(王城の広間)
王「勇者よ! よくぞ魔王を倒した!」
勇者「いえいえ、これも王の御支援があってのこと」
王「ふははは、謙遜するな。おぬしが大魔王を討ち滅ぼしたおかげで世界に平和が戻ったのじゃからな」
勇者「ははぁ、ありがたきお言葉」
王「だが、大魔王を打倒したといえど、各地でまだまだ魔族の反乱が絶えん」
王「おぬしにはこれからも各地に奔走してもらわんとな……苦労をかける」
勇者「王のご命令とあらば、この勇者、命を賭して勅令を果たします」
王「ふははは、頼もしいな!!」
王「長旅、そして激闘の日々の疲れもあるだろう、今日はしっかりと休息をとりなさい」
勇者「承知」
〈その日の夜〉
(王都近くの砂漠)
勇者「首尾よく運んでいるか」
戦士「はい。計画通り、第一部隊から第五部隊までは王都西部で待機」
戦士「第六部隊から第九部隊は地下水路の制圧完了」
戦士「魔術師部隊も大型炎系呪文詠唱の準備整いました」
勇者「よし。城下町の様子はどうだ?」
戦士「僧侶から連絡入りました」
戦士「裏門の制圧完了。国民の避難順調とのことです」
勇者「わかった。第六部隊から第九部隊に攻撃命令」
勇者「速やかに王を暗殺し、王城内を制圧」
勇者「その後、第一部隊から第五部隊は城を囲め」
戦士「了解しました」
…………
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