【モバマス】モバP「杏…」杏「P…」 (29)
モバP(以下P)「杏…、一生俺といてくれ」
杏「はっ!?えっ、ちょっ、まっ、」
P「もう我慢できないんだ。お前のことが好きで好きでたまらない。二人でゆっくり暮らさないか?」
杏「…Pどうしたの?今日なんかおかしいよ?」
P「おかしくなんかないさ。元々こうだったが、隠してただけさ。最初にお前と会った時からな」
杏「…P、いいの?本当に杏と一緒がいいの?」
P「あぁ。ファンの皆さんや事務所のみんなも永久就職おめでとうって言ってくれるさ」
杏「ぴ、P…、杏は、Pのことが…」
ピピピッ、ピピピッ…
バシッ
杏「………夢か……」
・デレマス杏SSです
・キャラ崩壊注意
・デレてる杏ちゃんSSとなる予定です
・そんなSS、増えるといいなぁ
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杏「あああああもおおおおおおお」ジタバタ
杏「はぁ………悶えるのもしんどい………」
杏「でも、まぁ…」
杏「うん、ちょっとPの顔が見れない…かな」
杏「いや、落ち着こう。たかが夢…にしてはまぁ、あれなところもあるけれども、でも夢だよ。フロイト先生も爆笑ものの」
杏「だから、普段通りでオッケー」
杏(大丈夫…たぶん…)
杏「P…、杏に永久就職、させてよ?」
P「ば、お前何言ってんだ!お前はまだまだアイドル絶頂期でたくさんのファンの方々が待っているだろ!」
杏「ううん、杏のファンは、一人だけでいいよ。P、一生杏のこと見ててよね」
P「ま、待て杏、落ち着け、その、気持ちは嬉しいが物事には順序というものがあってだな、それにお前はアイドルで俺はプロデューサーで…あぁ、考えがまとまらん!」
杏「順序?P、杏はもう17歳で結婚できる年なんだよ?問題ないよ?」
P「う、おおお…いや、でも、しかし…」
杏「…それとも、Pは、杏のこと、嫌い?」
P「そんなわけない!むしろ、むしろ…杏、俺はお前のことが…」
ガバッ
チュンチュン チュンチュン
P「………夢かよ…」
P「あああああああなんちゅう夢見ちまったんだあああああああああああああ」
P「そんなにあれかっ、愛に飢えてたのか俺はっ!」ジタバタ
P「しかも最後何口走ろうとしてたんだ俺はあああああああ!」
P「ああもうだめだ、このまま枕に顔を埋めて寝たい、が、夢の続きを見るのが…」
P「…はぁ、いい時間だし、事務所、行く準備するか…」
P「どんな顔で杏に会えばいいんだろうか…」
P「いや、夢だ、たかが夢だ。フロイトだかユングだかがいろいろ言っても所詮は夢だ。現実ではない。普段通りでいいんだ…」
P(…いい…よな…?)
~事務所前~
比奈「あれ?杏ちゃんじゃないっスかー。事務所の前でどうしたんっスかー?」
杏「あ、ああ、ちゃんひな、おはよー」
比奈「おはようございますっスー。…んんー?なんか顔赤いっスよ?」
杏「あぁ、いや、これは、えーと」チラッチラッ
比奈「…風邪っスか?事務所に行き辛いんスか?まぁちょっとそこのカフェにでも入るっスよ」
杏「ひ、比奈?」
比奈「何かあるなら、話聞くっスよ。私じゃ話難かったら、ちょっと落ち着くまでゆっくりするっス。何にしろプロデューサーには私から伝えておくっスよ」
杏「比奈…ありがとう。ちょっとだけ話聞いてもらってもいい?」
比奈「任せるっス!これでも成人迎えたお姉さんっスからね!」
~事務所前のカフェ~
比奈「それでプロデューサーにどんな顔して会えば分からなくて固まってたと」
杏「まぁ、そうなるね…」
比奈「不肖私も胸がキュンとしてしまうような甘酸っぱいお話ありがとうございました。次のお話の材料にさせていただくっス」
杏「杏は3割でいいよ」
比奈「ちゃっかりしてるっスねぇ。分かったっス。しかし杏ちゃんも乙女っスね~」
杏「花も恥じらうおとめ座だよっ!」ドヤァ
比奈「まあ夢は深層心理が表れてるだのなんだのって話もあるっスからね、杏ちゃんの望みが表れてるのかもしれませンが…」
杏「いや、それはない…はず」
比奈「そうっスか。まああとはこんな話もあるっスよ?」
~事務所~
P「自分に会いたいと思っている人が、夢の中に現れる?」
ちひろ「はい。だから今回の場合は、その人がプロデューサーさんに会いたい、って思ってたから、夢の中に現れたのかも知れませんね」
P「ロマンチックな話ですけど、あいつが俺にそこまで会いたがってるとも思えませんけどね。それに、しょっちゅう顔合わせてるやつですし」
ちひろ「いやいや、分かりませんよ?そのしょっちゅうでも足りないぐらい、四六時中一緒にいたいってことかも知れませんよ?」
P「なっ」
杏『一生、杏のこと見ててよね』
P(まさか…いや、夢だ、夢、夢)
ちひろ「プロデューサーさん?どうしたんですか?そろそろ夢の詳細を私に教えてくれる気になったんですか?」
P「いやいや、たかだか夢ですよ。そんな大した話もないですって」
ちひろ「時には思いもよらないものが、思いもよらない価値や効果を産むんですよ。だから私にもそのPさんの脳内で起きたなんだかピンクの香りがするお話をですね…」
ガチャッ
比奈「おはようございますっスー」
杏「おはようございまーす」
P「おはよう、比奈、杏。珍しいな、二人そろってなんて」
ちひろ(ちっ、強請れそうな面白い話の匂いだったのに…)「おはようございます。確かにちょっと珍しいですね」
比奈「いやいやちょっとそこで合流しまして。たまたまっスよー」
杏「そうそう、たまたまだよ。さてPプロデューサー、杏の自力出社に対する対価を要求する」カァァ
P「おうおう、じゃあいつもの飴ちゃんやるからな」カァァ
P杏((め、目が合わせられない!))
P「お、おう、ほれ、飴ちゃんだ」ヒョイッ
杏「あむっ。ん、くるしゅう、ない」コロコロ
比奈ちひろ((二人とも目を合わせられないでいる…こ、これはっ!))
比奈「杏ちゃん、ちゃんとプロデューサーの方向いて言わないとだめじゃないっスかー」クルッ
ちひろ「プロデューサーさん、相手に物を渡すときはそちらを見ないと危ないじゃないですかー」グイッ
P「あ、あぁ、確かにそうです…ね…」
杏「ちょっ、ちゃんひな、何を…」
P「…」
杏「…」ボンッ
P「杏っ!?」
比奈「えっ!?ちょっ、杏ちゃん!?」
ちひろ「あらあら」
杏「ちょっ、ちょっと待って、Pプロデューサーはちょっと下がってあっち向いて」
P「お、おう」
杏(え、何これ、ちょっとPのこと意識しすぎてやばいかもしれない)
比奈「杏ちゃん、大丈夫っスか?すいませんここまでなるとは思っておらず…」
杏「あ、うん大丈夫。比奈、ちょっと杏のこと連れて仕事向かってもらっていい?」
比奈「分かりました。プロデューサー!杏ちゃんは私が責任持って現場連れてくので安心してくださいねー!」
P「え?だがしかし」
ちひろ「はい、比奈さんよろしくお願いしますね!杏ちゃんも頑張ってね!」
杏「え~?まぁほどほどで行くよ~」
比奈「じゃ、行ってくるっス!」ダダダ
P「おう、気をつけてな!…なんだ、どうしたんだ一体」
ちひろ「時には触れてはならないこともあるんですよプロデューサーさん。さ、お仕事しましょう」
P「あぁ、はい…」
P(しかし…あんな夢を見たせいか…なんだか杏がやたらかわいく見えたな…そりゃ普段からかわいいけども…)
P「…仕事、するか」
~仕事現場~
撮影スタッフ「ん~今日もバッチリだよ杏ちゃん!むしろ今日は普段よりいいかもしれないっ!さすがだよー!」
杏「えへへー、そうですかぁ~?ありがとうございます~!」
撮影スタッフ「よし、これで今日の撮影分は終了だ。またよろしく頼むよ!」
杏「はい、ありがとうございましたー!またよろしくお願いいたしますー!」トコトコ
~個室~
杏「はぁ、疲れたー。早く事務所に戻ってゴロゴロしたい…。でもPと顔合わせられないしなぁ…」ゴロゴロ
杏(確かにPのことは憎からず…っていうか、まぁ、うん、その、良い方に思ってなくもないけども、まさか夢一つでこうなるとは…)
杏(あーもう比奈が『夢に出てくる相手は自分に会いたいから出てくるらしいっスよー』とか言うから意識しちゃってるんだよ…たぶん)
杏(それに、それに夢は…)
杏「まあいつまでも気にしてもしょうがないか。そろそろPも来る頃だし、今からはいつもの杏さんに戻ろう…」
P「何か気になることでもあるのか?相談にのるか?」
杏「…いつからそこにいたの?」
P「さっき。部屋ノックしても返事なかったから入らせてもらったぞ」
杏「杏、鍵かけてなかったっけ?」
P「開いてたぞ。今度から気を付けるように。まぁそんじゃ帰りますか」
杏「うん…。あー、P、おんぶ」
P「えー?車までちょっとなんだし歩き給えよー」
杏「いつもは有無を言わさず担いでくじゃんかー。今更だよー。杏はお仕事終わって疲れてるんだよーほらー」
P「ぐっ、まぁ、そうか。ほれ、乗っかんな」
杏「よいっ、しょっと」ヨジヨジ
P「はーやっぱ軽いなーお前は。ちゃんと飯食ってんのかー?」ガチャッ
杏「アメニウムは常時補給してるから問題ないよ」
P「なんだその糖分しか含まれてなさそうな謎物質は」
杏「99%は糖分だけど、残りの1%は飴をくれた人の愛情でできてます」
P「あぁ、愛情ね…」カァァ
杏「…う、うん」カァァ
杏(自爆したあああああ…ここまで普通の会話だし普段ならこんなん気にしないのになんか引っかかっちゃったよもおおおおおお)
P「…じゃあ、ほれ」ヒョイ
杏「ん、…んまんま」コロコロ
P「俺の愛情1%も込めてやったからよーく味わい給えよー」
P(ああああああああ俺何口走ってんだあああああああこんなんセクハラ一歩手前どころか片足どっぷりつかっちまってるよおおおおおお!これもあんな夢見たせいだあああああああああ!!!)
杏「ん、甘い…」カァァ
道行くスタッフA(甘ああああああああああああああああああああああい!!!!!!!砂糖菓子よりも甘いよ俺たちの心の中はよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!)
道行くスタッフB(アパアアアアアアアアアアア〇!!!!!!茶持ってこいアパアアアアアアアアアアアアアアアアアアア〇!!!!!!!!うんと濃くした奴だあああああああああああああ!!!!!!)
道行くスタッフC(杏ちゃん、永久就職おめでとう…)
道行くスタッフAB(Cイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!早まるなああああああ!!!!!!!!!!!)
~車移動中~
P「…そ、そんで?何か悩みでもあるんじゃないのか?」
杏「それを言ったらPだって今日はなんか不自然じゃん。落ち着きがない感じでさ」
P「お、俺か?俺は…まぁ、ちょっと夢見が良くなくてな、それで落ち着かないだけだよ」
杏「…どんな夢見たの?」
P「いや、何、人にはあまり言えんような夢だ。なんとか自分で折り合いつけるさ」
杏「ふーん。…杏もね、昨晩ちょっとびっくりするような夢見ちゃってさ」
P「ほー、どんなん?」
杏「Pがプロポーズしてくる夢」
P「ヴォホッ!ゴホォッ!!ウェッフ!!!」
杏「ちょっ!P!ハンドルハンドル!」
P「うおおおお、あぶねぇ…。いやほんといきなりぶっこむなおい」
杏「しょうがないじゃん夢なんだから。見たいもの選べるわけじゃないんだし」
P「まぁ、そうだよな。それでなんとなくぎこちなかったわけだ」
杏「うん。でもまぁ、夢は夢だしね」
P(あれ?杏の夢に俺が出てきたということは、俺も杏に会いたがってた、ということに…?いや、いやいやいやいや、所詮は夢だ、タイミングがすごい気になるし内容もあれだがそれでもたまたまだ、偶然でしかない)
杏「それに、夢ってさ」
P「うん?」
杏「人に話しちゃうと、正夢にならなくなるって、昔お母さんが言ってた。だから…だからもう気にしなくてもいいかな、って」
P「…杏」
杏「なに?」
P「俺は俺が見た夢について、まだほとんど人にしゃべってない。ほとんどだから、それが正夢に成りうるのか、正直ちょっとよくわからない」
杏「…うん」
P「でもな、待ってろ」
杏「え?」
P「いつか俺の正夢を届けてやる。だから、待ってろ」
杏「…P、Pが何言ってるのか全然分からないよ…」
P「まあ、だよなぁ」
杏「でも、まぁ、待っててあげるよ」
P「え?」
杏「待つだけなら楽でいいからね!」ドヤァ
P「ははっ、こやつめ」
杏「だけどP、あんまり待ってるのも退屈しちゃうから、早目でお願いね?」
P「任せろ、暇しないくらい仕事入れてやるから」
杏「えっ、しまった、藪蛇だった…」
P「はっはっは、杏がやる気になってくれて嬉しいぞ俺は!あっはっはっはっは!」
杏「ちくしょー!引退ライブ開催してやるう!」
~事務所~
比奈「二人とも、大丈夫っスかね…?」
ちひろ「まぁ、なるようになりますよ。きっと」
比奈「うぅ、不安っス…」
ガチャッ
P「ただいま戻りましたー!」
杏「戻りましたー」
ちひろ「おかえりなさい」
比奈「おかえりっス!二人とも…大丈夫そうっスね」
杏「いや、ダメだ比奈。杏は仕事で疲れてもう動けない。このままベッドへ…バタリ」
P「ここまでおぶわれておきながらよくもまぁいけしゃあしゃあと。しゃーないなぁ。比奈、仮眠室のドア開けてくれるか?」
比奈「はい、わかったっス。いや~朝の様子から行くとどうなるかと思いましたけど、いつも通りになったみたいで何よりっスよ」
P「いやぁ、ご心配をおかけしたようで面目ない。もうこの通りだから、大丈夫だよ」
ちひろ「あ、それでプロデューサーさん、朝の夢のことなんですけど…」
P「あ、すいませんちひろさん、それもう解決したんで、大丈夫です」
ちひろ「え、内容を聞かせてもらうことは」
P「残念ながら、その機会は消失してしまいました」
ちひろ「えー、ちょっと楽しみにして今日の業務頑張ってたんですけどね…」
P「まぁ、いずれお話しますよ。この夢が本当になった時にでも、ね」
杏「むにゃむにゃ…」
オワリ
書き溜め投下完了にて終了です。
駄文失礼いたしました。
杏ちゃんとデレデレイチャイチャできる世界に転生したいだけの人生だった。
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