コール「ブルマックだ！！」

アーニャ『了解よデルタ、そこから南東の方角にアルファ９が駐留している前哨基地があるわ、
そこに向かって。KR23もそちらに向かってる。』

ﾄﾞｶﾞｱｧﾝ！

コール「ハハッ！景気よくふっ飛ばしてやったぜぇ！！」

マーカス「了解した！デルタ、アウト」

ｸﾞｵｫｫ！
ドム「リーバーだっ！」

マーカス「聞いたなベアード！南東の前哨基地を目指すぞ！」

ベアード「了解！」

ｼｬｧｧｧ！ﾄﾞｶﾞｱｧﾝ！

ドム「危ねぇ！」

ベアード「おいマーカス！前哨基地に向かうにはあのオンボロ橋を渡らねぇといけねぇぞ！」

マーカス「それがどうした？」

ベアード「正気か！？ケンタウロスの重量で橋が持たないぞ！！」

ﾄﾞｶﾞｱｧﾝ！

コール「さぁかかって来やがれベイビィ！」

マーカス「他に選択肢は無いだろう、突っ込めぇ！」

ベアード「チクショオォォォォ！」

ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ

ドム「よし！もう少しで渡りきるぞ！」

ｷｼｬｧｧ！ｷｼｬｧｧ！

マーカス「リーバーだ！コール！撃ち落せ！！」

コール「任せろ！イヤッホオォォ！！」ﾄﾞｺﾞｫﾝ！ﾄﾞｺﾞｫﾝ！

ドム「駄目だ！数が多すぎる！」

ｷｼｬｧｧ！ﾄﾞﾋｭｯ！

ドム「ランチャーだ！」

コール「オ、オイ！ヤバイんじゃねぇかコレ！？」

マーカス「ベアード！速度を上げろ！」

ベアード「今やってるよ！黙ってろ！！」

ドム「来るぞおぉぉ！！」

ﾄﾞｺﾞｫｫｫﾝ

コール「橋が崩れるぞッ！？」



チクショォォォォォォォォォ・・・・

見滝原市
お菓子の魔女結界入り口


ほむら「ッ！離しなさい巴マミッ！」

マミ「悪いけど、あなたは信用ならないわ。魔女を倒したら解いてあげるから
しばらくはそのままで我慢してもらうわよ。」

さやか「流石マミさん！さっ、まどか行くよ！」

まどか「で、でもほむらちゃんが・・・」

マミ「彼女も何か事情があるのかもしれないけど、QBにしたことを考えると
迂闊に信用は出来ないわ・・」

さやか「そうよ！怪しい転校生の言うことなんて信じられるか！ベーだ！
行くよまどか！」

まどか「あ！さやかちゃん待ってッ！」

ほむら「待って！話を聞いて！」

ほむら「ッ！…（これじゃぁ前のループと変わらないじゃない、この戦いで巴マミは…）」

ほむら(ワルプルギスの夜は戦力が一つでも欠ければまず倒せない…
また私はまどかを救えないの？)

ほむら（もうまどかが不幸になるところを見たくないッ・・・
私は・・私は・・・）ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ｷｨｨｨﾝ!!

ほむら「！？…な、何？ソウルジェムが光って・・」


ﾊﾟｧｧｧｧｧ!!

----

見滝原市
お菓子の魔女結界内

マミ「ティロ・フィナーレ！！」

ﾄﾞｺﾞｫｫｫｫｫﾝ!!

まど・さや「やったぁ！」

マミ「ふふ、ざっとこんなものね」

シャル「…」

さやか「マミさんカッコイイ…」

シャル「」にゅるん

まど・さや「！？」

恵方巻「」ﾆﾀｧ

マミ「あ、あ・・・」


まど・さや「マミさんッ！！」


ﾄﾞｶｱｧｧﾝ！！

恵方巻「！？」ｸﾞﾗｯ

----

見滝原市
お菓子の魔女結界内

マミ「ティロ・フィナーレ！！」

ﾄﾞｺﾞｫｫｫｫｫﾝ!!

まど・さや「やったぁ！」

マミ「ふふ、ざっとこんなものね」

シャル「…」

さやか「マミさんカッコイイ…」

シャル「」にゅるん

まど・さや「！？」

恵方巻「」ﾆﾀｧ

マミ「あ、あ・・・」


まど・さや「マミさんッ！！」


ﾄﾞｶｱｧｧﾝ！！

恵方巻「！？」ｸﾞﾗｯ

ドム「よっしゃ！当たったぞ！！」

マーカス「行くぞ！撃ち続けながら接近しろ！」

ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ！ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ！


マミ「あ、ああッ…」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ


マーカス「ガス！ドム！その娘らを安全な場所まで連れて行け！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

コール「任せろ！」

ドム「さぁ、掴まって！もう大丈夫だ。」

シャル「」にゅるん、にゅるん


ベアード「おいマーカス！コイツいくら攻撃してもどんどん脱皮していくぞ！コレじゃあ
キリがねぇ！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

マーカス「外が駄目なら中からだ！奴が口を開けたらフラグをブチ込むぞ！」

ベアード「了解だボス！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

まどか「マミさん！」

さやか「マミさん！」

ドム「大丈夫、少しショックを受けてるだけだ。」

マミ「」ｶﾞｸｶﾞｸ


使い魔「」

コール「おいドム！なんか小せぇのがこっちにくるぞ！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

ドム「な！？」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

使い魔「」
使い魔「」

コール「ウオォォォォ！」ﾌﾞｨｨｨｨﾝ！ｸﾞﾁｬｸﾞﾁｭｸﾞﾁｬｸﾞﾁｬ！

さやか「うわぁ…」

コール「ハハッ！真っ二つだな！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

恵方巻「！」ｸﾞｧｯ

ベアード「危ねぇ！」ﾊﾞｯ

マーカス「次のタイミングでフラグを投げるぞ！」

ベアード「了解！」

恵方巻「！」ｸﾞｱｯ

マーカス「今だッ！フラグを投げ込め！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ　ﾎﾟｲｯ

ベアード「フラグ投下！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ　ﾎﾟｲｯ


恵方巻「！？」ｶﾞﾌﾞｯ


カッ！ﾄﾞｶﾞｧｧｧｧﾝ！！

ベアード「ハッ！ざまぁねぇな」



使い魔「」ｼｭｩｩｩ


ドム「なんだ？こいつら急に消えちまったぞ？」

コール「へっ、俺達の強さを思い知ったか！」

ベアード「よう、ドムにコール、デートはどうだった？」

マーカス「そっちも片付いたようだな」

コール「どんなもんだい、ベイビー」


まどか「あ、あの・・助けてくれてありｇ」

QB「君達は何者だい？まったくわけがわからないよ」ﾋﾟｮﾝ

さやか「あ！QB！今までいったいどこにいたのよ！？」

QB「二人を追っていたんだけど途中道が塞がれていてね、遠回りしていたんだよ」

ドム「何だコイツ？」

マーカス「さぁな、新種のレッチかもしれん」

さやか「もう！本当に死んじゃうところだったんだよ！！」

まどか「ま、まぁまぁさやかちゃん…」

ベアード「レッチが喋るかよ」

コール「光るレッチがいるんだ、喋るレッチもいるかもしれないぜ」

まどか「レッ・・チ？」



QB「…君達は僕のことが見えるのかい？」

マーカス「何を言ってやがるんだ？」

ベアード「おいマーカス、撃っていいのか？」

さやか「撃つって！・・あんたら敵なの！？」

まどか「さやかちゃん落ち着いて！」

マミ「」ｶﾞｸｶﾞｸ

ドム「まぁ待て、一旦落ち着こう」


ほむら「これは…一体どういうことなの？」


コール「よう、また新しいのがお出ましだぜ」

さやか「転校生…」

まどか「ほむらちゃん！」

ほむら「答えて頂戴、彼らは何者？巴マミはどうしたの？」

まどか「マミさんがやられそうになった所をこの人たちが助けてくれたの」

さやか「あ〜、何者かは分らないけどね」

マーカス「俺達はCOGだ、俺はマーカス・フェニックス軍曹だ」

ドム「ドミニクだドムでいい」

コール「オーガスタス・コール二等兵、コールでいいぜ」

ベアード「ベアードだ」

まどか「コ…グ…？」

さやか「聞いたこと無い名前…」


ドム「なんだって？」

ベアード「COGの名を知らないのなんか大戦時の墓の下にいる奴ぐらいだぞ？」

マーカス「何かおかしいな」


QB「そして、驚いたことに彼らには僕のことが見えるそうだ」

ほむら「なんですって…？」

まどか「じゃ…じゃぁ…」

さやか「この人たちも魔法少女の才能があるってこと？」

QB「いや、彼らからは魔法少女の才能は見受けられないよ、そもそも少女じゃないしね」

QB「こんなことは前例にもないし、わけがわからないよ」

ほむら「…イレギュラー」

QB「まさにその言葉がぴったりだね、同じイレギュラー同士だ、君は何か知らないのかい？」

ドム「あ〜、お取り込み中悪いがこの娘を休ませてやりたいんだが」

マミ「」ｶﾞｸｶﾞｸ


ほむら「そうね…もうすぐ結界も消えるわ、一旦巴マミの家に行きましょう、話はそれから」

ｼｭｩｩｩｳ

さやか「おっ、ようやく戻ってこらｒ」


ベアード「何だこりゃ！？」

ドム「何処だここは！？ハシントじゃないよな！？」

コール「すげぇぜ！ピカピカだ！」

マーカス「どうやら、とんでもないことに巻き込まれたらしいな…」

さやか「な、何？」

まどか「わっ！でっかい乗り物！」

ベアード「ケンタウロス！無事だったか！」

ほむら「騒ぐのは後よ、あなた達は目立つから早くこの場を去りましょう」

ドム「あ、あぁ…」

ベアード「ケンタウロスなら動かせるぜ！　あいにく、主砲はイカレちまってるけどな」

ほむら「･･･そうね、みんなこの車に乗りましょう」



さやか「せ、狭い…」

まどか「うぅ…」

コール「よう嬢ちゃん達、よろしく頼むぜぇ！」

マミ「」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

さやか「右にはﾌﾟﾆﾌﾟﾆのおっぱい、左にはムキムキの上腕二等筋が…」

ドム「大丈夫か？苦しくないか？」

まどか「は、はい、なんとか」

ベアード「で？何処に行けばいいんだ？」

ほむら「私が道を指示するわ、あなたはそれに従って運転してちょうだい」

ベアード「あいよ」

マーカス「ベアード、民間人もいるんだ、安全運転で頼むぞ」

ベアード「発車致します、ｼｰﾄベルトの装着を今一度確認くださいませお客様〜」

ﾌﾞﾛﾛﾛ



ベアード「で？このまま行っていいのｋ」

ﾎﾟﾝ　ｶﾁｯ

ほむら「次の交差点を右に曲がってちょうだい」

ベアード「な、なんだよ急に人の肩に手を置きやがって…右だな」ﾌﾞﾛﾛﾛ


ベアード「しかし妙だな、これは車だろ？なんでみんな止まってやがるんだ？」

ほむら「･･･」

ベアード「人もまるで時間が止まったかのように…なぁマーカス変だと思わねぇか？」

マーカス「」

ベアード「マーカス？」

ベアード「おい？どうしたマーカス？ドム？コール？おい何とか言えって！」

ほむら「落ち着いて、今あなたと私以外の時間が止まっているわ。」

ベアード「なんだって？！」

ほむら「詳しくは着いたら話すわ、次左よ」

ベアード「病気になりそう･･･」ﾌﾞﾛﾛﾛ

----

見滝原市
マミの家


さやか「時間停止･･･ねぇ」

まどか「魔法少女の力ってやっぱりすごいんだね…」

マーカス「信じられねぇが…」

ドム「信じざるを得ないみたいだな･･･」

コール「ようベアード、顔色悪いぜ？」

ベアード「…ほっとけ」


ほむら「説明する必要はないわ。さぁ紅茶よ、飲んで落ち着くといいわ」

マミ「･･･ありがとう、暁美さん･･･」

QB「それよりも僕は君達について色々聞きたいんだけどな」


ほむら「そうね･･･まずは先に礼を言うわ、巴マミやまどか達を助けてくれてありがとう」

まどか「さっきは言いそびれちゃって、本当にありがとうございました」

さやか「さっきは生意気な口聞いてごめんなさい...」

マーカス「なに、気にするな」

ほむら「本題に入るわ、あなた達は何者で何処から来たの？」

ベアード「何者っつったって…なぁ？」

マーカス「さっき言った通り、俺達はCOGの兵士だ」

さやか「兵士…どおりで凄い筋肉してると思った」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

まどか「とくにコールさんは凄いよね」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

マーカス「味方の補給任務の最中に敵の襲撃に遭い谷に落ちたんだが......」

〜〜〜〜

惑星セラ
山岳地帯

チクショオォォォォォォォォ!!!



ベアード「落ちてるぞ！！」

ドム「見りゃ分る！！このままじゃマズイぞ！！」

マーカス「クソ！このままじゃお陀仏だ！」

コール「何かいいアイディアはねぇのかよ！？」

マーカス「コール！主砲は生きてるか！？」

ベアード「計器には異常はない！撃てるはずだ！」

ﾄﾞｺﾞｫﾝ!

コール「撃てるぞマーカス！」



マーカス「下に向けて撃ち続けろ！落下のスピードを緩和させるぞ！」

ﾄﾞｺﾞｫﾝ!ﾄﾞｺﾞｫﾝ!

コール「ﾇｵｵｵｵｵｵ！！」

ドム「いいぞ！若干落下スピードが落ちてる！」

ベアード「もうすぐ地面だ！」

マーカス「コール、最後だ！地面ギリギリまでひきつけて撃て！」

コール「任せとけ！ベイビィ！」

マーカス「まだ...まだ...まだ...」

ベアード「･･･ッ！」

ドム「！？今地面が歪んで？」

マーカス「今だ！！」

コール「イヤッホォォォォォ！！！」


ﾄﾞｶﾞｧﾝ!!

------

見滝原市
お菓子の魔女結界内

ｼｭｩｩｩｩ

「･････きて」

「･･･ム･･･きて･･朝･･･」

ドム「･･ん･･･」

「･･ドム起きて････」

ドム「･･マリア･･もう朝か･･」







コール「イェーイ！朝だぜドム！！朝メシだぁ！！！」

ドム「ぬぉぉぉぉ！？」ｶﾞﾊﾞｯ


マーカス「ドム、気がついたか」

ベアード「あぁ･･落下の衝撃と連続射撃で主砲がイカレちまってら･･･」ｶﾁｬｶﾁｬ

コール「ドム、どうした？顔色悪いぜ？」

ドム「最悪の夢を見た･･･」

マーカス「夢を見られる余裕があるなら大丈夫だな」

ドム「ここは何処だ？気味わりぃ所だな」

マーカス「さぁな、予想もつかん」

ドム「司令部に連絡は？」

ベアード「さっきからマーカスが何度もやってるが無駄だ、繋がんねぇ」ｶﾁｬｶﾁｬ

ベアード「まるっきり電波が拾えねぇんだ」ｶﾁｬｶﾁｬ

マーカス「無線が使えない以上助けは来ない、自分達で脱出ルートを探すしかないな」




ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

コール「おい、今なにか聞こえなかったか？」

ドム「銃声か！？」

マーカス「何にせよここに留まる訳にもいかねぇだろう、各自武器を持って音のした方に行こう」

ベアード「了解」

コール「じゃあこの邪魔な柱はブッ飛ばしていいんだな？」

マーカス「そいつを吹っ飛ばして先に進むぞ」

コール「イヤッホォォォ！！」

ﾄﾞｶﾞｧﾝ!!!


ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ

ドム「爆発の影響か、揺れるな」


ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞﾅﾝﾀﾞｲ?ｺﾉﾕﾚﾊ、ｷｭｯﾌﾟｲ!ｸﾞｼｬｧ


ベアード「なんか聞こえたか？」

マーカス「ただの風さ、さぁ行こう」

-------


ベアード「パパ、ママ、まだ着かないの？」

ドム「だいぶ歩いたはずだよな？」

コール「おい！この先広場みたいになってるぞ！」

マーカス「待て、何かいるぞ」


ﾃｨﾛﾌｨﾅｰﾚ!ﾄﾞｶｧﾝ!

ﾏﾐｻﾝｶｯｺｲｲ!!


コール「なんだありゃ！？」

ドム「女の子か？」

ベアード「オイ、コール見たか？あの大砲お前と同じくらいバカでけぇぞ！」

マーカス「何だアレは！？」


ﾆｭﾙﾝ　ﾆﾀｧ

ベアード「殺られるぞ！」

マーカス「ドム！ブームショットを！！」

ドム「任せろ！！」

ﾄﾞｶｧﾝ!!

ドム「よっしゃ！当たったぞ！！」

マーカス「行くぞ！撃ち続けながら接近しろ！」

〜〜〜〜〜

マーカス「大体こんな感じだな」


ほむら「」

まどか「」

さやか「」

QB「わけがわからないよ」

マーカス「どうした？」

ほむら「･･･星」

マーカス「何？」

ほむら「この星の名前はわかる？」

マーカス「惑星セラにきまってるだろう」

まどか「惑星セラ･･･？」

ほむら(やはりこの男達は…)

さやか「ちょっと、どういうことなのよ転校生？」


ほむら「彼らはこの世界の人間ではないということよ」



さやか「･･･はい？」

ほむら「聞こえなかったかしら？」

さやか「いやいや、仮にそうだとしてもアンタ飲み込み早くない？」


まどか「スラッシュボール･･･ですか？」

ドム「あぁ、こいつスタープレイヤーだったんだ」

コール「背番号８３、コールトレインだ！」

ほむら「･･･時間軸を何度も移動していればこういうこともありえるのかしら」ﾎﾞｿｯ

さやか「何よ、よく聞こえないわよ」

ほむら「私の魔法は時間操作よ、空間を歪めてしまうこともあるということ」

さやか「むぅ…そういうものかねぇ？」

まどか「うわぁ！すごい固いです！」

コール「ハハハハッ！」


さやか「まぁ、あの人たちがどこから来たのかが分ったけどこれからどうするのさ？」

ほむら「それについてすこし話し合おうと思うのだけれど…まどか？貴方は何をしているのかしら？」


まどか「え？う、腕立て･･･」ｸﾞｸﾞｸﾞ


マーカス「話し合い･･･か、何か考えはあるのか？」

ほむら「とりあえずの話だけれどね、貴方達も自分の世界に帰らないといけないわけでしょう？」

ベアード「俺は案外ここで暮らすのも悪かねぇと思うがな」

ドム「ベアード」

ベアード「わかってるよ、冗談だ」

ほむら「話が逸れたわね、つまりは元の世界に帰るまで、当面のあなた達の住む場所ね」

ドム「俺達は外でも構わないぞ？」

コール「あぁ、慣れっこだしな」

マーカス「お前ら適応能力が高いな」


ほむら「とりあえずは･･･巴マミ、貴方･･･」

マミ「えぇ…命の恩人ですもの。広くないけどウチでよければ･･･」

ほむら「決まりね、服は明日私が持ってくるわ、それまではその服で我慢してちょうだい･･･まどか？貴方は何をしているのかしら？」


まどか「え？ふ、腹筋…」ｸﾞｸﾞｸﾞ

さやか「まどかは影響されやすいからな〜」

ドム「だがいいのか？見ず知らずの俺達を･･･」

マミ「貴方達は命の恩人ですから、せめてもの恩返しです」

マミ「それと、二人にも怖い思いをさせてしまったわね…」

まどか「マミさん･･･」

さやか「そんな･･･あたし達は」

マミ「いいのよ、実際二人を危険な目にあわせたのは事実。これで魔法少女体験ツアーは終了よ。」

ほむら「･･･賢明な判断ね」

さやか「ちょっと･･･その言い方って」

マミ「暁美さんも二人が心配で言っているのよ、私、少し暁美さんのことを誤解していたみたいね」

ほむら「････」

マミ「さ！そろそろ暗くなるわ、今日は解散にしましょう」

ほむら「そうね…二人とも親御さんが心配する前に帰りましょう」

さやか「う、うん…じゃぁまた明日」

まどか「マミさん、皆さんおじゃましました。コールさんまたね」

コール「おう！またなまどか！」

QB「マミ、僕は少し出かけてくるよ」ﾋﾟｮﾝ

マミ「さて、まずは･･･お風呂にしたほうがよさそうね」

マーカス「今更だが本当にいいのか？こんな見ず知らずの男を泊めるなんて」

マミ「命の恩人ですもの、これくらいはさせてください。それに･･･」

マーカス「それに？」

マミ「そんな男臭い人たち外に放しておくわけにはいきませんよ」ﾌﾌﾌ

コール「ハハハハ、マーカス、言われてるぞ」

ベアード「お前もだよ、まぁ俺もだが」

マミ「フフフ、じゃあお風呂入っちゃってください、私夕飯の準備してますので。」

マミ「浴槽狭いので一人ずつしか入れないと思いますけど」

マーカス「あー、流石にそれじゃ時間がかかりすぎるな、二人ずつ入るとするか」

ベアード「一番風呂･･･」

ドム「ジャンケンだ」

コール「ヘヘヘ…」


デルタ「「ジャンケンポン！！」」

--------

ベアード「いよっしゃ！俺の勝ちだ」

マーカス「俺達が先だな」


ドム「くそっ、早くでてこいよ」

コール「あー、体が痒いぜ」


風呂


ベアード「」
マーカス「」


ベアード「･･･すごいな」
マーカス「･･･あぁ」

マーカス「ベアード、さっさと体洗って湯船に入ってくれ、狭い」

ベアード「そうさせてもらうぜ」ｼｬﾜｰON
ベアード「うひょー！最高だな！」

ｶﾎﾟｰﾝ

ベアード「極楽だ･･･」

マーカス「あぁ、最高だな」ｼﾞｬﾊﾞｼﾞｬﾊﾞ

ベアード「なぁマーカス」

マーカス「何だ？」ﾜｼｭﾜｼｭ

ベアード「あの娘だが」

マーカス「･･･多分お前の考えてる通りだろう」ﾜｼｬﾜｼｬ

マーカス「家に置いてある物、生活感からしても複数人が生活しているようには思えんな」ﾜｼｬﾜｼｬ

ベアード「･･･やっぱな」

マーカス「あまり触れない方がいいだろうな、向こうから接してくるまでは」ｼﾞｬﾊﾞｼﾞｬﾊﾞ

マーカス「よし、どけベアード、俺が浸かる番だ」

ベアード「ヘイヘイ、も一回頭洗うかな」ｻﾞﾊﾟｧ

〜〜〜〜〜〜〜

ｳﾋｮｰ!ｻｲｺｳﾀﾞﾅ!


ドム「ベアードの声だ」

コール「はぁ、俺も早く入りたいぜ」

マミ「〜♪」ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ


コール「･･･やはり」

ドム「コール」

コール「あぁ、分ってるよ。俺もそこまで気が回らない訳じゃねぇよ」

マミ「みなさん何か苦手なものとかありますか？」ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ

ドム「いや、特に無いよ、皆ヘビだって平気で食うからな」

マミ「ヘ、ヘビ･･･ワイルドですね」

コール「意外と旨いぜ？抵抗力もつくしな！」

マミ「〜♪」ｸﾞﾂｸﾞﾂｸﾞﾂ

ドム「････」ｼﾞｰ

コール「･･･大丈夫だ、きっと見つかる」

ドム「･･･すまん、気を使わせたな」


ベアード「あがったぜ」

マーカス「あぁ、最高だったな」


コール「よし、行くか！」

ドム「あぁ、ようやくだな」

-----------------


マミ「さぁ、たんと召し上がってください！」

コール「うひょう、ご馳走だぜ！！」

ドム「こりゃすげぇ」

マーカス「たしかに、凄いな」

ベアード「」ｼﾞｭﾙﾘ


コール「ウマイ、ウマイ」ｶﾞﾂｶﾞﾂ

ベアード「」ﾑｼｬﾑｼｬ

マミ「よろこんでもらえて何よりです」

ドム「いや、こんなに旨い飯を食べたのは久々だ」ｶﾞﾂｶﾞﾂ

マーカス「おぉ　はいふぉうふぁふぁ（あぁ　最高だな）」ｶﾞﾂﾑｼｬ

マミ「よければ、マーカスさん達の住む世界の事、教えてくれませんか」ﾑｼｬﾑｼｬ

マーカス「ングｯ…俺達の世界か？」

ベアード「」ﾑｼｬﾑｼｬ

マーカス「そんなに面白い話じゃないぞ」

-----------------------

マーカス「･･･と、まぁこんな感じだな」

マミ「･･････」

マーカス「どうした？」

マミ「･･怖くは･･･ないんですか？」

マーカス「戦うことがか？」

マミ「･･･」ｺｸﾘ

マーカス「俺達は生まれたときから戦いの中にいた、だから戦うことには抵抗が無いな」

マミ「･･･」

マーカス「それに、俺達は守るものや信じるものがある」

マミ「信じる？」

マーカス「自身の強さ、仲間の存在、戦う意義だ」

マーカス「それらが胸にある限り、俺達は決して負けない」

マミ「戦う意義･･･」

マーカス「ちょっとクサいセリフだったな･･･」

ベアード「いやぁ？中々いいお話だったぜ旦那？」

ドム「お前も中々キザじゃねぇか？うん？」ﾆﾔﾆﾔ

マーカス「ドム、今すぐ20ドル返すか風穴開けられるか選べ」

ドム「まぁ落ち着けって」

コール「ウマイ、ウマイ」ｶﾞﾂｶﾞﾂ

ベアード「よう、こっちも話したんだ。その魔法少女ってやつのことも教えてくれよ」

マミ「え？えぇ…魔法少女は･･･」

---------

見滝原市
路上

まどか「」ﾃｸﾃｸ
さやか「」ﾃｸﾃｸ
ほむら「」ﾃｸﾃｸ


ほむら「じゃあ、私はコッチだから」

まどか「あ、うん、今日はありがとうね」

さやか「…」

ほむら「今日の事を忘れろとは言わないわ、でも魔法少女になろうなんて考えちゃ駄目よ」


さやか「あんたは…あんたは何で私達を止めようとするのさ」

まどか「さやかちゃん…？」

ほむら「････」

さやか「叶えたい願いを叶えて、救いたい人を救って。何がいけないのさ？」

ほむら「貴方は軽く考えているのよ、奇跡は痛みを伴う」

ほむら「その痛みに耐えられる者はほんの僅かしかいないわ」

さやか「じゃぁアンタはそのほんの僅かの一人でエリートって訳か」

まどか「さやかちゃん、そんな言い方･･･」


ほむら「･･･どうとってもらっても構わないわ、じゃぁ」ﾃｸﾃｸ

さやか「なによ･･･アイツ･･･」

まどか「さやかちゃん･･･」

まどか（去り際のほむらちゃん…悲しいような、寂しそうな目をしてた･･･）

数日後


見滝原市
マミの家

マミ「じゃあ行ってきますね。」

ドム「あぁ、気をつけて」

マーカス「こうやってのんびりするのも悪くないな」

ベアード「あぁ、突然頭ブチ抜かれて死ぬ心配もねぇしな」

コール「しかしあの石があんな高値で売れるとはな」

ベアード「ダイヤモンドだ、コッチじゃ希少価値が高いんだとよ。」

ベアード「そんなモンより俺は質のいい鉄に驚きだぜ」

コール「なあ、金はあるしよ。こないださやかが言ってたこっちのゲーセンに行こうぜ！」

ドム「勝手に家を空けるのはマズくないか？」

マーカス「マミが戻る前に帰れば問題ないだろう」

ベアード「いいな、そろそろケツから根が生えるかと思ってたトコだ」

コール「なら出発だな」

見滝原市
ゲームセンター


ﾊﾟｰﾌｪｸﾄｺﾝﾎﾞ!!ﾊｲｽｺｱ!!

杏子「よっしゃ！ようやくフルコンボでクリアできた！」

杏子「風見野のゲーセンじゃまだこの機種は無いからな･･･」

杏子「ま、この時間じゃマミは学校だろうし見つかｒ」ﾁﾗｯ


ｸﾞｫｵｵ

ドム「コール！右から来てる！！」ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

コール「任せろベイビー！！」ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

店員「あ、あのお客様、もう少しお静かに･･」


杏子「…なんだアレ」


杏子「気を取り直してクレーンでも･･･」ﾃｸﾃｸ

ベアード「これは無理だな」

マーカス「ほう」

ベアード「これはイケるな、見てろよ？」

ﾋﾟｭｨﾝﾋﾟｭｲﾝﾋﾟｭｲﾝﾋﾟｭｲﾝ

ベアード「よっしゃ！やっぱ俺って天才かも！」

マーカス「流石だなベアード、だが10個はとりすぎだ」

杏子「」

杏子「なんだあのオッサン･･･もう帰ろう･･･」ﾃｸﾃｸ

見滝原市
公園

コール「面白かったぜ！」

ドム「久々にはしゃいだな」

ベアード「あぁ、全く」

マーカス「このぬいぐるみの山はどうする気だ？」

ベアード「マミ達にでもやればいいだろ？それともお前にやろうか？マーカスちゃん」

マーカス「言ってろ」

コール「ん？あそこに座ってるのさやかじゃねぇか？」

ドム「本当だ」

マーカス「･･･なんか様子が変だな」

ドム「行ってみよう」


さやか「・・・・」

コール「よう、どうした？」

ドム「元気が無いな」

さやか「あ・・みんな」

マーカス「何かあったのか？」

さやか「･･･ちょっとね」

マーカス「･･･そうか」

さやか「ねぇ･･･」

マーカス「ん？」

さやか「誰かのために自身を犠牲にするって･･･どう思う？」

マーカス「犠牲か･･･」

さやか「・・・」

マーカス「その答えは俺には出せないな」

さやか「･･･そっか」

マーカス「いいか悪いかなんて結果を見てみないとわからん、だが俺は、俺達は常に最善の手を選択してきた」

マーカス「いままでも、これからもな」

さやか「最善･･･」

マーカス「決めるのはお前だ、それは誰かに従うものじゃない。最善の手を尽くすことだ」

さやか「･･･ありがと」

マーカス「気にするな、じゃあ俺達は帰るぞ、マミが帰ってきちまう」

ベアード「そうだ、コイツをやるよ」ﾎﾟｲｯ

さやか「わわっ！････ぬいぐるみ？」ﾎﾟｽｯ

ベアード「ゲーセンで取りすぎたんだ、じゃあな」


ﾍﾞｱｰﾄﾞｽﾅｵｼﾞｬﾅｲﾅ!　ｳﾙｾｰﾀﾞﾏｯﾃﾛ！

さやか「人魚のぬいぐるみか…」

さやか「恭介･･･」ｷﾞｭｯ

見滝原市
マミの家

TV『○○国がミサイルの発射実験を行い…』

ベアード「ミサイルにはロクな思い出が無ぇ…」

マーカス「あぁ、同感だ」

マミ「あら？パン粉を切らしてたわ･･･」

ベアード「なら俺達が買ってくるぜ」

マミ「本当ですか？お願いしようかしら」

ベアード「いいよなドム？」

ドム「あぁ、だろ？マーカス？」

マーカス「勿論だ、コール、買って来い」

コール「俺だけかよ！」

マーカス「買い物に行くかポーカーの負けを清算するか選べ」

コール「わかったよ行くよ！まったく…俺を誰だと思ってるんだよ！」

ベアード「ホラ行けコールトレイン、走れ走れ」

見滝原市
廃工場

まどか「仁美ちゃん！正気に戻って！」

仁美「これは神聖な儀式ですわ、素晴らしいところへ旅立つために…」

まどか「ダメぇ!!」ｶﾞﾗﾝｶﾞﾗﾝ

仁美「…バケツが…鹿目さんあなた…」

男「なんてことを」ﾕﾗｧ

OL「なんてことを」ﾕﾗｧ

工場長「なんてことを」ﾕﾗｧ

まどか「い、嫌、来ないで」

工場長「なんてことを」ｸﾞｱｯ

まどか「キャァァァァ！！」


コール「イヤッホォォォォォ！！」ﾄﾞｶﾞｯ

工場長「ぐあっ」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

まどか「コールさん！」

コール「コールトレインは定刻通りだ！！無事かまどか？」

まどか「私は大丈夫だけど…仁美ちゃんたちが！」

コール「任せろ！全員のしてやる！」

まどか「ダメだよ！あの人たちは魔女に操られてるだけなの！」

コール「なら逃げｒ…なんだ！？」

まどか「景色が！魔女の結界！？」

コール「マズイな、こっちは丸腰だぜ？！」

まどか「そんな…どうすれば」

QB『絶望することは無いよ』

まどか「QB？どこにいるの？」

QB『テレパシーだよ、君が願えさすればその窮地は簡単に脱することができる』

まどか「私が･･･願えば？」

コール「どうしたまどか？」

QB『君の願いが操られた人々や隣の男も助けるんだよ、さぁ時間が無い』

まどか「私…魔法少女に…」

コール「伏せろまどか！！魔女だ！！」

ｺﾞｵｫｫ

まどか「えっ？」



ｻﾞｼｭｯ

さやか「ふー！危機一髪だったね」

まどか「さやかちゃん！？」

コール「さやかお前！」

さやか「話しは後、まずは目の前の敵を…ね？」


------
---
--

ｼｭｳｳｳｳ

さやか「ふぅ…勝てた････」ﾍﾀ

まどか「さやかちゃん！」

コール「すげぇなさやか！」

さやか「へへへ」


マミ「鹿目さん無事！？」

ドム「大丈夫か！」

ベアード「コール、生きてたか」

コール「勝手に殺すなよベイビィ」


まどか「みんな！来てくれたんですね！」

マーカス「一足遅かったようだがな」

さやか「マーカスさん」

マーカス「･･･それがお前の選択か」

さやか「うん…後悔はしてない」

マーカス「ならいい、よし帰るぞみんな」

コール「腹減ったぜ…早く帰ってトンカツとやらを喰おうぜ！」




ほむら「・・・・」

数十分前　見滝原市某所


QB「あれが新しい魔法少女だ」

杏子「ふーん、なんだか弱そうな奴だね」

QB「これで見滝原の魔法少女は3人になった」

杏子「せっかくの狩場を新人に荒らされるのは面白くないな」

QB「どうするんだい？」

杏子「少し先輩に対しての礼儀ってヤツを教えてやるさ」

QB「君がそうしたいならそうすればいい、だが見滝原にはイレギュラーがいる」

杏子「暁美ほむらってヤツだろ？前に言ってた」

QB「そのほかにもイレギュラーが増えてね･･･」

杏子「何者なんだ？」

QB「デルタ部隊って名乗っていてね･･･」

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数日後
見滝原市

杏子「ウゼェ…超ウゼェよ」ｼﾞﾘｯ

さやか「私はあんたを許さない！！」ｼﾞﾘｯ

まどか「やめてよ二人とも！！同じ魔法少女同士で争うなんておかしいよ！」

杏子「先輩に対してのクチの聞き方ってやつを教えてやるよ！」ﾌﾞｫﾝ

さやか「あんたなんかに先輩面されたくない！」ｷｨﾝ



QB「経験の差は明らかだ、さやかに勝ち目はないだろうね」


さやか「うぅ･･･」ｶﾞｸｯ

まどか「さやかちゃん！！」

杏子「おかしいな？動けなくなるくらいに痛めつけたハズなんだけど」

さやか「離れてて…まどか、コイツはアタシが」ｸﾞｸﾞｯ

まどか「その怪我じゃ無理だよ！」

杏子「ならとどめをさしてあげるよ！」



ほむら「それにはおよばないわ」

まどか「ほむらちゃん！」

杏子「な…！？いつの間に後ろに！」

さやか「邪魔しないで転校生！」

QB「・・・・」

ほむら「じゃあその傷で貴女は佐倉杏子を倒せるのかしら？」

杏子「テメー何でアタシの名前を…」

マミ「もう終わりにしましょう、佐倉さん」

杏子「…チッ」

ほむら「まだ続けるというのなら私と巴マミも敵にまわすということよ、退いたほうが身のためね」

杏子「…わかったよ、アンタの手の内もわからないんだ、降りるよ」

ほむら「賢明な判断ね」

マミ「…佐倉さん久しぶりね」

杏子「…話すことなんてないよ」ﾊﾞｯ

まどか「マミさん、あの娘のこと知ってるんですか？」

マミ「…えぇ、佐倉さんはね…」

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滝原市
ゲームセンター

〜♪

杏子（クソッ！むしゃくしゃする…）

ﾋﾞｰﾋﾞｰﾋﾞｰ

杏子「なんだ？故障か？なんなんだよ今日は！」

店員「申し訳ありませんが回路の不調のようで今は修理が…」

杏子「整備くらいちゃんとしておけよな！」


ベアード「なんだ？故障か、俺が診てやろう」

杏子「な！？」

店員「お客さん！？勝手に触られては」

ベアード「そう硬いこと言うなよ、どれどれ」ｶﾁｬｶﾁｬ

ドム「でたぞ、便利屋ベアードだ」

マーカス「なんだかんだ面倒見のいいヤツだからな」


ベアード「ずいぶんとひどい組み方だな…」ｶﾁｬｶﾁｬ


〜♪

ベアード「どうだ！直ったぜ！」

店員「あ、ありがとうございました」

ベアード「なんならお前にも直し方を教えてやろうか？」

マーカス「流石だなベアード」

杏子「…アンタらこの間も居たよな？」

ベアード「なんだこのガキ？」

杏子「アタシはガキじゃねぇよオッサン」ﾑｯ

ベアード「あ？殺すぞテメェ」

ドム「構うなベアード、相手は子供だぞ」

杏子「クソッ！一体今日は何だってんだ」

ドム「なにかあったのか？」

杏子「なんでもねぇよ！」ぐぅ〜

マーカス「…腹減ってんのか？」

杏子「うっ、うるせぇ！///」

ドム「なんか奢ってやるよ、ついでに話も聞いてやるぞ？」

杏子「誰が世話になるか！」

コール「ハハハ、パンチングマシン壊しちまったぜ！お？誰だソイツ？」

見滝原市
ファミリーレストラン

マーカス「」ｶﾞﾂｶﾞﾂ
ドム「」ｶﾞﾂｶﾞﾂ
ベアード「」ｶﾞﾂｶﾞﾂ
コール「」ｶﾞﾂｶﾞﾂ
杏子「」ｶﾞﾂｶﾞﾂ



店員「なにあのひとたちこわい」

コール「ふぅ…喰った喰った」

マーカス「うまかったな」

杏子「久々にこんなに食べたよ」

ドム「で？なにがあったんだ？」

杏子「…そいつは話せないな」

ベアード「なんだよ、奢ってやったってのに」

杏子「それについては感謝してるよ、食いもんの礼はいつかする、ありがとな！」ﾀﾞｯ

マーカス「行っちまった」

コール「なんだったんだ？」

マーカス「さぁな、知るかよ

見滝原市
マミの家


マミ「ってことがあったんです」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

マーカス「物騒な話だな」ﾑｼｬﾑｼｬ

ベアード「お前ら魔法少女ってのは同士討ちする趣味でもあるのか？」ﾑｼｬﾑｼｬ

マミ「実は…昔その娘、佐倉さんって言うんですけど色々あって」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ドム「俺たちでよければ聞くぞ？」ﾑｼｬﾑｼｬ

マミ「実は…」

----
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--

風見野市
教会

杏子「なぁQB、あの新人はなんの願いで魔法少女になったんだ？」

QB「美樹さやかのことかい？」

杏子「あぁ、そんな名前だったな」

QB「彼女は幼馴染の怪我を治すために願いを使ったよ」

杏子「…他人の為か」

QB「彼女はその幼馴染に対して君たちで言う恋愛感情とやらを抱いているそうだよ」

杏子「・・・・」

数日後
見滝原市
上条家前

〜♪

さやか「・・・」

杏子「その音色の主がアンタの意中の相手かい？」

さやか「な！アンタ、まさか恭介も巻き込むつもり！？」


杏子「そうじゃないよ、アンタが願いを叶えた理由を聞きたくてね」

さやか「…アンタなんかに教える義理も無い」

杏子「気をひきたいんだろ？そのボウヤの」

さやか「違う！アタシはただ恭介の手を治したかっただけ！」

杏子「でも好きなんだろ？だったらなんでもっと簡単な手を使わなかったんだ？」

さやか「…なにがいいたいのよ？」

杏子「アンタの事を好きになるように願うとかだよ」

杏子「魔法は自分の為に使わないとな、なんならそのボウヤの手足をもう一回潰してさ」

杏子「アンタが看病してやれば振り向いて…おっと」ｻｯ

さやか「アンタに何が分かるのよ！！」

杏子「いきなり殴りかかってくるとはご挨拶だね」

さやか「やっぱりアンタなんかが魔法少女なんて認めない！アンタはアタシが倒す！！」

杏子「…へぇ、言うね、いいよココじゃ場所が悪い。付いてきな」


杏子（はじめはただ他人の為に魔法を使う意味の無さを教えるだけのはずだった）

杏子（所詮はロクなことになるって事を自分が一番知っていたから…）

杏子（でもアイツの顔を見ていたら何故か余計なことまで喋っていた）

杏子（どうしてこうなったんだ？だがここまで来たからには後には引けないんだよ…）

見滝原市
某所

ほむら「…動いたわね」

マーカス「何の事だ？」

ほむら「詳しい話は後、今は着いて来て頂戴」

ベアード「待てよ、あの喋るレッチが敵とか、魔女がどうとかわけが分からんぞ！？」

ドム「ソウルなんちゃらがどうとか…」

ほむら「…説明は後よ」ﾃｸﾃｸ

マーカス「デルタ行くぞ」

ベアード「だ、だがよ…」

コール「ベアード、お前の貴重な意見はいらないんだとよ」

見滝原市
鉄橋

杏子「ここなら遠慮はいらないよね、いっちょ派手に行こうぜ」ﾊﾟｧｧｧ

さやか「私はアンタには負けない！」ｸﾞｯ



まどか「待って！！」

さやか「まどか！？何でココに？！」

まどか「さやかちゃんゴメン！」ﾌﾞﾝｯ

杏子「ソウルジェムを！？」

さやか「まどか？！アンタなんて事を…」ﾄﾞｻｯ


まどか「さやかちゃん…？」

まどか「さやかちゃん？どうしたの？起きてよさやかちゃん！？」

杏子「コイツ…死んでるじゃねぇか」

まどか「そんな！？さやかちゃん！」

QB「まどか、キミはひどいことをするね親友を投げるなんてどうかしてるよ」

まどか「…どういうこと？」

QB「どういうこともそのままの意味だよ、キミが抱えているのはただの抜け殻」

QB「美樹さやかの本体はキミが投げたあのソウルジェムじゃないか」

杏子「テメェ…詳しく話しやがれ！」

QB「やれやれ…」

------
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--

杏子「フザケんな！！そんなのゾンビにされちまったようなもんじゃねぇか！！」

QB「君たちはこの話をすると決まって同じ反応をするね」


QB「わけがわからないよ」


ﾊﾟﾝｯ

QB「なｎ」ｸﾞﾁｬｯ



ドム「一匹やったぞ」

コール「ヘヘッ、ナイスショット」

マミ「そんな…私たちの身体は…？」


ほむら「いい腕ね」

まどか「ほむらちゃん！さやかちゃんが！」

ほむら「このソウルジェムを」ｽｯ

さやか「…あれ？アタシ何を？」

まどか「さやかちゃん！」


QB「いきなり撃つなんてヒドイじゃないか」ﾋﾟﾖﾝ

ベアード「うるせぇ、黙ってろレッチ」

マーカス「説明してもらうぞ、何もかもな」

-------
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--


まどか「それからQBは真実を語りました」

まどか「魔法少女が辿る運命、QBの真意」

まどか「ただ淡々と機械のように話すQBの話を」

まどか「さやかちゃんは力なく、マミさんは青ざめて」

まどか「杏子ちゃんとデルタのみんなは怖い顔で聞いていました…」

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-


見滝原市
ほむらの家

コール「なんだこりゃ？」

ドム「まるで司令部だな」

ベアード「趣味悪ぃな」

マーカス「わざわざ俺たちだけを呼んだんだ、重要なことなんだろ？」

ほむら「勿論よ、単刀直入に言うわ、手を貸して欲しいの」

マーカス「どういうことだ？」

ほむら「数日後、ワルプギスの夜という魔女が現れる」

ベアード「なぜ分かる？」

ほむら「統計よ」

コール「おい待てよ、これから来るんだろ？統計ってのはおかしな話じゃねぇか？」

ほむら「それについても話すわ…」

-----
---
--


コール「…マジかよ」

マーカス「あぁ…同情するね」

ほむら「それで、どうかしら？手を貸してくれるの？」

マーカス「いいだろう、手を貸そう」

ほむら「そう、ありがたいわ」ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

ほむら「…まどかかからね」ﾋﾟｯ

まどか『ほむらちゃん！？さやかちゃんがおうちに帰ってないんだって！！』


ほむら「…そう、私も探すから危険な真似はしないで頂戴」ﾋﾟｯ

ドム「やはりさやかは…」

ほむら「えぇ、さっきも話したように美樹さやかはここで魔女になってリタイアするのがほとんど」

ベアード「ほう」

ほむら「美樹さやかを諦めて戦いの準備を進めたほうが良いと思うのだけれど」

ほむら「兵士の貴方達はどっちが正解だと思う？」


マーカス「どっちも当たりってのはどうだ？」

さやか「…」


杏子「ここに居やがったか…」

さやか「…アンタか」

杏子「突然消えやがって、アンタの友人が探し回ってたぜ」

さやか「そっか…まどかが…」

杏子「さっさと戻ってやんな」

さやか「まどかにさ…謝っといてよ」

杏子「…何言ってんだ？」

さやか「…」ｽｯ

杏子「お前！？そのソウルジェム！！」


コール「あぁ、濁ってら」

杏子「な、あんたら」

マーカス「よォ」

さやか「…みんなも探しに来てくれたんだ」

ベアード「俺は南の島がよかったんだがな」

マーカス「どんな気分だ？」

さやか「今そういうこと聞く…？ヒドイ人だね」

マーカス「自分で決めたんだろう？」

さやか「アタシはそこまで強くないみたい…」

マーカス「そうか？ブルマック並みにタフな奴だと思っていたがな？」

さやか「選択が間違っていたのかもしれない…あたしって、ほんとバカ」ﾋﾟｷｯ


マーカス「じゃあプランBで行こう、プランBはなんだ？」

ほむら「グリーフシードを使うプランよ」

さやか「転校生？」ｼｭｩｩｩ

ほむら「ソウルジェムが濁れば思考も濁るわ、少し落ち着きなさい」

杏子「アイツのソウルジェムが浄化されていく…」

コール「あぁ、光ってら」

ほむら「貴女の為にコレだけの人が動いた意味を考えることね」

さやか「・・・・」ｼｭｩｩ

杏子「まぁ、よかったじゃない、アンタはツイてるよ」

さやか「…さやか」

杏子「ん？」

さやか「名前…さやかよ」

杏子「…佐倉杏子だ」


ドム「いいコンビだな」

コール「奇跡のカムバックだ！！！」

ベアード「うるせぇんだよ！」

マーカス「さぁ、帰ろう」

次の日 見滝原市
ほむらの家


マミ「ワルプルギスの夜…」

杏子「本当にそんなヤツが来るのか？」

ほむら「本当よ、明日になれば分かる…」

さやか「じゃあそいつを倒せばいいのね！」

杏子「待てよ、アタシは手伝うなんて言ってないぞ」

さやか「何言ってるのよ杏子、そこは手伝いなさいよ！」

まどか「あはは、さやかちゃん落ち着きなよ」

ベアード「お前にはメシの貸しがあるだろ？」

杏子「ぐっ…！なら仕方ない、手を貸してやるよ」

ドム「何時の間にあんなに仲良くなったんだ？」

マーカス「さぁな、知るかよ」

ほむら「これだけの戦力が揃えば必ず倒せるわ、戦う覚悟があるのならばね」

マミ「・・・・」

ほむら「貴女はどうかしら？巴マミ」

マミ「正直怖いわ…」

まどか「マミさん…」

マミ「でも佐倉さんもみんなもいる、後輩にカッコ悪いところは見せられないもの」

杏子「マミ…」

さやか「マミさん…」

ほむら「大丈夫そうね、じゃあマーカスから作戦の説明があるわ」

ベアード「およびだぞマーカス」

マーカス「作戦は簡単だ。3チームに分ける、俺とドムが右サイドから援護、コール、ベアードは左から援護する」

ドム「了解だ」

コール「任せろ！」

マーカス「ワルプルギスをほむらの仕掛けた爆弾のエリアまで運んだら起爆」

マーカス「その直後、魔法少女部隊はちょっと足をのばしてサクッと魔力を集中させて攻撃を仕掛けたらすぐに戻る」

まどか「あの…私は？」

ほむら「まどかは非難ｓ」

マーカス「もちろんお前にもポジションを用意してある」

ほむら「…どういうつもり」ｷｯ

マーカス「どうせ撃破に失敗したらやり直すんだろ？」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

マーカス「なら使える奴は誰でも使う、ソイツが俺たちのやり方だ」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

まどか「あ、あの」

マーカス「あぁ、スマンな、お前にはケンタウロスで砲撃をしてもらう」

さやか「あの装甲車？」

マーカス「そうだ、ベアード、撃てるな？」

ベアード「砲塔の修復はおおまか終わってる、後は微調整だけだな」

マーカス「じゃあ今すぐ行って調整して来い」

ベアード「何だって！？」

ドム「行って来いよベアード」

コール「どうしたベアード？寂しいのか？」

ベアード「わかったよ！了解だ！はいはいはい」

マーカス「ケンタウロスは魔法とやらで強化しておけば攻撃には耐えられるだろう」

まどか「私…やるよ！」

ほむら「まどか…」

まどか「私ほむらちゃんやみんなに守られてばかりだったから…」

さやか「流石私の嫁！」ｷﾞｭｯ

まどか「さやかちゃんくすぐったいよー」


QB「そううまくいくとは思えないけどな」ﾋﾟｮﾝ

杏子「…QB」

マーカス「何しにきた」

QB「君たちが集まっているから気になっただけだよ」

ドム「失せろ」

QB「せっかく助言しにきたのにヒドイ言われようだね」

マミ「助言？」

QB「ワルプルギスの夜は並大抵の力じゃない、君たちが揃った所で倒せるとは思えないよ」

杏子「嫌味を言いにきたってのか！」

QB「違うよ、君たちが勝つ方法はただ一つ、まどかがボクと契約すｒ」ｶﾞｼｯ

ほむら「黙りなさいインキュベーター」ｶﾗﾗﾗﾗ

QB「頭を掴まないでくれるかなマーカス？」

マーカス「テメェも！テメェの腐った陰謀も！みんなまとめて！！」ｸﾞﾝッ

マーカス「母星に帰りやがれ！！」ﾌﾞﾝ

さやか「おぉー、飛んだ飛んだ」

マーカス「作戦概要は以上だ」

杏子「腕が鳴るぜ」

さやか「ねぇねぇ、私たち一緒に戦うんでしょ？チームなんだから名前を決めようよ！」

杏子「オマエなぁ…これは遊びじゃないんだぞ？」

マミ「あら？いい案だと思うわよ？結束力を高めるし」

まどか「私もそう思う！ね？ほむらちゃんもそう思うでしょ？」

ほむら「まどかがそう言うならいいんじゃないかしら？」

さやか「じゃあ決まり！どうする？」

マミ「作戦を考えたマーカスさんに決めてもらうのはどう？」

マーカス「俺か？」

まどか「いい案ですよマミさん！」

さやか「ささっ！ぜひ命名を」

ドム「センスが問われるなぁ」ﾆﾔﾆﾔ

コール「コールトレインとかどうだ？」





マーカス「…デルタにようこそ」

決戦当日
見滝原市

さやか「ついに来るんだね」

杏子「何だ？怖気ついたか？」

さやか「違うわよ！ただ私ｈ」

コール『デルタが殴りこみにきたぜ！！！聞こえたかぁ！！！！』

さやか「…なにコレ？」

コール『テメェらみんな終わりだぜぇ！？ザケンじゃねぇよ！！！』

コール『テメェ達に未来なんぞあるわけねぇだろう！！！』

コール『ワルプルギスに泣き付いたって無駄だぜ！？マザコン野郎共！！』

コール『今からテメェ達の大事な魔女のケツ毟りにいってやるから覚悟しやがれぇ！！』ﾌﾞｯ

ベアード「よーし！ようやく静かになった」

ベアード「いやお前のことじゃないぞコール？オマエの演説は実に良かった！」

ベアード「イヤ、ホントに為になった！！」

まどか「コールさんは相変らずだね、ｳｪﾋﾋﾋ」

コール「ウェヘヘヘ！そうだろう！」

ベアード「さぁ、ケンタウロスの操縦法を教えるからよく聞けよ…」



ドム「さっきから無線のノイズが凄くないか？」

マーカス「あぁ、確かに」

ほむら「ワルプルギスの魔力が影響してるいるのかも知れないわね」

マーカス「ということは近いのか」

ドム「みたいだな」

ほむら「先にお礼を言っておくわ、手を貸してくれてありがとう」

マーカス「そういうのは勝ってから言うもんだ」

ほむら「…そうね、じゃあそろそろ移動するわ」

ドム「気をつけてな」

マーカス「よし全員持ち場に付いたか？」

コール『大丈夫だ！』

ベアード『OKだ』

まどか『準備できてます！』

マーカス「魔法少女部隊はどうだ？」

ほむら『全員そろってるわ』

�
マーカス「よーし」
�
マーカス「戦場ではカバー命だ、使えるモン使ってとにかく生き残れ」
�
マーカス「気張って行こうぜ」
�
マーカス「デルタ行くぞ！！」



ワルプギスの夜「キャハハハハハハハハハハ」

マーカス「来たぞォ！！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

ドム「地底に戻りやがれ！！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

コール「イヤッホオォォォ！！」ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

ベアード「コールと同じぐれぇバカでけぇな！！」ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

マーカス「まどか！砲撃を開始しろ！魔法少女部隊は移動を開始だ！！」

ほむら『了解、移動するわ』


まどか「えっ、えっと、このトリガーを引けば！」ﾄﾞｫﾝ


ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハハハ」ｽﾞｶﾞｧﾝ

ドム「当たったぞ！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞ


ほむら「聞こえたわね、移動するわよ！」

さやか「了解！腕が鳴ｒ」

ｽﾞﾊﾞｯ

杏子「ボサッとするなよ！攻撃は始まってるんだぞ！」ｻﾞｼｭｯ

ほむら「この攻撃の要は巴マミ、私達はその護衛のようなものよ」ｽﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

マミ「私だけの力じゃムリよ、みんなでたどり着かないと！」ｽﾞﾄﾞﾝ

マーカス「移動を開始したようだな」ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

ドム「どうしたブッサイク！？しっかりしろ！！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

ｽﾞﾄﾞｫﾝ　ｽﾞﾄﾞｫﾝ

ベアード「アイツなかなか砲撃がうまいじゃねぇか」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

コール「なぁベアード？なんでアイツはひっくり返ってるんだ？」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

ベアード「さぁな?俺達を殺そうとしてるだけだ」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ


マーカス「撃て撃て！ヤツを起爆地点に釘付けにするぞ！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

ドム「補給任務でよかったな！弾薬はたんまりあるぞ！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

マーカス「敵は起爆地点に近づいてる！到着はまだか！？」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

ほむら『もう着くわ、起爆のタイミングは私が取る』

ドム「オゥイェイ！」ｶﾁｬｶﾁｬ

マーカス「了解した、マーカス、アウト」

ベアード「クソッ!さっきからこのノイズはなんなんだ！？」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

コール「撃ってれば気にならないぜベイビィ！！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ


さやか「この！」ｽﾞﾊﾞｯ

マミ「そこ！」ｽﾞﾄﾞﾝ

杏子「ほむら！まだ起爆は出来ないのか！？」ｻﾞｼｭｯ

ほむら「まだよ…もう少し！」


まどか「えいっ！」ｽﾞﾄﾞﾝ　ｽﾞﾄﾞﾝ

QB『無駄だと思わないのかいまどか？』

まどか「QB…」

QB『今はまだ優勢に見えるけど、じきに押され始めるだろう』

QB『そうすれば彼女達は死ぬことになる、でもキミが願えばそれを覆せるんだよ？』

まどか「私はみんなを信じる…きっとワルプルギスを倒せるって信じてる！」ｽﾞﾄﾞﾝ

QB「キミがそういうなら仕方ない、でも気が変わったらすぐに呼んでおくれ」


ほむら「今！」ｶﾁｯ

ｽﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ


コール「みたかよ！あの量！！」

ベアード「決まったな！」

ドム「こりゃスゲェ！」

マーカス「敵が爆風で上空に上がっている！射撃地点に急行しろ！！」


ほむら「みんな移動よ！」ｽﾞﾄﾞﾄﾞ

さやか「急ごう…マミさん後ろ！」

マミ「えっ！？」

ｸﾞﾁｬｯ

使い魔「」


ベアード『ボサッとしてんじゃねぇよ、急げ！』

コール「いい腕だなベアード少尉！キロ部隊の再来か？」

ベアード「うるせぇ！」

マーカス「狙撃支援と洒落込もう」ｽﾞｶﾞﾝ

ドム「うー、ありゃ痛そうだ」ｽﾞｶﾞﾝ

ほむら「射撃地点に到着したわ！」

マーカス『急げ！ヤツを狙い打て！』

マミ「みんな…力を貸して頂戴！」

さやか「マミさん、お願いしますよ」ﾎﾟﾝｯ

杏子「決めてやれ！」ﾎﾟﾝｯ

ほむら「貴女にかかってるわ、頼むわよ」ﾎﾟﾝｯ

ｷｭｩｩｩｩﾝ

マミ「みんなの魔力が流れてくる…！こんな力初めて…」


まどか「みんな…お願い…！」


マミ「ティロ・フィナーレ！！」

ｽﾞﾄﾞｫｫｫﾝ


さやか「いっけー！！！」

杏子「喰らいやがれ！！」

ほむら「…いや！」

マーカス「野郎軌道をずらしやがった！！」

ワルプルギス「キャハハハハハハ」

ベアード「かすっただけだ！」

まどか「そんな…！？」

さやか「外れた！？じゃ、じゃプランBで行こう！！プランBは！？」

杏子「ねぇよ…んなもん」

ﾊﾞﾁｨｨｨｨｨ

マミ「何！？」

ほむら「攻撃が雲に当たって穴が出来た！？」

ドム「なんだあの穴！？」



アーニャ『ビーコンが復活した！？デルタ！聞こえる！？』

マーカス「アーニャか！？」

コール「司令部と繋がったぞ！」

ベアード「あの穴の上は惑星セラだっていうのか！？」

アーニャ『デルタ状況を報告して、何故数分間ビーコンが途絶えたの？』

ドム「数分だと？」

コール「どういうことだよ！？」

ベアード「タイムラグはそれぐらいしかないんだろう、訳がわからん」

ほむら『マーカス、作戦は失敗よ！こうなれば総力戦を！』


マーカス「いや、プランBでいこう」

マーカス「アーニャ、現在敵と交戦中！今すぐドーンハンマーを使う！」

アーニャ『衛星がオンラインになるまであと十分よ！谷の下で戦ってるのね？』

マーカス「そんなところだ！オンラインになったら連絡してくれ、デルタアウト」

マーカス「全員よく聞け！ヤツはドーンハンマーで始末する！あの穴の真下に釘付けにするぞ！！」

ドム「マーカス、目標指示器はケンタウロスに置きっぱなしだ！」

マーカス「取りに戻るぞ！急げ！」

杏子「ドンハンマーってなんだよ！？」

マーカス『自分の目で確かめろ！十分間だ！踏ん張れ！』

ほむら「今はマーカスを信じるしかないわ！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

さやか「で、でもアタシ達さっきの攻撃で消耗が…」ｽﾞﾊﾞｯ

マミ「ベアードさん、援護願います！」



ベアード「こちらベアード、問題発生だ！」

コール「なんだこの量！？」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

ベアード「うじゃうじゃの十倍はいるぞ！！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ



ドム「コール達が囲まれてるぞ！」

マーカス「クソッ！ドム！援護に行け！俺は照準機を…」


ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

マーカス「何だ！？」

ドム「アレは…レイヴンじゃないか！？」



ベアード「キングレイヴンが援護してるぞ！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

C・カーマイン『ようデルタ！なんかすげぇのとやりあってるな！』

ドム「オマエ、カーマインか！？」

C・カーマイン『KR23のガンナーとして来てやったぜ！援護する！』ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

マーカス「運が向いてきたな、さぁ飛ばして行こうぜ！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ


さやか「はぁ…はぁ…」ｽﾞﾊﾞｯ

杏子「どうした…もう…へばったのか？」ｻﾞｼｭｯ

ほむら「さっきの一撃に…魔力を使い過ぎたわね」ｽﾞﾄﾞﾄﾞ

マミ「でも…あきらめるわけには…！」ｽﾞﾄﾞﾝ

ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

コール「どうしたルーキー！？まだリーグ戦だぜ？」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

ベアード「スマンな、遅れた！パンツ替えるなら今だぞ？」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

さやか「汚してないよ！」

QB（だいぶ消耗しているねこの分じゃワルプルギスが勝つｄ）ﾋｮｲｯ

ベアード「オマエ防弾仕様か？」

QB「何を言っているか分からないよ」ｻｸｯ

ベアード「コール！」ﾎﾟｲｯ

QB「いったい背中に何を刺したんｄ」

コール「ｲﾔｯﾎｵｵｵｵｵｵ！！！」ﾌﾞﾝｯ

ﾜｹｶﾞﾜｶﾗﾅｲﾖードガァン

ほむら「汚い花火ね」

マーカス「撃ち続けろ！釘付けにするんだ！！」

ドム「あったぞ！照準機だ！」


アーニャ『マーカス！衛星はオンラインよ！』

マーカス「よーし、終わりだ」

ピッ　ピッ　ピッ

杏子「ドーンハンマーって何なんだ！？」ｻﾞｼｭｯ

ベアード「衛星を使ったレーザー兵器だ、いわゆる最終兵器だな」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ


キュピィ!!

マーカス「くたばりやがれ」


ズゴオォオオオン

ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハ」

さやか「効いてるの！？」ｽﾞﾊﾞｯ

コール「効かなきゃお手上げだぜ！！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

ワルプルギス「キャハハハハハハアアアアアア」


ワルプルギス「アアアアアアアアアアアアアアアア」


杏子「ぐ！？ウルセェ…」

さやか「なにこの叫び声！！」

マミ「…ッ！」

ほむら「みんな…耐えるのよ！」

コール「イヤッホォォォ！！ウワァオ！！ベィビィ！！！！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

ベアード「うるせぇんだよ！！！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ


ワルプルギスの夜「アァァ・・・・」ｼｭｩｩｩｩ

ドム「…やったな」

マーカス「コントロール、こちらデルタ、敵を殲滅した」

アーニャ『了解よデルタ、KR23といっしょに…これは？」

マーカス「どうしたアーニャ？」

アーニャ『今の衝撃で谷底の少量のイルミシュオンが流れ出ているみたいだわ』

さやか「うわっ、なんか黄色いドロドロしたのがワルプルギスに掛かってる」

ベアード「マグマみたいなもんだ、とどめには丁度いい」

杏子「…なんか様子がおかしくないか？」


マーカス「オイ、ウソだろ？」


ワルプルギス「アヒャッ！アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ！！！！」ビクッビクッ！

コール「発光性のワルプルギスだぁ！！！」

マーカス「アーニャ！ドーンハンマーを使う！」

アーニャ『ネーマシストが集まってきたわ！ドーンハンマーは使用不能よ！』

マーカス「あー！チクショウ！」

ドム「ヤバイぞマーカス！」

マーカス「ありったけブチ込め！あの大きさが近くで爆発したらタダじゃすまんぞ！」ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

ベアード「死ぬ気で釘付けにしろ！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ


まどか「そんな…終わったんじゃないの！？」


マミ「・・・・みんな」

ほむら「えぇ」

さやか「もちろんです」

杏子「あぁ」

ほむら『マーカス！もう一度私達で攻撃を行うわ！』

マーカス「魔力は持つのか！？」

ほむら『わからないけど…やるしかないわ！』

ドム「マーカス！いいのか！？」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

マーカス「グッ…！」

さやか『これがあたし達の最善なんだよ！』

マーカス「・・・！頼んだぞ！」



ほむら「たのんだわよ」ﾎﾟﾝｯ

さやか「信じてますから」ﾎﾟﾝｯ

杏子「外すなよ？アタシ達の全力をさ」ﾎﾟﾝｯ

マミ「これが、魔法少女の力よ！」


コール「ナメんなよ！！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

ベアード「最ッ低だ！！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

ドム「とっとと死ねェ！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

マーカス「ブチかませ！！」ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ






マミ「ティロ・フィナーレ！！！！」

ズドォォォォォォォォォン

ワルプルギス「アヒャッ！？あひゃはひゃはやはひゃｙｙｙｙｙｙｙｙｙｙｙｙｙｙｙｙ」ｷｭｨｰ


ｽﾞｺﾞｫｫｵｵｵｵｵｵｵﾝ！！









さやか「ｹﾞﾎｯ！ｹﾞﾎｯ！…勝ったの？」

杏子「…みたいだな」

ほむら「…勝てた」ﾍﾀｯ

マミ「暁美さん…大丈夫？」

コール「やったぜベイビィ！」

ベアード「あーあ、疲れた」


マーカス「コントロール、こちらデルタ、完全に敵を殲滅した」

アーニャ『了解よデルタ、KR23といっしょに戻ってきて』

マーカス「了解した、デルタ、アウト」

ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ

マーカス「カーマイン、助かった」

ドム「久しぶりだな」

C・カーマイン「困ったときはお互い様だろ？」

QB「やぁ、マーカス」

ドム「うわっ！？まだ居やがったのか」

マーカス「なにしに来た？」

QB「ワルプルギスの変異体が爆発したときに発したエネルギーあれはとてつもない量だったんだ」

QB「それこそ当分の間宇宙の延命なんて考えなくていいくらいにね」

QB「この星にもう用はないし、サービスで願いを叶えてあげるよ？」

マーカス「信用できねぇが、悪い話ではないらしい」

杏子「マーカスの奴QBとなにか話してるぞ」

マミ「なにかあったのかしら」ﾋｭﾝ

ほむら「…巴マミ？あなたいつ変身を解いたのかしら？」

杏子「ほむらオマエも解けてるぞ、アタシもだが…」

さやか「…マーカスさんたちのとこに行こう！」

KR23パイロット「いいのか？何も言わないで？」

マーカス「かまわん、穴が閉じる前に帰りたいからな」

ドム「帰ったらあったかいメシをたっぷり喰うんだ」

ベアード「一眠りしてぇぜ」

コール「お！？まどか達が来てるぞ！」

さやか「待ってー！！」

まどか「はぁ…はぁ…」

杏子「勝手にいなくなろうとは水臭いじゃねぇか」

マミ「まだお礼も言ってないですよ？」

ほむら「…変身できないの、ソウルジェムも見当たらないしQBも居ない」

マーカス「よかったな、もう戦闘からは卒業だな」

ほむら「…貴方がやったのね」

マーカス「さぁな、知るかよ」

ほむら「…ありがとう」

マーカス「あとはお前達でよろしくやってくれ、今まで世話になったな」

さやか「色々ありがとう！」

杏子「またメシをおごってくれよ！」

マミ「本当にありがとうございました！」

まどか「ありがとうございました！コールさんまたね！」

ドム「達者でな」

ベアード「せいぜい頑張れよ」

コール「じゃあな！みんな！まどか！また会おうぜ！！」

マーカス「さやか、もう思いつめるなよ？次やったらチェーンソーでオシオキだぞ」

さやか「あはは…分かった…」

マミ「そうだ、これを受け取ってください」

マーカス「七色の玉？」

マミ「みんなの力を借りて攻撃したときに結晶化したんです、お守りに…」

マーカス「ありがたく頂戴しよう」

ドム「そろそろ行こう」

マーカス「それじゃあ、あばよ」

ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ

ドム「いい子達だったな」

コール「ヘロヘロだぜぇ」

マーカス「帰ったらホフマンにどやされるんだ今のうちに休んどけ」

ベアード「やれやれだな」

C・カーマイン「なぁ、何が起きたのか話してくれよ！」

マーカス「あぁ…そうだな」


マーカス「K.I.Aってトコだな」

C・カーマイン「なんだよそれ？」

魔法少女まどか☆デルタ　終

数ヵ月後
惑星セラ地下
『地底の嵐』作戦

マリア「」

ドム「あぁ…マーカス…マリアが…マーカス俺…俺どうすれば？」

マーカス「ドム…」

ドム「マリア！ずっと…ずっと探していたんだ！それなのに！マリア…！」


ｷｨｨｨｨﾝ

マーカス「なんだ？」

マーカス「あの玉が光っている？」ﾊﾟｷｨﾝ

ﾋﾟｶｰ

マーカス「前が見えん！」

ドム「ぐぁぁ！」

マリア「ドム…？」

ドム「マリア！？お前元に戻って…あぁマリア！」ｷﾞｭｯ

マーカス「・・・」

マーカス「奇跡も、魔法もあるってか…」



魔法少女まどか☆デルタ

終

終わりです、お付き合いくださった方々ありがとうございます。
元々コレはVIPで少し前に書いたモノなのですが、途中でスレが落ちてしまい２スレ使って完結させたものでした。
どうしてもひとつにまとめたかったのと、花園規制を喰らってしまいssが書けなくなってしまったので
こちらで書く練習として、少し手を加えて投下させていただきました。