【モバマス】凛「占いなんか信じないよ」 (19)
ーー1年前ーー
凛「何度でも言うよ…プロデューサー、好き」
P「凛。その好意は嬉しいが、まだ凛は15歳になったばかりだ。多分俺が一番身近にいたからそういう風に勘違いしてるだけなんだよ、それに…」
凛「違う!この気持ちは勘違いなんかじゃないっ!わたしはっ…!」
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ーーある日の朝ーー
凛「ふぁぁ…夜ふかししたせいかな、まだ眠いや。…ん?」
テレビ『…今日最も運勢が悪いのは…ごめんなさい、獅子座B型のあなた!大切な人との別れがあるかも…』
凛「獅子座B型って…わたしじゃん」
凛「大切な人との別れ……あっもうこんな時間!急がないと!」
凛「占いなんか信じないよ」
テレビ『でも大丈夫!そんなあなたのラッキーアイt』ピッ
ーー事務所ーー
凛「おはようございまーす…」
卯月「あ、凛ちゃん!」
未央「おはようしぶりん!」
凛「…あれ?プロデューサーは?」
奈緒「そ、そういえば今日は見てないな」
加蓮「うーん…そのうち来るんじゃない?」
未央「?しぶりん、そのカバンの青い花どうしたの?」
凛「花?あっ…これはうちで売ってるアネモネって花なんだけどね、うーん…いつ紛れ込んだんだろう?あと、青じゃなくて蒼ね」
未央「お、おう?じゃあ今日のニュージェネとトライアドの合同レッスンも、その蒼い花のように美しくがんばろー!」
凛「なにそれ。ふふっ」
凛(プロデューサー…?)
ーーレッスン中ーー
トレーナー「渋谷どうした!動きにいつものようなキレがないぞ!」
凛(『大切な人との別れがあるかも…』か。まさか、とは思うけど…)
トレーナー「渋谷!聞いているのか!」
凛「はっ!す、すみません!」
ーーレッスン後ーー
加蓮「あ~今日も疲れた~」
奈緒「凛ちょっと動きがいつもと違ったよな?大丈夫か?」
卯月「私達でよかったら相談に乗りますよ?」
凛「ううん…大丈夫」
未央「いつでも相談していいんだぞ?…ところでさ、最近話題の占い知ってる?」
卯月「あの朝のテレビでやってるやつですよね?」
加蓮「あー、すっごく当たるって有名だよね~」
未央「そうそう!わたしもさ、無くしたものが見つかるって言われて、本当に見つかっちゃったんだよね!」
奈緒「へー、占いなんか当てにならないと思ってたけどそういうこともあるんだな…凛?」
『大切な人との別れがあるかも…』
凛「…ねえ!プロデューサーそろそろ事務所に来てるよね?わたしちょっと行ってくる!」
未央「ちょっ、まだ来てないんじゃないかな???ね、もうちょっと休んでからいこ?」
奈緒「そ、そうだぞ!あ!そういえばさ、プロデューサーさんのあの話知ってる?」
凛「…あの話?」
卯月「プロデューサーさん来週から海外に行くんですよね?」
凛「!?」
加蓮「らしいね。あーちょっと寂しくなるなぁ…」
凛(そういえば、この前外国のパンフレットを見てたような…)
未央「まあでも、ただのしg「だめ!!!」
凛「プロデューサー!」ダッ
奈緒「あっ!凛!ちょっと待て!」
加蓮「今行ったらまずい!追いかけよう!」
ーー事務所ーー
バンッ
P「り、凛?なんでここに、他の4人は?」
凛「プロデューサー!!」
P「まあいいや。凛、誕生日おめでt」
凛「どこにも行っちゃイヤっ!!!」ダキッ
P「お?おお!?り、凛さん…?いきなり抱きついてきて…その、いい匂い、じゃなくて!」
凛「~~~っ///」ギュウウウウ
P「あぁ…ここが天国じゃったか…」
バンッ
未央「しぶりん!プロデューサー…?」
加蓮「…プロデューサーが凛に抱きしめられてるね…」
奈緒「な、な、何してんだあの二人は///」
卯月「プロデューサーさんが恍惚としてます」
P「…つまり、凛は占いを信じて俺がどこかへ行ってしまうと思っちゃったんだな?」
凛「~~っ///」カァァ
加蓮「や~ん、凛かーわーいーいー!」
凛「でも、 プロデューサー海外に行くって…」
P「海外?…あぁ、凛には言ってなかったけど、ちょっと仕事でな」
未央「しぶりんったら海外って聞いたとたん目の色変えて出て行っちゃうんだから…」
奈緒「凛足速すぎだぞ…」
卯月「プロデューサーさん、準備のほう大丈夫でしたか?」
P「凛がいきなり来た時はビックリしたけどなんとか間に合ったぞ」
凛「準備?」
P・四人「誕生日おめでとう!!」パ-ン
凛「…へ?」
奈緒「おいおい、自分の誕生日忘れたのかよ?」
凛「ぁ!そっか、今日って…!」
加蓮「ホントに忘れてたんだ…」
卯月「これからもよろしくお願いしますね凛ちゃん!」
未央「じゃあ私からしぶりんへ誕生日プレゼントね、はい!さっきの涙目のしぶりんの写真!」
凛「みんな、本当にありがと」
未央「あ、あれ?ここつっこむところなんだけど…」
加蓮「じゃあ未央は置いといて、プレゼントターイム!」
ワイワイガヤガヤ
P「凛、ちょっといいか?」
凛「?」
ーー事務所外の公園ーー
P「ここなら誰も来ないかな」
P「凛。これは俺からの誕生日プレゼントだ」
凛「これって…蒼色のアネモネの花束…嬉しい…!」
P「あ、一応凛のところの花屋で買ったからな!」
凛「ふふっ、ありがと」
P「いやー、それにしても、まさかあの凛が泣きながら抱きついてくるとは思ってもなかったなー」
凛「も、もう!!そのことは忘れて!///で、話はこれだけ?」
P「いや…一年前のこと、覚えてるか?」
凛「…わたしがプロデューサーに告白したときのこと?」
P「そうだ。あの時の俺は分かってなかったよなあ…こんなに魅力的な子がいるのに」
凛「え?それって、どういう…まさか」
P「単刀直入に言うぞ、凛。お前のことが好きだ。」
凛「…」
P「え?何その沈黙…?」
凛「いいから、続けて!」
P「は、はい!…正直あのときは凛のことはそういう対象とは考えてなかったけどさ、あれから凛と会うたびに意識しちゃって…もう今は凛にメロメロです。あ、もしかして凛はもう俺のことなんか…」
凛「そんなわけないっ!わたしだってずっとプロデューサーのこと…大好きだよ///」
P「凛…」ギュッ
凛「んっ…幸せ…//」ギュッ
凛「プロデューサー、その、わたし今日で16歳になったしさ、えっと、もう、け、結婚できるんだよね…?プロデューサーはどうかな…?」
P「…凛がいいなら俺だって凛と結婚したいぞ」
凛「なら!」
P「でもまだダメだ!凛は大勢のファンに支えられてるんだ。彼らの応援を裏切ったらいけない」
凛「…じゃあファンの人たちも納得するぐらいのトップアイドルになるよ!そうすれば、いいよね?」
P「…そうだな!」
凛「こうなったら立ち止まる気はないから。全力で行くよ、プロデューサー!……プロデューサーがいないとわたしダメになっちゃうから…どこにも行かないでね?」ウワメヅカイ
P「」ズキュ-ン
P「その顔は反則だ…それにしても、そんな占いを信じるなんて、凛は本当にかわいいなあ?」
凛「~~っ///なんとでも言って。結局は大切な人と別れるどころか、結ばれたからね」
凛「占いなんか信じないよ」
テレビ『…今日最も運勢が悪いのは…ごめんなさい、獅子座B型のあなた!大切な人との別れがあるかも…』
テレビ『でも大丈夫!そんなあなたのラッキーアイテムは……蒼色のアネモネの花!大切な人と忘れられない思い出ができるかも…?』
しぶりん誕生日おめでとう!
依頼出してきます
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