【閲覧注意】
無断転載禁止
下記の過去作品も転載禁止とします
このSSは残酷な描写があります
けものフレンズが好きな方、中でもアライさんが好きな方や
残酷、エログロ、汚物がでてくる描写が苦手な方は閲覧をしないようにお願いします
また、このSSに登場するアライさんは結構うざいのでアライさん嫌いな人も不快に感じるかもしれません
適当に設定も作ってますので、そのあたりもご了承ください
このSSは下記のSSの続きになります
【けものフレンズ】俺「アライさん・・・ゆるさねぇ・・・絶対に」
【けものフレンズ】俺「アライさん・・・ゆるさねぇ・・・絶対に!」
【けものフレンズ】俺「アライさん・・・ゆるさねぇ・・・絶対に!!」
俺「やっと見つけたぞ・・・・・害獣」
アライさん「?」
俺「おい・・・・・」
アライさん「ヒトがいるのだ・・・・あっ」
アライさん「お前! まえにアライさんと一緒に住んでたヒトなのだ」
アライさん「ちょうどよかったのだ、早く出すのだ」
アライさん「アライさんはなぜかここから出られないのだ」
俺「お前だけはゆるさねえ、覚悟はいらねぇ地獄を見せてやる」
アライさん「? 何を言っているのだ? アライさんは何も悪いことしていないのだ」
害獣の言葉を無視し、ビニールシートでカゴ罠を密閉する
アライさん「やめるのだ、おねがいなのだ」
アライさん「アライさんはここで死ぬわけにはいかないのだ」
俺「?」
アライさん「巣にはまだ小さいアライさんの子供たちがいるのだ」
なんと、繁殖していたのか
ますます逃がす訳にはいかない
俺「おい、お前の巣はどこだ? 連れて行ってやる。 昔のよしみだ」
アライさん「本当か! アライさんを子供たちのところへ帰してくれるのか」
俺「ああ、一緒にいさせてやる」
アライさん「わかったのだ、まずはあっちの方なのだ」
俺はアライさんの道案内に従って森の中を進んでいく
すると、大きな岩の下にある巣穴に到着した
アライさん「ちび達! アライさんが帰ったのだー!」
アライさんは巣穴に向かって呼びかける
すると小さいアライさん達が這い出てきた
アライちゃん1「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん2「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん3「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん4「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん5「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん6「なのだー」ヨチヨチ
気持ち悪い害獣の幼体が6匹も巣穴から姿を現す
こんなに子供を産んでいたのか・・・・
アライさん「ちび達も元気にしているのだ」
馬鹿面をした子供たちを見てアライさんは安堵の表情を浮かべる
あとはこいつらを捕獲するだけだ
もう一つカゴ罠を取り出し、中に餌を放り込んで入り口をアライちゃん達に向ける
アライちゃん1「のだ?」
アライちゃん2「のだぁ!」
アライちゃん3「ごひゃん」
アライちゃん4「おにゃかしゅいたのだ」
アライちゃん5「のあー」
アライちゃん6「のだーのだー」
アライさん「ちび達?」
空腹だったのだろう、アライちゃん達は一目散にカゴ罠の中に入っていく
アライちゃん達「なのだー」ヨチヨチヨチ
そして我先にと中の食べ物を貪りだす
俺「よし、全部入ったな」
そこでカゴの蓋を閉じた
アライちゃん1「のだー」ノダー
アライちゃん2「いっぱいたべたのだー」
アライちゃん3「?」
アライちゃん4「おうちかえるのだー」ヨチヨチ
アライちゃん5「でられないのだー」ガシャガシャ
アライちゃん6「あらいしゃんかえうー なのだー」ヨジヨジ だあだあ
アライさん「ちび達も捕まってしまったのだ」
俺「さてと帰るか」
アライさん「お前! アライさんをだましたな!」
俺「いや、一緒にいさせてやる」
再度アライさんのカゴとアライちゃん達のカゴをシートで密閉していく
アライさん「やめるのだ! アライさんは何もしていないのだ! ちび達と幸せに暮らしていただけなのだ」
俺「害獣の幸せは周囲の迷惑なんだよ、わからないか?」
アライさん「アライさんは迷惑じゃないのだ」
俺「他のフレンズは皆仲良しなのにお前は何なんだ?」
アライさん「アライさんはアライさんなのだ!」
俺「もういい黙れ」
これ以上害獣の会話に付き合っていられない、燻煙材を炊いてアライさん達を眠らせる
アライさん「ねむいのだ・・・・・・うぅ・・・・・・」zzzzz
アライちゃん達「の・・・・・のだぁ」zzzzz
俺「よし、これで準備オーケーだ」
害獣入りのカゴを持ち上げてそのまま帰途についた
アライさんを捕獲した場合、生きたままの運搬は法律で禁止されている
また、それらの所持も禁止されている
俺はたった今からその法を破る
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アライちゃん7「ただいまー なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん7「?」
アライちゃん7「のだー」ヨチヨチ
アライちゃん7「あらいしゃんのむれがいなくなってるのだ」
アライちゃん7「なのだー」ヨチヨチヨチヨチ
今日はここまで
俺さん親が殺されたわけでもないのに
そこまで恨むのは?
http://i.imgur.com/v7Pkg7G.jpg
ちび を作るとなると、pmx editor を使うことになると思います
別シーンも検討中なのですがベルトコンベア的な物が必要ですね
このシリーズも4部になりますが、閲覧ありがとうございます
>>10
それまで友達だと思っていた存在に裏切られて
目の前で生きたまま親を食われてる姿を見てますからね
それも少年期で・・・・・
想像してみて下さい、トラウマになるはずです
>>11
拝見しました
エグい面をしてますね
>>12
pmx editorを使って実際にやってみました
とりあえずちびアライさんは作ることが出来ました
あとはツールの使い方がしっかり分かっていないので、使って覚えていくしか無いですね
今回もじゃぱりまんに引っかかったアライさん・・・・ありがとうございます
別シーンも楽しみにしています
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~自宅 地下室
アライさん「うぅ・・・・・・」パチ
アライさん「ひどい目にあったのだ」
アライさん「あれ? ここはどこなのだ」
アライさんが目を覚ました
アライさんが辺りを見回すと、知らない場所にいた
殺風景な部屋で、照明が眩しい
アライさん「だれもいないのだ」
アライさん「そう言えばちび達がいないのだ」
アライさん「アライさんなのだー! ちび達ー! 応えるのだー」
子供たちを呼ぶが、応答はない
別の場所に居るのだろうか
アライさん「うぬぬー、ここはいったいどこなのだ」
アライさん「あそこにあるのは扉なのだ」
ドンドンドン!
アライさん「あけるのだー! だしてほしいのだー!」
扉をたたくが開く様子はない
アライさん「あかないのだ・・・・」
ガチャ
俺「さわがしいやつだな」
扉を開けて自分を捕らえた人間が入ってきた
アライさん「あーおまえは!」
俺「そうだ、お前を捕まえたヒトだよ」
アライさん「アライさんを捕まえてどうするのだ」
俺「さあな」
アライさん「ちび達はどこにいるのだ」
俺「近くにいる、すぐに会わせてやるよ」
アライさん「ほんとうか」
俺「ああ、元気にしているよ。 体が汚れていたから風呂で洗ってやったよ」
アライさん「おふろに入れてくれたのか?」
俺「ぴっかぴかにしといたぞ」
アライさん「ちび達もきっと喜んでいるのだ」
俺「確かに喜んでたよ(キャッキャ のだのだ うるさかったがな)」イラッ
俺(俺の家にあんな汚いやつを入れてたまるか)
アライさん「ここはどこなのだ」
俺「俺の家だよ。 まあ、お前が以前住んでいた場所ではないがな」
俺「そんなことよりお前も汚れているようだし、風呂に行くぞ。 久しぶりに洗ってやるよ」
アライさん「一緒にお風呂なのだ」
いきなり連れてこられて不安になっていたが、アライさんの胸にはポカポカとした温かいものが芽生えだした
それは以前ヒトと暮らしていたときの優さに包まれていた生活を思い出したからだった
~風呂場
ジャー
アライさん「あったかいのだ」
俺「そうだな、汚れてるからしっかり洗わないとな」
アライさん「のだー」
ヒトの生活から離れて久しいアライさんは、温かいお湯を浴びるだけでもなんだか嬉しい気持ちになった
俺「こんなに汚れて、外で暮らしていたんだな」
アライさん「そうなのだ、アライさんはたくましいんだぞ」
俺「シャンプーもするから大人しくしろよ」
アライさん「まかせるのだ」
シャンプーと石鹸のいい匂いがしてくる
以前少年だった彼に洗ってもらえている
人肌のぬくもりを思い出したアライさんは優しい気持ちに包まれた
俺「湯船に入れるぞ」
アライさん「なのだー」
湯船に入れてもらう、至福の時だ
俺「アライさんは今までどんな生活をしていたんだ」
アライさん「アライさんはしぜんかいでたくましく生きていたのだ」
アライさん「はたけからとってきたまんまるも美味しかったし」
アライさん「ちび達もいっぱい産まれてむれをおっきくしたのだ」
アライさん「あとヒトのおうちにすんでたこともあったのだ」
俺(こいつを飼うとは奇特な・・・・・・・まあ、以前の俺もそうだったが)
アライさん「だけどヒトに追い出されてしまったのだ、天井裏はすみやすかったのに」
俺(勝手に住み着いていただけか)
アライさん「あとはおいしい食べ物を食べてる時に食べ物が着けてるものを見つけたのだ」
アライさん「おむつ? とかいってたのだあったかかったのだ」
アライさん「そしたらアライさんが食事をしていたのに、ヒトがあらわれて食べ物を奪い取ったのだ」
アライさん「アライさんが先に食べていたのにひどいのだ」
俺(こいつ・・・・・・ヒトを襲って食べたのか! しかも赤ん坊を!)
アライさん「いろいろと大変だったのだ、でもアライさんは強いから平気だったのだ」
俺(俺があの時こいつを殺していれば・・・・・)
俺「アライさん、ドライヤーやるからじっとしてろ」
ブオー
アライさん「ぽっかぽかのもひさしぶりなのだ」パサパサ
アライさんはとても気持ちよさそうにしている
俺「終わりだ」
アライさん「おわりなのだ」
以前の飼い主がこんなに優しく接してくれている
アライさんは幸せを取り戻したのだと確信した
自分の罪を忘れて・・・・・・・
俺「よし、部屋に戻ってご飯を食べよう」
アライさん「なのだー」
入浴が終わったアライさんを地下室まで誘導する
~地下室
俺「ここがお前の生活スペースだ」
アライさん「さっきの場所なのだ、ここがアライさんのお部屋なのか」
俺「そうだ」
アライさん「お前は一緒じゃないのか?」
俺「時々来る」
アライさん「わかったのだ、なるべくたくさんきてほしいのだ」
俺「そうか、たくさん来てやるよ」
アライさん「やったのだーむれ以外にも仲間と生活できるのだー」
俺「腹減ってるだろう、これをやろう」
アライさん「これだけなのか?」
俺「あと、このふわふわをあげよう」
アライさん「真っ白なふわふわなのだ」
俺「それからお前用に水道の蛇口を開けておく、使い終わったら閉じておけ」
アライさん「おいしそうなのだー」
俺「あとは好きにしろ」
そういい残して俺は部屋を後にした
ガチャ バタン
アライさん「どっかいってしまったのだ」
アライさん「それよりもごはんにするのだ」
ジャー
アライさん「あそこからお水がでているのだ」
アライさん「まずはこのちいさいのをあらってー」バシャバシャ
アライさん「ここはいいところなのだー」バシャバシャ
アライさん「ごはんももらえてー、それにアライさん専用の洗い場もあるのだぁ」バシャバシャ
アライさん「できたのだー! おいしいのだぁ」ガツガツ
アライさん「はぐはぐ」モグモグ
アライさん「おいしかったのだ、でも足りないのだ」
空腹感を誘発するための下剤入りの食事を平らげた後
同時にもらった綿あめに目をつけた
アライさん「さっきもらったふわふわも食べるのだぁ」
アライさん「さっそく洗うのだ」バシャバシャ
ジュワァ
アライさん「たのしいのだー」バシャバシャ
アライさん「あれ? どこかへいってしまったのだ」
アライさん「もう一個洗うのだー」バシャバシャ
アライさん「ふははははー」スカスカ
アライさん「またなくなってしまったのだ」
アライさん「もう一個洗うのだ」
なくなってしまった綿あめを補充しようとするがすでに全て溶かしてしまっていた
アライさん「もうなくなってしまったのだ・・・・」
目の前から食べ物が消えてしまったアライさんは自らの行動が原因だとは気づかず
食べ物が自分からどこかへ行ってしまったとしか考えなかった
アライさん「おなかすいたのだ・・・・」
少したった頃、扉が開いて家主が現れた
俺「食べ終わったようだな」
アライさん「ちょうどよかったのだ」
アライさん「アライさんにもっとごはんを持ってくるのだ」
俺「十分な量は与えたはずだ、ふわふわもあげただろう」
アライさん「だめなのだ、ふわふわが消えてしまったのだ」
俺「そんなわけないだろう、お前が食べたんじゃないか?」
アライさん「ちがうのだ、アライさんが洗ったらなくなってしまったのだ」
俺「そんなことよりお前、使い終わったら水道を止めておけっていったよな?」
アライさん「そんなこと知らないのだ、それよりおなかがすいたのだ。 アライさんの話を聞いてほしいのだ」ノダー!
俺「人の話は聞かないのに自分の主張はするのだな」
俺は開けっ放しの水道の蛇口を止めて、威嚇しているアライさんに向き直り
アライさん「のだぁ!」フシャー!
アライさんを思い切り蹴り飛ばした
ドガシャアッ!
アライさん「うげぁっ!!」ボコッ
ベシャッ
アライさん「う・・・・あぁ・・・・・・」ゴソゴソ
俺「・・・・・・」
アライさん「うぇ・・・・・・いたい・・・・・いたいのだ」
俺「水道も使えねぇなら仕方がない、バケツに一杯水をためておいてやる。 こいつを使え」
水を入れたバケツを置いて俺は部屋から去っていった
アライさん「いたいのだぁ・・・・・アライさんはおなかがすいていただけなのだ」
アライさん「あれ? おなかがいたいのだ」
アライさん「うんちするのだー」ブッブブブブーブリュブリュブリュ
アライさん「気持ちいいのだぁ」ブリブリブリブリブリブッブリュブリュ
アライさん「うんちがとまらないのだ・・・・・」ブリブリブリブリブリュブリュ
アライさん「アライさんのうんちがいっぱいなのだ」ブッブブブブブーブリブリ
アライさん「やっととまったのだ」ブープスゥ
アライさん「おなかがからっぽになってしまったのだ・・・・・」
今日はここまで
ファンアートです(問題あれば画像消します)
http://i.imgur.com/IfYqFuJ.jpg
>>29
量が多いですね
~1日目
アライさん「・・・・・・のだぁ」スピー・・・・スピー
昨日されたことはすでに気にしていないのか、アライさんはのんきに眠っていた
アライさん「おきたのだ」パチッ
アライさん「ここは・・・・・そうなのだ、昨日からここに住んでいるのだ」
アライさん「おなかがすいたのだ」
アライさん「たいくつなのだ」
ドンドンドン
アライさん「だすのだーここからだすのだー」
ガチャ
俺「うるさいな、なんの用だ」
アライさん「お外をお散歩したいのだ」
そんなことをすれば犯罪行為が発覚してしまう
アライさんの単純所持、飼育などは法律で禁止されている
俺「だめだ、お前を外に出すと殺されてしまうんだぞ」
アライさん「うぅ・・・・だめなのか?」
アライさん「でもアライさんならなんとかなるのだ、アライさんはかけっこは得意なのだ」
俺「俺に捕まったのにか?」
アライさん「そ、それはアライさんが油断していたからなのだ」
アライさん「おなかもすいたし散歩にでれば食べ物もとってこれるのだ」
アライさん「アライさんのおうちの近くにはなぁ、おいしい食べ物がいっぱいおいてあるところを知ってるのだ」
外に出て被害者を増やす気だ
アライさん「そういえばちび達はしらないか」
俺「あとで会わせてやる」
アライさん「そうなのか?」
アライさん「ちび達もいないからお散歩ついでに『はんしょく』したかったのだ」
アライさん「アライさんはまた赤ちゃんが作りたくなったのだ」
アライさん「いっぱい仲間を増やしてここらで一番のむれをつくるのだ、天下取るのだ!」
被害どころか害獣も増やす気らしい
今日もえさを与えずにおいてやろう、なるべくおなかをすかせるようにな
ガチャ バタン
アライさん「どこへいくのだ、アライさんおなかすいてるのだ」
アライさん「あけるのだーあけるのだー」
~2日目
アライさんはなにやら落ち着かない様子だ
アライさん「ここでは落ち着けないのだ」
アライさん「巣穴とか上れる木とかおいてほしいのだ」
習性なのだろう、狭い場所や暗い場所が落ち着くらしい
だが、こいつを安心させることはしない、ストレスを与え続けてやる
俺「そんなお前に朗報だ、上を見てみろ」
アライさん「?」
アライさんが天井を見ると
アライちゃん達「のだぁ」スピー
アライちゃんが一匹だけ紐で胴を縛られてつるされていた
アライさん「ちび!」
俺「すぐに会えるって言っただろ」
アライさん「ちびをおろすのだ」
俺「なんでそんなことしなければいけない」
アライさん「ちびがかわいそうなのだ、おろすのだ」
すがりついてくるアライさんを振り払って部屋から出ていく
アライさん「ちび・・・・・」
アライちゃん1「のだ?」パチ
アライさん「ちびが目を覚ましたのだ」
胴を縛られているアライちゃんが目を覚ました
アライちゃん1「のだ? ここはどこなのだ?」
アライさん「ちび! アライさんはここにいるのだ!」
アライちゃん1「ままなのだー」バタバタ
アライちゃん1「これはなんなのだ? たのしーのだー」
宙吊りのアライちゃんは楽しそうに空中で暴れる
アライさん「なんかちびが楽しそうなのだ」
我が子が嬉しそうにしている光景にアライさんも晴れやかな気分になった
しかし
ズルッ
アライちゃん1「?」
アライちゃん1「のだぁ」
紐がずれて腕と首に引っかかってしまった
アライちゃん1「くるちーのだぁ」
アライさん「ちび! 腕をぬくのだー」
アライちゃん1「わかったのだー」
だがその行動が良くなかった
腕を引き抜いたところで紐が首に引っかかり、首吊り状態になってしまった
アライちゃん1「うぅ・・・・・ああぁあ・・・・・な・・・な・・・・だ」バタバタ
アライさん「ちび!」
アライちゃん1「く・・・・・ちぃ・・・・・・のだ」バタバタ
アライさん「ちび! がんばるのだ!」
アライちゃん1「うぉぇ・・・・・が・・・・」ブリッブリュブリュ
首がしまって力が抜けたため、アライちゃんは失禁し始めた
アライちゃん1「の・・・だぁ・・・・・・ぅぐ」ブリブリブリ チョロチョロチョロ
アライさん「ああ、ちびが大変なのだ」
我が子のピンチにアライさんは何も出来ない
徐々にアライちゃんは弱っていく
アライちゃん1「うぅぐぁぉ・・・・・・・・・」チョロチョロチョロ
首がしまりアライちゃんの顔はどんどん紫色になっていく
全身の力が抜けて尻尾が垂れ下がり、目、鼻、口から体液を垂れ流し始めた
アライちゃん1「ノ・・・・・・ォ・・・・・・グゲ・・・・・・・」パタッ
アライちゃん1「・・・・・・・」
そしてとうとうアライちゃんは動かなくなってしまった
アライさん「ちび!!」
アライさん「うぅ・・・・・ちびが・・・・・」
アライさんは汚らしく体液を垂れ流しているアライちゃんの死体を見上げて嘆くしかできなかった
今日はここまで
おまたせしてすみません
投下します
~3日目
アライさん「ちびが一匹死んでしまったのだ」
俺「起きたか?」
アライさん「大変なのだ! ちびが一匹死んでしまったのだ!」
天井からぶら下がっているアライちゃんの死骸を指差してアライさんが必死に俺に状況を伝える
もともと俺がそうなるように仕組んだと言うのに、頭が悪いのだろうか
俺「きたねえな」
アライさん「なんでそんなに落ち着いているのだ! ちびが・・・・・ちびが」
俺「そんなことよりお前、腹は減ってないか?」
アライさん「? そう言えばおなかがへったのだ」
俺「そうかそうか、ちなみにお前は今まで自然界でたくましく生きていたって言っていたな」
俺「一番食べなかったのはどれくらいの期間だ?」
アライさん「そう言えば5日くらいはたべなかったのだ」
アライさん「アライさんはすごいのだ、しぜんでいきぬくちからがあるのだ」
俺(5日は大丈夫っと)
俺「そうか、ならば平気だな」
アライさん「まつのだ、ごはんを置いていくのだ」
俺「それよりもう一匹ちびと会わせてやる」
アライさん「ほんとうか?」
俺「ああ」
そう言い残して俺は部屋から退出した
アライさん「ちびがもう一匹来てくれるのだ」
アライさん「安心したら眠くなったのだ、おひるねなのだ」zzz
子供が一匹死んだというのにアライさんはのんきに眠り始めた
~4日目
日付が変わった頃アライさんは目を覚ました
アライさん「ん・・・・・なんかきこえるのだ」
アライさんが目を覚まして天井を見るとそこには・・・・・
アライちゃん2「い・・・・いたいのだ」
先日死んだアライちゃんの隣に逆さ吊りにされている新たなアライちゃんがいた
アライちゃんの尻尾には大きなフックが突き刺さって貫通している
よく見ると尻尾だけではなく、アライちゃんの近くにも同じように尖ったフックが何本か吊り下がっている
アライさん「ちび!」
アライちゃん2「うぅ・・・・・ままぁ」
アライさん「またちびがつるされているのだ」
アライちゃん2「あらいしゃんのしっぽがいたいのだぁ」
アライさん「ちびー! アライさんがたすけるのだー!」
アライちゃん2「たしゅけて・・・・・いたいのだ」
アライさん「ちびーそこからなんとかして降りるのだー」
アライちゃん2「できないのだ あらいしゃんこわいのだ」
アライさん「大丈夫なのだ、アライさんが受け止めるのだ」
アライちゃん2「うっぅー・・・・・ままぁ」
アライさん「ちびー!」
アライちゃん2「でもこれがとえないのだ」
尻尾にフックが刺さっている以上は確かに取れない
アライさん「だったらそれをとるのだー」
アライちゃん2「わかったのだぁ」
このままではどうすることも出来ないのでフックを外そうと体を持ち上げるが、アライちゃんにそんな腹筋力はない
アライちゃん2「むりなのだぁ」プルプル
体を折り曲げて尻尾に手を伸ばそうとしていたが、疲れてもとの逆さ吊りの体勢に戻ってしまった
だが、それは尻尾に負担をかける動作でもある
アライちゃん2「のだっ!」ビン!
アライちゃん2「いだいのだぁー!」
アライさん「ちび!」
アライちゃん2「いたい いたいのだぁー!」ビヨンビヨン
アライちゃんが暴れるたびに尻尾のフックがえぐれて更に痛みが強くなる
アライちゃん2「たしゅけて! たしゅけてぇ!!」バタバタ
暴れれば暴れるほど痛い、だが暴れなければ耐えられない
どん底のアライちゃんだが、厄介なのは尻尾のフックだけではなかった
アライちゃん2「のだっ! のだぁっ!!」
ブスッブスッ
アライちゃん2「いぎっ!!」ビクン
アライちゃんの周りには他にもフックが吊り下げられていて
アライちゃんはそれに絡め取られていく
アライちゃん2「いぃぁぁぁっぁぁぁ!! いだい いだいのああああああ!!」グシャグチャ
アライさん「ちびがピンチなのだ!」
体に何本もフックが突き刺さって痛みが増していく
だが、暴れれば暴れるほど痛い
アライちゃん2「いたいのだぁぁぁぁぁぁぁ!! たしゅけて! たしゅけてぇ!!」グチャグチャ
アライさん「ちび! ちびー!」
涙と唾液と鼻水、そして血を撒き散らしながら
悲鳴を上げて暴れ続ける我が子を見ながらアライさんは何もできなかった
数時間もすると体力がなくなったアライちゃんは気絶した
アライさん「ちびがうごかないのだ」
アライさん「でも寝ているようなのだ」
アライさん「どうにかしたいけどアライさんも眠くなってきたのだぁ」zzzz
目の前で凄惨な光景を見たアライさんは心的に消耗したためか眠気に襲われて
そのまま眠りについたのだった
アライさん「・・・・・」zzzzz
~5日目
アライちゃん2「の・・・・のぁ?」
アライちゃんが目を覚ました
アライちゃん2「ここはどこなのだ あらいしゃんはなんでたかいとこにいるのだ」
アライちゃん2「うっ」ズキッ
アライちゃん2「え? なに・・・これ」グザッ
気絶する前に体中に針が刺さったのだが、突然の痛みで泣き叫んでいて状況を理解してなかった
自分の体に何本もの針が刺さっているのを目の当たりにすると背筋が凍るような恐怖を感じた
そしてじきに痛みがこみ上げてくる
アライちゃん2「の・・・・・のだ・・・・・・・のだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ズキズキズキ
アライちゃん2「いたいのだあぁぁぁぁぁ!!!」バタバタ グチャグチャ
アライさん「うぅーん、なんなのだぁ」ムクリ
アライちゃんが騒ぎ出して眠っていたアライさんも目を覚ました
アライちゃん2「たしゅけて! たしゅけてぇ!」バタバタ
アライさん「ちび!」
アライちゃん2「いたいよぉ・・・・なのだぁ」グサグサ
アライさん「ちびがまた痛がっているのだ」
またもどうにもすることが出来ないアライさんは我が子の痛ましい姿を見続けることしか出来ない
それはとても心的に消耗するものだった
アライちゃん2「のっ!!! ぉ!!」バタッ
アライさん「ちびがまたおとなしくなったのだ」
アライさん「うぬぬーちびがこんなに苦しんでるのにアライさんは何も出来ないのだ」
アライさん「どうにか、どうにか・・・・・・zzzzzz」
心的に疲労したアライさんはまた眠りについてしまった
もともと野生で生きてきたため、我が子が苦しむ場面は何度か直面した
しかし今回は状況が違う
自分の目の届くところであり、なおかつ手が届かない場所で苦しみ続ける我が子を見るのはほとんどなかった
このような場面でも自然界では自分で助けようとするなり行動をすることが出来た
行動によるストレスの軽減が出来たのであった
だが、今は行動そのものを制限されてしまっている
自分で作った巣穴とは違って習性上落ち着けない空間
苦しめ続けられる子供たち
そして何も出来ない、何もさせて貰えない自分
野生動物にとって落ち着ける環境と自由を奪われることは想像を超えるストレスをもたらす
アライさんを苦しめるための要素はここに揃っていた
アライさん「のだぁ」zzzzzzz
アライちゃん2「」ピクッ
アライちゃん2「ひぎっ!」ズキッ
アライちゃんは再び痛みで目を覚ます
そして何度でも苦しみを味わい続ける
アライちゃん2「いたいのだぁっぁぁぁぁっぁあ!!」ビェェェェェェェェン!
アライちゃん2「いだいのだぁあああ!! うぇぇぇぇぇぇぇえええん!!」ノダァァァァ
アライさん「う・・・・」
アライさん「はっ! ちび!」
子供の叫び声でアライさんはまた飛び起きる
アライちゃん2「なんで なんであらいしゃんが たしゅけてぇ やなのだぁ」グサグサ
アライさん「うぅ・・・・・ちび」
心労で眠ってはまた子供の鳴き声で叩き起こされる
その度に我が子が苦しむ光景を見る
それが何度も続けられた
そんなに時間はかかっていないがアライさんは追い詰められていた
~6日目
アライさん「ちびがうるさくて眠れないのだ」
持ってはいけない感情がアライさんに芽生え始めた
アライちゃん2「たしゅけて! たしゅけて!!」
アライさん「うぅ・・・・・」
アライちゃん2「のだっ! のだっ!」
アライさん「うるさいのだ! 黙るのだ!」
アライちゃん2「のだぁ・・・・」
自身も安心できない、眠れないストレスからついに子供を突き放すことにしたのだった
アライさん「アライさんは眠れないのだ!」
アライちゃん2「しょんな・・・・まま・・・・あらいしゃんいたいのだ」
アライさん「アライさんの言うことを聞けないちびは悪い子なのだ! もう知らないのだ!」
アライちゃん2「ひどいのだぁ・・・・・あらいしゃんがいたいのに」
アライちゃん2「うっ」ズキッ
アライちゃん2「いたいのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」バタバタ
アライちゃん2「ままぁ・・・・・・あらいしゃんをたすけるのだぁ」
アライさん「うるさいのだ! アライさんはこれから寝るのだ! ちびは黙るのだ!」
今まで親に冷たい態度を取られたことがなかったアライちゃんは受け入れることができなかった
こんなに自分が苦しんでるのにどうして何もしてくれないのか
なんでそんなことを言うのか
アライちゃん2「おねがいなのだぁ・・・・・あらいしゃんしんじゃうのだぁ」
アライさん「だったらちびはもういらないのだ」
親として言ってはいけない言葉をアライさんは吐いてしまった
アライさん「アライさんはお腹が空いているのだ、とっても気分が悪いのだ」
アライさん「それにちびのせいで安心して眠れないのだ」
アライさん「ちびなんか知らないのだ、もう黙るのだ」
アライちゃん2「しょんな・・・・・うっ・・・・・・・うぇえぇえええええええん」ビエェェェェェェン
親に見放された悲しみなのか、全身に突き刺さる痛みのせいなのか
アライちゃんは激しく泣き叫んだ
アライさん「もう寝るのだ」モゾモゾ
今日はここまで
普段は比較的淡々と駆除する『俺』でしたが
よっぽど憎かったのでしょう。このアライさんには酷いことをし続けています
本当の復讐心を持った人間は歯止めが効かないこともあるようなのです
この間のコバエ達はどうしてるのかな?
おいしいのだぁって言いながら呑気に何も知らず餌でも食ってるのかな?
>>84
のんきにくつろいでます
~7日目
アライさん「ちびがおとなしいのだ」
翌日の昼頃に目覚めると、アライちゃんは大人しくなっていた
アライさん「アライさんの言うことをちゃんと聞いているのだ」
それにしてもアライちゃんの様子がおかしい
息遣いも荒いようだ
アライちゃん2「はぁ・・・・・はぁ」ノダー
アライさん「それよりもお腹がすいたのだ、なにか食べたいのだ」
アライちゃん2「はぁ・・・はぁ・・・・ま・・・・ま」
アライさん「ちびがアライさんを呼んでいるのだ」
アライさん「でもアライさんはそれどころじゃないのだ、おなかがすいたのだ」
アライちゃん2「あら・・・・しゃん・・・・・くる・・・しい・・・・のだ」
アライさん「?」
アライさんが様子が違うアライちゃんに目を向けると
確かに昨日までとは明らかに弱っている
アライさん「ちびー、どうしたのだー」
アライちゃん2「はぁ・・・はぁ」
アライさん「ちびの元気がなくなったのだ」
数日間針で釣られて傷口も広がり、暴れまわったため体力も尽きたようだった
傷口は黒く変色して腐っているようにも見える
しぶといことで有名なアライちゃんだが食事も水も取らずに暴れまわって血液を流し続ければこうなることも当然である
アライさん「なんか匂いがするのだぁ」
アライちゃん2の隣で先日死んだアライちゃんが匂いを放っていた
死体は茶色く変色し始めて腐りかけの状態だ
アライちゃん2「くさいのだぁ・・・・・・やなのだぁ」
アライちゃん2「はぁ・・・・はぁ・・・・・うぅ・・・おえ」
鼻を突く異臭に吐き気がするが
飲まず食わずのアライちゃんは出るものも出なかった
アライさん「おなかがすいたのだぁ、なんかちびからいい匂いがするのだぁ」
アライさん「じゃんぷするのだ」ピョンピョン
アライさん「とどかないのだ・・・・・」
アライさん「だめなのだ、お腹が空きすぎてもう動けないのだ」
もう7日も何も食べていない
アライさんも衰弱し始めた
アライさん「なんでもいいのだ、なにか食べるものを探すのだ」
アライちゃん2「なんだかきもちわるいのだ・・・・うぅ」
アライちゃんも同様に弱っている
アライちゃん2「の・・・だ」
アライさん「そうなのだ、ちびがなんか持っているかもしれないのだ」
そんなわけがない、何でも都合よく考えるアライさんは我が子にたかろうとした
アライさん「ちびー、食べるものを何か持っていたらアライさんにわたすのだー」
アライちゃん2「まま・・・・・・たしゅけて・・・・・あらいしゃんが・・・・」
アライさん「だめなのだ、ちびがはなしを聞いてくれないのだ」
アライさん「でもちびがさっきより元気が無いのだ」
お腹が空いている状態とは言え、しっかり眠れたおかげで我が子を心配する余裕が出てきたようだ
もともと母性が強い動物であるため、余裕さえあれば一応愛情を取り戻すのだろう
アライちゃん2「ノダ・・・・・」
睡眠不足でアライちゃんを蔑ろにしていたアライさんだが、再度アライちゃんを確認して
その惨状を認識する
アライさん「ちび! 大変なのだ! 元気をだすのだ!」
この手の返しようである
アライちゃん2「ひどいのだぁ・・・・・ま・・・・ま」
アライさん「そんな・・・・・アライさんは・・・・そんな」
今頃我が子にした仕打ちと暴言を思い出してアライさんは苦しみだした
アライさん「うぅ・・・・・・ひどいのだ、ひどいのだぁ」
理不尽な環境にアライさんは幼児のように嘆きの言葉を繰り返すしかなかった
失礼、私用で外していました
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俺「地下の害獣が大人しくなってきたようだな、暇だし買い物にでも行こう」
隣人「あらお隣さん、お買い物ですか?」
俺「夕飯を買いに行こうかと思いまして」
隣人「そうですか、いってらっしゃい」
隣人「・・・・・」
隣人「なんか最近獣臭いのよねー、お隣の人からかしら」
隣人「駆除業者をしているからなのかしら」
隣人「でも前はそんなにしなかったのに」
バタッバタバタバタ
ノダー!!
隣人「!!」
隣人「何!? うちの方からなんか聞こえる」ビクビク
ふはははは!
隣人「やっぱりうちから・・・・・」
隣人「まさか・・・・アライさんがうちに住み着いた?」
隣人「どうしよう・・・・・・」
隣人「そうだわ! お隣さんにお願いしましょう!」
自分の家からおかしな音と鳴き声が聞こえてくる
これは間違いなく害獣が住み着いているということだ
数時間後、隣人は帰宅した俺に駆除を頼むことにした
隣人「あのーお願いがあるんですけど」
俺「どうしました?」
隣人「屋根裏から変な音と鳴き声がするんです、もしかしたらアライさんかも・・・・」
俺「わかりました、調べさせて下さい」
早速俺は道具を持ち出して調査をする
ドンドン
なんなのだ?
アライさんのおひるねがじゃまされたのだ
天井を突付くとマヌケな鳴き声が聞こえてくる
そう、アライさんだ
俺「住み着いてますね、アライさん」
隣人「え・・・・・・うそ」
俺「いつ頃からします?」
隣人「数時間前からです」
俺「さっそく駆除させてもらいます」
いつも通り家の周辺を調査してから駆除の作業に当たる
屋内から天井裏にカメラを差し込んで様子を観察する
野アライさん「すぅー・・・・・すぅー・・・・・あらいさんなのだぁ・・・・」zzzzz
一匹の害獣がのんきに屋根裏を陣取って眠りについていた
俺「やはり居るな・・・・」
屋根裏にカゴ罠を設置して様子を見ることにする
とくに美味しそうな匂いのするものを置いてアライさんの気を惹くようにする
野アライさん「?」
野アライさん「なんかいい匂いがするのだぁ」クンクン
早速アライさんが匂いに反応した
野アライさん「あそこに美味しそうなものがあるのだ」
ガサガサ
天井裏を這いながら罠の中へ到達する
野アライさん「あれ? これって他のアライさんが捕まっていた箱なのだ」
野アライさん「こまったのだ、これに入ると捕まってしまうのだ」
たまに学習能力のある奴が居る、仲間が捕まっている姿を見て学んだのだろう
野アライさん「でもちょっとなら平気なのだ、ご飯食べたいのだ」
野アライさん「もしかしたらこのおうちのヒトがアライさんのために用意したのかもしれないのだ」
やはり自分中心に世界は回っていると思いこんでいるようだ
野アライさん「それにもし捕まっても、アライさんならきっとでられるのだ」
野アライさん「アライさんにはじまんの牙と爪があるんだぞ」
こうして罠と知りながらも自分から捕まりに行ったのだった
ゴソゴソ
野アライさん「とったのだー」
ガシャン
餌を取った瞬間カゴ罠の扉が閉まった
野アライさん「おいしいのだぁ、おいしいのだ!」はぐはぐ
すぐにアライさんは餌を食べ終わってしまった
野アライさん「食べ終わったし帰るのだ」
ガシャガシャ
野アライさん「あれ? 開かないのだ」
野アライさん「どうしてなのだ? アライさんの爪でもこわれないのだ」ガシャガシャ
野アライさん「あぐあぐ」ガシガシ
爪も牙もカゴ罠を破壊することは出来ない
アライさんは完全に捉えられてしまった
野アライさん「あかないのだー」
数時間後、アライさんは屋根裏から引っ張り出された
俺「いましたね」
隣人「これが・・・・アライさん」
野アライさん「お前たちはなんなのだ、ここにアライさんを閉じ込めたはんにんだな」
俺「おい、他にお前の仲間はいないか?」
野アライさん「いないのだ、それにアライさんをこんなめにあわせたお前にアライさんのことを言うわけがないのだ」
俺(拷問するべきか・・・・・しかしご近所さんの前でやりたくはないな)
俺「まあいい、調べさせてもらう」
俺は屋根裏に入り込んで徹底的に調べ上げる
どうやら他には住み着いていないようだ
だが、自分の巣と認識したのだろう、既に溜糞がしてある
侵入経路を塞いで屋根裏の清掃をして作業を完了する
野アライさん「うぅ・・・・・・アライさんが可哀想なのだ」
隣人「こわい・・・・」
野アライさん「そこのお前、アライさんをここから出すのだ」
隣人「ひっ」
野アライさん「そしたらアライさんをなでなでしてもいいのだ」
隣人「え?」
野アライさん「しってるんだぞ、ヒトは動物をなでなでするのがすきなのだ」
隣人「よく見れば可愛いかも・・・・・(ウザいけど)」
野アライさん「ついでに食べ物もほしいのだ、アライさんあまりごはんを食べてないのだ」
隣人(よく見ると痩せてるし・・・・・・可哀想なのかな?)
隣人がアライさんに手を伸ばす
俺「やめて下さい」
隣人「!」
俺「そんなナリですが、相手は凶暴で有名な野生動物ですよ」
隣人「でも・・・・・言葉が通じるみたいだし」
俺「勘違いしてはいけません、言葉が分かるだけです。 理解はしません」
野アライさん「アライさんはかしこいのだ」
俺「だまれ」
隣人「でも言い聞かせれば理解できるのでは?」
俺「いいえ、もしそうならば連日テレビで報道されるほど被害は出ていません」
隣人「・・・・・・」
俺「ではこいつはこちらで引き取ります」
隣人「ありがとうございました」
俺「ご利用ありがとうございました、請求書は後日持ってきます」
捕らえた害獣を殺処分して車に積み込む
俺「まさか近所で被害が出るとは」
思っていたよりも害獣の勢力圏は拡大しているように思われた
俺「また駆除するペースを上げないと」
仕事のことを考えながらこの日は帰途についた
俺「それにあいつにも餌をそろそろやらないとくたばっちまうな」
今日はここまで
色々と酷いアライさんですが
あくまで本SSの『害獣アライさん』です
お待たせしました
続けます
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俺「餌を作るとしよう」
地下室に閉じ込めてある害獣がそろそろ飢えている頃だろうと思い、俺は食事を作ることにしたのだった
恐らくアライさんは今、食事のことしか頭にないはずだ
俺「まずは材料を用意する」
アライちゃん3「のだ?」
アライちゃん3「なーのだー♪」ヨチヨチ
調理用のボウルの中でアライちゃんは楽しそうに動き回る
ヒョイ
アライちゃん3「のだあ」
アライちゃんの首根っこを掴んで持ち上げる
アライちゃん3「おなかすいたー なのだー」
アライちゃんの股を指でこすって排尿を促す
スリスリスリ
アライちゃん3「の・・・・・・のだ/////」ブルブルブル
アライちゃん3「でりゅのだぁ」チョロロロー
アライちゃん3「きもちーのだぁ」チョロ
フキフキ
アライちゃん3「のだっ! のだっ!」
腹の中の汚い内容物がなくなったところで掴み上げてまな板の上にうつ伏せに押さえつける
アライちゃん3「のだっのだっ♪」ゴソゴソ
普段とは違う状況にアライちゃんは興味津々
見たことがない床(まな板)、ころころ転がれるぴっかぴかの遊具(調理用ボウル)
きっとヒトしゃんはアライしゃんと遊んでくれるのだ
そう思っていた
アライちゃん3「な~のだ~♪ のだっのだっ」
ままはいないけどヒトしゃんが遊んでくれるから楽しいのだと
でもままと違ってごはんをくれない
そんなことを考えている様子だ
俺「調理を開始する」
アライちゃんの毛皮を全て剥ぎ取る
アライちゃん3「あらいしゃん つるつるなのだー」
左手でアライちゃんを押さえつけ・・・・
アライちゃん3「ヒトしゃん ヒトしゃん しゅきなのだー」
まずは調理に必要のない部位、尻尾をちぎり取る
ぐぐぐ
アライちゃん3「ヒトしゃん?」
ブチッブチブチブチ
アライちゃん3「いぎいぃ!!」
アライちゃん3「ぴぎぃやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!」
アライちゃん3「あうっ!! おぇ!! ぁぁ・・・・・・」
今までとても安心した状況からの文字通り身を裂かれる激しい痛みにアライちゃんは悶絶した
まな板の上で手足を丸めながらプルプルと震えている
アライちゃん3「いたい いたいのだぁ」プルプル
ちぎられた場所からはドロドロと血液が漏れ出してまな板の上を生臭く彩る
痛みに逆らってかろうじてこちらに顔を向けて、すがるように目線を送る
アライちゃん3「ヒトしゃん・・・・・ヒトしゃーん」
アライちゃん3「あらいしゃんいたいのだ たしゅけてヒトしゃん」
自分が何をされたのか分かっていないようだ
先程まで(勝手に)好きだと言っていたヒトに酷いことをされるとは思っていなかったのだろう
大粒の涙を流して嗚咽するアライちゃんはこっちを見ている
親に似たウザったい目つきでこちらを見つめる様はとても腹が立つ
さっさと調理してしまわなければならない
だがこれから調理する時に噛まれたり引っかかれたら大変なことである
包丁で両手の指を落としておくのがベストと言えるだろう
アライちゃん3「ヒトしゃん・・・・・・そのぴっかぴかはなんなのだ」
アライちゃん3「あらいしゃんとあそぶためにもってきたのか」
痛がるあらいしゃんを慰めるためにヒトしゃんが用意してくれたのだと思っている
そんな害獣の思考は関係ない
ストンッ
アライちゃんの指を切断する
アライちゃん3「いたっ!!」
暴れられる前に間髪をいれずもう片方の手の指も切断する
ストンッ
アライちゃん3「いぁっ!!!」
アライちゃん3「いたいのだっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!」ビェェェェェェン!
アライちゃん3「のあぁ!! のああああぁぁぁぁん!!」
噛まれても大変だ、牙もなくしておくべきだ
アライちゃんの頭を掴んで持ち上げる
いつもなら糞尿を垂れ流しているところだが、今回は水も食べ物も与えていない、尿も直前に排出させた
なのでキレイに調理ができるというわけだ
包丁をアライちゃんの口に差し込み、歯を根本から切り取っていく
ザクザク グチャグチャ
アライちゃん3「あ・・・・う・・・・・あぐ・・・・」ピクピク
凄まじい痛みに細かく痙攣して、目を大きく見開いている
ベチャベチャ
アライちゃん3「ひぎぃ・・・・ぉ・・・・・・あ」ピクピク
ベシャッ ボトッ
歯を全て切除出来た、これで噛みつかれる心配は無いだろう
アライちゃん3「ぁ・・・・ぃ・・・・・ぁ」ピクピク
アライちゃん3「あ・・・・・にょ・・あぁ」
歯を全て切り取られ、口も裂けているのでまともな発音も出来ないのだろう
お得意の鳴き声である「なのだー」も言うことができない
弱りきってしまう前に調理を進める、料理は鮮度が命だ
包丁で足の先からみじん切りにしていく
トントントントントン
アライちゃん3「のあっ!! のああああああああああああああああああ!!!」ビックンビックンバタンバタン
激しく暴れる、非情に邪魔である
マグロのタタキを作るように念入りに肉と骨を砕く
今日はここまで
作者は影響を受け易いんで、他のSSは今は見ていません
見てしまうと結構同じになってしまうかもしれないので・・・・
ネタがかぶるかもしれませんが、その時はご容赦を
アライちゃん3「にょ・・・・・・のぁぁぁあああぁぁ!!!!」バタバタバタ
膝まで切り潰したので暴れる関節が少なくなってやりやすくなった
アライちゃん4「う うーん」
近くに置いたカゴの中で眠っていたアライちゃんが目を覚ました
アライちゃん4「うるしゃいのだぁ あらいしゃんがねむれないのだ」
目の前で仲間が調理されているのにとてものんきである
俺「起きたか」
アライちゃん4「のだー」ヨチヨチ
アライちゃん4「おねーしゃんのにおいがするのだぁ」
カゴの中から身を乗り出してアライちゃんは調理場の風景を目にする
アライちゃん4「のだぁ?」
アライちゃん3「ひ・・・・あ・・・・・・ちゃしゅ・・・・け・・・へ」
そこには無残な姉の姿があった
アライちゃん4「ひっ おねーしゃん!!」
アライちゃん3「ひ・・・・・・ひほー・・・・ほ・・・・・のあ」
アライちゃん4「おねーしゃんがたいへんなのだ!」
ようやく状況に気づいたようだ
まったくのんきな害獣である
きっと普段からヒトの生活圏でもこうして自分勝手にくつろいでいるのだろう
アライちゃん4「あうぅ あらいしゃんがたしゅけるのだぁ」ヨチヨチ
アライちゃん4「なのだー」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん4「でられないのだ」
アライちゃん4「あらいしゃんはどうすれば・・・・・おねーしゃんが」
アライちゃん4「?」ノダー
そこでやっと俺の存在に気づいた
アライちゃん4「なのだ!! ヒトがいるのだ!」
アライちゃん4「ヒトしゃん! おねーしゃんをたしゅけてなのだ」
俺「・・・・・」
アライちゃん4「ヒトしゃん! はやくたすけるのだ! しんじゃうのだぁ」
俺「お前、わからないのか?」
アライちゃん4「? なにおいっているのだ? いいからあらいしゃんをたしゅけゆのだ」
俺「俺がやったんだよ」
アライちゃん4「そんなはずがないのだ ヒトしゃんはあらいしゃんにやさしいのだ」
アライちゃん4「まいにちあしょんでくれるのだ」
俺(遊んだつもりはないんだが、掃除や体を洗った程度だ)
俺「まあいい、作業を再開しよう」
トントントントン
アライちゃん3「あああああああああぁぁあああああああああ!!!」ジタバタ
膝から上半身に向けてアライちゃんは切り刻まれていく
アライちゃん4「!!!」
俺「なかなか硬いな・・・・・」ザクザク
仲間がひどい目に合わされている事実が信じられなかった
あんなにいいヒトだと(勝手に)思っていたのに
だが見過ごすことは出来ない
アライちゃん4「やめるのだっ!!」
俺「・・・・・」ザクザク
アライちゃん4「あらいしゃんのおねーしゃんにひどいことをするななのだ!!!」
アライちゃん4「あらいしゃんはおまえをゆるさないんだぞ!!」
俺「反抗的なやつだな、よく見ていろ。 お前の仲間を」
トントントントン
アライちゃん3「ひぎゃぁあああああああああああ!!!」
足をたたきにされていくアライちゃん3はより一層大きな叫び声を上げる
これが断末魔と言っても差し支えないほどの絶叫だ
アライちゃん4「の・・・・・・こわいのだ」ビクビク
いままで怒りに燃えていたアライちゃん4も血の気が引いてしまう
トントントントン
アライちゃん3「や・・・やべ・・で・・・・・・」
生まれて初めて見る猟奇的なシーンはアライちゃん4の心に深刻なダメージを与えつつある
それがよりにもよって自分の姉だったのだからなおのことだ
それでもむれの仲間が傷つけられているのは嫌な気分になる
カゴの中から俺に食って掛かる
アライちゃん4「ひ・・・・ひどいのだぁ」
アライちゃん4「やめるのだっ! こんなことをしたらあらいしゃんたちがおまえをゆるさないのだぁ」
俺「だからどうした」
アライちゃん4「おまえなんかままがやっつけてしまうのだ」
俺「ほぅ」
アライちゃん4「それにあらいしゃんたちのきばとつめはすごいのだ なんでもやっつけてしまうのだ」
俺「お前の姉は俺にやられているけどな」ザクザク
アライちゃん4「でもあらいしゃんがひっかいたらおまえはきっとないてしまうのだ!」
俺「反抗的な態度だな」
アライちゃん4「おねーしゃん あらいしゃんがこいつをやっつけるのだ あんしんするのだ」
俺「そんな奴はこいつみたいにしてやる・・・・・・次はお前の番だぞ」
アライちゃん4「のだ?」
俺「姉の次はお前をこうしてやると言っている」
アライちゃん4「そんなことできないのだ あらいしゃんがおまえをひっかくのだ」
俺「いい加減作業に集中させろ」
そう言うと俺はアライちゃん4に歩み寄り、ほっぺたを包丁で突き刺した
グサッ
アライちゃん4「いっ! いたいのだ!!」
俺「わかったか、静かにしろ」
アライちゃん4「いたいのだ! いたいのだ!」
俺「・・・・・・」
黙らないので今度は尻尾を斬りつける
ザクッ
アライちゃん4「あっ・・・・・・いぎゃああああ!!」
俺「だまれ」
アライちゃん4「ひっ・・・・・・ひっぐ・・・・うぐ・・・・・・」
アライさんの習性通り自信過剰だったアライちゃんだが自分の死の恐怖を初めて感じ、すぐに自信を失った
俺「・・・・・・」
アライちゃん4「こ こわいのだぁぁ!!」
アライちゃん4「のだーのだー」ヨチヨチヨチヨチ
今までこんなに理不尽で勝ち目のない相手には出会ったことがない
アライちゃんはカゴの隅に逃げ込んで傷つけられた尻尾を抱き、丸くなって震え上がった
アライちゃん4「のだぁ・・・・・・」ブルブルブル
アライちゃん3「ひぎぃああああああああああああああ!!!」
アライちゃん4「!! っ!!」ビクビクブルブルブル
一旦切ります
夜に戻ってきます
閲覧ありがとうございます
アライさんの扱い、アライちゃんの教育について議論されていますが
別の場所でその件は進めてますので、そのうち紹介します
とりあえず言えることは
なつかない、物事を自分の都合よく考える等が特徴です
怖がっていても何をしても仲間から発せられる悲鳴が止まることはない
それがアライちゃんの恐怖心を増幅させる
アライちゃん3「あ・・・・う・・・・あ・・・おえ・」ビクンビックンビクビクビク
アライちゃん4「ひぃ・・・・ぁ・・・・・・・のだ・・・・のだぁ」ガクガクガク
あの姿が自分の身になると思うとどうにかなりそうだった
だからアライちゃんは状況を打破すべく、勇気を振り絞って目の前の男に話しかける
アライちゃん4「ひ・・・・ヒトしゃん」
俺「・・・・・・」ザクザク
アライちゃん4「おねがいなのだ あらいしゃんはんこーしないからたしゅけるのだ」
アライちゃん4「あらいしゃんにいたいことしないでなのだ」
俺「次はお前だと言ったはずだ、お前がこの姉のようになるんだ」
アライちゃん4「いやなのだ・・・・・・おねーしゃんみたいになりたくないのだ」
ザクッ
アライちゃん3「ぴぎっ! いぎゃぁぁああああああああ!!!」
アライちゃん4「あ・・・・・・・あ」チョロロロー
姉の絶叫でアライちゃん4は失禁してしまった
アライちゃん3「た・・・・しゅ・・・・・の・・・・・」
アライちゃん4「あらいしゃんはたしゅけられないのだ」
アライちゃん4「そ そうなのだ おねーしゃんがあらいしゃんのかわりにいたいことされるのだ」
俺「・・・・・」
アライちゃん4「ヒトしゃん あらいしゃんにはひどいことしないでほしいのだ かわりにおねーしゃんをやるのだ」
なんということだろう、自ら姉を差し出す発言をアライちゃん4はしてしまった
アライちゃん4「あらいしゃんははんこーしないのだ だからやめうのだ」
アライちゃん4「ひどいことはおねーしゃんでおわりなのだ」
俺「それでいいのか」
アライちゃん4「いいのだ あらいしゃんをたすけるのだ」
俺「あんなに助けたかった仲間だろう」
アライちゃん4「で でも そうしないとあらいしゃんがいたいいたいされちゃうのだ」
俺「仲間を見捨てるんだな」
アライちゃん4「うぅ あらいしゃんはいきのびるのだ」
俺「仲間を売るようなやつは後で同じ目に会わせてやる」
アライちゃん4「ひどいのだ やくそくがちがうのだ」
俺「そんな約束はしていない」
アライちゃん4「やめるのだ やめるのだ」
俺「まあいい、そこで大人しく見ていろ」
ザクザク
アライちゃん3「ひぎー!! ヒー!! ヒー!! ヒギー!! ヒギー!!!」
ザクン
アライちゃん3「いぎゃぁっ!!!」
すでに下半身は潰してしまった
くたばる前に頭部の邪魔な皮を剥がしておこう
首筋に包丁を入れて頭の皮を一気に剥ぎ取る
ビイーー ベロン
アライちゃん3「ひ・・・・・・・・・ほ・・・・・・ひゃん」
それを見ていたアライちゃん4は青ざめて口をパクパクさせている
アライちゃん4「ひぁ・・・・・・・の・・・・のだぁ」ビクビクビク
マスクを取るように顔面から頭部の皮を剥がされたアライちゃん3はもはや自分の姉ではない何かに変わってしまっている
皮のない真っ赤なその顔にはギョロギョロとした目玉が2つ、アライちゃん4を悲しそうに見つめていた
アライちゃん3「い・・・・・あ・・ぉ・・・・・い・・・も・・・お・・・ほ」ピクピクビクンビクン
アライちゃん4「ひぃ・・・・・いやぁ・・・・なのだ」
そんな姉にアライちゃん4は拒絶の言葉を吐いた
それが姉との最後の別れの言葉になるのだ
トントントントン
アライちゃん3「ひ・・・・ひぎっ・・・・・・おあ・・・・・」ピクピク
俺「鮮度は十分だ、もうすぐ終わりだ」
ここまでくれば調理ももうすぐ終了を迎える
俺は残った上半身を切り刻んでいく
調理風景は残酷なようにも見えるが、俺にとっては家畜や魚の解体、調理をするのと何ら変わらないのである
人間の言葉のような鳴き声を上げるだけで動物には変わりないのだから
最後に頭を潰して砕いたら盛り付けてたたきが完成する
俺「完成だ、やつに餌を持っていこう」
--------------------------
~8日目
アライさん「ちびが・・・・・・ちびがまた死んでしまったのだ」
アライちゃん2「・・・・・・」
天井には血まみれのアライちゃんの死骸が吊り下がっている
アライさん「ひどいのだぁ・・・・・・ひどいのだぁ・・・・・ぐすっ」
成体として子を育てて、自然環境にも強くたくましくなったアライさんだが
ここに来てからは幼獣のように泣き叫ぶ様になった
ガチャ
俺「おい、害獣」
アライさん「ちび・・・・・・」
俺「飯をもってきた」
アライさん「・・・・」ピク
アライさん「アライさんはいま悲しいのだ、ちびがまた死んでしまったのだ」
俺「知るか、害獣はくたばるべきだ」
アライさん「ひどいのだ・・・・・・・でもおなかはすいたのだ」
俺「・・・・・・・」
俺「これがお前の飯だ」
アライさん「いい匂いがするのだぁ・・・・・あれ? ちびの匂いがするのだ」
食事から感じる我が子の匂いにアライさんは疑問を持つ
アライさん「? ?」
俺「どうした」
アライさん「なんでもないのだ、いただくのだ」
食事が目の前に置かれたことでアライさんの興味は完全に食事に向けられた
まるで子供がなくなったことを忘れてしまったかのように食べ始める
アライさん「はぐはぐ! おいしいのだ! おいしいのだ!」ムシャムシャ
アライさん「ごはんなのだ!!」ガツガツ
俺(こうしてみると部屋でこっそりこいつを飼っていたことを思い出す)
俺(なんであの時に駆除しておかなかったのだろう)
アライさん「おいしかったのだぁ」ノダー
俺「よく平らげたな、お前の子供を」
アライさん「? なにを言っているのだ? ちびはここに居るのだ」
俺「今食った肉からちびの匂いがしただろ? その肉はな、お前の大事なちびなんだよ」
アライさん「? ・・・・・・・・!!?」
アライさん「そんなはずないのだ! アライさんはちびを食べたりしないのだ!」
俺「まだわからないか? お前は自分の子供を食べたんだよ」
アライさん「ひ、ひどいのだあ!! アライさんを騙したな!」
アライさん「ち、ちびが・・・・ちびが・・・・・うぅ」
アライさん「のだぁあああああああああああああ!!」ビエェェェェェン
アライさんは泣き叫んだ、我が子を食べてしまったという衝撃の事実がアライさんの心を砕きにかかる
俺(しぶとい害獣もこれで剥がれ始めたな)
アライさん「うっ・・・・・おぇぇ・・・・うぷ」
吐き出そうとするが、それまで空っぽだった体は完全にアライちゃんの肉を受け入れて離さない
野生としての本能が皮肉にも邪魔をする
アライさん「ひぐっ・・・・・えっぐ・・・・・・ひどいのだ・・・ひどいのだ」
今回血抜きもせずに調理したのは理由がある
それは『ちび』の匂いをアライさんに感じさせることだ
大切なちびの匂いがしても極限まで腹をすかせたアライさんなら食いついてしまう
食べた後に真実を打ち明けて絶望させる
悲しんだところで口の中には大事な大事な『ちび』の匂いが蔓延している
焼いたり茹でたりする調理法では味わえない屈辱と不快感、絶望がそこにはある
俺(だが、まだ完全には砕けていない)
アライさん「の・・・・・・うげぇ・・・・・ひっぐ」
アライさん「ちび・・・・・・ひっぐ・・・・ぉえ」
アライさん「どうして・・・・・・アライさんは」ボロボロ
アライさん「うっ・・・・おえっ・・・・おええええ」
どんなに吐こうとしても胃袋の中身は出てこない
アライさん「どおして、どおしてなのだ、ちびがとりもどせないのだ」
アライさん「ちび・・・・・アライさんからでてくるのだ、はやくでてくるのだ」
アライさん「おえっ・・・・・・・・うぅ」
これ以上害獣の醜い姿を見るのは酷というもの
俺はアライさんを残して扉から出ていった
アライさん「でないのだ・・・・・・」
そこには絶望の空気が満たされていた
--------------------------
今日も依頼が入っているのでアライさんを駆除しに行く
地下の奴に構ってばかりもいられないのである
俺「お世話になります、駆除を依頼されて来ました」
町人1「お疲れ様です」
町人2「今日はよろしくお願いします」
俺「害獣が現れたっていう現場はどちらで?」
町人2「うちの畑なんですけど、こちらです」
~畑
俺「だいぶ食い荒らされてますね、野菜には小さい歯型がついている」
俺「荒らすだけ荒らして野菜はあまり食べられてはいないようだ」
町人2「!!!」
俺「どうしました?」
町人1「おかしい、2分前まではこんなじゃなかったはず」
俺「ということは近くに居ますね」
町人2「少し離れたところにスイカ畑があります、もしかしたら奴らはそっちも・・・・」
俺「行ってみましょう」
~スイカ畑
俺「来ていないようですね」
町人2「まだこっちは大丈夫か・・・」
俺「来るかもしれないので一応罠を仕掛けておきましょう」
町人1「カゴのやつですか?」
俺「いいえ、今回は手を挟むタイプの罠にします」
俺「先程の畑を見ると、荒らされてはいますが食べられた形跡が少ない」
俺「もしかしたらこちらが本命かもしれません、アライさんはスイカが大好きですからね」
町人2「せっかく作った野菜が・・・・」
町人2「早く・・・・早く害獣を駆除して下さい」
畑に入れさせてもらい、害獣用の捕獲罠を設置していく
今回の罠は筒状で、中に餌を入れておく
害獣が餌を取ろうとして手を突っ込んだ時に作動して捕まえる仕組みだ
手を使うアライさん用の罠である
俺「設置が完了しました、すぐに離れましょう」
町人2「わかりました」
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十分ほど立つとすぐに害獣は現れた
子アライさん「のだー」トテトテ
アライちゃん1「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん2「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん3「なのだー」ヨチヨチ
子供のアライさんを筆頭に赤ちゃんアライさんが3匹ほどやってきた
子アライさん「さっきのはおいしくなかったのだ」トテトテ
アライちゃん1「まんまるはやくたべうのだー」ヨチヨチ
アライちゃん2「あらいしゃんはおなかがしゅいたのだー」ヨチヨチ
アライちゃん3「のだー」ヨチヨチ
散々野菜畑を荒らしといてまずいと言い放つアライちゃん達
畑の所有者が聞いたら怒り狂うこと間違いなしだ
子アライさん「なんかいい匂いがするのだぁ」
アライちゃん1「あっちなのだー」ヨチヨチヨチ
アライちゃん2「のあーのあー」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん3「なのだー」ヨチヨチヨチ
まんまと罠の匂いに惹かれて畑に侵入していく
子アライさん「ふははははーやっぱりまんまるはおいしいのだー」
アライちゃん1「はぐはぐ」ムシャムシャ
アライちゃん2「おいしーのだぁ」ノダー
アライちゃん3「のだぁ」モグモグ
アライさん1「ヒトしゃんはやっぱりあらいしゃんたちにやさしいのだ」
アライちゃん2「そうなのだヒトしゃんはあらいしゃんたちのためにいっぱいごはんをつくっているのだ」
アライちゃん3「のあっのあっ!」
子アライさん「そうなのだ ここはアライさんたちのものなのだ」
他の奴らと変わらず自分勝手な害獣理論を口々に唱えていく
そんな安心しきった時だった
アライちゃん1「のだぁ?」
まんまるの隣にいい匂いがする筒を発見した
アライちゃん1「これもきっとあらいしゃんのものなのだ」
早速手を突っ込んで中の餌を取ろうとする
ガシャッ
アライちゃん1「のっ!!」
一匹目が罠に掛かった
アライちゃん1「のだぁ! のだぁ!!」バタバタ
子アライさん「なんなのだ?」
アライちゃん1「いたいのだ! いたいのだ!」バタバタ
アライちゃん1「あらいしゃんのおててがとれないのだぁ」グググ
子アライさん「どうしたのだ?」
アライちゃん2「の のだ? どうかしたのか?」ヨチヨチ
アライちゃん3「? なのだー」ヨチヨチ
ガシャッ
アライちゃん3「ふぇ?」ザクッ
アライちゃん3「のだっ!!」
さらにもう一匹害獣が捕まった
アライちゃん3「のだぁぁぁぁあああああああん」
アライちゃん3「のだー! のだー!!」ビエェェェェェン
アライちゃん3「のだっ! のだっ!!」ヨチヨチ ガシャガシャ
懸命に仲間の元へと歩こうとするが、罠にハマって動けなくなった
子アライさん「どうしたのだ? こっちもなんか引っかかってるのだ」
町人1「でたな! 害獣!」
アライちゃん達「!!」ノダッ
俺「ちょっと! 出ていくのが早いです!」
見かねた町人1がアライさんの前に姿を表してしまった
それに気づいたアライさん達は慌てだす
子アライさん「たいへんなのだ ヒトがきたのだ」
アライちゃん2「ヒトしゃんだー」
子アライさん「はやくにげるのだ」
アライちゃん2「おみやげなのだー」
子アライさん「なにをしているのだ はやくいくのだ!」
アライちゃん2「まんまるもってくのだー」コロコロ
子アライさん「だめなのだはやくいくのだ!」
ガシッ
子アライさん「あう」
俺「捕まえたぞ害獣が」
子アライさん「やめるのだ アライさんをはなすのだ!」
俺「畑を荒らしといて随分だな」
子アライさん「なにをいっているのだ ここはアライさんが見つけたのだ アライさんのなのだ!」
町人2「こいつ・・・・・・・ん?」
子アライさんの隣で食べかけのスイカを転がしているアライちゃんが横切った
アライちゃん2「ふははははー」コロコロ
ヒョイッ
アライちゃん2「あれ? まんまる まんまる?」
アライちゃんの手元から突然スイカがなくなった
畑の持ち主がスイカを取り上げたのである
町人2「・・・・・・・」
アライちゃん2「まんまるかえすのだー それはあらいしゃんのなのだー」
町人2「・・・・・・・」
アライちゃん2「ヒトしゃんのじゃないのだー あらいしゃんがさいしょにとったからあらいしゃんのなのだー」
町人2「・・・・・・・」
アライちゃん2「? ヒトしゃんがなんかこわいのだ」
アライちゃん2「なのだー」ヨチヨチヨチ
畑の持ち主の圧力にアライちゃんは逃げ出した
町人2「そんなにまんまるが好きならくれてやるよ!!!」
ブンッ!
手に持った食べかけのスイカをアライちゃんに向けて思いっきり投げた
アライちゃん2「にげうのだー」ヨチヨチヨチヨチ
ドゴッ!
アライちゃん2「んぎぃ!!!」バキッ
アライちゃん2「ぉ・・・・・だ」バタッ
アライちゃん2「あう・・・あう・・・・ぉっ・・・・あああ」ピク・・・・・ピク
投げられたスイカは見事にアライちゃんの頭部に命中した
町人2「くたばれ害獣が!!」
俺「思い切りの良い投げっぷりだ」
子アライさん「あ たいへんなのだ アライさんのなかまが・・・・・」
子アライさん「おいお前! アライさんの仲間をたすけるのだ!」
俺「知るか」
ガシャン
子アライさん「いたいのだ!!」
うるさく騒ぎ立てるので子供のアライさんはカゴの中に放り込まれた
子アライさん「だすのだ アライさんをここからだすのだ」ガシャガシャ
アライちゃん2「の・・・のっ」ビク・・・・ビク
町人2「ん? まだ生きてるのか?」
アライちゃん2「のだっ のだっ」ビクンビクン
アライちゃん2「のあっ!!」ビックンビックンバッタンバッタン
アライちゃん2「っ!! ~~~~!!」バタバタバタバタビクンビクンビクン
町人2「ひぃ! なんだこれ!!」
俺「脳が破壊されたときの死ぬ前の痙攣ですね」
俺「気持ち悪いんであまり見ないほうがいいですよ」
子アライさん「こ こわいのだ たいへんなのだ」
子アライさん「はやくなんとかするのだ アライさんの危機なのだー」
害獣がなんか鳴き声を上げているが無視する
アライちゃん2「」ビクンビクンビクビクビクビクビクビク
アライちゃん2「」ビクン・・・・・・ビクン・・・・・
アライちゃん2「」パタッ
町人2「うわぁ・・・・・・」
頭部に損傷を受けたアライちゃんは完全に停止した
俺「さて、回収しましょう」
他のアライちゃん達も別のカゴに放り込む
ポイッ ガシャン
アライちゃん1「えうっ いたいのだ!」
アライちゃん3「のだぁ」
そして例によりシートでカゴを密閉していく
子アライさん「くらいのだ アライさんに何をするのだ!」
アライちゃん1「ヒトしゃん あらいしゃんおねむなのだー」
アライちゃん3「のだ?」
ガスボンベを接続する
子アライさん「なにをするのだ! アライさんを早くここからだすのだ!」
アライちゃん1「ヒトしゃん あらいしゃんおなかすいたのだ なにかよこすのだ」
アライちゃん3「なのだー♪」ガシャガシャ
そしてガスを噴射する
子アライさん「なにかでてきたのだ うっ げほっ げほっ」
アライちゃん1「ひ ひとしゃん? なんかくるしいのだ」
アライちゃん3「のだ? のだっ! のだっ!」
子アライさん「くるしいのだ はやくここからだすのだ アライさんがかわいそうなのだ」
アライちゃん1「うぅ ここだとおひるねできないのだ だして ここからだしてなのだ」
アライちゃん3「のだ・・・・・・のだ・・・・けほっ」
そろそろガスが効き始めてきたのだろう、苦しげな声が聞こえてくる
子アライさん「おねがいなのだ アライさんはヒトのともだちなのだ フレンズなのだ」
とても不快なことを害獣はその口から吐き出す
アライちゃん1「く くるしぃ やめて やめうのだぁ」
アライちゃん3「ノダ・・・・・・・・」
子アライさん「たすけて・・・・なのだ・・・・・ぅ」
アライちゃん1「ひ・・・・ほしゃん・・・・・」
アライちゃん3「」
害獣共から鳴き声が聞こえてくるが無視して殺処分を続ける
子アライさん「たしゅ・・・・・・・」パタ
アライちゃん1「」
アライちゃん3「」
どうやらくたばったようだ
俺「もう大丈夫ですよ、畑に被害を与えていた害獣は処分しました」
町人2「本当にこいつら不快ですね、下手に喋れるし口から出てくる言葉は不愉快だし」
俺「じゃあ、今日はこれで終わりにしましょう」
町人1、2「助かりました、本当にありがとうございました」
町人1「あ、そうだ。 せっかくですので、うちに上がっていって下さい」
俺「いえ、そういうわけには」
町人1「友人が世話になったんですから、それにおいしいメロンを貰ったんですよ。 気持ちだけでも、ね?」
俺「わかりました、ありがたく頂きます」
今日はここまで
乙です、続き楽しみにしてます
読んでると俺さんが梅原裕一郎の声で再生される
>>201
ゴブリンは駆除しません
アライさんは駆除します
なにやら想像が膨らんで絶滅寸前まで追い込むところまで考えてしまいました
書きませんけどね
~町人1の家
町人に促され家に上がらせてもらう
町人1「うちでは可愛いペットを飼ってるんですよ」
町人2「なんだっけ猫?」
町人1「そうそう、子猫だからちっちゃくてすごい可愛いんだよな」
ガラガラ
町人1「どうぞ」
俺「・・・・・」
町人1「どうしました?」
俺(匂いがする)
町人2「あれ? 猫が来ないな。 いつもだったらすぐに走ってくるのにな」
町人1「そういえば・・・・・」
俺「しー」
町人1「?」
町人2「?」
俺「家の中に入らせてもらいます」
町人1「ど、どうぞ」
アライさんの匂いを感じた俺はナタを抜き放ち家の中を捜索していく
俺「!!」
廊下を進むと血が落ちていた
何かを引きずったようにその血の跡は奥と続いている
俺「まさか・・・・・」
血の跡をたどると、縁側にたどり着いた
縁側の窓ガラスは割られていて、人間の子供が通れるくらいの穴が開いている
血の跡が示す庭先を見るとそこには一匹の害獣がメロンを抱えて座り込んでいた
野アライさん「いたたた、あいつが噛み付くからアライさんが怪我をしてしまったのだ」
野アライさん「ひどいやつなのだ」
子猫「」
町人1「!!!」
野アライさん「でもこの変わったまんまるが手に入ったのだ」
野アライさん「これはとってもおいしいのだ」
町人1「そんな・・・・・・・」
この家主のペットと思われる小さな子猫が害獣のそばに倒れていた
その姿は無残にも食い荒らされて内蔵が飛び出ている
町人1「てめえ!!!」
野アライさん「ふえ?」
アライさんに気づかれてしまった
野アライさん「ヒトなのだ! 逃げるのだ」ダッ
野アライさん「アライさんのおうちにひなんなのだー」
町人の声に驚いたアライさんは駆け出す
アライさんとの距離もあったため逃げられてしまった
町人1「待てっ!!」
野アライさん「おうちにかえるのだー!!」タッタッタッタ
俺「ちっ! 逃げられたか」
町人1「ああ・・・・・・」
俺「・・・・・・・」
町人2「・・・・・・・」
最愛のペットを殺されて町人はどん底に叩き落された
町人1「墓をつくる・・・・・・倉庫からスコップ持ってきてくれ」
町人2「わかった・・・・・」
またもあの害獣がひとつの命を奪い去り、悲しみを増やした
~倉庫
町人2「倉庫についたけど、何だこれは」
倉庫は荒らされていて、ダンボールや草木、藁などで巣のようなものが作られていた
町人2「まさか・・・・・ここに住み着いている」
ザッ
町人2「!!」
背後から音が聞こえて振り返ると、そこには先程逃したアライさんがいた
野アライさん「なのだー!!!」ブン
それも木の棒を持って殴りかかってきたのである
ボコッ
町人2「いてっ!!」
野アライさん「ここはアライさんのおうちなのだ! さっさと出ていくのだ!」
ボコッボコボコ
町人2「いてっ! やめっ! やめろ!」
野アライさん「ふははははーアライさんは強いのだー」
町人を一方的にボコボコにするアライさんは高笑いをしながら棒を振り上げる
町人2「やめろ!」
野アライさん「アライさんの餌にしてやるのだ!」ブンッ
その姿はまさに人に害をなす『害獣』と呼べるものだった
町人1「何やってやがる!!!」
野アライさん「ヒトの仲間が来たのだ」
町人1が到着してアライさんは暴行を一時中断し
そのつり上がった凶悪な目つきで町人1を睨みつけた
野アライさん「お前もこいつみたいにしてやるのだ」
町人1「うっ・・・・」
俺「・・・・・・・」
今までは民家や畑を荒らしたり無抵抗な赤ん坊を襲ったりすることはあったが
このように道具を使って人に危害を加えるまでになるとは、フレンズ化の弊害と言うものだろう
町人1「なんてやつだ・・・・」
俺「どいて下さい、俺がやります」
依頼主の友人を傷つけるわけにはいかない、町人1の前に出てアライさんと対峙する
野アライさん「なんなのだ? お前は」
俺「アライさんは強いんだろ、そんなアライさんにやられてしまいそうだが俺が相手になろう」
ナタを晴眼に構えてアライさんを誘い込む
野アライさん「アライさんのおうちを荒らすヒトなんかアライさんがやっつけてやるのだ」
両手で持った棒を振りかぶってアライさんが突撃してきた
野アライさん「たあ~」ブンッ
アライさんが棒を振り下ろし、俺の頭部を狙う
パキンッ
野アライさん「のあ?」
ナタの腹で棒をすり上げて・・・・
ストン ザクッ
すりあげたナタを振り下ろしアライさんの右手首を切断した
野アライさん「のだ!?」バタッ
右手を切られた衝撃でアライさんは武器を落としてその場に倒れ込んだ
野アライさん「うぅ・・・・・アライさんのぶきが」
野アライさん「ふぇ?」
失った棒を探して両手を地面に這わせるが何かがおかしい
ここで自分の右手が切断されたことに気づいた
野アライさん「あ・・・・・・・あ・・・・・・」ゾクゾクゾク
野アライさん「いたいのだぁぁぁぁぁああああああああ!!!」
すぐに痛みがこみ上げてきてアライさんはその場で暴れまわる
野アライさん「いたいのだぁ! なんでアライさんが」
それは当然のことである
人の形をした害獣に対抗すべく俺は対人戦の訓練もしてきたのである
知能のない奴らだから成果を発揮することは無いと思っていたので
本当に役に立つ日が来るとは想像していなかった
今回は貪欲に害獣駆除の腕を磨いてきた結果である
野アライさん「いたいのだ、いたいのだ、アライさんがなんでこんなことをされるのだ」
野アライさん「アライさんは何も悪くないのだ、アライさんのおうちにかってにこいつが入りこんだのだ」
野アライさん「それにあのちいさいあいつもひどいのだ、アライさんに噛み付いてきたのだ」
町人1「・・・・・」
野アライさん「でもあいつは殺してやったのだ、いい気味なのだ」ボタボタ
町人1「」ビキビキビキ
これ以上は依頼主達を怒らせるだけだ
早々に処理しよう
ザクッ
野アライさん「いぎっゃ!!」
俺はアライさんの頭部を切断してその汚い口を永遠に閉じさせる
野アライさん「」
頭だけの姿になってアライさんはよだれと鼻水と血を垂らしながら絶命した
体の方はビクンビクンと少しの間動き続けていた
町人1「害獣め・・・・・・・害獣め」
--------------------------
町人1「すいみません・・・・・・・ありがとうございました」
町人2「まさかここまで被害が拡大するとは・・・・・」
俺「家には害獣の侵入対策をしておきましたが、十分に気をつけて下さい」
町人1「あの・・・・・・お代は・・・・」
俺「今日のお代は結構です。 それよりも立派なお墓を作ってあげて下さい」
町人1「うぅ・・・・・・・ぐすっ・・・・・・・ありがとう・・・・・・ありがとう」
町人2「・・・・・・・」
今日、また一つ悲劇が生まれてしまった
奴らが世にはびこることでそれは続いていく
奴らを絶滅させてやる、必ず
今日はここまで
連投ですが、手首切り落とされた野アライさんのトドメは
俺さんが町人1さんにさせてあげるか、名乗り出て、
野アライさんをナタで滅多斬りするかと思ったのですが、
何もしなかったのは以外でした
町人本人が子猫の仇を討った方が、気が晴れませんが、
込み上げた怒りを野アライさんにぶつけてなぶり[ピーーー]と
言う流れがしっくり来たので
>>221
ご期待に添えなくてすみません
設定ですが
「俺」はプロの駆除屋ですから他の人が勝手に手を出さない限りは自分で駆除します
あくまで今回は仕事としてやりましたので
それに資格がない人に率先して殺処分を任せるのは業者としてアレですし、拷問的なものを見せるのも仕事人としてどうかと思ったので・・・・
そういった理由もあって町人1の怒りが最高潮になって手を出す前に速やかに処分したということです
ちなみにスイカ畑の主、「町人2」は罠の資格を持ってます
このSSシリーズの一番最初でカゴ罠でアライさんを捕獲しているシーンがあります
続きを楽しみにしています
まあ自分の思い通りの話にならないと文句を言わずにはいられない人はいるもので
追いついた
今更だけど>>5で『アライさんを捕獲した場合、生きたままの運搬は法律で禁止されている また、それらの所持も禁止されている』
って言われてるけど前スレで一般家庭から飼えなくなったアライさん引き取って処理してなかった?
>>225
文句と言うよりは要望として受け取らせて頂いてます
しかしこのSSは最後までストーリーを考えてあるので応えるのは難しいかもしれません
>>227
屁理屈ですが
あの時点では『捕獲』はまだしていませんでした
その後にカゴ罠で『捕獲』して速やかに処理をしています
それに小さい子供の前で今まで飼っていたモノの酷い場面を見せるのも良くないので配慮したというのもあります
質問
アライさんを飼う事はこの世界では法律違反になったりしないのですか?
>>229
それについては言い忘れていました
違反です
ですので前スレの冒頭の家庭は法律違反していた事になります
その家庭は知らなかったということであとで俺に一応注意された
そういうふうに補完しておいて下さい
ちなみに『俺』の幼少期とツライさんの時点ではまだその法律はありません
工場脱出から俺がハンターになるまでの間に施行されたものと思って下さい
続き待ってる
すまんな(´・ω・`)
すまんな(´・ω・`)
更新が遅くてすみません
最近忙しいものででして
--------------------------
~10日目
今日もアライさんのために料理を作ろう
今日の食材はこれだ
アライちゃん4「zzzzz」スピー
まずは調理用のアライさん(子供)を飼育カゴからとりだして
下ごしらえをする
最初に邪魔な毛皮を全部取る
むしりむしり
アライちゃん4「ん・・・・うー」パチ
食材が目を覚ましたようだ
アライちゃん4「ヒトしゃんなのだ」
ぬぎぬぎ
アライちゃん4「あらいしゃんになにをするのだ」
自分の毛皮がむしり取られている状況にアライちゃんは困惑を隠せない
通常こいつらは毛皮を着脱出来るということを理解していないのだ
アライちゃん4「あらいしゃんのけがわかえすのだー」ヨッヨッ
毛皮をすべてむしり取って完了
アライちゃん4「さむいのだ」
素っ裸(元々こいつらはそんなつもり)になったアライちゃんは
幼児独特のすべすべした肌を露出させて寒がっている
肉の質も柔らかそうでこいつはいい素材になるだろう
次は小麦粉の入った調理用ボウルに移して
アライちゃん4「のだっのだっ!」
全体的に小麦粉をまぶす
アライちゃん4「けほっけほっ」
アライちゃん4「こななのだ けほっ」
全体に粉をまぶそうとするが動物が顔を洗うように顔の粉を落としていってしまう
こういう動作をみると動物のアライグマのようだ
人間に程遠い害獣の姿としては当然だろう
俺「おい、粉が全体につかないだろ、お顔にも全体にもちゃんと付けるんだ」
アライちゃん4「このこなをあらいしゃんにつければいいのか?」
俺「そうだおいしいものを作るからな」
アライちゃん4「おいしいのがたべれるのだぁ」
思い立ったようにアライちゃんはボウルの中で転がり始めた
アライちゃん4「のあっのあー!」
アライちゃん4「ごろごろなのだー」キャッキャッ
遊び感覚で全身に小麦粉をつけていく
アライちゃん4「なのだー♪」コロコロ
全身に小麦粉がついたところで次はといた卵を全身につける
アライちゃん4「あらいしゃんまっしろなのだ」
べちゃ
アライちゃん4「つめたいのだぁ」
アライちゃん4「ぬるぬるなのだぁ」ヨチヨチヌチャヌチャ
俺「足を動かすな、尻尾もだ」
アライちゃん4「のだっ?」
アライちゃん4「なーのだー♪」バタバタ パタパタ
いたずらのつもりなのだろう、アライちゃんは手足を動かして作業の邪魔をする
邪魔なのでデコピンで黙らせよう
ビシッ
アライちゃん4「いひゃっ!」
アライちゃん4「のっ・・・・・のっ」グスッ
アライちゃん4「のだぁぁああああああん」
余計にうるさくなってしまった
何回かデコピンをして黙らせる
ビシッ
アライちゃん4「のだっ・・・・・のだあああああ」
まだ泣きやまない
ビシッ
アライちゃん4「のっ・・・・のぁああ」
まだだ
ビシッ
アライちゃん4「いちゃっ!!」
ビシッ
アライちゃん4「いぎっ!」
アライちゃん4「のだぁ! のだぁ」
ビシッ
アライちゃん4「のあっ!」
ビシッビシッビシッ
アライちゃん4「あぅ・・・えげっ・・・・のっ」
そろそろ大人しくなった頃だろう
アライちゃん4「の・・・・・のだ」ピク・・・・ピク
アライちゃん4「ぐすっ・・・・・・ひっく」
卵を付ける作業に戻る
アライちゃん4「ちめたいのだぁ・・・・・」
次はパン粉を付ける
ぱふっぱふっ
パン粉を全体にまぶす
アライちゃん4「のだぁ?」ガサガサ
パン粉に何やら興味を持ったようだ
アライちゃん4「たのしーのだぁ」キャッキャッ
さっきのお仕置きのことなど忘れてすぐにはしゃぎだした
アライちゃん4「なのだー!」モゾモゾ
アライちゃん4「たんけんすりゅのだぁ」ゴソゴソ
楽しそうに敷き詰めたパン粉の中にアライちゃんは潜っていった
全身にパン粉がつくからこれは好都合だ
アライちゃん4「ここをあらいしゃんのすにするのだ」
アライちゃん4「むれのなかまをしょうたいするのだ」
アライちゃん4「でもここはあらいしゃんだけのものなのだ あらいしゃんのものにすゆのだ」
もう十分パン粉はついただろう、最後の工程に入る
ピンポーン
何やら来客のようだ
調理中だが少し出るとしよう
アライちゃん4「なのだー」ヒョコ
アライちゃん4「あれヒトしゃんがいないのだ」キョロキョロ
アライちゃん4「あらいしゃんともっとあそぶのだー」ヨチヨチ
ズルッ
アライちゃん4「?」
ボテッ
アライちゃん4「のだっ!」
台所からアライちゃんは落下してしまった
アライちゃん4「いたいのだぁ いたいのだぁ」
アライちゃん4「うええぇえぇぇぇぇぇぇぇぇえええん!」ノダァァァァァァァァァァァン
アライちゃん4「のだぁあああああああ!!」
アライちゃん4「のだぁ・・・・・・・ひっく」
アライちゃん4「いたいのだ」
アライちゃん4「ヒトしゃんによしよししてもらうのだ」
アライちゃん4「ヒトしゃんどこなのだー」ヨチヨチ
アライちゃんが俺を探していると何か音が聞こえてきた
今日はここまで
どうでしょうね
今書き溜めるので後日また投下します
投下乙乙
>>258
銭湯で肛門が熔接されたアライさんや接着剤で肛門と尿道塞がれたアライちゃん達もいたな
研究室でどんな風に解剖されるのやら
>>262
色々と実験されているはずです
傷の治癒の具合とかを
ガサッ
アライちゃん4「ヒトしゃん?」
ガサガサガサ
アライちゃん4「のだー」ヨチヨチ
ヒトだと思いこんでアライちゃんは音のする方へ駆け寄る
その先にいたものとは
ガサッ
ゴキブリA「・・・・・」
アライちゃん4「のだ?」
ゴキブリだった
アライちゃんは見るのが初めてなのだろう興味を示して近寄ってみる
ゴキブリA「・・・・・」カサッ・・・・・・・・カサカサカサ
アライちゃん4「ちょうどよかったのだ おまえあらいしゃんのおともだちになるのだ」
ゴキブリA「・・・・」
ゴキブリB「・・・・」
ゴキブリC「・・・・」
アライちゃん4「なんかふえたのだ」
アライちゃん4「おまえたちもあらいしゃんのおともだちになるのだ ふはははは」
ゴキブリたちはアライちゃんを見つめたまま動く気配がない
触覚を動かしながら様子を伺っているようだ
アライちゃん4「なんでなんにもいわないのだ」
するとゴキブリの一匹が動き出した
ゴキブリA「ギチギチ」カサカサ
アライちゃん4「うごいたのだ あらいしゃんとあそぶのだー」
ゴキブリはアライちゃんのもとに到達し、アライちゃんの体を這い回っていく
アライちゃん4「どうしたのだ あらいしゃんにのってはだめなのだ」
何をされているのか理解していないアライちゃんはこれから起こるであろうことを予測できなかった
他のゴキブリも続くようにアライちゃんを埋め尽くす
ゴキブリA「・・・・・」カサカサ
ゴキブリB「・・・・・」カサカサ
ゴキブリC「・・・・・」カサッカサカサ
アライちゃん4「なにをすゆのだ あらいしゃんはそんなことしたくないのだ あらいしゃんとあそぶのだ」
そして・・・・・
ゴキブリA「ギチギチ」ガブッ
アライちゃん4「のだっ!」
ゴキブリB「・・・・」ガブッ
アライちゃん4「いっ!」
ゴキブリC「ギー」ガブッ
アライちゃん4「いたいのだぁ!」
小麦粉、卵、パン粉にまみれたアライちゃんはゴキブリたちにとっては格好の餌だった
3匹のゴキブリはアライちゃんを餌と見なし容赦なく襲いかかる
アライちゃん4「やめるのだ やめてほしいのだ」
ゴキブリA「・・・・」ガササッ
ゴキブリB「・・・・」ガジガジ
ゴキブリC「・・・・」チキチキ
アライちゃん4「いぎゃいのだあああああああ!!」
どんなに叫ぼうがゴキブリたちは食べることに夢中である
アライちゃん4「うぅ・・・・・おまえたちはあらいしゃんのともだちなのだ だからあらいしゃんのいうことをきくのだ」
ガブッ クチャクチャ
アライちゃん4「やめうのだぁ いたいのだ」
ゴキブリA「ギーギー」ガジガジ
ゴキブリB「・・・・」ガジガジ
ゴキブリC「・・・・」ムシャムシャ
アライちゃん4「いたい いたい ぴぃぎゃあああああああああああ!!!」
ゴキブリたちはアライちゃんに噛みつき平らげていく
ゴキブリA「・・・・・」バキベキバキ
アライちゃん4「いぎゃああああああああああああ!!」
アライちゃん4「だめなのだ あらいしゃんのおててかんじゃやぁなのだ」
ゴキブリたちはアライちゃんの小さいおててが気に入ったようだ
食べやすいサイズなのだろう
ゴキブリB「・・・・・・」ブチブチブチ
ゴキブリC「・・・・・・」ギチギチギチ
アライちゃん4「いっ いたい いたいのだぁ」
アライちゃん4「そこはあらいしゃんのしっぽなのだ やめうのだ いたいのだぁ」
アライちゃん4「おねがいなのだ とれちゃうのだ」
次はアライちゃんのチャームポイントである可愛いしっぽを千切りにかかる
懇願するがゴキブリたちはやめるはずがない
ゴキブリB「・・・・・」ブチブチ
ゴキブリC「・・・・・」ブチッ
アライちゃん4「のっ のだぁあああああああああああああ!!」
チャームポイントを失ったアライちゃんは悲しいのか痛いのか叫び声を上げる
そんなことはお構いなしに作業を続けるゴキブリたち
アライちゃん4「あうぅ・・・・・たしゅけて・・・・・だれか」
ここまで好き放題食い散らかされていくアライちゃんだがやられっぱなしではない
短い前足、後ろ足を動かして脱出を試みる
アライちゃん4「のだ・・・・・」ヨチ・・・・・・ヨチ
しかし当然ながらアライちゃんの機動力ではゴキブリを振り払うことは出来ない
それどころかゴキブリたちは逃げようとする餌に対しより激しく襲いかかる
ゴキブリA「ギーギー」カサカサカサ
ゴキブリB「チキチキ」カサカサカサ
ゴキブリC「・・・」カサカサカサ
ガブッ!
アライちゃん4「いっ・・・いああ」ビクンッ
追いついたゴキブリたちは水分を欲するかのように血が流れる部位に食らいつく
アライちゃん4「いやっ・・・・やめっ・・・・・のだぁ!!!」
無慈悲な害虫たちの襲撃にアライちゃんの心は折れる寸前だった
アライちゃん4「うぅ・・・・・ままぁ・・・・・ヒトしゃん・・・・・・たしゅけうのだぁ」
アライちゃん4「あらいしゃん・・・・・いたいのだぁ・・・・・ききなのだぁ」
--------------------------
俺「先日ご依頼いただいた件の支払いですね」
隣人「ええ、こちらです」
俺「はい・・・・確かに、ご利用ありがとうございました」
隣人「・・・・・」
俺「?」
隣人「あのー、最近なんか変な匂いがするような気がするのですが・・・・」
俺「そうですか?」
隣人「獣臭いような・・・・」
俺「害獣駆除の仕事をしていますのでケモノの匂いが移ったのでしょう」
隣人「そうですか・・・・失礼しました」
俺「いえ、また何かありましたらご連絡下さい」
隣人「はい、今回は本当に助かりました」
俺「ありがとうございました」
俺「さて、調理の途中だったな・・・・・・ん? 何か聞こえる」
ヒトしゃん・・・
俺「あの害獣が何か鳴いているようだな」
台所に戻ると害獣の姿がなくなっていることに気がついた
俺「どこに行った・・・・」
いたいのだぁああ
俺「すぐ近くだな・・・・・・」
鳴き声がする方向へ行ってみるとそこにはおぞましい光景が広がっていた
ゴキブリA「・・・・」ムシャムシャ
ゴキブリB「・・・・」バリバリ
ゴキブリC「・・・・」ムシャムシャ
アライちゃん4「たしゅけて・・・・・たしゅけてぇ・・・・あうぅ」ヨチ・・・・・ヨチ
俺「・・・・・」
ゴキブリたちがアライちゃんを食べていたのだ
ウネウネと触覚を動かしながら餌にありついていく害虫
それを必死で振り払おうとする害獣
害虫が害獣を食べる光景に凄まじい嫌悪感を覚える
アライちゃん4「のだぁ・・・・・・」ヨチ・・・・・ヨチ・・・・・ヨチ
小さい体で一生懸命生に執着するアライちゃんは餌となってかじられていく
俺「う・・・・・」
アライちゃん4「いやなのだ・・・・・こいつら・・・・こわいのだ きもちわるいのだぁ」
アライさん達が虫や作物を寄ってたかって群れで食している不愉快な様を俺は目にしてきたが
よくよく見れば普段のこの害獣共もゴキブリと何ら変わらないものだと気がついてより害獣達への不快感をつのらせた
今日はここまで
アライ狩りで殺伐としてるのでサーバルちゃんやハシビロウさんで癒されたいです
>>293
もしかしたら・・・・
普段は害獣を駆除しているが、今回はこの害虫共を先に駆除するべきだろう
すぐに殺虫剤を用意する
俺「・・・・・」スッ
アライちゃん4「あ・・・・・・ヒトしゃんなのだ」
アライちゃん4「ヒトしゃんたすけてなのだ あらいしゃんたいへんなのだ」ヨチヨチ
害獣が害虫をまとわせてこちらに近づいてくる
すぐに殺虫剤を害獣共々吹きかけて殺処分にあたる
ブシュー
ゴキブリ達「!!」
害虫用の強力殺虫剤を食らってゴキブリはすぐに息絶えた
死ぬ時にひっくり返って手足をバタバタさせている様はまるで殺処分した時のアライさんのようだった
アライちゃん4「けほっ! けほっ!・・・・・・うぇぇ」
同時に喰らったアライちゃんも咳き込んでいる
アライちゃん4「けほっ・・・・・ヒトしゃん・・・・・・くるしいのだ」ヨチ・・・・・ヨチ
アライちゃん4「うぅ・・・・いったいなんなのだ・・・・・・あらいしゃんになにがおきているのだぁ」
アライちゃん4「いたいのだ・・・・・くるしいのだぁ・・・・・・ふぇぇ」ヨチヨチ
とても苦しがっているアライちゃんだが、見ていて可哀想などとは思わない
ゴキブリが死んだとしても可哀想と思う人間はいないだろう、それと同じである
むしろウザい口調でおかしなことを喋り、下手に知能がある分アライさん達の方が危険で忌避すべき存在なのかもしれない
アライちゃん4「あらいしゃんはこんなにくるしいのだ たしゅけるのだぁ」
アライちゃん4「なんで・・・・・なんでなのだ」
アライちゃん4「うぅ・・・・あぁ」
害虫を駆除したところで気持ち悪い鳴き声を上げ続けているアライちゃんを掴み上げて調理を再開しようとするが
ゴキブリにかじられたりしている素材をどうしたものか・・・・・
指は食いちぎられ、尻尾があった部分もえぐれて出血がみられる
耳も片方なくなっているようだ
アライちゃん4「うぅ・・・・・・」
害虫にかじられ、殺虫剤をかけられたアライちゃんは虫の息だ
とりあえず調理を再開するために洗浄しておく
バシャバシャバシャ
アライちゃん4「い・・・・いたいのだぁあ!!」
アライちゃん4「いたいのだ! しみるのだ! あらいしゃんはけがをしているのだ!」バタバタ
先程まで虫の息だったアライちゃんだが水を浴びせるなり痛みで暴れ始めた
ここまで動くとはアライさん特有の回復能力が目覚め始めているということだろうか
あまり暴れられても困るので四肢の骨を折って動けなくしよう
グググ・・・・
アライちゃん4「う・・・・・ひ ヒトしゃん?」
ボキッ
アライちゃん4「!!!」
右腕を折った
アライちゃん4「ああああああああああ!!!」
次は左腕
ベキッ
アライちゃん4「のだあ!!」
次は右足
グググ・・・・・
アライちゃん4「ひっ・・・・・やめるのだ!」
バキッ!
アライちゃん4「みぎゃあぁあああああああああああああ!!」ビェェェェェェェェェン!
最後に左足
アライちゃん4「のだぁ!! のだぁ!! のだぁ!!!」
左足を掴む
ガシッ
アライちゃん4「え・・・・・」
ぐぐぐ・・・・・
アライちゃん4「ひぃ・・・・え・・・あっ」
アライちゃん4「やめてほしいのだ あらいしゃんいたいのだぁ ヒトしゃん ヒトしゃん!!」
バキンッ!!
アライちゃん4「いぎやああああああああああああああああああああああああ!!!」
これでもう暴れることはないだろう
安心して洗浄を続ける
バシャバシャ
アライちゃん4「えぅ・・・・あっ・・・あぁ」
洗浄が完了
フライにでもしようかと思ったが面倒だ、また生で提供しよう
今度は首を掻っ切り血抜きをする
アライちゃん4「えげっ!」
ドクドクドク
アライちゃん4「ひ・・・・ヒトしゃん・・・・・・」
アライちゃん4「ヒトしゃん あらいしゃんからちがでてうのだぁ」
アライちゃん4「ままがいってたのだ ちがでるとよくないのだ はやくとめるのだ」
ダラダラダラ
アライちゃん4「ひ・・・・ヒトしゃん・・・・・ヒトしゃん・・・・・」
アライちゃん4「あらいしゃん・・・・・・ヒトしゃん・・・・・・」
そろそろ意識がなくなってきたようだ
アライちゃん4「ひ・・・・ほ・・・しゃん」
アライちゃん4「」ダラーン
アライちゃんは完全に沈黙して動かなくなった
血を抜いて内蔵を取り出し肉を分けていく
匂い消しのハーブを用意して混ぜ合わせ皿に盛って完成
あとは害獣に持っていくだけだ
昨日は仕事が入ってしまい奴を放置していた
どうなっているだろうか
--------------------------
~地下室
アライさん「うぅ・・・・・・・・おなかがすいたのだ」コスリコスリコスリ
アライさん「アライさんなにも悪いことしてないのに、ひどいのだ」コスコスコスコス
害獣は相変わらずのようだ
アライさん「ここからでたいのだ、それに喉も乾いたのだ」
用意されたバケツ一杯の水は汚く濁り、食べかすやアライさんの体毛が浮いている
アライさん「お水でおなかをみたすのだ」
アライさん「ごくごく」
アライさん「うぅ・・・・・でもアライさんおみずがあると洗いたくなってしまうのだ」
アライさん「お水飲みたいけどこれはやらずにはいられないのだ」コスコスコスコス
アライさん「・・・・・・・」コスコスコスコス バシャバシャバシャ
無言で謎の動作をし続けるアライさんは言いようのない不気味さを醸し出している
ガシャッ
アライさん「・・・・・」コスリコスリ
ずっと手をこすり合わせているため、とうとうバケツを倒してしまった
ダバー
アライさん「おみずこぼしちゃったのだ・・・・・」
今日はここまで
お待たせしてしまってすみません
以前に大きいゴキブリが出たことがあって、それがちょうど捕食シーンだったのでこれを思いつきました
乙です
待ってますけど無理はしないでね
お疲れ様でした、更新楽しみにしてました!
>>301
ありがとうございます
乙でーす
主の書くアライさんほんと気持ち悪くて
数あるアラ虐SSの中で一番好き
お待たせしました
夜中に戻ってきて更新します
ガチャ
アライさん「?」
俺「まだくたばっていないようだな」
アライさん「ヒトなのだ」
アライさん「アライさんおみずをこぼしちゃったのだ」
アライさん「あたらしいおみずをよこすのだ」
俺「相変わらず偉そうだな、このクソ害獣が」
俺「それはそうと、今日の飯を持ってきた。 ありがたく食え」
アライさん「わぁ~、アライさんのために持ってきたのか? 流石ヒトなのだ、よく分かっているのだ」
俺「さっさと食え」イラッ
アライさん「なのだー♪」
ガツガツ ムシャムシャ
アライさん「美味しい! 美味しいのだ!」ガツガツ
アライさん「やっぱりヒトが作る『りょうり』は最高なのだー」
アライさん「アライさんここから別のところにお引っ越ししたらヒトの家に住み着くのだ」
アライさん「ふははははーこれで『りょうり』を食べほうだいなのだ」
未だにこの害獣は状況を理解していないようだ
ここから出られるはずがないというのに
俺「・・・・・」
アライさん「食べ終わったのだー」
俺「うまかったか?」
アライさん「なのだー!!」
アライさん「でもアライさんはお腹ペコペコなのだ、足りないのだ、もっと持ってくるのだ」
俺「そうか・・・・・・お前のちびをもっと殺してもいいんだな?」
アライさん「?」
俺「食べるのに夢中で気が付かなかったか? 今食べたのはお前の大事なちびだよ」
アライさん「!!」
アライさん「そ、そんな・・・・うそなのだ! アライさんがそんなことするはずないのだ」
俺「だったら皿の匂いを嗅いでみろ」
アライさん「くんくん・・・・・これは、ちびの匂いなのだ!」
アライさん「ひどいのだ! まただましたなぁ!」
俺「騙してなどいない、ただお前の子供を料理しただけだ」
アライさん「うぬぬー・・・・・・・・たぁ~~!!」
怒ったアライさんは得意の体当たりをしようと駆け寄ってきた
しかし・・・・・
ベキッ
アライさん「ふぐっ!!」
顔面にカウンターを叩き込まれてその場に沈んだ
アライさん「うぅ・・・・・・ひ・・・ひだい・・・のだ」
俺(いつも思うが、こいつらは本当にアホだな・・・・・)
アライさん「ひどいのだぁ」
俺「うまかっただろう?」
アライさん「そんな・・・・・・うっ!」
アライさん「おえぇ」
俺「目の前でで吐くんじゃねえ、害獣の嘔吐なんて見たくねえよ」
アライさん「でないのだ・・・・・」
アライさん「ちび・・・・・・・ちび・・・・・」
アライさん「のだぁぁぁあああああん」
アライさん「うぇえええええええええええん」
アライさん「うぅ・・・・ひっく・・・・・ぐす」ブッ
俺「・・・・・・」
アライさん「のだぁ・・・・・・・のだぁ・・・・」ブッブブブブーブリブリブリ
悲しみにくれる害獣は脱糞をし始める
胃の内容物を吐き出して子供を取り戻そうなどと考えていたようだが、出たのは汚い尻からの排泄物だった
俺「また餌を持ってきてやる」
アライさんを残して俺は部屋を出ていった
アライさん「ちびがまた死んでしまったのだ・・・・・」
アライさん「うぅ・・・・・・おなかがいたいのだ」
アライさん「うんちするのだー!」ブリブリブリブリブリュブリュブリュ
アライさん「きもちいいのだ」ブッブブブブーブリブリブリ
アライさん「すっきりしたのだぁ」ノダー
アライさん「おなかがすいたのだ・・・・・」
--------------------------
~11日目
アライさん「はやくごはんがほしいのだ」グゥー
ガチャ
アライさん「きたのだ!」
俺「餌を持ってきた」
アライさん「よくやったのだ、アライさんはお腹が空いたのだ」
持ってきた餌を床に置いてアライさんに食べるように促す
俺「さっさと食え」
アライさん「食べるのだー」
ガツガツ
アライさん「美味しいのだ! 美味しいのだ!」ムシャムシャ
俺「水もここに置いておくぞ」
アライさん「なのだー!」
差し出された餌を頬張るアライさん
ほとんど食べ終わり、お腹が満たされ始めた頃だった
アライさん「うっ・・・・・・」
アライさん「おえぇえええ!!」ビチャビチャビチャ
アライさんは食べた餌を吐き出してしまった
俺「?」
アライさん「ち・・・・ちび」
二度も繰り返された子供食いがトラウマになったのだろう
しぶとい自分勝手な害獣アライさんも流石に応えているようだ
俺「お前のちびは入っていないぞ」
アライさん「うそなのだ! アライさんをまた騙すつもりなのだ!」
俺「俺は騙した覚えはない」
アライさん「またちびをアライさんに食べさせるつもりだったな!」
アライさん「ひどいのだ! アライさんに謝るのだ! アライさんは何も悪くないのだ!」
俺「お前が勝手食っただけだろう、それにお前の嗅覚ならばそれもわかったはずだ」
アライさん「そうなのだ、アライさんは嗅覚がすごいんだぞ! そんなのお見通しなのだ!」
俺「だが食べたんだな」
アライさん「アライさんはお腹が空いていたのだ! でも食べてしまったのだ! アライさんが可哀想なのだ」
俺「話にならんな」
アライさん「ちび以外の食べ物をよこすのだ」
俺「・・・・・」
--------------------------
~12日目
俺「餌を持ってきた」
アライさん「また来たのだ、またアライさんを騙すんだなー」
俺「騙すつもりはない、ただの餌だ」
アライさん「しんじられないのだ! きっとまたちびをアライさんに食べさせるつもりなのだ」
俺(食べる食べない以前に俺に殺されて調理されるのはいいのか・・・・)
アライさん「うぬぬー」
アライさん「たあ~~!」
害獣が何故か体当たりをしてきたが無視して部屋を退出した
アライさん「あれ? いないのだ、どこへいったのだ?」
頭が悪い上に目も悪いようだ、害獣は目の前から突然俺が消えたように錯覚して混乱している
アライさん「あいつはいったいどこへ行ったのだ?」
アライさん「いないのだー」
~13日目
俺「餌だ」
アライさん「なのだー!」プンプン
俺「・・・・・・」
~14日目
俺「えs・・・」
アライさん「たあ~!」
ベキッ!
アライさん「へぶっ!!!」
ドシャ!
アライさん「い・・・いたいのだぁ・・・・・・いたいのだ」
俺「ふん!」
グシャ!
アライさん「いぎっ!!」
アライさん「の・・・・のだぁ」ピクピク
害獣を踏みつけた結果、痙攣して床に伏せてしまった
再生能力の高いモンスターのような奴だ、すぐに回復するだろう
~15日目
アライさん「また来たな!」
アライさん「たあ~!!」
学習能力が無いのだろうか、何の工夫もなしに突っ込んでくる
今度はボディーブローで迎撃する
ドゴッ!!
アライさん「ごぼっ!!」
アライさん「うぉ・・・・おえっ・・・・・・・ぁぁ」
アライさん「ひぃ・・・・・ひぃ・・・・・ああ」
俺「・・・・・」ザッ
アライさん「や、やめるのだ・・・・・・アライさんがいたがっているのだ」
アライさん「アライさんは悪くないのになんでなのだ」
こちらに攻撃をしてきたのにとんでもない言い分である
アライさん「アライさんくるしいのだ、助けるのだ」
害獣とは話が通じないらしい、俺は部屋を退出した
~16日目
俺「餌だ」
アライさん「うぬぬー・・・・・・やっつけるのだー!」
アライさん「たあ~~!!」
また懲りずに体当たりをしてくる、毎度変わらない行動もだが突っ込むときの掛け声も癇に障る
今度は顔面に蹴りを入れて鼻の骨を完全に折る
ゴキンッ!
アライさん「うっぷ・・・・!!」
アライさん「うぁうあ・・・・・・・のだぁ!!」ボタボタ
鼻を折られたアライさんは鼻血を垂らしながら苦しんでいる
アライさん「ひどいのだ・・・・・なんでアライさんに痛いことするのだ」
俺「お前が攻撃してくるからだ」
アライさん「なんでなのだ・・・・・アライさんはお前をやっつけようとしただけなのだ」
俺「・・・・・・」
身勝手な理論を展開するアライさんに開いた口が塞がらない
俺「よくわかった、これ以上攻撃されても困るからな」
俺は倒れているアライさんの右足を持ち上げて
ボキッ!
一気に叩き折った
アライさん「みぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!」
アライさん「いだいのだぁあああああああああああああ!!!!」
俺「これで動けないだろう」
アライさん「アライさんの足があああ!!」バタバタバタ
俺「やっぱりもう一本も折っておくか」
ガシッ!!
アライさん「なのだ!」
ぐぐぐぐ
アライさん「やめるのだ! アライさんは動けないのだ!」
俺「知るか」
ボキッ!
アライさん「のだああああああああああああ!!!」
俺「これで攻撃する気はもう起きないだろう」
アライさん「アライさんの足が・・・・足が」
アライさん「うあぅううう」ジリジリジリ
両足を折られたアライさんはじりじりと匍匐前進をするしか無い
アライさん「アライさん痛いのだぁ、なんとかするのだ」
放って置いてもどうせ3日程すれば治っていることだろう
--------------------------
~17日目
俺「さてどうしたものか」
アライちゃん5「なのだー」ヨチヨチ
脳天気に害獣の幼体が飼育カゴの中で歩き回っている
俺「地下の害獣がしきりにちびちびと連呼していたな」
俺「そろそろ会わせてやろう」
俺は飼育カゴを開けてアライちゃんを掴んで取り出す
アライちゃん5「のだぁ?」
アライちゃん5「ヒトしゃん あらいしゃんにえさをもってくるのだ」
俺「餌などやるか、お前が居るだけで周囲の平和が乱れる」
アライちゃん5「あらいしゃんたちはへいわにすごしていたのだ」
アライちゃん5「いっぱいごはんがあるところもみつけたのだ まんまるなのだ」
アライちゃん5「みんなでたべたまんまるが もういっかいたべたいのだ」
アライちゃん5「ままとあらいしゃんのなかまと むれでたべたのだ」
俺(やはり害獣は殺処分せねばなるまい)
アライちゃん5「ヒトしゃんもこんどいっしょにまんまるをたべうのだ」
俺「お前、ヒトのものを勝手に盗っていいと思っているのか?」
アライちゃん5「? ヒトしゃんの?」
アライちゃん5「まんまるはあらいしゃんのなのだ」
俺「もし俺のものだとしてお前は勝手に取るのか?」
アライちゃん5「まんまるはヒトしゃんのじゃないのだ」
俺「いいから答えろ」イラッ
アライちゃん5「ヒトしゃんの? ヒトしゃんはあらいしゃんにまんまるをくれるのだ だからあらいしゃんのなのだ」
まるで全ての物の所有権は自分たちあるといったようなことをほざいた
俺「こいつ・・・・・」
アライちゃん5「だからあらいしゃんはヒトしゃんのものをいつももらってるのだ」
アライちゃん5「まんまるだったり ぴっかぴかのだったり おいしいのだったり」
アライちゃん5「いっぱいヒトしゃんはあらいしゃんたちのためにつくってるのだ」
俺(こいつも親と同じ地下室にぶち込んでやる)
~地下室
アライさん「いたいのだ・・・・・・あしが動かないのだ」
ガチャ
アライさん「?」
扉が開く音にアライさんは反応して扉の方向を見た
ポイッ
アライちゃん5「のだぁ?」
するとアライちゃんが扉の隙間から投げ込まれてきた
ベチャ
アライちゃん5「のだ!」
アライちゃん5「う・・・う・・・・・のだぁあああああん」
アライさん「ちびが入ってきたのだ」
アライちゃん5「いひゃいのだぁああああああああ!!」
アライさん「ちびがいたがっているのだ」
アライちゃん5「うえぇえええええええええええええん」ノダァァァァァァァ!!
アライさん「ちび! 安心するのだ! アライさんが来たのだ」ジリジリ
アライちゃん5「うぅ・・・・・ままあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」バタバタ
アライさん「大丈夫なのだ、アライさんがいるのだ」
アライちゃん5「まま・・・・・・・・」ノダー
我が子を抱いてなんとか落ち着かせることが出来た
アライさん「ちびが来てくれたのだ、アライさんとっても嬉しいのだ」
アライちゃん5「ままなのだー」ヨッヨッ
害獣同士親子の再会ができて、両者とも安心したようだ
先程までの痛みを既に忘れてしまったかのようにアライちゃんははしゃぎだした
アライちゃん5「ままなのだー あそぶのだー」ヨチヨチ
アライさん「ちびが元気そうなのだ」
アライちゃん5「なのだー」ヨチヨチ
害獣同士はとても幸せそうだが、見る人が見ればすぐさま駆除しないといけないと思うだろう
アライちゃん5「ままがあらいしゃんとおんなじなのだー」
アライさん「そうなのだ、アライさん足が動かないのだ」
アライちゃん5「ままにのぼるのだー」ヨチヨチヨチ
アライさん「い、痛いのだ、あんまり足に登らないでほしいのだ」
アライちゃん5「なーのだー」ヨチヨチ
アライさん「やめるのだ!」ベシッ
アライちゃん5「のだっ!!」
アライちゃん5「のだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」ビェェェェェェン
アライさん「まったくアライさんが痛いのにちびが酷いのだ」
自分を最優先し、我が子にも容赦ない
これが害獣と呼ばれる理由の一つなのだろうか
--------------------------
~18日目
アライさん「お腹がすいたのだ」グゥー
アライちゃん5「しゅいたのだ」グゥー
アライさん「今日もヒトがこないのだ、アライさんがこんなにお腹をすかせているのに」
アライちゃん5「おなかがすいたのだ」
アライさん「がまんするのだ、ちび」
アライちゃん5「まま あらいしゃんにえさをもってくるのだ」
アライさん「ここには食べられるものはないのだ、いつもヒトがごはんを持ってくるのだ」
アライちゃん5「ヒトしゃんがくるのか? いっぱいあそんでもらうのだー」
アライさん「ちびはヒトに遊んでもらったのか?」
アライちゃん5「そうなのだー あらいしゃんとってもたのしーのだ」
アライさん「ちびがとっても満足そうなのだ」
アライちゃんの話を聞いてアライさんも嬉しい気持ちになった
ちびはヒトが面倒を見てくれたのだと勝手に思い込んでしまった
あんな仕打ちがあったというのに・・・・・・
アライちゃん5「でもヒトしゃんはままとちがってごはんくれないのだ」
アライさん「なにー、ちびにえさをやっていないのか」
その事実にアライさんは憤った
面倒を見ていると思ったのに、しっかり出来ていないのではないかと
アライさん「きっとえさを忘れてしまうのだ、ヒトはアライさんと違ってバカなのだ」
アライちゃん5「のだー・・・・・」グゥー
アライさん「ちびがお腹をすかせているのだ」
子供をよく見るとだいぶやせ細っている
自分が森で生活していた時よりも明らかに栄養状態が悪い
さらに再会したときは元気だったが、今は少し元気がない
長い間の空腹に加え、はしゃいで動き回ったせいで体力を消耗してしまっていたのだった
アライさん「うぬぬー、ちびにどうにかしてごはんを食べさせるのだ」
アライちゃん5「ままぁ・・・・・」
アライさん「そうなのだ! おみずがあるのだ! これをちびに飲ませてお腹をいっぱいにするのだ」
思い立ったらすぐ行動、アライさんはちびを掴み上げてバケツの水を飲ませようとする
アライさん「ちびをつけてっと」
バシャッ
アライちゃん5「ごぼぁ・・・・!!!」
アライさん「ちびーのむのだー」
アライちゃん5「ごぼごぼ」バタバタ
勢い良くアライちゃんを水につけてしまったが
アライちゃんは飲むどころではなく溺れそうになっている
アライさん「いけないのだ、ちびがおぼれるのだ」
焦ったアライさんは子供をバケツから引き上げた
ザバー
アライちゃん5「けほっけほっ・・・・・・・・はぁはぁ」
アライちゃん5「ひどいのだ あらいしゃんがおぼれてしまうのだ」
アライさん「まちがえてしまったのだ、今度はうまくやるのだ」
そう言ってもう一度水面にちびを近づける
アライちゃん5「なのだー!」ゴクゴク
今度は成功したようだ
アライさん「ちびがおみずを飲んでいるのだ」
アライちゃん5「ごくごく」パタパタ
アライさん「ちびがうれしそうなのだ」
アライさん「なんだかアライさんも嬉しくなってきたのだ」ムズムズ
アライさん「なのだー!!!」コスコスコスコス
アライちゃん5「!!!」
発作のように突然アライさんはちび共々水につけた両手をこすり合わせ始めた
アライさん「ふははははー」コスコスコス バシャバシャバシャ
アライちゃん5「あぶっ・・・・・げふっ・・・・・」バタバタバタ
アライちゃん5「や・・・・やべて・・・・・・まま・・・・」
水につけた手をアライちゃんごと洗い続ける光景は、まさにアライグマの捕食行動である
当然アライさんの習性でもあり、この行動のあとに待っているのは
アライさん「できたのだー」
アライちゃん5「・・・・・」ボロボロ
アライさん「早速これをたべてっと、ちびにも食べさせるのだ」
こすり合わせる行動から流れるように捕食に移るのはアライさんの習性で、ちびのことなど既に頭にない
食べるときは食べる、これが動物としての性なのだろう
しかしアライさんは腐ってもフレンズである、すぐに自分のした行動を目にして気づく
アライちゃん5「の・・・・・の・・・・」
アライさん「しまったのだ! ちびを洗ってしまったのだ」
アライさん「ちび! しっかりするのだ!」
アライちゃん5「うぅ・・・・・・のだ」
アライさんの呼びかけに力なく返事するアライちゃん
アライさん「大丈夫そうなのだ」
どう考えても虫の息なのだが、アライさんは都合よく考えるフシがありアライちゃんをその場に放置した
実際高い再生能力を有するアライちゃんは1時間もすれば復活するのである
今日はここまで
「ままなのだー」
http://i.imgur.com/q7nVUU5.jpg
抱いてあげたほうが良かったかな
「ちびが来てくれたのだ、アライさんとっても嬉しいのだ」
http://i.imgur.com/buv0lwW.jpg
「ままがあらいしゃんとおんなじなのだー」
http://i.imgur.com/Z13rH0C.jpg
ちびに飲ませてお腹をいっぱいにするのだ
http://i.imgur.com/mkrnWXo.jpg
>>368
今までもそう呼んでいただいた方でしょうか、有難うございます
期待に応えられているか不安ではありますが
多分、今SSを執筆、公開中なのですよね、応援してます
お待たせいたしました
>>362 >>365 >>369
ありがとうございます!
幸せそうなアライさん親子ですね
時間が無いのでMMDがなかなか仕上がらないです
アライちゃんの4足歩行ポーズのモーフ化はできました
ゆっくりですが進めています
--------------------------
~19日目
アライさん「あしが治ったのだー」
再生能力の高いアライさんの足は既に完治したようだ
害獣である上、この再生能力は脅威と言わざるをえないだろう
アライちゃん5「? ままー?」
いまいち状況を理解していないアライちゃんは昨日のことを考えていた
アライちゃん5「そんなことより あらいしゃんたいへんだったのだ」
アライちゃん5「これはあぶないのだ」
先日溺死しそうになったことでバケツを敵視するようになったアライちゃんはバケツを睨みつけている
アライさん「どうしたのだ? ちび」
アライちゃん5「のだっ!」
バケツの縁に手を引っ掛けてぶら下がり始めた
アライさん「ちびはあそんでいるのか?」
アライちゃん5「のだー!」
ガシャン! バシャー!
アライさん「ちびがおみずをこぼしたのだ」
貴重な水をアライちゃんが目の前でこぼしてしまった
アライちゃん5「あらいしゃんがやったのだー ままほめるのだ」
そしてそれを堂々と誇っているアライちゃん
当然アライさんはそんなことは許すはずもなく
アライさん「ちび! なんてことをするのだ!」
アライちゃん5「のだあ?」
アライさん「お水がこぼれちゃったのだ! これではおててを洗うこともおみずを飲むことも出来ないのだ!」
アライちゃん5「でもあらいしゃんこれにひどいことされたのだ あらいしゃんがあぶないのだ」
アライさん「だめなのだ! これはアライさん達が生きていくために必要なのだ!」
アライちゃん5「そんなことないのだ あらいしゃんのききなのだー」
どんなに叱ってもアライちゃんは聞き入れることなく自分の主張を繰り返す
自分勝手同士の争いにアライさんは苛立ち始めた
アライさん「アライさんが言うことは正しいのだ! ちびは黙って言うことを聞くのだ!」
アライちゃん5「ままがひどいのだ あらいしゃんかわいそうなのだ」
アライさんが何を言ってもアライちゃんには通じていない・・・・というよりも理解する頭が無いのだろう
そんな状況でアライさんはする行動は単純である
アライさん「ぐぬぬー・・・・・」
そう・・・・
アライさん「たあ~~!!」
暴力だ
ドン
アライちゃん5「のだ!!!?」
アライさん「ふいっ」
アライさんはアライちゃんに体当たりをかまし、続けざまに自らの身体でアライちゃんを押しつぶした
グシャッ
アライちゃん5「えぎっ!!!」
アライさん「うるさいちびは黙るのだ」
たった今アライさんの理想の攻撃コンボが完成したのである
いつもならば体当たりの鳴き声を上げた瞬間に相手にカウンターを食らっていたが、アライちゃん相手には有効だったようだ
そしてそれをまともに喰らったアライちゃんは呼吸困難に陥り血を吐いて痙攣している
アライちゃん5「けほ・・・・・・お・・・・あぅ・・・・」
アライさん「やっと大人しくなったのだ」
アライちゃん5「のっ・・・・・のあっ・・・」ビクンビクン
--------------------------
~20日目
最後に残ったこいつを餌にしてやろう
アライちゃん6「おなかしゅいたのだぁ なにかたべさせるのだー」ヨチヨチ
俺「せっかく調理のために胃の中を空っぽにしたのに食べさせるわけがないだろう」
アライちゃん6「? おなかしゅいたのだぁ いっぱいたべてえいようつけるのだー」だあだあ
アライちゃん6「あらいしゃんいっぱいなかまをふやすのだ」
俺「そんなことは俺がさせない」
アライちゃん6「のだ?」
俺「させるはずがない」
アライちゃん6「なんでなのだ? あらいしゃんいっぱいあかしゃんうむのだぁ」
俺「害獣が増えるのは周囲の迷惑なんだよ」
アライちゃん6「そんなことないのだ あらいしゃんはめいわくじゃないのだ」
アライちゃん6「あらいしゃんのこどもがいっぱいうまれたらヒトしゃんになでなでさせてあげるのだ」
心底気持ちが悪い鳴き声を上げる害獣に俺はうんざりしていた
そろそろ調理をしなければいけない
俺「この前はフライを失敗したからな、フライにしようか」
俺は早速ボウルと各種材料を取り出しボウルにアライちゃんを投げ入れる
アライちゃん6「なのだ!」ポテッ
アライちゃん6「?」
調理用ボウルは初めてなのだろう、アライちゃんは興味津々である
今はここまで
続きは夜に
まだまだこれからです
確実に心を折るつもりです
エビフライは尻尾だけ衣がついていないですし
それと同じなのでは?
アライさんの場合も、エビを揚げる時みたいに尻尾を掴んで油に投入するのでは無いでしょうか
アライちゃん6「うわー ぴっかぴかなのだー」
アライちゃん6「あらいしゃんここであそぶのだー」ヨチヨチ
別の個体と同じ反応を見せるアライちゃんだが、やはり知能が低い害獣なのだろう
やっていることはみんな同じである
アライちゃん6「なのだー! なのだー!」コロコロ
これから調理されるというのにとてものんきだ
アライちゃん6「なーのだー♪」
害獣がくつろいでいる様子はおぞましくてとても見ていられない、早々に調理を始める
ボウルの中でのんきにゴロゴロしているアライちゃんを掴み上げる
ガシッ!
アライちゃん6「のだぁ♪」
アライちゃん6「ヒトしゃんがあそんでくれるのだぁ」ナノダー
そして毛皮を剥ぎ取る
むしりむしり・・・
アライちゃん6「のだ けがわはがしちゃやぁなのだぁ」
次に毛皮を剥ぎ取った素材を流水で洗う
バシャッ
アライちゃん6「のだっ! ちべたいのだぁ!」
バシャバシャバシャ
アライちゃん6「うぅ・・・・けほっ・・・のだっ! のだっ!」
頭と顔面を洗われてとても苦しそうだがキレイにして置かなければならない
バシャバシャ
アライちゃん6「くるちかったのだぁ ヒトしゃんひどいのだ あらいしゃんがすきじゃないのか」
当然害獣に向ける感情など『駆除したい』以外に感じられない
次に胴体を入念に洗っていく
バシャバシャ
アライちゃん6「なんかひんやりしゅりゅのだ」
バシャバシャ
アライちゃん6「あらいしゃんもあらうのだぁ」コスコスコスコス バシャバシャバシャ
この害獣の一挙一動がとてもうざったい、さっさと駆除してしまわなければならない
アライちゃん6「ふははははー」コスリコスリコスリ
親に似てものすごく不快な笑い声を上げるようだ
こんなのが世に蔓延っている事実を思い出すと頭が痛くなる
アライちゃん6「の//// のだぁ////」ブルルッ
アライちゃん6「あらいしゃんおちっこしたいのだ」
アライちゃん6「ここでおちっこすゆのだー」チョロロロロロー
ヒトの手の中で尿を垂れ流すとは何たる不快
こいつらはただの害獣と言われているが、不快害獣のレッテルも貼るべきではないだろうか
アライちゃん6「のあぁ」スッキリー
丁度腹の内容物が無くなったところで調理を開始する
まずは素材に小麦粉をまぶす
パサパサ
アライちゃん6「あらいしゃんまっしろなのだー」
全身に行き渡るようにだ
アライちゃん6「なんかおめめにはいったのだ いたいのだ」
次に卵を全身につける
アライちゃん6「ぬるぬるするのだ- たのしーのだぁ」
アライちゃん6「のあっ のあっ!」コロコロ
俺「やりづらい、暴れるな」
アライちゃん6「なのだー!」バタバタ
俺「おい、聞いているのか」
アライちゃん6「のあー」パタパタ フリフリ
アライちゃんは俺の言動を無視して遊び続ける
あまつさえ俺の発言に大してウザいと主張しているかのように、言葉ではなく汚い尻をこっちに向けて尻尾を振り回している
俺「・・・・・」イラッ
アライちゃんの挑発的な行動に苛立ちを覚えたので、お仕置きをすることを決めた
ガシッ!
アライちゃん6「のだー♪」
アライちゃんの耳を掴んで引っ張る
ぐぐぐ・・・
アライちゃん6「いたい いたいのだ ヒトしゃんやめるのだ あらいしゃんのおみみがとれちゃうのだ」
そのまま耳を掴んで持ち上げる
アライちゃん6「いたいのだぁ やめて やめて あらいしゃんのおみみいたいのだぁ!」バタバタ
またもやうざったい尻尾を振り回して主張してくる
今度は尻尾を掴んで動きを止める
アライちゃん6「やめうのだ やめうのだ いたいよぉ」バタバタ
そして尻尾をひねり
アライちゃん6「いぎゃぁ! いぎゃぁ!」ビクンッ
尻尾の根本の骨と筋肉を断裂させる
グリンッ! ベキベキ
アライちゃん6「ぴぎゃぁあああ!」ノアァァァァァン!
アライちゃんの尻尾は完全に動かなくなった
アライちゃん6「ひだい! ぃたいのだぁああ!!」
筋肉断裂と骨折の痛みでアライちゃんはわんわん泣いている
拗じられた場所は赤く腫れて盛り上がっており、とても痛そうに見える
アライちゃん6「うぅ・・・・・あらいしゃんのしっぽが」
アライちゃん6「あれ・・・いぎっ・・・・・・・・うごかないのだ」
自分のチャームポイントに異常が発生した事を理解したアライちゃんは
焦って必死に動かそうとする
アライちゃん6「あらいしゃんの なんで」
動かないことが分かるととても辛そうに、悲しそうに表情を歪める
アライちゃん6「うぅ・・・うえぇぇん」ボロボロ
害獣が自らの内に絶望という勘定を芽生えさせたところで次のステップに入る
次は全身にパン粉をまぶしていく
パサパサ
アライちゃん6「ヒトしゃん あらいしゃんかわいそうなのだ なんとかするのだ」
パサパサ
アライちゃん6「ひ ヒトしゃん?」
アライちゃん6「? のだぁ」ガサガサ
アライちゃん6「のだ? なんかこれおもしろいのだぁ」
アライちゃん6「なのだー!」ガサガサ
先程の悲しみはもう忘れてしまったようで、アライちゃんはパン粉で遊びだした
アライちゃん6「なのだー!」ヨチヨチ ガサガサ
パン粉にまみれてカサカサと移動するアライちゃんはまるでゴキブリのようだ
アライちゃん6「それになんかいいにおいがしゅるのだぁ」
アライちゃん6「これおいしそうなのだぁ はぐはぐ」
もともと空腹状態だったため、パン粉の匂いに反応してパン粉を食べだした
アライちゃん6「おいちぃのだぁ」ムシャムシャ
俺「おい、パン粉を食べるな」
アライちゃん6「なんでなのだ?」
俺「いいからやめろ」
アライちゃん6「だめなのだ あらいしゃんはおなかがしゅいたのだ」
アライちゃん6「このところなにもたべてないのだ だからいっぱいたべてえいようをつけるのだぁ」
アライちゃん6「これからあらいしゃんはいっぱいふえるから あかしゃんのうむためにたべるのだ」
俺「やめろ」
アライちゃん6「はぐはぐ」
笑顔でパン粉を平らげていくアライちゃんはとても幸せそうだ
俺「それ以上食べたら腹をかっさばく」
アライちゃん6「なんでなのだ たべうのだー」ムシャムシャ
俺「本当は素揚げにするつもりだったが、かっさばいて胃の内容物を取り出してから調理してやる」
俺は包丁を取り出して座りながらパン粉を頬張っているアライちゃんに突きつける
アライちゃん6「ぴっかぴかなのだ」
俺「このぴっかぴかでお前のお腹をさばくんだよ」
アライちゃん6「やめうのだ それっていたいのだ」
俺「そうだ、痛いぞ」
アライちゃん6「ヒトしゃんはあらいしゃんがすきなはずなのだ」
俺「いや、大嫌いだ。 それに積極的に害獣を増やそうとする姿勢は更に嫌悪感を覚える」
アライちゃん6「やなのだ ふえるのだ」
俺「それ以前に増え方知ってるのか?」
アライちゃん6「のだぁ? よくわかんないのだ でもままのおなかのこのへんがおっきくなるのだ」
俺「そうか、ならばその辺をさばくとしよう」
アライちゃん6「しょんな なんでなのだ」
害獣の懇願を無視して包丁を腹に突きつける
アライちゃん6「やめうのだ・・・・・やめうのだ・・・・・あらいしゃんあかちゃんうめなくなってしまうのだ」
今までパン粉を離さなかったアライちゃんだが、危機感を覚えたのか両手でお腹を守る仕草をする
アライちゃん6「おねがいなのだひとしゃん あらいしゃんはいっぱいはんしょくしゅゆのだ」
アライちゃん6「いっぱいふえてむれをつくるのだ だから」
迷惑な抗議を続けるアライちゃんを掴んで持ち上げる
そしてその腹に包丁をチクリと突き刺す
アライちゃん6「ヒトしゃん! ヒトしゃん!」
今日はここまで
>>401
「胃の内容物」というより内蔵ですね
間違えました
そして腹を縦に捌いていく
グサッ ズブズブズブ
アライちゃん6「ぴぎゃぁああああああああ!!!」
アライちゃん6「ヒトしゃん! ヒトしゃん! やめて! やめうのだ! いたいいたいのだ!!」バタバタ
アライちゃん6「あらいしゃんいたいのだ! 」
腹から陰部まで一直線に包丁を入れ、臓物を掻き出していく
グチャグチャグチャ
アライちゃん6「あっ・・・・あっ・・・・・おぅ」ビクビクビク
グチャグチャ
アライちゃん6「あ・・ら・・・・しゃん」
俺「そろそろいいだろう」
臓物を取り出しきったので油で揚げる準備をする
アライちゃん6「ノ・・・ノ・・・・・ノダ」
アライちゃん6「ノ・・・・・・ノノノノノノノノ・・・・・・ノダノダノダノダ」ビクビクビクビクンビクンビクン
アライちゃんは痙攣しながら気持ちの悪い鳴き声を上げている
こんな状態でも生きているとは流石はアライさんである
そろそろ油が温まった頃だ、アライちゃんの尻尾を掴んで油の入った鍋の上へ持ってくる
アライちゃん6「の・・・・のだ?」
揚げる直前にアライちゃんは正気を取り戻した
アライちゃん6「あうっ・・・・・・おなかいたいのだ」
胃袋より下の臓器を取り除かれたというのに害獣は平然と喋りだした
アライちゃん6「からだがしびれてさむいのだ ヒトしゃんたしゅけて」
尻尾を掴まれて宙吊り状態のアライちゃんは俺に助けを求める
しかし既に手遅れだ、内蔵をぬかれて全身の感覚がなくなり始めている
アライちゃん6「あ あらいしゃんのおなか・・・・・あれ・・・・・おなかがへんなのだ」
アライちゃん6「だめなのだ これじゃなかまをふやせないのだ」
アライちゃん6「あらいしゃんはいっぱいあかしゃんうむのに」
こんな時でも害獣は迷惑なことを言い続けている
さっさと油に投入してしまおう
アライちゃん6「の・・・のだ・・・・・あしゅいのだ」
アライちゃん6「なんかこのおみずいやなのだ」
まずは先っちょ(耳)から油につけて様子を見てみる
じゅわぁ パチパチパチ
アライちゃん6「あぃぎやぁぁああああああああああああああああああ!!!」ビックンビックン
アライちゃん6「あべぁ・・・・・うああぁあああああああああああああ!!!!」バタバタバタ
アライちゃんは壮絶なの苦しみから逃れようと暴れだす
しかし、内蔵や腹部の筋肉を奪われているため腹筋運動などで起き上がって逃れたりすることは出来ない
手足をヨチヨチと動かして暴れることしかアライちゃんには許されていなかった
アライちゃん6「ぎぃぃやああああああああああああああ!!!」バタバタ
泣き叫ぶアライちゃんを観察している内にアライちゃんの耳がきつね色になり始めた
続けて顔面を油に投入する
じゅわぁ ぱちぱちぱち
アライちゃん6「ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」ピギー!
そして全身を油にぶち込んで揚がるのを待つ
アライちゃん6「ぴぎぃぃ!! ぴぎーーーー!! ぴぃぃぃ!!!」バタバタ
アライちゃん6「ごぇ・・・・あっぁぁああ!! の・・・のだぁぁあ!!」バタンバタン
ぱちぱちぱちぱち
アライちゃん6「ノ・・・・・・ノダ・・・・・・」ヨチ・・・
衣もいい感じに揚がって固くなってきたせいなのか、アライちゃん自身が弱っているためなのか
動きがだんだん鈍くなっている
アライちゃん6「ノ・・・・・ノダー」
どんなに弱ってもやはり上げる鳴き声は「のだー」である
いつ聞いても害獣の鳴き声は非情に不愉快だ
アライちゃん6「ノダ・・・・・・・」モゾ・・・・・モゾ
アライちゃん6「ヒ・・・・ホ・・・シャ・・・・・・」
アライちゃん6「ノ・・・・・・・・・ノ・・・・・」モゾ・・・・・・
アライちゃん6「・・・・・・」
ぱちぱちぱち
アライちゃん6「」
沈黙して数分後、綺麗なきつね色に揚がった
鍋の中で泡を立てながらぷかぷか浮いているアライちゃんを取り出して皿に盛る
これでフライちゃんの完成である
あとは害獣にこれを食べさせるだけだ
今日はここまで
続きはまた明日
あらいしゃんたちがんばうのだー
http://i.imgur.com/kwkxDX1.jpg
http://i.imgur.com/k06qFnv.jpg
http://i.imgur.com/NxX6r2w.jpg
http://i.imgur.com/4FQvF0L.jpg
なのだー コスコスコス
http://i.imgur.com/tjabPPi.jpg
のだ?
http://i.imgur.com/GUQMi6n.jpg
http://i.imgur.com/26hniCI.jpg
なのだー ヨチヨチ
http://i.imgur.com/vlsTCAQ.jpg
http://i.imgur.com/plsfKco.jpg
閲覧ありがとうございます
続けます
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~地下室
アライさん「お腹が空いたのだ・・・・・」
アライさん「なにか食べたいのだ・・・・」
アライちゃん5「の・・・・のあぁ」グゥー
地下室に閉じ込められた害獣は数日間何も口にしていないため、衰弱が始まっている
アライさん「アライさんもお腹が空いたけど、ちびもお腹が空いているのだ」
アライちゃん5「おなかしゅいたのだぁ」
ガチャ
アライさん「?」
俺「餌を持ってきた」
アライさん「また来たのだ」
アライちゃん5「えさ?」
アライちゃん5「ヒトしゃん えさをもってきたのか」
アライちゃん5「ヒトしゃん えさをよこすのだー」ヨチヨチヨチ
アライさん「ちび! 行ってはダメなのだ」
アライちゃん5「なのだー」ヨチヨチヨチヨチ
必死に止めようとするアライさんだが、餌という単語に吸い寄せられてアライちゃんは向かっていく
俺「これが今日の餌だ」
アライさん「なんかいい匂いがするのだぁ」
アライちゃん5「いいにおいがするのだぁ」
アライさん「?・・・・!!!」
そこでアライさんは気づいた
アライさん「ちび!!」
皿に盛られたそのフライ料理に気づいてしまった
アライちゃん5「のだ?」
そう、どう見ても自分の子供なのである
こんがり揚がったフライ料理はアライちゃんの形をしていて、苦しんだ形跡が現れている
アライさん「ぐぬぬー・・・・・・・お前! またちびを殺したな!!!」
俺「そうだ、殺して料理をさせてもらった・・・・・・・いや、生きたまま料理だな」
アライさん「ひどいのだ! なんでそんなことするのだ!」
俺「お前の餌を用意するためだよ」
アライさん「そんなのだめなのだ! アライさんが、アライさん達が可愛そうなのだ」
我が子を奪われた害獣が俺に抗議をし続ける
だが、そんなやり取りを他所にアライちゃんは料理に向かって歩いてくる
アライちゃん5「えさなのだー」ヨチヨチ
アライさん「ぐぬぬー・・・・・・・あれ? ちびは」
アライちゃん5「たべうのだー」ヨチヨチ
アライさん「ちび! 止まるのだ! だめなのだ!」
アライちゃん5「あらいしゃんおなかすいてるのだー ままもたべうのだー」ヨチヨチ
アライさん「ちび!」ガシッ
アライちゃん5「なのだ!」
どうしても止まらないアライちゃんをアライさんは掴み上げて制止する
アライちゃん5「やめうのだぁ あらいしゃんをはなすのだー」ヨチヨチ
アライさん「だめなのだ、あれはお前の妹なのだ」
アライちゃん5「ちがうのだー あらいしゃんのいもーとではないのだ えさなのだー」
アライさん「妹なのだ、あれはそこにいるヒトが妹を殺してりょうりにしてしまったのだ」
アライちゃん5「のだー?」
アライちゃん5「ヒトしゃんがおねーしゃんを」
アライさん「そうなのだ、だから食べちゃダメなのだ」
アライちゃん5「でもヒトしゃんはあらいしゃんがすきすきなのだ ヒトしゃんしょんなことしないのだ」
アライちゃん5「だからたべるのだ おなかすいたのだ」
アライさん「うぬぬー、ちびがアライさんの言うことを聞いてくれないのだ」
害獣同士でやり取りを始めたので俺は餌を残して部屋を出ていった
アライさん「こうなったらちびを抑えるのだ」ガシッ
アライちゃん5「のだっ」
これ以上アライちゃんが勝手な行動をしないようにアライさんは抱きかかえて離さないようにした
アライちゃん5「のだぁ ままはなすのだ あらいしゃんがたべれないのだ」
アライさん「だめなのだ ちびは大人しくしているのだ」
アライちゃん5「のだぁ」ションボリ
アライさん「それにアライさんもお腹が空いているのだ、そろそろ限界なのだ・・・」グゥー
アライさん「もう寝るのだ」
数分後にはアライさんは気持ちよく眠ってしまった
しかしアライちゃんはそうではなかった
アライちゃん5「おなかしゅいたのだ」グゥー
アライちゃん5「あれをたべたいのだ」
アライちゃん5「でもままがだめっていうのだー」ノダァン
アライちゃん5「あうー」グゥー
アライちゃん5「・・・・・・・・」
アライちゃん5「たべうのだー」ヨチヨチヨチヨチ
アライさんの腕から抜け出し、妹の亡骸を食べようとアライちゃんは歩きだす
アライちゃん5「のだー」ヨチヨチ
そして自分の妹を食べ始めたのだった
アライちゃん5「いいにおいがするのだぁ」
アライちゃん5「おいしいのだー」ノダー
食べ始めたらもう止まらない
仲間だったことはすでに忘れてフライちゃんを頬張っていく
アライちゃん5「さくさくなのだー はたけのまんまるよりおいしーのだー」
アライちゃん5「おいしいのだ おいしいのだ」はぐはぐ
腹が満たされていく感覚にアライちゃんは幸せを感じていた
だが、そんな幸せもつかの間、アライさんが目を覚ましたのである
アライさん「んー」
アライさん「あれ? ちびがいないのだ」
アライさんがフライちゃんの方に目を向けると
アライちゃん5「なのだー!!」ムシャムシャ
アライちゃんが料理を貪っていた
アライさん「ちび! なんてことをするのだ! やめるのだ!」
アライちゃん5「おいしいのだ」モチャモチャ
アライさん「食べちゃダメなのだ!」
アライちゃん5「のだ?」
アライさん「やめるのだ!」
アライちゃん5「いやなのだ たべうのだ」
アライちゃんに食べるのをやめるよう促すが、一向に聞き入れる気配がない
アライさん「うぬぬー・・・・・・・」グゥー
アライさん「おなかすいたのだ」
我が子を食べるなんて出来ない
しかし、何日も食べていないアライさんに激しい食欲が押し寄せてくる
アライちゃん5「おいしぃのだー」ノダー
アライさん「ちび・・・・・」
美味しそうに姉妹を頬張るアライちゃんがとてもうらやましく思えた
そしてついにアライさんは自分に課した戒めを破ってしまう
アライさん「もうだめなのだ、アライさんおなか空いたのだ」
アライさん「食べるのだー」
ガツガツムシャムシャ
食欲に負けて我が子を勢い良く貪っていく
アライちゃん5「のだ・・・・・・まま?」
アライさん「なのだー!!」
ムシャムシャ
アライさん「美味しいのだ! 美味しいのだ!」
アライちゃん5「まま・・・・・いけないのだ あらいしゃんのたべうぶんがないのだ」
アライちゃん5「たべりゅのだー」ガツガツ
這いつくばって親子共々餌を貪る姿は
まさに害獣アライグマの姿そのものであった
アライさん「ふぃー・・・・」
アライちゃん5「ままがぜんぶたべちゃったのだ・・・・・」ノダ・・・・
アライさん「美味しかったのだ、でもアライさんは生き延びなきゃいけないのだ」
アライさん「ちびを食べたのはしょうがないのだ」
アライさん「とりあえずここにはもう一匹ちびがいるから平気なのだ」
アライちゃん5「おなかしゅいたのだ」グゥー
アライさん「久々のごはんで落ち着いたのだ」ノダノダッ
アライさん「うんちするのだー」ブッブブブブーブリブリブリ
アライさん「きもちいいのだぁ」ブリュブリュブリュブリブリブリブリー
アライさん「すっきりしたのだ」ノダー
アライさん「もう寝るのだ」
アライちゃん5「おなかしゅいたのだ」
アライちゃん5「でもちょっとたべたからうんちしたいのだ」
アライちゃん5「うんちしゅるのだー」ブッブブブブー
アライちゃん5「なのだー」ムリュムリュムリュ
アライちゃん5「のだぁ」ブッ・・・・・プスゥー
アライちゃん5「もうねりゅのだぁ」
親子揃ってやることは同じである
糞をひり出してアライさん達は眠りについた
今日はここまで
アライさんは可愛いですね
でも実はライオンさんも気に入っています
ライオンは好きですがこういうことをするのはアライさんだけです
とある絵師さんのライオンが可愛いんですけど、一度しか描いていないようで
もっと見たいのです
サーバル「早く続きが見たいね!かばんちゃん!」
かばん 「そうだね!サーバルちゃん!」
ハカセ 「早く続きを見せるのです」
助手 「我々は待っているのです」
--------------------------
~21日目
アライさん「昨日はごはんも食べたし元気が出たのだ」
アライさん「でも今日はちょっと暑いのだぁ」
アライさん「ちびはおきているか」
アライちゃん5「おきたのだー」
アライちゃん5「ままーごはんだすのだー」
アライさん「ごはんはないのだ、でもうんちなら出せるのだ」
意味不明な会話をしながら害獣は朝を迎える
アライちゃん5「うんちはたべないのだー」
アライちゃん5「でもあらいしゃんもうんちしゅゆのだー」ブッ・・・・・プスゥー
アライちゃん5「のだぁ・・・・・・・でないのだ」
アライさん「それにおみずも飲みたいのだ、でもちびがこぼしちゃったのだ」
アライちゃん5「おなかしゅいたのだ」
アライさん「がまんするのだ、アライさんもお腹が空いているのだ」
アライちゃん5「うぅ・・・・」
アライさん「とりあえずうんちしたいのだ」
アライさん「うんちするのだー」ブッブブブブー
アライさん「~~~~~~~っ!」ブリブリブリブリ
アライさん「きもちイイッッのだぁ」ブリブリブリブリブリュブリュブリュ
お腹が空いているというのに元気にクソだけはひねり出していくアライさん
昨日食べた分よりも多く出しているのではないかと思う程に元気にクソを排出していく
アライさん「なのだー」ブッブブブブー・・・・プスゥ
アライさん「なのだぁ」
アライちゃん5「うんちいっぱいなのだ」
アライさん「すっきりしたのだ」
アライちゃん5「あらいしゃんはすっきりできないのだ」
アライちゃん5「ごはんもたべたいのだ ヒトしゃんはやくくるのだ」
アライさん「ヒトはだめなのだ、アライさんたちに酷いことをするのだ」
アライちゃん5「そんなことないのだ ヒトしゃんはえさももってきたし あらいしゃんとあそんでくれるのだぁ」
アライさん「ちび、騙されてはだめなのだ。 ヒトはアライさん達のような優しくてゆうしゅうなフレンズとは違うのだ」
アライちゃん5「のだぁ?」
アライちゃん5「わかんないのだ」
アライさん「あのヒトはアライさん達に酷いことをする敵なのだ」
アライちゃん5「ままがむずかしいこというのだ あらいしゃんひとりであそぶのだ」
アライちゃん5「なのだー」ヨチヨチ
アライさん「ちびが話を聞いてくれないのだ」
--------------------------
~22日目
アライさん「ごはんはこの間食べたからまだ大丈夫だけど、お水がないからツライのだ」
アライちゃん5「はぁはぁ まま のどかわいたのだ」
アライさん「ちびにもお水を与えたいけど、お水がないのだ」
アライちゃん5「うぅ」ヨチ・・・・・ヨチ・・・・・
アライさん「お水がほしいのだ」
ガチャ
アライさん「!」
俺「まだ生きているようだな」
アライさん「何しに来たのだ」
俺「様子を見に来ただけだ、すぐにいなくなるさ」
アライちゃん5「ひ ヒトしゃんなのだ ヒトしゃーん!」ヨチヨチヨチ
助けが来たと思ったアライちゃんは俺の方に駆け寄ってくる
アライさん「ちび! 行ってはダメなのだ」
アライちゃん5「なのだー」ヨチヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん5「ヒトしゃんがきたのだ えさをもってくるのだ」
偉そうにアライちゃんは餌を要求してきた
アライちゃん5「のだー」ヨジヨジ
そして俺の足をよじ登ってきた
アライちゃん5「な~のだ~」スリスリ
それから汚い頬を俺の足に擦り付けてきた
俺「・・・・・」
ヒョイ
アライちゃん5「なのだ?」
俺はアライちゃんの首根っこを掴み持ち上げて
アライちゃん5「ヒトしゃん ヒトしゃん あらいしゃんとあそぶのだ」
そしてアライちゃんの腕を折った
ボキッ
アライちゃん5「いぎっ」
アライちゃん5「あっ・・・・・・・いだいのあぁあああああああああああああ!!!」
アライさん「ちび!」
アライちゃん5「びぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!」
もう一本の腕も折る
ボキッ
アライちゃん5「いぁぎゃああぁああああああああああああ!!!」
アライさん「ちび! ちび!」
今まで我が子が酷い目にあって死んでいくことはあったが
ヒトによって我が子を目の前で虐待されるのは経験が少ない
アライちゃん5「のだぁ! のだぁ! のだあ!」
アライさん「ちびー!!」
さらに憎き敵に目の前で好き勝手されることはこの上ない屈辱だ
アライさん「おのれ~、ヒトめ~」
アライちゃん5「いぎゃぁ! いぎゃぁ!!」
アライさん「ちび、今アライさんが助けるのだ!」
俺「・・・・・・」グリグリ
アライちゃん5「のぁぁぁぁぁあああああああああ!!!」ジョー
アライさん「たぁ~~~~!!!!」
何の対策もなくアライさんは俺に体当たりをかましてきたのだが
俺「!!」
不意をつかれた俺はアライさんの体当たりをまともに食らってしまった
アライさん「ふいっ!」
今日はここまで
続きは明日
お待たせしました
続けます
しかし、アライさん程度のウェイトでは俺を倒すには至らなかった
俺「・・・・・・・(イラッ)」
アライさん「ヒトがアライさんの攻撃をくらったのだ」
しかし状況を理解できていないアライさんは攻撃が成功したと思い込んでいる
アライさん「さっそくちびを取り戻して」
俺に掴まれているアライちゃんに手を伸ばして抱きかかえる
アライさん「とったのだー!」
アライちゃん5「にょのだ・・・・・」
しかし、俺の手は丁度アライちゃんの耳を掴んでいたので
アライちゃんの耳を引きちぎる形になってしまった
ブチッブチブチブチ
アライちゃん5「のだ! のだぁぁぁぁあああああああああん」
アライさん「ち、ちび!」
アライちゃん5「いたいのだ いたいのだ」ボタボタ
ちぎられた耳からは赤い血がボタボタと落ちる
アライさん「ちびのお耳をとるなんて酷いのだ!」
俺「そうか、ならば足もちぎっておこう」
アライさん「やめるのだ!」
ガシッ
アライちゃん5「のだぁ」ビクビク
アライさんの制止を振り切り、俺はアライちゃんの右足を掴んだ
アライさん「ちびにさわるななのだ!」
俺「いいのか? そんなに引っ張って」
アライさん「いいからちびを返すのだ」
アライちゃん5「いたいのだ はなすのだぁ」バタバタ
ぐぐぐ・・・・
アライちゃん5「いたい いたいのだ やめうのだ」
ボキッ
アライちゃん5「いたい! みぎゃぁああああああん!!!」ノダァァァァァァァン!
アライさん「ちびの足が!」
俺「ちぎるぞ、しっかり持っておけ」
アライさん「やめるのだ! やめるのだ!」
アライちゃん5「いぎゃい! いぎゃい! のだぁ!!」ビエェェェェェン!
ブチッブチブチブチ!
アライちゃん5「のだあ!!! のだあ!! のだああああああああ!!」
アライさん「ちびー!!!」
足が千切られた痛みでアライちゃんは絶叫する
ひとしきり叫んだ後、アライちゃんは痙攣しながら胃液を吐いた
アライちゃん5「ごぶ・・・・・・の・・・・・・だ」ピクピク
アライさん「ちびが大変なのだ!!!」
アライちゃん5「・・・・・」ピクピク ボタボタ
アライちゃんの足からは大量の血液が吹き出している
予想以上の出血にアライさんも困惑する
足の出血は酷いが、千切られた耳の出血はすでに止まりかけているようだ
流石は再生能力の高い害獣で有名なだけのことはある
アライさん「ちび! しっかりするのだ」
アライちゃん5「」ピクピク
アライさんは止血の方法など知るはずもない
アライちゃんの出血が止まるのを見届けるしかなかった
俺「・・・・・・・・」
すでに他の子供は死んでいる、この子供ももう長くはないだろう
苦しむ害獣の親子を観察してから俺は部屋を後にした
--------------------------
~23日目
アライちゃん5「はぁ・・・・はぁ・・・・」
アライさん「ちびが元気ないのだ・・・・・」
アライさん「ちび、しっかりするのだ」
片耳と片足を失ったアライちゃんは元気がなく、息遣いも荒い
流石にしぶとく、再生力の高い害獣といえども血を流しすぎたようだ
アライちゃん5「ノダ・・・・・・」
その上、脱水症状も起こしている
アライさん「どうにかしてちびを助けたいのだ」
どうにか助けたい、そう思っているアライさんだが
当然アライさんに出来ることなどない
アライちゃん5「はぁ・・・・・・はぁ・・・・」ノダ・・・・
アライさん「ぐぬぬー、こんなことになったのはヒトのせいなのだ」
アライさん「ヒトが来たらちびを治すように命令するのだ」
こんな時でも偉そうな態度が変わらないのがアライさんである
ガチャッ
アライさん「!!!」
俺「まだくたばっていないようだな」
アライさん「ヒトなのだ!!」
アライさん「お前、ちびが大変なのだ、今すぐ治すのだ!」
俺「何を言っている? そんなことするはずがないだろう」
俺「だいたい俺はちびをそんな目に合わせた張本人だぞ?」
アライさん「うぬぬー・・・・」
俺「まあいい、今日はこの部屋に防虫処理を施すことにした」
アライさん「ぼうちゅう?」
俺「それよりいいのか? ちびを放っておいて?」
アライさん「?・・・・・!」
アライさんがアライちゃんの方を向くと
アライちゃんにゴキブリがたかり始めている
アライさん「なんなのだ、あれは」
俺「あれはゴキブリ、害虫の一種だな。 言わばお前たちと同じようなものだ」
アライさん「アライさんはあんなじゃないのだ!」
俺「気持ち悪い面しといて何を言う」
アライさん「それよりちびにいっぱいくっついているのだ、何をしているのだ?」
俺「あれはお前の大切なちびを食べようとしているんだよ」
アライさん「ちびはアライさんに似て強いからあんな奴らにやられないのだ!」
俺「でも耳も足もちぎれてかなり弱っているだろう? 動けないし、すぐに食べられちゃうんじゃないか?」
アライさん「なにー! 大変なのだ!」
俺「そこでだ、あの害虫を駆除するための方法をこれからやろうと思う」
俺「つまり、あいつらを追っ払って来ないようにするってことだ」
アライさん「本当なのか?」
俺「あいつらには俺も困っているんだよ、追っ払ってやるから待っていろ」
アライさん「まかせたのだ、追っ払ってしまうのだ」
そう言って害虫駆除のために俺はアライちゃんに近づいた
アライちゃん5「ノ・・・・ノダ・・・・・」パタ・・・・パタ・・・
先日の仕打ちで俺を怖がっているのだろう、アライちゃんは逃げようとする姿勢を見せる
しかし思い通りに体が動かない
そして、俺はアライちゃんにたかるゴキブリに殺虫剤を噴射した
ブシュー
アライちゃん5「ケ・・・ホッ・・・・」
殺虫剤を食らって次々にゴキブリはひっくり返っていく
アライさん「すごいのだ、あいつらをやっつけたのだ」
アライさんは喜んでいるようだが、これからやることを知らないのだから無理もない
俺はアライちゃんに殺虫剤を突き刺して
アライちゃん5「イチャ・・・・・・」
ブシュー
アライちゃんの体内に殺虫剤を注入した
アライちゃん5「ノ・・・・・ノ・・・・ノダ・・・」ビクン
アライちゃん5「ピギー!」バッタンバッタン
アライさん「なんかちびが元気になったのだぁ」
何をされているのか理解できていないアライさんはアライちゃんが元気になったのだと思いこんで
喜びの声を上げる
アライちゃん5「ピギーーー!!! ピギャーーー!!」
アライさん「?」
しかしすぐに様子がおかしいことに気がついて慌て始める
アライさん「なんかちびが苦しんでいるのだ」
そしてすぐにアライちゃんに駆け寄る
アライさん「ちび! どうしたのだ?」
奇声をあげながら四肢、尻尾を激しく振り回して暴れまわるアライちゃんに
頭の足りないアライさんも焦り始める
アライちゃん5「ピギーーー!! イギィィィィィィ!!!」バタバタバタ
アライさん「ちび! ちび!!」
アライちゃん5「おっぷ・・・・・・・ノノ・・・・・ノダ」ビクンビクン
アライちゃん5「ノ・・・・・」ピクピク
アライちゃん5「」ビクン・・・・・・・バタン
アライちゃん5「」
アライさん「ちび!! ちび!!!」
激しく痙攣して、アライちゃんは息絶えてしまった
アライさん「ちびがまた・・・・・」
アライさん「お前! ちびに何をしたのだ!!」
俺「お前のちびもあの害虫とおんなじだからな、一緒に駆除させてもらった」
アライさん「ひどいのだ! ひどいのだ! ごはんもくれないし、おみずもないし!」
アライさん「お前のせいでちびが死んでしまったのだ」
俺「そうか、ご飯がほしいか」
アライさん「何をするのだ!」
俺は訴えかけるアライさんの要望に応えるように
俺「ごはんを作ってやるよ・・・・・っと!!」
アライちゃんの頭を砕いて叩き潰した
ガンッ ベキャッ!
アライちゃん5「」ベチャァ
アライさん「あ・・・・・ちびが・・・・・」
俺「それでも食ってろ」
アライさん「ゆるさないのだ! ちびが・・・・・」
俺「・・・・・」
ブシュー
アライさん「!! なんなのだ!」
俺「害虫駆除用の煙剤をまいた。時間が来れば止まるだろう」
アライさん「けほっ けほっ 苦しいのだ」
俺は子供が全滅したアライさんを残してこの日は退出した
部屋に残されたアライさんはただただ嘆いていた
アライさん「酷いのだ、アライさんが可哀想なのだ」
子供が全滅した今
これから先、己の身に起こることをアライさんはまだ知らないのである
今日はここまで
乙です
ちなみに、どこに突き刺したんですか?
>>569
脇腹あたりを適当にですね
今日は続きを書いていないのでご勘弁を
アライちゃん1「のだっ!」
http://i.imgur.com/tvZCkLO.jpg
アライちゃん2「のだぁ?」
http://i.imgur.com/KzQcGh2.jpg
http://i.imgur.com/d2zHYYS.jpg
http://i.imgur.com/UxOZp3X.jpg
http://i.imgur.com/Ham5Ad2.jpg
http://i.imgur.com/WjyAwjS.jpg
アライちゃん3「ヒトしゃんといっしょにすむのだー」ヨチヨチ
http://i.imgur.com/dhpWtZw.jpg
http://i.imgur.com/mRemckF.jpg
一匹で勝手に何処かへ行ってしまった子が戻ってきました
http://i.imgur.com/UECYVQq.jpg
http://i.imgur.com/dfc9v6f.jpg
http://i.imgur.com/G0HcyKJ.jpg
http://i.imgur.com/S6Pd0mJ.jpg
箱罠の灰色の影を消すなら
「表示」タブの「地面影表示」のチェックを外すと良いよ
それと、毎回同じ視点で写真を取りたいときは
モデルの一番上にある「カメラ・証明・アクセサリ」を選択して
カメラ中心の座標と角度、距離をメモしておくといいよ
「ひ ヒトしゃんなのだ ヒトしゃーん!」「のだー」
http://i.imgur.com/I1mdJJU.jpg
「な~のだ~」
http://i.imgur.com/yrSMJuO.jpg
更新が遅くてすみません
閲覧ありがとうございます
>>580 >>581
教えていただきまして、ありがとうございます
まだ慣れていないので、使い方について教えて頂けると大変助かります
>>587 >>604
ありがとうございます
本当に可愛いですね
他のSSと本SSではアライさん周りの設定が違うかもしれないので、ご了承を
一応、本SSのアライさんの種類を載せておきます
アライさん 成体害獣
子アライさん 子供の害獣、会話、二足歩行可能(トテトテ)
アライちゃん 赤ちゃん害獣、生まれたばかりで会話が出来ない、または会話が出来る程に成長した赤ちゃん、四足歩行(ヨチヨチ)
設定ありがたいです
某SSだとアライちゃんの体長10cm~20cm程度でしたが
こっちでも同じくらいですかな?MMD見た感じだと同じっぽいと思いました
>>618
大きさについてはご想像におまかせします
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~24日目
アライさん「ちび達がいなくなってしまったのだ」
アライさん「アライさんが可哀想なのだ・・・・・」
ガチャ
俺「飯を持ってきた」
アライさん「ヒトが来たのだ・・・・・」
俺「どうした? いらないのか?」
アライさん「アライさんをこんなひどい目に会わせて」
アライさん「ちびもいなくなって・・・・」
アライさん「アライさんはなにも悪いことしていないのに」
俺「お前も今までヒトを傷つけたり、殺そうとしたよな」
アライさん「そんなの知らないのだ、アライさんが可哀想なのだ」
俺「そうか、改めて理解したよ。 お前が害獣だということをな」
ドガッ
アライさん「うぶっ!!」
アライさん「い、痛いのだ。 何をするのだ」
俺「お前はヒトを傷つけておいて反省も何も無いのか?」
アライさん「知らないのだ、アライさんは悪くないのだ」
バキッ ゲシッゲシッ
アライさん「いたいのだ! いたいのだ!!」
殴る、ただ殴る
ただそれだけことが行われる
アライさん「いたいのだぁ」
絶え間なく暴力を振るわれるアライさんは頭を抱えて丸くなる
アライさん「やめるのだ! いたいのだ!」
しかしやめない
ドガッ ガッ ボコッ!!
アライさん「うぎっ! のだっ! いぎゃっ!!」
ボコボコボコッ!!
アライさん「いたいのだあ いたいのだあ!!」グスッ
ベキッ ドゴッ ドガッ ドガッ
アライさん「いたい! いたいのだぁ!! うぅ・・・・・」
アライさん「うぇぇぇえええええええええええええん!!!」ビェェェェェン
殴られる痛みで泣き始めたが、当然やめるはずがない
泣いても喚いても殴る、ただ殴る
アライさん「のだぁ!! のだぁ!!!」ノダァァァァァァァン
アライさん「やめるのだ、やめてほしいのだ」
ゲシッ!
アライさん「えぶっ!!」
アライさん「いたいのd・・・」
ゲシッ!!
アライさん「いびっ!!!」
汚い口から漏れる訴えを聞き入れない
発することを許さない
アライさん「おねがいなn・・・・」
バキッ!!
アライさん「おぶっ!!!」
ドシャッ!
アライさん「うぅ・・・・・・いたいのだ、いたいのだ」
俺「・・・・・・」
コツコツコツ
アライさん「ひっ!」
アライさん「怖いのだ、にげるのd・・・」
バキッ!!
アライさん「のだっ!!!」
アライさんを殴る、殴り続ける
顔面を殴る
ドゴッ!!!
アライさん「べぶっ!!」
アライさん「あぅ・・・あぅ・・・・」ビクビク
ベキッ バキッ ドガッ ドンッ!!
アライさん「おぶっ! のぉ!! おぁ!! げべっ!!!」
アライさん「おねがいn・・・・」
ベシッ!!
アライさん「のぶっ!!」
アライさんを殴る
今はそれ以上のことは必要ない
アライさん「たしゅ・・・・け・・・べ・・・なのd・・・」
バキィッ!!!!
アライさん「えぎぃあっあああ!!!!」
アライさん「ノ・・・・・ノ・・・・」ピクピク
ボゴッ ボゴッ ドガッ ドガッ
アライさん「・・・・」ビクンッ ビクンッ ビクンッ
ドガッドガッドガッ
アライさん「・・・・」ピクピクピク ジョーーー
殴られ続け、声を発さなくなった害獣は失禁し
叫び声を上げる代わりに痙攣を続けた
今日はここまで
最近アライちゃんを色々な方法でやってましたが
ここらで原点に帰ってみようと思い、アライさんをシンプルな方法でやりました
アライちゃん達「ふははははー」
http://i.imgur.com/uXX3B1U.jpg
アライちゃん達「ヒトしゃんといっしょにすむのだ」
http://i.imgur.com/HPP9prj.jpg
アライちゃん「ヒトしゃんはやさしいのだ」
アライちゃん「あらいしゃんをおうちにいれてなかまのところまでおくってくれたのだ それにえさもくれたのだ」
http://i.imgur.com/I4pWbWZ.jpg
ん?捕まったやつのセリフ見るに
回収されて中に侵入した姉妹も捕獲されたのかな?
>>639
わかりづらいと思いますが
480の時点で一匹だけ何処かへ行く→その子がヒトに捕まる(カゴ罠)→カゴ罠を自分のおうちだと思い込む
→そのカゴ罠ごとヒトに運搬されて、仲間のいるヒトの家の前に置かれる
→ヒトしゃんがあらいしゃんにおうち(カゴ罠)をくれて、えさ(じゃぱりまん)もくれて、なかまのいるヒトしゃんのおうちまでつれてきてくれたのだ
という状況です
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~25日目
アライさん「昨日のは痛かったのだ」
アライさん「アライさんなにも悪くないのに酷いのだ」
アライさん「そろそろちびを起こすのだ」
アライさん「ちび、起きるのだ」
アライちゃん5「・・・・・」
アライさん「そうだったのだ、ちびはもう死んでしまったのだ・・・・」
アライさん「あのヒトめぇー、絶対に許さないのだ!」
アライさん「アライさんはヒトを倒して天下を取るのだ。 そしたらお外に出てじゆうな生活をするのだ」
アライさん「またいっぱいちびを増やすのだ、はんしょくするのだぁ」
今日も変わらずアライさんは迷惑なことを考えている
害獣の幸せは周囲の迷惑なのである
他のフレンズと違って思いやりなどが欠如しているアライさんは、常に自分のことだけを考えている
ガチャ
俺「昨日のダメージはもう回復したようだな」
アライさん「うぬぬー、ヒトが来たのだ。 今日こそお前を倒してアライさんはちびのかたきをとるのだ」
アライさん「たぁ~~~!!!」
バキィッ!!!!!
アライさん「!!!!!!」
俺「相変わらず学習能力のないやつだ・・・・」
アライさん「うぐぐ・・・・・・うあぁ」ボタボタ
アライさんは得意のタックルをカウンターで返されて、鼻血をボタボタと垂らしている
アライさん「なんでアライさんが・・・・・・アライさんは強いのだ・・・・・天下を取れるのだぁ」
俺「・・・・・」
ドガッ バキッ ベキッ
アライさん「のだ!!! のっ!!! おぶっ!!」
俺「まだこりていないようだな、害獣が」
アライさん「アライさんはヒトよりもつよいのだ・・・・・こうなったら」
アライさん「アライさんのきばでやっつけてやるのだ」
アライさんは歯をむき出しにして飛びかかってきた
俺「・・・・・・」シュッ
ベキッ!
アライさん「お・・・お・・・・・!!!」
再度カウンターで返した肘打ちがアライさんの口を捕らえた
そしてアライさんの自慢の牙をへし折る
アライさん「お・・・・にょ・・・・・だぁ・・・・」ボロボロ
俺「いい格好だな」
アライさん「あ・・・・え・・・・・・や・・・え・・て・・・・」ヨロッ
アライさん「にゃのあ・・・・・・・・」
ドガッ!!
アライさん「にょ・・・・あ!!!」
アライさんを蹴り上げる
顔面を蹴り上げる
アライさん「や・・・え・・・・て・・・」ボロボロ
歯茎からはダラダラと血液を垂れ流し、蹴られた鼻からも鼻血が勢い良く流れ出る
アライさん「あ・・・う・・・・」ヨロヨロ
逃げようと背中を向けてヨロヨロと歩きだす
しかし・・・・
ガッ!!!
アライさん「の!!!」
ベシャァ!!
アライさん「ぶっ!!!」
両足をすくわれて、顔から地面に激突した
アライさん「え・・・ぶ・・・・ぁ・・・・」ボタボタ
潰されて低くなった鼻がさらに潰れて低くなる
アライさん「の・・・・の・・・あ」ズリズリ
地面を這ってでも逃げようとするアライさん
しかしそんなことは無駄な抵抗だ
コツコツコツ
アライさん「の・・・・の・・・あぁ」
俺の靴音に反応して恐怖に歪めた表情をこちらに向けてくる
顔を向けられたらやることは一つ
ガンッ!!!
アライさん「いぴっ!!!」
殴る
ボゴッ!! ベキャッ!!
アライさん「ひぶっ!!! お・・あ・・・」
ただただ殴り続ける
バキッ!ベキッ!! ボコッボコッ! ドガッ!!!
アライさん「んいぁああああ!!!」
アライさんの顔は血と涙で汚らしく汚れ、何かを訴えるようにこちらを見つめる
とても苦しそうだ
だからこそ殴る!!!
ボゴッ!! ベキベキベキッ!!
アライさん「いぁ!! おぁ・・・・・・・あぅ・・・・」
アライさん「ノ・・・・・ノ・・・・」ピクピク
血まみれで、ボコボコに腫れ上がった顔面は
それはそれは酷いものだった
今日はここまで
閲覧ありがとうございます
まだまだこれからです
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~26日目
昨日は相当なダメージを受けたため、流石のアライさんも傷が治りきっていない
アライさん「うぅ・・・・・」
そこに追い打ちを掛けて殴る!!
ドガッ!!
アライさん「いギャッ!!!」
アライさん「あう・・・あう・・・・」
アライさん「や・・・・やめ・・・・」
バキッ!!!
アライさん「いぎいいいいいいい!!!」
ドガッ!! ボコッボコッボコッ!!!!
アライさん「いびぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
殴られ続けたアライさんの顔面は血まみれでボコボコに
体は痣だらけになっていた
アライさん「ふえぇ・・・・・・あ・・・・」
アライさん「なんで・・・・・なんでアライさんが・・・・」
俺「まだ反省しないようだな」
アライさん「だえか・・・・・アライさんをたすけるのだ・・・・・」
俺「お前に助けなど来ない」
アライさん「いたいのだ・・・・・くるしいのだ・・・・・アライさんが可哀想なのだ」ボロボロ
アライさん「へ・・・・・へねっくぅ・・・・・・へねっくぅ・・・・・」
俺「何を言っている・・・・・」
アライさん「そうなのだ・・・・・アライさんにはふぇねっくがいるのだ」
アライさん「ふぇねっくならなんとかしてくれるのだ」
俺「何だか分からないが、お前に助けなど来ない」
アライさん「ふぇねっくはすごいのだ、アライさんの友達なのだ」
俺「もういい」
再度アライさんへの暴力を再開する
ドゴォッ!!!!
アライさん「いびぃぃぃ!!!!」
殴る、何度でも殴る
アライさん「ひ・・・・・ひびぃ・・・・・・」ボロボロ
ただそれだけでアライさんの肉体にダメージを与え
精神を砕きにかかる
いつか理解するだろうか
己が暴力を振るわれる理由を
アライさん「あうぅ・・・・・・・いたいのd・・・・・」
ベキャァ!!!
アライさん「おぅ!!!」
そして後悔する日がやってくるだろうか
アライさん「な・・・・・なんで・・・・・へねっく・・・・・・たしゅけ・・・」
自分が害獣であることを
アライさん「ひ・・・・・アライさんが・・・・・・かわい・・・そ・・・・・・」バタッ
アライさん「」ビクビクビク ビクンビクン
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~27日目
来る日も来る日も殴り続ける
アライさん「のっ・・・・・・のああああああああああああああああああああああ!!!!」
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~28日目
どんなに顔を腫らしても
アライさん「えぶっ・・・・・おぶっ・・・・・」
--------------------------
~29日目
血が勢い良く吹き出しても
アライさん「べびゃぁ・・・・・・ぶっ」ブシャァ!!
バキャッァ!!!!
アライさん「い・・・・べっ・・・・・」ジョボボボボー
殴るのを
やめない
--------------------------
~30日目
害獣の拷問が1ヶ月続いた
心身に相当なダメージを受けているはずだが、今日もアライさんは生きている
ドンッ!!
アライさん「うぅ・・・・・・えぅ・・・・」
抵抗を許さない、不条理な暴力がアライさんを支配していく
アライさん「いだいのだ いだいのだ おなかをぶつのをやめるのだ」ボロボロ
俺「・・・・」ドガッ バキッ
アライさん「お腹がいたいのだ」ブッ
俺「・・・・」
アライさん「うぅ・・・・・うんちでるのだー」ブブブブブー
アライさん「のだぁ・・・・」ブリュブリュブリュブリブリブリブリ
ゲシッ!!
アライさん「えぼっ!!」
ドシャァ
アライさん「うぅ・・・・・・」ブッ
殴られ、蹴られ、アライさんは今日もボコボコになる
アライさん「い・・・・・べ・・・・・・たすけ・・・・べ」ブッブブブブーブリブリブリブリュブリュブリュ
俺「・・・・・・」
汚らしく糞を垂れ流しながら悶絶する様子は不快の一言に尽きる
アライさん「あぅ・・・・・うんち・・・・とまらないのだ・・・・」ブリュブリュブリュブッブブブブー
アライさん「酷いのだ・・・・・アライさんはなにも悪くないのに」
どんな状況でも自分の行いを省みることはない、ただただその身に暴力を受け自らを憐れむ
そんないつも通りの展開を繰り広げている時だった
アライさん「ゆるさないのだ・・・・・」ポッ ポッ
俺「?」
アライさんの周りが虹色に光り始めた
今日はここまで
俺は、あんたの世界に挽かれたんだぜ・・・
このssの設定も大好きです。というかアラ虐はどれも素晴らしいですね
全ては飯の代わりにうんこ差し出してくるような糞ガイジが悪い。糞ゴミガイジのアライさんは早く罪を認めて永遠に苦しみながら死滅しろ
作者さんのアラ虐SS大好きです、応援してます
作者さんの作品で苦手だったアラ虐好きになったから
続き待ってますよ
アニメのアライさんを見ても多少うざいと思う程度で不快感は無かった
けど初めてこのSSを見て・・・新たな世界を発見した高翌揚感を得た。ほんと最高
閲覧ありがとうございます
おまたせいたしました
>>679 >>680 >>686
ありがとうございます
>>704 >>705
わたしも元々アラ虐には興味なかったのですが
例の『物語』を読んでから興味が出ました
今日は更新しますので、それまでお待ち下さい
アライちゃん達「なのだー」
https://i.imgur.com/iZwLAHf.jpg
https://i.imgur.com/mD16ccD.jpg
https://i.imgur.com/qcquSd1.jpg
アライちゃん1「おいしいのだ」
アライちゃん2「」
https://i.imgur.com/Yx8S2x5.jpg
アライちゃん3「あらいしゃんをここからだすのだ」ガシャガシャ
https://i.imgur.com/QWk8ub5.jpg
アライちゃん4「びぇえええええん」バタバタ
https://i.imgur.com/mm41Qlk.jpg
アライちゃん5「なのだー」コスコスコス
https://i.imgur.com/6eed8uE.jpg
https://i.imgur.com/wfxmErn.jpg
アライちゃん6「なのだー」ヒョコッ
http://i.imgur.com/2CIVXAp.jpg
アライちゃん6「?」
http://i.imgur.com/6Tso7dF.jpg
http://i.imgur.com/cleGHc1.jpg
アライちゃん6「なのだ?」
http://i.imgur.com/jc9xCyx.jpg
http://i.imgur.com/y59EenS.jpg
これは人がたくさん籠罠を仕掛けた後、天井裏に住み着いた奴らが外に出て捕まったってことでいいんですかね…?
グッタリしてるやつは、換気扇に入った奴かな?
>>719
天井裏のアライちゃんをヒトが見つけて捕獲したところです
ぐったりしているのが換気扇の子です
アライさん「アライさんは・・・・・アライさんは」
俺「!!!」
アライさんの周りの光が強くなり始める
俺(こ、これはまさか)
アライさん「アライさんは強いけものなのだ」
そう、野生解放である
俺(野生解放だと!? まさかこいつが)
アライさん「のだぁ」
ヒトに近くなったフレンズは、普段その能力を完全に扱うことは出来ない
ならばフレンズは元の動物の特徴を受け継いでいるただのヒトなのだろうか
そんなことはない、フレンズの動物としての能力を引き出す方法が存在している
それが『野生解放』だ
アライさん「なんか力がみなぎってくるのだぁ」ノダー!
それはフレンズの戦闘能力を『元の動物』としての力で強めると言ったものである
俺(厄介だな)
動物としての本能、能力とは命の危機に晒されたときに発揮されるものだ
数日間に渡る暴力がアライさんを生命の危機に陥れたため、ついに野生解放に目覚めることになったのだ
アライさん「もうアライさんはへっちゃらなのだ」パァァ
アライさん「なのだー!!」
野生解放は動物の能力を取り戻すだけではない
さらにフレンズとしての特殊能力をもたらすことになる
『マジカルウォーターハンド』
アライさん「のだぁ」コスリコスリ パァァ
俺「傷が治っていく・・・・・・」
アライさん「なんかいたいのがとんでいくのだぁ」
アライさんのフレンズとしての特殊能力は『自己治癒能力』だ
徐々に受けたダメージを回復していく便利な技である
俺(聞いたことがある・・・・・フレンズは特殊能力を持っていると)
俺(こいつは回復能力か!)
アライさんが野生解放したことに俺は驚く
だが、それ以上に俺の頭の中では駆除屋として恐怖を感じていた
俺(しぶとい奴がさらに厄介なことに)
俺(もしこんな奴が・・・・・こんな害獣がわんさか出てきたら、この世は滅亡する!!)
なんとかしなければいけない、そう思っていた時だった
アライさん「なんか気持ちいいのだぁ」ノダー
俺(? 光が弱まっている?)
力に目覚めたばかりで制御が出来ていないのか、効力が落ちてきているようだ
しかし、傷が治ったことに変わりはない
アライさん「なんかわかんないけど、元気になったアライさんはあいつを倒すのだ!」
俺(まだこいつは能力を制御しきれてはいない)
アライさん「さっそくたおすのだぁ」
俺(ならばやることは決まっている)
アライさん「もっかいさっきに状態になるのだ! なのd・・・・」ポッ ポッ
俺「させねぇよ」シュッ
ドグシャッ!!!
アライさん「?・・・・・・!!!!!!」
野生解放の能力が引き出される前に潰せばいい
ドシャァッ!
アライさん「ッ!!! っ!!!」
俺の両拳がアライさんの喉とみぞおちに深く食い込んだ
俺「面倒なやつだ」
アライさん「うっ・・・・うっ・・・・・えげっ・・・・おえええええ」ビシャビシャビシャ
腹部を強打され、胃液をぶちまける
アライさん「か・・・・・・は・・・・・・」コヒュー コヒュー
さらに喉を潰されて呼吸もままならない状況だ
アライさん「ア・・・ライさんは・・・・・アライさんは無敵なのだ・・・・・どおして」ヒュー・・・・・ヒュー・・・・
俺「手こずらせたな害獣が」
ガッ!!!
アライさん「べぶぃっ!!!!」
アライさん「おぅ・・・・・・いたいのだ・・・・・いたいのだ・・・・」ボロボロ
俺(こいつについては調べる必要があるな)
アライさん「うぅ・・・・・・くるしいのだ・・・」ズリズリ
俺(とりあえず拘束しておこう)
ガンッ!!!
アライさん「ひぶっ!!!!!!」
アライさん「」ビクンビクン ピクピク
アライさんを気絶させて鎖で拘束する
これで野生解放したとしても、暴れることは出来ない
本日の拷問を中止して部屋を後にした
今日はここまで
続きはまた明日
アライちゃん達「あらいしゃんたちおでかけするのだ?」
https://i.imgur.com/D7hKbtf.jpg
アライちゃん4「だーすのだー!! びえぇええええええん」ジタバタ
https://i.imgur.com/nk68OnH.jpg
アライちゃん2「」
https://i.imgur.com/xWv5gwK.jpg
アライちゃん1「おなかいっぱいなのだ」
https://i.imgur.com/MvNrY9K.jpg
アライちゃん6「なのだー」ヨチヨチ
https://i.imgur.com/aLsTOjp.jpg
アライちゃん5「ふははははー」コスコスコス
アライちゃん3「びぇぇぇぇぇん」ガシャガシャ
https://i.imgur.com/PFwjfGq.jpg
--------------------------
~31日目
フレンズの野生解放については詳しく調べることにした
先日のアライさんの件で危険だと判断したからだ
俺「なるほど・・・・・」
ひとしきり文献を調べて色々と理解できた
俺「やはり・・・・・・」
今回は慎重に行くことにする。 ひとしきり装備を整え、道具を揃えた
そしていつものように地下室へ向かった
~地下室
アライさん「いたいのだ・・・・・・それに動けないのだ」
地下室では鎖で縛られた害獣が一匹だけ存在していた
ガチャ
俺「元気そうだな、害獣」
アライさん「動けないのだ、アライさんを早く助けるのだ」
俺「いいだろう」
アライさん「やっと素直に言うことを聞く気になったのだ」
俺「・・・・・外れたぞ」カチャカチャ
アライさん「これでアライさんは自由なのだ、早速お前を倒すのだ」
俺「・・・」ゲシッ
アライさん「痛っ!! 何をするのだ」
俺「決まってるだろう、昨日の続きだよ」
アライさん「うぬぬー・・・・アライさんは強いんだぞ、昨日だってなんかこう・・・・すごかったのだ!」
俺「・・・・・」
アライさん「早速倒すのだ」
アライさんの周囲が虹色に輝き始める
アライさん「なのだー!!」
昨日の件で野生解放を完全に身に着けた様子だ
そしてアライさんはいつものように突進してくる
アライさん「たぁ~~~~!!!」
速い、いつもよりも格段にスピードアップしている
まるでゴキブリの全力疾走を彷彿とさせる走りだ
アライさん「ふははははー体が軽いのだ」
アライさん「たぁ~~!!」
今までよりも確かに厄介だ
だがやることは変わらない
ブシャッ!!!
アライさん「っ!!!!?」
ナタの峰で突進してきたアライさんの鼻を叩き割る
アライさん「??!!! っ????!!!」ボタボタ
叩き折られたアライさんの鼻からはいつもよりも多めの出血が見られた
アライさん「いたいのだ・・・・・なんで」
わかったことがいくつかある
野生解放は基本的に以前の動物の能力をフレンズの体に付与するスキルだ
アライさんの場合、アライグマの特徴や能力が引き継がれる
アライさん「い・・・・いたい・・・・いたい・・・・・のだぁ」ボタボタ
つまり所詮はアライグマ、人間に勝てるはずもないということだ
また、能力によって身体能力がレベルアップしようとも
駆除屋として鍛錬を重ね、ヒトとしてレベルアップしている俺の敵ではない
アライさん「あうぅ・・・・・・」コスリコスリ
俺「・・・・・」
ザシュッ!!
アライさん「ひっ・・・・・」
アライさん「あ・・・・・・・・」コスリ・・・・
アライさん「いたいのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!」
パワーアップしたアライさんのいつものうざったいムーブがとても不愉快だった
なので思わず指を切り落としてしまった
アライさん「いたい・・・・・・いたいのだ・・・・・・・」モゾモゾ
アライさん「いたくておててをこすることができないのだ・・・・」
当然である、そのためにやったのだから
アライさん「いたいのだ・・・・・くるしいのだ・・・・へねっくぅ・・・・・ちび・・・・」
能力アップ直後の高揚した気持ちを一気に叩き折ることで、精神的に深くダメージを負わせることが出来た
アライさんは弱った心で、この場に存在していない味方の名前を呼び始める
アライさん「ちび・・・・・・ちび・・・・・」ズリズリ
地を這うように頭を潰されたアライちゃんの死体へ向かっていくアライさん
もちろんたどり着かせるようなことはしない
俺「・・・・・」スッ
ナタを振り上げてアライちゃんの死体を狙う
アライさん「ちび・・・・・・・」ズリズリ
そして振り下ろす!
グシャッ
アライちゃん5「」
アライさん「あ・・・・・・」
グシャッ! グシャグシャグシャ
何度も何度もナタで丁寧にアライちゃんをミンチにしていく
アライさん「あう・・・・・やめうのだ・・・・・・ちび・・・・・・ちびが・・・・」
アライさんはいつになく悲しそうな顔をしている
それは子供が死んだときも見せなかったような顔だ
自らの精神が弱った時に、拠り所を潰された
ちび自身の心配ではなく、自分自身の心を保つことが何よりもアライさんには大事なのである
生存能力に長けた害獣はやはり身勝手なものだ
アライさん「ひぃ・・・・・・うぅ・・・・」
半分腐っているアライちゃんの死体をミンチにし終えた
道具として使ったナタの刃にはアライちゃんの血肉がこびりついて糸を引いている
ちびを失い、拠り所にしようとした死体も無残な状態に破壊された
この出来事はアライさんの弱った心にはとてつもないダメージを与えた
アライさん「うっ・・・・・・」バタッ
アライさん「」ピクピク
精神的ダメージと肉体的ダメージ、そして野生解放による体力の消耗でアライさんは気絶した
まだアライさんの心は屈服しない、破壊されない
こんなものでは次の日にはケロッとしているだろう
どこまでも自己中心的な害獣には、やはり自身へのダメージが一番効果的と思われるが
どうするべきか・・・・・
ならば奴の最も根幹的な部分である、本能に関係することでダメージを与えることにしよう
今日はここまで
アライちゃん7「なのだー!」
http://i.imgur.com/4aEHycm.jpg
http://i.imgur.com/Xn7PgSj.jpg
アライちゃん7「?」
http://i.imgur.com/FN0bpkX.jpg
http://i.imgur.com/ZuP2bFu.jpg
http://i.imgur.com/vmhUt3q.jpg
ブロロロロロー
おしまい
変なのが湧いてますねー
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~32日目
アライさん「なんで・・・・・なんでアライさんがこんな目に・・・・」
アライさん「もう耐えられないのだ・・・・ちびもいないし」
アライさん「アライさんは森でいっぱい仲間を増やしたのだ」
アライさん「もっといっぱい産んでアライさん達でいっぱいにするのに」
アライさん「でもここではそんなこと出来ないのだ」
アライさん「アライさんはもっといっぱいはんしょくしたいのだ・・・・・」
ガチャ
俺「害獣は増やさない、見つけたら即駆除だ」
アライさん「そこでアライさんはいいことを思いついたのだ」
俺「・・・・・・」
アライさん「お前、アライさんと交尾をするのだ」
俺「」
アライさん「そうすればアライさんはいっぱいちびを増やすことができるのだ」
野生解放に伴い、動物としての本能が高まったのか
生命としての使命である『種の保存』を忠実に実行しようとしている
最もそんなことは許さない、こんな生命体が既にこの世に蔓延して迷惑極まりない事件が多発しているからだ
ガシャガシャガシャ
アライさん「何をするのだ! 離すのだ!」
アライさんの手足を椅子に鎖で縛り付ける
俺「動けないか?」
アライさん「動けないのだ・・・・・早く外すのだ」
俺「じゃあ、野生解放してみろ」
アライさん「やせい?」
俺「昨日おとといとパワーアップしただろ? それだ」
アライさん「うぬぬー アライさんが本気を出したらお前なんて・・・・・」
アライさんの周囲が虹色に輝き始める
アライさん「なのだー!!」
野生解放だ
アライさん「ふははははー」
ガシャガシャガシャ
アライさん「でもはずれないのだ・・・・・」
俺「お前程度の力では不可能に決まっているだろ」
アライさん「うぅ・・・・・」モゾモゾ
アライさん「ちびもいないし、アライさんはこんなだし、なんか寂しいのだ」
アライさん「なんか交尾したいのだぁ」
俺「・・・・・」
アライさん「早く新しいちびを作るのだ! いっぱい増やすのだ! はんしょくするのだぁ!!」
気持ちが悪い、どこまでも気持ち悪い
増える害獣、どこまでも増え続ける、節操など無い
度を越した種の保存は、他生物への侵略にほかならない
このような生物がこの世に存在していいはずがない
こいつこそがまさに『害獣』なのだ
俺「そんなに仲間を増やしたいのか?」
アライさん「そうなのだ、アライさん達でいっぱいにするのだ! 天下取るのだ!」
俺「お前の繁殖は節操がない。 数を抑えるとかはしないのか?」
アライさん「知らないのだ! なんかムズムズしてきてはんしょくしたくなるのだ! だからいっぱいするのだ」
俺「お前の繁殖は周囲の迷惑なんだ、それについては考えたことはないよな」
アライさん「いっぱい増やすのだ、アライさんがいっぱいになればなんか幸せになるのだぁ」ノダァ
俺「最後に、お前は・・・・・・お前たちには他のフレンズのように思いやり、譲り合いの精神はないんだな?」
アライさん「言っている意味がわからないのだ」
アライさん「でもアライさんはいっぱい増えて生き延びるのだ」ピッカピカー
俺「お前はどこまでも害獣なようだな」
アライさん「いっぱい増えるのだ―」
カシャッ
アライさん「?」
もはやアライさんとの会話は成立しない
拷問に移るとする
アライさんの腹部にナタを突きつける
アライさん「そのぴっかぴかのをどけてほしいのだ、アライさん怖いのだ」
俺「当たり前だ、お前に恐怖を味わってもらうためにやっているのだからな」
アライさん「やめるのだ、アライさんが可哀想なのだ」
俺「・・・・・」
ザクッ
アライさん「あ・・・・・・」
ナタの切っ先をアライさんの腹部に突き刺す
アライさん「痛いのだー!!」
そのままズブズブとアライさんの腹部にナタを侵入させていく
アライさん「あうっ・・・・あああああああああああああ!!!!」ギシギシギシ
痛みでアライさんは暴れようとするが、鎖で縛られているため身動きが取れない
そのまま腹部を立てに切り裂いていく
アライさん「あいっいきゃあああああああああああ!! のだぁ!! のだぁ!! のだぁあああああ!!」ギシギシギシ
俺「害獣の生殖機能を取り去らないとな」
とりあえずここまで
グシャグチャグチャグチャ
アライさん「いあいのああぁああああああああ!!! やめうのああああああああああああ!!」
麻酔なしの摘出手術にアライさんは叫び続ける
俺「あったぞ、これだな」
アライさんの腹部に手を差し込み、増え続ける害獣の原因となる器官を掴む
アライさん「いっきゃぁぁぁ!!! いぎっ! いぎっ!!」
俺「うるさいやつだ」
グチャグチャ
アライさん「ぴぎぃぃぃぃぃっぃいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
アライさん「いぎゃあああああああああああああああああああ!!!」ガタガタガタガタ ガシャガシャ
アライさんは涙と鼻水よだれを撒き散らしながらながら激しく叫び続ける
かつて無い程の絶叫を上げる
それは当然のこと、内蔵を掴まれる痛みとは今まで受けてきたものとは質の異なる最悪の刺激だからだ
アライさん「お・・・・・あ・・・・・あ・・・・・ああ」ビクビクビクンビクン
それまで元気だったアライさんも小刻みに痙攣するだけで叫ばなくなった
アライさん「う・・・・・・え・・・・・・・・お・・・・・」ブッブブブブーブリブリブリブリュブリュブリュブリュ
しかしいつも通り糞を漏らしながら悶絶するのだった
俺「・・・・・」
汚い反応を見せつけられて不快の極みに達した俺は
掴んだ器官をナタで切り取り、摘出していく
アライさん「ぅ・・・・っ!!! っ! っ!!!」ビクビクビクビクンビクンビクン
ナタで切り裂く度にアライさんは痙攣を強め、訴えかける
アライさん「ッ―ーーー!!! っ! っ!!!」ビクビクビクビク ビクンビクンビクン
アライさん「っ!! っ!!」ビクンビクン ビックンビックン ギシギシギシ
ザクッザクザク
アライさん「ーーーーーーーーー―!!!!」ガシャガシャガシャガシャ
押し寄せる絶望の痛みに暴れ続けるアライさん
逃げることも、やめさせることも出来ない
アライさん「ッ!! ッ・・・・・・ッッ・・・・・・!!」ピクピク
表情は固まり、目は白目をむいて、歯を食いしばりながら声にならない叫びを上げる
アライさん「・・・・ーーーーーーーーーー」ビクンビクン
死んでしまうのではないかと思われるが
この害獣はこんな状態でも生きている
摘出中にもかかわらず、切り取った箇所の傷がみるみるうちに塞がっていく
驚異的な回復能力だ
グシャグシャ ベチャッ
器官を摘出し終わった
アライさん「」ビクンビクンビクビクビク
腹の中はほとんど傷が塞がっていたので、あとは腹部を縫い合わせて完了だ
アライさん「」ピクピク
今回この行為に及ぶ前に野生解放をさせたのは、アライさんが途中で死なないようにするためだ
予想通り驚異的な回復力で傷を塞ぎ、死ぬことはなかった
しかし、アライさんの回復スキルは手をこすり合わせることで発動するはずだ
今回はそんな余裕はなかったはず
なぜだろうか?
恐らくそれはこの痙攣に原因があると思われる
いつもならあの気持ちが悪いムーブをすることで発動するが
非常事態の痙攣がムーブの代わりになったのだと推測できる
アライさん「」ピクピク
現に痙攣がゆるいときよりも、痙攣が激しいときのほうが回復が著しいからだ
アライさん「」ビクンビクンビクン
俺「・・・・・」
こうして作業終了後、アライさんは自らのダメージを回復させるため
何度も何度も痙攣を繰り返すのだった
今日はここまで
乙でしゅ
この様子だと傷の修復はできても臓器の再生は不可のようですねぃ
復讐相手の生きがいをとことん奪い簡単には死なせないスタイルには感服いたします
良いねえ
やっぱこのスレがアラ虐ssの中でわ1番だわ
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~33日目
アライさん「」ピクピク
アライさん「い・・・・・い・・・た・・・・ひ・・・・」ピクピク
先日のダメージは相当深刻だったのだろう
未だに回復しきっていない
ガチャ
俺「まだくたばっていないようで嬉しいぞ」
アライさん「ひ・・・・あ・・・・・やめ・・・・」
内蔵への痛みは、命を握られるような、そんな感覚を覚える
今までにない、今までとは質の違う痛みと拷問に恐怖を覚えたアライさんは怯える目で俺を見る
今までの傲岸不遜な態度はどこへ行ったのだろうか
俺「だいぶ弱っているな」
アライさん「こ・・・・・こ・・・あ・・・い・・・で・・・・・の・・・だ」
弱っているからと言って、ここで手を緩める訳にはいかない
やっとここまで害獣を追い詰めたのだから
俺「おい、糞漏らし」
アライさん「ひ・・・・・い・・・・・・いあ・・・・・・」ビクビク
俺「これを見ろ」
昨日害獣の腹部から取り出した器官を見せつける
アライさん「あ・・・・・う・・・・・」
俺「お前を繁殖出来なくした」
アライさん「え・・・・・あ・・・・・?」ピクピク
俺「これはお前が増えるのに必要な器官だ、迷惑だから取り除かせてもらった」
アライさん「・・・・・・・の・・・・・の」
俺「お前はもうちびを増やすことは出来ないんだよ」
アライさん「そ・・・・・・そん・・・・・・あ」
俺「もう二度とだ、ちびにはもう会えない、増えることは出来ない、天下も取れない」
アライさん「え・・・う・・・・・あ・・・・・・」
アライさんは暴れることなく、泣き叫ぶことなく、涙を流す
自分の中で最も大事なものを奪われたその事実を静かに理解したようだ
アライさん「う・・・・・・・え・・・・・・」シクシク
今までにない反応だ
泣き叫んで駄々をこねるのではなく、ただ静かに涙を流す
動物にとっての使命を果たせないということは、この害獣にとって最も大きい欲望を果たせなくなったということ
生物が自覚しないまま持って生まれた生きる理由、希望を今この瞬間に破壊したのだ
俺「・・・・・」
コツコツコツ
アライさん「!!・・・・・ひぁ・・・・」ビクビクブルブル
俺がただ近づいただけでアライさんは悲しげだった表情を恐怖に歪める
目を見開いて怯え、拒絶する
しかし逃げられない
俺「・・・・」ブンッ
アライさんに拳を振り上げる
アライさん「あ・・・ひぃ・・・・・・」ブルブルブル
アライさん「う・・・・・」ジョワァァ
アライさんは失禁してそのまま意識を失った
害獣はこの日ついに屈服した
今日はここまで
最近MMDが面白くて中々SSが進みません
申し訳ないです
閲覧ありがとうございます
続けます
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~34日目
昨日から害獣の元気がない
根拠のない自身に溢れたうるさい存在が、まるで違う生物のようだ
俺「さて、今日も続けるとしようか」
アライさん「の・・・・・のだぁ」
今日もアライさんは椅子に鎖で縛り付けられて自由を奪われた状態だ
アライさん「動けないのだ・・・・」
俺「おい、これが何か分かるか?」
アライさん「わからないのだ、お願いなのだアライさんに酷いことをしないでほしいのだ」
俺「やすりだよ、これでお前を削っていく」
アライさん「なんかわからないけど、きっと痛いことなのだ」
俺「そうだ、とっても痛いことだ」
ヤスリをアライさんの足のさきっぽにくっつけ、削りを開始する
ゴシゴシゴシゴシ
アライさん「痛くないのだ、きっと大丈夫なのだ」ビクビク
まだ皮膚しか削っていない
どんどん削っていく
ゴシゴシゴシゴシ
アライさん「あ・・・・・いっ・・・・いたっ」
皮膚が削り終わり、肉を削り始める
アライさん「いたいのだぁ・・・・・・うっ・・・うぅ」
肉を削られ始め、足の指の先が真っ赤に染まっていく
その痛みにアライさんは耐え続ける
アライさん「うっ・・・・・・いた・・・・・・・・のだぁ」
たただた忍び耐え続ける
目に涙をためて、歯を食いしばりながら
だが・・・・・
ガリッ
アライさん「うぅ・・・・・・あ・・・・・ああああああああああああああああああ!!!」
アライさん「いやあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
突如現れた激しい痛みに絶叫を始める
ガリガリガリ
アライさん「やめるのだ! やめるのだ! やめるのだああああああああああ!!」
ヤスリが骨に到達したからだ
アライさん「いあああああああああああああ! いやああああああああああああああああああああ!!!」
ガリガリガリ
アライさん「ひっ・・・・!! ひぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
足の指を削り終わり、ひとまず終了する
アライさん「ひ・・・・ひー・・・・・フー・・・フー」
押し寄せる痛みにアライさんは息を荒くして耐え抜いた
痛みに抗おうと、必死な様子が表情に現れている
アライさん「うぅ・・・・・・ひっく・・・・・・ぐすっ」
アライさん「のだぁ・・・のだぁ・・・・・ぐすっ」
もちろんこの後はもう片方の足の指を処理する
次は違う方法を取ってみよう
まずは釘とトンカチを用意する
アライさん「なにをするのだ、それは何なのだ・・・・」
俺「・・・・・」
アライさん「やめるのだ、近付かないでほしいのだ!」
アライさん「お願いなのだ! お願いなのだ!」
アライさん「やめて・・・・やめて・・・・・こないで・・・・・なのだ」
俺「・・・・・」スッ
アライさんのもう片方の足の指に釘を据えて
アライさん「お願いなのだ・・・・・ひっく・・・・ぐすっ・・・・やめるのだ・・・・」
トンカチで指の関節に釘を打ち込む
ガンッ!
アライさん「いびやあああああああああああああああああああああああ!!!」
アライさん「あうっ! あうっ!」
指の骨を断裂させるように釘を打ち込み、害獣の痛覚を激しく刺激する
アライさん「やめ・・・・・おねが・・・・・・ぐすっ」
もう一本の指を・・・・・
ガンッ!!
アライさん「いびぃ!!!」
打ち込む!
アライさん「いああああああああ!!!」
さらにもう一本釘を用意する
アライさん「ひっ!」ビクッ
アライさん「お、おねがいなのだ。 アライさんもう痛いのやめてほしいのだ」
アライさん「お願いなのだ! なんとか・・・・なんとか・・・してh」
ガンッ!!!
アライさん「あいっ!!」
アライさん「いピッィィィィィィぃ!!」
アライさん「あっ・・・・あうっ・・・・・」ガクガク
俺「ヒト様が頼むときはどうするか・・・・・わかっているか?」
アライさん「ひっ・・・・・あ・・・・やべて・・・・」
俺「敬語だろ? お願いしますだろ」
アライさん「ひっ・・・あ・・・・え・・・・・」
俺「しゃべれんのか?」
アライさん「お、お願いします! お願いします! お願いします! なのだ!」
俺「なのだ・・・・・じゃねぇだろ!!!」
ガンッ!!!
アライさん「あいっ・・・・・いぎゃあああああああああああああああああああああ!!!!」
アライさん「うぐっ・・・・・・ぐすっ・・・・・お願いします・・・・お願いします・・・・」
俺「・・・・・・」
アライさん「だから・・・・・やめるのだ」
俺「・・・・・・」
アライさん「やめ・・・・るのだ・・・・」ブルブルブル
俺「やめるのだ・・・・・・じゃねえだろ」
アライさん「ひぃ・・・・・・・」ビクビク ガクブル
俺「やめて下さいだろうがぁ!!!!!」
ガンッ!!!!
アライさん「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
最後の指の関節に釘を打ち終わる
各足の指から釘を生やして、アライさんは汚らしく泣き叫ぶ
アライさん「もう・・・・・・もう・・・・・やめるのだ・・・・・」グスッ
俺「まだ・・・・・教育が足りないか」
アライさん「あっ・・・・・」
アライさん「お願いします!! お願いします! お願いします!!」
アライさん「やめて下さい! やめて下さい! お願いします! お願いします!」
俺「・・・・・」
アライさん「ひっ・・・・・うぅ・・・・・・・のだぁ・・・」ビクビクブルブルブル
アライさん「の・・・のだぁ」ブルブルブル ブッブブブブーブリブリブリ ジョワァ
この害獣には立場をわからせる必要がある
まだまだ終わらせない
そう、これからが本番だからだ
今日はここまで
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~35日目
アライさん「・・・・・・・」
アライさん「痛いのだ・・・・」ズキズキ
昨日削り取られた指と釘を打ち込まれた箇所が痛む
削り取られた傷はほとんど塞がっているが、まだ痛むようだ
しかし厄介なのはもう片方の釘である
動かす度に激痛がはしり、止むことがない
ガチャ
アライさん「!!」ビクッ
俺「・・・・・」
アライさん「ひぃ・・・・・えぅ・・・・」ガタガタガタガタ
俺「・・・・・」
アライさん「や・・・・やめ・・・・・・こないで・・・・」
俺「・・・・・」
ガッ
アライさん「いびっ!」
アライさん「の・・・のだぁ・・・」
俺「・・・・・・今日は」
アライさん「!」
俺「今日は、何をしようか」
アライさん「の・・・のだぁ・・・・」ビクビク
俺「・・・・・」スッ
アライさん「え・・・え・・・い・・・あ・・・」
アライさんは俺の手に握られたやかんを目にして怯え始める
そう、手に持っているのは何の変哲もないただのやかんだ
ただし、やかんの口からは湯気が漏れている
俺「熱処理を」
アライさん「お願いなのだ! やめるのだ!」
俺「する」
ゴポゴポゴポジュワァ
アライさん「いびぃぃぃぃぃぃぁあああああああああああああああ!!!」
俺「バイキンは、消毒しなければいけない」
アライさん「うぅ・・・・・うぅー・・・・・ぐすっ」
アライさん「やめるのだ・・・・・・アライさん苦しいのだ・・・・・もう・・・・・やめてほしいのだ・・・・」
俺「昨日教えたはずだ」
アライさん「いたいのだ・・・・・」
俺「頼むときはどうするのか・・・・・・言ったはずだ・・・・」
もう一度アライさんの目の前にやかんを突き出す
アライさん「ひっ! お・・・・・おねがいなのだあああああああああああああ!!」
アライさん「やめて・・・・やめてくださいなのだ―!!!」
俺「・・・・・・・」
俺「なのだ・・・・・・じゃないだろ」
アライさん「やめてほしいのだ!」
ガッ!
アライさん「いびぃ!」
アライさん「いたいのだ・・・・・どおしてアライさんが・・・・」
俺「おい」
アライさん「ひっ! やめて! やめてほしいのだ!」
俺「どうやら話を理解できるほどの知能はないようだな」
アライさん「あっ・・・・・や、やめてください」
アライさん「お願いします・・・・・お願いします・・・・やめて下さい」ボロボロ
コポコポコポ ジュワァ
アライさん「あっつ・・・・・いびあああああああああああああああああああああああああああ!!!」
アライさん「あついのだ! あついのだ! あついのだああああああああ!!」ギシギシ ガシャガシャ
再度熱湯をかけられ、アライさんは激しく暴れる
皮膚は赤く腫れ上がり、水ぶくれが出始める
アライさん「うぅ・・・・・アライさんの・・・・アライさんのお肌が・・・・」
アライさん「ぐすっ・・・・・・もうやめてください・・・・・」
アライさん「おねがいします・・・・・・」ボロボロ
俺「・・・・・」
アライさん「いやなんです・・・・・なのだ」
ジュワァ
アライさん「!!」
アライさん「あぎぃああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
アライさん「いぎぃ! いぎぃ! いぎぃ!!」バタバタ ガシャガシャ
俺「なのだ・・・・・じゃねえだろ」
アライさん「あっ・・・うあぁ・・・・・・・」
弱り、苦しむアライさんの顔面にさらに熱湯をぶちまける
アライさん「いいぴぃぃぃぃぃぃっぃい!!!!!!」ビクンビクン
熱湯をかけ終わるとアライさんは痙攣しながらわけのわからない鳴き声を上げる
アライさん「おぇ・・・・・あぴぃ・・・・・・ひびぃ・・・・」ビクビク
そしてアライさんの周囲が虹色に輝きだし、傷ついた体の修復を始める
アライさん「アライさん・・・・は・・・・・・」ビクンビクン
アライさん「アライさんは・・・・・・」
俺「もう一発やられたいか」
アライさん「ひっ・・・・・」
アライさん「やめてください! やめて下さい! やめて下さい!」
俺「もう一度 『のだ』『なのだ』 と言った場合、また続けるからな」
アライさん「お願いします! お願いします! もう嫌なんです! やめて下さい!」
アライさん「やめて下さい・・・・・」
アライさん「アライさんは・・・・・・アライさんは・・・・・なにもわるくないのに」
俺「何も悪くない・・・・・・だと」
アライさん「アライさんは悪いことをしていないのだ・・・・」
ガッ!!
アライさん「えぶっ!!」
アライさん「ひ・・・・ひどいのだ」ボタボタ
ガッ!!
アライさん「おあっ!」
アライさん「い、いたい・・・」
俺「お前のお得意の鳴き声を使うなって言ったはずだ」
アライさん「い・・・いたい・・・・・や・・・・やべで・・・・・」
弱々しい声で助けを求めるアライさん
そんな状態でも体のダメージは修復され続けていく
通常の外傷の他、熱によるダメージからもアライさんはすぐに回復するようだ
アライさん「アライさんは・・・・・わるくないのに」
俺「いい加減自分の行いを振り返ったらどうだ?」
俺「お前は今まで何をしてきた? ヒトを食べたり、ヒトの作ったものを奪ったり、そんなことを山ほどしてきただろ?」
俺「ヒトから幾度となく叱られて注意を受けてきたはずだ。 それでも何故改心しない」
アライさん「ヒトが悪いのだ・・・・・アライさんのものをうばったのだ・・・・アライさんのものなのに」
俺「フレンズだから善悪の区別はつくはずだ、こうして話すことが出来る知能もある」
アライさん「アライさんが取られたのだ・・・・・アライさんは悪くないのだ」
俺「問題を起こせばダメだと言われただろう? 子供の時に」
アライさん「でもアライさんはお腹が空くのだ、それにアライさんの見つけるものはヒトのものじゃないのだ」
アライさん「アライさんのものなのだ」
俺「・・・・・」
俺「害獣が」
ドガッ! ベキッ! バキッ!!
アライさん「いびぃ! いぎゃあ! びぃぃぃ!! ひいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
俺「・・・・」
アライさん「ハァ・・・・・ハァ・・・・・・ウァ・・・・」ボロボロ
どんなことでも悪いことだと認めない害獣は今日という日を乗り越える
明日からはさらなる困難が待っていることだろう
今日はここまで
ゲームは期待しないでおいて下さい
まだ勉強中なので途中で挫折するかもしれないので
でもアライちゃんは可愛がりたいです
長らくおまたせしてしまってすみません
久しぶりに続きを投下します
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~36日目
今日は少し変わった所にいる
会員1「俺さん今日もいますね」
俺「どうも」
ここはアライさん保護団体のセミナー会場
いかにアライさんが可愛いか、アライさんとの共存についてを話す場だ
もっとも、理想的な話ばかりで成功している例は聞いたことが無いわけだが
何故かこの所このイカれた集会に顔を出すようになっている
会長「皆さん、今日もお集まりいただきありがとうございます」
会長「今日も我らの可愛い可愛いアライさんについて語りましょう」
今日も元気よく扉を開けて会長が部屋に入ってくる
会員1「待ってました」
会長「今日はアライさんについてのおさらいから始めましょう」
会長「アライさんについての知識を深めることによって、さらなるアライさんへの愛を確認するのです!」
会員3「その通りなのだー!」
そしてアライさんについての講義が始まる
会長「早速アライさんへの愛が溢れていますね! では始めましょう」
会長「アライさんとはアライグマのフレンズです」
会長「フレンズとは動物がサンドスターの反応によって人間の姿になったものをいいます」
会長「フレンズはその名の通り人間に友好的でいい子たちばかりです」
会長「もちろん元は動物ですから、みんな可愛いんですよぉ」
会長「その中でも最も可愛く偉大なのが!」
会員達「アライさんなのだー!!」
会長「そうです、アライさんなのです」
俺「・・・・」
会長「フレンズは元になった動物の特徴が受け継がれています」
会長「もちろん我らのアライさんにもその特徴が現れています」
会長「まずはその見た目! とても愛らしくキレイです」
会長「ものをとてもよく洗うし清潔です」
会員3「本当によく洗っているのを見かけるよねー」
会員4「他のフレンズよりもよく洗ってるね」
会員5「やっぱりアライさんは偉大だな」
俺(あのクソ漏らしが清潔? あれは単なる捕食行動にすぎない)
俺(あの害獣は節操なく捕食行動を起こしているだけだ)
俺(それにゴミパンダの名称で知られるようにゴミあさりが習性と言っても過言ではない。 とても不潔な生物なんだ)
俺(いや、存在自体がゴミだからゴミパンダというのもあるがな)
会長「ちょっとおっちょこちょいなところがまた可愛いですよね」
会員1「その通り!」
会員3「何やっても可愛いのがアライさんだ」
会長「可愛いだけがアライさんじゃないんです! アライさんはとってもたくましいんです」
会長「まず、どんな状況でも生きていける環境適応力! 生命力!」
会員1「やっぱすごいよねー! アライさんは」
会長「アライさんはどんなものでも食べます。 他のフレンズと違って食べるものは一定ではありません」
会長「ヒトとの食事の機会があれば、とっても楽しいでしょう」
会長「なんでも食べてとっても可愛いのがアライさんです」
会員3「アライさんと食事したいなぁ」
会員4「アライさんに食べ物あげたい」
会員5「きっととても美味しそうに食べるんだろうな」
俺(野生のアライさんに餌付けとかしてないよな・・・・)
会員達はアライさんに対しての欲望を語る
食べ物をあげたいなどと不穏なことを言うものも居るようだ
会長「それからアライさんは怪我をしてもすぐ治ります」
会員5「すごい! やっぱりアライさんは偉大だな」
会長「こうやって、アライさんは可愛いお手てをこすり合わせて怪我を直します」コスリコスリ
会員5「おぉー!」
会員1「なるほど、やっぱりこの動作はアライさん特有のものなんだな」コスリコスリ
会員3「すっごーい! やっぱりアライさんの行動は逐一かわいいよな」コスコスコス
会員4「ああ、アライさん・・・・」コスリコスリ
会員5「こうしてるとアライさんに近づけた気分になるな」コスリコスリ
コスリコスリコスリコスリコスリコスリコスリ
俺「」
会長につられて両手をこすり合わせる会員達
ハエガイジムーブで満たされる会場は異様な空気を放っていた
会長「さて、話がそれましたね」
会員1「アライさんが可愛いせいだな」
会長「アライさんは繁殖力も高いんですよ。 いっぱい赤ちゃんを生むんです」
会員5「へぇーすごいな」
会長「一回の出産で4~7匹は産みますね」
会員5「そんなに!?」
会員1「驚いただろう?」
会員5「ていうことは・・・・」ワナワナ
会員1「そういうことだ」
俺(この世は地獄になる!)
会員5「アライさんで満たされたこの世は天国だな!」
会員1「そういうことだ!!」
俺「」
会長「そしてアライさんは子供たちに並々ならぬ愛情を注ぎます。 まさに母の鑑!」
会長「それにね、見たことがない人も居るかもしれませんが。 アライさんの赤ちゃんはそれはもう極上に可愛いんですよ」
会員5「赤ちゃん?」
会員1「おや? そう言えば君は新入りだったね」
会員5「ええ、赤ちゃんなんて見たことないです」
会長「ちょうどよかった、今映像を流しますのでしっかり見ててくださいね」
会員5「おぉ」ワクワク
会長がプロジェクターを使い、所持している映像を流し始めた
野アライさん『ふははははー、今日はいっぱいまんまるがとれたのだー』
会員1「ああー!!! 可愛いいいいいい!!」
会長「食べ物を手に入れて満足そうですね。 見て下さいこのぴかぴかの笑顔を!」
会員3「あ~、今日はこれを見るために来たようなもんだな」
野アライさん『ちび達! でてくるのだ! アライさんが戻ってきたのだ』
アライちゃん1『なのだー』ヨチヨチ
野アライさん『ちびがでてきたのだ、今日もちびは可愛いのだ』
アライちゃん1『なのだー』ヨチヨチ
野アライさん『あれ? 他のちび達は?』
巣穴から他の子供達が出てこないのを不思議に思ったアライさんは覗き込んで見る
アライちゃん2『すぅー・・・すぅー・・・』スピー
アライちゃん3『のだー・・・・のだー・・・』スピー
野アライさん『おねんねなのだ』
会員5「うわぁああああああああああ!!」
俺(うわぁ・・・・・)
会員5「なんて・・・・なんてかわいいんだあああああああああああああああ!!!」
俺(駆除してぇ)
会員5「ああああ! 連れて帰りたい! カゴに入れて! 早速飼う!!」
俺(カゴ罠に掛けて、殺処分!!)
野アライさん『ちび達! 起きるのだ! アライさんがごはんを持ってきたのだ』
アライちゃん2『ん・・・・のあー』パチッ
アライちゃん3『なのだ・・・・』モゾモゾ
アライちゃん2『なのだー』ヨチヨチ
アライちゃん3『なのだー』ヨチヨチ
アライちゃん1『はぐはぐ』クチャクチャ
野アライさん『こーら、まだみんな揃ってからなのだ』
アライちゃん1『キュー・・・・』クルルル
アライちゃん2『のだー! のだー!』バタバタ
アライちゃん3『なのだー』ヨチヨチ
野アライさん『みんな揃ったからまんまるを食べるのだ』
アライちゃん達『なのだー』
アライちゃん1『はぐはぐ』モチャモチャ
アライちゃん2『な~のだ~』キャッキャッ
アライちゃん3『もぐもぐ』ナノダー
野アライさん『ちび達が美味しそうに食べているのだ』
野アライさん『アライさんも食べるのだ』
会長「見て下さい、この幸せそうな親子を」
会員3「や、やばい・・・・可愛い死ぬ」
会員4「おぉ・・・罪も汚れも感じない、これこそ人類のフレンズ」
会員5「美味しそうに食べる姿はまさにアライさん」
俺(こいつら、あの作物はどこから持ってきたのか疑問を抱かないのか?)
アライちゃん達『むしゃむしゃ』クッチャクッチャ
俺(どうみても畑からだろ・・・・)
野アライさん『ふー』ゲフー
アライちゃん1『のだー』マンゾク
アライちゃん2『のあー』ゴロゴロ
アライちゃん3『なのだー』
野アライさん『さあちび達、食べたらお昼寝なのだ』
アライちゃん1『なのだー』ヨチヨチ
アライちゃん2『なのだー』ヨチヨチ
アライちゃん3『なのだー』ヨチヨチ
畑から盗んだ作物を平らげたアライさん親子は巣穴へと戻っていった
ここで害獣の生態を映した不愉快な映像は終了した
会員1「ああ・・・・・・可愛すぎた」
会員5「ヤバイ、可愛すぎてどうにかなりそう」
俺(気持ちが悪くてどうにかなりそうだ・・・)
会長「さて、いかがでしたか? とっても可愛いアライさん達の生態」
会員5「最高でした! この会に参加してよかった!!!」
会長「満足いただけてなにより。 さてそろそろお開きとさせていただきましょうか」
会員1「おっともうこんな時間か・・・・」
会員3「帰るとするか」
会長「明日も開催しますので、お時間が取れる方は是非ご参加下さい」
会員達「絶対参加だぁああああああ!!」
こうして本日のアライさんの会は終了した
あの気持ちが悪い害獣をここまで愛でられるとは・・・
いや、何も知らなかったあの頃の俺もアライさんを愛でていたな
しかしあの事件の後、奴らを知れば知るほど奴らがとても醜悪なものに見えた
彼らは奴らの悪事を知っていてなお、愛でているのだろうか
そして一番わからないことが
俺は何故ここに通っていたのかである
アライさんの愛を説く彼らを笑うために来ているのだろうか
いくら考えてもこの日は答えは出なかった
とりあえずここまで
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~地下室
俺「さて・・・・」
ギィ・・・・
害獣が監禁されている地下室の扉を開け放つ
獣臭と糞尿の匂いが部屋の中から漏れ出し、鼻を刺激する
アライさん「!!」ビクッ
それと同時に視界に入る一匹の害獣が怯えた目でこちらを見る
俺「・・・・・」
アライさん「ひぃ・・・ぁぁ・・・・・ま・・・またなのだ・・・」
俺の姿をそのつり上がった目で完全に捉えた時、害獣の表情は恐怖の色に染まった
俺「・・・・・」
アライさん「あ・・・・アライさんに・・・・アライさんに・・・なにをするのだ」
俺「今日も苦しんでもらう」
スッ・・・
俺はナタを取り出して害獣の問いに応えた
抽象的な一言だが、手にしたナタを見て自分の身に起こる危機を察知する
アライさん「や・・・・やめて・・・・・なの・・・・」
俺「・・・・」
アライさん「や・・・・やめて・・・・くだ・・・・さい」
想像力の乏しい頭の悪い害獣だが、今までの経験から何をされるのかわかったようだ
畜生に必要なのは学習ではない。調教こそが必要なのである
アライさん「あ・・・あの・・・」
傲岸不遜な害獣だが、今日は少し違う態度を見せた
アライさん「あ・・・・アライさんが悪かったのだ・・・・・」
俺「・・・・」
アライさん「ご・・・・ごめんなさいなのだ・・・・・・」
なんと害獣が謝罪の言葉を吐き出したのだ
アライさん「あ・・・・アライさんが・・・・悪かったのだ・・・・」グスッ
アライさん「お願いです・・・・・・もう・・・・いたいのは・・・・いやなのだ・・・」ボロボロ
アライさん「ごめんなさいなのだ・・・・・」
俺「鳴き声・・・・」
アライさん「な・・・なのだ・・・・」ボロボロ
俺「得意の鳴き声を、やめろって言ったよな」
アライさん「!!」
アライさん「ご、ごめんなさい! ごめんなさい! なのだー!!!」
俺「おい」
アライさん「ひっ! やめてください! やめてください!」
俺「・・・」
アライさん「い、いやなのだ・・・・いやなのだぁ」ブルブルブルブル
俺から視線をそむけて害獣は震え上がる
俺はそれを眺めながら一歩一歩床を踏みしめて害獣に接近する
アライさん「のだぁ・・・・のだぁ・・・」ビクビク
ふてぶてしかった害獣だが、度重なる虐待によってついにはその態度を改めつつあるようだ
俺「・・・」
アライさん「ひっ!」
そしてアライさんのもとにたどり着いた俺は静かにナタを振り上げ
アライさん「ぴぎぃ!!」
ナタの嶺をアライさんの肩に振り下ろした
アライさん「ううぅ・・・ぐすっ・・・・いたいのだぁ」
たったの一回ナタを振り下ろしたその後はただただアライさんを観察し続けた
アライさん「うぅ・・・」
暴力を振るわれなくても俺がその場に居るだけでアライさんは泣いて苦しんだ
自分をひどい目にあわせる可能性の高い存在が目の前に居るのだから当然のことだ
いつ飛んで来るかも分からない痛みにアライさんは怯えながらうつむいて震え続けた
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~37日目
会員1「俺さん、今日も来ていますね」
俺「どうも・・・・」
会員1「そろそろアライさんについて分かってきたんじゃないですか?」
俺「いえ、まだまだやつr・・・・アライさんについてはわからないことだらけです」
会員1「そうですか、じっくりこの会で学んでいきましょうね」
俺「お願いします」
会員1「そうそう今日はね、この間来なかった子を連れてきたんだよ。 紹介するね」
俺「・・・・」
会員2「こんにちはぁ、よろしくにぇ会員2だゆぉ」
俺「こ、これは・・・・」
会員1「そうさ、新しく入った会員2だよ。 アライさんと同じフレンズさ!」
俺「っ!!」
俺(あの害獣と・・・同じ!? だと!!)
会員2「今からお茶いれてくるにぇ、ねぇねぇ何のむ?」
会員1が連れていたのは当然アライさんとは似ても似つかないフレンズだった
同じフレンズなどという括りに俺は不快感を覚えた
会員1「動物園から脱走したこの子がフレンズ化して対応に困っていたので、私が引き取ってちゃんと教育してあげたのです」
会員2「ふわぁ~ アライさんて可愛いんだにぇ 早く会ってみたいな」
会員1「世間のアライさんの扱いはとても酷いものです! 我々が頑張ってそれを変えたい」
会員1「だからアライさんと同じフレンズのこの子を教育して」
俺「こ・・・・これでは・・・・・これでは・・・・・」
会員2「紅茶をいれてきたゆぉ」
会員1「フレンズたちから世間に呼びかけるのです」
俺(洗脳だ・・・)
会員2「アライさんはかわいいにぇ」
会員1「だろ? だろ? 教育したかいがあったわ」
会員2「アライさんは絶対に保護しないとにぇ」
会長「さあ、今日もアライさんについて語りましょうか」
会員1「まってました」
会員2「ふわぁ~やっとはじまるゆぉ」
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会長「おつかれさまでしたー」
今日は酷いものを見てしまった
なんてことだろう、まさかアライさんのために善良なフレンズへの洗脳まで行われていたなんて
まさかこの団体がこんなことまでやっていたなんて
思えばあの害獣の生態、悪行の数々を誰よりも知りながら愛護を唱え続ける連中だ
当然といえば当然なのかもしれない
それからのあの会員2は酷かった
会員2『アライさんは可愛いにぇ』
俺「・・・」
重苦しい気持ちのまま俺は会場を後にした
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会員1「今日も有意義な時間だった」
会員2「ほんとうだにぇ」
会員1「そうそう、俺はこれから用事があるから先に帰っててくれ」
会員2「わかったゆぉ」
会員2は用事があると言った会員1をおいて帰宅した
会員2「今日もアライさんは可愛かったなぁ・・・ん?」
ガサガサ
会員2「何の音かな?」
何やら道の向こうからガサガサと音を立てている何かが居る
ゴソゴソ
野アライさん「今日はごはんがいっぱい取れたのだ」
野アライさん「ちび達にもいっぱい食べさせるのだ」
会員2「うわぁ~」
音の正体はなんとゴミ箱をあさっていたアライさんだった
これ同じフレンズであってもアライさん>>その他って扱いにしてるよね、会員
>>929
それはもちろんアライさん優先ですね
野アライさん「ヒトがおいていく食べ物はおいしいのだ。 アライさんはぐるめだからじゃんじゃん持っていくのだ」
ゴミ箱をなぎ倒し袋を破きながらアライさんはゴミを抱える
野アライさん「ふははははー・・・ん? 誰か居るのか?」
会員2「アライさんだぁ」
野アライさん「おまえアライさんをしっているのか?」
会員2「本物のアライさんだゆぉ! お話しちゃった!」
野アライさん「おまえはだれなのだ?」
会員2「会員2だゆぉ、アライさんのふぁんだよ」
野アライさん「おまえアライさんのふぁんなのか?」
会員2「そうだゆぉ」
野アライさん「ふははははーアライさんは偉大なのだー」
会員2「そうだにぇー」
アライちゃん1「なのだー」ヨチヨチ
会員2「ふわぁ~!! 可愛いゆぉー!!」
野アライさん「ちびがでてきたのだ、アライさんのちびなのだ。 とっても可愛いんだぞー」
会員2「ねぇねぇ、なでてもいい?」
野アライさん「とくべつにきょかしてやるのだ」
会員2「えへへへ、可愛いにぇ」
野アライさん「そうなのだ、アライさんのちびは可愛いのだ」
会員2「可愛いにぇ可愛いにぇ」
アライちゃん1「な~のだ~♪」
野アライさん「アライさんのちびはとっても可愛いのだ。 ありがたく思うのだ」
会員2「やっぱりアライさんは可愛いにぇ」
アライちゃん1「なのだー」
更新遅くてすみません
ぼちぼち書いていきます
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~38日目
~自宅
午前中の拷問が終了し、居間で仕事の資料を読んでいる時だった
ピンポーン
俺「来たか」
チャイムが鳴り響き来客が来たことを告げる
駆除屋1「久しぶりだな」
俺「よく来たな」
駆除屋1「挨拶はいいから仕事の打ち合わせをしようぜ」
来客は何度か仕事で一緒に作業をしたことのある駆除屋1だった
彼は普段からアライさんを積極的に狩るアライさんハントのスペシャリストだ
ここより少し離れた地域で勢力的に活動し、地元では丁寧な仕事をする駆除屋として評判である
俺「最近は一人で活動することが多いんだが、今回ばかりはそうも言っていられない」
駆除屋1「ああ、今回は規模が違う」
俺「アライさん生息域の一斉駆除」
駆除屋1「奴らは人の生活圏に住み着いては暴れまわる」
駆除屋1「人の生活圏に巣を作ることができなくても近隣の山や森で他の動物やフレンズを押しのけて生活をする」
俺「そして人の生活圏に降りてきては悪さをする」
駆除屋1「その通り」
アライさんは環境適応力が高く大抵の場所で生活できる
動物なので山や森に住むものも多いようだが人間の生活する建物や路地裏などを狙って住み着く場合が多い
そういった場合は建物にダメージを与えてダメにしてしまう危険がある
人間の生活圏に住み着いたアライさん達は人間に危害を加えたり食料を奪ったり衛生的な被害をもたらすのだ
山や森で生活するアライさんも油断ならず、大抵は人里に降りたり田畑を荒らしたりするなどの迷惑行為をしている
駆除屋1「今回の仕事は森林区域の駆除。 範囲は地図上のここからここまで・・・」
俺「広いな」
駆除屋1「近隣のアライさん被害の状況からおそらくこの範囲で生息していると考えられている」
駆除屋1「そうなると街や畑から近い森林地域のこのあたりまでが行動範囲かと思われる」
俺「・・・」
駆除屋1「?」
俺「ここも駆除区域に追加してほしい」
駆除屋1「なるほど確かに」
俺「このあたりは食用の木の実がなる木がたくさん自生している」
駆除屋「ここは日当たりはいいし温かい場所だからこのあたりでアライさんは繁殖しているだろうな」
駆除屋1「この範囲だと多分成体のアライさんが少なくとも5匹以上は居るだろうな」
俺「幼体は数十匹・・・百匹はいるかも知れないな」
駆除屋1「うげっそれはいやだなぁ」
俺「繁殖に成功したアライさん共は森の奥まで行っているのかなぁ」
駆除屋1「多分それはないと思う。 それ以上奥だと食料が少ないし巣を作れるところも少ない」
駆除屋1「食料事情はここが一番だしここより手前の方が人里に降りやすいし畑も近い」
俺「確かにそうだな」
駆除屋1「そしたら罠の種類と数をまとめておいてほしい。 依頼人には駆除区域の件を話しておくよ」
俺「了解、お願いするよ」
駆除屋1「・・・」
俺「?」
駆除屋1「なあ、まだ研究所の依頼を受けてるのか?」
俺「さあ・・・」
駆除屋1「俺も以前に依頼を受けたことがあるけど無理だったわ」
俺「そうか、大変だもんな」
駆除屋1「それにやってることがヤバイ」
俺「・・・」
駆除屋1「分かっているんだ、お前が研究所とやり取りしているのを」
俺「何で?」
駆除屋1「この家に入ってから何か臭うんだよな」
俺「駆除屋だからな」
駆除屋1「そうじゃない、居るんだろ? 害獣が」
俺「・・・」
駆除屋1「なぜ手を貸す? 研究所に任せればいいじゃないか」
俺「場所がないんだよ」
駆除屋1「場所?」
俺「そう、研究所と言ってもそれはアライさんだけの話じゃない」
駆除屋1「そうかもな」
研究所とはアライさんだけのものじゃなく、フレンズの研究を行っている施設だ
そこではフレンズの飼育、観察、生態の調査が行われている
当然その中にもアライさんはいるのだが、研究規模は小さい
フレンズ研究所の職員は基本的にフレンズに友好的であり
アライさんという生物に対しても世間に比べて寛容である
奴らの害獣行動に対しても種の個性として捉えており、被害対策研究はなされていなかった
生態研究が目的なので当然ではある
しかしそんな研究所の環境の中、生態研究の一環としてアライさんの被害対策に乗り出した研究者も少ないながらも存在している
それは近年アライさんの個体数の増加、それに伴う被害の報告は無視できないものになっているからだ
(通常フレンズはその名の通り穏やかで友好的なものであり、基本的に人間に危害は加えないはずである)
研究所内には他のフレンズとの行動の違いにおかしいと気づき始めた者や実際に被害にあった者が現れ始めている
だが現実問題フレンズの研究所でアライさんの駆除研究やアライさんを使用した実験などを行うのは未だに難しいことである
駆除屋1「だがやめておいたほうがいい」
俺「だめだ、害獣は駆除しないといけない。 その研究をしなければいけないんだ」
駆除屋1「・・・」
駆除屋1「辛くないのか」
俺「何がだ」
駆除屋1「本当は辛くないのか」
俺「何が言いたい」
駆除屋1「お前は・・・お前は本当は」
俺「話はここまでだ。 仕事の準備に取り掛かるぞ」
駆除屋1「・・・・わかった」
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~会員1宅
会員1「すまん、急に仕事が入ってしまった。 すぐに行かないといけない」
慌ただしく会員1は自宅を出る準備をしていた
この男は少し前、フレンズ化したアルパカを引き取り一緒に暮らしている
会員2「わかったよ、たいへんだにぇ」
会員1「多分泊まりになるからめしは適当に済ましてくれ」
会員2「いいよぉがんばってにぇ」
会員2「・・・」
会員2「さて、いこうかな」
会員2は会員1が外出した後、すぐにある場所へ向かった
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アライちゃん1「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん2「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん3「なのだー」ヨチヨチ
野アライさん「ちび達はアライさんに似てとっても可愛いのだ」
人通りの少ない路地のゴミ捨て場にアライさん達は集まっていた
会員2「おまたせー、アライさん」
野アライさん「やっと来たのだ遅いのだ」
会員2「ごめんにぇ、またせちゃったにぇ」
野アライさん「そんなことよりアライさんはお腹がすいたのだ、早く食べ物をよこすのだ」
会員2「はいどうぞぉ」
野アライさん「いい匂いがするのだぁ」バッ
アライさんは会員2の腕から食べ物を奪い取ると汚らしく貪った
野アライさん「美味しいのだ! おいしいのだ!」ガツガツ
会員2「あわてんぼうのアライさん可愛いにぇ」
アライちゃん1「なのだー」ヨチヨチ
会員2「アライさんの子供だよ、今日も可愛いにぇ」
アライちゃん2「のだー・・・」グゥー
会員2「おなかすいてるの? アライさん?」
野アライさん「はぐはぐ!」ガツガツ
会員2「アライさん?」
野アライさん「アライさんはとってもお腹がすいているのだ! 食べるのに忙しいからお前がちびにえさをやるのだ!」ガツガツ
会員2「わかったゆぉ、アライさんの子供に餌をあげられるなんてかんげきだよぉ」
会員2「どうぞーはいどうぞぉ」
アライちゃん1「なのだー」
アライちゃん2「はぐはぐ」クッチャクッチャ
アライちゃん3「なのだー」クッチャクッチャ
野アライさん「はぐはぐ」クッチャクッチャ
会員2「一生懸命食べてるにぇ」
野アライさん「ふぅー」ゲフゥー
野アライさん「おいしかったのだ。 次からも持ってくるのだ」
汚らしく食べ散らかし図々しく次回の食べ物を要求するアライさん
会員2「わかったゆぉ」
それに対して会員2は嬉しそうに承諾した
野アライさん「じゃあアライさんは行くからちゃんと食べ物をもってくるのだ」
会員2「じゃーねー」
アライちゃん1「なのだー」シッポフリフリ
アライちゃん2「なのだー」バイバイ
アライちゃん3「うー」ブリブリブリ
アライさん達と別れた会員2は満面の笑みで帰途についた
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~39日目
アライさん「いたいのだ! いたいのだ! いたいのだ!!」
今日も変わらず壮絶な苦しみがアライさんを襲う
アライさん「いぎゃあ! いぎゃあ!」
害獣の泣き叫ぶ声が密室に響き渡る
アライさん「あぶ・・・・えぅ・・・・」
顔面をじゃがいものように腫らしながら声にならない悲鳴をアライさんは上げていた
その叫びは目の前の男にやめるように要求しているのだろうか。それとも思い当たらない自分の罪を謝罪しているのだろうか
どちらにせよこの苦しみが終わることはない
終わらせる権利を唯一持つ目の前の男がそれをやめる気がないからだ
ガンッ
アライさん「ぴぎぃ!!」
アライさん「うぐっ・・・うぐっ!!」
アライさん「」ビクンビクン・・・・ビクビクビクビクビク
俺「・・・」
脳にダメージを与えてしまったのだろうか
アライさん特有の死に際におこす痙攣をし始めた
アライさん「」ビクンビクンビクンシッポブンブン
俺「・・・」
その様子をただただ観察する
しかしここでアライさんの息の根を止めてしまっては元も子もない
だが男はアライさんを観察する
なぜだろうか。それは分かっているからだ
これはただの痛みに対する体の拒絶反応であり、アライさんの脳にはダメージを与えていない
俺「・・・」スッ
ガンッ!!!
アライさん「!!!」
手に持ったナタを大きく振りかぶってアライさんの頬を殴りつける
アライさん「の・・・のあ・・・」
アライさん「はっ!」
正気を取り戻し目の前の存在を認識する
アライさん「あ・・・」
アライさん「のだああああああああああああああああああ!!」
俺「・・・」
アライさん「のだあああああ!! のだあああ!! のだあああああ!!」
アライさん「ゆるしてええええええ!! ごめんなさいいいいい!! ごめんなさいいいいいいいいいい!!」
アライさん「ひいいいいいいいいい!! ひいいいいいいいい!!」
アライさん「ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい!!」
恐怖に支配され、悲鳴と謝罪の言葉を繰り返す
もっとも謝罪はするものの罪の意識は当然無い
うるさく暴れるアライさんを
俺「・・・」スッ
ヒュッ!
アライさん「いいいいいいいいいいいい!!!」
ザクッ!!
ナタで切りつけ右足を切断した
アライさん「あ・・・・・あああ」ゾワゾワ
アライさん「痛いのだああああああああああああああああ!!!」
アライさん「あらいさんのあしがああああああああああああああああああ!!!」
切断された痛みでアライさんは暴れるが縛り付けられているのでのたうち回ることもできない
俺「・・・」スッ
そして泣き叫ぶアライさんを追い詰めるように
ザクッ
もう片方の足を切断した
アライさん「ぴぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
切断面から勢い良く血が吹き出し、一層大きな叫び声を上げてアライさんは気絶した
--------------------------
会員2「アライさーん、こんにちはぁ」
野アライさん「おーおまえかー」
今日も会員2はアライさんに会いに行っていた
しかし先日とは違ってその手には食べ物は握られていなかった
会員2「ごめんにぇ、今日は食べ物持ってこれなかったんだゆぉ」
野アライさん「なにー! それじゃ困るのだ!」
会員2「ごめんにぇ」
野アライさん「アライさんが可哀想なのだ! 食べ物を持ってくるのだ!」
会員2「でも・・・今日は」
野アライさん「うぬぬー・・・」
会員2「うぅ・・・」
アライちゃん1「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん2「のだー」グゥー
会員2「ごめんにぇおなかすいてるよね」
会員2「よしよし」ワシャワシャ
アライちゃん2「なのだー」ワシャワシャ
野アライさん「あー! なんでちびをさわっているのだー!」
会員2「え?」
野アライさん「ちびをさわるきょかをしたおぼえはないぞー!!」
会員2「そんな・・・」
野アライさん「ぐぬぬー・・・おまえー! 食べ物がないからってちびを食べようとしたなー!」
野アライさん「こいつーやっつけてやるのだ」ボコボコ
会員2「うわぁぁぁん いたいゆぉー!」
野アライさん「こいつめー!」
会員2「やめてにぇ! やめてにぇ! いたいゆぉ!」
アライちゃん1「なのだー」ヨチヨチ
野アライさん「ふははははー」
会員2は為す術もなくアライさんに暴行され続けるのであった
--------------------------
会員2「い・・・いたいゆぉ」ボロボロ
野アライさん「ふぃー中々しぶといやつなのだ」
野アライさん「動いたら余計にお腹が空いたのだ」
野アライさん「そうなのだ、こいつをごはんにするのだ」
会員2「ひっ」
野アライさん「さーおとなしくするのだ」
会員2「うわぁあああん! こわいゆぉー!!」
野アライさん「ちび達はそだちざかりなのだ。 こいつでお腹を満たすのだ」
会員2「やめてよぉ!」ジリジリ
野アライさん「おいしそうなのだぁ」
会員2「ひぃっ! じょ、じょうだんだよね」
野アライさん「ふははははーじゃくにくきょうしょくなのだぁ・・・ん?」
野アライさん「まずいのだ! ヒトが来たのだ! ちび達! こっちに来るのだ!」
アライちゃん達「なのだー」ヨチヨチヨチヨチ
ゴミに群がるゴキブリのようにアライさんの腕にアライちゃん達は集まり
それを抱えてアライさんは去っていった
会員2「うぅ・・・・・」ボロボロ
会員2「な・・・・なんで・・・・」
会員2「いたいゆぉ・・・」
会員2「なんでアライさんが・・・・・」
会員2「きっと悪いことをしちゃったからいけなかったんだにぇ」
会員2「そうでもなきゃ、あの偉大で可愛いアライさんがこんなに酷いことをするはずがないんだゆぉ・・・」
会員2「ましてや食べるだなんて狩りごっこのための冗談なんだよ。 きっとそうなんだよ」
信じていたアライさんにひどい目に合わされた会員2は状況を飲み込めずにいた
そんな時だった
駆除屋1「大丈夫ですか!!」
会員2「!!」
駆除屋の男が話しかけてきたのである
駆除屋1「こんなに怪我をして」
会員2「だいじょうぶだよぉ こんなの大したことないよぉ」
男が見た限り、噛まれた痕や引っ掻いた傷が目立った
間違いなく世間で有名な害獣の仕業だろうと確信した
駆除屋1「アライさんに襲われたんですね」
会員2「違うゆぉ」
駆除屋1「え?」
会員2「アライさんはそんなことする子じゃないよ」
駆除屋1「でも・・・」
なんと被害に会ったフレンズはアライさんにやられたことを否定した
会員2「きっとアライさんに悪いことしちゃったんだにぇ だからこんなことになったんだよ」
駆除屋1「そんなわけ無いでしょ! こんな怪我をさせるなんて普通じゃない!」
会員2「アライさんは可愛くていい子なんだゆぉ! そんなことしないゆぉ」
駆除屋1「フレンズだからってアライさんは別物なんだよ。 あなたはフレンズだから他者を悪者扱いしないのかもしれないけど」
会員2「アライさんはいい子なんだゆぉ!」
暴行を加えられたにもかかわらずこの状況を何かの間違いだと譲らない
害獣としてのアライさんを知らないかのように被害者は擁護し続けた
駆除屋1「見た感じあなたヒトと一緒に生活しているでしょ。 アライさんについてはニュースとか見てれば知ってるはずだよ!」
会員2「アライさんは世間から誤解されているんだゆぉ! アライさんはいい子なんだゆぉ!」
駆除屋1「だからぁ・・・・・?」
駆除屋1(おかしい、通常のフレンズが良い子だとは言えアライさんについてはヒトと生活していればある程度の知識は身につくはず)
会員2「食べ物を持っていかなかったから怒っちゃったんだにぇ。 自然で生きるアライさんにとっては死活問題なんだゆぉ」
駆除屋1「食べ物をあげていたのか!? 特定在来害獣への餌付けは犯罪だぞ!」
会員2「アライさんが可哀想なんだゆぉ!!」
駆除屋1(こんなにかばうなんて何かあるのか?)
駆除屋1「もしかしてそのアライさんって友達?」
会員2「そうだよ、この前会って食べ物をあげたら友達になったんだゆぉ」
駆除屋1「なるほど・・・」
駆除屋1(多分向こうは友達とは思っていないだろうな、利用すべき対象としか見ていないだろう)
駆除屋1「家まで送るよ、その状態では歩けないだろうし」
会員2「ありがとぉ」
駆除屋1「ところで何でそんなにアライさんがすきなの?」
会員2「アライさんはにぇ偉大なんだゆぉ」
駆除屋1「ん?」
会員2「いっつも集会でにぇ、アライさんの素晴らしさについて話し合っているんだゆぉ」
駆除屋1「集会?」
会員2「みんなアライさんが大好きでね、アライさんを皆で愛でたりアライさんの生き方を助けるための話し合いをしてるんだゆぉ」
駆除屋1(アライさんの生き方を助ける? 何を言っているんだ?)
駆除屋1(アライさんは特定在来害獣だ、保護や餌付けなどやっていいわけがない)
駆除屋1(駆除行動以外での接触は法律で禁止されている)
会員2「アライさん保護団体のね、せみなーっていうんだよ」
駆除屋1「保護団体・・・だと」
会員2「そうだゆぉアライさんはいい子でね、悪くなんかないんだゆぉ」
駆除屋1「そうか・・・」
駆除屋1(そういうことだったか)
会員2「次こそはアライさんに食べ物をもっていかないとにぇ」
駆除屋(なんてことだこいつはだめだ・・・)
駆除屋(おぞましい人間の思想にこんなに染まってしまって)
フレンズは無垢な存在である。確かに世間で害獣として有名なアライさんにも優しく接するのは当然だ。
だがそれはあらゆる存在に分け隔てなく優しいといったものであり、アライさんを崇拝すると言ったものではないはず。
会員2「アライさんは偉大なんだゆぉ」
そのフレンズを人間の勝手な思想で汚してしまうことになるとは
恐らく、この子は・・・
確かにアライさんも人間に害をなす存在として人間の都合で駆除されている
今回のこの子の件と同じくアライさんも人間に翻弄されている・・・
駆除屋1「・・・」
アライさんが翻弄されている?
確かに何も知らなければそう見える
実際はそんな単純なことではないのだ
アライさんは人間に限らずあらゆる生物の脅威として存在している
生態系への影響、凶暴性、繁殖力どれをとっても一級品だ
さらにフレンズ化による生物としての機能の向上、これはとても厄介だ
まぬけでバカだが、元になった生物であるアライグマよりも体は大きく出来ることも増えている
標的としては大きくなったが繁殖手段も増え、万年発情期状態で害獣の新しい個体が毎月(毎週?)のように誕生している
生き延びるために知恵を使い着実に個体数は増えていくのだ
その結果、作物の被害、建物の損傷、住民の健康被害、生態系の破壊が急速に進んでいる
本来生物の進化の過程では存在し得ないフレンズという生き物による自然破壊が起きているのだ
会員2「うう・・・いたいゆぉ、でもアライさんはわるくないんだゆぉ」
この状況を見るとフレンズという生き物は脅威に思われるが問題なのはあの害獣だけなのだ
優しい世界にただ一つだけ存在する害悪、それがアライさんである
--------------------------
会員2「ここがおうちなんだゆぉ」
駆除屋1「怪我は大丈夫?」
会員2「こんくらいだいじょうぶだよぉ、寝てればなおるって」
駆除屋1「わかった、お大事に」
会員2「ありがとにぇ」
こうしてアライさんに襲われたフレンズを家に送り届けた帰り道、俺は起こっている事態に頭を悩ませた
恐らくあのフレンズはもうほかのフレンズと一緒には生活出来ないだろう
植え付けられた思想によって他のフレンズをアライさんによって起こる悲劇に巻き込みかねないからだ
駆除屋1「善良なるフレンズへの洗脳行動、そして法律違反」
駆除屋1「アライさん被害者を増やすつもりのようだな。 本当に救いようのない組織だ」
駆除屋1「保護団体めゆるさんぞ、いつか必ずその罪を償わせてやる」
駆除屋1「・・・だがその前にやることがあるな」
とりあえずここまで
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~翌日
野アライさん「昨日は食べそこねてしまったのだ。 ちび達もお腹をすかせているのだ」
アライちゃん1「う~」キュルルルル
アライちゃん2「なのだー」グゥー
昨日会員2を襲ったアライさん一家は空腹感に苛まれていた
野アライさん「そうなのだ、あそこにいけばまたあいつが食べ物を持ってくるのだ」
野アライさん「早速ちび達を運んでたべものをもらうのだ」ヒョイ
アライちゃん1「キュー」キュルルル
アライちゃん2「な~のだ~♪」シッポブンブン
アライちゃん達を抱えてアライさんは図々しくまた食べ物をもらいに会員2に会いに行くのだった
野アライさん「わっせっわっせ」
野アライさん「なのだー!!」
そして現場に到着した
野アライさん「まだ来ていないのだ、ここにいればきっとまた来るのだ」
アライちゃん1「なのだー」モゾモゾ
アライちゃん2「なのだー」モゾモゾ
アライさん一家はのんきに食べ物の出現を待ち、暇を潰している
野アライさん「ちび達が退屈そうなのだ、ちび達。 遊んであげるのだ」
アライちゃん1「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん2「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん1「なのだー」シッポフリフリ
アライちゃん2「うー」ブリブリブリ
野アライさん「アライさんもうんちしたいのだ、うんちするのだー!」
アライちゃん1「う~」ブリブリブリ
アライちゃん2「のあー」ブッブブブー
野アライさん「うんちするのだー」ブッブブブーブリュブリュブリュブリブリブリブリ
理性のかけらもない害獣達は街頭でクソをひり出し続ける
野アライさん「うんちがきもちよくてとまらないのだー」ブリブリブリブリブッブブブー
アライちゃん1「のだー」ブリブリブリブリ
アライちゃん2「のあー」ブリブリブリブリ
路上にこんもりと溜糞をしたアライさん達は餌を待つことにした
野アライさん「きもちよかったのだ」
アライちゃん1「のあー」
アライちゃん2「のだー」ナノダー
野アライさん「うんちしたらお腹すいちゃったのだ、はやくえさを食べたいのだ」
アライちゃん1「うー」グゥゥ
アライちゃん2「なのだー」ヨチヨチ
餌を待つアライさんたちが暇を持て余していると、どこからともなく餌の匂いがしてきた
野アライさん「なんかいい匂いがするのだぁ」
野アライさん「あっちからなのだ、ちび達行くのだ」
アライちゃん達「のあー」
餌の匂いがする方向へアライちゃん達を抱えてアライさんは駆け出した
匂いのもとにたどり着くとそこには美味しそうな生ゴミが捨ててあった
野アライさん「やっとみつけたのだ」
食料を見つけたアライさんはすぐさま生ゴミに駆け寄り、食べ始めた
野アライさん「美味しいのだ、美味しいのだ」ガツガツ
アライちゃん1「のあー?」グゥー
野アライさん「はぐはぐ」
生ゴミに勢いよくかじりついていくスタイルは都市部に生息する害獣そのものであり
ゴミパンダの名前をほしいままにしている
アライちゃん2「のだー・・・」
野アライさん「ふぅー」
野アライさん「ちび達にも食べさせるのだ、ちび達、これを食べるのだ」
落ちていた生ゴミを汚らしく食べ散らかしたあとは、食べかすを子供たちに与え始めた
アライちゃん1「なのだー」モシャモシャ
アライちゃん2「なのだー!」クッチャクッチャ
野アライさん「アライさんまだお腹がすいているのだ・・・ちび達のぶんも分けてほしいのだ」
アライちゃん1「のあー?」
アライちゃん2「なのだー」
野アライさん「でもちび達が食べないと大きくなれないのだ、しかたないのだ。 アライさんは『ははおやのかがみ』なのだ」
駆除屋1「・・・」
ビシュッ!!
野アライさん「びっ!!!」
アライさん達が食事をしていると突然アライさんの頭をめがけて物陰から矢が飛んできた
アライちゃん1「なのだー」クッチャクッチャ
アライちゃん2「なのだー」ムシャムシャ
飛んできた矢はアライさんの頭に命中し、アライさんはその場に倒れた
野アライさん「・・・」バタン
アライちゃん1「のあー?」
アライちゃん2「うー?」
野アライさん「・・・」ピクッピクッ
アライちゃん達「??」
野アライさん「・・・」ビクッビクッビクンビクン
野アライさん「・・・」ビクビクビクビクバッタンバッタンバッタンビクンビクンビクン
アライちゃん達「のだー」
野アライさん「」バタバタバタバタビクンビクンビクンビクン
野アライさん「」ビクン・・・ビクン・・・
野アライさん「」
脳を破壊されたアライさんは激しく痙攣した後、動かなくなった
アライちゃん1「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん2「なのだー」ヨチヨチ
食事を終えたアライちゃん達はアライさんの様子が気になったのかヨチヨチとその死体に接近していく
アライちゃん1「だぁだぁ」ヨジヨジ
アライちゃん2「なのだー」
状況を理解していないのかアライちゃん達はアライさんの死体によじ登ったりして遊び始める
虫のように動き回ったり、食べたり鳴き声を上げたりしか出来ないアライちゃん達ならば状況を理解できないのも無理はない
駆除屋1「・・・」
アライちゃん1「のあー」ブリブリブリブリ
アライちゃん2「のあー」ブリュブリュブリュ
アライさんを葬った張本人である駆除屋1がアライちゃん達の前に姿を現した
しかしアライちゃん達はクソを垂れ流して間抜け面のまま不思議そうに駆除屋1を見上げる
アライちゃん1「なのだー!」ヨチヨチ
アライちゃん2「なのだー!」ヨチヨチ
駆除屋1がアライちゃん達を観察していると、アライちゃん達は警戒心を全く抱かずに駆除屋1に駆け寄ってきた
駆除屋1「・・・気持ち悪い」
頭に浮かんだ感想を漏らすと駆除屋1は片足を上げて足元に来たアライちゃんめがけて踏み降ろした
グチャッ!!
アライちゃん1「ぴぃぃっ!!」ベシャァ
害獣の幼体は全身を踏み潰されて痙攣する間もなく絶命した
アライちゃん2「なのだ!」ビクッ
もう一匹の害獣は隣で仲間が潰れた音にびっくりして逃げ始めた
アライちゃん2「なのだー!!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ
昆虫のように手足を動かし地面を這っていく姿は害獣というより害虫に近かった
駆除屋1「・・・」
懸命に逃げているようだが、アライちゃんのスピードはそれほど早くない
元の姿ならば四足歩行動物だから速いが、フレンズ化でヒトの体になっているためハイハイ歩きではそんなにスピードは出ないからだ
アライちゃん2「なのだー! なのだー! なのだぁー!!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ
当然逃げ切れるはずもなく
グチャッ
アライちゃん2「びぃぃぃ!!」ベシャァ
アライちゃん2「」ビクンビクン
すぐに追いつかれて踏み潰されてしまった
駆除屋1「さて、これで片付いたか」
手早く害獣の死体を袋に詰めて駆除屋はその場を後にした
今日はここまで
こだわりのアライちゃん達です!
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~40日目
もう一ヶ月以上この害獣は拷問に耐えている
いや、耐えられてはいないか
いつものどでかい態度や後悔など微塵もしないふてぶてしさが今では消え去っている
アライさん「はぁ・・・はぁ・・・・」
ガチャ
アライさん「!!」
俺「・・・」
アライさん「もう・・・いや」
アライさん「いやなのだ・・・いやなのだー!!!」
俺「・・・」コツ・・・コツ・・・コツ
アライさん「ひー! ひぎー!! いやだ! いやだあああああああああ!!」ガシャガシャ
俺「・・・」
アライさん「いやなのだ! アライさんはもういやなのだ! なのだあああああああああああああ!!」
どうやっても変わらない害獣だったが理解できたようだ
どんなに痛めつけられてやめるように要求してもやめてもらえない
どんなに謝罪の言葉を述べても決してやめられない
アライさんは自分の置かれている状況がやっとわかったようだ
だから繰り返す
アライさん「いやなのだあああああああああああああああああああああああ!!」
要求でもない、謝罪でもない
アライさん「いやだ! いやだ! いやだああああああああああああああああああああああああ!!」
拒絶の言葉を
俺(40日目にしてようやくわかったようだな)
アライさん「びぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」ガシャガシャ
俺「お前はもう助からない」
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~隣人宅
隣人「やっぱりおかしいわ」
隣人「ここ一ヶ月くらい変な匂いがする」
隣人「確かにお隣さんは駆除業者だけど、今まであんな匂いしなかった」
隣人「前にアライさんがウチに住み着いたときのような」
隣人「そう言えば一月前くらいに変な袋を持って家の中に入っていったような・・・」
隣人「そうだ・・・警察・・・」
隣人「・・・」
隣人「・・・・もしもし、はい。 隣の家から異臭がするんですけど・・・」
・・・・・・・
今日はここまで
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