【FGO】マシュ「1泊2日のたのしいバカンス」 (108)
マシュ「....バカンス、ですか?」
ぐだ男「そ。ダ・ヴィンチちゃんからの提案で」
マシュ「....バカンス、と聞くと南の島、ひいてはあの出来事を思い出してしまいます」
ぐだ男「あぁ、スカイ島ね.....」
ダ・ヴィンチ「心配ご無用!!九割九分安全な島をチョイスしたからね!」
マシュ「いつからそこに」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1501398616
・若干タイトル詐欺
・アガルタの女までの内容を含みます
・主人公とマシュが恋人設定
特に繋がりは無いけど一応前作的なもの↓
【FGO】ぐだ男「人理焼却を防いだことだし存分にイチャイチャしよう」マシュ「え?」
【FGO】ぐだ男「人理焼却を防いだことだし存分にイチャイチャしよう」マシュ「え?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1497061803/)
【FGO】ぐだ男「マシュに懐かれるお前らが妬ましい」レオニダス&エミヤ&ベディ「「「え」」」
【FGO】ぐだ男「マシュに懐かれるお前らが妬ましい」レオニダス&エミヤ&ベディ「「「え」」」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1498876833/)
ダ・ヴィンチ「キミ達は人理修復の立役者だ。この位のサービスはあっても良いと思ってね」
ぐだ男「ありがたや」
マシュ「....その、バカンスというのは」
マシュ「わ、わたしと先輩の2人きりで、だったりするのでしょうか.....!!/////」ドキドキ
ぐだ男「!!////」
ダ・ヴィンチ「ははは、残念ながらそうはいかないなぁ」
マシュ「」ガーン
ぐだ男「」
マシュ「す、すみません先輩!!わたしったら見当はずれな早とちりを....」アセアセ
ぐだ男「あぁ、イヤそんな....////」
ダ・ヴィンチ「やれやれ、山頂の雪も解けてしまいそうな熱さだねぇ」
ダ・ヴィンチ「申し訳ないけど、不慮の事態が起きないとも断言出来ないからね。護衛を付けさせてもらうよ」
ぐだ男「ま、二人っきりじゃないのは残念だけど折角の機会だ。みんなと一緒に思いっきり楽しもう!!」
マシュ「はいっ、先輩!」
ダ・ヴィンチ「あ、言っておくけど表向きには『レオニダスブートキャンプ出張版』ってことになってるから」
マシュ「おおーーーー!!!」
ぐだ男「このテンションの上がりようよ。おのれレオニダス」
--とある無人島
ぐだ男「"待"ってたぜぇ、この"瞬間"をよォ!!」
金時「ノってんじゃねーかマスター!ドエレー"COOL"ジャン?」
ロビンフッド「あんまハイになり過ぎて熱中症とかにはなんねーでくださいよ」
ぐだ男「金時にロビンが来てくれるなんてね。心強いよ」
ロビンフッド「ま、おたくが羽根を伸ばせるようせいぜい頑張りますよっと」
カルデアスタッフA「ロビンフッドさんの言う通りだよ」
カルデアスタッフB「俺達にとっちゃ世界を救った英雄様だ。思い切って楽しんでくれよ」
ぐだ男「スタッフさん....」ジーン
カルデアスタッフB「ま、今回は俺達も思いっきりハメはずしちゃうもんねー!!」
カルデアスタッフA「ホドホドにね。じゃんけんに負けてカルデアに残った皆の分も」
ぐだ男「あ、ありがたや....」ジーン
ロビンフッド「っていうかよく来れたなぁおたくら。レイシフト適性ってのがあるんだろ?」
カルデアスタッフA「ええ、私と彼は割と高い方でね」
カルデアスタッフB「何が起きるか分からねーってことで、スタッフにも何人か適性者が居たってワケ」
ぐだ男「へー」
ぐだ男「さて、他のメンツは....」
ドレイク「あぁ~やっぱり海はいいねぇ!!心が躍るじゃないか」
黒髭「べ、別にBBAの水着なんて需要ないし!!全然嬉しくなありがとうございまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっしゃあオラァ!!!!」ゴフッ
ニトクリス「え、エドワード・ティーチ!?唐突に吐血とは何事です!?」
ナイチンゲール「早々にこれとは...。とにかく止血です」
アタランテ「....血を吐くほどの感動だったようだな」
カエサル「私は来た!私は見た!!ならば次はバカンスに来よう!!」
クレオパトラ「あぁ、カエサル様...!!ふくよかなお腹さえも美しく見えてしまうなんて..../////」
レオニダス「ぬふぁはははは!!砂浜は体幹・足腰の鍛錬に最適!!つまぁりスパルタに最適という訳なのです!!」
セイバーリリィ「一人前のセイバーに近づくためにも、此度の合宿は頑張らないと...!」
ぐだ男「....賑やかだなぁ」
金時「ま、あいつらも大概だけどヨ。俺っちとしちゃあ向こうの野郎二人が気になってしょーがねーぜ」
ぐだ男「向こうの二人って?」
ガウェイン「はっはっは。素晴らしい日差しと素晴らしい我が王の笑顔。実に良い。とても良い」
トリスタン「あぁ、私は眩しい....。照り付ける日差しと我が王の笑顔が....」ポロロン
ぐだ男「......」
カルデアスタッフB「...たぶん英霊の座をいくら掘り返してもあんだけアロハシャツとレイの似合う英霊は居ねぇだろうな」
カルデアスタッフA「トリスタンさんに至ってはウクレレ持参だもんねぇ」
金時「オイ。トリ公のあのグラサン、かなりイカしてるじゃんよ」
ぐだ男「ていうかあいつグラサン掛ける必要あんの?目ぇ閉じてるじゃんよ」
ロビンフッド「語尾伝染ってるじゃんよ」
ぐだ男「そういえば、みんなの服ってスカサハがやったみたいに霊基いじってんの?」
アタランテ「イヤ、これはカルデアから持参したものだ」
黒髭「前回と違って、行き先が南の島だとあらかじめ分かってましたからな」フゴフゴ
ナイチンゲール「貴方は休んでいてください」
ぐだ男「カルデアから持参....。へー、ふーん.....」ソワソワ
ロビンフッド「.....」
セイバーリリィ「そういえば、マシュさんなかなか来ないですね?」
ぐだ男「!!」ビクッ
ニトクリス「ブーディカが一緒の筈ですが...。確かに遅いですね」
ぐだ男「ソ、ソウダネー、オソイネー」プスプスー スースースパプー
ロビンフッド「口笛下手くそか」
ブーディカ「おーいマスタ~」
ドレイク「ん、来たみたいじゃないさ」
ぐだ男「っ!!!!」
ブーディカ「いやー遅くなっちゃったね。マシュってば恥ずかしがって中々来たがらないもんで」
アタランテ「....ブーディカ、マシュの姿が見えないようだが」
ブーディカ「ん?あぁ、ピッタリくっついてんの。あたしの背中に」
ぐだ男「.....マシュ?」
マシュ「」スッ
ブーディカ「おっ?」グイッ
ぐだ男「......マシュー?」
マシュ「」スッ
ブーディカ「おぉっ?」グイッ
レオニダス「....ブーディカ殿を盾にしてマスターから姿を隠しておりますな」
ナイチンゲール「....ミス・マシュ?それは何の真似ですか?」
マシュ「........『いまは遥か理想の母(ロード・ブーディカさん)』です」
ロビンフッド「上手くねぇよ」
セイバーリリィ「マ、マシュさん...!!私の知らない間に第二宝具を!?」
ロビンフッド「そら見ろこうなる」
ぐだ男「ちくしょう!!マシュの水着見たい!!見たい!!見たい!!(マシュ、恥ずかしがらくても大丈夫だよ)」
カエサル「本音と建前が逆さまだぞマスター」
ブーディカ「あれ~?良いのかなマシュ?そんな風にしてるから、マスターの目には盾にされてるあたしの水着姿が映っちゃってるよ?」
マシュ「!!」
ぐだ男「ちょっ」
カルデアスタッフB「あぁ、エグいほどガン見してるぜ」
カルデアスタッフA「先輩最低です」
ぐだ男「盛るなァ!!ていうか広まってんのかその台詞ゥ!!」
マシュ「そ、そんなのダメですっ!!」バッ
ぐだ男「」
マシュ「せ、先輩には!!わたしの水着姿を見、て.......」
ぐだ男「」
マシュ「あ、う......!!!///////」カァァァァ
ガウェイン「ほう、ビキニと来ましたか」
トリスタン「やはりレディ・マシュには黒と紫が似合う....。ランスにも見せてあげたいものですね」ポロロン
ぐだ男「」
マシュ「.....あ、の。先輩.....?」ドキドキ
ぐだ男「待って、やばい、これ死ぬやつだ」バブッ
マシュ「せんぱーーーい!?」
レオニダス「いけない!!マスターが鼻血を噴き出しました!!」
ロビンフッド「鼻血って噴き出るもんなの?」
ドレイク「ヒューッ!!中々良い波来てるじゃないか!!」ザブーン
黒髭「いい気になるのは早いですぞBBA!そぉらよ!!」ザブーン
ドレイク「ほーう?アタシに付いて来れるとは腐ってもライダーだねぇティーチ!!」
黒髭「ンッン~役得ですなぁ!!これ拙者明日死ぬんじゃね?デュフフwww」
ナイチンゲール『サーファー、いえライダーのお二方~!!熱中するのは程々に!!適度な休憩・水分補給は怠らないよう!!』
ロビンフッド「メガホン持ってきてるよこの人....。完全にライフセーバーだな」
ニトクリス「可愛い死霊がざざーん、ざざーん♪」
メジェド様『』ザブーン
ドレイク「っ!?見なよティーチ、メジェドがサーフィンしてる」
黒髭「何あれこわい」
カルデアスタッフB「そらよっ!」タンッ
カルデアスタッフA「えいっ!!」バチン
アタランテ「なんの!」ドンッ
ガウェイン「その呼吸を乱す!!」バァン!
カルデアスタッフB「っ!?オイオイ、ボールが破裂しちまったぜ」
アタランテ「力み過ぎだ太陽の騎士」
ガウェイン「はっはっは、これは失礼。お二人が余りにもお上手なものでつい」
カルデアスタッフA「まさか英霊とビーチバレーする日が来るなんて....。まるで夢を見てるみたい」
レオニダス「さーあ今日こそ逃がしませんぞカエサル殿ぉ!!私と一緒にレッツシェイプアーップ!!」
カエサル「面倒だ。お断りする」
クレオパトラ「カエサル様!!御身の健康の為にもどうかレオニダス王の仰る通りに!!私もご一緒致しますわ!!」
カエサル「クレオパトラ....!!むぅ.....」
セイバーリリィ「カエサルさんがご一緒してくれれば私も励みになります!同じセイバーとして!!」
カエサル「....やれやれ、他人に乗せられるのもまた一興か」
ナイチンゲール「....英霊がトレーニングをして痩せられるものなのでしょうか」
ロビンフッド「まぁニトクリスみてーに再臨で成長した姿になる奴も居るワケだし。あり得ない話じゃあないかもな」
トリスタン「フフフ、砂風呂の造形は順調でしょうか?ミスター・金時」
金時「おうともよ!!漢前度オーバーチャージさせてやんぜ」
ブーディカ「.....トリスタン、あんたすごいガタイにされてるよ。ヘラクレスもびっくりだよ」
トリスタン「なっ!?血迷いましたかミスター・金時!?私は『ミセス・頼光』とオーダーした筈ですが!?」
金時「バーロー!!んな破廉恥な真似できっかよ!!////」
トリスタン「クッ、私は悲しい....!!後でベディヴィエールやランスに見せつける為の渾身の覚悟が徒労に終わろうとは.....」
ブーディカ「大丈夫、あんた今最高に輝いてるよトリスタン」
トリスタン「ミスター・金時、どうぞ引き続き私の大英雄化を」
金時「任せな、派手にキメてやっからよォ!!」
ぐだ男「.....」
マシュ「.....」
ぐだ男「....はしゃいでるね、みんな」
マシュ「....そうですね」
ぐだ男「....ゴメンな、マシュ。折角の海なのに」
マシュ「お気になさらないでください。どちらにしても、ナイチンゲールさんの許可が降りなければ先輩は海に出られませんから」
マシュ「それに何より、わたしが先輩のお傍に居たいだけなのです」
ぐだ男「..........。ねぇ、マシュ」
マシュ「はい、何でしょう?」
ぐだ男「....その水着似合ってるよ」
マシュ「っ////////」カァァァァ
マシュ「あ、ありがとうございましゅ....!!せ、先輩もお似合いです!!」
ぐだ男「ははっ、ありがと。まぁオレのはスカイ島の時と同じだけどね」
ぐだ男「そういえばマシュ、前の水着は?」
マシュ「っ!!!」ドキッ
ぐだ男「てっきりオレみたいに前とおんなじ水着だと思ったからさ。びっくりしちゃったよ」
マシュ「.....その。前の水着はのっぴきならない事情で使用不能となってしまいまして」
ぐだ男「え?」
マシュ「.....その、胸が....」モニョモニョ
ぐだ男「え?何だって?」
マシュ「~~~~っ!!先輩最低ですっ!!絶対聞こえてますよね!?」ペチペチ
ぐだ男「HAHAHA」
マシュ「もう知りませんっ!わたしはレオニダスブートキャンプって来るので先輩はどうぞそちらで安静に!!」ダッ
ぐだ男「あっ、ちょっ、待ってマシュ!!ごめん許して!!マイ・サーヴァント!!」
マシュ「.......」
マシュ「.......」スタスタスタスタ
ぐだ男「お、戻って来てくれた」
マシュ「」ガサゴソ
ぐだ男「ど、どうしたのマシュ。おもむろに荷物を漁って」
マシュ「」スッ
ぐだ男「ん?」
マシュ「......日焼け止めを塗り忘れてしまいました」
ぐだ男「」
マシュ「......先輩、手伝って頂けますか」
ぐだ男「」
マシュ「......訂正します。手伝ってください」
ぐだ男「はい」
マシュ「....では、お願いします」ゴロリンコ
ぐだ男「はい」
ぐだ男(落ち着いて...。落ち着いて....)ニュルー
ぐだ男「じゃあ、塗ってくよ....」ペタッ
マシュ「んっ......」ピクッ
ぐだ男「」ヌリヌリ
マシュ「んっ、先輩の手、ごつごつしてます」
ぐだ男「ご、ごめん」ヌリヌリ
マシュ「どうして謝るんですか?」クスッ
マシュ「わたし、大好きですよ?先輩の手」
ぐだ男「」
マシュ「ひゃっ!?」ビクッ
ぐだ男「あっ!?ご、ごめんマシュ!!うっかりお尻の方まで....!!」ワタワタ
マシュ「」ジトー
ぐだ男「わ、わざとじゃないです。ホントです。ゴメンナサイ」
マシュ「.....これでおあいこですよ?」
ぐだ男「え」
マシュ「先ほど先輩におちょくられた分の、です。先輩の慌てる姿が見られてわたしは満足です」ドヤ
ぐだ男「言ったなこの後輩め!!」バッ
マシュ「わぷっ!?
ぐだ男「はははどうだマウントポジション!!これで動けまい!!」
ぐだ男「さ、どんどんオイル塗っちゃおうね~」ヌリヌリ
マシュ「あっ、ちょっ、せんぱ....!くひゃっ」
ぐだ男「どうだ?ん?爪先できめ細やかに塗ってあげよう」コショコショ
マシュ「それは塗るとは言わなっ...!くふ、くふふふ///」パタパタ
ぐだ男「ほれほれ!どうだ!!参ったか!!」ツツー
マシュ「ふふっ、ま、負けませんよせんぱい!!シールダーはこの程度では屈しませ、ふふふふっ////」
ぐだ男(あ、ヤバい。マシュのお尻の座り心地最高過ぎる)フニョンフニョン
マシュ「!?あの、先輩!?何故わたしのお、お尻の上で微弱な上下運動を!?」
ぐだ男「騎乗スキルを会得した」
マシュ「先輩最低です」
ナイチンゲール「マスター、そろそろ頃合いでしょう。お遊びを許可します」
ぐだ男「やったぜ!!さあ駆り出そうマシュ!!真夏の海へ!!」
マシュ「了解です、マスター!!」
レオニダス「お待ちしておりましたぞお二人ともォ!!さぁ早速我々とレッツマッスr」
ナイチンゲール「病み上がりのブートキャンプなど言語道断です。認められません」
レオニダス「(´・ω・`)」
ぐだ男「.....とりあえずウォーミングアップがてらその辺を歩いてこようかな。マシュ、付いてきてくれる?」
マシュ「了解です」
ロビンフッド「マスター、何かあったら令呪で呼んでくだせーよ」
ぐだ男「うん、ありがとう」
マシュ「.........」
ドレイク「ふーうっ、一息いれようかねえ」
ナイチンゲール「お疲れ様です」
ドレイク「婦長さん、あんたも波に乗ってきたらどうだい?」
ナイチンゲール「お気になさらず。此処での私の役目はライフセーバーですので」
ドレイク「ま、そう言わずにさ。あの軟弱男が居なくなってから、後釜としてずっと働き詰めだっただろう?」
ドレイク「いくらサーヴァントだからって、精神(こころ)の休息は必要さね」
ナイチンゲール「.....では、お言葉に甘えて」
ドレイク「おう、行ってきな」
ナイチンゲール「.....ドレイク船長」
ドレイク「ん?」
ナイチンゲール「...お気遣い痛み入ります。ありがとう」
ドレイク「なーに、堅苦しいのは言いっこ無しだよ。あたしらは『カルデア』っていうどでかい船のクルー、一蓮托生さ」
ナイチンゲール「ええ、そうですね」クスッ
ザザーン
ぐだ男「あぁーっ、何だか心が休まるなぁー」ノビー
マシュ「......」キョロキョロ
ぐだ男「マシュ?」
マシュ「......」キョロキョロ
ぐだ男「..........」ガシッ
マシュ「わっ!?先輩、どうしました!?敵性生物は視認していませんが......」
ぐだ男「そんなに警戒しなくても大丈夫だよ、マシュ」
マシュ「ですが.......」
ぐだ男「島に来た時点でロビンとアタランテが一通り見回ってくれたし、金時の『動物会話』で島に異常がないことも確認できてる」
ぐだ男「何より、ドレイクと黒髭が『何の変哲もない島』って言ってるんだから間違いないよ」
マシュ「....そう、ですよね。みなさんがそう仰るのなら......」
ぐだ男「マシュ」
ぐだ男「何度も言うけど、戦えなくったってオレのパートナーはマシュだ。それはこれから何が起こったって変わらないよ」
マシュ「先輩.....」
ぐだ男「オレの言う事、信用できない?」
マシュ「そ、そんなことありませんっ!!でも....」
ぐだ男「でも?」
マシュ「....わたし、まだまだ足りないんです」
マシュ「もっと先輩のお役に立ちたいんです。もっと。もっと、もっと.....!」
ぐだ男「....分かった。マシュ、ちょっと来て」パシャパシャ
マシュ「?」パシャパシャ
ぐだ男「ホラ、見て」バシャッ
マシュ「先輩?海水に手を入れて何を.......」
ぐだ男「くらえ」ビュッ
マシュ「ひゃん!?」バシャッ
ぐだ男「はっはっは、どうだ参ったか水鉄砲だ」
マシュ「ひ、ひどいです先輩!いきなりこんな......」
ぐだ男「マシュ、オレの役に立ちたいって思ってくれてるならさ。今は思いっきりバカンスを楽しんで欲しいな」
マシュ「!」
ぐだ男「オレの今いちばんやりたいことは、マシュや皆とここでの楽しい思い出を作ることなんだ」
マシュ「....わかりました、先輩。マシュ・キリエライト、先輩の思い出作りに全力で貢献します!!」
ぐだ男「うん、その意気だ!!」
マシュ「という訳でお返しです!!」バッシャァン
ぐだ男「ぶ!!!やったなこいつゥ!!」
ぐだ男「あー、もうびしゃびしゃだ。休憩休憩」ドサッ
マシュ「先輩先輩、後でわたしにも水鉄砲のやり方教えてくださいますか?」
ぐだ男「うん、いいよ」
マシュ「ありがとうございます!ふふふ」ニコニコ
ザザーン
ぐだ男「........」
マシュ「........」
ぐだ男「波の音が心地いいね」
マシュ「はい」
スパルタダァァァァァァ
マシュ「....遠くからレオニダスさんの声が聞こえます」
ぐだ男「そうだね」
フケイモノォォォォォォォ
ぐだ男「....今のは?ニトクリスかな?」
マシュ「恐らく。黒髭氏に何かされたものと推測します」
ぐだ男「.......」
マシュ「.......」
ザザーン
ぐだ男「.......」
マシュ「.......」
ザザーン
ぐだ男「.....何かこうしてるとさ」
マシュ「はい?」
ぐだ男「....世界にオレとマシュの二人しか居ないみたい、だね」
マシュ「」
ぐだ男「..........」
ぐだ男(何だ今のクサい台詞!?恥ずかしいいいいいいいいいいいいいい//////////)ボフン
マシュ「」ピタッ
ぐだ男「マシュ?」
マシュ「......./////」ドキドキ
ぐだ男「」
ぐだ男(あ、この顔は......。OKサインだ)
マシュ「........せんぱい///」
ぐだ男「っ...../////」
セイバーリリィ「マスターとマシュさん、なかなか戻りませんね」
ダ・ヴィンチ『二人の状況はこちらがバッチリ観測してるからね、安心したまえ。あーお熱いお熱い♪』
ブーディカ「さーって!今日は一層腕によりを掛けるからね!!」
ぐだ男「おおーー!!ちなみに夕飯のメニューは?」
ブーディカ「カレー」
ぐだ男「やった!」
黒髭「やはりお泊まりといえばカレー一択ですな!!」
ガウェイン「ミセス・ブーディカ。じゃがいもの処理は私にお任せを」
ブーディカ「間違ってもすり潰したりするんじゃないよ」
ガウェイン「ははは。このガウェインそこまで無知ではありませんとも」
カエサル「やれやれ、この私にニンジンを切れとはな」
ブーディカ「あんたそれが言いたかっただけでしょ。手伝う気が無いなら台所から出てってちょうだい。面積が狭い」
トリスタン「では玉ねぎの処理は私にお任せを」
ブーディカ「うん、とりあえずその『痛哭の幻奏(フェイルノート)』仕舞おうか。包丁も握れない人には任せられないよ」
カルデアスタッフA「男性陣には任せてられないわね....。マシュ、手伝ってくれる?」
マシュ「はい!」
セイバーリリィ「私も手伝います!!」
ニトクリス「ブーディカに任せきりにする訳にもいきませんからね。ホラ、マスターもですよ」
ぐだ男「オッケー、簡単な手伝いで良ければ」
ナイチンゲール「皆さん、調理の前にはきっちりと手を洗い殺菌・消毒を!」
一同「「「はーーーい」」」
カルデアスタッフB「コテージまである無人島とはねぇ」
ぐだ男「ダ・ヴィンチちゃんに聞いても『企業秘密』の一点張りだったんですよ」
マシュ「はい。都合の悪いことは『天才だから』と言って躱してしまうのがダ・ヴィンチちゃんずるいところです」
セイバーリリィ「そういえばマシュさん、背中の虫刺されはもう大丈夫ですか?」
マシュ「えっ!!」ビクッ
ぐだ男「」
マシュ「えぇと、はい。モーマンタイです。痛くも痒くもありません」
セイバーリリィ「そうなんですか、良かったぁ」ホッ
セイバーリリィ「ナイチンゲールさんは『刺したのは"悪い虫"ではなさそう』とは言っていましたけど、私心配で.....」
ぐだ男「」
ナイチンゲール「ん、ん」コホン
トリスタン「悪い虫.....。フフッ」プッ
ぐだ男「てめえ」
セイバーリリィ「あんなにいっぱい虫に刺されるくらい、林の中で凄い特訓をなさってたんですね!!流石です!!」
マシュ「.......えぇと」
レオニダス「そうでしょうなぁ。何せマシュ殿もマスターも疲労のあまりブートキャンプれなかったのですから」
マシュ「.....本当に申し訳ありません」
ぐだ男「すまない」
金時「.....レオニダスのダンナって意外と根に持つタイプ?」ヒソヒソ
黒髭「お気に入りのマシュ氏とマスターが参加してくれなかったから凹んでるだけと思われ」ヒソヒソ
トリスタン「悪い虫.....。フフフフッ」プッ
ぐだ男「ホントぶっ飛ばすぞお前」
ロビンフッド「お、やっぱカレーか。外まで匂いが溢れてたぜぇ」
マシュ「ロビンさん、お帰りなさい。アタランテさんも」
アタランテ「ああ」
カエサル「うむ。ご苦労であったな」
ロビンフッド「へーへー、皇帝様のありがてぇおことb......。おたく、ちょっと痩せてねえ?」
クレオパトラ「あら、お気づきになって?皐月の王」
レオニダス「これもスパルタの教えの賜物ですとも」
ロビンフッド「マジかよスパルタやべーな」
ニトクリス「むぅ....。美味しいですね」モグモグ
ブーディカ「あんたが手伝ってくれたおかげかな?おかわりいっぱいあるから遠慮しないでね」クスッ
ニトクリス「ほ、放っておいてください!この味をじっくり噛み締めたいのです」
ロビンフッド「んぅ、こりゃあ炊飯器で炊いた米か?飯盒で炊く米もなかなかうめーですぜ」ムシャムシャ
トリスタン「ほう。流石はサバイバルアーチャー」
ロビンフッド「何それ」
セイバーリリィ「わぁ、大きいじゃがいも....!」
ガウェイン「おぉ、我が王よ。そちらは私の切ったじゃがいもです」
セイバーリリィ「そうなんですか!流石ガウェイン卿、力強さを感じます!!あと、我が王はやめてください...////」
トリスタン「<●> <●>」
ガウェイン「ははは、恨みっこは無しですよトリスタン卿」
ぐだ男「マシュ、おかわり!!」
マシュ「え?」
ぐだ男「...あっ、ごめん。何かその、ついマシュに言いたくなっちゃって...////」
マシュ「はい、今おかわりお持ちしますね」ニコッ
カルデアスタッフB「新婚さんみてーだな」
カルデアスタッフA「ホヤホヤね」
クレオパトラ「カエサル様、あーんでございます♪」
カエサル「うむ、苦しゅうないぞクレオパトラよ」ムッシャムッシャ
黒髭「クレオパトラ殿ってあんなスイーツ(笑)だったでござるか?」ヒソヒソ
ロビンフッド「どうだかねぇ....。どこぞの月の女神様の影響でも受けちまったか?」ヒソヒソ
アタランテ「」
金時「...あー、何つーかその。あんま気に病むもんじゃねーぜ姐さん」
アタランテ「姐さんはやめろ」
ニトクリス「まったくクレオパトラときたら....。誇り高きファラオともあろうものがあのような....」モグモグ
マシュ「......」チラチラ
ぐだ男「う、カレールーの塊が....」モグモグ
マシュ「せ、先輩?」チョンチョン
ぐだ男「はい?」
マシュ「.....あ、あーーーーーん......。です....////」
ぐだ男「はい」パクッ
マシュ「わっ.....////」
ブーディカ「躊躇なくいったねぇ」ニマニマ
カルデアスタッフB「俺達も負けてらんねぇ!はい、あーん♡」
カルデアスタッフA「あ?」
カルデアスタッフB「ウッス」
ドレイク「しっかし、ホント驚くくらいに何の変哲もない島だねぇ。何かこう、腰抜かすようなお宝でもありゃあ一層楽しいのに」
カエサル「儲け話が無いわけではないぞ?」
ドレイク「ほーう?」
黒髭「何それkwsk」
カエサル「ダ・ヴィンチ女史....女史?まぁ良い」
カエサル「ダ・ヴィンチからある物を預かってきてな、それを使って何か催しをせよとせがまれたのだ」
ドレイク「なーんだい、それならそうと早く言いなっての!」
黒髭「乗るしかねぇ、このビッグウェーブに!!」
マシュ「お二人が目に見えてやる気に」
金時「へへっ、良いじゃねぇかこういうの。俺っちァ乗ったゼ」
レオニダス「して、その催しの内容とは?筋肉!!を競い合うのであれb」
クレオパトラ「あら、催しの内容であれば既に良い考えがありましてよ?」
ぐだ男「お?」
ぐだ男「...えー、ではこれより」
ぐだ男「『カルデア真夏のドキドキ☆肝試し大会』を行いまーす」
マシュ「わー」パチパチ
ロビンフッド「えー、ルールは至って簡単。この山道を上って、おおよそ10分辺りの地点に洞窟があります」
アタランテ「その洞窟の中に、ダ・ヴィンチから預かった『ある物』を置いてきた。夕食前に見回りをしたついでにな」
ぐだ男「あー、さっきのカエサルの『ご苦労』ってそういう.....」
マシュ「最初からこうする算段だったのですね、カエサルさん(とクレオパトラさん)は」
アタランテ「私とロビンフッドは不参加だ。この山の地形を概ね把握している以上、何の面白味も無いからな」
ロビンフッド「ま、せーぜー楽しんでくれや」
ぐだ男「うん、分かった。二人ともありがとう」
アタランテ「気にすることはないさ」
ロビンフッド「そんじゃ、とりあえずツーマンセルに分かれてもらうぜ。このくじを引いてな」
ぐだ男(今こそリアルラックを解放する時....!絶対にマシュと同じ組に!!!)
ロビンフッド「...よーし、これで組み分けは終わったな」
ブーディカ「よろしくね、ガウェイン」
ガウェイン「こちらこそ、ミセス・ブーディカ。騎士の誇りに掛けて御身をお守り致しましょう」
黒髭「あ、うん。確信した。これ拙者明日絶対死ぬ」
ドレイク「何ワケ分からないこと言ってんだい。殺しても死なないような奴が」
ナイチンゲール「良いですかムッシュ・レオニダス。くれぐれもはしゃぎすぎて怪我をなさらぬよう」
レオニダス「ご心配なく。私の頭脳は至って冷静、クールそのものです」
セイバーリリィ「これも真なるセイバーに近づくための試練....!!頑張りましょう、金時さん!!」
金時「おうともよ。ま、あんま気負わず楽しもうじゃねーの」
カルデアスタッフA「順当だね」
カルデアスタッフB「だな」
トリスタン「何という僥倖....。ランスロットへの自慢話が出来てしまいましたね」
マシュ「は、はぁ」
ニトクリス「.....何というか、申し訳ありません。マスター」
ぐだ男「.....謝らないで、君は何も悪くない。頑張ろうねニトクリス」
カエサル「では進むが良い勇者たちよ!!私とクレオパトラは戻ってくつろいでいる」
ぐだ男「仕切るなァ!!!」
レオニダス「スタッフ殿お二人だけでは万一の場合対応できかねますな。私とナイチンゲール殿が付きましょう」
カルデアスタッフA「助かります」
一旦ここまで
続きは火曜の夜以降になると思います
>>52
ニトクリスの幕間
再開します
>>53
マテリアル見返してきたけど、
ニトクリスは「クレオパトラ」呼びで、
クレオパトラは「ニトクリス様」呼びっぽいですな
ガウェイン「ミセス、どうか足元にお気を付けて」
ブーディカ「ありがとう、ガウェイン。円卓の騎士はエスコートも華麗にこなすもんだね」
ガウェイン「ははは、恐縮です」
ブーディカ「....そういえばガウェイン、前にケツァル・コアトルがあんたと戦ってみたいって言ってたよ」
ガウェイン「ほう」
ブーディカ「同じ『太陽』の異名を持つ者同士、ルチャブるしかないとか何とか」
ガウェイン「ははは、それは良い。レディからのお誘いとあればなおのこと」
ブーディカ「....一応言っとくけど油断はしないようにね。ケツァルってああ見えて怖いトコあるし....」
ガウェイン「というと?」
ブーディカ「あれ、あんた見たこと無いの?彼女の『ゲス顔』」
ガウェイン「存じ上げません」
ブーディカ「そっかー....。イヤ、あれはほんと凄いよ。筆舌に尽くしがたいよ」
「ンン~言ってくれますネ~!!...ちなみに、その『ゲス顔』って....」
ブーディカ「....えっ?」
ケツァル・コアトル「こぉぉぉぉんな顔じゃありまセーンでしたカー?」ニタァァァァァァァァ
ブーディカ「」
ガウェイン「」
「きゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
レオニダス「む?今何か.....」
カルデアスタッフB「まぁ肝試しっすからね。叫び声の一つや二つは」
カルデアスタッフA「ところでレオニダス王、御身は幽霊の類を苦手としていると聞いていたのですが.....」
カルデアスタッフB「平気そうっすね」
レオニダス「ふははは、それは当然。何故なら今この場でポルターガイスト等の怪奇現象は起きていない」
レオニダス「つまり、この場に幽霊は居ないということです。居ないものを怖がっても状況は好転しません」
カルデアスタッフA「そういうものでしょうか」
ガサッ
レオニダス「む、物陰から音が.....」
ナイチンゲール「」ダァン!!
カルデアスタッフA「」
カルデアスタッフB「」
レオニダス「....ナイチンゲール殿?」
ウサギ「」ピョコン
ナイチンゲール「....失礼、野ウサギでした。先を急ぎましょう」
ガサッ
ナイチンゲール「」ダァン!!
カルデアスタッフA「」
カルデアスタッフB「」
レオニダス「...........ナイチンゲール殿?」
コウモリ「」ヒューン
ナイチンゲール「....失礼、コウモリでした」
レオニダス「.....ナイチンゲール殿、もしや」
ナイチンゲール「...ええ、大変お恥ずかしいのですが。私、幽霊が苦手なのです」
カルデアスタッフA「....それは、どうしてですか?」
ナイチンゲール「治療ができないからです」
カルデアスタッフA「えー」
レオニダス「成程。治療ができないとあれば怖れるのも仕方ありませんなぁ」
カルデアスタッフB「えー」
カルデアスタッフB「あー、足が痛くなってきた。休憩でもしない?」
ダレイオス三世「」
カルデアスタッフA「ヘタレてんじゃないわよ」
ダレイオス三世「」
レオニダス「ははは、どうやらまだまだスパルタが足りないようですなぁ」
ダレイオス三世「」
カルデアスタッフA「.....あの、今何かいませんでした?」
カルデアスタッフB「は?いや別に.....」チラッ
ダレイオス三世「」
カルデアスタッフA「」
カルデアスタッフB「」
レオニダス「」
ナイチンゲール「おや、貴方はダレイオs」
「「「いやぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!!!!」」」
金時「騎士の嬢チャン、へたってねぇか?」
セイバーリリィ「へっちゃらです!」
金時(いっくらもしもの話とはいえ、これがあのお堅い騎士王サマと同一人物とはな.....)
???『そこのお二方』
金時「あん?」
セイバーリリィ「声.....。どこから?」
???『ここです、ここ』
金時「.....この地蔵から声がしてきやがるな。魔術か何かか?」
地蔵『どうかお二方、私の語りを聞いて頂けませんでしょうか』
金時「....明らかに胡散臭ェ。行くぞ、嬢ちゃん」ザッ
地蔵『お、お願いします....!語りを聞いて頂けないと私....』
地蔵『.....死んでしまいます』
金時「............おい、アンタひょっとして」
セイバーリリィ「金時さん、お話だけでも聞いていきませんか?」
金時「....わーったよ。で、一体何を語ろうってんだ」
地蔵『....怪談です』
金時「」
セイバーリリィ「怪談....?」
金時「幽霊とか妖怪、怪奇幻想についての話のことだな」
セイバーリリィ「妖怪.....」
地蔵『今回のお話は.....』
地蔵『妖怪・"たくあんかじり"です』
セイバーリリィ「?」
金時「」
これは日本の江戸時代末期、俗に言う『幕末』と呼ばれる時代の話-----。
当時の日本の首都であった『京都』と呼ばれる街には、
国に仇なす勢力を撃ち滅ぼさんとする武装組織が存在していました。
組織の一員である青年・『おき太』は、その中でも群を抜いて腕の立つ勇士でした。
戦いにおいては無類の強さを誇るおき太ですが彼は肺を患っており、
病のために夜眠ることすらままならないこともある程だったのです。
そんな時は、縁側に出て月を眺めることで気を紛らわせるのが彼の習慣でした。
しかしある日-----。
バリッ。ボリッ。
食糧庫の中から聞こえてくる不気味な音を、おき太は聞いたのです。
『人がセンチな気持ちになっている時に空気の読めない奴』と大層機嫌を損ねたおき太は、
その音の原因を断とうと食糧庫へ向かいました。
夜中に食料を盗み食いする食いしん坊を懲らしめてやろう、と、意気込むおき太は食糧庫の扉を勢いよく開けました。
バァン!!
扉を開けると同時に、先ほどの音がより鮮明になって聞こえてきます。
バリッ!!ボリッ!! バリッ!!ボリッ!!
おき太が目にしたもの、それは-------。
一心不乱にたくあんを貪る、大柄の男でした。
その形相はまさに、鬼そのもの。
あまりにも不気味な光景に、おき太はその場を離れようとします。
-----けれど、もう手遅れでした。
セイバーリリィ「」ハラハラ
金時「........」
地蔵『振り返り、ぎらん!!と光る眼をした男は、おき太にこう言ったのです.....』
ザッ
金時「.....?誰か居んのか」クルッ
土方「た く あ ん が 足 り ね ェェェェェェェェェェ!!!!」
金時「」
セイバーリリィ「」
「「うぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」」
ニトクリス「さぁ、急ぎますよマスター。あのカエサルの提案である以上、長引かせても碌なことが無いでしょう」
ぐだ男「うーん、まぁ.......。ところでニトクリス」
ニトクリス「何です?」
ぐだ男「そのTシャツ似合ってるね」
ニトクリス「ふふ、流石は我が同盟者。このメジェド様をあしらった服の素晴らしさに気付いたようですね」
ぐだ男(褒めたのはTシャツの柄じゃなくニトクリスなんだけど....。何か現代服着てると普通のお姉さんにしか見えないなぁ)
ビチャア
ぐだ男「ひゃあぁあん!?」ドサッ
ニトクリス「!?どうしたのですマスター!?そのような間抜けな声を上げて.....」
ぐだ男「い、今、ひやっとした何かがほっぺたに.....」
ニトクリス「?一体何を.....」
ビチャア
ニトクリス「きゃふん!?」ドサァ
ぐだ男「ニトクリス!!.....ん?何かぶら下がって....」
ぐだ男「.......こんにゃくだ」
ロビンフッド「仕込みは上々、ってね」コソコソ
アタランテ「やれやれ、よもやこのような役を押し付けられる羽目になろうとはな」
ロビンフッド「まぁまぁ、折角だから楽しみましょーや。姐さん」
アタランテ(....この男も姐さんと呼ぶ)
ロビンフッド「正直、オレもこーいう楽しみ方は気が乗らねぇんだけどさぁ」
ロビンフッド「いっつも貧乏くじ引かされる身としちゃあ、たまにはこういうのも悪くねぇかなってさ」
アタランテ「.....まぁ、少々からかう程度であれば許されよう」
ニトクリス「姿を現しなさい、不敬者!!このニトクリスが冥界へと誘ってあげましょう!!」ブンブン
ぐだ男「落ち着けニトクリス!!キャスターが闇雲に杖を振り回すものじゃあありません!!」
ロビンフッド「......」
アタランテ「......相手は選ぼう、くれぐれも」
ニトクリス「出てきなさい!!出ませい!!!」ゲシゲシ
ぐだ男「落ち着けニトクリス!!キャスターが樹にケリなんて入れるものじゃあありません!!」
ビタッ
ぐだ男「.....ニトクリス?肩に、何か落ちて.....」
ヘビ「」シャー
ニトクリス「」ドサッ
ぐだ男「ニトクリスーーーー!?」
アタランテ「......」
ロビンフッド「......いや、これはオレたち悪くねぇよな」
ニトクリス「....ふ、ふふふ」
ぐだ男「ニトクリス、平気?」
ニトクリス「......し」
ぐだ男「し?」
ニトクリス「屍の鏡、暗黒の鏡......」
ぐだ男「」
ニトクリス「扉となりて、恐怖を此処へ.....」
ぐだ男「ちょっ、待っ」
ニトクリス「『冥鏡宝典(アンプゥ・ネブ・タ・ジェセル)』!!!!」グォォォォォォォ
ぐだ男「ひぇぇぇぇぇ!?」
ニトクリス「ファラオを虚仮にした罪、その命で贖いなさい!!この不敬者ぉぉぉぉっ!!!」
ぐだ男「完全にテンパっておられる!!仕方ない」
ぐだ男「令呪を以て命じる!!キャスター、『落ち着け』!!!」カッ
ニトクリス「っ!?あ、私.....?」
ドサッ ドサッ
ぐだ男「ロビン、アタランテも!?」
ロビンフッド「ははは、参ったねこりゃあ」
アタランテ「....因果応報というやつか」
ぐだ男「二人とも何で.....。イヤ、それよりも!」ダッ
ニトクリス「マスター!?」
ぐだ男「ニトクリスは二人のこと見てて!」
ぐだ男(『冥鏡宝典(アンプゥ・ネブ・タ・ジェセル)』が放たれた先...!この先にはマシュ達が....!)
ドレイク「ったく、ザワザワするねぇ。お宝奪ったらとっととトンズラだよ」
黒髭「ん~?BBAってばひょっとしてビビってるんでござるか~?(笑)」
ドレイク「活きがいいじゃないかティーチ。いざってときは盾になって貰うよ」
黒髭「えぇ~、ほんとにござるかぁ?まぁ拙者的にはやぶさかではないんですがなwwwデュフフwww」
ドレイク「まーた訳の分からないことを....お願いだからアタシのも分かるように.....ん?」
黒髭「どうしたでござるBB.....」
死霊「」グォォォォォォォ
ドレイク「」
黒髭「」
「「あぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!!」」
トリスタン「あぁ、私は楽しい....。ランスが羨望の眼差しを向けてくる様を想い浮かべるだけで....」ポロロン
マシュ「....トリスタン卿、ウクレレ姿がすっかり板についてしまいましたね」
トリスタン「時にレディ。マスターとは最近どうです?」
マシュ「どう、とは」
トリスタン「それは勿論。お二人の歯が浮くような色恋沙汰についてです」ポロロン
マシュ「なっ、何を仰っているのですか!?/////」ボフン
トリスタン「フフフ、その反応だけでこのトリスタン満腹です」
トリスタン「....冗談はさておき。どうか、マスターへのその想いは大切になさってください」
トリスタン「貴女の献身は、間違いなくマスターにとっての心の支えです」
トリスタン「例えサーヴァントとして戦う力を失ったとしても。戦場に立つ彼とどれだけ離れていたとしても」
トリスタン「貴女の心こそが、きっとマスターにとっての最硬の盾となるのですから」
マシュ「......トリスタン卿」
トリスタン「とはいえ、私が口を挟まずとも問題は無いでしょう。昼間もお二人きりで特訓に明け暮れていた程ですし」ポロロン
マシュ「なっ、違っ、違います!!あれは、その...../////」
トリスタン「おや、私は特訓と言ったのですが....違うのですか?」
マシュ「あっ....!//// と、とにかく」コホン
マシュ「ありがとうございます、トリスタン卿。貴方の言葉に応えらえるよう、これからも全力を尽くします!!」
トリスタン「その意気です。やはりマスターと貴女には笑顔がよく似合う」
トリスタン「マスター......。フフっ、悪い虫.....。フフフフッ」プルプル
マシュ「...まだツボに嵌っておられるのですか」
トリスタン「む、この気配.....」
黒髭&ドレイク「「あああああああああああああああああああああああああああああ」」
マシュ「ど、ドレイクさんに黒髭氏!?」
バビュン
マシュ「....凄い勢いで走り抜けていってしまいました」
トリスタン「.....レディ・マシュ。伏せてください、お早く!」
マシュ「は、はい!」
死霊「」グォォォォォォォ
マシュ「あ、あれは死霊!?」
トリスタン「ご安心を。このトリスタンが露払いを致しましょう」
トリスタン「....痛みを歌い、嘆きを奏でる。『痛哭の幻奏(フェイルノー.......」
トリスタン「あっ、しまった。これはウクレr」ゴォォォォォォォ
マシュ「トリスタン卿!?」
トリスタン「.....ご心配なく。致命傷です」ドサッ
マシュ「トリスタン卿ーーーーーーーっ!!!!」
トリスタン「フ、フフ.....。土産話がまた一つ増えてしまった...ようですね」
マシュ「それで良いのですか」
ぐだ男「マシューーーーーーっ!!」
マシュ「先輩!!」
ぐだ男「良かった、無事....トリスタン!?」
マシュ「先ほど、死霊の攻撃をモロに受けてしまって.....。致命傷です」
ぐだ男「トリスタン、しっかり!!」
トリスタン「.....あぁ、悪い虫.......。いえ、マスター」
ぐだ男「ホントいい加減にしろよお前」
続きは水曜の夜以降になります
福袋ガチャはエルキドゥでした
マシュ「....そうですか。先ほどの死霊はニトクリスさんの....」
ぐだ男「仕掛けてあったあの罠....。カエサルの陰謀としか思えない」
トリスタン「兎に角、お二人は先へ。私は霊体化して体力回復に専念します」シュン
マシュ「......」
ぐだ男「......なしくずし的にペアになっちゃったね」
マシュ「はい....。トリスタン卿が気を遣ってくださったのかもしれません」
ぐだ男「ひとまず先へ進もうか」
マシュ「了解です、マスター」
ドレイク「ちょっとアンタ!!盾になるのもやぶさかじゃないとか言ってたのは何だったんだい!?」
黒髭「勘弁してほしいでござる!!いくらガッツ持ちでも拙者だって痛いのは御免でござる!!」
ドレイク「.....あっ!?ひょっとしていま通り過ぎたのがお宝のある場所じゃ!?」
黒髭「しまったァ!!!」
ドレイク「ったく冗談じゃないさね!!ていうかいつまで追ってくんのあいつら!!」
黒髭「無駄口叩いてる暇があったら足を動かすんでござるよBBA!!」
ドレイク「!!アンタがまともなことを....」
黒髭「足動かせっつってるだろォ!!!」
ぐだ男「マシュ、トリスタンとのコンビはどうだった?」
マシュ「はい、彼が素晴らしい騎士であると改めて思い知らされました。二人で話す機会があまり無かったもので少し緊張しましたが.....」
ぐだ男「....なになに、どんな話したの?」
マシュ「.....知りたいですか?」
ぐだ男「うん」
マシュ「....では、ヒミツです」
ぐだ男「えー、何それずるい!!」プンスコ
マシュ「ふふ...♪」
ぐだ男「.....」
カルデアスタッフA『ぐだ男くん、昼間はマシュと二人きりでお楽しみだったみたいね』
ぐだ男『えっ!!イヤ、なんて言うかその.....』
カルデアスタッフA『マシュのこと、ちゃんと見ててあげてね』
ぐだ男『!』
カルデアスタッフA『レムナント・オーダーが始まってから、あの子凄く辛そうにしてる時があるから...』
カルデアスタッフB『今までみたく一緒に戦えないのを相当気にしてるみたいだからな』
カルデアスタッフB『...そもそも、君やマシュみてーな子供だけを前線に出さなきゃいけない状況自体がおかしいんだけどよ』
カルデアスタッフA『けれどきっと、そのおかしな状況がマシュにとっての当たり前になってしまってるのよね。...それしか、彼女は知らないから』
カルデアスタッフA『だから、ぐだ男くんにはマシュの知らないことをたくさん教えてあげてほしい』
カルデアスタッフA『あの子に生き方を、選択肢を与えてあげてほしいの』
ぐだ男『....勿論です。二人で幸せになる、ってマシュと約束しましたから』
マシュ「先輩?どうかなさいましたか?」
ぐだ男「ん?いや、何でもないよ」
マシュ「付きましたよ、目的地です」
ぐだ男「...ここが」
マシュ「ここに来るまでドレイクさん達と鉢合わなかったという事は、わたし達が一番乗りでしょうか」
ぐだ男「とにかく、先へ進m.....」
マシュ「...先輩?」
ぐだ男「................井戸だ」
マシュ「?はい、目の前に井戸がありますが、それが何か....」
ヌッ
ぐだ男「」
マシュ「せ、先輩!?井戸から人の手が.....!!」
???『......』
ぐだ男「」
マシュ「せ、先輩!!井戸から長い黒髪の人が......」
ぐだ男「さ、SADAKOだーーーーーーーっ!!!」ドサッ
SADAKO『.....』ピト ピト
マシュ「ゆ、ゆっくりこちらに歩いてきます....!」
ぐだ男「マシュ、逃げろ!!あいつには勝てない!!」
マシュ「先輩!?何を.....」
ぐだ男「いいから早く逃げるんだ!!」
マシュ「.....お断りします」
ぐだ男「なっ」
マシュ「先ほど先輩は『逃げろ』と仰いましたね。『逃げよう』ではなく『逃げろ』と」
マシュ「先輩を置きざりにして敵前逃亡など、マシュ・キリエライトの選択肢には存在しません!」
ぐだ男「っ.....!」
SADAKO『.....』
マシュ「SADAKO....さん?貴女にどのような事情があるかは分かりません。ですが.....」
マシュ「先輩の身の安全を脅かすというのであれば、わたしがお相手します!!」
マシュ「この身を滅ぼさない限り、先輩には傷一つ付けられないと思ってください!!」
ぐだ男「......」スッ
マシュ「先輩?」
ぐだ男「マシュ、そんな風に自分を盾にする必要はないよ」
マシュ「えっ....?」
ぐだ男「だって、マシュはもうオレの事を守ってくれてる。オレの心は、マシュに守られてるんだ」
マシュ「わたしが、先輩の心を?」
ぐだ男「うん。今だって本当は怖いけどさ。マシュが隣に居てくれるからオレはこうして立ち上がれるんだ」
マシュ「.....!なら、わたしも同じです」
マシュ「今までも、これからも。先輩が居てくださるから、わたしは前を向けるのです」
ぐだ男「...うん、分かった」
SADAKO『.....』ガバッ
マシュ「!!マスター、敵性生物が四つん這いへと移行しました!!」
ぐだ男「来るぞ、マシュ!!二人で迎え撃とう」
マシュ「了解、押し切ります!!」
SADAKO『~~~~~~!!!』ザザザザザ
マシュ「来ます!」
ぐだ男「ーーーーーっ!!」
信長「SADAKOかと思ったか?わ し じ ゃ !!!」
ぐだ男「」
マシュ「」
信長「ぶははははは!!滑稽じゃのうマスターのアホ面は!!」ゲラゲラ
信長「茶々ァ!!写真はどうじゃ!!」
茶々「ばっちり!!」
ぐだ男「.......」
マシュ「.......」
ぐだ男「....つまり、肝試し実行部隊として後からレイシフトしてきたと」
信長「いかにも」
不夜城のキャスター「本当はレイシフトなどしたくなかったのですが....。死ぬのは嫌ですので」プルプル
土方「何が『妖怪・たくあんかじり』だアホくせぇ。次はもっと良い話をこさえるんだな別嬪さんよ」バリボリ
ダレイオス三世「」バリボリ
レオニダス「ダレイオス殿、私としたことがとんだご無礼を....」
カルデアスタッフB「....たくあんをかじるバーサーカー」ヒソヒソ
カルデアスタッフA「狂戦士に恥じない振るまいね」ヒソヒソ
ケツァル・コアトル「ンー、誰かをビックリさせるのも中々楽しいデスネー!!」
ガウェイン「.......」
セイバーリリィ(....曖昧な表情で沈黙している...)
ニトクリス「.....あなた方には何とお詫びして良いやら.....。本当に申し訳ありません、私が未熟であるばかりに」シュン
トリスタン「貴女が謝ることはありません。お互い、気が抜け過ぎていたということで」
ロビンフッド「ま、あんま気にしなさんな。オレたちも良い経験になったぜ」
アタランテ「ああ。他人をおちょくって遊ぶ者には相応の罰が与えられる、とな」
カエサル「ははは、どうだ?此度の催しは愉快であっただろう?」
ぐだ男「.......」
カエサル「そなたらはひと夏のたのしい思い出を刻み、私はその間にクレオパトラとの蜜月を謳歌する。実に理想的だ」
クレオパトラ「ひれ伏しなさい、あなた方?そう、カエサル様のお心遣いに!」
ブーディカ「.....」
ブーディカ「女神アンドラスタ、あたしに力を」
『女神への誓い B』 威力アップ・対ローマ
カエサル「」
ブーディカ「いっぺん、反省しなさい!!!」ゴスン
カエサル「ごふん!?」
クレオパトラ「カエサル様ーーーーーーーっ!?」
ぐだ男「かつて無い程の有効な対ローマの使い方だ」
ドレイク「さ、黒幕にもお仕置きしたことだし。お宝を拝もうじゃないかい」
ぐだ男「そうだね」
金時「ちゃちゃっとしようぜ。もうゴールデンヘトヘトだぜ」
黒髭「宝箱、あったでござる!!」
ぐだ男「よし、では早速ご開帳.....」パカッ
マシュ「.....これは」
『モナ・リザ写真集』
一同「」
ナイチンゲール「.....マスター。カルデアに帰還次第、ミス・ダ・ヴィンチの身柄を拘束することを進言します」
ぐだ男「異議なし」
---どうやら、真の黒幕はカエサルさんでは無かったようです。
こうして、たのしいバカンスの1日目を終えたのでした。
しかし、この肝試しで皆さん大そうお疲れに(主に精神的に)なったようで、
2日目はレオニダスブートキャンプの参加者や後からきた信長さん達以外は、怠惰に過ごしていたようです。
マシュ「..........」
ぐだ男「マシュ、ここに居たんだ」
マシュ「先輩」
ぐだ男「そろそろ帰還の時間だよ」
マシュ「分かりました」
ぐだ男「何だかんだで楽しかったね、この二日間」
ぐだ男「まぁ、昨日の肝試しは手放しに楽しかったとは言えないけどさ」
マシュ「そうですね」クスッ
ぐだ男「レオニダスブートキャンプも完走できたし、『いまは遥か理想の城(ロード・キャメロット)』の砂像も作れたし。やりたいことは全部できたかな」
マシュ「....はい」
ぐだ男「マシュ?」
マシュ「....すみません。言ってもどうしようもない事だと分かっているのですが.....」
マシュ「ドクターや所長とも、こんな風に思い出を作ってみたかったです」
ぐだ男「....うん、そうだね」
マシュ「すみません、これから帰るという時にしんみりさせてしまいましたね」
ぐだ男「ううん。そういう風に思うことって、きっと大切なことだとオレは思うよ」
マシュ「先輩......」
ぐだ男「ほら、戻ろう?遅れたらニトクリスに怒られそうだし」スッ
マシュ「はい!」ギュッ
ぐだ男「これからもいっぱい、こういう思い出を作っていこうね」
マシュ「はいっ」
ぐだ男「マシュの見たいもの、マシュのしたいこと、一つでも多く叶えられるように頑張るから」
マシュ「っ.../////」ドクン
ぐだ男「マシュ、言い足りないから何度でも言うよ」
ぐだ男「オレにとってのパートナーはマシュなんだ。これから先、何があってもそれは絶対変わらない」
マシュ「.....先輩」
ぐだ男「オレはマシュじゃないから、マシュの悩みや苦しみを本当に分かってあげられることはできないと思う。だけど....」
ぐだ男「分かち合うことは出来ると思うんだ」
マシュ「.....!!」
ぐだ男「辛いことや嫌なことがあったら、爆発する前にオレにぶつけて欲しい。オレもそうするようにするからさ」
マシュ「.....分かりました。慣れていないのですぐには難しいかもしれませんが、そう出来るよう心がけますね」
ぐだ男「うん、分かった」
マシュ「先輩」
ぐだ男「なに?」
マシュ「.....大好きです」
ぐだ男「うん。オレも大好きだよ」
マシュ「例え肩を並べて戦えなくても、わたしの心は常に先輩と共にあるとお約束します」
マシュ「わたしの想いが、先輩の心をお守りします」
ぐだ男「.....マシュっ」ギュッ
マシュ「あっ....////」
---結局、わたしと先輩は集合時間に遅れてしまいニトクリスさんに大目玉、
いえ大メジェド様を喰らったのは言うまでもありません。
こうして、先輩とわたしと皆さんの1泊2日のたのしいバカンスは幕を閉じたのでした。
けれど、カルデアに帰還してからようやく気付いたのです。
今回のバカンスへはレイシフトで来ていたということ。
....即ち、先輩とわたしが二人きりで何をしていたかも余すことなく観測されていたということに。
顔を真っ赤にした先輩とわたしが、
雲隠れしたダ・ヴィンチちゃんへの制裁に向かったナイチンゲールさん達に加勢したのは想像に難くないでしょう。
完
おまけの物語
マシュ「リリィさん、右です!もっと右!!」
セイバーリリィ「はいっ!!」
黒髭「んん~、やはり海と言えばスイカ割りが鉄板ですなwww」
ぐだ男「黒髭、そんなに前のめりだと危ないよ」
セイバーリリィ「よぉぉし.....」
ニトクリス「良いですね、そのまままっすぐ!」
レオニダス「視界を塞がれ不安定な足場でもあの乱れの無い動き!!ブートキャンプの成果が出ていますよリリィ殿ぉ!!」
トリスタン「あぁ、私は嬉しい....。我が王の成長をこの目で見届けられるのが」
ガウェイン「同感です、サー・トリスタン」
ブーディカ「もうちょっとだよ、がんばれ!!」
マシュ「リリィさん、射程圏内入りました!!」
セイバーリリィ「わかりました!!」
セイバーリリィ「スイカを割れ.....!!『『勝利すべき黄金の剣(カリバーン)』』!!!」
ズルッ
セイバーリリィ「あっ!?しまっ.....!!」
黒髭「知ってた」
. _.. -''″ .__..__,、 -=ニ゙゙ニ--- -......,,,,,_、 .'`-┷lli..,, ,_
. ‐'″ _,,.. -ー''''^゙゙二ri'ニ.... ....、............. ...._,,,_  ゙゙゙゙̄''''lllll,,,,_
..,.. -''"゛ _,,,.. --ー''''."゙.´  ̄''''―
_,,,,, ` ̄ ̄ ゙゙゙̄! ,,__ .,,,,..uuii、;;;;;;y ......,,,,_,i-............ ......,,,,
-''''゙彡'"゛ ._,,..yr‐ ._,,.. -ー''''''゙  ̄ |! i| : ´`゙'''― ,,,_
...ノ'" .,.. -''',゙..r''“゙゙“´ |! i| i `'''ー、、
_..-'"゛ _..- |! ∨| `'ゝ
'" .,..ッr'" |! i! ヽ
.., ''ソ゛ i |! i|
゛ l゙ i! |! i|
. ! |∨ i!
ヽ i|! i|
. `'-、、,. |! i| _..-'´
`''ー ,,_ |! i|. _,,,.. -‐''"
´゙'''ー . ,_ |! i|. __ii;;;;;;ニ二......、
.,,_. : =i i ,,、 |! i|. '''''''''''''''''''''''''''
. `゙''''~ .`''ー .. ,,,,____ .__ |! i|.... 三゙゙..........---;;;;=' ._,,
'''ー ...,,,_  ̄ ̄.. |! i| -―''''"´ . --l∋´
¬――ー`-′. i! |! i|. _,,.. -‐''"゛
`゙"'''―- ....,,,_ `゙`-`-. |i |! i| i.¬''"´ .__,,,,,,,_,,,,..
'―-- 、..,,,,_、 . ̄''-.. ,,_、... i|∨ ∨|...ー¬''''゙゙゙ ̄´゛
 ̄ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙̄ '''''゙゙. |l l|
|l l| !
|l l| i!
. 、 |l ∨| /
\ |l : l|
|l i l| /
\ _ノ,' _ |! l| /
.... く> ヾ< /Υ 〉 !| _ |] ー '´/
}l 〈_::」/ :!:i: 〈/ __ l { /
\、 /, __ .:|.:|: . _ノ::::\\ 、ヽ. __/
. \ー ' 「:::::// . :.:|:.:.v!: . \:::::// ー ( /
. ) ) 〈:::::// . . : ::!:.: .:|: : .  ̄ i ー '/
\ 、 // l7  ̄ . : :|: :: :!: :. :|: : : . . . l> il フ∠/
.. \ー ' i! . . .: : :|!: : |..: . :l : く]: . i. . !:l //
. \\ il 、〈〉 i . . : <>!|: :,' .:: .: | : : !: : !:. . . ノ::l // l7
. ):.:\ 八:.\_ 人 )、 : : ノ.:V.: : .::.: :!: :人 八,、 ノl / : ノ,、 /: (
ぐだ男「黒髭ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
マシュ「」
完
「1泊2日」とタイトルに入れておきながらほぼ1日分しか内容が無かった
ぐだ男とマシュが2人きりでナニをしていたのかは、SS速報Rで書こうかなぁと思います
特異点ピックアップはトリスタン、
水着は信長とニトクリスを引くまで回すつもりです
課金は家賃まで これ大事
読んでくれた人サンクス
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