが)

初霜「あの……ところでデートの場所は決まってるんですか?」

初霜「決まってないなら、行ってみたいところがあるんですけど」

提督(お)

提督「どこかな?」

初霜「↓2です」


↓2 行きたい場所

提督「ゲームセンターか」

初霜「今まで一度も行ったことなくて」

提督「いいよ、ゲーセン行こうか」

初霜「ありがとうございます!」

提督(そうか、こうやって艦娘側から行きたい場所を言ってくれる時はその通りにして)

提督(何も言わなかったら俺が決めることにしよう)

初霜「わくわくです!」

提督「……」

提督(しかし、何時間もゲーセンで遊ぶわけにもいかないし)

提督(デートスポットをもう一箇所、俺が決めておこうか)


↓2 もう一つの行きたい場所 やりたいこと

提督「なあ初霜、映画も観に行かないか?」

初霜「いいですね!」

提督(これは質問してもいい……よな。好みが違ったら大変だし)

提督「観たいものはある?」

初霜「そうですね……↓2」


↓2 映画のジャンル

初霜「アクション映画がいいです!」

提督「了解! じゃあデートする日は――」


――当日――


初霜「こんにちは提督。今日はよろしくお願いします」ペコリ

提督「こちらこそ」ペコリ

初霜「提督の私服姿、新鮮です。いつも軍服だから」

初霜「素敵ですね」ニコッ

提督「ありがとう。初霜も可愛いよ」

初霜「あ、ありがとうございます。おしゃれした甲斐がありました」ポッ

提督(可愛い)

提督「さて、まずはお昼だ」

初霜「どこへ行くんですか?」

提督「着いてからのお楽しみ」フフフ


――パスタ店――


初霜「可愛いお店ですね」

提督「女性に人気らしいよ。雑誌でも何度か取り上げられてて」

初霜「そうなんですね。でも」

初霜「量が少ないですね」

提督「もっとガッツリ食べたかった?」

初霜「いえ、私はこのくらいでちょうどいいんですけど……提督のお腹を満たせるのかなって」

提督「俺の心配はしなくていいよ。意外と少食だし」

初霜「そうなんですか?」

提督(初霜はいつもこうして周りを気遣うんだよな。健気というか)

提督(それが良いところなんだが)

初霜「料理が来ましたね! わー可愛いー」

提督「美味しそうだな。食べようか」


初霜「ごちそうさまでした」ペコリ

提督「いいよそんな」

初霜「奢ってもらいましたし当然ですよ」

提督「しっかり者だな」ハハ

初霜「……ところで」

初霜「ゲームセンターはどのへんにあるんでしょうか!?」キラキラ

提督(こういうところは年相応だ)

提督「そろそろじゃないか? ほら、見えてきた」

初霜「ありましたね! まずは何からやりましょう」

初霜「実はいくつか選んできたんです。全部やれるでしょうか」ウズウズ

提督「熱意がすごいな」

初霜「最初はみんなの話を聞いてるだけだったんですけどね」

初霜「そのうち自分でもやりたくなってきて……」

提督「ふふ、気持ちが分かるよ。思う存分楽しもう」

初霜「はい!」


――ゲーセン内――


初霜「これが噂に聞く太鼓の達人ですか。一緒にプレイしましょう提督!」

提督「いいけど、俺リズムゲー苦手なんだよな……」

初霜「私も初挑戦ですよ。頑張りましょう」

提督「よーし、一丁やってやる!」

――――

初霜「やりました! フルコンボです!」グッ

提督「こういうの得意なんだな」

初霜「そうかもしれません!」

提督「俺は案の定ミスが多かった……」

初霜「何回もやれば上達すると思いますよ。もう1回やりましょう!」

提督(早速ハマったみたいだ)

提督(結局5回くらいやったけど、全部フルコンボとは……末恐ろしい)

初霜「『おに』は難しかったですね。またやりたいです」

提督「次は何をプレイする?」

初霜「うーん……あっ」スタタタッ

初霜「これやりたいです!」

提督「クレーンゲームか。可愛いぬいぐるみがたくさん」

初霜「でも難しそうですね」

提督(ここは男の見せ場だろ)

提督「どのぬいぐるみが欲しいんだ?」

初霜「そうですね。あのネコがいいです」

提督「……イヌじゃないか?」

初霜「クマにも見えますね」

提督「何でもいいか。まずは俺が挑戦してみるよ」チャリン

初霜「得意なんですか?」

提督「前に何度かやったことがある程度」ウィーン

ウィーン ガシッ

初霜「掴みました!」

提督「頼むぞー」

ウィーン ポトッ

提督「ぐっ、ダメか」

初霜「惜しかったですよ!」

提督「あと2回チャンスがある。絶対に獲ってやるぞ」

――――

ウィーン ガシャン

初霜「すごいです提督!」

提督「何とか獲れたな……」

提督(ワンコインで決められてよかった)

提督「はい、プレゼント」スッ

初霜「いいんですか!? ありがとうございます!」ギュッ

初霜「可愛い」ギュー

提督(……獲ってよかった)

初霜「あの、私も挑戦していいですか?」

提督「もちろんだよ」

初霜「今度は私が提督にプレゼントしますね。どのぬいぐるみがいいですか?」

提督「どれと言われると……あそこのパンダかな」

初霜「あれパンダなんですか?」

提督「たぶん」

初霜「でも可愛いですしね。初霜、やっちゃいます!」

――――

ウィーン ガシャン

初霜「またとれた! 嬉しい!」

提督「」

提督(ワンコインで3つも……)

初霜「はい提督、どうぞ」スッ

提督「ありがとう、嬉しいよ。ってか凄いな初霜」

初霜「運が良かっただけですよ♪ 残りの二つは姉妹の誰かにあげます」

提督「喜ぶ顔が目に浮かぶな」

初霜「次に行きましょう、次!」

提督(はしゃぐ初霜。貴重なものを見てるな俺)

提督(けど、初霜にこういうゲームやらせたら凄いことになるんじゃないか?)

提督(……もしそうなったらお店が可哀想だし、適当なところで切り上げないとな……)ハハ…

――――

K・O!

提督「負けた……」

初霜「提督、無闇に攻撃してばかりだから分かりやすいです」クスクス

提督「言ったな? もう1回勝負だ!」

K・О!

提督「……」

初霜「ふふ♪」

――――

初霜「敵発見です! えい!」

提督「シューティングなら俺も負けないぞ!」

初霜「やりますね! 負けませんよー!」


――――

初霜「提督! お菓子がすごい取れました!」

提督「大漁だな……帰ったらみんなに分けるか」

初霜「ですね!」

――――

初霜「ここへ来たからには、プリクラは抑えないと」

提督「なんか落ち着かないな」ソワソワ

初霜「提督も初めてなんですね。一緒に設定選びましょう」

サン ニー イチ

パシャッ!

――――――――

――――――

――――


初霜「えへへ、楽しかったです」ニコニコ

提督「俺もだよ。時間を忘れてた」

提督(結構長くいられたな。このまま映画館に行ってもよさそうだ)

初霜「提督とのプリクラ、どこに貼ろうかなぁ」ボソッ

提督「……貼るのか」

初霜「あ、聞こえちゃいましたか……。やめた方がいいですか?」

提督「ううん、初霜の好きにしてくれ」

提督「でも目立つ場所はやめて欲しい」

初霜「大丈夫です。スマホとか自分のものにしか貼りません」

提督(それならいい、か?)

初霜「そういえば、映画の上映はいつからですか?」

提督「のんびり歩いても間に合うくらいかな」

初霜「ちょうど良いですね!」

――――

ヒュンッ バシッ ドカッ

初霜「……!」

提督(固唾を呑んで見守ってる)

ドカーァァァァァァンッ!!

初霜「……!!」

提督(興奮してる)


アイラブユー

チュッ

初霜「……っ」カァァ

提督(ちょっと下を向いた。キスシーンは恥ずかしいか)

――――

初霜「……」ボー

提督「どうだった?」

初霜「面白かったです。もう目が離せなくて」

提督(キスシーンは? って聞くのは意地が悪いかな)

初霜「あっという間に夜ですね」

提督「本当にな。どうする? 夕飯も街で食べてくか?」

初霜「んー……」


↓2 コンマを好感度にプラス 100越えで……

55+98=153


初霜「はい、ここで食べたいです」

提督「でも今から鎮守府に行けば、みんなと一緒に飯を…」

ギュッ

提督「!」

提督(手を……)

初霜「わ、私……もっと提督と2人でいたいんです」ポッ

初霜「だから、お願いします」

提督「……」

提督(この反応はもしや……)

提督「分かった。鳳翔にそう連絡するよ」

初霜「はい」


――――

スタスタ

初霜「素敵なレストランでした。ありがとうございます」

提督「俺からもお礼を言わせてくれ。デートに付き合ってくれてありがとう」

初霜「それは私のセリフです……こんな楽しい思い出を作ることができて、幸せです」

提督「これ以上ない言葉だよ」

提督「……もう鎮守府だな」

初霜「……」

提督「また遊びに行こうか」

初霜「はい……」

提督「格闘ゲーム、次は負けないぞ」

初霜「提督」

提督「ん?」


チュッ

提督「!!」

初霜「……さっきの映画のマネをしてみました」

初霜「ほっぺたですけど」モジモジ

提督「……」

初霜「自分でもビックリしてます。こんなことするなんて」

初霜「今日1日で、こんなに提督のことを……」

初霜「……この先は、デートの任務が終わってから言わせてください」

提督「……」

初霜「げ、玄関まで来ましたね! みんなにお土産を渡してきます」

初霜「それでは」スタタタッ

提督「……」

提督(めっちゃ可愛いな)

提督(けど、まさかそういう感情が生まれてしまうとは)

提督(嬉しいけど初霜は駆逐艦だし……複雑だ……)

――――

大淀「恋に年齢など関係ありません」

提督「何を言い出すんだ」

大淀「駆逐艦とそういう仲になってもいいじゃないですか!」

大淀「私は支援しますよ。恋する乙女を」

提督「19や大鳳はどうなる?」

大淀「ラブ戦争が勃発しますね」

提督「……」

大淀「まあそれは任務後のことですし、終わってから問題にしましょう」

提督「人事だな! というか疑問に思うんだが」

提督「このまま任務を続けていいのかな。俺を好いてしまう艦娘がまた増えるかもしれないぞ」

大淀「とんでもないナルシスト発言ですね」

提督「そういうつもりは無いんだが、絆より愛情が育ってしまうあたり」

提督「任務に疑問を抱かざるを得ない」

大淀「細かいことは置いておきましょう! さあさあ、次の艦娘を選んでください」

提督「強引な……」


↓2 デートに誘う艦娘 コンマが好感度

デートする艦娘:阿武隈 好感度:64


大淀「阿武隈さんですね。頑張ってください」グッ

提督「頑張るよ……」スタスタ

――――

阿武隈「いいですよ!」

提督「即刻だな」

阿武隈「だって遊びのお誘いでしょ? 楽しみー!」

提督(……この調子なら絆が深まるかも)

阿武隈「で、計画はどんな感じなの」

提督「そうだな……」

阿武隈「まだ決まってないんだ。どうせなら一緒に考えない?」

阿武隈「その方が二倍楽しめるよ!」

提督「そうか?」


↓2 行きたい場所 やりたいこと

阿武隈「久しぶりにカラオケ行きたいなー」

提督「いいなそれ。俺もこの頃行ってないし」

阿武隈「決まりだね! 提督に私の美声を聞かせてあげるね」

提督「歌上手いのか」

阿武隈「それは当日に思い知ることになるよ」フフーン

提督「これは楽しみだ」


――当日――


スタタタッ

阿武隈「ご、ごめん待った? 前髪がいい感じにならなくて」

提督「今来たところだよ」

阿武隈「気を使ってくれてる?」

提督「本当に今来たんだよ」

阿武隈「……ありがとね、提督」ボソッ

ここまでで

今日はできれば夕方頃に始める予定なので、お付き合いいただければ



阿武隈「何を歌おっかなー」ワクワク

提督「その前にお昼食べよう」

阿武隈「お昼? カラオケで注文すればいいんじゃない?」

提督「でもデートだし……良いもの食べたくないか?」

阿武隈「歌って楽しめればいいし、あたし的にはご飯のこだわりは無いかなぁ」

阿武隈「何ならファミレスでいいよ! カラオケのすぐ近くにあるし」

提督「……阿武隈がそう言うなら」

――――

阿武隈「さあ!腹ごしらえもしたし、覚悟はいい提督?」

提督「やる気が満ち満ちてるな」

阿武隈「デートとか久々のカラオケとかで、テンションがちょっとおかしくなってるかも」エヘヘ

阿武隈「まずどっちから歌おっか」

提督「阿武隈からでいいよ」

阿武隈「ホント? じゃあお言葉に甘えて、あたしの十八番を」ピッピッピ


↓2 阿武隈の十八番の曲

阿武隈「踊りながら歌うから、見ててね♪」


~♪ ~♪


提督(初音ミクの曲か。確かこれって……)

阿武隈「~♪ ~♪」

提督「!?」

提督(ひたすら『にゃ』だけの歌詞。しかしこのテンポで口にするのは至難の業だ)

阿武隈「~♪ ~♪」

提督(凄い、凄すぎる!)

――――

阿武隈「ふ~、どうだった?」

提督「凄すぎて言葉が出ないよ。あと可愛かった」

阿武隈「へへ、ありがとう」テレテレ

阿武隈「提督は何を歌うのかな?」

提督「俺は……」


↓2 提督の十八番の曲

提督「俺の中では1番歌える曲だよ」ピッピッピ


~♪ ~♪


阿武隈「これって……! 歌えるの提督!?」

提督「上手いかどうかは分からないけど」

提督「~♪ ~♪」

阿武隈「わっ、似てる!」


~♪ ~♪


提督「――そしてぇー羽ばたく♪ ウルトラソウッ!!」

阿武隈「はぁい!!」

提督「……ふぅ」

阿武隈「すごい提督! 上手だったよ!」パチパチ

提督「そ、そうか? ありがとう」

阿武隈「提督の選曲が楽しみになってきたよ」フフ

阿武隈「じゃあ次はあたしの番! バンバン行こう!」ピッピッピ


――――

阿武隈「ようこそジャパリパーク!」

提督「可愛い」パチパチパチ

阿武隈「えへへ。提督の次の曲は何かなー」

提督「ちょっと待ってくれ……今選んでる最中なんだ」

阿武隈「おっけー! ……あっ」

阿武隈「そうだ提督! ゲームしない?」

提督「ゲーム?」

阿武隈「カラオケの採点機能を使って、点数を競うの!」

阿武隈「そして負けたほうが罰ゲーム!」

提督「面白そうだけど罰ゲームはいらないだろ」

阿武隈「いいじゃん、その方が楽しさ増すって!」

阿武隈「どんなのにしようかなー。んーとね」


↓2 罰ゲームの内容

一時中断します

阿武隈「コーラ一気飲みにしよう!」

提督「キツイ罰ゲームだ……」

阿武隈「というわけで、早速勝負!」

提督「採点なんてしたことないぞ。大丈夫かな」


コンマ判定 数の大きい方が勝利

↓1提督 ↓2阿武隈



~♪ ~♪


提督「必ず僕らは出会うだろう♪」

阿武隈(これ何の曲だっけ?)


~♪ ~♪


阿武隈「君が大人になってくその季節が♪」

提督(阿武隈が歌うとどんな曲も可愛くなるな)


――――

阿武隈「あたしの負けかぁ……あとちょっとで勝てたのに」

提督「無理するなよ」

阿武隈「そうはいかないよ。あたしが決めたことだし、ちゃんとやり遂げてみせる」

阿武隈「いただきます!」

ゴクゴクゴク

阿武隈「ごふっ!?」

提督「うわ!? やっぱり無理だった!」

阿武隈「げほげほ! は、鼻に入ったぁ……」

提督「ほら、こっち向いて」フキフキ

阿武隈「じ、自分でやれるから大丈夫だって!」アタフタ

――――

阿武隈「……」ボー

提督(歌い疲れてボーッとする時間になってしまった)

提督「つまめる物と飲み物注文するか」

阿武隈「あ、待って。あたしが注文するよ」

阿武隈「飲み物は何がいい?」

提督「烏龍茶を頼む」

提督(ボーッとしてるのはマズいし、この時間は何をしよう)↓2


1、会話

2、ゲーム

3、その他(自由安価)

提督「阿武隈、またゲームでもやろうか」

阿武隈「いいけどどんなの?」

提督「……」

提督(そういえばこの前、球磨たちが面白そうなのやってたな)

提督「ドラマティックしりとり」

阿武隈「あ、それ知ってる。ドラマのセリフっぽく会話しながらしりとりするんだよね」

提督「そう。最後に『ん』が着いたり、セリフを噛んだり、10秒経っても出てこなかったら終わり」

阿武隈「いいねやってみよう! あたしからいいかな?」

提督「いいよ。テーマは?」

阿武隈「……不倫してる夫とその愛人」

提督「ドロドロだな!?」

阿武隈「まあお試しってことで。スタート!」

阿武隈「ねえ、いつになったら奥さんと別れてくれるの……?」

提督(マジでドロドロしてる)

提督「……のり子は俺の大切な妻なんだ。別れることなんてできない」

阿武隈「一緒に暮らそうって言ってくれたのは嘘なの!?」

提督「の、のり子の方が大事なんだ」

阿武隈「だからってそんな……じゃああたしとの関係は?」

提督「白紙にして欲しい」

阿武隈「嫌! あたしはこんなにあなたのことが好きなのよ!」

提督「よしてくれ。元はといえばお前から誘ってきたんじゃないか」

阿武隈「か……か、かくなる上は……あなたを殺してあたしも死ぬっ!」

提督(話が飛躍してないか!?)

提督「ぬ……ぬ……」

阿武隈「はい終了ー!」

提督「『ぬ』は無理だろう! ってかドロドロもいいとこだ!」

阿武隈「このテーマはやめた方がいいね」アハハ…


――――

阿武隈「そろそろ時間だ」

提督「ここを出たら、夕飯もどこかの店で食べてくか」

阿武隈「……うん」

提督(今日は友達と遊んでる感が強かった)

提督(絆もしっかり深めることができただろう)


↓2 コンマを好感度にプラス 100越えで……

64+90=154


プルルル プルルル

ガチャ


『そろそろお時間です』

提督「はい分かりました」

提督「阿武隈、出ようか」

阿武隈「待って」ギュッ

提督「!」

阿武隈「……提督に聞いて欲しい曲があるの」

阿武隈「今の私の気持ちを表した曲を」ポッ

提督「いいけど、時間が…」

阿武隈「すぐに、終わるから」

提督「……」

提督(この雰囲気は……)


~♪ ~♪


提督(そしてこの伴奏。間違いない)

阿武隈「……」スゥー


阿武隈「だぁーいすきよー♪」

提督(ド直球!!)


――――

阿武隈「以上です」カァァ

提督「……うん」

阿武隈「……」

提督「あの…」

阿武隈「ストップ!」

阿武隈「今は何も言わないで? あたしが提督をこう思ってるってことを知ってくれただけでいいの」

提督「どうして俺を……」

阿武隈「前までは仲良しって思ってたんだけど」

阿武隈「今日一緒に遊んで気づいたの。自分の本当の気持ちに」

提督「……」

阿武隈「出よっか」

提督「ああ」

――――

阿武隈「ごちそうさまでした」

提督(阿武隈を気にしてしまって、食べ物の味がよく分からなかった)

阿武隈「今日のデート、楽しかったです」

提督「俺も思いっきり歌って、ストレスが吹っ飛んだよ」

阿武隈「……これからもデートの任務は続くんだよね?」

提督「そうだな。俺としてはもうやめた方がいいと思ってるんだけどな」

阿武隈「あたしもそう思う……だって」

阿武隈「他の艦娘にとられたくないもん」ボソッ

提督「?」

チュッ

提督「っ!」

阿武隈「ごめん。勝手にしちゃった」

提督(勝手にされたのはこれで4人目か?)

阿武隈「あのね、お願いがあるの。デート任務が終わったら、真っ先にあたしのところに来て」

提督「何で」

阿武隈「い、いいから! そういうことで、お願いね!」カァァ

スタタタッ

提督「……」

――――

提督「みんなどうして俺を好いてくれてるんだ」

大淀「またナルシスト発言」

提督「違う、本当に分からないんだ。今まで普通に過ごしてきたのに」

提督「1回デートしただけで……はっ! まさか明石か夕張が何かやってるんじゃ…」

大淀「どうでしょうね」

提督「その言い方、お前何か知ってるな」

大淀「いいえ。ただ呆れてるんですよ」

提督「呆れ?」

大淀「この話はひとまず置いておきましょう。任務がまだ残ってます」

提督「その任務のことで悩んでるんだよ……気になって仕方ないんだ。絆じゃなく愛が深まっていいのか?」

大淀「絆が深まる艦娘もいますし愛が深まる艦娘もいますよ。現に五十鈴さんとは絆が深まったじゃないですか」

大淀「任務を続ける上で絆が深まれば良し。愛が深まっても、それはある種絆より強い結びつきですので」

大淀「結果的には絆が深まったことになります」

提督「……なんか腑に落ちない」

大淀「いいんですよ。提督はそのままデートを続ければ」

大淀「それに艦娘が提督に好意を抱いてるのは、提督の日頃の行いの賜物としておけばいいんです」

提督「……」

大淀「まあ艦娘側としては、無自覚に振り回されて大変ですけどね」ボソッ

提督「分かったよ。ところで俺はあと何人とデートすればいいんだ?」

大淀「そうですね、艦娘全員とかもしれませんね」

提督「!?」

大淀「冗談ですよ。とりあえず次の艦娘とデートしてきてください」

提督「了解……数字を明確にしておいてくれ、頼む」

大淀「はい」

スタスタ

大淀「次の艦娘と深まるのはどっちでしょうかね」ボソッ


↓2 デートする艦娘 コンマが好感度

今日はここまでで

明日は17時くらいに始める予定なので、お付き合いいただければ

すみません…夜から始めます

22時くらいに始めます

今から始めます

好感度コンマが00の場合は100でお願いします

デートする艦娘:アイオワ 好感度:71


アイオワ「Dating? いいわよ!」

提督「ありがとう」

アイオワ「でもMissionだからっていうのが引っかかるわ。それはLadyに対して失礼じゃないかしら?」

アイオワ「誘うなら、『Missionは表面上のReasonで、Meは貴女ともっと仲良くなりたい』って言わないと」

提督「! ……その通りだよ、俺は無礼だった……」

アイオワ「分かってくれればいいのよ。それでDatingの日にちは?」

――――

アイオワ「じゃ、楽しみにしてるわAdmiral♡」チュッ

スタスタ

提督(投げキッスなんて、うちでやるのは金剛とアイオワくらいだな)

提督(しかし……話してて思ったんだが、アイオワに対して日本流のデートでいいのだろうか?)

提督(アメリカ流のデートも調べて取り入れてみよう)


↓2 デートで行く場所 やること


――当日――

コンコン

提督「アイオワ、迎えに来たよ」

アイオワ「Admiral? 今開けるわ」スタスタ

ガチャ

アイオワ「Planより少し早い……ワオ」

提督「これ、ちょっとした花束なんだけど……プレゼント」

アイオワ「……」

提督「アイオワ?」

アイオワ「ふふっ」

アイオワ「Thank you! とっても嬉しいわ」

提督「あ、あの、何かおかしかったかな……?」

提督「実はアメリカ流のデートの仕方を調べてみて、意識しようと思って……」

アイオワ「私のためにThinkしてくれたのね」

アイオワ「確かに花束をくれる男性はいるけど、Admiralがやるとは思わなくて」クスクス

アイオワ「中に入って! まだPreparationが済んでないの」

提督「うん」

提督(はは……この様子だと、変に考えなくてよかったかな……)

アイオワ「あれはどこにあったかしら」スタスタ

提督(……しかし)

提督(露出度高くないか? アメリカではあんなものなのか?)

アイオワ「♪」


――街――

スタスタ

提督「あそに見えるデパートの大観覧車は、夜に乗ると夜景がすごく綺麗なんだよ」

アイオワ「楽しみで待ちきれないわ!」ワクワク

提督「その前に時間を潰そうか。まずはお昼なんだけど……」

アイオワ「スシは好きなJapanese foodの一つよ! サバ! イクラ! ウニ!」

提督(回らない寿司なんて久しぶりだな)

提督「ちょうどデパートの前にあるから、そこへ行こう」

アイオワ「Let's Go!」



提督「どうぞ」スッ

アイオワ「ドアを開けてくれるなんて、Gentlemanね♪」

提督(レディーファーストは大事だ。えっと、あとは……)

アイオワ「……」

――――

アイオワ「Delicious! タイショウ、Good job!」

寿司屋「ありがとうございます」

提督「アイオワ、お茶を」スッ

アイオワ「Thank you! これ、『アガリ』っていうのよね」

提督(醤油は大丈夫。ワサビは……)

アイオワ「……ねえAdmiral? 無理しなくていいわ」

提督「!」

アイオワ「アメリカのデートを意識するのもいいけど」

アイオワ「肝心なのはお互いがEnjoyできるかどうか。そうでしょ?」

提督「だからアイオワに楽しんでもらおうと…」

アイオワ「Admiralも楽しまないとダメ! それに日本だとかアメリカだとか気にしないし」

アイオワ「いつもの自然なAdmiralに戻って?」ニコッ

提督「そうだよな。よし、分かった」

提督(デートの仕方を気にしすぎて、本来の目的を忘れてちゃ本末転倒だ)

アイオワ「タイショウ! このシメサバGreatよ!」

寿司屋「……もう一貫サービスしましょう」スッ

アイオワ「いいの!? Thank you!」

提督(やり手だな。いや、ナチュラルか?)

――――

提督「美味しかったー」

アイオワ「また行きたいわね!」ギュッ

提督「!?」

提督「アイオワ、なんで腕に抱きついて……」

アイオワ「おかしいかしら? Datingだし当然よ」ムニュン

アイオワ「さあ、デパートに入りましょう!」グイグイ

提督「引っ張るなって! ちゃんと歩くから!」

提督(嬉しいような恥ずかしいような)



――デパート内――


アイオワ「……? なんか私たち、注目されてるわ」

提督(私たち、じゃなくてアイオワに視線が集まってるんだろうな。男性の)

提督(さて、まずはどこへ行こうか)


↓2 デパート内で入るところ



――小物売場――


アイオワ「Admiral! このスカーフどうかしら」

提督「……似合うな」

アイオワ「む、ちょっとだけSilenceね」

提督「嘘じゃないんだよ。ただ今の服と組み合わせるとカウガールっぽくなるなと」

アイオワ「Cowgirl? いいじゃない! Coolだわ!」

提督「うん、カッコイイな」

提督(あとエロい)

――――

提督「……」

アイオワ「LovelyなBagね」

提督「だよな。でも今のも気に入ってるし」

アイオワ「気に入ったら迷わず買うのが1番よ!」

提督「んー……もうちょっと今のを使うよ。買い換える時にはこれにする」

アイオワ「物を大切にするのね」フフ

提督「着任した時に買って思い入れがあるし」


――――

提督「そろそろ違う場所を見ようか」

アイオワ「そうね……あっ」

提督「どうした?」

アイオワ「欲しいものがあったの! 先に外へ出てて」

提督「分かった」スタスタ

――――

アイオワ「ふふ」ニコニコ

提督「良い物買えた?」

アイオワ「ええ! 次はどこに行きましょうか?」

提督「うーん」


↓2 次に入る場所



――和菓子屋――


提督(デパートのすぐ近くにある和菓子屋にやってきた)

アイオワ「……」キラキラ

提督(目を輝かせて陳列された和菓子を見ている)

提督「美味しそうだな」

アイオワ「……」ジトー

提督「な、何だその目は」

アイオワ「Admiralは……こういうのなんて言ったかしら?」

アイオワ「そう、ハラよりタンゴよ!」

提督「花より団子?」

アイオワ「そうそれ! Lookして楽しむより、Eatを優先させちゃうのね!」

提督「食べ物に美味しそうって言うのは間違ってないだろ」

アイオワ「そうだけど、和菓子はBeautifulだから。まずはじっくり鑑賞したいわ」

提督「……言われてみれば、確かに趣がある」

アイオワ「でしょう?」


――――

アイオワ「Goodな買い物をしたわ。帰ったら他の海外艦にもPresentね」

提督(美しいのは分かるけど、かなり長くいたな……)

アイオワ「ふふっ♪ これはMeのでー、これが……」ワクワク

提督(まあ喜んでくれてるし、いいか)

アイオワ「Admiral、次はどこへ行く?」

提督「ん? そうだな……」


――――

――――――

――――――――


提督「もう暗くなってきたな。観覧車に乗ろう」

アイオワ「お待ちかねのEventね! 早く早く!」

提督「そんなに急がなくても。観覧車は逃げないよ」ハハ



――デパート屋上――


提督「間近で見てもデカいな」

アイオワ「Topはどんな景色なのかしら」

提督「……乗ろうか」

アイオワ「Yes!」

――――

アイオワ「Wonderful! どんどん上がっていくわ!」

提督「そ、そうだな。でも観覧車ってただでさえ高いのに」

提督「デパートの屋上にあるものなんて乗ったら、とんでもない高さだよな」

アイオワ「…… Uh-huh。ひょっとしてAdmiral、高いところがScared?」

提督「こんなに高いとさすがに……」

提督「!」

アイオワ「どうしたの?」

提督「見てくれアイオワ、聞いたとおりだ」

アイオワ「!!」

アイオワ「……ワオ……」

提督「綺麗だな」

アイオワ「ええ……ずっと見ていたい……」

提督「……」

アイオワ「……!」

アイオワ「ねえAdmiral? これ受け取って」スッ

提督「?」

提督「これって……小物売場で買ったやつか」

アイオワ「Handkerchiefよ。Admiralに似合うと思って選んだの」

提督「俺へのプレゼントだったのか……ありがとう」

アイオワ「Surpriseは成功みたいね!」ニコッ

提督「大成功だ、嬉しいよ。大切にする」

提督(俺も何か買えばよかったな。気が利かない……)


↓2 コンマ二桁を好感度にプラス 100越えで……

71+86=157


アイオワ「Admiral」

提督「ん」

アイオワ「今日はDatingに誘ってくれてThank you」

アイオワ「すごく楽しかったわ。色んなところを見て回って」

提督「そう言ってもらえて良かった」

アイオワ「またDatingに誘ってくれるかしら」

提督「アイオワさえよければ」

アイオワ「……」スッ

スタスタ

アイオワ「……」ピトッ

提督(いきなり隣に)

提督「どうした?」

アイオワ「良い空気よね、今」

アイオワ「観覧車で2人きり。Romanticな夜景を見てる」

提督「……だな」

アイオワ「……」

提督「……」

アイオワ「……」

提督「……」

アイオワ「……何してるの?」

提督「えっ」

アイオワ「早くKissしてよ」

提督「!?!?」

提督「待て、それは…」

アイオワ「アメリカでは挨拶程度のことよ? デートの終わりにするの」

提督「ここに来てアメリカデートを持ち出すのか!?」

アイオワ「い、いいじゃない! ここにでいいから!」ツンツン

提督(……まあほっぺたになら)

提督「じゃあ……今日はありがとう。楽しかったよ」

チュッ

アイオワ「……」

提督「こんな感じでいいのかな」

アイオワ「……」

提督「アイオワ?」

アイオワ「次は私の番ね」グイッ

提督「!?」

チュッ

アイオワ「んっ……」

提督「!?!?」

提督(し、舌を……!)

アイオワ「っはぁ……! んむっ……!」

――――

アイオワ「ハァ……ハァ……」

提督「……」

提督(い、1分は続いたような……)

アイオワ「Sorry……口と口を合わせるだけのつもりだったの」

アイオワ「でも、Switchが入っちゃった」カァァ

提督「は、はは……」

係員「はーい降りてください」

アイオワ「……」

提督「……降りようか」

スタスタ

提督(そうか……アイオワも……)

アイオワ「ねえAdmiral、Hotelはどんなところにする?」

提督「は」

アイオワ「Hotelよ。今のを拒否しなかったってことは」

アイオワ「合意してくれたってことよね?」

提督「!? いや違うぞ! 今のは場所も場所だったし強く揺らせないし!」

アイオワ「なんだ、そうだったの……でも」ギュッ

アイオワ「知ってるかしら? 日本とは違って、アメリカのDatingは恋人のお試し期間ってことで、複数の人とのキスやセッ○スに寛容なのよ」

アイオワ「だから私1人と一夜を共にするくらい…」

提督「さっきも言ったけど急にアメリカを持ち出すなよ……」

アイオ「お願い。Admiralを満足させる自信があるわ」ムニュン

提督「そういう問題じゃないって!」

アイオワ「Admiral……?」ムニュムニュ

提督「うぐっ!?」

提督(耐えろ俺。そういうつもりでデートする気じゃなかったろ!)

提督「そ、それよりアイオワ。腹も減ったろ? 良い店を知ってるからそこへ行こう!」

アイオワ「……そうね。お腹が空いてきたわ」

提督「よっしゃ! 何でも食べていいぞ! 奢るから!」

提督(ふー、危なかった)

アイオワ「そう? じゃあ」

アイオワ「食後にはAdmiralをいただこうかしら」ジュルリ

提督「!!」

――――

提督「……」

大淀「両手で顔を覆ってどうしました」

提督「俺は……なんてことをしてしまったんだ」

提督「艦娘にとうとう手を出してしまった」

大淀「……しちゃったんですか?」

提督「ああ……アイオワとな……!」

提督「あの時酒を飲むんじゃなかった。勧められても断ればよかったんだ」

大淀「なるほどお酒で……! 上手くやりましたねアイオワさん」

提督「感心してる場合か!? 憲兵さんにバレたら大変なことになるんだぞ!」

大淀「大丈夫ですよ。提督はむしろ憲兵さんに心配されてますから」

大淀「『情事の噂一つも無いとは本当に男なのか、つまらん』って」

提督「そいつそれでも憲兵か!!」

提督「あと誤解を解くがな、俺だって艦娘に下心を持つことはある。あんな格好をしてるんだぞ」

提督「それでも艦娘の上司としてしっかりしなければと、必死に必死に我慢してきたのに!」

提督「それが昨日の夜に全て……」

大淀「いいじゃないですか。アイオワさんに聞いたことがあるんですけど」

大淀「アメリカではデーティングというシステムが…」

提督「もう聞いたよ」

大淀「あ、そうですか。じゃあ手っ取り早いですね」

大淀「提督とそういう関係になってもいいと思いますよ。もっと寛容にいきましょう」

提督「……俺がおかしいのか、それともお前がおかしいのか」

大淀「一つ言えるのは、提督は真面目すぎです。さあ、次の艦娘をデートに誘いましょう!」

提督「いいのかこれで……」


↓2 デートに誘う艦娘 コンマが好感度

ここまでで

参加してくださってありがとうございます、また今日の22時頃に

始めます

R18で立てていれば行為の描写とか規制を気にせず書けましたね…
これが終わったらそっちで立ててやるかもしれないです

デートする艦娘:萩風 好感度:40


提督「任務ではあるが、俺個人としても萩風と仲を深めたいと思ってるんだ」

提督「どうかな?」

萩風「……」

提督「ダメか」

萩風「いえ、デート自体はお引き受けしてもいいんです」

萩風「けど」

提督「けど?」

萩風「事前に断っておきますが、司令と……その……」

萩風「……っちとかは……ないです」

提督「ごめん、もっと大きな声で頼む」

萩風「え、えっちとかはできないです!」

提督「は!?」

萩風「だって司令、アイオワさんとそういう関係になったんですよね? デート後に」

提督「アイオワが言ったのか!?」

萩風「はい。頬を赤らめながら恥ずかしそうに」

萩風「今は少数の艦娘にしか伝わってないと思いますけど」

萩風「鎮守府中に広まるのも時間の問題です」

提督(……アイオワ……やってくれたな)グスッ

萩風「なんで泣いてるんですか」

提督「ちょっとな……。いいか萩風、俺はそういうつもりでデートを申し込んでるんじゃないんだ」

提督「アイオワの話は事実だが、あれはアイオワからグイグイ押されて……」

萩風「本当ですか?」ジー

提督「本当だ。純粋にお前と仲良くなりたいんだよ」

萩風「……そういうことなら」

提督「ありがとう!」ペコリ

萩風「でも警戒はしておきます」

提督「う、うん……」



――当日――


提督(今日は萩風とデートだ)

提督(この日が来るまで何度他の艦娘たちから質問攻めされたか)

提督(恐らくもう全体に広まってしまっているだろう)

提督「憲兵さんが訪ねてきたら終わりだな……」ハァ…

提督「ん、もう時間だ。迎えに行こう」スタスタ


↓2 デートで行く場所 やること



萩風「司令、今日はよろしくお願いします」

提督「よろしく。山でハイキングなんて萩風らしいな」

萩風「健康的ですからね。一度もしたことがなくて、やってみたかったのも理由ですけど」

萩風「ところでお昼はどうしますか?」

提督「山のふもとにお店があるから、そこで食べよう」

――――

萩風「あそこのお味噌汁、美味しかったですね!」

提督「ラーメンもなかなか」

萩風「……ラーメンもいいですけど、あまり不健康なもの食べちゃダメですよ?」

萩風「最近カップ麺やインスタントばかりらしいですね。野菜もしっかりとらないと」

提督「分かってはいるんだが、不健康なものって大体美味いからやめられないんだよな」ハハ…

萩風「もー、病気になっても知りませんよ?」

提督「野菜もしっかり食べます……」


――――

萩風「すー……はー……空気がおいしい」

萩風「耳を澄ませば小鳥の鳴き声がして。山も良いところですね」ニコニコ

提督「俺たちは海と隣り合わせだからな、余計に良さが染み渡るのかも」

萩風「そういうものなんでしょうか」

提督「……どうなんだろう」

萩風「何ですかそれ」クスクス

萩風「あっ、見てください司令。リスがいます」

提督「えっ! どこにい……むぐ!?」

萩風「大きな声出すと逃げちゃいます……!」

提督(だからって手で口塞がなくても)

萩風「可愛いなぁ。こっちおいでー」チョイチョイ

萩風「あ……行っちゃった」

提督「野生動物なんてそんなもんだよ」

萩風「ですね。でも見れただけでラッキーです」

萩風「もしまたリスが来たら、司令も一緒に呼んでくださいね」

提督「俺も?」

萩風「試しにやってみましょう。はい、そこにリスが来ました!」

提督「……ルールルルル」

萩風「え、何ですそれ?」

提督「ごめん忘れてくれ」

――――

提督「ふー……しかし良い運動になるな」

萩風「そうですね。これならダイエットになりそうです」

提督「? お前ダイエットしてるのか」

萩風「いえ、私じゃなくて愛宕さんです」

萩風「最近太ってしまったから、ダイエット法にハイキングを選択しようと思っていて」

萩風「もし良さそうなら教えてくれって言われて」

提督「……」

提督(あいつ太ってたのか。パッと見分からないのに)

萩風「あっ! しまった、これ誰にも言うなって……!」

萩風「ごめんなさい司令。今のは内密に!」

提督「だと思ったよ。安心してくれ、心にしまっておく」

萩風「うう、ありがとうございます……」

――――

萩風「……」

提督(会話が完全に無くなってしまった)

提督(まあこのまま口を閉じて、自然の声を聞くってのもいいけど)

萩風「……」

提督(やっぱりダメだ。何か話題を……)


↓2 何の話をするか

提督「萩風、姉妹艦とは仲良くやれているのか?」

萩風「えっ。いきなり何です?」

提督「ちょっと気になっただけだよ。まあお前のことだから」

提督「きっとどの姉妹とも仲良くやってるんだろうが」

萩風「もちろんですよ! お姉さんたちも仲良くしてくれますし」

萩風「あ、でも嵐とはたまに喧嘩します。すぐ仲直りしますけど」

提督「ほう。どんなことで」

萩風「くだらないことですよ。私が嵐に『もっと女の子らしくしろ』って言って始まったり」

萩風「あとは、くだらなすぎて言うのも恥ずかしいです」アハハ…

提督「そうか。しかしそうまで言い合えるってのは、お互い信頼しあってる証拠だな」フフ

萩風「はい!」

提督「……あと一つ聞いていい?」

萩風「何でしょう」

提督「萩風って、雪風にも『姉』をつけて呼ぶのか?」

萩風「もちろんです。どうしてそんなことを?」

提督「こう言ったら失礼だけど……雪風って姉っぽくないというか」

萩風「そんなことないですよ。姉妹が風邪を引いたら心配そうに看病してくれますし」

萩風「自慢のお姉さんです」ニコッ

提督「マジか。春にタンポポをくれたり、秋にドングリを見せに来たりするあの雪風が」

萩風「一面でしかないですよ。あと、それはそれで可愛いじゃないですか」クスクス

提督「そうなんだけどな」ハハ

提督(夏のセミはやめて欲しい)

――――

萩風「はー! 着きましたね!」

提督「いい眺めだ」

萩風「歩くのも楽しくて、さらにこんな景色も見れるなんて」

萩風「ハイキングして本当によかったです」

提督「そうだな、心からそう思う」

萩風「できれば写真に撮りたいくらい」

提督「スマホでいいじゃないか」

萩風「いえ……やめておきます」

萩風「物として残しちゃうと、あまり記憶に残らないような気がするんです」

提督「……深いな」

萩風「そ、そんな大それたことじゃないですよ!」

萩風「ただ月日が経った時、ふっと今日のことを思い出して」

萩風「『あの景色をもう一度見に行こう』って思えるじゃないですか」

提督「なるほど。写真見ると満足しちゃうことあるからな」

萩風「満足というか、私がそうしたいってだけですけど。写真を見て『もう一度行こう!』って人の方が多いと思います」

萩風「あ、でも全く何も残さないっていうのは嫌なので」

萩風「えっと……司令。一緒に写真を撮ってもらえませんか?」

提督「俺とか」

萩風「はい。さっきまで忘れてましたけど……こ、これデートですし」モジモジ

萩風「あっ……忘れてたっていうのは楽しくて忘れてたって意味で……!」アタフタ

提督(可愛いな)


――――

提督「パウンドケーキ美味いな」モグモグ

萩風「ここで問題です。そのケーキには何が入ってるでしょう」

提督「何が……?」

提督(健康そうなものを入れてると予想して)

提督「青汁」

萩風「ブブー。正解はほうれん草です」

提督「マジか!? すごいな」

萩風「結構簡単なんですよ。野菜嫌いの司令にはちょうどいいですね」クスクス

提督「き、嫌いじゃないさ。好きじゃないってだけで」

提督「こっちのケーキは?」

萩風「ニンジンケーキです。どうぞ」

提督「ありがとう、いただくよ。にしても萩風は料理が上手いなぁ」

萩風「鳳翔さんと間宮さんに習ってるので」

提督「それを見事に吸収してるじゃないか」

萩風「わ、私もまだまだですよ」テレテレ



提督「さーて、今度は山を下るぞ!」

萩風「暗くならない内に降りないとですね」

提督「足元に気を付けないとな」

萩風「……」

提督「どうした萩風」

萩風「最後にもう一度、景色を見ておこうと思って」

提督「……」

提督(風に吹かれる萩風の横顔。綺麗だな)

萩風「……よし。行きましょう司令!」

提督「ああ」


――――

萩風「ありがとうございます司令」

提督「何だ急に」

萩風「司令とのデート、すごく楽しかったので」

提督「……嬉しいよ、ありがとう」

提督「俺も楽しかった。萩風のこともっと知れたし」

萩風「……」カァァ

提督「……」

提督(そして生まれる沈黙)

萩風「は、話は変わりますけど……下るときは、また違った景色を見てるようですね」

提督「そ、そうだな! でも景色ばかりに気を取られるなよ? ちゃんと足元見ないと」

萩風「分かってます……きゃっ!?」

提督「萩風!?」


↓2 コンマを好感度にプラス 100越えで???

40+89=129


提督「危ない!!」

ガシッ

ギュッ

萩風「っ!」

提督「言わんこっちゃない……怪我はなかったか? 痛めたところは?」

萩風「だ、大丈夫です……」

提督「そうか、よかった」ホッ

萩風「あの……司令」

萩風「も、もう平気なので……抱きしめるのは……」

提督「!」

提督「わ、悪い!」ササッ

萩風「いえ! 悪いのは私です。油断して転びそうになって」

萩風「司令はそれを防いでくれたんですから」

提督「まあ、怪我をしなくてよかったよ」

提督「歩けるよな? 行こう」

萩風「はい……」ドキドキ

萩風「……♡」

――――

提督「暗くなる前に降りられたな」

萩風「よかったですね」

萩風「……司令、もう一度お礼を言わせてください」

萩風「助けていただいてありがとうございます」ペコリ

提督「いいよ。無事だったんならそれで」

提督「でももし次に山へ登るときは…」

萩風「今回の反省を活かして、充分に気をつけます」

提督「よろしい」

萩風「えへへ……」

萩風「……司令?」

提督「?」


チュッ


提督「!!」

萩風「……」

提督「は、ぎ……風? これは……」

萩風「……気持ちが分かった気がします」

萩風「司令のことが好きな艦娘の気持ちが」

提督「……」

萩風「山を降りてる時、司令こう言いましたよね」

萩風「『萩風のこともっと知れた』って」

萩風「私もです。司令の色んな一面を知れて、良かった」

萩風「そ、それで……もっと知りたいとも思いました……」モジモジ

萩風「司令……? よかったら、また私とデートしてもらえないでしょうか」

提督「……」

萩風「ダメですか?」

提督「いいよ。デートしよう」

萩風「! ありがとうございますっ!」

萩風「次は私から誘わせてください! 計画を練るので!」

提督「うん、楽しみに待ってる」

萩風「どうしよっかなー……健康ランドとか。ダメよ、司令も楽しめるプランを…」

提督「……」

萩風「あ、1人で舞い上がっちゃってごめんなさい! 帰りましょうか」ニコッ

提督「……帰ろうか」

――――

大淀「艦娘キラーですね提督」

提督「萩風も俺を……いや、今回に関しては心当たりあるけど」

大淀「この調子で全艦娘とくっついてしまってはどうです? 絆より愛の方が強力になる可能性が…」

提督「それはダメだろう!? 複数の艦娘と関係を持つなんて!」

提督「というか絆を深めるのが目的なのに、どうしてこうも……」

大淀「提督、デーティングですよデーティング」

提督「まだ引っ張るのかそれ!」

提督「ってか、艦娘とのデートはあと何人で終わるんだ!?」

大淀「すみません、まだ上から報告が来なくて」

提督「本当だろうな」

大淀「ええ」ニコニコ

提督(怪しすぎる)

提督「……じゃあ仕方ない。次の艦娘のもとへ行ってくるよ」

大淀「行ってらっしゃい!」


↓2 デートする艦娘 コンマが好感度

ここまでで

これが終わったら、R18板で絆を深めた艦娘とのその後や
好感度が突き抜けた艦娘とのセックスとか書いてみたいと思います

R18板建てたらスレタイ張ってください

>>260
了解です

もしこのまま絆に留まる艦娘ばかりだったら、五十鈴の好感度100越えの様子もRスレで書きます

デートする艦娘:飛龍 好感度:61


提督「おーい、飛龍ー」スタスタ

飛龍「!」

飛龍「提督……まさか……」

提督「身構えなくてもいいだろう」

飛龍「ごめん、つい。そうだよね、デートの誘いに来たとは限らないもんね」

提督「誘いに来たよ」

飛龍「うえぇ!? やっぱり!」カァァ

提督「……嫌ならいいんだ。悪かった」スタスタ

飛龍「え、あ、待って! 嫌じゃないってば!」

飛龍「でも……最後にそういう展開になるのは、ちょっとなーって……」

飛龍「提督のことは好きなんだけど、それは提督としてっていうか」

提督(なんかアイオワから出た話を曲解してるような気がするな)

提督「飛龍、これから言うことを艦娘のみんなに広めて欲しいんだがな」

飛龍「?」

提督「俺は今艦娘をデートに誘っているところなんだが」

提督「それは艦娘たちとの絆を深めるのが目的だ」

飛龍「絆?」

提督「そうだ。エロいことする目的で何人にも声をかけるような最低な奴じゃない」

提督「こう変換してくれ。これはデートじゃなくて遊び」

飛龍「遊び」

提督「俺と遊んでくれないか? 純粋な気持ちで仲良くなりたいんだよ」

飛龍「そ、そうだったんですか。噂とは大違いですね」

提督「……どんな噂か聞いてもいいかな」

飛龍「『提督とデートしたら最後に性的な意味でいただかれる』って」

提督「誤解にもほどがある!!」

飛龍「じゃあアイオワさんとエッチしたのも誤解なんですね!」

提督「……それは事実」

飛龍「え」

提督「けどあれはアルコールが入ってて、流れでやってしまっただけで」

提督「酔っていなければ危険性はないから安心してくれ!」

飛龍「……分かりました」

飛龍「できる限り広めておきますね。提督は純粋な気持ちだって」ニコッ

提督「ありがとう飛龍。感謝するよ……!」

飛龍「で、どこ行きましょうか」

提督「?」

飛龍「私を遊びに連れて行ってくれるんですよね!」

提督「誘いを受けてくれるのか!」

提督「そうだな、じゃあ……」


↓2 行く場所 やること

提督「飛龍、前にバイキングの店に行ってみたいって言ってたよな。そこはどうだ?」

飛龍「行く行く!」

提督「決まりだな」


――当日――


提督(今日は食事デート。いかに絆を深めるかは会話にかかっている気がする)

提督(って、そんな気を張る必要はないか。楽しくわいわいやれればいいさ)

飛龍「提督ー!」ブンブン

提督「飛龍、もう準備できてたのか」

飛龍「だってバイキングだよ! 何を食べようか考えただけで、居ても立ってもいられなくて」

飛龍「……なんかさ、提督が私服だと変だね」

提督「えっ、変かな」

飛龍「そういう事じゃなくて……一気に男の人っぽくなったっていうか」

提督「??」

飛龍「か、カッコイイってことだよ」ポッ

提督「あ、ありがとう。飛龍も女の子らしくて可愛い服だな」

飛龍「でしょ! 蒼龍と一緒に選んだの!」

提督「飛龍みたいに可愛いと何でも似合いそうだけど」

飛龍「へ? そんなこと……お世辞はやめてよ……」カァァ

提督「お世辞じゃないさ、本音だよ」

――――

飛龍「提督は何食べる? やっぱりお肉は外せないよね」

提督「ナポリタンも美味そうだよな」

飛龍「あー良いとこ突く! お腹の様子を見ながら食べないと!」

提督「そうだな」ハハハ

提督(店に向かうまでずっとバイキングの話。いいにはいいんだが)

提督「飛龍、話は変わるんだが」

飛龍「なに?」

↓2 何の話をするか

提督「子供は好き?」

飛龍「何でそんな話を……」

提督「ほら、向こうで元気に走り回ってる子がいるだろ」

提督「可愛いなと思って」

飛龍「本当だ。んー、考えたことなかったなぁ」

飛龍「私たちの生活は鎮守府が軸だし、たまに本土に行っても見かけはするけど意識はしなかったし」

飛龍「でも可愛いとは思うよ! 提督は?」

提督「俺は……可愛いとは思うんだが、どう接していいか分からないから」

提督「少し苦手もしれないな。泣いてしまったら狼狽えるだろう」

飛龍「あはは、提督っぽいね」

飛龍「……いずれは私たちも子供ができるのかなー」

提督「!?」

飛龍「? なんで驚いてるの?」

提督「いや、だって『私たち』って……飛龍と俺のこと……?」

飛龍「なっ!? 違うよ! 私たちってのは艦娘のこと!」

飛龍「何でそんな発想になるの!? 変態!」

提督「ああっ、そういうことか! だって2人でいるのにそう言われたから……!」アタフタ

提督「忘れてくれ! ごめん、俺が悪かった!」ペコリ

飛龍「全くもう……!」カァァ


――バイキングの店――


飛龍「わー! 色んな料理があるよ提督!」キラキラ

提督「……」

飛龍「提督?」

提督「あ、ああ」

飛龍「まださっきのこと引きずってるの」

提督「うん、お前に不快な思いをさせてしまったから」

飛龍「不快なんて言い過ぎだよ……私も言い方が悪かったし。ほら、一緒に選びに行こ?」

提督「……うん」

提督(そうだ……このまま落ち込んでたらデート全体が台無しになる)

提督(気持ちを切り替えよう)



飛龍「ハンバーガーにナポリタン♪ ピザにグラタンにフライドチキン♪」

飛龍「くぅー、全部食べたいっ!」

提督「お前ならいけるだろ」

飛龍「チッチッチ、分かってないね提督。量を気にせず食べられるのは一航戦の2人くらいだよ」

飛龍「あの人たちどんだけ食べても太らないんだもん。ズルい!」

提督「やっぱり艦娘も太るんだな」

提督(愛宕しかり)

飛龍「普通の人よりは脂肪もつきにくいんだけどね。えーっとー……ステーキ! キミに決めた!」ヒョイ

提督「俺はまず……ナポリタンとチキンにしとこう」ヒョイ ヒョイ

――――

飛龍「んー! 肉厚ジューシー!」モグモグ

提督「結局ステーキとピザとハンバーガーか。飛ばすなぁ」

飛龍「これでも抑えてる方だよ。本当はこのお皿の量×3したいもん」

提督「……食えるのか」

飛龍「食べれます。でも確実にお肉がついちゃう」

提督(艦娘すごい)


――――

飛龍「よし、あとはカレーライスとサラダでデザート以外制覇!」

飛龍「とってくるけど提督は?」

提督「俺はデザートに移るよ。飛龍が食べ終わるまで待ってる」

飛龍「オッケー!」スタスタ

提督(あれでデザートも入れようとするんだからすごい)

提督(しかし、食べてるだけで会話が無いな。飛龍は幸せそうだからいいんだけど)

提督(また話を振ろう)


↓2 何の話をするか

飛龍「あはは、カレー盛ってたらお店の人に引きつった顔で見られちゃった」スタスタ

提督「だろうな」ハハ…

飛龍「いただきまーす!」パクッ

提督「……」

提督(そういえば、この後まだ時間があるよな)

提督「なあ飛龍」

飛龍「ん?」

提督「この後はどうする? 何処か行きたい場所があったら言って欲しい」

飛龍「そういや時間あるもんね」


↓2 どこに行きたいか

飛龍「アニメイトがいいな」

提督「アニメイト? それはまた意外な」

飛龍「実はずっと初雪に買い物頼まれててさ。うっかり忘れてるんだよね」ハハ…

提督「あいつ……自分で買いに行けよ」

飛龍「大目に見てあげて? 初雪には面白いマンガとか教えてもらってるし、私自身もアニメイトに興味があるから」

提督「そういうことなら……」

提督(帰ったら叱ってやらないと)

――――

飛龍「クレープ美味しかったぁ。あとワッフルも」

提督「美味かったな。しかし、それだけ食べて太らないのか?」

飛龍「ううん、ちょっと運動しないとヤバい」エヘヘ

飛龍「でも後悔はしてない! バイキングにはそれだけの価値がある!」

提督「色んなものを食べ放題って魅力があるよな」

飛龍「うんうん」

飛龍「で、アニメイトはどこらへん?」

提督「もうすぐ着くよ」

飛龍「さっすが提督、調べたんだ! 頼りになるー!」

提督「いや、前に初雪に買い物を頼まれたから覚えてるんだ」

飛龍「提督も?」

提督「うん」

提督(……俺も甘やかさないようにしないとな……)


――アニメイト――


飛龍「おー、これ可愛い!」

提督「フィギュアか。よくできてるな」

飛龍「パンツも精巧なのかな?」スッ

提督「堂々と覗くな」

――――

飛龍「あったあった、これだよ頼まれてたの」スッ

提督「普通の本じゃないか。ネット通販で買えないのか?」

飛龍「お店で買わないと限定品がつかないんだって」

提督「へー」


――――

飛龍「わー……ねえ提督、これ見てよ」

提督「なんだ」

飛龍「BLだって」

提督「ああ、ボーイズラブだっけ?」

飛龍「世の中色んなジャンルがあるんだねー」

飛龍「……うちでいうと、提督と憲兵さんみたいな?」

提督「やめてくれ」

――――

飛龍「これ最新刊出てたんだ! 買おっと!」

提督「あ、俺も見てるんだよ。面白いよな」

飛龍「ねー! 主人公の行く末がどうなっちゃうのか目が離せなくて!」

飛龍「最近だとヒロインが…」

提督「ま、待ってくれ! 俺まだ3巻までしか読んでないんだ」

飛龍「うお……! 危うくネタバレするところだった」

飛龍「3巻かー。ふふ、これからもっと面白くなりますよ」フフフ

提督「マジか、早く読みすすめたい……」


――――

飛龍「うーん、楽しかったー!」

提督「初雪の本の他にも買っちゃったな」

飛龍「良い買い物だよ♪」

提督「ふふ……。さて、もう鎮守府に帰らないと」

飛龍「え、本当に?」


↓2 コンマを好感度にプラス 100越えで???

61+73=144


提督「ほら、もうこんな時間」

飛龍「えー……そっか」

飛龍「もうちょっと一緒にいたかったな」ボソッ

提督「え」

飛龍「何でもない」

提督「しっかり聞こえたぞ」

飛龍「……」カァァ

飛龍「だって、楽しかったから。バイキングで色々話して」

飛龍「アニメイトで好きな作品とか言い合って」

飛龍「もっと遊びたかった」

提督「……」

飛龍「提督の言ってたこと、本当だったね」

提督「?」

合計134じゃね?

飛龍「純粋に艦娘と仲良くなりたいって話」

飛龍「デートしててエッチな視線感じなかったもん」

提督「そりゃそうだ。純粋に仲良くなりたいだけだからな」

飛龍「それはそれで寂しいかも」ボソッ

提督「……」

飛龍「今の聞こえた?」

提督「いいや」

提督(聞かなかったことにしよう)

飛龍「……そっか」

飛龍「じゃあもう1回言うけど、それはそれで寂しいかも」

提督「なんで繰り返した」

飛龍「それは……分かんないけど……」

>>289
ありがとうございます、134に訂正します
足し算もできないとは…

提督「……行こうか」

飛龍「……うん」


――鎮守府――


提督「じゃ、これで。俺もすごく楽しかった」

飛龍「……」

提督「明日は演習だったよな? 早く寝るんだぞ」スタスタ

飛龍「待って提督! 話したいことがあるの」

提督「何だ?」

飛龍「耳、貸して」スタスタ

提督「ああ」スッ


チュッ


提督「……!」

飛龍「……」

提督「飛龍……これは……」

飛龍「あ……あはは! これはささやかなお礼だよー!」

飛龍「女の子にキスされると嬉しいでしょー♡」ヘヘ

提督「お、お前なぁ……!」

提督「俺をおちょくったのか!」

飛龍「言ったじゃん、お礼だって。私の気持ちだよ」

提督「はぁ……ったく。ありがとうな、じゃあ明日」

飛龍「……」

提督(ビックリした。好意の現れかと)

スタスタ

飛龍「……ドキドキが収まらない……」ドキドキ

飛龍「……提督……」

――――

大淀「それは絆が深まったんでしょうか」

提督「絆だよ。冗談っぽく笑ってたし」

大淀「そうは思えないんですけどね」

大淀「まあいいです。次にデートへ誘う艦娘は誰にしますか?」

提督「話に入る前に、デートする艦娘は何人なのか分かったのか」

大淀「まだですよ」ニコニコ

提督「……」

大淀「なんですその目」

提督「嘘だろ。お前は嘘をつく時に持っているペンを回す癖がある」

提督「正直に言え」

大淀「……すごいですね、その観察眼」

提督「長い間過ごしていればそのくらい誰でも分かるよ」

大淀「誰でも、ですか」ハァ…

大淀「白状しますよ、もう報告は来ています。あと3人です」

提督「……」

大淀「本当ですよ。ペンも回してないでしょう」

提督「第二の癖、メガネを上げる」

大淀「これはたまたまです。鎌をかけたって何も出てきませんから」

提督「どうやら本当みたいだな……あと3人か」

提督「もうちょっとだな、よし」スタスタ


↓2 デートに誘う艦娘 コンマが好感度

ここまでで

安価はあと3人で終わります

艦娘チョロすぎる…提督補正か

>>298
好感度プラスのやり方とか、エピソードをもっと上手く考えられればよかったですね…
40から一気に100になるのもおかしな話なので

阿武隈みたいな感じでいけばよかったですね…
とりあえず続きを始めます

デートする艦娘:ザラ 好感度:66


ザラ「デートって……ザラが相手でいいんですか?」

提督「ザラと仲良くなりたいんだ。お願いします」

ザラ「嬉しいです。もちろんお引き受けします」ニコッ

提督(この反応、ザラは噂を聞いてないのか)

ザラ「あの、デートで何をするか決めてしまいましたか?」

提督「うん。したいことがあったのか?」

ザラ「は、はい」


↓2 行きたい場所 やりたいこと

ザラ「水族館に行ってみたいなって」

提督「水族館か……いいよ。行こう」

ザラ「でも内容は決めてしまったんですよね?」

提督「俺の案よりも、ザラが楽しめる場所を軸にして組み立てる方がいいよ」

提督「予定はいつ空いてる?」

ザラ「そうですね。今週の日曜日がいいです」

提督「日曜日だな。じゃあ昼頃に――」


――当日・イタリアン店――


ザラ「イタリア料理、懐かしい!」モグモグ

提督「海外艦は休日も街で食べずに、いつも間宮で済ましてるよな」

ザラ「マミーヤはとっても美味しいから。ヤミツキってやつね」

ザラ「今度イタリア料理にも挑戦してくれるらしいし」

提督「いよいよ間宮以外行かなくなりそうだな」ハハハ

ザラ「あ、提督。口にソースついてます」ガサゴソ

提督「えっ」

ザラ「待ってくださいね。ティッシュで拭いて……」フキフキ

提督「!?」

ザラ「あ……ご、ごめんなさい! いつもポーラにやってて、その癖で……」

ザラ「うー、恥かしい」カァァ

提督(俺も色んな意味で恥ずかしい……)

提督「はは……ありがとうザラ。ポーラにとってすごく良い姉さんだな」

ザラ「ポーラがだらしないだけですよ。お酒が抜けてたら普通なのに」

提督「そういえば、ポーラのノンアルコール状態見たことないぞ」

ザラ「まあお酒入ってても入ってなくても、態度はあまり変わらないから」

ザラ「みんなが気づいてないだけだと思います」

提督「今度ノンアル状態の時に教えてくれ」

ザラ「いいですよ」



――水族館――


ザラ「……」

提督(ずっと黙ったままだ。話かけるか?)

提督(いや……)

ザラ「……」キラキラ

提督(黙ってるというか、静かに楽しんでるみたいだ。もう少しこのままで)

ザラ「魚はいいですね」

提督「!」

ザラ「海の中を自由に泳ぎ回って。気持ちよさそうです」

ザラ「ザラも一度でいいから、こんな風に泳いでみたい」

提督「ザラってもしかしてカナヅチ?」

ザラ「……?」

提督「あ、ごめん。泳げないのか?」

ザラ「泳げないことはないですけど、人は海では呼吸もできないし」

ザラ「自分の思い通りに動くことが難しいじゃないですか。当然ですけど」

提督「そういうことか」

ザラ「私たち艦娘は海の上も移動できますけどね」

ザラ「イルカと一緒に泳いだり、通りかかった綺麗な魚についていったり」

ザラ「身を任せてゆらゆら漂って、水の中から太陽をボーッと眺めたり」

提督「ロマンチストだな」

ザラ「こういうのロマンチストって言うんでしょうか」フフ

提督「素敵だと思う。俺は綺麗な魚を見ると『綺麗だ』で終わっちゃうから」

ザラ「ザラもですよ? 例えば……」

――――

ザラ「可愛いー!」ニコニコ

提督「可愛いな」

ザラ「ね? カワウソを見て『可愛い』で終わっちゃうじゃないですか」

提督「撫でたい」

ザラ「あ、確かに。あと頬ずりしたいです!」

提督「分かる」

ザラ「でも……あの仰向けになってる子」

ザラ「まるでポーラを見てるようで……」

提督「あー、泥酔してる時あんな動きしてるよな」

ザラ「介抱してあげたい」

提督「それはポーラに対してだろ」ハハ…

――――

提督「アシカも可愛かったな」

ザラ「はい! 訓練してあんな動きができるなんて凄いわ」

提督「本当になー」

提督(水族館を出たけど、思いのほか早く出てしまった)

提督(というのも)

ザラ「提督、早く次に行きましょう!」

提督(ザラに違う場所へ行きたいと言われたから)


↓2 次に行く場所 やること


――――

提督「母国の味が恋しくなったにもほどがあるだろ」

ザラ「ごめんなさい。もう1回食べたくなっちゃって」

提督「謝ることはないけどさ。ザラが満足してくれるならそれでいい」

ザラ「ありがとう……」

ザラ「……提督、一つ聞いてもいいですか」

提督「何だ」

ザラ「好きな人います?」

提督「!? な、何でそんな質問を」

ザラ「知りたいの! お願い、答えて」

提督「……今のところは」

ザラ「本当!?」ガタッ

提督「あ、ああ本当だよ」

提督(艦娘をそういう目で見ないようにしてたせいでな)

ザラ「そっか、そうなんだ」

ザラ「でも色んな艦娘とデートしたんでしょ? その中に良いと感じた人は?」

提督「そりゃ……まあ……」

ザラ「いたのね! 誰!?」

提督「……」


↓2 今までデートした中で良いと思った艦娘

提督「大鳳かな」

ザラ「タイホウ……胸はない方がいいの?」

提督「胸は関係ないって。大鳳とは競馬場に行ったんだけど」

提督「キラキラしてる顔がすごく良かったんだ。魅力的だった」

ザラ「ぐぐぐ……マズい」

提督「マズい? 何が」

ザラ「な、何でもないです! 料理が来たわね、食べましょう!」

提督「……」

――――

提督「ふぅ、楽しかった。ザラはどうだった?」

ザラ「……」

提督(見るからに不機嫌そうだ……)

提督「ごめんザラ、俺やっちゃったかな」

ザラ「え? あ、ううん! デートはすごく楽しかったです!」

ザラ「でも……」


↓2 コンマを好感度にプラス 100越えで???

66+33=99


ザラ「提督、さっき好きな人いないって言ったけど」

ザラ「実はタイホウのこと好きだったりして」

提督「好きは好きだけど、あくまで人としてだよ」

提督「まあちょっと気になってる……かな」

ザラ「!! ……そう。あのね提督」

ザラ「ザラ、提督のことが好きなの」

提督「なっ!」

ザラ「今はタイホウのこと気になってるかもしれないけど」

ザラ「いつか絶対に振り向かせてみせるから」

提督「……」

ザラ「またデート、してくれるよね?」ニコッ

提督(命令されてるような)

提督「あ、ああ……もちろん」

ザラ「ありがとう! 今日はとっても楽しかったです!」

ザラ「次も必ず誘ってね! 予定はできるだけ空けておくから!」

提督「うん……」

ゾロ目ボーナス


――提督の部屋――


提督「大淀は用事で他鎮守府に行ってて留守だった」

提督「仕方ないから明日話そう……ふあぁ」

コンコン

提督「ん? こんな遅くに誰だ」ガチャ

ザラ「提督」

提督「ザラ!? どうしたんだ?」

ザラ「話があって……入れてくれますか」

提督「いいけど」

――――

提督「で、話って?」

ザラ「うん……さっき、アイオワさんと話をしたんです」

提督「! ほ、ほう」

ザラ「提督とデートして、夢のような時間を過ごしたって」

提督「……」

ザラ「それで最終的に……熱く激しい夜を……」モジモジ

提督「ザラ、誤解を解かせてくれ。それは…」

ザラ「分かってます。提督は女性に優しい人ですから」

ザラ「オオカミのように襲ったりはしないってこと。大方アイオワさんに襲われたんでしょう」

提督(襲ったのは……そういえば、どっちだったんだろう。酒を飲みすぎて覚えてない……)

提督「まあでも、したのは事実だしな」

ザラ「……」

提督「ザラ、言いたいことがあるならハッキリ言ってくれ」

提督「蔑まれてもいい。艦娘と関係を持ってしまったのは本当のことだから…」

ザラ「そんなことしません」

提督「? じゃあ何をしに来たんだ」

ザラ「それは……」

提督「?」

ザラ「……提督……」スッ

シュルッ パサッ…

提督「!? 何故服を……!」

ザラ「体の関係を持ったと聞いたときはショックでした」

ザラ「でも、そういえばアメリカにはデーティングっていうものがあることを思い出して」

提督(またそれか!!)

ザラ「ショックが和らぎました。そして、それならザラもって」

提督「は?」

ザラ「アイオワさんと話をしてよかったです」

ザラ「提督。ザラの提督を想う気持ちは募りに募って、やり場がないんです!」

ザラ「お願いします……抱いてください」

提督「待て待て! 落ち着け!」

ザラ「こんな……えっと何だっけ。そう、フシダラ! フシダラな女とじゃイヤですか?」

提督「問題点はそこじゃなくてな!?」

ザラ「提督」ジリジリ

提督「そうか……聞く耳を持たないか。すまないザラ!」スタタタッ

提督「!? ドアノブが壊れてる!」

ザラ「さっきドアを閉める時に壊しておきました」

提督「どうやって!?」

ザラ「思いっきり力を入れて」

提督「さすが艦娘!!」

ザラ「提督……♡」ギュッ

提督(捕まった! くっ、すごい力で抜け出せない!)グイグイ

ザラ「♡」

提督「あ、ああ……!」

――――

大淀「これで2人目か」

提督「殺人現場の刑事みたいに言うな」

大淀「しかし海外艦の皆さんは積極的ですね。出撃でもパワフルですし」

大淀「っていうか何でそんなに暗い顔なんです? 多くの女性に好かれて嬉しくないんですか?」

提督「そりゃ嬉しいけど……」

大淀「何か不服でも?」

提督「いや、元気がないのはザラのせいなんだがな」

大淀「……なるほど。あまり眠れなかったんですね」

提督「まあそれを理由に仕事も休めないしな。デートに誘ってくるよ」

大淀「乗り気になってきましたね」

提督「そういうわけじゃないが、もうすぐ任務も終わりだし」

提督「艦娘たちと仲を深めたいのは、俺の気持ちでもあるから」

大淀「……」

提督「純粋な意味でな」

大淀「分かってますよ」クスッ

提督「行ってくる」スタスタ


↓2 デートに誘う艦娘 コンマが好感度

デートする艦娘:皐月 好感度:53


皐月「あ、司令官だ」

提督「おはよう皐月。今日も元気一杯だな」

皐月「……」ジー

提督「もしかして、警戒してる?」

皐月「ううん、なんか顔色悪いね」

皐月「どうしたの? 頭痛い?」

提督(良い子だな)

――――

皐月「ええ!? ボクと司令官でデート!?」

提督「ダメなら断ってくれ。強制じゃないから」

皐月「デート……恥ずかしいな、デートなんて」モジモジ

皐月「んー……うん、いいよ!」ニコッ

提督「本当に?」

皐月「うん。でもデートなんてしたことなくて……」

提督「大丈夫、俺と遊びに行くと考えればいいんだ」

皐月「そうなの? それなら気が楽になるよ」

皐月「あ! ねえねえ、遊ぶんならさ!」

提督「ん?」


↓2 行きたい場所 やりたいこと

ここまでで

参加してくださってありがとうございます

始めていきます



――当日――


皐月「ここのオムレツは最高だね!」モグモグ

提督「チェーン店で本当によかったのか?」

皐月「うん、ボクここ大好きだから」ニコニコ

提督(確かに、皐月に限らず他の駆逐艦もよくこの店の話をしている)

提督(子供が好きそうなメニューがたくさん揃っているからかな)

皐月「モグモグ」

提督(まあ年齢的には言うほど子供でも……いや、子供だな)

提督「ほら、口にケチャップがついてるぞ」フキフキ

皐月「! ご、ごめん司令官」カァァ

提督「焦らずゆっくり食べるんだぞ」

皐月「うん。……司令官、そのハンバーグ美味しそうだね」

提督「一口食べるか」

皐月「いいの? ありがとう!」



――遊園地内――


皐月「わー!」キラキラ

提督「さすが人気の遊園地、人が多いな」

皐月「遊園地はどこもこんな感じじゃないかな?」

皐月「それより早く乗り物に乗ろうよ!」グイグイ

提督「分かった分かった」ハハハ


↓2 何に乗るか


――――

皐月「あはは! 回せば回すほどボクたちも回るね!」グルグル

提督「は、ははは……そうだな」グルグル

提督(ヤバい、気持ち悪くなってきた)

皐月「それそれー!」

提督「さ、皐月……ちょっと止めてくれ」

皐月「もっと回すよー!」キラキラ

提督(うっ……楽しそうに輝く笑顔)

提督(仕方ない。我慢しよう)

皐月「きゃー!」グルグル

提督「うぷ……」グルグル


――――

皐月「楽しかったー! 降りるときフラフラしたけど」

皐月「また乗りたいね!」

提督「ああ……」

提督(何とか堪え切った)

皐月「司令官、次はあそこに行こう!」グイグイ

提督「よし」


↓2 次の場所

1、ジェットコースター

2、ゴーカート

3、お化け屋敷


――――

ウラメシヤー

皐月「ひいっ!?」ビクッ

提督「皐月は怖がりだなぁ」ハハハ

皐月「い、今のは違うよ! ちょっとビックリしただけ」

皐月「結構本格的だね。ボクは平気だけど」フフン

提督「ほー、言ったな。じゃあ次に驚いたら、ここから先1人で進んでもらうぞ」

皐月「え!? い……いいよ! どうせ平気だし…」

ドラキュラ「うがああああああ!!」

皐月「ひぃやあああ!?」ギュッ

提督「無理しなくてもいいのに」

提督(てかお化け屋敷なのに、何で西洋の生き物が出てくるんだ)

皐月「グスッ……強がって悪かったよ司令官……だから一緒に進んで」グスッ

提督「最初からそのつもりだよ。意地悪してごめんな」ナデナデ


――――

提督「そろそろ離れてもいいだろ」

皐月「もうちょっとだけ……」ギュー

提督「……何でそんな怖がりなのに、お化け屋敷を選択したんだ」

皐月「平気だと思ったんだよ。まさかあんなに怖いなんて」

提督(初体験か、なら仕方ない。何かで気を紛らわせるといいんだが)キョロキョロ

提督「あ! 皐月、アイスが売ってるぞ。一緒に食べないか?」

皐月「……うん」

提督「一緒に食べよう。何味がいい?」

皐月「ストロベリー」

提督「分かった。買いに行こう」

皐月「うん」



皐月「美味しいね!」ペロペロ

提督「美味いな。皐月、それ一口くれないか?」

皐月「いいよ。司令官のチョコレートと交換しよう!」ニコッ

提督(どうやら機嫌を直してくれたみたいだ。よかった)

皐月「うっ、しまった! アイスクリーム頭痛が……!」

提督「慌てて食べるからだ」ヤレヤレ

提督「ところで、次はどうする? 行きたいアトラクションはあるか?」

皐月「あるよ。えっとね」


↓2 次の場所

1、絶叫マシーン

2、メリーゴーランド

3、観覧車

4、その他(自由安価)


――――

提督(2人乗りの車に乗ることになった)

皐月「わーい! あははは!」

提督(楽しそうでなによりだ)フフ

皐月「風が気持いいね司令官!」ギュッ

提督「!」

提督(自然に手を握ってきたな)

提督「気持ちいいな。もっと乗っていたい」

皐月「乗れるよ! まだまだ時間はあるんだし」

――――

皐月「司令官ー!」ブンブン

提督「はは……」ヒラヒラ

提督(皐月はあれから何度も乗ってる。俺は見てるだけになった)

皐月「司令官ー!」ブンブン

提督(俺の顔が見えるたびに笑顔で手を振ってくる。可愛いんだけど、いつまでこの状況が続くのだろう)ヒラヒラ

皐月「司令官ー!」ブンブン



提督「まだまだ元気だな皐月」

皐月「うん! もう1回メリーゴーランドに乗りたいくらいだよ!」

提督「そ、それはまた来た時にしよう? 違う場所へ行きたいな」

皐月「だね! 今度は司令官が決めてよ!」

提督「いいのか? なら……」


↓2 次の場所

1、ミニトレイン

2、ウォーターコースター

3、鏡の迷路

4、自由安価


――――

皐月「あれ!? こっちじゃないや」

提督「向こうじゃないか」

皐月「そっちは違うよ、さっき行ったじゃん」

提督「そうだっけ……」

提督「じゃああっち」

皐月「あっちも行き止まりだった」

皐月「あ、分かったよ司令官! あの鏡を右に行くんだ!」

提督「もう行かなかったっけ」

皐月「進んでみれば分かるよ! さあ!」ギュッ

提督「ちょ、引っ張るなって!」

――――

皐月「あれ」

提督「やっぱり行き止まりだった」

皐月「……どうしよう司令官、ボクたちこのままここで…」

提督「考えすぎだ」

皐月「だって出口見つからないじゃん!」

提督「死ぬことは絶対にないから安心し……ん?」

提督「皐月、こっち通れるぞ!」

皐月「え!? 気づかなかったよ! きっとこの道だよ!」

スタスタ

――――

皐月「やったー! 生きて出られた!」

提督「当たり前だ」

皐月「ありがとう司令官、やっぱり頼りになるね」エヘヘ

提督「俺も皐月と一緒に迷子になってたんだがな……」

皐月「ねえねえ、次はどこに行く?」

提督「その前にちょっと休憩しよう」

皐月「えー」

提督「好きなお菓子買ってあげるから」

皐月「!? 分かった! 行き先はベンチだね!」


――――

――――――

――――――――

皐月「わあ、もう日が落ち始めてるよ」

提督「時間を考えたら、次が最後のアトラクションだな」

皐月「そうだね……残念だなぁ。もっと遊びたかったのに」

提督(充分遊んだと思うけど)

提督「気を落とさず楽しもう! どこがいい?」

皐月「んーと……」


↓2 次の場所 今までの選択肢の中から何でも(自由安価、同じのも可)


皐月「最後は……観覧車がいいな!」ニコッ

――――

皐月「わー! 高いなぁ!」

提督(この高さなら怖くはないかな)

提督「そろそろライトアップされる頃だ」

皐月「あ、今ついたよ! キラキラしてて綺麗だね」

提督「うん。観覧車にしてよかったな」

皐月「本当だね!」


↓2 コンマを好感度にプラス 100越えで???

53+89=142


皐月「……司令官。ボクをデートに誘ってくれてありがとう」

皐月「すっごく楽しかった。我を忘れてはしゃいじゃったよ」

提督「それを聞いてホッとした。お化け屋敷でトラウマを植え付けてしまったかなと不安だったんだ」

皐月「あれは……司令官がそばに居てくれたのも大きいかな」

皐月「心強かったよ」ポッ

提督「そ……そうか」

皐月「でも残念。司令官が怖がる可愛いところも見たかったのに」

提督「皐月の可愛いところが出たな」ハハハ

皐月「……座ってもいいかな」

提督「?」

皐月「膝の上」

提督「へ? 俺のか?」

皐月「うん」

提督「まあ……いいけど……」

皐月「そっちに移動するね」スッ

――――

提督・皐月「……」

提督(何だこの状況)

皐月「今日1日を過ごして思ったんだけどね」

皐月「司令官に触れてると安心するんだ」

提督「……」

皐月「どうしてだろうね」

提督(俺に聞かれても)

皐月「やっぱり……そういうことなのかな」

皐月「聞いて欲しいんだ、司令官」

提督「うん」

皐月「じ、実を言うと……ボク、鎮守府で司令官を見かけるたびにドキドキしてて」

皐月「これ何なんだろうなって、ずーっと思っててね」

提督「……」

皐月「ううん違う。気づいてたけど見て見ぬふりしてたのかも」

皐月「でも今日のデートで正直になれた。気持ちもはっきりした」

提督「……」

皐月「ボクはきっと、司令官のこと……」

提督「……」

皐月「……ダメだ、怖い……これを口にしちゃうと、返事を聞かなきゃいけないもん」

皐月「ごめんね。やっぱり今の聞かなかったことにして」ハハ…

提督「……」

提督「分かった」

提督(口にはしなかったけど皐月の気持ちは分かった)

提督(皐月側も、俺が皐月の気持ちを察したと思っているだろう)

皐月「……」

提督「……」

提督(それを考慮した上で、今どんな言動をするべきなのか……)

皐月「……」グイッ


チュッ


提督「!」

皐月「惜しい、あとちょっとで口だったのに」ボソッ

提督(上体を捻ってキスとは……)

提督「皐月、今の…」

皐月「お、お礼の一つと思ってくれればいいよ!」

皐月「さあ、もう降りなきゃいけないね」

提督「……」



――鎮守府――


提督「ありがとう皐月、楽しかった」

皐月「……」

提督「また一緒に遊ぼう。それじゃ…」

皐月「司令官」

提督「……?」

皐月「ボク、いつかちゃんと言うから」

皐月「その時に司令官が他の女の人と一緒だったとしても、返事をして欲しい」

提督「……うん」

皐月「ありがとう。じゃね」スタタタッ

提督「……」

――――

大淀「乙女ですね……」

提督「俺はどうすればよかったんだろう」

大淀「提督は皐月ちゃんのことどう思ってるんですか?」

提督「考えたこともなかったから……今は仲の良い女の子としてしか見れないよ」

大淀「それをそのまま伝えればよかったじゃないですか」

提督「……そうだな、その通りだ」

提督「明日伝えるよ」

大淀「はい。これで提督にアタックをしかける艦娘が増えますね」

提督「え」

大淀「だってそうでしょう。今は仲の良い女の子としてしか見れないなんて聞いたら」

大淀「チャンスがあるんだ! って思って、アピールしまくりですよ」

提督「……確かに」

提督「というか皐月の真剣な雰囲気に取り込まれて忘れてたが」

提督「また絆じゃなく恋愛の方向へ……」

大淀「好きなものはしょうがないですよ。ちゃんとそういう目で見てあげてくださいね」

提督「ああ……そうだな。任務が終わったらしっかりと向き合うことにする」

大淀「さあ、次が最後です! デートに誘う艦娘を選んでください!」

提督「いよいよか」


↓2 デートに誘う艦娘 コンマが好感度

ここまでで
参加してくださってありがとうございます

土曜日には終わると思います

すみません…寝落ちしました
今日の17時と22時の2回に分けてやって終わりたいと思います

始めていきます

デートする艦娘:アーク 好感度:55


提督「着任して間もないし、交流も少ないから緊張する……行ってくるよ」

大淀「……」

提督「大淀?」

大淀「え……あ、はい! アークさんですか、いいと思いますよ!」

大淀「彼女は着任して間もないですし、交流も少ないので緊張すると思いますが」

提督「俺の言ったことまんま繰り返したな」

大淀「へ? そ、そうでしたか、ごめんなさい」

大淀「確か彼女は鳳翔さんのお店にいたはずです。他の場所へ行かないうちに誘いましょう!」

提督「そうか、情報ありがとう。行ってくるよ」

スタスタ

大淀「……」

大淀「……ふふ」

大淀「そうよね……あるわけないのに、そんなこと」

大淀「……何してたんだろ、私……」

大淀「提督が帰ってくるまで仕事しないと」スタスタ


――――

アーク「いい考えだと思う」

提督「オーケーしてくれるのか」

アーク「ああ、私もAdmiralがどんな人間か知りたい。これから仕事をしていく仲間だからな」

提督「ありがとう、嬉しいよ」

提督(アークにも例の噂は届いてないようだ。よかった)

――――

提督「というプランでどうかな」

アーク「うん。Admiralが考えたPlan、楽しみにしている」

提督(ちょっとプレッシャーがかかるな)ハハ


↓2 行く場所 やること



――当日――


アーク「行こうか」

提督「……」

アーク「口を開けたままでどうした?」

提督「いや……綺麗だなと」

提督(私服だとなお美人が増す)

アーク「私のことか」

提督「アーク以外にいないよ」

アーク「そ、そうか……素直に受け取るよ。Thank you」ニコッ

アーク「さて、今日行くのはショウテンガイという場所のようだが」

アーク「JapanのMarketという認識でいいのか?」

提督「マーケットというか……何て言ったらいいのかな」

提督「食品とか服とか、床屋なんかもあって……」

アーク「トコヤ?」

提督「ヘアカットをする場所だよ。バーバーだっけ?」

アーク「Barber」

提督「そう」

アーク「Hmm……Right got it。つまりDepartment storeか」

提督「ああ、デパートに近いかも。まあ見てみれば分かると思うよ」


――商店街――


アーク「Oh……!」キラキラ

提督(すごいキラキラした目だ。興味津々だな)

提督「古風な香りのするところだろ?」

アーク「ああ、これは……良いな。良い。Japanらしさがある」

アーク「Admiral、ここからどうすればいいんだ?」

提督「普通に道を歩いて、目に止まった店があれば入ろう」

アーク「I got it!」



アーク「色んな店があるんだな」

提督「気になる店があったら言ってくれ」

アーク「見ているだけでも満足できそうだ……ん?」


↓2 アークが気になった店

1、昔ながらの定食屋

2 年季の入ったカフェ

3、近隣の人で賑わう寿司屋

アーク「あれは……! Japanの香りがするお店だ」キラキラ

提督「定食屋だな。聞いた話によると、歴史の長いお店らしい」

アーク「Admiral、お昼はここで食べないか? というかここで食べたい」

提督「いいな! そうしよう」

――――

提督「内装も素晴らしいな」

アーク「ああ。このSpace、不思議と落ち着く」

アーク「そしてOrderしたアジの開き定食。空腹に染み渡る良い香りだ」

提督「俺も酒の塩焼き定食が来たぞ! 美味そう」

提督「じゃあ、食べようか? いただきます」

アーク「いただきます」ペコリ

――――

ゴクゴク

アーク「……ふーー……」

提督「めちゃくちゃくつろいでるな」

アーク「Relaxしてしまうんだ。ここは本当にとても良いSpaceだよ」

アーク「ご飯もDeliciousだったし、和を感じることができてHappyだ」

提督(店主もそれを聞いて幸せそうだ)

>>407
酒× 鮭○ です

身勝手で申し訳ないがこれが終わったら大淀も書いて欲しい
かわいそう過ぎる(´;ω;`)


――――

アーク「まるでTreasure huntをしているみたいだな」

提督「?」

アーク「今の私たちのことだ。良いお店を見つけて、中に入ったら」

アーク「そこは予想以上のもので満ちている。Treasureを見つけた感覚に似ている」

提督「なるほど」フフ

提督「じゃあ次はどの宝箱を開けよう」

アーク「叶うなら全部のお店に入ってみたいが……」

アーク「あそこはどうだろう?」


↓2 アークが気になった店

1、怪しげな文房具店

2、本格的なオモチャ屋

3、奇抜な洋服店

>>409
大淀は22時から書く予定ですので、お付き合いいただければ

アーク「Admiral? あそこに入ってみよう、楽しそうだ」

提督「ん? なんか……本格的なオモチャ屋だな。外装からしてリアリティがあるというか」

――――

カランカラン

店主「らっしゃい。ここはガキの来るとこじゃ……おっと、大人だったか」

提督(どんな挨拶だよ)

アーク「ここはToy storeなのに、何故子供はダメなんだ」

店主「あ、すいません。そういう設定なんです。映画の脇役に憧れてて」

アーク「??」

店主「ははは……まあ大人も楽しめるお店なんで、見ていってください」

アーク「意味が分からない」

提督「アーク、深く考えない方がいいよ。行こう」

――――

提督「へぇー、子供に人気のキャラのパチンコ台なんてあるんだな」

提督「ただし本物よりちっちゃい。オモチャだから当然だけど」

アーク「Admiral! これ見て」

提督「何だ? ……ほー、キッズ用職人セットなんてあるのか」

アーク「工具が全部子供サイズで揃えられてる」

提督「オモチャだけどよくできてるな、本格的だ」

アーク「本格的ね」

提督「ああ、そういうことだったんだな」

提督(ん? まだ奥があるな、行ってみよう)

スタスタ

提督「……!?」

提督(こ、これは……)

アーク「Admiral? どうかした?」スタスタ

提督「何でもないよ。そろそろここ出ようか」

アーク「待って、まだその先を見てない」

提督「大したものじゃなかったよ。さあ出よう」グイグイ

アーク「見たいんだ、いいだろう」グググ

提督「見てもどうしようもないって」

アーク「それは私が決めることだ! どいてくれ!」ドンッ

スタスタ

アーク「……!?」

提督(……18禁の暖簾……)

提督(だからどうしようもないって言ったのに)

アーク「……」カァァ

提督「何でこんな物も取り扱ってるんだろうな……子供が間違って入ったらどうするんだ」

店主「それは大丈夫です」

提督「うわ!?」ビクッ

店主「暖簾の先にはさらに扉があって、子供は入れないようになってるんです」

店主「カメラでも監視してますし」

提督「そうなんですか……」

アーク「……Admiral……その……」モジモジ

提督「ああ、そうだな」

店主「中に入ります?」

提督「いえ、もう出ます。ありがとうございます」

――――

アーク「……」

提督「……」

提督(気まずいな。オモチャ屋を掘り返すわけにもいかないし)

提督「ゴホン……アーク? 何か甘い物でも食べよう」

アーク「……甘い物……食べたい」

提督「よしきた! 向こうに色々あるから選んでくれ」

アーク「そうだな、えっと……」


↓2 アークが選んだ店

1、甘いたい焼き屋

2、濃厚アイスクリーム屋

3、焼きたてパン屋


――――

アーク「クリームパン美味しいな」モグモグ

提督「うん、クリームが甘すぎない上品な味だ」モグモグ

提督「これを食べ終わったらどこに入ろうか」

アーク「気が早い。今はこの味を堪能しよう」ゴクン

提督(よし、切り抜けた)

――――

アーク「あ……もうそろそろショウテンガイを抜けるな」

提督「だな。店も少なくなってきた」

アーク「Admiral、実は最後にどうしても行きたいお店があるんだ」

アーク「海外艦たちにお土産を買いたいんだが……」

提督「それならあの辺がいいんじゃないか?」


↓2 お土産を買う店

1、こだわりの地酒・酒造店

2、フレッシュな果肉・フルーツ店

3、見れば心も透き通る・ガラス細工店


――――

アーク「カンジ……難しくて読めないな。これは何て読むんだ」

提督「やまたのおろち」

アーク「これは?」

提督「べにざくら」

アーク「むむ、やはり難しい」

提督(日本人でも読めないのとかあるしな)

アーク「Admiral、どれがいいと思う? 買うにあたって意見を聞きたい」

提督「ん? そうだな……これなんかポーラが好きそうだけど」

アーク「ポーラ……。ポーラにも買っていった方がいいのか」

提督「俺もどうかなとは思うけど、1人だけに買わなかったら拗ねると思うし」

提督「小さいのでもいいから買ってあげよう」

アーク「Admiralは甘いな……いや、優しいと言うべきなのか」

――――

――――――

――――――――


――――

アーク「Sorry、Admiral……お酒を持たせてしまって」

提督「このくらいどうってことないよ」

提督(と言いつつなかなか重い)

アーク「……綺麗な夕焼けだ」

提督「! そうだな、綺麗だ」

アーク「母国の夕焼けも美しいが、Japanの夕焼けも良いものだ」

アーク「……Admiral、今日はありがとう」

アーク「一緒に店を回って楽しかったし、Admiralの色んな顔も見られた。満足の1日だった」

提督「俺もアークのイメージとは違う顔が見られて良かったよ」

アーク「私のImage?」

提督「もっとクールなイメージだった。けど、思っていたよりも感情表現が豊かだった」

提督「目を輝かせたり、美味しいもの食べてニコニコしたり」

アーク「そ……そんなに私を見ていたのか。気づかなかった」

アーク「恥かしいな……」カァァ

提督「今もそうやって頬を赤くしてるし」

アーク「これは夕焼けの色だ!」

アーク「……」

提督「……」


↓2 コンマを好感度にプラス 100越えで???

55+79=134


アーク「Admiral、次は私がデートのPlanを考えさせてくれ」

提督「!」

アーク「次があるならの話なんだが……」

提督「……そうだな。俺もアークともっと仲を深めたいし」

アーク「っ!」ドキッ

アーク「そ、そうか……そんな風に思ってくれているとは……」モジモジ

提督「?」

アーク「よ、よし。私に任せてくれ。とびきりのPlanを考えるからな」

提督「うん、楽しみにしてる」

アーク「……」スッ


チュッ


提督「え……」

アーク「何を驚いている? デートの終わりにKissは当たり前だ」

アーク「まあ女性の方からさせるのはどうかと思うが……」

提督「……」

アーク「もう一度言うぞ。今日は本当にありがとう」

アーク「楽しかったよ、それじゃあ」ニコッ

スタスタ

提督「……」

――――

スタスタ

提督「考えすぎじゃなければ……アークもなのか……」

提督「だとすると、これで10人? そんなに……」

提督「正面から向き合うって言ったけど、やっぱりこの人数と……いいのだろうか……」

ガチャ

提督「大淀、相談はあるんだが」

大淀「あ……提督、お帰りなさい。デートは楽しかったですか?」

提督(ん、元気がないな)

提督「もちろん楽しかった。しかしアークが……」

大淀「またですか……お話を聞きましょう」ハァ…


――――

提督「……ってことがあって」

大淀「……」


大淀「そういうとこですよ」

提督「へ?」


大淀「きっちり勘違いさせるようなこと言ってるじゃないですか!」

大淀「提督は無自覚かもしれませんけどね、艦娘は本気にしちゃうんですよ! 全く!」

提督「お、おい、何でそんなに怒って……」

大淀「別に怒ってないです」

提督「怒ってるだろ」

大淀「それはさて置き、もう任務は終わりですから。明日からは通常のお仕事に戻っていただきます」

提督「……ああ」

大淀「では私はこれで」スタスタ

提督「……」

大淀(私……本当に、部屋から出てっちゃいますよ)スタスタ

提督「……」

大淀(止めてくれないんですか、提督)スタスタ

提督「……よど……」ボソッ

大淀「……」グスッ

スタスタ ガチャッ


バタンッ


大淀「……提督の……提督の、バカ……」ボソッ





提督「待ってくれ大淀!!」ガチャッ

大淀「っ!?」ビクッ

大淀「な、何ですか!? もう任務は……!」フキフキ

提督「お前……泣いてるのか……」

大淀「何で私が泣くんですか!」

提督「だってそれ……いや、それは置いといていい問題じゃないけど一旦置いておくとして」

提督「とても肝心なことを忘れていたよ」

大淀「肝心なこと?」

提督「そうだ。俺にはあと1人、デートに誘いたい、誘わなきゃいけない艦娘がいる」

提督「お前だよ大淀」

大淀「……!」

大淀「は、はあ? もう任務は終わってるんですよ? なのに…」

提督「じゃあ任務外で俺とデートしてくれ。頼む」

提督「俺は酷い奴だった。目の前に大淀がいるのに、他の艦娘のところへばかり」

大淀「……」

提督「あ……もちろん嫌なら断ってくれていいんだ!」

提督「というか何で俺は上から目線なんだろうな。デートさせてもらう立場なのに」

大淀「……クスッ」

大淀「提督は、本当に……」

大淀「分かりました! 任務は終わってますけど」

大淀「デートしましょう、私と」ニコッ

提督「本当か、ありがとう!!」


↓2 大淀の好感度+100

デートする艦娘:大淀 好感度:189


大淀「じゃ、どこ行きますか」

提督「そうだな……俺が計画立てるのもいいけど」

提督「大淀の行ってみたい場所とかやりたいことを優先したいな」

大淀「いいんですか?」

大淀「それじゃあ……」


↓2 行きたい場所 やりたいこと

一時中断します

23時から再開します

大淀「プラネタリウムがいいです!」

提督「ロマンチックだな」

大淀「意外ですか? たまに行くんですよ、艦娘1人を誘って」

大淀「それはもう癒されますよ! 心が洗われて…」

提督「ストップ。続きは当日にとっておいてくれ、もったいない」

大淀「それもそうですね! で、お昼はどこに行きます?」

提督「昼?」

大淀「プラネタリウムは夜ですよね? お昼は空くじゃないですか」

提督「あれ、プラネタリウムって昼からでもやってるんだよな?」

大淀「お昼に行くなら夜が空きますね!」

提督(昼から夜までデートする気か。いいけど)

提督「そうだな、じゃあ昼にすることは……」


↓2 昼、または夜に行く場所 やること

提督「待てよ? 昼じゃなくて夜にしよう。海に行くんだ」

大淀「海で何をするんですか?」

提督「本物の星空を見よう」

大淀「! いいですね……乗りました!」

提督「決定だな。じゃあ昼にプラネタリウム、夜に海へ行って星を見ると」

大淀「デート当日が待ち遠しいです……」

提督「ってか日にち決めないと。いつにしようか」


――当日――


スタタタッ

大淀「ごめん、待った?」ニコッ

提督「今来たところだよ」

大淀「分かってますね提督!」グッ

提督「……まさか、これがやりたいがために少し遅れて来たのか」

大淀「違いますよ! 恥ずかしい話なんですけど、今日のデートが楽しみで眠れなくって」モジモジ

大淀「何とか眠れたんですけど、起きたら起床時間20分くらい過ぎてて」

提督「なるほどな。だからちょっと髪が乱れてるのか」ナデナデ

大淀「あ……」

提督「よし直った」

大淀「あ、ありがとうございます」カァァ

大淀「直前でちょっとだけ崩したかいがあった」ボソッ

提督「ん?」

大淀「何でもないです! 行きましょうか!」ニコッ

提督「そうだな」スタスタ

大淀「待ってください提督!」

大淀「……手」

提督「え」

大淀「え、じゃないです。デートと言ったら手を繋がないと」

提督「でもそれって…」

大淀「必要です! 早く!」スッ

提督「……」

ギュッ

大淀「ふふ」ニコニコ

提督(恥ずかしい……)


――――

大淀「提督」

提督「どうした大淀」

大淀「呼んでみただけです」

提督「何だそれ」フフ

大淀「……」

大淀「な、なんかこうしてると、本物の恋人みたいですね」モジモジ

提督「確かになぁ」

大淀「あの……提督って、好きな人はいるんですか?」

提督「それザラにも聞かれたな。いないよ」

大淀「……提督は、こんなに大勢の女の子に囲まれてるのに」

大淀「どうして性欲に導かれるまま素直にならないんですか」

提督「それも言った気がするぞ。俺は我慢してるだけだ」

大淀「でも2名と合体したんですし暴走してもいいじゃないですか、今まで溜まってたものを」

提督「女の子なんだから言葉を慎みなさい。あと俺を何だと思ってんだ」

大淀「提督」

提督「ん?」

大淀「提督は……恋人を作らないんですか」

提督「それにも答えなかったっけ」

大淀「答えてません。ただ複数の女性と関係を結ぶのはダメって言っただけで」

大淀「……1人となら、いいんですよね?」

提督「まあ……そうなるな。でも憲兵さんが…」

大淀「憲兵さんは大丈夫です。もし何か言ってきても何とかするので」

提督「何をする気だよ……」

大淀「ということで整理すると」

大淀「提督は複数ではなく1人の女性と結ばれることを望んでいる」

提督「結ばれるならの話だけどな」

大淀「そして艦娘とはそういう関係にはなれないと思っていたけど」

大淀「考え方が変わって艦娘でも余裕でいける」

提督「いけるとか言うな。俺が性にだらしない奴みたいだろうが」

大淀「でもアイオワさんとザラさんを食…」

提督「あれは不可抗力だ! 酒は俺の過ちでもあるが……」

提督「ほら、そんなこと話してる内に着いたぞ」

大淀「仕方ない。続きはまた後で」

提督「続くのか!?」


――プラネタリウム内――


大淀「始まりますよ提督」ドキドキ

提督「楽しみだな」ワクワク


『大変長らくお待たせいたしました。本日は――』


――――


『さて、星空を見回してみますと――』


大淀「……」

ギュッ

提督「!」

提督「大淀、何で腕に」ボソッ

大淀「ダメですか?」ウルウル

提督「……いいよ……」

大淀「えへへ」ギュー



『南の方に進んで――』


大淀「素敵ですね」ヒソヒソ

提督「本当に。これは何でも行きたくなる」ヒソヒソ

大淀「でしょう」フフ


――――


提督「はぁー……」

大淀「ため息、今ので3回目ですよ」

提督「うん、なんかため息をつきたくなってしまう」

提督「それくらい素晴らしいものを見たってことだ」

大淀「誘っただけの私も鼻が高くなっちゃいます」

提督「いやいや、本当に凄かった。澄んだ気持ちになれる」

大淀「絶賛しまくりですね」クスクス

提督「そういえば時間は……まだ海に行くには早いかな」

大淀「じゃあお散歩しながらお話しましょうよ!」

提督「いいな、そうするか」

大淀「さっきの話の続きもしたいですし」フフフ

提督「!」


――――

――――――

――――――――


提督「……」

大淀「こうして浜辺に座って、夕日が落ちるまでゆったりしてるのいいですね」

大淀「提督と一緒だからかな」ボソッ

提督「……なあ大淀」

大淀「はい」

提督「気づいたんだけどな。俺は艦娘に甘すぎると思うんだ」

提督「さっきだって大淀の押しに負けてしまったし」

提督「泣きそうになったり頼む込む姿に弱いというか」

大淀「艦娘っていうか女性にですね。提督、間違いなくお尻に敷かれるタイプですよ」

提督「我ながらそう思う」

提督「……治した方がいいよな」

大淀「ダメです。それが提督の良いところでもあり、艦娘たちがつけ込める隙なんですから」

提督「だから治したいんだよな……」

大淀「あ」

大淀「一番星ですよ、ほら」

提督「本当だ。もうそろそろで星空が拝めるかな」

――――

提督「……」

大淀「わあ……」

提督「まだ都会に近いせいか、満天の星とは言えないけど」

提督「それでも充分なほど綺麗だ」

大淀「はい!」

提督「ここへ来れて良かったよ」

大淀「私もです」

大淀「……」

大淀「……提督。もう気づいてますよね」

大淀「私の気持ちに」

提督「さすがにな」

大淀「……」


↓2 コンマを好感度にプラス 200越えで???

189+93=282


大淀「提督……私……」

大淀「提督のことが好きで好きで仕方ないんです」ドキドキ

大淀「着任した頃からずっと私に優しくしてくださって」

大淀「想いが膨らんでいくばかりで、でも伝えられなくて」

提督「……」

大淀「だから今回の任務はチャンスだと思ったんです。もし提督とデートできる機会があれば」

大淀「思いっきりアピールしようって」

大淀「そのためなら、多少は他の艦娘とデートしてもいいやって」

提督「……」

大淀「でも提督は目の前にいる私に目もくれず」

大淀「次から次へと違う艦娘をデートに誘い」

大淀「本来の達成人数8人をあっという間に越えてしまい」

提督「……へ?」

大淀「そして…」

提督「ちょっと待て。達成人数って8人だったのか!?」

大淀「ええ。でも私を選んでくれなかったので嘘をつきました」

提督「くっ……なるほど、嘘の塗り替えか。巧妙な」

大淀「ですが! それでも提督は私を選んでくれませんでした!」

提督「……はい」

大淀「もう諦めてました。同時に、提督への想いも諦めようって」

大淀「けど提督は……最後の最後に私を誘ってくれました」

大淀「死ぬほど嬉しかったです」

提督「……」

大淀「デートも楽しかったです。このまま時間が止まればいいのに」

大淀「そしたら……ずっと提督と二人でデートしていられるのに、なんて考えちゃいました」

提督「……」

大淀「提督……もう任務も終わっちゃいましたし」

大淀「ちゃんと告白してもいいですよね?」

提督「……」


大淀「私と、結婚を前提に付き合ってください!」

提督「えっ」


提督「ちょ、ちょっと。ちょっと待ってくれ。結婚?」

大淀「提督と結婚したいです。めっちゃ結婚したいです」

大淀「お願いします」

提督「いや、普通に付き合うなら分かるけど結婚にまで結びつくとなると…」

大淀「提督っ!」ダキッ

提督「!!」

大淀「提督、大好きなんです」ウルウル

提督(!? し、しまった! 術中に……!!)

大淀「提督……」ジー

提督「うう……」

大淀「もし受け入れてくれないなら既成事実を作るまでですけど」ジーー

提督「お前キャラ変わってないか!?」

大淀「お願いします」ジーーー

提督「くっ……その目はダメだ……!!」


大淀「提督……?」ジーーーー

提督「――――っ!!」



――――

――――――

――――――――


大淀「というわけなので、本日、私大淀と提督は婚約することになりました!」ニコニコ


大鳳「」

ザラ「な、何を言ってるんですかオオヨド……!」

阿武隈「冗談だよね提督!?」

提督「いや、本当の話だよ」

ザラ「納得いきません!」

提督「そんなこと言われても……」

初霜「……」シュン

萩風「グスッ……ううっ……」

皐月「し、仕方ないよね……司令官が決めたことだもん……」ヒック


アイオワ「……さてはオオヨド。Admiralに何か薬を……?」ハハーン

大淀「なっ!? 失礼じゃないですかアイオワさん! 提督からも言ってください!」

提督「ああ、うん……正直な話な」

提督「大淀の真剣な瞳に、惚れてしまったんだよ」カァァ

阿武隈「そんな乙女みたいな!?」ガーン

アイオワ「そう……残念だわ」

提督「アイオワ、本当にありがとう。俺に好意を持ってくれて」ペコリ

アイオワ「いいのよAdmiral」フフ


アイオワ「……ところで」ムニュ

大淀「!?」

アイオワ「愛人が欲しくなったらいつでも言ってね♡」ヒソヒソ

提督「!?」

大淀「知ってますかアイオワさん!? そういうの泥棒猫って言うんです!!」グイッ

大淀「提督は私だけのものなんですから!」ギュー

提督「大淀、だからって抱きつくことは……」

アイオワ「かなりOpenになったわねオオヨド。冗談よ」ウフフ

大淀「がるるる」

提督「またキャラ変わってるぞ」

ギャーギャー! ワイワイ


五十鈴「大淀さんと提督がくっついても、何だかんだ上手くやっていけそうね」

19「そうなのね」

五十鈴「……ところで、あんたと飛龍さんはどうなの?」

飛龍「私は、まあ好意の一歩手前だったから」

19「19もカスリ傷なの。大したことないのね」

五十鈴「そう」



提督「こら大淀! 喧嘩をするな!」

大淀「ザラさんもですよ!? 愛人なんて絶対許しませんから!」



おわり

2週間ちょっとでしたが、お付き合いいただきありがとうございました

途中でレスした通り、R18板で艦娘との行為だったり色々な話を書きたいと思います

立てたらここでスレタイを貼ります、多分そっちは不定期にやると思います

乙~

それまでの流れとあくまで泣きのもう1回みたいな状態からの
大淀一人勝ちはちょっといただけないと思うなーって

>>477
ドタバタラブコメみたいな終わり方も考えてたんですが
そっちの方がよかったでしょうか

終わり方をミスしてしまったみたいですね…
ちょっと書き直したい…ダメかな

乙でした。大淀もコンマ神に愛されてたな

まあ他の人の意見も分かるしその辺はR-18の方でてすね

>>482
そうします
お付き合いいただきありがとうございました

お付き合いいただきありがとうございました
正直な話、もともとはハーレムエンドで終わる予定でしたが
流れと勢いで押し通してしまいました
終わり方についてはとても反省しています、不快な気分にさせてしまい本当にすみませんでした

番外編は個人的にも作りたいので立てる予定なのですが
そっちで別の終わり方を基準にして書くつもりです。見ていただけると幸いです
重ねてお詫び申し上げます

番外編はここのR18板で書きます

同時進行はさすがにキツいので…
健全な話を書く時は、また新しいスレを立てたいと思います

R18板では別の終わり方と五十鈴の好感度マックスの健全話を最初にやるつもりなので、それだけ読んでいただければ

R18板なんだから五十鈴もエロ有りでいいのよ
いや、エロ有でお願いします(土下座)

>>498
五十鈴とのあれこれも書く予定です

R18の方にスレ立てしたのでここでお知らせします
少しでも興味を持っていただけたらぜひ

スレタイです↓

【艦これ安価】提督「艦娘たちとデート?」(番外編)

【艦これ安価】提督「艦娘たちとデート?」(番外編) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1506257963/)

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