モバP(以下P)「やけに唐突じゃないか。ドーナツでもキメたのか?」
財前時子「アァン?いい度胸じゃない豚ぁ、その締まらない顔を鞭で叩かれたいようね」
P「どうどう時子様」
P「人を傅かせることに至上の悦びを得るお前が珍しく人を褒めている」
P「思わず訊き返すのも当然だろ?」
時子「素晴らしいものに相応の評価を与えるのは当然のことよ」
時子「規律を敷く者として、己の感情でしか判断を下せない者ほど愚かなものはないわ」
時子「その点、あなたはプロデューサーとしては見る目があると評価しているのよ?」
P「そ、そうか///」テレテレ
時子「なに気持ちの悪い照れ方をしているのよ、この豚」
P「ともかく、そろそろ理由を聞かせてくれよ」
時子「まあ、いいわ。あれは…」
~回想~
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事務所
カシャ パタン
時子(法子は、まだ来ていないようね)
佐久間まゆ「時子さん、おかえりなさい。プロデューサーさんはまだ帰ってきていませんよ」
時子「ええ。それより、何故戻ってきて早々に豚のことを報告するのかしら?」
まゆ「誰かを探している様子でしたので。あら?その箱…」
まゆ「ドーナツですか?あっ、私ちょうどお茶を淹れようかと思ってたんです。時子さんの分も用意しますね♪」
時子「…そうね、お願いするわ」
時子(別に私が食べるために買ってきたわけではないのだけど)
時子(思ったより早く撮影から戻ってきたはいいものの)
時子(なぜ帰り道にドーナツを買ってきたのか)
時子「まゆ」
まゆ「はい」
時子「ああ、作業しながらでいいわ」
時子「あなた、今日は新曲の収録じゃなかったかしら」
まゆ「知っていたんですか?」
時子「今朝、豚とスケジュールの確認をしていたときにね。それを覚えていたのよ」
まゆ「うふふ♪ 時子さんって結構面倒見がいいですよね」
時子「ふん。この時間に事務所にいたのが気にかかっただけよ」
まゆ「ふふ♪ 今日は歌の収録じゃなかったんですよ」
まゆ「今回の曲はピアノの伴奏も自分でやることになって、」
まゆ「なので練習も含めて曲の一部だけ収録してきたんです」
時子「あなたピアノが弾けたのね」
まゆ「いえ、今まで楽器を使ったことはほとんど…」
まゆ「それこそ小学校の時にリコーダーを吹いて以来、一度も」
時子「それで、今回に限ってなんでそんなことを?」
まゆ「ええと、この曲はなんていうか、自分の力でつくりあげたいなって思ったんです」
まゆ「デビューしたときは全部頼りっきりで、がむしゃらに走っていたらいつの間にかファンの人もいっぱいで」
まゆ「私はここまで来れましたよって、収録の前にこれまでを振り返っていたら、そう伝えたかったんです」
時子「…」
まゆ「なので、今日は出来るところまでやったら監督から解散の指示が出たので、」
まゆ「次回分を事務所で練習しようかなって、はいお待たせしました」
時子「さすがね、うちのトップアイドルは」
まゆ「ふふ♪ アイドルでは先輩ですもん。」
まゆ「ところで、やっぱりドーナツは法子ちゃんのために買ってきたんですか?」
時子「………」
時子「そこで、なぜやっぱりという言葉が付くのかしら?」
まゆ「うふふ♪」
オナカスイター!! ノリコチャン!ハシルトアブナイデスヨ!!
まゆ「あ、うわさをすれば。お茶また淹れてきますね」
時子「…」
まゆ「ふふ♪だって時子さんは、面倒見がいい人ですから♪」
時子「…ふんっ」
時子(食えない子ね)
椎名法子「ただいまー!!」
中野有香「戻りました」
時子「騒々しいわね」
法子「あっ!時子さんだ!!時子さん時子さん!!ドーナツ買ってきたの!みんなで一緒にたべよ!」
有香「あっ、法子ちゃん。帰ってきたらまず手洗いうがいしなきゃ」
法子「はーい!」トトトトト
アッ マユチャン! オカエリナサイ♪
有香「財前さん、お疲れ様です。お早いお戻りですね」
時子「ええ、ゆかりの姿が見えないようだけど」
有香「ゆかりちゃんならLoveYellのほうの撮影で途中で分かれてきました」
時子「そう、豚が結婚雑誌がどうのって言っていたのはこれね」
有香「多分それかと」アハハ
法子「有香ちゃん!まゆちゃんが紅茶淹れてくれるって!!」トトトトト
有香「ほんとう?じゃあわたしも早く手を洗ってこないと」スタスタ
法子「あれ?テーブルにドーナツがある…増えた??」
まゆ「時子さんが買ってきてくれたんですよ~」
法子「えっ!そうなの!!時子さんもドーナツが好きになったんだねー!!」
時子「違うわよ」
法子「えええええっ!?」ガーン
まゆ「そうですよ~、時子さんはぁ法子ちゃんが喜ぶかなーって思って買ってきてくれたんです♪」
時子「まゆ」ギンッ
法子「そうなの、時子さん!!」パアァァ!
まゆ「うふふ♪」
時子「…、まあこれだけ数が多いと、買ってこなかった方がよかったかもしれないわね」
法子「そんなことないよ!!」ミノリダシ
時子「っ!」
法子「ドーナツはね、作った人食べる人もそうなんだけど、選ぶ人の気持ちも詰まってるんだよ」
法子「どれを食べようかな、これもおいしそう!あの人はこれが好きかな、これを選んだら喜んでくれるかな?って」
法子「たくさん並んでる中から一つを選ぶの。その一個にはたくさんの気持ちが詰まって食べる人に届くんだよ!」
法子「だから、はい!!」ガサゴソ
法子「私のドーナツには、時子さんドーナツありがと!って気持ちを込めてこれをあげる!!」
法子「私は、私が喜んでくれるかなって思って選んでくれた時子さんのドーナツに、」
法子「ありがと!って思いながらこのドーナツを貰うね!えへへっ!」
時子「…」キュン
まゆ「あらあら~♪」
~回想終了~
時子「ということがあったのよ」
P「(時子さまも)かわいい」
P「えっ、ていうかそれだけ?」
P「法子最後に少ししか出てきてなかったじゃないか」
P「割合的にいえばほとんどまゆとの絡みだったぞ」
時子「法子がかわいくないっていうの!!!」バチィン!
P「そうは言ってないぃぃ!危なっ!!」
時子「豚としてはTHE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 12も大切でしょう?」
P「ああ、まゆの新曲をよろしくな!!」
閑話休題
時子「ところで豚、法子の名前には『子』が付いているわね」
P「突然ぶっ込んできたな。たしかに、字を見れば分かるな」
時子「それに豚、私の名前には『子』が付いている」
P「ああ…そうだな」
時子「まだ気付かないなんて察しの悪い豚ね。だから禿げるのよ」
P「禿げは関係ないだろ!?」
時子「つまり私は、4分の1は法子だということよ」
P(何言ってんだこいつ…)
P「あのなぁ時子様、それを言ったらうちの幸子だって法子になっちまうぞ?」
時子「ならあの子は今日から幸よ」
P「横暴だ!!!!!」
時子(ハッ!!)←何かを閃いた
時子「冷静になりなさい豚…私にいい考えがあるわ」
P「落ち着くのはお前だ」
時子「いますぐ幸をここに連れてきなさい。」
P「幸子な、湯婆婆かお前は。たしかこの時間は、ダンスレッスンが終わったばっかりだな」
P「待っていればじきに戻ってくるぞ」
時子「何をちんたらしているの豚ぁっ!!ときは一刻を争うのよ!!」
P「いや、お前絶対ロクなことを考え」
時子「ちぃっ!じれったい!」
時子「あやめっ!」パチンッ☆
あやめ「ここに」シュバ
P「あやめ!?どこから出てきた!?」
時子「聴いていたわね?」
あやめ「無論」
時子「3分よ」
あやめ「御意!」シュババッ!!
P「ええ…あいつすごい活き活きしてたな…」
P「それで、何を思いついたんだ?」
時子「あらぁ?少しはそのツルツルの頭で考えたらどうなの、豚ぁ」ペチペチ
P「さっぱり見当もつかん」
時子「はっ!いいわ、私自らが教えてあげるから一度でその耳に刻みつけなさい」
時子「このプロダクションには私を含め、何人も『子』を持つ者がいるわ」
P「そうだな、大体15人程度だったか」
時子「その中から法子に近い体型年齢etc...を考慮して4人を選抜する」
P「…っ!まさかお前!!」
時子「ようやくわかったようね」
P「なんということを…いや、しかし…それは神への冒涜だ…」
時子「神が恐ろしくて何が出来るというの?私は私の覇道を征くわ」
P「本気、なんだな」
時子「ええ、私は自分自身に決して嘘をつかない。」
時子「必ずこの計画を成功させて私だけの世界を創り上げる。」
時子「だから私は、」
時子「私はこの手で『子』を持つ者4人を集め、4人で1人の法子、ユニット『法子カルテット』を生み出す」
P「時子様…」
川島瑞希(今まで黙ってたけど少し雲行きが怪しくなってきたわね)
瑞希「はいはいはいストーップ!!ちょっと落ち着いて!!」
瑞希「ほらプロデューサー!あなたも時子ちゃんの空気にあてられてるんじゃないわよ」
P「はっ!しまった…いつの間にか時子様のオーラに心酔していた…」
瑞希「肝心のあなたがアイドルの暴走を止められなくてどうするのよ…」
ンンンンンンー!!
時子「来たわね」
あやめ「時子様!連れてまいりました!」シュタ!
輿水幸子「ンー!!ッンンンー!!?!」
時子「御苦労。さがっていいわ」
あやめ「はっ!」シュバ
ゴロン ン"ッ!
瑞希「…」
P「あやめはともかく、なんで幸子はタオルで後ろ手に縛られたうえに猿ぐつわをされているんだ?」
時子「捕らえ方は指示しなかったもの。あとはあやめに聞きなさい」
瑞希「大丈夫、幸子ちゃん?」
幸子「ぷはぁ!ありがとうございます、川島さん…」ハァハァ
幸子「な、なんなんですかぁプロデューサーさん!!」
幸子「上からあやめさんが降ってきたと思ったら、次の瞬間には縛りあげられて拉致されたんですけど!!」
幸子「もう、レッスンが終わったばかりで汗べったりなのにぃ…」
P「そうだな、まずは着替えてきなさい」
幸子「そうします…まったく何でかわいいボクがこんな目に…」ブツブツ
P「しかし時子様、法子にするって言っても具体的にはどうするんだ?」
時子「何事も最初は真似ることから始まるのよ」
時子「とはいっても所詮は1/4法子、ならば1/4なりの役割を果たせばいい。」
時子「幸子には法子の『かわいい』を担当してもらうわ。」パチンッ☆
???「変装術なら!」
安斎都「探偵の私にお任せです!!!」ドドーン!
P「おおー、都。普通に扉から入ってきたな。」
P「変装術、ということは外見をトレースするのか。」
都「ふふん!甘いですよ、プロデューサーさん!それではただのデューサーです!!」
P「そこで別けなくてていいからな」
都「ひとえに変装と言っても、外見をマネするだけではないんです。」
都「その人の仕草や口癖、歩き方や声色」
都「突き詰めれば重心の移動方法や思考を読むことだって変装なんですよ。」
都「ぱっと見たときに特定の人物を想起させる」
都「大雑把にいえば一瞬アレ?って思わせることが大切なんです!」
都「ガワだけマネするのではコスプレと同じです。」フンス!
P「今日の都は賢く見えるなー、よし。頭を撫でてやろう」ガシガシ
都「あっ!ちょっと、もう高校生なのに!…えへへ…」
P「ということは」
時子「そうよ。幸子には法子が纏う『かわいい』雰囲気を習得してもらうわ」
P「確かに、都は人のことをよく観察しているからな。」
都「出来る限り伝授しましょう!!」
瑞希(ちょっとちょっと、プロデューサー。このまま進める気?止めなくていいの?)ヒソヒソ
P(今の時子様は何を言っても止まらない。なら、ハメを外しすぎないようしばらく様子を見るしかない。)ヒソヒソ
瑞希(大丈夫かしら?いやな予感がするんだけど…)ヒソヒソ
P(大丈夫、万が一のときの為に俺がいるんだから)ヒソヒソ
瑞希(なんて説得力のない…)
幸子「カワイイボクを差し置いて、一体何の話をしているんですか?」スタスタスタ
P「おっ、着替えてきたか。」
P「というかお前が当事者だぞ、幸子。今ならまだ逃げられるがどうする?」
幸子「逃げるって物騒ですね。大丈夫ですよ!よくわかりませんが完璧なボクに出来ないことはありません!!」
時子 ニヤァ
時子「幸子もこう言っているわ、プロデューサーがアイドルの言葉を信じなくてどうするの?」
幸子「さすがは時子さん、見る目がありますね!」ウンウン!
幸子「ふふーん!最高に気分がいいですね!今ならまた成層圏からフライアウェイしてもいい気分ですよ!!」
幸子「えっ!!?」
P「ん?」
瑞希「あら、これは」
幸子?「どうです?特徴を捕らえていたでしょう??」
幸子「いっ、今ボクみたいなこえが!?ねっ、プロデューサー!」
P「違和感があったけど確かに似てたな」
瑞希「そうねー、一瞬ほんとうに幸子ちゃんが喋ったのかと思っちゃったわ」
幸子?「そうでしょう?言葉をうまく意識の隙間に挟み込むのがコツなんです」
幸子「あっ!都さんですね!!」
都「あはは、すみません幸子ちゃん。ちょっと声を借りちゃいました」
幸子「もー!ビックリしたじゃないですか!」
都「というように、本人と錯覚させてしまうのが変装術の真髄です」エッヘン
P「いやー、すごいな。今のは感心したぞ」
P「ためしに時子様のマネもしてみてくれないか?」
都「えっ、と…」チラッ
時子「…」
都「あの、探偵に必要なスキルは変装術だけじゃなくてですね、ええと…」
幸子「皆さん揃って何なんですかぁ!プロデューサー、そろそろ説明してください!」
P「ああ、すまんすまん。そうだったな」
時子「ふんっ」フイッ
都「ほっ…」
瑞希(まあ、身から出た錆というかなんというか…)
P「これに関してはおれよりも時子様から説明してもらわないとなぁ」
幸子「?時子さんがですか??」
時子「幸子」
幸子「はいぃ!」
時子「あなたを呼んだのは他でもないわ」
幸子「はぁ」
時子「あなたは『法子』になるのよ」
幸子「へ??」
瑞希「ああもう、あんなにキョトンとしちゃって…」
P「まあそうなるよな」
瑞希「頭の上にクエスチョンマークが浮かんでるのが目に見えるようだわ」
P「歴戦のアイドルである幸子にも、さすがにあの言葉は受け止めきれなかったようだな」
瑞希「多分アイドルじゃなくてもああなると思うわ」
幸子「あの、プロデューサー?」
P「わかる。わかるぞ、幸子。」
幸子「いや、分からないですけど…」
幸子「えっと、つまりどういうことですか?」
P「どこから説明したものやら…」
P「あのな?かくかくしかじかで」
幸子「ドーナツうまうまと…」
幸子「それでかわいいボクが『法子カルテット』のメンバーに選ばれたと」
P「選ばれたというか拉致されたというか」
瑞希「簀巻きの猿ぐつわだったものねぇ」
P「それで、なんとなく状況はつかめたか?」
幸子「ふふん!まだよく理解出来ていないところもありますが、」
幸子「ボクがかわいいということは分かりましたよ!」ババーン!
時子「その通りよ、幸子。あなたはかわいい」
時子「だからまずはこれを着てもらうわ」
幸子「これは?」
P「イエローリリーの衣装じゃないか。どうやって用意したんだ?」
時子「慶に手配させたわ」
P「トレーナーの末っ子ちゃんか…」
P「見たところサイズも幸子用にあつらえてあるじゃないか」
時子「私は本気だと言ったでしょう」
幸子「プロデューサー、少し見ただけでサイズとか分かるんですか?」
P「まあ、いつも担当アイドル達をみてるとなぁ、大体わかってくるんだよ」
書き溜めが尽きたので今回はここまでです。
なるべく早く続きが書けるように頑張ります。
おつ
かわいいはカワイイです
幸子が何か遣ったのか奇跡の世代4位を拘束する時子様
相当打ってる
イケメン金髪王子須賀京太郎様のハーレム「幸子を坊領何て時子様よっぽと常務と武内に虐められたんだな」
菫「善禿武内と常務を射貫きに行くぜ」
ひかり「宮藤ハゲじゃ在りません」
ルーデル大佐「諦めろ相手は天下の弘世財閥の御曹司だ」
エーリカ・ハルトマン「京菫の結婚式呼んでケーキ100人前食べるから」
京太郎「之は伊8ちゃんのケーキなの」
照「もしゃもしゃ」
淡「あ~玄をカード化して燃やしたNTRランスロットが伊8ちゃん専用ケーキ食べてる」
誠子「照赤ちゃんは全季節全国個人戦上位15名4位に成って精神を幼児化したのです」
尭深「弘世菫様個人戦で天和一点照御義理姉に射貫いてたもんな玉露が美味しい季節ですね京君」
京太郎「一度に5名で話しかけるな我は聖徳大使では無いぜzzz」
虎千代「そうだ寝るんだ少年少年は寝て伸長を3メートルにメガ進化させるんや」
豊音「」ガクブル弘世菫様超強いよ
浜風「」
蘭子「」
アーニャ「」
楓「」
ちひろ「」
菫「善守銭奴達を滅却師したぞ」
京太郎「次は誰処する」
>>28
これは失念していました。
幸子は「カワイイ」ですね。
>>29
贅沢なCVですねぇ…
時子「衣装を着がてらメイクもしてきなさい。雪菜」パチンッ☆
井村雪菜「はぁ~い」ガチャ
雪菜「法子ちゃんっぽく可愛いメイクしてあげるね♪」
P「お前たちどこで待機してるんだ?」
時子「イメージはこれよ」ピラッ
雪菜「了解ですっ!」ケイレイ
幸子「ボク、さっき着替えてきたばかりなんですけど…しかたないですねぇ」
雪菜「髪型もいじっちゃおっか。さぁレッツゴー♪」ワクワク
幸子「ああ背中を押さないでください!自分で歩けますってばぁ!」
ヤイノヤイノ
P「それで、幸子がいなくなったわけだが」
P「待っている間はなにをするんだ?」
都「敵を知り己を知れば百戦殆うからずです!」
都「というわけで、法子ちゃんと幸子ちゃんの分析をしていきます。」
都「ここのホワイトボードにまとめていきますよ。」ペチペチ
瑞希「ことわざの使い方が違うような気がしないでもないけど」
P「言いたいことは伝わってくるぞ」
都「まずは二人の『かわいい』から整理してきましょう」
都「プロデューサー、法子ちゃんはどのように可愛いですか?」
P「そうだなぁ、ぱっと思いつくのは天真爛漫なところか?」
P「年相応に元気いっぱいって印象が強いのはもちろんなんだけど、」
P「法子らしさってところで注目すべきはその純真さだな。」
瑞希「ああ、わかるわぁ。法子ちゃんってものすごい素直な子よね。」
瑞希「素直というか自分の欲望に忠実というか…」
P「とても自然体なんだよ。自分が幸せだと感じることは他の人も幸せ、」
P「法子の中では微塵も揺るがない真実として存在しているんじゃないかな。」
P「だから、ドーナツを食べて幸せそうにしている法子をみていると、」
P「みているこっちもほっこりした気持ちになってくるだろ?」
P「法子のかわいさってそういうところにあるんだよな。」
都「ほうほうほう」カキカキ
瑞希「…その考えかたって人によって賛否が分かれるわよね。」
P「まあヘタしたら幸せの押し売りだしなぁ。人の考えは人の数だけある。」
P「ただ、あるいは法子なら、分かったうえでそれを押しとおすアイドルになれるんじゃないかと俺は思ってる。」
P「これは法子の確固たる個性であり、法子をアイドルとして見る人たちを安心させる要素でもある。」
P「好きなものは好き、我が道を突き進むはアイドルの王道だからな。」
瑞希「こういうところも含めて法子ちゃんの純真さってわけね。」
瑞希「私が言うのもなんだけど、この先ずっと今と同じままでいるのは難しいわよ?」
P「そりゃそうさ。これから成功も失敗もたくさんするんだ。」
P「この業界で生きていく中で法子が変わらないってのはありえない。」
P「それでもな、芯の部分は変わってほしくないのさ。」
P「法子はまだ若いしな。あいつがそのことに気付くのはまだあとでいい。」
瑞希「あら、若さとかそういうこと私の前で言っちゃう?」
P「瑞希さんは百戦錬磨の見目麗しい女性じゃないか。若さだけが魅力じゃないよ。」
瑞希「このっ♪」グイッ
P「あたっ」
時子「…」ジッ
P(時子様の視線が怖い…)
都「少し脱線してしましましたね。」
都「次は幸子ちゃんにいってみましょう!」
短いですがここまで。
瑞樹(小声)
>>41
ありがとうございます…
全く気がつかなかったです…
見てるぞ支援
P「幸子はあれだよな。自信に充ち溢れているところ?」
瑞樹「なんで疑問形?」
P「ちょっと説明しづらいんだよな。」
P「根拠のない自信でどんなことにも体当たりで挑みながら、」
P「出来ないなりに一生懸命がんばってる健気さが庇護欲をそそるというか…」
P「応援したくなるアイドルっていうのか?」
瑞樹「んー、そうねー。」
瑞樹「口では色んなこと言いつつも、ちょっと焦ってる感じとか。」
瑞樹「あのちょこまかした動きが小動物っぽい可愛さがあるわよね。」
P「そうそう」
P「かわいいな(ニッコリ)って感じで父性が芽生えるんだよな。」
瑞樹「動き回れるようになった子猫みたいな?」
P「たしかに、まだ目が離せないところとかそれっぽいな。」
都「ふむふむ」カキカキ
P「小動物に例えるとすると、法子はなんだろうな。」
瑞樹「幸子ちゃんみたいに猫って雰囲気じゃないわね。」
P「うーん、まんま小動物ってイメージだな。ハムスターとか?」
P「食いしん坊なキャラにも当てはまってるし。」
瑞樹「私はリスっぽい感じがするわね。」
P「あーそれだ!!」
瑞樹「でしょ?ドーナツ食べてるときにほっぺたをいっぱいにしてるところとか、」
瑞樹「法子ちゃんのポニーテールがリスの大きな尻尾みたいでしょう?」
P「うんうん、リス法子いいな…黒猫法子もよかったがどこかで企画するか…」ブツブツ
都「かわいいですね~」カキカキ
都「では出てきて情報をもとに二人を比べてみましょう」キュポ
都「法子ちゃんは元気いっぱいな女の子、」
都「対して幸子ちゃんはドヤ感あふれるちょっと弄りたくなる系の女の子。」
都「同じかわいいでもかなり印象が違うのがわかりますねー。」
P「見事に違うな」
瑞樹「うちのプロダクションは個性のオンパレードが売りだものね…」
都「変装術の話に戻りますが、変装は雰囲気を似せられれば」
都「5割がたは完成したようなものなんです。」
都「でもこの雰囲気がけっこう曲者なんですよ。」
P「というと?」
都「そうですねぇ、ええと…そうだ!」
都「城ヶ崎美嘉さんが鷺沢さんのマネをするのと頼子さんが鷺沢さんのマネをするの、」
都「どちらのほうがうまくいくと思いますか?」
P「それは頼子だな。」
瑞樹「元が似ているほうがマネする時も違和感が少ないのも道理よね。」
P「城ヶ崎姉が文香ちゃんのマネをするのは違和感バリバリだろ。」
瑞樹「美嘉ちゃん、あれでいて結構乙女なところあるから、」
瑞樹「本気でやったらいい線いくんじゃないかしら?」
P「それはそれで面白そうだがなぁ。」
都「まあ第一印象でのたとえ話なので。」
都「つまりですね、幸子ちゃんの法子ちゃんの雰囲気って」
都「方向性が違うので変装が大変そうなんです。」
P「そこに話が戻るんだな。」
都「はい。」
都「幸子ちゃんってバラエティの仕事が多くて気が付きにくいんですど、」
都「普段の所作がわりと上品なんです。」
P「たしかに。忘れられがちだけどあいつってお嬢様だからな。」
都「ええ、そういう育ちからくる仕草は日常生活で培われるものなので、」
都「変えようと思っても自分の意思で変えにくいんですよね。」
都「なので、庶民的な法子ちゃんの立ち振る舞いを幸子ちゃんに落とし込むのは」
都「なかなか骨のある作業になりそうなんですよ~」
今回は以上です。書けた分からあげていこうかと思います。
>>43
支援ありがとうございます。励みになります。
雪菜「お待たせしました~!!」
P「おっ、戻ってきたか。」
雪菜「じゃあ、さっそくお披露目ですよ~」
幸子「カワイイボクを褒めてもいいんですよ!!」ババーン
P「おー、イエローリリーの衣装だ。」
瑞樹「ちゃんと着こなせてるわね、サイズもぴったりだし…」
P「こうやって見るとやっぱり幸子ってちっちゃいなぁ。」
P「年下の法子のほうが身長が高いもんな。」
瑞樹「法子ちゃんは同年代の子たちの中でも発育がいい方じゃないかしら。」
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