姉「ふふっ、はいはい。ちゃんと前見て歩かないと危ないわよ?」
妹「だってお姉ちゃん遅いんだもんっ」ぐいぐい
姉「そんなに急がなくても、お店は逃げたりしないから」
妹「逃げないけど閉ーまーるーのーっ!」ぐいぃっ
すぽっ
妹「きゃあっ」どたっ
姉「あらあら、大丈夫?怪我してない?」
妹「いったあ……」
少年「…大丈夫ですか?」すっ
妹「…あ、うん。ありがと」
姉「あら、お向かいの悠人くんじゃない」
少年「こ…こんばんは」ぺこ
姉「こんな時間にどうしたの?お母さんは?」しゃがみ
少年「あの……こ、これ」すっ
妹「あーっお醤油!」
少年「借りたまま忘れててごめんなさいって…母が」
姉「そうだったの。わざわざありがとう」なでなで
少年「~っ」かあぁっ
少年「あの、おでかけしてるときにごめんない…」
姉「いいのよ。だって――」
妹「ミッションコンプリート!」醤油掲げ
姉「わたしたち、お醤油を買いに行くところだったの」
少年「あ…」
妹「冷奴、冷奴ひゃっほーい♪」ぴょんぴょん
姉「ほら、そんなにはしゃいでるとまた転んじゃうわよ?」くすり
少年「…それじゃあ、ぼくはこれで」
姉「あ、待って」
少年「?」
…
……
………
妹「おいしーーっ」
少年「ん…」ぱくっ
姉「どうかしら、お口に合うといいのだけど」
少年「おいしいです……とても」
妹「やっぱりお姉ちゃんが作る杏仁豆腐は最高だよー♪」
姉「よかった」にこっ
すたすた
少年「……」ぽーっ
妹「ねえねえ、しょーねん?」ずいっ
少年「っ…」
おーぷんキッズにこれわかるヤツいるのか
妹「キミかわいいねー。いくつ~?」
少年「…10歳です」
妹「そっかあ、正直モテるでしょ?かわいい顔してるもん」
少年「…あんまり、そういうの…わかんないです」
妹「クラスに好きな子はいる?」
少年「いません…」
妹「ほんとかよーこのこのー♪いるんじゃないのー?」ぐいぐい
>>12
ありがとう
需要ないのはわかってる。でも自己満だから気が済むまで書いてく
少年「いないです……」ちらっ
姉「ちいちゃん、悠人くんが困るようなこと訊かないの。ね?」なで
少年「…っ」どき
妹「だって気になるじゃーん。将来有望なイケメンくんに今から千由がツバつけとこうかなーって」
姉「おかしなこと言わないの。ごめんなさいね、この子こういう子なの」
少年「い、いえ…だいじょうぶです」
妹「……」じーっ
姉「杏仁豆腐まだあるけど、どうかしら?おかわりする?」
少年「だいじょうぶです…ありがとうございます。ごちそうさまでした」
姉「ふふっ、お粗末さま」
妹「へえ、なるほどねえ」にまにま
姉「ニヤニヤしてどうしたの?」
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