フレデリカ「土用の丑の日レビューごっこ」 (14)


これはモバマスssです

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杏「あー、あっつい」

杏「なんとかしてよプロデューサー、このままじゃ杏溶けちゃうよ…」

杏「暑いって言うから暑いんだ…?」

杏「じゃー休みって言うから休みにしてよ」

杏「冷房20度」

杏「…21度」

杏「よし、22度で手を打とう」

杏「そう言えば土用の丑の日だったのにうなぎ食べてないや」

杏「プロデューサーはうのつく食べ物食べたの?」

杏「…ウィダーって…悲し過ぎない?」

杏「杏はねー…」



フレデリカ「ふんふんふふーん、うなぎ」

杏「雑にも程があるでしょ」

肇「そう言えば、今日は土用の丑の日でしたね」

文香「土用の丑の日…それは」

杏「短く」

文香「食べて元気、です」

フレデリカ「それじゃーアタシたちも何か食べよっか!」

文香「うがつく食品であれば…」

杏「何があるかな…」

肇「せーの、で言いますか?」

みんな「せーの!」



フレデリカ「プリン!」

杏「うなぎ!」

肇「麩菓子!」

文香「舟盛り!」

フレデリカ「えー、なんで杏ちゃんだけうなのー?」

杏「…これ杏が悪いの?」

肇「いえ、プリンの方が罪深い気がします」

文香「…全て食べてしまえば、問題ありません」

杏「…もうなんでもいいや」

フレデリカ「とゆー訳で、じゃーん!ふから始まる食べ物ー!」

杏「おー、色々あるけど全部一品ずつだね」

肇「つまり、勝てば食べられる、と?」

文香「…何で勝敗を決めますか?」

杏「じゃんけんでいいでしょ、公平にさ」

フレデリカ「…フーン…」

文香「じゃんけん、ですか……」

肇「大したものですね、私相手にじゃんけんを挑むなんて…」

杏「…はい最初はグー!ジャンケンっ!」




フレデリカ「エッフェル塔!」

杏「ちょき」

肇「沼!」

文香「栞!」

肇「やった!」

文香「くっ…」

杏「久し振りだね、イイ感じについていけない空間」

フレデリカ「うーん、それじゃー肇ちゃんどーぞ!」

文香「きちんと、レビューして下さいね」

肇「それで、何を食べていいんですか?」

フレデリカ「はい、ふきのとう!198円分!」

肇「勝利の味苦すぎません?」




肇「……」モグモグ

杏「くっそシュールなんだけど」

文香「なぜアイドルが4人集まって、土用の丑の日にふきのとうレビューを見守っているのでしょう…季節も違うのに…」

フレデリカ「肇ちゃんが食べ終わるの待ってる間にプリン食べてよっか!」

肇「食べ終わりました…そうですね…」

杏「テレビだと思って」

肇「程よい食感、程よい味、そして程よい色合いでした」

文香「色合い…?」

フレデリカ「何点くらいー?」

肇「闇です」

杏「闇」

フレデリカ「いぇーい!これで肇ちゃんは夏バテ対策バッチリだねー!」

杏「ふきのとうって水分かなり多いんだっけ?」

文香「水素水よりは少ないかと」

肇「はぁ…次、行きましょう」

フレデリカ「じゃー次勝った人は風船ガムねー!」

杏「よし、やるよ」

肇「さぁ、始めましょう」

杏「じゃーんけーん!」




フレデリカ「パー!」

肇「パー!」

杏「キャンディ!…っえ?」

文香「パー!」

フレデリカ「はい杏ちゃん変なの出したから負けねー」

肇「はぁ…真剣勝負だと言うのに貴女と言う人は…」

文香「…んふっ」

杏「…フレデリカちゃん」

フレデリカ「はい」

杏「風船ガム、杏が食べるから」

フレデリカ「うぃっす」



杏「うんまぁーい!程よい甘さと程よい苦さが程よく混ざって程良い感じになってる!」

肇「何一つ伝わってきませんね」

杏「肇ちゃんのよりはマシでしょ」

文香「あぁ…風船ガム…私の風船ガムが…」

フレデリカ「アタシのなんだけどなー」

肇「文香さん、ふきのとう食べます?」

文香「すみません…私、タケノコ派なので…」

フレデリカ「フレちゃんは醤油派だよー」

肇「テンポ良くいきましょう。次の食品は何ですか?」

フレデリカ「ナンだよー!」

文香「風林火山(焼肉)です。さて…」

肇「…やる気ですか?」

フレデリカ「文香ちゃん必殺技かなー?」

文香「…譲って下さい。お願いします…!ほんっとうに、お願いします…!!」

肇「…なんかもう、どうぞ」




文香「…幸せです。食べると幸せになれます…皆様も是非一度は御賞味下さい」

フレデリカ「まー文香ちゃんが幸せそうだしいっか」

肇「杏ちゃん、次のジャンケンは参加しますか?」

杏「食品によるかな」

フレデリカ「次はねー、豆腐!」

杏「ふ、最後でいいのか」

文香「お願いします、譲って下さい」

肇「2度目はありませんよ」

杏「杏も譲れないかな。小腹すいてるし」

フレデリカ「そろそろフレちゃんも勝ちたいかなー」

杏「それじゃ…じゃーんけーん!」



フレデリカ「りんご!」

杏「ごまだんご!」

肇「五反田!」

文香「達磨」

フレデリカ「マレーシア!」

杏「あいだみつを」

肇「を?!…えっと…」

杏「よし、杏が貰ってくよ」

フレデリカ「もー、肇ちゃんってばー!」

肇「返せる訳無いじゃないですか!」

文香「はぁ…これだから学のない人は…」

肇「文香さんなら何って言ってました?」

文香「…ヲタク」



フレデリカ「さーて、それじゃー次の勝負で勝った人は残りの食材全部ねー」

杏「なにそのクイズ番組」

肇「え、むしろ勝ちたくないんですけど」

フレデリカ「えっとねー、ふきのとうでしょー、麩うどんでしょー、フタバスズキリュウでしょー、ふきのとうでしょー…」

杏「どんだけふきのとう好きなんだよ」

フレデリカ「だってこれくらいしか無いんだもーん!」

文香「…変なものが混ざっていませんでしたか?」

杏「まぁいいよ、負ければいいんでしょ」

フレデリカ「何で勝負するー?」

肇「歳上が勝ち、でどうでしょう?」

杏「賛成」

文香「頭が良い人が負け、と言う勝負は如何でしょうか?」

杏「賛成」

フレデリカ「出身地が東京から一番近い人が勝ちはー?」

杏「賛成」

文香「…杏さん、負け過ぎじゃありませんか?」

肇「杏ちゃん、ワザと負けてませんか?こんな真剣勝負の時に…」

杏「…えぇ…」




杏「ってな訳で、昨日色々食べさせられ過ぎてしんどかったよ…」

杏「まぁ途中からみんなで食べたんだけどね」

杏「よくよく考えたら土用の丑の日全く関係ない食べ物ばっかだったし」

杏「ほんとなんで「ふ」だったんだろ…」

杏「…え?」

杏「あ、確かに!う、入ってる!」

杏「…いや、だからって夏バテ対策の食材じゃなかったって」

杏「プロデューサーもまだ食べてないんでしょ?うのつく食べ物食べにいこーよ」

杏「…あ、ウィダーは要らないから」


ふとうを含む食べ物の少ないこと少ないこと…
夏バテには気をつけましょう
お付き合い、ありがとうございました

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