――砂浜
早坂美玲「ウチを驚かせてどーするんだーっ!」
依田芳乃「す……すみませぬーフナムシはダメでしてー?」
上条春菜「(楽しいなぁー)さっきのでフナムシ、いなくなっちゃったね」
芳乃「それなら大丈夫でしてー」
カサカサカサカサカサカサカサッッッ!!!!!
美玲
「うわあああああああああああああ!!!!
芳乃の後ろから列作ってやって来てるううううううううううう!!!!」
芳乃「沢山いたので、ついでに連れてきたのでしてー」
美玲「連れてこなくていい――ッッ!」
春菜「あっ、でも引越先、気に入ったみたいだね」
カサカサカサカサカサカサカサッッッ!!!!!
美玲「ウチらの作った城が――ッッ!」
芳乃「制圧完了でしてー」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1499672289
春菜「うわぁ……水溜まりにもう、フナムシたちがひしめき合ってるー……」
芳乃「帝国の繁栄でしてー」
プチュプチュプチュ
春菜「あっ、何かちっちゃい子が出てきたよ美玲ちゃん」
美玲「ウチは見ない! 見ないぞ!」
芳乃
「それは妊婦さんなのでしてー。
フナムシはお腹の中でお母さんと同じ形で孵化するゆえー」
春菜「カマキリと一緒なんだねー」
美玲
「うう……ウチの城がフナムシの楽園に……
もー芳乃、何とかしてくれよ!」
芳乃「分かりましてー」
芳乃「おまたせしましてー。イワガニを捕まえてきましてー」
美玲
「おー……って! カニ見つけられるなら
何で最初から捕まえて来なかったんだよッ!」
芳乃「イワガニはフナムシを餌にしましてー……えい」
ムシャムシャムシャムシャ
春菜「わぁ……イワガニがフナムシを踊り食いしてる……」
芳乃「盛者必衰の理でしてー」
藤原肇「あっ美玲ちゃんたちフナムシ集めてるの?」
春菜「あっ、肇さん! 亜季さんも!」
美玲「まあ、結果的に……」
肇「そのフナムシ、何匹かくれない? 釣りの餌が無くなっちゃったの」
美玲「えっ!? フナムシって餌になるのか!?」
肇「うん。現地調達しやすい餌として重宝してるよ」
大和亜季
「向こうの防波堤で私たちは釣りをしてるであります!
良かったら三人もどうです?」
――防波堤にて
美玲「釣れた! 肇、これは食べられるのか?」
肇「それはアイゴ。一応食べられるけど毒があるから逃がしてあげましょう」
美玲「ちぇっ」
――チャポッ
亜季「針の見えないように刺すのがポイントであります」
美玲「よし。芳乃、ちょっと針にフナムシつけて。触れないから」
芳乃「了解でしてー」ポリポリ
美玲「ん、何食べてるんだ?」
芳乃「これでしてー」ペロ
美玲
「!!!!!!! フナムシ食べてる――ッッ!!!
ちょっと――肇! 芳乃が黄色いフナムシを……!」
肇「んー?」ポリポリ
美玲「こっちも食べてる――ッッ!?」
春菜「大丈夫。亜季さんが調理してるものですから」ポリポリ
亜季
「カレー粉はサバイバルの必需品であります!
これさえあれば、どぶねずみの肉すらも食べられるレベルになりますよ!」
芳乃「カレー味には人類の叡知が詰まってましてー」ポリポリ
美玲「……みんな、そんなゴキブリのような虫、良く食べられるな」
亜季「フナムシは甲殻類だからエビやカニの仲間であります!」ポリポリ
肇
「お腹の中のほとんどが消化器官だから糞抜きとかやりづらいけど
食べられなくはないよ」ポリポリ
芳乃「磯臭いゴキブリみたいな風味でしてー」ポリポリ
美玲「やっぱりゴキブリじゃないか!」
芳乃「まぁまぁ。美玲もご賞味いかがでしてー?」
美玲「絶ッッッッッ対に嫌ッッッ!!」
肇「じゃあ私の作ったお弁当はいかが?」
美玲「おお! おいしそう! それなら食べるぞ! お腹も減ってるし!」
肇「じゃあ目を閉じて。あーん」
美玲「えっ、は、恥ずかしいな……あーん」パクッ
美鈴「……ん、これは何だろ……?」ポリポリ
肇「ほら、食べれたでしょう? フナムシだって何ともないよ?」ポリポリ
美玲「――――――ッッッッッ!!!!」
・・・・・・・
芳乃「美玲、起きましてー?」
美玲「んー……」
――ピトッ
芳乃「あっ、フナムシでしてー」
美玲「――――――ッッッッッ!!!!」
春菜「芳乃ちゃん、美玲ちゃん起きた?」ポリポリ
芳乃「起きた後、すぐに寝てしまいましてー」ポリポリ
肇「フナムシ、体に合わなかったのかな?」ポリポリ
以上です。劇場925話を参照しました
小春ちゃんにヒョウくん、雪美ちゃんにペロ、春香さんにカブトムシ
留美さんにダイオウグソクムシくらい
よしのんとフナムシも定着するかもしれない
(カマキリは卵生むで)
>>10
マジで!あー失敗したよー!
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません