男「……? ここ、どこだ?」
主催者「初めまして男様。突然ではございますが、貴方にはこれからバトルロワイヤルに参加していただきます」
男「は?」
主催者「これから最長16日間かけ、総勢十名で己の願いを掛け、最後の一人になるまで戦いを行ってもらいます」
男「願い……か。それは何でも叶うのか?」
主催者「ええ、大体のことは」
男「……分かった。参加しよう。と言っても拒否権はないんだろうが」
主催者「ええ。その通り」
主催者「しかし、ただのバトルロワイヤルではつまらない。と、いうことで参加者の皆様には変わった武器を差し上げたいと思います」
男「武器?」
主催者「武器とはいっても『異能力』! それも『おとぎ話・昔話』にちなんだ不思議な力をお渡しします!」
男「よ、よくわからんが」
主催者「まず男様、あなたはどの『お話』の能力を使いたいですか? お好きなのモノをお選びください」
主催者「現在お選びできるのはこちらです。こちらから好きなものを一つ、お選びください」
男「色々あるんだな」
・桃太郎
・三枚のおふだ
・鍛冶屋と悪魔
・死神の名付け親
・かぐや姫
・笠地蔵
・狐と鶴のごちそう
・小夜啼鳥(ナイチンゲール)
・三匹の子ブタ
・歌う骨
・裸の王様
・アリとキリギリス
・ヘンゼルとグレーテル
・スズの兵隊
・ハーメルンの笛吹き
↓1
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1501392013
男「じゃあ……『ヘンゼルとグレーテル』をもらう」
主催者「分かりました。あ……おっと、ここで一つ訂正が」
男「なんだ?」
主催者「今回のバトルロワイヤル参加者の人数についてです」
主催者「正しくは15人。15人となっております。お詫び申し上げます」
男「けっこういるんだな」
主催者「ええ、まあ。ではそろそろざっくりとしたバトルロワイヤルのルールをご説明します」
おとぎ話バトルロワイヤル
ルール1:15人の人間に昔話やおとぎ話を元にした能力を与え、最後の1人になるまで殺しあう
ルール2:戦闘の舞台は10個のエリア。どれもおなじ何もないアリーナほどの広さを持つ空間であり、物理上逃走不可能
ルール3:読み手(能力者)は1日に1回。「移動」「待機」のどちらかを選ばされ、現在自分の居るエリアから移動するか留まるか決められる
ルール4:すべてのエリアで戦闘が行われなかった次の日の夜、ランダムで選ばれた読み手が1人自動的に死亡する
ルール5:このバトルロワイヤルは16日間行われる
ルール6:読み手の能力は「起」「承」「転」「結」の段階に分けられ、「起」以外の3つは4日ごとに解放されていく
ルール7:同盟を組んだ場合、ステータスと能力が相手に開示される
男「……よく分からんな」
男「特に能力の説明だ。起承転結って」
主催者「最初、能力それ自体にはリミッターがかけられています。それを4日ごとに解除していくような感じですね」
男「なるほど……つまりどんどん強力になっていく、という訳だな」
主催者「それは……どうでしょう? まあ、最初弱い能力であっても諦めてはいけない、ということですかね!」
男「ふうん。そういうものなのか」
主催者「ところで男様。貴方の願いを聞くのがまだ、でしたね」
男「知らないのか?」
主催者「ええ。まあ勝ち残った後に叶えるのが決まりですから」
男「俺の願い、か。それは……」
↓1
男「女かなあ」
主催者「は?」
男「俺、彼女いない歴イコール年齢なんだ。職場でも出会いはないし……彼女が欲しい」
主催者「そうですか。いや、伴侶を得ることは次世代の命を繋ぐ上で必要な行為。承知しました。貴方が欲する女性を上げましょう」
主催者「では次に、貴方のステータスをお調べします」
男「ステータス?」
主催者「ええ。それが戦闘を行う際の目安となります」
男「具体的にどうなっているんだ?」
【たいりょく】0を下回ると死んでしまいます
【こうげき】防御を差し引いた数分相手のたいりょくを減らせます
【ぼうぎょ】相手の攻撃を防ぐことができます
【すばやさ】攻撃できる可能性を指します
【せいしん】これを消費することで能力を行使できます 一日終了ごとに1、ルール3の「待機」を選ぶことで1回復します 上限なし
男「ほお。なんだかこれも分かりにくいな」
主催者「まあまあ。それでははじめて行きましょう」
【コンマ下一桁判定(0=10)】
【たいりょく】↓1
【こうげき】↓2
【ぼうぎょ】↓3
【すばやさ】↓4
【せいしん】↓5
主催者「このようになっています。これがどのように作用するかは後でのお楽しみ……」
⑮ 男 ヘンゼルとグレーテル
【たいりょく】8
【こうげき】3
【ぼうぎょ】2
【すばやさ】6
【せいしん】8
↓1~14【他の参加者】
名前(幼馴染とか魚屋みたいなので良い)と願い
主催者「訂正がございます」
⑮ 男 ヘンゼルとグレーテル 女がほしい
【たいりょく】8
【こうげき】3
【ぼうぎょ】2
【すばやさ】12
【せいしん】8
男「俺、こんなに早いのか」
主催者「ゾロ目ボーナス、といったところでしょうか」
主催者「では参加者が全員揃ったところで早速始めて行きましょうか」
男「ああ、そうしてくれ」
主催者「では、まず男様が最初に行きたいエリアを指定してください。一日目は能力以外の方法で『移動』をすることができません」
男「能力以外で移動できない、か。分かった。慎重に選ぼう」
男「そのエリアに他の参加者がいるのか?」
主催者「そうとも限りません。エリア毎に人数の偏りが発生する可能性がありますからね」
男「まあ決め打ちもできないしテキトーに選ぶか。どこにしようかな?」
主催者「ルール2にあったように10個のエリアの中からお選びください」
↓1 第何エリアに飛ぶ?
【1日目:第7エリア】
男「おっ、瞬間移動か、これ。すごいな……」
男「見渡す限りだだっ広いコンサートホールみたいな場所だな。皆同じ形状だそうだが」
男「人は……いないようだ」
男「良かったと安心するべきか――」
男「ひとまず何をしよう?」
男「能力っていったいなんなんだろうな……」
↓1 何をする?
男「本当に誰もいないのかな?」
男「……」
男「うん。やはり誰かが隠れているなんてことはないみたいだな」
男「ふう。大分無駄な時間を過ごしちまったようだな」
男「しかし出会ってすぐバトル! なんて俺には無理だしなあ。良かったのか」
男「うーん暇だ。エリアの中をもう少し探索敷いて回るか。何もないようだけど」
…
【他エリアの処理を行っているので休憩】
始めます酉つけた
男「……この場所はホントに何もないな」
男「この地面も……石でできているように見えるがなんか、こう、違う物質でできているらしい」
男「変な触り心地だ」
男「うーん、腹も減……不思議と減ってないな。ここに来る何時間前に飯を食ったんだっけ」
男「……」
男「あれ?」
男「俺、いつここに来たんだ?」
男「ここに来る前の俺って一体――」
ピシュン
男「ん?」
「ブおおおおおおおっ!」
男「うわッ!?」
男「なんだ!? なんだ!?」
ドドドドドド
「ブおおおおおおッ」
男「あ、あれは!」
猪「ごおおおおおおおおっ」
男「猪! というかデカすぎないか!? 猪っぽい化けもんじゃないかありゃあ――」
男「明らかにこっちに向かってきてる! あれも能力なのか? じゃあ誰の!? 俺のじゃない、と思うが!」
男「とにかく! どうする!?」
↓1
男「うおおおおとにかく回避だ回避!」
男「あいつ素早いってレベルじゃねえ!」
男「うりゃああッ!」
ドドドドドドッ
猪「ブおおおおおっ」
【直下コンマ下一桁判定:5以上で回避(0=10)】
ドガッ
男「うおっ!」ゴロゴロッ 【たいりょく】7/8
男「いてて……3メートルは吹っ飛ばされたぞこれ」
男「でも……あまりいたくなかった、普通死ぬだろ」
男「……まさか、あいつ」
猪「ぶも?」
男「見かけ倒しだな……?」
猪「」カチーン
猪「ぶもおおおおおおおおッ」
男「へへへ、余り痛くないならどうしよっかなー!」
↓1
男「距離を取りつつ様子を見よう」
男「……やっぱりこいつ、やべー」
男「このまま避け続けるのはムリだ。キリがない。ここからどうするかもう一度考え直さないと」
男「そういえば主催者のヤツが、この場所から〝能力以外で〟脱出は不可能だと言っていたな」
男「能力以外で、か」
男「あれ? 俺の力って『ヘンゼルとグレーテル』らしいけどどうやって使うんだ?」
男「使い方なんて教えてくれなかったよなあ」
男「うーん」
猪「ブおおおおおおおっ」
男「うおっ、また来るぞ! 避けるんだッ!」
【直下コンマ下一桁判定:5以上で回避(0=10)】
ドガアアアアッ
男「うわあああっ!」
男「……あ、あれ? ちゃんと避けれたよな? その音は――」
猪「ぶもっ、ぶもおっ……」
男「こ、こいつ!」
男「壁にぶつかりやがってぞ! あっはははは――」
男「壁にめり込んでやがる。あんなに硬そうな壁が」
男「隙だらけだ、あいつ。どうする……」
↓1
男「今の内に能力を出しておこう」
男「どうすれば――」
男「とにかく……念じてみるか」
男「能力、発動!」
男「はッ――」
『ヘンゼルとグレーテル』
『起』
『ヘンゼルとグレーテルは おかあさんにすてられ もりでみちにまよっていました』
『道に迷ったのは誰?』
『道に迷うのは――私』
男「な、なんだ。これ、身体が急に光り出して――」
男「迷うってなんだ!? ど、どこに、俺はどこに連れていかれるんだ!? おい――」
【直下コンマ下一桁判定】
1:エリア1へ移動
2:エリア2へ移動
3:エリア3へ移動
4:エリア4へ移動
5:エリア5へ移動
6:エリア6へ移動
7:降り直し安価下
8:エリア8へ移動
9:エリア9へ移動
10:エリア10へ移動
【1日目:第2エリア】
男「は――どうなってるんだ?」 【せいしん】7/8
男「ここは……」
男「さっきいた場所と景色は変わってない」
男「だが、壁に猪が空けた穴が開いていない」
男「それに……さっき俺が能力を発動した時、耳元に聞こえてきたあの声って――」
男「『起』『ヘンゼルとグレーテルは おかあさんにすてられ もりでみちにまよっていました』」
男「これ……起承転結の『起』に当たる部分って――ことか?」
男「それに『道に迷ったのは誰?』『道に迷うのは――私』」
男「って?」
男「道に……迷ったのは……俺?」
男「ってことは……俺の能力は道に迷う能力……?」
男「道に迷う能力が何の役に立つって――」
「あの――」
男「うわっ! ひ、人!?」
「い、いや、私、人、では、ない、けど、いや、人だけど、いや、だったというか、でも、今は人っていうか」
男「え……?」
男(何を言っているか分からない)
男(どう反応すればいいんだろう)
↓1
男(単刀直入に効いてみた方が良いか)
男「て、敵ですか、アンタ?」
「い、いや! そんな! 私は! 戦うつもりは無い! ってわけではないですけど、そのうち戦うのは避けられないのですが、っていうか」
男「ふうん。敵、じゃないんだな」
「ええ、はい」
男「敵じゃないことは分かった」
男「でも、どうすれば良いんだ」
男(他に何か話すことはないかな? このままでは埒が明かない気がするが)
↓1
男「アンタも参加者だよな? このバトルロワイヤルの」
「え、ええ、はい」
男「アンタは何の『タイトル』を選んだんだ?」
「私ですか? 私は――ほら、この頭の、見れば何となくわかりませんか?」
男「頭に被ってる帽子……いや、笠?」
「はい! 『笠地蔵』です! 背中にもいくつか背負ってるでしょう?」
男「へえ! で、どういう能力なんだ? その笠を被ってどうなるんだ」
「そ、それは、ちょっと――」
男「ちょっと?」
「……」
男「黙っちゃった」
男(教えたくないのか。それとも――)
男(敵ではないのは分かったが、これ以上何か話すことないかな?)
男(これからどうする?)
↓1
男「俺も教えるからさ。教えてくれよ」
「……」
男「なあ」
「……実は、何も分からないんです。何も」
「このバトルロワイヤルが始まって数時間経ちますけど、〝人〟に会ったのは貴方が初めて」
男「〝人〟?」
「ええ。他には、あそこにいる小鳥だけ……」
男「小鳥……?」
チチチ ピピピ
男「ホントだ……こんな場所に小鳥が一匹」
男「そっか、何も分からないのか」
男「じゃあ――」
↓1
1自分の能力を教える
2約束は破るもの 教えない
3その他
男「俺の能力は『ヘンゼルとグレーテル』だ」
男「能力の内容は――『道に迷う』能力? いや、俺もあんまりわかんないな」
「そうですか……わかりました」
男「いや、すまなかった急に色々聞いちまって」
「……」
男(あ、黙ってしまった。この女の子、どうすればいいんだろう)
男(……もう話すことはないかな)
男(これからどうしよう。敵意は無いにしろ結果敵同士には変わりないし)
↓1
男(……さっきみたいに猪から逃げる手段があるんだよな。『迷う』って意味は分からんが)
男(能力を理解される前に倒してしまった方が良いな)
男(殺す……のか、まあ良いか)
男(あれ――)
男「じゃあこれから――お前を始末するわけだけど……いいよな」
「え――」
男「行くぞ」
「そんな! い、いやっ! いやあああっ」
男「おらあっ」
【直下コンマ下一桁判定:3以上で攻撃(0=10)】
男「おらあああっ」
「ひっ、いやっ! いやああっ」
チチチ ピピピ
男(鳥がうるさいな)
男(酷く怯えている、どうするか)
↓1
1躊躇するな 攻撃する
2その他
男(俺、こんなに非道なやつだったっけ)
男(そもそもよくしょっぱなからこんなこと思い付いたな怖すぎだろ)
男(なんでこんなこと――)
男(……?)
男「――というのは嘘だ。ごめん」
「え……?」
男「すまん、からかっただけだ」
「そ、そんな、そんなの――やりすぎ、です」
「こ、怖かった、怖かったよおおおおううううううあああああんっ」
男(泣き出してしまった。やりすぎたかな)
【直下コンマ下二桁判定:好感度判定 出目×0.5(怯えさせたからね仕方ないね)】
「……うう、ひぐ」 好感度14(恐怖感)
男(話してくれなくなってしまった)
男(それでもまだ敵意は感じられない)
男(だがあれだけの怯えよう、まああれだけのカマをかけたし怯えられて当然と言えば当然か)
男(これからどうしていこうかな)
↓1
1同盟の提案
2ほっといても攻撃してこないなら無視しとこ
3その他
男(そういえば同盟の提案とかいうルールがあったな)
男(状況が分からん今は一緒に戦ってくれる奴も必要だ)
男(それに近くに置いとけば囮にして逃げられるしな。あいつすっとろそうだし)
男「なあ、アンタ」
「……いです」
男「え?」
「『幽霊』、です」
男「幽霊?」
幽霊「私、『幽霊』って学校で呼ばれてました。だから……それでいいです、それで呼んでください」
男「へー幽霊かーおう、よろしく」
男「で、幽霊ちゃんさ。これから俺と同盟組まない? 不安だろ? これからいろいろと」
幽霊「え……それは――」
【直下コンマ下二桁判定:14以下で成功(こんなに怯えさせて成功する訳――)】
幽霊「……ムリです」
男「は?」
幽霊「私……貴方のことが……ご、ごめんなさい、こわいです。だから――」
男「ふーん」
幽霊「す、すいません! おこらないでください! でも、わたし――」
男「……」
男(やりすぎたみたいだな)
幽霊「でも、まだ、私、あなたと戦う気はないです、だから、まだ――」
男(戦いたくないってことね。ビビりすぎだろ。バトルロワイヤルで生き残れんのか?)
↓1
1あーさいですか じゃあ無視します
2その他
男「じゃあさ、とりあえず次の敵が来るまでは一緒に行動するのはどう?」
男「それならルールにある通り能力をお互い開示しないで一緒に居ることができるよ」
幽霊「……ああ、それなら」
男「良かった。じゃあ決まりだ。これからはそうしようぜ」
幽霊「は、はい……」
男(まずは味方みたいなやつができたぞ。良かった良かった)
チチチ ピピピ
男「しっかしさっきから鳥がうるさいな。幽霊ちゃんの能力?」
幽霊「いえ、何も関係ないです。私が来たときは既に」
男「へえ……」
チチチ ピピピ
男「……ん? こいつの声、なんか、不思議じゃないか?」
幽霊「え? よ、よくわかりませんが」
男「何だか、落ち着くってか、気持ちいいってか」
男(今までの俺だったらこんなこと考えもしなかったはずだが――)
男「んぁ?」 【たいりょく】8/8
男「体力、回復してないか? なんか」
男「さっき猪にやられたのが治ってやがる。何が起きた?」
男「まさかあの鳥が――」
…
【他エリアの処理を行っているので休憩】
一旦乙
とりあえず幽霊ちゃんに変に戦闘仕掛けない方がいいな。味方は大事だし心開いてもらわなきゃ
ちなみにキャラと能力の組み合わせは既に1が決めてるの?
再開します
>>87
組み合わせもダイスでポチポチ
他エリアの戦闘もダイスとかでポチポチ
男「夜っぽいな……」
男「幽霊ちゃんと話してもう少し扱い奴になってもらおう」
男「おーい幽霊ちゃん」
幽霊「ひっ」
男「何を話しよう?」
↓1
男「なあ幽霊ちゃん、ここに来る前のこと覚えているの?」
幽霊「ええ、まあ……私、ここに来る前、死んでるんです」
男「え?」
幽霊「名前の通り幽霊になっちゃったんですね」
男「でも、さっき攻撃しようとしたとき触れたが」
幽霊「主催者の方がそうしてくれたんです。『そうしないと話にならないから』って実態をくれました」
幽霊「だから刺されたら死ぬし、ケガもします。そうらしいです」
男「へえ……で、ここに来る前、なんで死んだの?」
幽霊「自殺です」
男「……」
幽霊「学校から飛び降りて……はい」
男「ご、ごめん色々聞いて」
幽霊「いえ、それ以前のことは混乱しちゃってるから覚えてないみたいです。ショック、です、かね」
男「お、おお」
男(何で自分からここまで話したんだ?)
幽霊「……」 好感度19(警戒)
【1日目:終了】
【2日目の処理開始の為、再び休憩】
【再開します】
【2日目:エリア2】
男「アリーナの天井に着いているスピーカーから声が聞こえてきた」
主催者『皆さんおはようございます! よく眠れたでしょうか』
主催者『とはいってもこの場所密閉されているので朝昼夜どれか分からないでしょうけど』
主催者『私がこの放送を行っているというのは現実時間で朝ということですのでお忘れなく!』
主催者『では早速昨日の脱落者を発表いたします』
主催者『前日はバトルロワイヤル開始初日ということで戸惑う方も多かったでしょうが、早速戦闘を始めてくださった方のおかげで――』
主催者『3人も! 脱落者現れてくださいました~~~っ』
主催者『前日の脱落者のお名前を発表します』
主催者「『猫』様」
主催者「『警察官』様」
主催者「『ギャンブラー』様」
主催者『この三名が死亡したということとなります!』
主催者『なお、私から脱落者様方のこれ以上の詳細を発表するつもりは原則ありません』
主催者『例えば、誰に殺されたとか、どんな『おとぎばなし』を選択したとかなどですね!』
主催者『ああ、それと。戦闘成立の定義についてですが――』
主催者『突然死死亡のペナルティ逃れのためにわざと攻撃するそぶりを見せることは原則禁止としています』
主催者『殺意や敵意を持った行動を心掛けるようお願いします』
主催者『それが……皆様の身にとって大切なことですからね』
主催者『ではこれで朝の放送を終わります』
男「もう脱落者が出ているのか……」
幽霊「うう」ガタガタ
男「そんな怖がることもないだろう。これは命を掛けた戦いなんだから」
男「お前にだって願いくらいあるんだろ?」
幽霊「は、はい」
男「じゃ、まずは今日はどうするかだ。次の敵が来るか待つか、こちらから探しにでるかの二つ」
男「どうする?」
幽霊「わ、私がきめるんですかあ? うう」
男「チッ」
幽霊「ひっ」
↓1
1違うエリアに移動する
2誰かが来るのを待つ
3その他
男「今日は他の奴らが来るのを待つとするか……」
幽霊「はい」
男「あとさあ」
幽霊「ひっ!」
男「そんなに怯えなくたっていいだろ。昨日のことを話したくてさ」
幽霊「は、はい」
男「昨日は、その、悪かった。色々――」
幽霊「え!」
男「突然のことでさ、俺も気が立っていたんだ。許してくれ」
幽霊「え、あ、あ、その、はい、私も別に、怒ってないですし、はい、別に、はい」
男「ま、仲良く行こうぜ」
幽霊「は、はい!」 好感度29(警戒)
男(ちょろいなこいつ)
男「そういや、昨日のけがを治してくれた鳥がいないな」
幽霊「気付いたらいなくなってしまいましたね」
男「鳥だからな……気まぐれなんだろ」
男「恐らく誰かの能力だとはおもうが、回復なんかさせてどうするんだろうか」
男「……何か裏があるのか?」
男「まあいい。今日は特にここから移動する訳でもない」
男「何しようかな」
↓1
男(幽霊の能力の実験をしたい)
男(利用価値があるかもしれないからな)
男「あのさ、幽霊ちゃん。アンタの能力って――」
幽霊「この能力……どうやら一度きりしか使えないみたいです」
幽霊「この笠を召喚して、被るか、背負っている笠を何かしらするんだと思います」
男(実験するまでもないか。この背負っている笠にも効果がありそうだが)
男「ふうん、そうなんだ。ありがとう」
男(実際戦っている姿を見ないと使い方が分からないな)
…
【他のエリアの処理をする為、三度休憩。休憩多くてすみません】
【再開します】
男「そろそろ夜ってところか」
男「まだ幽霊には怯えられているみたいだし、もう少し話しかけてやるか。めんどくさいが」
男「おい、幽霊ちゃーん」
幽霊「あ、はい」
男(何を話そうかな)
↓1
【普通に寝落ちてた。中断】
【再開】
男「幽霊ちゃんさ、優勝したらどうしたい? 俺、彼女とか欲しいんだけど」
幽霊「彼女、ですか」
男「引いた? こんな命を掛けた戦いにそんな願いで挑んじゃって」
幽霊「いえ、別に」
男「そ?」
幽霊「私も、それくらい酷い願い、持ってますから」
男「軽くディスってない?」
男「どんな願いなの?」
幽霊「私、神様になってみたいんです」
男(やっぱり電波ちゃんかよ。でも一応色々聞いてみるか)
男「なんで?」
幽霊「ほら、私、ここに来る前、自殺したって言ったじゃないですか」
男「知らんけど」
幽霊「私、ちょっとそこに至る経緯が曖昧なんですけど、多分いじめられてたんです」
男「ほーん」
幽霊「ここに来た時も、何となく思い出す瞬間があるんです。不快感みたいなの」
男「あー」
幽霊「主催者の人は、私を神様にすることもできるって言ってました」
幽霊「神様になったら、私をいじめた人を――」
男「あー分かった! その熱意はよーーーーく伝わった! お互い頑張ろ! な!」
幽霊「は、はい」
幽霊「そうですよねっ、わたしっ、がんばりますっ」
男「はい」
男(大分めんどくせーやつだな)
幽霊「色々聞いてくれてありがと、ございます」 好感度29(やや警戒)
男(勝手に好感度が上がったみたいだ)
【2日目:終了】
【3日目の処理開始の為、再び休憩】
【再開】
【3日目:エリア2】
主催者『皆さんおはようございます! 三日目の朝、いかがお過ごしでしょうか』
主催者『皆さん戦闘の方にはもう慣れましたか?』
主催者『一度戦闘を経験し、同盟を組み、集団で戦闘を行うことを選んだ方もいます』
主催者『全ては作戦です。ルールにさえ従っていただければ何をしてもかまいません! 一向にかまいません!』
主催者『では早速昨日の脱落者を発表いたします』
主催者『……』
主催者『おっと!』
主催者『前日の脱落者は0! 0でございました!』
主催者『まあ運営の確認したところ戦闘行為は行われていいたようですので、ペナルティは発生いたしません。ご安心ください』
主催者『しかし残念ですね~っ。死者が出ないのは実に退屈!』
主催者『でも、準備期間というのが必要なことも事実! 今日こそ皆さまには頑張っていただきたいところ!』
主催者『ではこれで朝の放送を終わります! 今日も皆さん存分に殺し合ってくださーい』
男「昨日の脱落者はなしか」
幽霊「良かった……」
男「良くあるもんかよ、今日もそうだったら最悪ランダムで誰か突然死するかもしれないんだぜ」
男「積極的に戦わねーと」
幽霊「でも私……」
男「あーはいはい」
男「じゃ、今日はどうする? 敵を待つためにここでジッとしてるか、探しに出かけるか」
男(こいつじゃ決められないし俺が先に決めておこう)
男(どうするかな)
↓1
1違うエリアに移動する
2誰かが来るのを待つ
3その他
男「今日はここで待つとするか。そろそろ誰かしら来るだろ」
幽霊「そ、そうですね! それがいいですね!」
男「いや、やっぱり移動する」
幽霊「そうですか? じゃあやっぱりそっちもいいかも!」
男「……」
男「いや、今日はやっぱりこっちで待つ」
幽霊「ええ! あ、でも、それもいいかも?」
男(自分がねーのかこいつ)
…
男「……」
幽霊「……」
男「とは言ったものの、こねーな。誰も」
幽霊「そうですね……うーん」
男「目論見が外れたか。確かによくよく考えてみれば、他のエリアに誰がいるかってあまり分からないから止まっていても見つからない可能性が高い」
男「どこか一つのエリアを〝拠点〟にするなら話は別だが」
男「拠点、か」
男「うーん俺の能力じゃ拠点がどうとか考えるのは難しいな」
幽霊「〝待ち合わせ場所〟としてどのエリアかを指定しておけばいいんじゃないでしょうか!」
男「ああ……確かにそれは使えるな。考えておこう」
…
【他エリアの処理を行っているので休憩】
【再開】
男「暇だな。やることもねーし」
幽霊「ええ、そうですね」
男(幽霊ちゃん、よく見るとそこそこブスだけどヤれねえこともないな)
男(昔の俺だったらひん?いてもヤってたが――)
男(昔の俺?)
男(……そういや、なんだこの違和感)
男(昔のことを思い出そうとすると頭が……)
男(というより、思い出せない。何でだ?)
男(どうでもいいか、何かヤれる口実を――)
『あなたはおよばれされました』
男「あん?」
男「う、うお……また、身体が急に動かなく……!」
幽霊「あ! ど、どうしたんですかそれ! 身体が薄く」
男「俺の能力じゃない! 誰かが! 俺を呼んでいるらしい! 一体何を――」
男(この不測の事態、幽霊に何か伝えておいた方が良いだろうか。このまま能力で強制移動させられたら孤立間違いなしだぞ)
男(幸い金縛りは体にしか及んでいない。口は動くのだから何かできることはあるか?)
↓1
男「おい! 幽霊ちゃん!」
幽霊「は、はいっ」
男「離れ離れになったら一旦このエリアにとにかく集まれ! 覚えているな! エリア2だぞ!」
幽霊「はい! 分かりました!」
ピカッ!
男「う、うわーっ!!」
…
【3日目:エリア8】
男(なんだこれ……)
男(こんな人数今までどこに隠れてやがった……?)
男(エプロンを来たオッサン、今どきみねーリーゼントのやつ、大学教授みてーなやつ、あとバカっぽいやつ)
男(頭持ったネーチャン、女のガキ、それと――)
男「後輩!」
後輩「……?」
後輩「!」
男「高校ぶりだなオイ! どうなってんだよ」
後輩「せ、先輩!? なんでこんなところに!?」
男「そりゃこっちの――」
「おいそこの男!」
男「お?」
番長「俺は、この男だけの同盟で番張ってるモンだ! 事情はともかくとして、悪いがこっちに加勢してくれないか!」
男「はぁ?」
番長「あんたを呼び出したのはどうやらそこの幼女らしい」
男「え?」
幼女「うぅ……」
男(頭盛ったネーチャンの後ろに隠れちまった)
番長「こいつらはさっきから俺らの仲間やら他のエリアに居る奴らを呼び寄せてデカい規模の戦闘を行うつもりらしい!」
番長「どんな能力を隠し持っているか知らねえが油断ならねえ。あの女グループを一緒に倒してくれ!」
後輩「騙されちゃダメです先輩! 最初に喧嘩を吹っ掛けて来たのはアイツらです!」
後輩「3対4でこっちの方が劣勢! 助けてください!」
後輩「私を信じてください!」
男「信じろったって数年ぶりにあった高校時代の後輩にそんなこと言われてもなあ」
番長「男!」
後輩「先輩!」
男「これは……どうすれば良いんだ?」
↓1
1番長のグループに参加
2後輩のいるグループに参加
3その他
男(厄介ごとはごめんだ。それに潰しあってくれればなお結構)
男(他の参加者の能力を装って連れ去られた体で、ここを離脱しよう)
男(ふふふ、演技力には自信があるんだ)
男「むッ!?」
男「また、身体が急に――」
番長「……」
番長「おい! 待ってくれ! 行くな!」
番長「そうか、俺たちが信じられないということだな」
番長「しかしもう一度だけ頼む! お前が頼みなんだ! このままでは――!」
【直下コンマ下一桁判定:9以上のその言葉に胸を打たれる(0=10)】
男「ぐ……そこまで言われたら逃げるわけにはいかないな。分かった。加勢しよう」
後輩「せ、先輩!?」
番長「助かるぜ! 幼女以外の能力はよく分からねえ』
番長「お前が『後輩』と呼んでいた女は以前、俺らと組んでいたが能力は分からねえ」
番長「不発していたようだが……」
番長「時間がねえ! 行くぞ!」
男(逃げるのも心証悪いし……どうすれば良いか)
↓1
【中断】
【再開】
男(まず、後輩に話を聞いてみるか)
男(だが、番長とかいう奴に頼まれた以上はその信頼を失う訳にはいかない)
男(戦闘を装って話しかけてみよう)
男「番長! 俺が先に行く! うらああッ」
番長「頼んだ!」
「私も行きましょう、番長殿」
ガバッ
後輩「きゃああああッ、な、何するんですか先輩。押し倒したりなんかして////」
男「おい、これはどういうことだ。いいから状況を説明しろ」ヒソヒソ
後輩「私も何が何だかなんですよ! さっきの幼女に能力で呼び出されて同盟を組んだまでは良かったけど――」
後輩「アイツらが追いかけてきて――」
男(うーん、さっき番長から聞いた話と違うぞ)
↓1
1 後輩を信じる
2 いや、まだ番長のことを裏切れない
3その他
男(いや、こんな状況で信じることはまだできない)
男(番長を裏切ることはできない。いや、裏切ったような行為がバレたら……ヤバい)
男(これから番長側に着くとして俺はこれからどうすれば良い?)
男(この後輩に組み付いた状態)
男(周りは乱闘)
男(何から始めれば――)
↓1
男「おい、 後輩。俺に考えがある」ヒソヒソ
後輩「え?」
男「全力でかかってこい」
後輩「……は、はいッ!」
男「行くぞ!」
男(番長の信頼も大事だが、保身が先決だ。良いくらいになったら自己防衛ってことでズラかろう)
男「うりゃあああっ!」
【直下コンマ下一桁判定:3以上で男の攻撃成功!(0=10)】
番長「哲学者さんから貰ったこの剣で! まずは弱いガキから殺るッ!」
男(容赦ないな)
男(そういやこいつ何気に鎧のようなものと武器を持っているが、その哲学者とかいう奴からもらったのかな)
番長「うらあっ!」
幼女「ひっ」
「だ、ダメッ」
男(髪盛ったネーチャンが立ちふさがった!?)
ズバアッ
「ぐ……ッあああ」 たいりょく6/10
幼女「おねーさん!!」
「はァーい! 次はあたしねーっ」
男「あ、アイドル! 最近テレビで話題のヤツ! なんでここに!」
アイドル「まさか主催者が〝あっち〟から武器の持ち込みをOKしてくれるとは思わなかったけどお~」
アイドル「まあ、いつも通りこのカッターで~チキチキするだけだからァ」
アイドル「とりま殺すだけだよね~」
アイドル「死ねっ」
「幼女ちゃんに触るなっ!」
幼女「ダメェッ! おねーさん逃げてっ」
「いいんだッこれでッ!」
ブシュッ
「ァああああッ」 たいりょく2/10
「では、トドメは僕が。この人数なら一掃できるはず」
男(あのエプロンのオッサン、見てくれのクセに何ができるんだ?)
「ふっ」サッ
男(札だと!?)
「『そこの女全員を燃やし尽くせ』!」
男「何ぃッ」
アイドル「アタシは巻き込むなよ、花屋のオッサン」
花屋「……分かってます。『燃やせ、殺せ、燃やし尽くせ!』」
男(逃げる暇がない! しょ、勝負がこんなに早く着いちまう――)
男(これが実力差なのか――?)
後輩「あ、ああ、あ、ぎゃあああああッ! 熱、熱いッ! あああああああ――」
男(こ、後輩だけが燃えている。俺に火は全然ついていない)
「あああああああッ」
幼女「た、助け――」
花屋「すまない……すまない……こんな子供まで……」
アイドル「気にすんなってオッサン。どーせ結局みんな死んじまうんだから」
哲学者「その通り。戦いはいつの時代どこの場所でも繰り返される。そういう決まりなのです。世界の理」
「「「あああああああああ」」」
男(地獄……)
男(さっきの札に念じただけであの火が3人を――)
男(あのエプロンのオッサンの選んだタイトルはおそらく『三枚のおふだ』)
男(後何枚あるか分からんが……恐ろしいな)
後輩「せんぱ……た、すけ」ボロボロッ
ボロッ
男(燃え尽きちまった……)
男(すげー火だった)
男(俺じゃなくて良かったぜ……マジで)
男(髪盛ったネーチャンも死んじまったみたいだし)
男(あとは……)
幼女「う、うう……ぁ……」
男(お、まだ生きていたか)
哲学者「介錯はしてあげましょう」
哲学者「ふん」ドワッ
男「全身鎧姿に変身しやがった!?」
哲学者「ええ、こういう芸当もできるようで」
哲学者「では、失礼」ガシャ
男「殺すのか?」
アイドル「当たり前でしょ? バトルロワイヤルなんだから」
男「……」
↓1
1それもそうだな
2ちょっとかわいそうなんじゃあねーの
3その他
男「それもそうだな」
哲学者「ええ。その通り」
ドシャッ
幼女「」
哲学者「これで結構」
番長「よし、敵は片づけたな」
番長「……」
男(そういやこいつがリーダーらしいな)
番長「俺達は同盟を組んでいた。後輩のヤツが裏切ったのは残念だけどしかたがねー」
番長「一応短い付き合いになるがよろしくな」
番長「一応同盟のメンバーは教えておくか」
哲学者「私は『哲学者』。現在は――番長殿のねがいを叶えるために側におります」
アイドル「あたしの名前くらい知ってんだろ? じゃなかったぁ! あたし『アイドル』! よろしくねっ」
バカ「えへへーさっき拠点から呼び出し食らっちゃったけどーまーよろしくー」
番長「で、だ。新顔は今回のMVP、花屋のオッサンと――」
花屋「……」
番長「おめーだ」
男「……」
番長「脱落者は一昨日で2人、今日ので少なくとも3人。で、ここに居るのが6人」
番長「ここにいるのは、参加者の半分強ってことだ」
番長「この戦いの1/3が終わったっていう意味でもある」
番長「で、だ。遅かれ早かれ俺達だってその内敵になるって訳だが――」
番長「これは俺からの提案なんだが」
番長「あんたらが持っている情報をくれないか? 戦った相手や一緒に居る参加者のこととか」
番長「それに応じて、俺らも情報を渡す。どうだ? 悪くはないだろ」
男(確かに悪くない。信頼できそうだ)
男(どうする……? このままこいつの機嫌を損ねると何か悪い予感がするのだが――)
↓1
男(……!)
男(逃げよう! 何となくだが!)
番長「おい!」
哲学者「番長殿、どうします」
番長「……」
男(逃がしてくれるみたいだ、まあ話が分かるやつっぽいしな)
男(行くぞッ)せいしん7/8
『ヘンゼルとグレーテル』
『起』
『ヘンゼルとグレーテルは おかあさんにすてられ もりでみちにまよっていました』
『道に迷ったのは誰?』
『道に迷うのは――私?』
『一人でも大丈夫? いつも二人は一緒だったわ』
【直下コンマ下一桁判定】
1:エリア1へ移動
2:エリア2へ移動
3:エリア3へ移動
4:エリア4へ移動
5:エリア5へ移動
6:エリア6へ移動
7:エリア7へ移動
8:降り直し安価下
9:エリア9へ移動
10:エリア10へ移動
【3日目:エリア1】
男「クソ……またよく分からん場所に――」
「ブおおおおおおおっ」
男「その声は!?」
猪「ブおおおおおおおっ」
男「また現れやがった猪化け物!」
男「クソッ色々疲れてる時にまた……」
男「どうする?」
↓1
男「能力も何となくわかっている今なら、戦える!」
男「来いッ!」
猪「ブおおおおおおおっ」
【直下コンマ下一桁判定:5以上で回避(0=10)】
猪「ブおおおおおおおっ」
男「動きは早いが、バカみたいに一直線にしか動けないんだから――」
男「見切るのは楽勝!」
男「ケツに蹴りを一発ぶち込んでやるよ!」
猪「ブおッ!?」 たいりょく6/7
【直下コンマ下一桁判定:5以上で回避(0=10)】
男「遅いんだよコラ!」
ドガガガッ
猪「ぶおっ」 たいりょく5/7
男「俺、めちゃくちゃ強くね?」
男「まだまだ行けるけどお前どうよ!」
【直下コンマ下一桁判定:5以上で回避(0=10)】
男「しかしこの猪倒してなんかになるのか?」
男「そもそも猪って誰の能力なんだろ」
男「猪の出てくる昔話……?」
男「知らんな」
男「まっ、どうでもいいか」
猪「ぶうう…」 たいりょく4/7
【直下コンマ下一桁判定:5以上で回避(0=10)】
男「コツさえ掴んじまえばこっちのモンだな」
男「おらッ喰らえッ!」
猪「ぶお……ぶ」 たいりょく3/7
男「弱いんだよお前。もう終わらせるぞ!」
【直下コンマ下一桁判定:5以上で回避(0=10)】
【↓2コンマ下一桁判定:5以上で回避(0=10)】
【↓3コンマ下一桁判定:5以上で回避(0=10)】
猪「」 たいりょく0/7
男「お、動かなくなった」
Lv Up!
男「な、なんだなんだその声は」
主催者「おめでとうございます男様」
男「何がだ」
主催者「この猪の化け物は所謂NPC」
主催者「NPCを倒すことでステータスの一部を上げることができます」
男「ほー」
主催者「お好きなステータスを一つお上げください」
主催者「現在のステータスはこのようになっています」
男「どれにしようかな」
【たいりょく】8
【こうげき】3
【ぼうぎょ】2
【すばやさ】12
【せいしん】8/8
↓1
【たいりょく】8
【こうげき】4
【ぼうぎょ】2
【すばやさ】12
【せいしん】8/8
男「NPCとやらと戦う事にも意味は一応あるんだな」
男「さて、猪も倒し終わっちゃった訳だし、これからどうしようかな」
↓1
1休む
2能力で移動
3その他
男「今日はこのエリアで休もう」
男「そういえば、さっきの幼女みたいに相手を他のエリアに転送させる能力を持つ奴はいるのかな」
男「……俺も移動系能力だったな」
男「しかし今わかることと言えば……」
男「攻撃系能力を初期の段階で持っている奴が強いってことだ」
男「三枚のおふだのやつ、番長と哲学者が持っていた鎧と武器、あいつらが組んだら……最悪だな」
男「さっきの時点ではまだ組んでないみたいだったけど、ありゃ今の能力じゃ逃げるので精いっぱいだ」
男「さてと、明日からどうしようかなー」
男「あっ、そういや――」
男「何で幼女はあの能力を使っていたんだ? 敵を増やすばっかりだったろうに……」
男「ま、いいや。寝よ」
【3日目:終了】
【4日目の処理開始の為、再び休憩】
何の物語かとかここで考察しても大丈夫かな?
【再開】
【4日目:エリア1】
主催者『皆さん、おはようございます。すがすがしい朝がやってまいりましたよーっ』
主催者『今日はとっても嬉しいニュースからお伝えしていきたいと思います!』
主催者『昨日の脱落者は……なんと3名!』
主催者『一昨日の脱落者無しが嘘のよう! うれしい限りですね~』
主催者『では前日の脱落者のお名前を発表します』
主催者『『後輩』様』
主催者『『キャバ嬢』様』
主催者『『幼女』様』
主催者『この三名が死亡してしまいました~残念! またの機会に期待ですね! 死んでるからそんなんないけど!』
主催者『続いて、皆様に大事なお知らせです』
主催者『明日より皆様にお渡しした能力の『承』が解禁されます!』
主催者『選んだタイトルによっては『起』が発動不可能になる方も居るかもしれませんので、自分能力はしっかりと理解しておいた方が良いかと思われます!』
主催者『バトルロワイヤルも4分の1工程の終了が近づいてまいりました』
主催者『今日も奮って殺し合ってくださいね~っ』
主催者『では、本日の朝の放送を終了します』
男「残り9人か……」
男「昨日乱闘エリアに転送される前、幽霊にエリア2に居とけって言ったんだったな」
男「戻って作戦でも立てるか?」
男「あいつが噛み合う会話をしてくれたらの話だけどな」
男「むりくせーな」
男「とにかくエリア2に戻るか戻らないかだな」
↓1
1 幽霊が待っているであろうエリア2に戻る
2 その他
【4日目:エリア2】
男「ふうっ」
幽霊「あ、戻ってきた」
男「悪いかよ」
幽霊「昨日の脱落者って――」
男「そうだよ。俺が連れてかれたエリアで起きた戦闘で死んだ奴らだ」
男「知り合いもいた」
幽霊「えっ」
男「焼かれて死んだ」
幽霊「淡々としてるんですね。で、何で呼ばれたんですか」
男「それがさっぱりだ」
幽霊「……」
幽霊「助けを呼んでた可能性は?」
男「ああ――」
男「他人のことを心配している暇なんてない」
男「今日はもう移動するのは難しい」
男「明日からどう行動するか考えないと……」
幽霊「……」
…
【4日目の処理開始の為、再び休憩】
【再開】
男「――とかなんとか考えている内に夜になっちまった」
男「参ったな、誰もこっちに来なかったってことは……」
男「戦闘が起こらなかった可能性、あるぞ」
男「と、突然死……ひいぃ」
男「いや、無駄なことを考えるのはやめておこう」
男「さて、暇だし幽霊にでも話しかけるか」
幽霊「は、はい?」
男「何はなそ」
↓1
男「どうせこいつだし昔一目ぼれした話でもするか」
幽霊「はあ」
男「高校の時にコンビニでバイトしてたんだよ」
男「そこに来た客。綺麗だったんだあ」
男「髪長くてさ、財布から金出す時に俯いたあの表情。最高だったんだ」
男「ま、薬指に指輪ハマってたんだけどな」
男「人に惚れたのはそん時だけ、これ以降無いんだよ」
男「その人が良かったっつーか、その人じゃなきゃ嫌だったっつーか」
男「純情だろ?」
男「あ、願いがかなった時その客来たらどうしような。寝とったってことになるが」
男「……おい」
幽霊(恋バナする男って……ないです) 好感度24(やや警戒)
…
男「幽霊のやつドンびいてたな」
男「しかし幽霊の奴、俺に段々口答えするようになってきたな。一発ひっぱたいてみっか」
男「……そういえば」
幽霊『助けを呼んでた可能性は?』
男「あの言葉、引っかかるな」
男「幼女が助けを呼んでいた?」
男「だが、番長は『喧嘩を吹っ掛けてきたのはそいつら』って言ってたしな」
男「でも、その発言は後輩と食い違っていた」
男「番長に限って嘘つくわけねーし」
男「……」
男「あれ?」
男「何で俺、そんなにも番長を信頼してるんだ?」
男「初対面で加勢を促すような奴に全幅の信頼を置けるのか」
男「いや、でもあの時の俺はあの言葉に胸を打たれて――」
男「胸を打たれて? この俺が? 他人の言葉で?」
男「違う!」
男「あれは恐怖だった」
男「あの男を妄信しなければ何が起きるか分からないという不安が……あった」
男「哲学者が幼女を殺した時」
男「救えたかどうかはともかく何か妨害できるチャンスはあった」
男「だがしなかった。何故だ!?」
男「怖かったからだ……あの、番長」
男「何だか憑き物が落ちた気分だ」
男「今まで俺は……何をやっていたんだろう」
男「俺が――見殺しにしたのか」
【4日目:終了】
【5日目:エリア2】
主催者『おはようございます皆さん! お加減の方いかがでしょう?』
主催者『今日より『承』能力の解禁がされました』
主催者『これにより戦闘のバランスが大きく変わることになるでしょう!』
主催者『今日も存分に殺し合ってくださいねー』
主催者『では前日の脱落者の発表をいたします』
主催者『前日の脱落者は――1名』
主催者『お名前は『番長』様!』
男「なにっ!?」
主催者『驚かれている方も多いのではないでしょうか』
主催者『彼一人の死が戦況にどのような影響を与えることになるでしょうか。楽しみですねえ』
主催者『それでは本日も楽しみに見ております』
主催者『これで朝の放送を終わります』
男「……」
幽霊「どうかしたんですか? 顔色悪いですよ」
男「うるせえ」
幽霊「す、すみません」
男「リーダーを失ってあの殺人狂みてーなグループはどうなっちまうんだろう」ブツブツ
男「人数も少なくなっている。早いうちに戦闘を行わねーと、突然死だけはごめんだ」ブツブツ
男「このエリアで待っていてもどうにもならないことは何となくわかってきた」
男「今日は何どうする?」
幽霊「私に聞かれても」
男「お前には聞いてねえ!」
幽霊「ひっ」
↓1
1違うエリアに移動する
2それでも誰かが来るのを待つ
3その他
男「よし、今日は違うエリアに移動するぞ」
幽霊「えっ、ほんとですか」
男「ああ」
男「俺ら含めて残り八人。もうすぐ半分を切る」
男「コンスタントに動いていかないと戦闘行為を行っていないと見なされ、死なされちまうかもしれねえ」
男「やんなきゃやられるってこった」
幽霊「考えてるんですね色々」
男「願いがかかってるんだ」
男「だが、どこに移動するにしても当てずっぽうにはかわりねえ。どこのエリアに移動すれば良いかな」
↓1
【処理の為休憩】
【再開】
男「エリア4へ移動だ。行くぞ」
幽霊「は、はい!」
男(戦闘が起こってくれればいいところで離脱さえすればどうにかなるんだが)
男「よし――」
【直下コンマ下一桁判定:9以上で…?(0=10)】
【5日目:エリア4】
ズオオオッ
男「すげえ、なんだこれ」
幽霊「藁の家、ですかね」
男「デカすぎだろ。こんなん簡単に壊れちまう」
男「藁の家に藁のドアか」
男「家ってことは誰か居るってことだよな?」
幽霊「待ち伏せされているってことでもありますよね……」
男「どうするかな?」
↓1
男「明らかに罠だ。燃やそう」
幽霊「でも、どうやって!?」
男「あ……」
幽霊「まさか何も考えてないのにそんなこと言ってくれたんですか」
男「……うるせえ」
↓1
1 ごめんなさいしようね
2その他
【中断】
【再開】
男「軽率な発言だったな。すまん」
幽霊「……謝った」
男「俺だって謝ることくらいある」
男「……燃やすのは無理としてこれからこの家の前、何をしよう」
↓1
1 誰か出てくるかもしれないし座って待ってる
2 燃やせないし入る
3 その他
男「誰か出てくるかもしれない。迂闊に入るより、ここで待っていよう」
幽霊「そ、そうですよね。その方が安全ですし」
男「……出てきてくれるのを待つばかりだ」
幽霊「……はい」
男(出てくるとは限らないが……)
【直下コンマ下一桁判定:9以上で…?(0=10)】
男「誰も出てこないな……」
幽霊「でも、中で何か言っているのは聞こえますね」
ドガッ
ズズーンッ
男「何が起きているんだろう」
男「この中で戦闘を行うには狭すぎるし……でも、この家の中、どうなってるんだ?」
男「異様な雰囲気だし――」
男「……」
男(暇だな)
男(幽霊でも襲うか)
ミシ…
男「ん?」
メキメキメキメキッ!
男「うわっ!」
男「家が崩れてくるぞ! 幽霊逃げろ! 何が起きてるんだ一体!?」
幽霊「うわーっ!?」
【直下コンマ下一桁判定:4以下で幽霊回避(0=10 男は自動回避)】
男「幽霊ーっ!」
幽霊「いてて……はい」
男「無事か?」
幽霊「この笠のおかげでケガは免れたみたいです」
男「そうか、良かっ――」
幽霊「え?」
男「いや……それにしても――」
ドドドド
男「藁の家が木の家に変化した? いや、脱皮したみたいに藁の家の内側から現れたみたいだ」
男「全く意味が分からん。本当にこのままここで座って待ってていいのだろうか」
幽霊「触らぬ神に祟りなし、です」
男「確かに中で戦闘は行われているみたいだが……うーむ」
↓1
1 まだ座って待ってる
2 入る
3 その他
男「いや、まだ粘るぞ」
男「触らぬ神に祟りなし、だ」
幽霊「それさっき私もいいました」
男「うるせえ」
…
ズズーンドガガッ
ガッ
男(戦闘は終わらないみたいだ)
…
男「音が止まったぞ!」
幽霊「これは罠というより……すべてが終わった静けさだと思います」
男「介入するなら今だ。遅かれ早かれ、俺らがここに居ることは気づかれる」
男「或いは気付かれていて放っておかれたか、だ」
幽霊「……怖いですけど、どうします?」
男「うん」
↓1
1 隠れる
2 入る
3 家を破壊する
4 その他
男「以前、ここで猪のモンスターと戦ったことがある」
男「その時の俺の耐久度と来たら……常人を遥かに凌駕していた」
男「今の俺達なら外側からの攻撃で、この家くらいなら破壊できるかもしれない」
幽霊「確かに私、さっき藁の家に押しつぶされましたけど、生きてました」
幽霊「できる……かも」
男「バレて家主が出てくるかもしれないがその時はその時考えよう」
男「やるぞ!」
幽霊「はい!」
↓1~16までコンマゾロ目が出なければ破壊成功!
バキ…
男「家が壊れるぞ!」
幽霊「何とかバレる前に破壊できて良かったです!」
男「よし、中に居る子豚をあぶりだしてやれ!」
バキバキバキバキ…
ゴゴゴゴゴ
男「幽霊! 巻き込まれないように逃げるぞ!」
幽霊「はい!」
【直下コンマ下一桁判定:5以下で…?(0=10)】
男「……誰も出てこないな」
幽霊「崩落に巻き込まれたんじゃ……」
男「そうか、なら仕方ないな」
幽霊「やっぱりちょっと淡白すぎじゃないですか!?」
男「そんなもんだ。敵になんかかまってられない。前も言っただろ」
幽霊「そうですけど――」
ズキッ
幽霊「うッ」
男「どうかしたか?」
ズキッ
男「ぐっ!?」
【???日目:とある民家】
男(あれ? 俺何やってたんだっけ)
男(……)
ガラガラッ
「おじゃましまーす」
男(誰か入ってきたみたいだな。っていうかここ、どこだ?)
「おーい〇〇さーん。いますかー」
男(人んち入って「いますかー」って、こいつもしかして――)
キャアアアアッ!!!
男(おいおいおい、こいつ暴漢かよ。家の人襲い始めたぞ)
男(マジかよ……これ。怖……)
…
【???日目:とある病院】
幽霊(ここは……?)
「落ち着いてください○○さん!」
「これが落ち着いていられるかよ!! ふ……ざけンな」
幽霊(病室で……暴れてる女がいる。かわいそうに頭がおかしいんですね)
「私は死ぬはずだった……! みんなと死ぬはずだった……! なのに……! どうして……!」
「どうして私だけッッッッッ!?」
幽霊(無理心中でも図ろうとしたのかな……? なんでそんなことを――)
「しんでやる」
「しんでやるうううううううううあああああああ」ガタガタガタ
「○○さん落ち着いてください! 病院ですよ! ちょっと! 先生呼んできて!」
…
…
男(変な夢を見ていたようだ)
男(幽霊もおなじらしい。少し考え込んでいるようだ)
男「こんな時だが、暇だし幽霊の奴に話しかけてみよう」
幽霊「……」
男「と言ってももう話すことなんかない気がするが」
↓1
【中断】
【再開】
男「さっきの夢……アンタも見たのか?」
幽霊「ええ、見ました。病院で暴れる迷惑な患者の夢でした」
男「……」
男(それぞれ違う夢を見ていたようだな)
幽霊「どんな夢を見たんですか?」
男「……俺は、見知らぬ男が人の家に押し入るのを眺める夢を見た」
幽霊「お互い、疲れているんですよ。私、夢占いとかそういうの、分からないんですけど……おかしいですよ」
男「ま、そうだな……」
男(……)
幽霊「私そろそろ少し寝ますね」 好感度25(やや警戒)
男「好きにしろ」
【5日目:終了】
【再開】
【6日目:エリア4】
主催者『皆さん殺し合ってますかー? おはようございます』
主催者『早速昨日の脱落者を発表いたいと思います』
主催者『なんとなんと昨日の脱落者は3人!』
主催者『『アイドル』様』
主催者『『哲学者』様』
主催者『『バカ』様』
主催者『以上が前日の脱落者です』
主催者『いや~、残念でしたねェ。今まで仲間だった彼らに何があったんでしょう』
主催者『ま、私には関係ありませんが』
主催者『残り参加者は5人! 人数も少なくなり、敵を見つけづらくはなっていますが頑張ってください!』
主催者『これで朝の放送を終わります』
男「後輩が倒された時に居たあの三人が脱落……一体何が」
男「まあいい。残る参加者4人を倒さなきゃいけない。どうしていくべきか……」
幽霊「まず私から、という考えにはならないのですか?」
男「そうして欲しいのか?」
幽霊「そんなまさか!」
男「ふん……」
男「さて、今日はどう動く? 突然死は嫌だぞ」
↓1
1移動する
2このエリアに留まる
3その他
男「移動するぞ」
幽霊「分かりました」
男「お前いっつも俺に従うだけだが、自分の意志はないのか?」
幽霊「えっ、だって」
男「何が『だって』だ」
男「なんでこんな奴がバトルロワイヤルに参加してるんだか……」
↓1 どのエリアに移動する?(4除く1~10から)
【6日目:エリア3】
「整列せよ!」
「「「「整列! 整列! 整列!」」」」
男「……!」
幽霊「これは……!」
「む、貴方達は――」
花屋「あれは……僕が数日前に会った――」
男「アイツは『花屋』とか呼ばれていた奴!」
男(それに沢山の兵隊人形!)
男(人間大の人形が数十体。それを操るやつ。それに『三枚のおふだ』の花屋……こいつらに勝つ方法は……?)
幽霊(私、この人以外の参加者初めて見た……)
花屋「どうしますか? 『司祭』様」
司祭「残り5人。彼らも恐らくは〝そのつもり〟。やりましょう」
花屋「そう……ですね」
司祭「戦闘は初めてです。ここまで血を見てこなかったのも主のお導きによるもの――」
司祭「しかし、ここまで来て退くつもりもありません」
司祭「総員攻撃用意!」
兵隊「用意!」
男「まずい! 銃だ! 撃って来るぞ!」
幽霊「い、いやッ!」
↓1 どうする?
1戦う
2能力を使って逃げる
3その他
男「逃げるか……」
男(幽霊を置き去りにするのは……まぁ仕方がないか)
男(どうせこいつ生き残れないし)
男(それに戦闘に発展すれば突然死も起こらない。生贄ってところだな)
男(考えるのはこれぐらいにして行くぞ!) せいしん9/8
『ヘンゼルとグレーテル』
『起』
『ヘンゼルとグレーテルは おかあさんにすてられ もりでみちにまよっていました』
『道に迷ったのは誰?』
『道に迷うのは――私?』
『となりにいるのはあなたのグレーテル?』
男(聞いているのか!?)
幽霊「?」
↓1
1はい
2いいえ
男「は、はい!」
『道に迷うのはいつもふたり』
『あなたがヘンゼル? その娘がグレーテル?』
男(どういうことだ……この能力は……)
【直下コンマ下一桁判定:移動エリア】
1 エリア1へ移動
2 エリア2へ移動
3 振り直し安価下
4 エリア4へ(ry
5 エリア5へ
6 エリア6へ
7 エリア7へ
8 エリア8へ
9 エリア9へ
10 エリア10へ
【6日目:エリア2】
男「ふう」
幽霊「あ、あれ? さっきの光は?」
男「お、お前!? 何で一緒に居るんだ!?」
幽霊「知りませんよ! それにしてもあなたの能力って移動系なんですね」
男「……だからなんだ」
幽霊「……」
「次から次へなんだあ? 今日はツいてねえなああ」
男「何!?」
「いやでもよ。俺、もう戦闘しちまったから戦いたくねえんだけども」
男「何だコイツ」
「戦いたくねえってことだっつってんだろおお」
男「変な奴だ……どうする?」
↓1
男「何者だ、お前」
詐欺師「俺は『詐欺師』。ただの詐欺師だ。覚えておかなくてけっこうだぜあんちゃんよおお」
男「詐欺師、か。自己主張激しくてすぐ捕まりそうだ」
詐欺師「バカ言えよ。俺ほどスゲーやつぁいねえ」
幽霊「スゴイ人は自分のことスゴイって言わないと思います」
詐欺師「がああ。やめろ! 泣いちゃうぞお前、俺は繊細なんだああ」
男「……」
男(こいつが誰かは分かった。これからどうする?)
↓1
男「本題に入ろう」
男「――俺と同盟を組まないか」
詐欺師「ああ?」
男「俺はさっき花屋と司祭って奴らに会ってきた。アイツらは黒だ。俺らを見るなり攻撃を仕掛けてきた」
詐欺師「会ったことねえ奴だ」
男「俺と幽霊、アンタで5人。アンタがあの二人を知らないとしたら、今の参加者について知っているのは俺と幽霊の二人だけ」
男「能力についても知っている。花屋が『三枚のおふだ』。司祭が人形を操る能力、差し詰め『スズの兵隊』ってとこだろう」
男「ここまで戦闘経験は?」
詐欺師「ある。『番長』って奴が襲って来た時戦った」
男「あの番長をやったのか……なら猶更だ。頼む」
幽霊「あ、私からも、お願いします」
詐欺師「……」
詐欺師「断る理由がねえよなああ」
男「こんな簡単にいくとは思わなかったな」
詐欺師「ここでは騙す必要もねえ、これでいい」
男「なんだお前、詐欺師のクセにさっぱりしすぎだろ」
詐欺師「詐欺師は勝負師でもある。すっぱり決断できなきゃ詐欺師の名が廃るのさああ」
幽霊「かっこいい」
男「なんかよく分からんが味方になれば心強い。良かった、これで同盟成立だな」
詐欺師「ああ」
【直下コンマ下二桁判定:友好度】
詐欺師「よろしくな、えーと名前」 友好度57
男「俺は『男』だ」
幽霊「そんな名前だったんですか!? 名前名乗らないからない物だと私てっきり」
男「おいコラ」
詐欺師「これで呼べるな。よろしくな、男」
幽霊「あ、詐欺師さん、私も詐欺師さんと同盟組みたいです」
詐欺師「いいぜええ」
男「俺とは?」
幽霊「しません。貴方の友達と私は友達の関係です」
男「……」
詐欺師「そういや同盟相手の能力が見えるんだったな」
男「そうだった。見てみてもいいのか?」
詐欺師「いいぜええ」
男「どれ……」
詐欺師 能力「ももたろう」
起:おばあさんが かわからひろってきたももから おとこのこがうまれました
承:おにのうわさをきいた ももたろうは いぬ、さる、きじをおともにします
男「お前! 有名どころか!」
詐欺師「みたいだな。だがこっちも能力についてはさっぱり分からねえ。物語の文みたいなのしか出て来ねええ」
幽霊「こっちもです」
男「これ……自分の能力も確認できるみたいだな。やってみよう」
男 能力「ヘンゼルとグレーテル」
起ヘンゼルとグレーテルは おかあさんにすてられ もりでみちにまよっていました
承:もりをあるいていると おかしでできたいえをみつけました ふたりはいえのおかしをたべていると
いえからおばあさんがあらわれました おばあさんはいえのなかに ふたりをまねきいれます
しかしおばあさんのしょうたいは わるいまじょ ふたりはおりのなかにとじこめられてしまいます
男「長い文章だな。この能力は一体……」
男「……そういや能力を発動を発動する時声が聞こえるな……」
男「分かったぞ。あれは能力のガイド機能のようなもの……あれの中に能力を知る手掛かりがあるんだ」
男「そうか。俺の『起』の能力は『道に迷う(ランダム移動)』の能力か……?」
男「……逃げるのに便利だったな、そういや。じゃあ『承』の能力は……」
詐欺師「待て、男。何か来るぞ」
男「!?」
カッ!
花屋「成程、おふだの融通はここまで効くようだな」
司祭「共に来れたこと感謝します。では、最終決戦といきましょう」
男「お前らどこから!?」
男(く……いきなりすぎる。逃げるか!?)
花屋「最後のお札だ。行くぞ……『僕たち以外の能力を封じろ』!」
男「何ッ!?」
【中断】
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