【艦これ】霞「どんな采配してるのよ!?」 (27)
キャラ崩壊注意
短い注意
提督「どこがだ? 今ある戦力をうまく配置できてると思うぞ?」
霞「その海域は、駆逐艦だけで艦隊構築しないとダメだって、何度も言ってるじゃない!」
提督「え?」
提督「……」
提督「あっ」
霞「このクズ!!」
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1時間後――
霞「それじゃ、この『修正』案をみんなに報告しに行くから」
霞「失礼しました!!」ビシャッ!!
提督「……」
提督「はぁ~」ガックリ
提督「もうやだよぉ……」
提督「どれだけ頑張っても、霞にどやされる毎日……」
提督「もう耐えられねえよ……俺マゾの素質皆無だもん……」
提督「あんな罵声を浴びて『ありがとうございます!!』なんて言える同僚たちの方がおかしいんだよ……」
提督「……」
提督「もう潮時かな?」
提督「給料とCMに出てた艦娘たちにつられて志願したものの、肝心の提督業はイマイチだし……」
提督「同僚たちの話によると、どうやら俺の立場は相当マズいらしいし……」
提督「クビを言い渡されるくらいなら、その前に辞めた方が良いや」
提督「自主退職して退職金もらって、しばらく実家でゆっくりするかな……」
提督「そうだよな、うん、それが良いんだ……」
提督「……」
提督「それにしても、霞にはずっと怒鳴られてきたなぁ……」
提督「いくら優秀だからって、提督に歯向かうなよ」
提督「まあ、俺が辞めたら、もう聞かなくて済むけどな」
提督「そう……あんな罵声を……」
提督「……」
もわもわ~(回想イン)
霞『何そのだらしない格好は!? シャンとしなさい!』
霞『はぁ? 何寝ぼけたこと言ってるの?』
霞『喋る時は人の目を見なさいよ!』
霞『そんな態度だから給料上がらないんでしょ?』
霞『私の方が何百倍も良い作戦立てられるわよ?』
霞『死ぬ気で頑張ってる? 私たちの方が死にかけてるわよ!』
霞『チッ! 死ねばいいのに……』
霞『なんで肉ばっかり食べるの? 馬鹿なの? 死ぬの?』
霞『私たちを殺す気なの!? 死ね!!』
もわもわ~(回想アウト)
提督「……」
提督「頭にきました(加賀のモノマネ)」
提督「なんだよ! あんなに言わなくても良いじゃないか!」
提督「俺だって、ただボーっとここに座ってるわけじゃないんだからな!?」
提督「これでも倍率2000倍を乗り越えて提督に選ばれたんだぞ!?」
提督「勉強の時間も確保して、日夜努力してるっていうのに!」
提督「くそっ……怒りが収まらねぇ……!」
提督「……」
提督「……ふふっ」
提督「ふふふ……くっくっく……」
提督「あーっはっはっはっは……!!」
提督「……ふぅ」
提督「こうなりゃ、辞める前に一度、あいつをギャフンと言わせる必要があるようだなぁ……?!」ニタァ...
提督「見ていろ! 今日は作戦立案に全ての労力を注いでやる!!」
提督「うおおおおおおおおおお……!!」カキカキカキカキ
うおおおおおおおお……!
うおおおおお……
うおお……
(エコー)
次の日――
霞「失礼します」ガチャリ
提督「やあ霞」フラフラ
霞「げっ! 何よ、その目のクマは?」
提督「たまには体力に任せた無茶もするもんだ」
霞「そんなことより、早く作戦を見せなさい(スルー)」
提督「なんだよ、情緒が無いなぁ……」つ資料
提督(さあ! 渾身の作戦を見よ!!)
霞「……」ペラリ
霞「……」ペラリ
霞「……」ペラリ
霞「ま、こんなものね」
提督「よっしゃ!! 初めて訂正無しだぜ!!」
霞「は? こんなの出来て当然でしょ?」
霞「何すぐ調子に乗ってるの、このクズ!」
提督「う、うぐぅぅ……!」グサッ
霞「これをみんなに報告しに行くから、あんたはちゃっちゃと今日の任務をこなしときなさい」
霞「……サボるんじゃないわよ?」
提督「さ、サボらないやい!」
霞「ふんっ! どうだか」
ガラガラ……ピシャンッ!
提督「……」
提督「ぬああああああああああああああ……!!」ガックリ
提督「あ、あれだけ頑張ったのに……!」
提督「あれだけしか言ってくれないとは……!」
提督「……」
提督「やっぱり辞職しよう、うん」
提督「今日という今日は思い知ったよ、俺は提督に向いてないんだ、そうなんだ!」
提督「まあ、艦娘のみんなと一緒に仕事できて、楽しかったよ」
提督「あんなに良い子たち揃いなんだ、俺の後任ともうまくやっていけるだろうさ」
提督「さて、そうと決まれば、身の回りの整理を――」
トントン
朝潮『あの、朝潮ですが……』
提督「ん? 朝潮?」
提督「入って良いよ」
朝潮「失礼します」ガチャリ...
提督「朝潮は確か、今日はオフだったよね?」
朝潮「あ、はい。今日はシフトではありません」
提督「何か用事? 仕事の話とは違うようだけど」
朝潮「実は先ほど、執務室から出ていく霞を見たのですが……」
提督「あぁ……見てたのか」
提督「今回はイケると思ったんだけどなぁ……」
提督「いつも通りの不機嫌顔だったろ?」
朝潮「いえ、満面の笑みで鼻歌を歌いながらスキップしていました」
提督「」
朝潮「霞とはもう長い付き合いですが……」
朝潮「あれほどご機嫌な姿は、一度たりとも見たことありません」
朝潮「この執務室で一体何があったのでしょうか?」
朝潮「朝潮、気になります!!」
提督「」
提督「……なあ、朝潮……」
朝潮「はい! 朝潮です!」ビシッ
提督「俺……この戦争が終わったら、霞とケッコンカッコガチするよ……」キリッ
朝潮「……」
朝潮「?」
朝潮「……」
朝潮「はいっ!」ビシッ(※何も分かっていない)
これより数年後
深海棲艦との戦争に終止符を打った伝説の軍人として
彼の名前が歴史に刻まれるのだが
それは次のお話に――
終わり
以上です、ありがとうございました
このSSまとめへのコメント
なにもわかってない朝潮かわいい。
朝潮が居たからこそだよ。
朝潮が居なかったら後悔したろうな。
いいお姉さんだ。