浅倉「腹が…減った…」 (29)

浅倉「そういやぁ1週間何も食ってねえなぁ」フラフラ

浅倉「なんか…まともなもんが食いてえ…」

浅倉「どうする…」ウーン

浅倉「…北岡の家に行くか」ニヤッ

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 北岡邸

吾郎「どうぞ」コト

北岡「おお…今日もうまそうじゃない。さすがゴローちゃん!」

吾郎「いえ…それほどでも…」

 ピンポーン

北岡「誰だ?今日は依頼入らないと思ったんだけど…」モグモグ

吾郎「出てきます」

北岡「うん」

 ガチャ

吾郎「どなたで…」

浅倉「よう」ニヤ

吾郎「…!」

吾郎「貴様…」

浅倉「ふん」スタスタ

北岡「…なんの用?」カチャカチャ

浅倉「俺が来たってことは…分かるだろ?」

北岡「…悪いけど、今戦うつもりは」

浅倉「違う」

北岡「え?」

浅倉「飯…食わせろ」フラフラ

北岡「」

吾郎「」




浅倉「そうだこれでいい…これと同じもんを出せ」ピッ

吾郎「…」ムシ

北岡「あのさぁ…」ハァ

浅倉「どうした…早くしろ」グゥ

北岡「な~んで毒ヘビに餌やらないといけないわけ?」

浅倉「何?」

北岡「それに、お前に吾郎ちゃんの料理はもったいないよ。ほら、いったいった」シッシッ

吾郎「先生…」


浅倉「なら…しょうがない」バッ

北岡「ちょっ!?」

浅倉「」バリバリバリバリ

浅倉「」プッ

浅倉「まあまあだな」

北岡(伊勢海老を殻ごと食いやがった…)

北岡「…もういいや、満足したならさっさと出ていってくれる?」

浅倉「とりあえず腹は満たされた…が、満足はしていない」

浅倉「もっと食わせろ」

吾郎「」プチッ

吾郎「」ガシッ

浅倉「ああ?てめえ何を」

吾郎「出ていけー!」ブォン

浅倉「おおお!」ドタッ

北岡「もう二度と来ないでね!」

 バタン ガチャ 

浅倉「…」

北岡「ったく…せっかくのディナーが台無しだよ…」

吾郎「…また、作り直しますから」ザー

北岡「ごめんけど、お願いね」

吾郎「はい」

北岡「ふぅ…」

北岡「あいつ…普通敵と飯を食おうとするか?…俺と友達にでもなったつもりか?」

北岡「ほんと理解できないねえ」

北岡「…一応、他のやつにも連絡しておくか」

浅倉「腹はおさまったが…北岡の家が出禁になったか?」

浅倉「…まあいい。ついでだ、なにか店で食うか」

浅倉「ラーメン…焼肉…どうするか…ん?」

浅倉「クス…クシエ。ここにするか」ギィ…

???「…」

比奈「いらっしゃいま…ヒィッ!?」

浅倉「…なんだ…」ボロボロ

比奈「うぇ…えっと…」ブルブル

知世子「いらっしゃい!…あーら素敵なコスプレね!でも今日は侍の日だから、ちょっっとずれてるわね~」

浅倉「…」イライラ

知世子「でもとっても似合ってるわ~!お仕事、何されてるの?」

浅倉「早く飯を出せ…イライラさせるな…」キッ

知世子「えっ…」ビクッ

比奈「ご、ご注文お伺いいたします!」バッ



???「あいつ…」

浅倉「…」バクバク

比奈「…あの人なんなんですか?お知り合いですか?」コソコソ

知世子「知らないわよ!…にしても、久しぶりにあんなワイルドな男見たわ…」コソコソ

浅倉「」バリバリバキバキ

比奈(あれは野生に帰りすぎじゃ…)


浅倉「ふう…」ゴクゴク

知世子「あ、あの~」

浅倉「…なんだ」モグモグ

知世子「どこから…いらしたんですか?」

浅倉「なんで言う必要がある…」

知世子「えっと…それは…」

比奈(あんたが怪しすぎるからだよ!)

浅倉「…」パク

知世子(また黙っちゃった…)

浅倉「…ごちそっさん」ケプ

比奈「お会計ですね!」ダッ

浅倉「ああ…あ?」

浅倉(…金がないことを忘れていた)

比奈「1万8000円です!…お客様?」

知世子「?」

浅倉(…どうする?食い逃げはさすがにまずいか…)

???「なにやってんだあいつ…」

浅倉「…仕方ない」バッ

比奈「えっ?…キャア!」

知世子「比奈ちゃん!…あんた何を!」

浅倉「…金がなかったんだ。さあ、どうする?」

比奈「どうするって…」ジタバタ

浅倉「近くにいた…お前が悪い」

???(!!あのバカ…!くそ!)

???「おい!もうやめろ浅倉!」

浅倉「お前…」

真司「その子を放せ!」

浅倉「城戸…なんでここに」

蓮「北岡から連絡があってな」

浅倉「お前もか…」

真司「早く放せよ!警察に連絡するぞ!」

蓮「それは駄目だ。あいつがライダーである限り、無駄に犠牲を増やすだけだからな」

浅倉「ははは…」

真司「…分かった!俺が金を払う!だからその子を解放しろ!」

蓮「…相変わらずの馬鹿だな」

真司「なんだとぉ!?」

蓮「お前、俺への借金もまだ返せてないのに、そんな金があるのか?」

真司「うっ…それは…」

浅倉「何をべらべらしゃべってやがる…」

蓮「ここは俺に任せろ…」

真司「蓮…!」

知世子「あんたたち…」

浅倉「…」

蓮「…これでいいか?」チャリン

知世子「ええ…」

真司「さあ、その子を返せ!」

浅倉「…?誰が返すと言った」ニヤ

知世子「なんですって!?」

浅倉「あるとは思えんが、俺が消えてからお前らが警察に通報するかもしれないからなあ…」

浅倉「こいつはまだ人質だ」

真司「てめえ…」

蓮「…どこまでも腐ったやつだな」



比奈「…」

比奈「いい加減に…」メキメキ

浅倉「あ?」

比奈「してくださーい!」フニュゥ?

浅倉「なっ!?ぐあっ!!」ドサッ

真司「!?」

知世子「忘れてた…捕まってたのは比奈ちゃん…ただのひ弱な女の子じゃなかったんだった」

蓮「浅倉を逆に押し倒した…恐ろしい腕力だな」

浅倉「くっ…なんだそりゃあ!」ピクピク

真司「形勢逆転だな」

蓮「さて…どうしたものか」

浅倉「…」

 ガチャ

真司「お騒がせしました!」ペコリ

蓮「邪魔したな」

比奈「…その人どうするんですか?」

真司「大丈夫!俺たちがどうにかするから!」グッ

知世子「…気を付けなさいね!また、お客として待ってるわ!」

真司「はい!どうもありがとうございました!」

蓮「…」チラッ

浅倉「」ピクピク

 パチッ

浅倉「ここは…」キョロ

神崎「いつもの河川敷だ」ニュッ

浅倉「!?」

神崎「どうやら、城戸真司たちに派手にやられたようだな」

浅倉(そうだったか…?昨日の記憶がない…)

神崎「ほら、メモがあるぞ」

浅倉「何?」

 浅倉へ

 もう一般人に手を出すなよ!絶対にな!あと、腹が減ってんなら花鶏に来い!少しはなんか食わせてやるから! 

               城戸真司

浅倉「あいつ…」

神崎「どうした?」

浅倉「いや…」

神崎「…?準備ができたなら、早く戦いに行くんだな」シュン

浅倉「…」

 カランカラン

蓮「いらっしゃいま…!?」

浅倉「よう」ニヤニヤ

蓮「なんだ?またやられにきたのか」フキフキ

浅倉「飯を…食いに来た」

蓮「は?」

真司「お~!きたか浅倉!さ、ここ空いてるから座れよ!」

蓮「おい城戸!どういうつもりだ…」イライラ

真司「どういうって…こうすれば、また食い逃げすることがなくなるだろ?」

蓮「だからといって、こいつに飯を食わせてどうするんだ!いっそ野垂れ死んでもらったほうがまだ…」

浅倉「早くしろ…」

蓮「…」プルプル

真司「まあまあ…」ハハ


その後、浅倉が泥を食うことはなくなったそうな…


終わりです
今日、海老のせいで口が切れたので書きました

外で食べにくいもの出されると困っちゃいますよね

ああ~…ライダー世界で他の飯屋がぜんぜん思い浮かばなくて…完全に脳がやられてました
次はそれ書きますかね!

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