しんのすけ「ホグワーツにいくゾ」 (153)

ハグリッド「おまえさんが怖いと思ったとき、助けてほしいと思ったとき何か不思議なことがおこりゃせんだか?」

ハグリッド「そうとも、しんのすけ・・お前さんは魔法使いだ。」

しんのすけ「え~ どうせならオラもえPよりアクション仮面の方がよかったゾ」

ひろし・みさえ「気にするのはそこじゃないだろ」

ひろし「大体魔法だなんていきなり言われても信じられねえよ。何か証拠を見せてくれよ」

ハグリッド「ほんとはつかっちゃなんねぇんだが、この際仕方ない。」

ハグリッドは杖をひろしの靴に向けて唱えた 「スコージファイ 清めよ」

野原一家「!!」

みさえ「嘘でしょ・・ あんなにしつこかった臭いが消えてるわ・・」

しんのすけ「魔法ってスゴイゾ!!」

ひまわり「パパの靴下の方もお願いしたいわ」

ひろし「ちょっと、悔しい。」



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ダイアゴン横丁

ハグリッド「ここが国中の魔法使い御用達のダイアゴン横丁だ。ここに来ればホグワーツでの7年間に必要なものは大抵そろうっちゅうわけだ。」

ハグリッド「しんのすけ、学校からの手紙に同封してあった必要品リストは持って来たか?」

しんのすけ「あたりまえだゾ」

みさえ「もってきたのはあんたじゃなくて私でしょ。威張るんじゃありません。

ハグリッド「先が思いやられるわい」

キングズ・クロス駅

ひろし「それにしても魔法学校に汽車で行くなんてな

ハグリッド「マグル、あーつまり魔法族でない人間に気づかれずにどえれぇ人数で移動しなきゃなんねえからな

ハグリッド「マグルと同じ方法を使うのが一番確実ちゅうわけだ。それはそうとしんのすけそろそろ汽車に乗ったほうがええ」

みさえ「名残惜しいけど幼稚園バスみたいに遅れるわけにはいかないものね」

しんのすけ「いつまでも五歳児扱いしないでほしいゾ。」

ひろし「みさえ、俺たちの息子なんだから大丈夫さ。」

しんのすけ「オラは急に不安になってきたゾ」

野原一家「ふふっ」

ひろし「それじゃあ、しんのすけ元気でやれよ。」ノ

しんのすけ「父ちゃんも家のローンコツコツ返すんだゾ」ノ

キングズ・クロス駅

ひろし「それにしても魔法学校に汽車で行くなんて逆に変な感じだなぁ」

ハグリッド「マグル、あーつまり魔法族でない人間に気づかれずにどえれぇ人数で移動しなきゃなんねえからな」

ハグリッド「マグルと同じ方法を使うのが一番確実ちゅうわけだ。それはそうとしんのすけそろそろ汽車に乗ったほうがええ」

みさえ「名残惜しいけど幼稚園バスみたいに遅れるわけにはいかないものね。」

しんのすけ「いつまでも五歳児扱いしないでほしいゾ。」

ひろし「みさえ、俺たちの息子なんだから大丈夫さ。」

しんのすけ「オラは急に不安になってきたゾ」

野原一家「ふふっ」

ひろし「それじゃあ、しんのすけ元気でやれよ。」ノ

しんのすけ「父ちゃんも家のローンコツコツ返すんだゾ」ノ

しんのすけ「小さなお部屋がいっぱいだゾ。お、あれは・・!」

しんのすけ「あこがれのもえPと同じ魔法使いになれるなんて良かったね!」

???「そうそう、って僕はもえPに憧れてなんていないぞ!ってしんのすけぇ!?!」

しんのすけ「いや~やっぱりオラたちは運命の赤い糸で・・」

風間くん「そんなもので結ばれてたまるか~!」

しんのすけ「まったく照れちゃってトオルちゃんたら、仕方のない人」

風間くん「気色の悪い方するなよな。(こいつとだけは違う寮に入らないと・・毎晩お泊り会みたいな事に・・)」

しんのすけ「散々エリート中学に入るとか言っといて魔法学校に行くなんて全くお子ちゃまなんだから風間君は・・ところで寮って何?」

風間くん「勝手に人の心を読むな!」

風間くん「まあ言ってみたら学校のクラスみたいなものなんだけど7年間ずっと変わらないし、授業だけじゃなくて生活も共にするんだ」

しんのすけ「ほうほう、同じ寮になると自然とより深い仲に発展するわけですな」

風間くん「言い方は気に掛かるけどまぁ、そうだ。」

風間くん「学校についたら一年の僕らは資質に応じて組み分けされる」

風間くん「勇気あるものが住まう寮グリフィンドール」

しんのすけ「かっこいい~」

風間くん「僕みたいな頭脳派集団レイブンクロー」

しんのすけ「その寮ってナルシストも多いの?」

風間くん「うるさいな!」

風間くん「誠実な努力家の多い八ッフルパフ」

しんのすけ「なんか地味~」

風間くん「そして狡猾なものが集うスリザリン」

しんのすけ「婚活?松坂先生みたいな?学生なのに必死ですなぁ」

風間くん「コ・ウ・カ・ツ! 狡賢いって事だよ。それにスリザリンは悪い魔法使いを多く輩出してるっていう噂だよ。」

読んでくれてる人ありがとう
設定としてはしんのすけと同学年は人物削ったりします。ハリー出ると主人公分からなくなるので、クレしんのキャラは出してほしい人いればおっしゃってください 今のところ野原一家+トオルちゃんで夏休みパートでたまに+αみたいな感じでやっていきたいです

しんのすけ「ところで風間くんはどうしてそんなに詳しいの?」

風間くん「ダイアゴン横丁の書店の本で勉強したんだよ」

しんのすけ「まだ学校も始まってないのに?トオルちゃん根を詰めすぎよ」

???「どこもコンパートメントが空いてないや・・ おっ!あそこは同じ一年生だけみたいだ」ガラッ

風間くん「いちいちママの真似をするなよ。いいか?しんのすけ、僕らは魔法使いの家の出身じゃない、つまりそれだけスタートで遅れてるって事だよ。」

??「僕はそんな事ないと思うけどな! どこも席が空いてないんだ。良かったらいいかな?」

ロン「僕はロン・ウィーズリー、同じ一年だしよろしく」

しんのすけ「のはらしんのすけ11歳だゾ。よろ~」

風間くん「日本から来ました風間トオルです。こちらこそよろしく。」

風間くん「僕達、家族に魔法使いがだれもいないんだけど本当にやっていけるのかな?」

ロン「安心しなよ。魔法使いの家に生まれたって子供は魔法を使っちゃいけないんだ。だから本当に差なんて無いよ」

??「それは生まれる家によるフォイ!」

マルフォイ「赤毛にそばかす、そしてマグルもどきと直ぐに関わると来たらウィーズリー家の人間は恥を知らんフォイ」

ゴイル クラッブ「ウンウン」

ロン「なんだとー」

しんのすけ「オラこんなに近くでゴリラを見たのは初めてだゾ、なんでお洋服着せてるの?」

マルフォイ「そんな事言ってやるな、一応人間だフォイ」

風間くん「君の言い方も大概なような・・」

マルフォイ「まあ学校が始まったら血筋というものの大切さはすぐに分かるフォイ」ガラッ

ロン「わざわざそんなつまらない事を言いに来てなんか必死だな」

しんのすけ「うんうん、鼻に付く言い方が誰かさんにそっくり」

風間くん「こっちを見るなよしんのすけ。あんな恥ずかしい奴と一緒にされたらたまんないよ。」



汽車到着

ハグリッド「イッチ年生!イッチ年生は集まってくれや!」

ハグリッド「おお、しんのすけ、トオル、それにその赤毛はウィーズリー家の子かい?」

しんのすけ「よ!」

風間くん「どうも」

ロン「兄がお世話になってます」

ハグリッド「おおよ、お前さんの双子の兄を森から追い出すのに俺は人生の半分を費やしとる。まあおかげで退屈せんけどな」

ハグリッド「そんじゃイッチ年生はボートに乗ってくれや。湖を渡って城に向かわにゃならんからな。」

??「ご苦労様です。ハグリッド」

ハグリッド「マクゴナガル先生後はお願いしますです。」
 
マクゴナガル「ではみなさん、これから大広間にて組み分けの儀を執り行います。ついて来なさい。」

風間くん「いよいよか・・緊張するな」

しんのすけ「そもそもどうやって組み分けするの?あみだくじか何か?」

ロン「兄さん達が言うにはトロールっていう化け物と戦わなきゃいけないらしい、嘘だと思うけど、たぶん・・汗」

風間くん「あぁ~どうしよう。塾でトロールの倒し方先取りしておけば良かった・」

しんのすけ「もう、風間くんたら仕方ないなぁ。」耳カプッ

風間くん「はぁぁ~~//」

ロン「おっどろき~」

大広間 

マクゴナガル「それでは、一年生は名前を呼ばれたものからこの椅子に座りなさい。そうしたらみなさんの頭の上にがこの組み分け帽子を被せます。」

マクゴナガル「そしたら帽子が皆さんに相応しい寮の名前を発表しますので、その寮のテーブルに着席し上級生と合流しなさい」

ロン「くそ~フレッドとジョージの奴やっぱり嘘だった」

しんのすけ「ロートルじゃなくて良かったね風間くん。」

風間くん「それを言うならトロールだろ。でも帽子を被るだけなら良かった。」ホッ

マクゴナガル「ハンナ・アボット!」

ハンナ テクテク 帽子スッ

帽子「ハッフルパフ!」 ハッフルパフ生 パチパチ 

・・・・・・

・・・・・・

マクゴナガル「ロン・ウィーズリー!」

帽子「(またウィーズリー家かよ)・・グリフィンドール!!」

ロン「良かったぁ」

マクゴナガル「しんのすけ・のはら!」

しんのすけ「ほっほーい!」

しんのすけ「あぁ、オラみんなに見つめられてる。恥ずかしい//」

一同 ・・・汗

組み分け帽子(さて、このお馬鹿の頭の中でも覗いてやるか・・・・)

組み分け帽子(何だ!?こいつの頭の中身は! ”%$’&#!=‘+>*?)

15分経過

生徒達ざわ・・ざわ「やけに長いなぁ」 


組み分け帽子(このままでは8時からの妖女シスターズのラジオを聞き逃してしまう・・よし、こうなったら適当に・・)


組み分け帽子(しかしスリザリンに適当に入れる訳にはいかないし・・レイブンクローに入れて馬鹿だったら目の当てられない・・こうなったら安牌のハッフルパフに・・)

組み分け帽子(いや待てよ・・これだけ悩んでハッフルパフじゃまるで何も見極められなかった様に見えないか?そんなのワシのプライドが許さん!仕方ない)

組み分け帽子「グリフィンドール!!」パチパチ

しんのすけ「うーん。やっぱりオラはヒーロー属性ですなぁ//」

風間くん「しんのすけもロンもグリフィンドールか。(まぁ僕みたいな優秀な頭脳の持ち主はレイブンクローだろうし、これでしんのすけに勉強の邪魔はされないぞ)」

マクゴナガル「トオル・風間」 スポッ

組み分け帽子(頭も良いし高い意欲もある。だが本人は気づいていないようだが、友人の為に能力を発揮するタイプだ。ならば寧ろ・・・)

組み分け帽子「グリフィンドール!!」

風間くん(ええっ!?)

しんのすけ・ロン「風間くんこっちこっち~ 3人一緒で良かったぁ」

風間くん「!! そうだね!(しょうがない、またしんのすけの面倒みてやるか)」

マクゴナガル「さて組み分けも無事終わりました。ごちそうの前に校長先生からお話があります。」

ダンブルドア「あぁ、マクゴナガル先生ありがとう。新入生入学おめでとう。上級生は良く帰ってきた。ワシの腹ペコ青虫も限界じゃしもうパーッと宴を始めたいのじゃが少しばかり忠告じゃ。」

ダンブルドア「まず始めに今年一年は西棟の四階の廊下には立ち入らないよう忠告しておく。皆が惨たらしい死に様を迎えるのはワシも嫌なのでの・・」

生徒たち ざわ・・ざわ・・

ダンブルドア「次に一年生の箒の所持は原則禁止じゃ。それとどうでもいいことなのじゃが管理人のフィルチさんが校内持込禁止物のリストを更新したそうじゃ。興味のある人がいれば管理人室で確認できるそうじゃ。」

ダンブルドア「老人の長話につき合わせて悪かったのう。ではたらふく掻きこめ!」ポーン

しんのすけ「うわ!ごちそうが急に出てきたゾ!」

風間くん「ねぇ4階の廊下って何の事だろう?・・まさかほんとに死人がでたりしないよね?」
 
ロン「さぁどうだろ?」

しんのすけ「たぶんヘソクリでも隠してるんだゾ」

・・・・

・・・・

ダンブルドア「さてみんな食事には満足したかな?ワシはステーキキドニーパイを食べる手がとまらんくてベルトがちょっとキツくなっとる。」

ダンブルドア「みんなには今日やるべき事が後ひとつ残っとる。それはフカフカのベッドに飛び込むことじゃ。さぁ寮に行くが良い」

パーシー「さぁグリフィンドールの一年生は僕について来て。僕は監督生だからみなさんを引率するよ。」

??×2「さぁ偉大なる監督生パーシー・ウィーズリーについて行こう。さすれば未来はひらかれん。」

風間くん「今ウィーズリーって?」

ロン「え~と、あのノッポの眼鏡が4つ上の僕の兄でパーシー。そのそばのそっくりな二人のどっちかがフレッドでどっちかがジョージ。」

フレッジョ「そんな投げやりな紹介ってないだろロニー坊や。お前のおむつを取り替えていた話をまたしてやろうか?」

しんのすけ「うんうん、やはり兄というのは苦労しますなぁ」

その後しんのすけ達は動く階段や喋る肖像画などの城の魔法の仕掛けに魅了されながらグリフィンドール寮の談話室に移動したのだった

しんのすけ「どうせなら合言葉は美人の水着ギャルに言いたいゾ」

風間くん「おまえなぁ・・・太ったレディには絶対そんな事言うんじゃないぞ」

パーシー「みんな合言葉は覚えたかな。『同情するならカネをくれ』だからね。忘れるんじゃないぞ!!」

しんのすけ「忘れるまで覚えておこう。」

パーシー「さぁ、今日はもう遅い階段あがって右が女子、左は男子の寝室だ。はやく眠って明日の授業に備えたほうがいい。マクゴナガル女史は特に遅刻に厳しい。」

風間くん「嫌な予感しかしないな。それ・・」ジー・・

しんのすけ「そんな目して見つめちゃ照れるゾ//」

翌朝 

風間くん「あぁ~~ 初日から遅刻だ!! 急げしんのすけ」

しんのすけ「でもまだ朝ごはん食べてないゾ。」ファァ~

ロン「それどころじゃないぞ、、遅刻したらマクゴナガル先生に何言われるか、兄さん達は特に厳しい先生の一人って言ってたし」

しかし二人の努力も空しく、動く階段に翻弄され10分以上遅刻して変身術の教室になだれ込むのであった。

ドア バタン

風間くん「あれみんなノートをとってるけど、先生は居ないや。今日は自習かな?」 

猫? ムクッ

しんのすけ「案外先生も遅刻してたりしてww、お!教壇の上に愛嬌の無い猫が居るゾ。勝手に入って来ちゃ駄目だゾ」

猫→マクゴナガル

ロン「おみごとな変身です・・先生(滝汗)」

マクゴナガル「ありがとう、ウィーズリー。ご覧の通り授業はもう始まっています。グリフィンドール10点減点。」

マクゴナガル「それでは遅刻の理由を聞きましょうか?寝坊ならあなた達を目覚まし時計に、道に迷ったなら地図に変える為です。」

しんのすけ「遅刻したのは、寝坊したオラを二人が待っていてくれたからです! 時計に変えるならオラにして下さい」

マクゴナガル「・・!! なんと気高い自己犠牲の精神でしょう! グリフィンドールに15点!」ジーン

しんのすけ「え~ オラ時計になってみたかっただけなのに(小声)」

風間くん「意外と感化されやすい人なのかな・・?」

昼食時 大広間

三人「朝ごはん食べてないしお腹ペコペコ!」

しんのすけ「全く11になっても起きられないんだから困ったものよね」

風間くん「お前にな!」

風間くん「いや~充実した授業だったけど、先生みたいに変身させられる様になるのは大分時間がかかりそうだね」

しんのすけ「もえPみたいにはいかないんだね」

ロン「もえP?そんな魔法使いいたかな?」

しんのすけ「テレビで見れるゾ」

ロン「テレビ!?」

風間くん「人間・・あ~マグルが見てる動く絵と音が一緒になってる機械って言えばいいかな」

ロン「マーリンの髭!! 魔法が無いなりにマグルも工夫するもんだね!」

昼食後

ロン「げっ!! 次はあのスネイプの授業だ」

風間くん「スネイプ?」

ロン「魔法薬の先生で、兄さん達から聞いた話では彼女居ない歴が長すぎてすっかり性格が歪んですっごく意地悪なんだって。」

しんのすけ「松坂先生を思い出しますなぁ・・」

・・・・・・

・・・・・・

地下牢 

スネイプ「我輩が魔法薬学を教えるスネイプだ。諸君ら全員が授業について来れるとは思っていないが、それぞれベストを尽くす事を期待しよう。」

しんのすけ「ねぇ 風間くん聞いた?我輩だってww オラ初めて聞いちゃったゾ。」
 
スネイプ「入学したてで、もう私語をする余裕があるとは驚きですな!」

しんのすけ「いやぁ// それほどでもあります//」

スネイプ「褒めてはおらん。では諸君らに問うがベゾアール石とは何か説明できる者は居るかね?」

風間くん「ベゾアール石は動物の胃の中にできる解毒効果を持つとされる魔法の石です!」

しんのすけ「ボーちゃんが喜びそうだゾ」

スネイプ「我輩ままだ君に当てておらんし、ミスター野原は二度目の私語だ。グリフィンドール10点減点!」

スネイプ「ではもう一度ベゾアール石とは何だね?」

マルフォイ「動物の胃の中にできる解毒効果を持つとされる魔法の石です!」

スネイプ「素晴らしい。スリザリンに20点!」

しんのすけ「えこひいきまで松坂先生と同じだゾ」

夕食後 談話室

風間くん「はぁ スネイプ先生には、しんのすけと一緒にすっかり目をつけられちゃったな・・・」

しんのすけ「ホント巻き添えにはこまっちゃうゾ」

風間くん「それはこっちのセリフだよ!!」

ロン「風間くんも気にする事無いよ。フレッド達に比べたら・・」

フレッド「おやおや、どうした一年生。スネイプの事なら気にするだけ無駄さ。」

ジョージ「それより、そこのお二人さんはマグル生まれなんだろ?魔法会のお菓子は食べたことあるかい?」

風間くん「いいえ」

ロン「おっどろきー 百味ビーンズや蛙チョコレートも食べたことないの?」

フレッド「別に驚くことじゃないさ」

ジョージ ポケットガサゴソ

ジョージ「ほれ、こいつが百味ビーンズ」

しんのすけ「オラ七味なら知ってるゾ」

フレッド「へえ、マグルのは7つしか味が無いのかぁ」

風間くん「いえ、こいつの言ってるのは7種類の香辛料をブレンドしたものの事でお菓子とは関係ありません」

ジョージ「まずは二人とも食べてみなよ。味はミントとかチョコみたいな定番から果ては草、臓物、耳クソまでなんでもアリさ!」

二人パクッ

風間くん「僕のはカレー味だ。意外とおいしい」

しんのすけ「オラはピーマンだ~ 風間くん取り替えて~」ア~ン

風間くん「口に入れる前だったらな・・」

フレッド「しんのすけはピーマンが苦手なのかww なら蛙チョコで口直ししろよ」

しんのすけ「チョコは大好きだゾ」

しんのすけ「・・・でもこのチョコ本物の蛙みたいに動いてるゾ」

ジョージ「魔法がかけてあるだけで口に入れても安心だ」

しんのすけ「なら遠慮なく・・あ~む  うん弾力をもちながらもとろけるような触感!たまりませんなぁ//」
 
ロン「しかもそいつはオマケつきさ!袋の中をみてみなよ」

しんのすけ「おー! カードが入ってるゾ」

風間くん「これ、校長先生じゃないか!」

しんのすけ「オラ男には興味ないから風間くんにア・ゲ・ル」

風間くん「まるで僕が男に興味があるみたいな言い方はよせよ。」

風間くん「裏になにか書いてある・・・アルバス・ダンブルドア 近代の魔法使いの中で最も偉大な魔法使いと言われている。特に闇の魔法使い、グリンデルバルドを破ったこと、ドラゴンの血液の利用法の発見、パートナーであるニコラス・フラメルとの共同研究などで有名。」

ロン「もし良かったら僕のダブってるカードもあげるよ。」

風間くん「ありがとう!」

フレッジョ「それじゃしんのすけにトオルくん、弟をよろしく頼むよ」ノbye

風間くん「いいお兄さんだね、ロン」

翌日朝食で

風間くん「今日は温室でスプラウト先生の薬草学か・・」

しんのすけ「スプライト先生? 何だか喉にしみるお名前//」

風間くん「ス・プ・ラ・ウ・ト!!」

ふくろう バサーッ

ロン「これってしんのすけ宛の手紙じゃないかな?」

しんのすけ「オラに?  美人のおねいさんからのダンスのお誘いかな?」

風間くん「つまらない事言ってないで早くあけてみろよ」

しんのすけ「ハグリッドからだゾ!」



『 しんのすけへ

 森番の仕事は酷く退屈なので、遊びに来ませんか? 

 良かったら友達もつれてくるとえぇ

 暇してるから何時でも来てくれて構わんぞ 

         ハグリッドより 』


しんのすけ「仕方ない。スプライト先生の授業が終わったら行ってやるか!」












薬草学温室

スプラウト「薬草学を担当するスプラウトです。」

スプラウト「この授業では単なる薬草だけでなく、魔法界に生息する危険な植物に関する知識も身につけてもらいます。」

しんのすけ ノ

スプラウト「おや? ミスター野原・・どうしました?」

しんのすけ「ダイエットに効く薬草はありますか? かあちゃんが凄く必要としてるんです!!」

スプラウト「それならこの デキ・ストリン草が良いでしょう。私も毎日食べてます。授業が終わったら分けてあげましょう。」

しんのすけ「いえ、効果がなさそうなのでいいです・・」

スプラウト「どういう意味だ!」

ハグリッドの小屋

ハグリッド「いやぁ、お前さん達が来てくれて嬉しいわい。最近フレッドとジョージもえらくウッドにしごかれとるようで、森に来る元気もないみたいでよぉ」

風間くん(ウッド?・・上級生担当の先生かな?)

ハグリッド「そんでどうだ、お前さんたち、ホグワーツは楽しいかい」

風間くん「ええ、新しい発見がいっぱいで!」

ロン「まぁスネイプが居なければ・・」

しんのすけ「困ったものよね・・あの童貞には」

ハグリッド「しんのすけ! そんな言葉を使っちゃイカン! 童貞なんて『例のあの人』と同じ位使っちゃイカン!」

ロン ゴクリ

風間くん「例のあの人」

ハグリッド「いや、今のは忘れてくれ・・いつかは知ることにゃなるだろうが今はそんなこと、知らんでえぇ」

しんのすけ「教えてくれないなら、もう遊びに来ないぞ!」

ハグリッド「う~む、なら仕方ない・・・」

ハグリッド「いいか? 残念だが魔法使いもいい奴ばかりじゃねぇ。悪の道を選ぶ奴もおる・・」

ハグリッド「だが、そいつは誰よりも深く悪の道にのめりこんでおった。自分に力に従う魔法使いと闇の怪物どもを味方につけ躊躇なく大勢の魔法使いを殺した。」

しんのすけ「でも例のあの人って変な名前だよねww」

ハグリッド「それは誰もが恐怖で本当の名前を呼べねぇからだ・・・アルバス・ダンブルドア以外はな」

しんのすけ「でもオラほんとの名前も知りたいゾ」

ハグリッド「仕方ない・・一度で聞き取ってくれや・・・ヴォルデモート」

ロン「ヒエッ」

しんのすけ「ヴォルデモート?」

ハグリッド「頼むからせめて『例のあの人』といっちょくれ」

風間くん「それでその・・・例のあの人って今は・・?」

ハグリッド「消えたよ。10年前にポッター家という一家を皆殺しにしたっきり・・・ジェームズ・・・リリー・・・かわいそうなちっちゃなハリー・・・」

風間くん「・・・で今は死んじゃったんですかその例の・・」

ハグリッド「奴に人間らしさって奴が残っていれば死ぬこともあろうよ。だがダンブルドア先生様は死んだとは思ってないらしい」

ハグリッド「先生が仰るには奴自身の魂が幼子を手にかけるという悪行をなした時、ついに、人の体に留まる事が出来ない程穢れたとか・・・俺みたいな魔法使いには理解できねぇ話だがな・・」

ハグリッド「入学早々こんな話を聞かせてすまねぇ・・・出来るだけ早く忘れてくれ」

しんのすけ「忘れるまで覚えておこう」

夕食時

しんのすけ「どうしたの?トオルちゃん・・ちゃんと食べないと」

風間くん「しんのすけ、お前良くあんな話の後でそんなに食えるな・・・」

ロン「僕もパパとママから聞かされた話を思い出しちゃったよ・・・」

しんのすけ「もぅ~しょうがないな風間くんは」耳カプッ

風間くん「ふぁぁぁ~」

ロン「おっどろき~」

しんのすけ「明日は飛行訓練らしいゾ!魔法の絨毯で飛ぶのかな?」ワクワク

ロン&風間くん「箒だよ!!」

しんのすけ「なんかおまたが痛くなりそう、痔の父ちゃんにはまずムリだな」

翌日 校庭

フーチ「私が飛行訓練を担当するフーチです。みなさんこんにちは」

生徒達「こんにちはフーチ先生」

フーチ先生「では早速箒の横に立って手をかざし『あがれ!』と言いましょう!」

生徒達「あがれ!」

バフュ!!

風間くん「しんのすけ、お前あがれとも言ってないのにどうして出来るんだよ!!」

しんのすけ「心の中で言ったんだゾ」

生徒達「あがれ、あがれ、あがれよ・・あがれったら!」

フーチ「はいもうよろしい、みなさん箒にまたがって1、2、3で地面を強く蹴りましょう。では1、2・・」

バン!! 不安と緊張のせいかネビルは合図を待たずに空に飛び出した!

ネビル「うわぁぁ タスケテェェ」ガシャン ゴン ドサッ

フーチ「あら、骨が・・皆さん保健室にネビルを連れて行くのでそこでじっとしてなさい。許可無くとんだら退学ですよ!」

しんのすけ「マサオくんみたいな子だゾ」

マルフォイ「みたかよ。あのヘタレ。ピーピー泣いてさ、おまけに馬鹿御用達の思い出し玉までおとしてるフォイ」

マルフォイ「どうせなら奴の取れない高い所に隠してやるフォイ」

マルフォイは箒に跨ると地面を蹴り、空に舞い上がった

ロン「ネビルと違って姿勢が安定してる。大分乗りなれてる感じだ。」

風間くん「これじゃネビルがあんまりかわいそうだ!やめろフォイフォイ!」

マルフォイ「マルフォイだフォイ! 止めたかったらここまで来るフォイ!」

グリフィンドール全員がマルフォイは止めたいが、先ほどのフーチ先生の退学発言を思い出し躊躇していた。一人を除いて

しんのすけ「ほっほーい」

しんのすけもまた、空中に飛び出した。なんと豚の丸焼きのように頭を下にして飛んでいる!

ロン「いきなり、あんな難しい姿勢で飛ぶなんて!マーリンの髭!」

マルフォイ「ほんとに来るとは思ってなかったフォイ。ならこの玉取ってみるフォイ!」ポーイ

重力によって見る見る加速していく玉を見てしんのすけは覚悟を決めた

しんのすけ「こうなったら・・・おならターボ!!」プー

玉の加速とは比にならない爆発的な加速でしんのすけは勢い良く地上めがけて突っ込んでいく、そして・・・パシッ

しんのすけ「とったどー」

グリフィンドール生「わんやわんや 凄い凄い 感動した!」

しかし喜びも束の間、そこに興奮した面持ちのマクゴナガル先生が現れる!


マクゴナガル「のはらしんのすけ!来なさい!」

風間くん「先生これには事情が・・・」

マクゴナガル「事情というのは、大人の事情以外は無視されるのが世の常です。問答無用ついて来なさい、しんのすけ!」

闇の魔術に対する防衛術 教室の前

しんのすけ「先生、耳を引っ張らなくてもオラ一人で歩けるゾ」

マクゴナガル「すみません。つい興奮して」

ドア コンコン

マクゴナガル「クィレル先生、ウッドをお借りできますか?」

しんのすけ「ウッド?ゴルフでもするのかな」

しかし現れたのは体格のいい青年だった。

マクゴナガル「しんのすけ、こちらはウッド。わが寮のクィディッチチームのキャプテンです。」

マクゴナガル「ウッド、シーカーを見つけました!信じられない逸材です!」

しんのすけ「クィディッチ?鹿?」

ウッド「鹿じゃなくてシーカー。クィディッチっていうのはスポーツでシーカーはそのポジションだ。熱いスポーツだよ、クィディッチは!」

マクゴナガル「ミスター野原、これから毎朝6痔から練習に励むんですよ。」

しんのすけ「え~ 学生の本分は勉強なのに~」

マクゴナガル「おや、勝手に飛んだことの処罰を受ける方がいいと?」

しんのすけ「頑張ります!」

出かけるので次の更新は出来たら今日の20時くらいかな

主です 読んでくれてありがとう 昨日投稿できなくてごめんなさい

ヒロインついてだけど風間くんとインテリキャラが被るのでハーマイはトリオ入りって感じにはしないかな
あと映画キャラも登場難しいかも まあ一番の理由としてはしんのすけが20歳以上に興味ないって言う設定だからかな

今日はできるだけ投稿したいのでよろしく!

大広間 夕食時

風間くん&ロン「凄いじゃないか!一世紀ぶりの一年生の選抜選手なんて!」

しんのすけ「一世紀ってどの位?」

風間くん「100年間だよ!」

しんのすけ「・・ってことは、オラの家のローンは、後26年だから・・・そいつは凄いゾ!」

???「規則を破って得をした・・・そう思っているようね。」

しんのすけ「特訓はするケド得はしてないゾ・・・」

ハーマイオニー「同じマグル生まれで仲良くなれると思ったけど、こんなおバカさん達だったなんて!」

ハーマイオニー「私が稼いだ点もいつも貴方達のせいで帳消しじゃない! これからは寮の一員として自覚もってよね」プンスカ

しんのすけ「結局何が言いたかったんだろ?」

ロン「要するに私の足を引っ張らないで!って奴だろ・・パーシーそっくりww」

風間くん「確かに出来る子だけど、ああいうのは嫌いだなぁ。」

しんのすけ「これが同属嫌悪という奴ですか。」ホウホウ

風間くん「うるさいな!」

翌朝 午前五時

ウッド「起きろ!しんのすけ!起きろ!」

怒鳴り声がしんのすけのルームメイトの安眠をぶち壊す!

ロン「ふぁぁ~あなたはクィディッチのキャプテンの?」

風間くん「練習は六時ってしんのすけから聞きましたけど?」

ウッド「練習は6時からだ。という事は、5時15分にはピッチについて、5時半からはミーティングをするという事だ!」

風間くん「しんのすけ、今回だけはお前に同情するよ・・」

アンジェリーナ「ウッド、この子が例のシーカー?」

ケイティ「結構かわいい寝顔してる♥」

アシリア「眠っているところを無理におぶってきたの?」

ウッド「ああ、我々には一刻も早く練習し、勝利する義務があるからな!」

フレッド「一回聖マンゴを受診する事をすすめるね。クィディッチ依存症とか・・」

しんのすけ パチッ

しんのすけ「ここどこ?何でオラみんなに囲まれてるの? まさかさっきまでオラの体に手を・・・」

一同「出してない。出してない。」

ウッド「さて、しんのすけ 今からクィディッチのルールを手短に説明するからバッチリ付いて来いよな!」

ウッド「先ずこの赤いボールはクァッフルという。これをチェイサーというポジションの選手3人がこれを奪い合い敵チームのゴールを狙う。」

アンジェ&ケイティ&アシリア「私達がチェイサーよ。」

ウッド「ごらんの通り、個性には欠けるが実力は確かだ。」

3人「オイ!」

しんのすけ「個性に欠けるってのは分かったゾ」

ウッド「そして僕はキーパー。敵のチェイサーからゴールを守るのが役目だ。」

ウッド「次はこの黒いボール。こいつはブラッジャーと言って選手をしつこく追い回して怪我をさせる。」

双子「しつこさで言ったら勝てるのはフィルチ位さ!」

ウッド「この双子がビーターで自チームをブラッジャーから守り、敵の方に棍棒で打ち返す」

しんのすけ「え~っとフィルチはしつこくブラジャーを追い回すと」

双子&3人 クスクス

ウッド「全然分かってないみたいだけど、これだけは覚えておけ。シーカー、つまり君のポジションは、」

ウッドはケースから胡桃大の金色のボールをとりだした

ウッド「このスニッチをとる事だ。どちらかのチームのシーカーがこいつを取れば試合終了、同時にそのチームに150点加算される。」

しんのすけ「つまりオラはその金の玉。つまりキンタマを取ればいいんだね?」

ウッド「・・・まぁそういう事だ。」

ハロウィーンの朝食 大広間

ロン「それで、チームの仕上がりはどうなの?兄さん?」

フレッド「上出来もいいところさ。特にしんのすけくらい器用ですばしっこい乗り手は見たことないね。」

ジョージ「これはスリザリンの度肝を抜いてやれるんじゃないか?」

風間くん「凄いじゃないか!しんのすけ!」

しんのすけ「でもオラ最近寝不足で、しんどいゾ」zzz

フリットウィック「さてみなさん。基本の杖の振り方は大方マスターしたようですね」

しんのすけ「オラ、オシリの振り方なら間違いなく完璧だゾ」

ハーマイオニー「まるで幼稚園児。ほんと、お下品だわ。」

フリットウィック「ミスター野原、席にちゃんと座って。さて今日は基本的な呪文である浮翌遊術を練習します。」

フリットウィック「呪文はウィンガーディアムレヴィオーサ。では先ほど配った羽を浮かせて見ましょう。」

教室はたちまちウィンガーディアムレヴィオーサの叫び声でいっぱいになった。

ロン「あれ、中々うまくいかないなぁ。ウィンガーディアムレヴィオーサ!」ブンブン

ハーマイオニー「基本の杖の振り方を忘れたの?新しい事を覚える時、今までの事を忘れちゃうのかしら?」

風間くん「そんなに言うなら、君がやってみせろよ!」

ハーマイオニー「ウィンガーディアムレヴィオーサ!」ビューンフォイ

フリットウィック「ミスグレンジャー!素晴らしいグリフィンドールに20点!」

授業後

ロン「ほんとに癪にさわるよね」

風間くん「僕らは初めて呪文の練習したんだし、もう少し楽しくやっても良いじゃないかって思うね」

ドン タッタッタ

しんのすけ「今、走ってったのってあの子じゃ・・」

風間くん「聞かれてたって、構うもんか!」

しんのすけ「強がっちゃって・・」

大広間 ハロウィンパーティ

ラベンダー「ねぇあれってハーマイオニーだったわよね?」

パーバティ「真っ赤な目してトイレに入って行ったけど、どうしたのかしら?」

しんのすけ「ねぇねぇ 風間くん、ロン、後で謝った方がいいよ。」

風間くん「う~ん そうだね。」

ロン「僕も呪文が上手くいかないからあたっちゃった部分もあるしそうしよう。」

バタン!! そのとき勢い良く広間の扉が開き、クィレル先生が血相を変えて飛びこんできた

クィレル「ハァハァ 御知らせしなければ・・・ 校長、トロールです。一階の女子トイレに・・・トロールが!!」

ウワー キャー  大広間は蜘蛛の子を散らす大騒ぎ 

ダンブルドア「し・ず・ま・れ!!」

ピタッ

ダンブルドア「非常時こそ、落ち着くのじゃ。監督生は寮まで生徒を引率。先生方は現場に向かって下され。」

パーシー「さあみんな、この僕、監督生パーシーについて来て!」

ジョージ「さぁ偉大な我等の導き手。パーシー様についていこう!さすればトロールからも守られん!」

風間くん「たしかトロールが居るのって・・・」

ロン「ハーマイオニーの居るトイレだね・・・」

しんのすけ「お助けするゾ!」

一階廊下

タッ タッ ハァ ハァ キャー

ロン「今の!」ハァ

風間くん「やっぱり居るんだ!ハーマイオニー」ハァ

更に走るペースを速めた3人が女子トイレになだれこむと、
そこにたっていたのは汚らしい暗緑色の肌と荒削りな棍棒をもつ巨人だった!

ハーマイオニー「腰が抜けて動けないの;;  助けて!」

しんのすけ「そのために来たんだゾ オラがあいつの注意を引くから二人はハーマイオニーをお願い」

風間くん&ロン「ブ・ラジャー」

しんのすけは持ち前の身体能力で、みるみるトロールの体をよじ登って行く。そしてトロールの巨大な鼻の前で屁をかました!
これには流石のトロールも悶絶する!

風間くん「よし!今のうちだ!」

ハーマイオニー「みんなありがとう。私、私・・失礼な事、沢山いったのに・・」

ロン「謝るべきは僕らの方さ!」

ハーマイオニー「ねぇ、あれを見て」

二人がハーマイオニーが指す方を見ると、激昂したトロールが自分の顔もろともしんのすけを棍棒で打とうとしている。

風間くん「いけない!!」

考えるより、先に体が動いた。

風間くん「ウィンガーディアム・レヴィオーサ」

しんのすけの体は宙にうき、棍棒をスレスレでかわした。トロールは棍棒で自分の顔面をぶったたき気絶した。

4人「ワッハッハ」

4人は勝利の喜びに酔いしれていた。トイレに血相を変えたマクゴナガル先生が入ってくるまでは・・

マクゴナガル「これは一体全体どういうことですか!納得のいく説明をしなさい!そして荷物をまとめて城を出て行きなさい!」

突然の退学宣告に4人は言葉を失い立ち尽くした。だが一番早く言葉を取り戻したのは退学に一番ショックを受けている筈の彼女だった。

ハーマイオニー「先生。悪いのは全部私なんです。トロールの事は本で読んで知ってました。それで倒せると思ったんです・・・」

マクゴナガル「なんと愚かしい・・」

ハーマイオニー「そんな私を助けてくれたのがこの3人なんです。だから退学にするなら私だけを退学にしてください!」

ハーマイオニーが3人をかばって退学になろうとしている!!

風間くん「それをいうなら僕達だって」

ロン「そもそもの原因は僕が・・」

3人は口々に互いを庇い合う

マクゴナガル「なんと美しき友情でしょう」ジーン

しんのすけ「うんうん。退学の処分は?」

マクゴナガル「処分は見送ります。」ハンカチで目頭をおさえている

しんのすけ「グリフィンドールに?」

マクゴナガル「40点!もう行ってよろしい」

四人は同時に言った「ありがとう」

共通の経験を通して互いを好きになるというのは、良くある事だ。四人にとってはトロールとの対決がまさしくその経験だった。

翌朝 朝食時

風間くん「おい、しんのすけ さっきから全然食べてないじゃないか・・」

ロン「クィディッチの試合は長引く事もあるし、エネルギーは補給しないと」

ハーマイオニー「おまけに酷い隈じゃない。緊張して眠れなかったの?」

しんのすけ グッタリ

風間くん「ハーマイオニーは知らないかもしれないけど、毎日、朝五時から過酷な練習をキャプテンにさせられてしんのすけはもうボロボロさ・・・」

ハーマイオニー「そんなのってあんまりだわ!試合で力を出すための練習じゃない!」

フレッド「お嬢さん、全くその通り!だけど奴さん、しんのすけの才能に目が眩んじまってる。」ゲッソリ

ジョージ「俺がこいつをワールドカップ代表まで育てるとか言い始めてる始末さ。」ヘトヘト

風間くん「マクゴナガル先生を通してウッドさんに練習を軽くしてもらうのはどうでしょう?」

フレッド「ところがどっこい、マクゴナガルもウッドと同類さ! クィディッチと聞けば直ぐあつくなっちまう。」

ジョージ「こないだも・・しんのすけの家は、箒なんて買う余裕無いって聞いたら、自腹でニンバスをしんのすけの為に用意しやがった。」

ハーマイオニー「身贔屓ってレベルじゃないわね・・・」

ロン「しんのすけ・・・試合の後で乗せてくれない」ボソッ

グリフィンドール準備室

ウッド「とうとうこの日が来た! 我々はこの日の為に持てる全力をそそいで準備してきた。・・・15分経過・・・今年こそ優勝杯を取ろうじゃないか!」

チームメンバー「zzz」

アンジェリーナ「オリバー もう少しスピーチ短く出来ないの?」

ウッド「すまない でもあふれ出るクィディッチへの気持ちが抑えられなくて」

しんのすけ「しいぞう先生より暑苦しいゾ」

ウッド「よし、10分前行動で、もうピッチに行こう!」

ジョージ「試合終了が待ち遠しいね 僕は」

クィディッチ競技場

ジョーダン「解説を担当いたしますのは私、リー・ジョーダン! 今回は伝統の大・一・番   スリザリン対グリフィンドール!!」

ジョーダン「スリザリンの卑怯なプレーをどう、グリフィンドールがねじ伏せるかが焦点となっております!!」

スリザリンサイド ブーブー  グリフィンドール ワーワー 

風間くん「解説が半分味方みたいなものなのが、心強いね!」

ハーマイオニー「でも無駄に寮間の対立を煽るのはどうかと思うわ。」

ロン「君はまだスリザリンの卑劣さを知らないから、そんな暢気な事が言えるんだ!」

ジョーダン「ではグリフィンドールから選手紹介 キーパー兼キャプテン オリバー・ウッド! チェイサー 無個性3人娘!」

3人「オイ!」

ジョーダン「そしてビーター フレッド&ジョージ・ウィーズリー  最後は全校公認の隠し玉 シーカー のはらしんのすけ!」

ざわ ざわ あの子がダイビングキャッチの子? あの子・・もの凄い糸目じゃない?

風間くん「しんのすけ・・目を覚ましてくれ・・・」

ジョーダン「次にスリザリンチームの紹介をします。ゴリラA、ゴリラB、・・・ゴリラGです」スリザリンサイド ナンダトー オボエテロー 

マクゴナガル「ジョーダン!!」

ジョーダン「すみません、先生。しかしもう試合開始ですのでスリザリンの選手紹介は割愛させて頂きます。」

ジョーダン「さぁ、先ずは金のスニッチが放たれます。続いてブラッジャーが解放されました。こいつは選手にとっては脅威です。」

ジョーダン「そしてクアッフルが投げられてーーーーアーッ!!」

クアッフルが審判のフーチ先生の手を離れると同時に、ブラッジャーがしんのすけの後頭部を強打した!!

フーチ「チェイサーがクアッフルをキャッチする前にブラッジャーを打ち込むとは何事ですか!! グリフィンドールにペナルティスロー!」

ジョーダン「信じられねぇ! ゴリラにも劣る畜生っぷりじゃねえか!」

ハーマイオニー「この人でなし! ろくでなし! 何でそんな事が出来るの!?」

ロン「ハーマイオニー、心配なのは分かるけど落ち着いて!」

ハーマイオニー「落ち着いて、ですって!? あなたは良く落ち着いていられるわね?それでも友達?」

風間くん「二人とも、しんのすけは物凄い石頭だからあれ位、なんとも無い筈さ。それより僕が心配なのは・・・・しんのすけ、まだ寝てないか?」

ロン「マーリンの髭!」

ジョーダン「アンジェリーナのペナルティスローは怒りで手元が狂ってしまったのか失敗に終わりました。」

フレッド「悪い、しんのすけ 不意打ちで反応出来なかった。大丈夫か?・・・って寝てるうぅ!?」


ジョーダン「試合は現在20対50でスリザリンリード。しかし、おかしいですね。グリフィンドールのシーカーは試合開始から微動だにしていないように思います。新種の戦術でしょうか?」

フレッド「余計な事言ってしんのすけに注目集めるなよ。あの馬鹿!」

選手達!!

ジョーダン「これは驚いた!野原選手、箒の上で寝ています! あっ ちょっと先生マイク・・」

マクゴナガル「起きなさい、しんのすけ! 起きてスニッチを・・」

ジョーダン「いくら先生でも、実況は僕のアイデンティティなんでマイクは譲れません。」

マクゴナガル「良いから貸しなさいジョーダン!」

風間くん「実況はマイクの取り合い始めちゃった。しんのすけ、このまま試合に負けたら、今度こそ退学ものだぞ」

ロン「チームもしんのすけが寝てる事に、動揺して浮き足だっちゃったよ。あぁもう20対100だ・・」

ハーマイオニー「何か、何か、しんのすけを起こす方法はないの?風間くん?」

風間くん「う~ん・・・そうだ。大声がだせるなら、起こせるかも知れない!」

ハーマイオニ-「それならこの呪文!『ソノーラス! 響け』」

風間くん『しんのすけ!!! ななこおねいさんがみてるぞ!!!』


しんのすけ パチッ


しんのすけ「シュシュ ポッポ シュッシュッ ポッポ シュシュポポ シュシュポポ ポッポー」

ジョーダン「グリフィンドールのシーカー何という加速だ!機関車の様な音を出しながら、急降下そしてーーー急停止。しかし、スニッチに手を伸ばした様には見受けられませんでしたね。」


風間くん「あいつ・・・」


ジョーダン「なんということだ。世紀のシーカー野原しんのすけ・・なんとケツでスニッチを捕らえております!! ということは170対100で・・」

ジョーダン「グリフィンドールの勝利!」グリフィンドールサポーター イェーイ!!

チームみんな「うおぉ~ 良くやったしんのすけ!」ギュッ

しんのすけ「それより、ななこおねいさんは何処?」

試合後 夕食

しんのすけ「オラを騙すなんて酷いゾ」

風間くん「いや、寧ろ窮地を救った事を感謝して欲しい位だよ!」

ロン「ななこおねいさんって」

しんのすけ「保育士をしてる美人で優しいおねいさんだゾ」

ハーマイオニー「それで、後頭部は本当に大丈夫なの?」

風間くん「たぶんブラッジャーが当たった事も気づいてないよ」

ロン「それにしても、何処もかしこもあのキャッチの話題で持ち切りだね!」

スタッ スタッ 

マルフォイ「偶然ケツに挟まっただけのキャッチで、随分盛り上がってるなんて、御目出度い連中だねぇ。君達は」

ロン「兄さん達が後で祝勝会しようって、フレッドとジョージが食べ物調達してくるらしい。」

マルフォイ「話を聞くフォイ!」

ハーマイオニー「それにウッドさんも試合の後、マクゴナガル先生にお説教されたんですって、選手の体調管理もキャプテンの仕事だって」

マルフォイ「マグル生まれが僕の話を遮るとは、いい度胸フォイ!」

マルフォイ「もしその度胸があるなら、23時に4階のトロフィールームに来るフォイ!血統の違いを決闘で教えてやるフォイ!」

しんのすけ「血統の違いを決闘でおしえてやるだってww」

風間くん「たぶん一生懸命考えたんだし、笑っちゃ悪いよ」

ロン「それで?どうする?」

ハーマイオニー「もちろん行かないわよ!関わるだけ無駄よ。」

しんのすけ「オラは夜の学校を散歩してみたいゾ」

風間くん「やっぱり校則違反はちょっとね・・・」

ロン「それなら僕としんちゃんだけで行くよ!魔法使いの決闘は二人居ればいいんだし、君達を馬鹿にされたまま、黙って引き下がったら・・漢がすたるからね!」

風間くん「それなら僕も行くよ。もう僕らは運命共同体さ!」

ハーマイオニー「私だけ置いていくなんてさせないわ!」

しんのすけ「じゃ、そういうことで!」

深夜 四階 トロフィールーム 

風間くん「あれ?マルフォイ達いないね?」

ロン「途中で怖くなったんだろ・・・」

??「おやおや、こんな夜中に四人でお出かけとは、これは将来有望な悪ガキどもだねぇ。」

ロン「げっ! ピーブスだ!」

ハーマイオニー「ホグワーツの歴史でよんだ事あるわ、迷惑ばかりかけるポルターガイストが住み着いてるって」

ピーブス「知識はあってもそれを披露する場所は考えないとねぇ」

ピーブスは夜の闇を劈くような大声をだした。

ピーブス「一年生がベッドから抜け出した。西棟四階の廊下だ!!」

ロン「逃げよう!!」

しんのすけ「夜のお散歩からランニングになっちゃったゾ」

風間くん「もうちょっと危機感を持てよ!」

ハァ ハァ

風間くん「この扉に隠れよう」

ロン「これ鍵が掛かってるよ」ガチャガチャ

ハーマイオニー「どいて!『アロホモーラ』」カチッ

風間くん「その呪文便利だね!」

ハーマイオニー「基本呪文集 第7章よ」

しんのすけ「そんな事より、オラ、こんな生き物初めてみるゾ!」

しんのすけが指差した先には、巨大な犬の頭が3つ存在した・・・グルル バウバウ 

ロン「逃げろ」

風間くん「しんのすけ、見とれてる場合じゃないぞ!早く来い」

それからは誰も一言も喋らず、寮までひた走った

しんのすけ「オラ、もう少し見たかったのに・・・」

ロン「それにしても何で、あんな、怪物が学校に・・」

風間くん「確かに理由が気になるね。」

ハーマイオニー「何かを守る為ね・・・あの・・犬って言えばいいのかしら?、隠し扉の上に立ってたわ。」

それからというもの4人は仕掛け扉の奥に隠されているものについてひっきりなしに議論した。

しんのすけ「オラは絶対、校長先生のヘソクリだと思うゾ。かあちゃんも良く、シロの小屋に隠すし・・」

ハーマイオニー「お金なら、グリンゴッツに預ければ十分安全だとおもうわ。」

しんのすけ「多分脱税とかで、ほんとに秘密にしなきゃいけないお金なんだゾ」

風間くん「お金を隠すなら、あんな食費のかかりそうな生き物に守らせないと思うな。」

ロン「僕は何か危険な道具とか・・それを如何しても保管しなくちゃいけないとか、そんなだと思う。」

ハーマイオニー「何れにしても、情報が少なすぎるわね。口の軽そうな大人が居ればいいんだけど・・・」

しんのすけ、ロン、風間くんは顔を見合わせた。

しんのすけ「一人なら心あたりがあるゾ」

ハグリッド「練炭はこんだけあればたりるじゃろう・・・あとは、丈夫な縄だ・・・」よっこらせ

コンコン 

ハグリッド「悪いが、今手が離せねぇ。」

しんのすけ「手がはなせなくても、話せるなら大丈夫だゾ」

風間くん「手が離せないっていうのは、今やってる事が忙しいって意味だよ。」

ロン「ハグリッド、この沢山の炭と、こんなぶっとい縄、一体全体・・・何に使うの?」

ハーマイオニー「!!  ハグリッド! 早まった事しちゃだめよ。森番の仕事が辛いなら、私達が、・・・力になるから!」

ハグリッド「いや、お前さんは何か勘違いしとる。」

ハーマイオニー「そんな事言ったって騙されないわ! 私達が来なかったら、死んじゃうつもりだったの?」

ハグリッド「死ぬ!? 何で死ななくちゃならん!? ああ、もしかしてこの炭と縄か? う~ん わしとお前さんらの中だ、特別に教えてやる!」

ハグリッド カクカク シカジカ

ロン「ドラゴンの卵だって!? ハグリッド・・・気は確か?」

しんのすけ「いやぁ、ハーマイオニーの早とちりにも困ったものですな」

ハーマイオニー「もう言わないで、恥ずかしいわ//」

ハグリッド「ハーマイオニー、おめぇさんは、友達が絡むとえらく感情的になる所がある。まぁそこが良い所でもあるんだが・・・」

風間くん「それで、これが・・・そのドラゴンの卵?」

パチパチ 卵は炭火で熱されている・・・

ハグリッド「美しかろう? えぇ!?」

しんのすけ「う~ん オラは鶏の玉子の方がいいゾ」

ハグリッド&風間くん「食べるんじゃなーーい!!」

ハグリッドがドラゴンの卵を保有している! そのショックから立ち直り、本来の目的を思い出したのは、ドラゴン飼育の違法性を全く知らないしんのすけであった。


しんのすけ「ねぇ、ハグリッド・・・ドラゴンってあの3つの頭の犬より大きいの?」

ドシン ハグリッドは椅子から転げ落ちた。狭い小屋がグラグラ揺れる

しんのすけ「オラの母ちゃんより隠し事が、お下手だゾ」

ハグリッド「お前さん、フラッフィーの事をどうしてしっちょる?」

しんのすけ「え~っと、どの頭がフラッフィーなの?」

風間くん「ええい、しんのすけ。話をややこしくする様な事を聞くな!」

ロン「禁じられた廊下にフィルチから逃げる途中入っちゃったのさ!」

ハーマイオニー「そして、あの怪ぶ・・・え~・・犬の足元に、仕掛け扉がある事にも気づいたわ。何が隠してあるの?」

ハグリッド「お前さん達は、こんな危ねぇ事に首を突っ込んじゃあいけねぇ。もう四階の廊下には近づいちゃなんねぇ」

風間くん「あのフラッフィーも、かなり獰猛で危険でしたからね」

ハグリッド「馬鹿言え! あんなかわいい犬はイギリス中探してもいねぇ!音楽を聴くと天使みたいな顔でねんねするんだ。」 

ハグリッド「危険と言うならば、先生方の魔法の罠だ。まあ守ってる物が物だけに仕方ねぇ。」

しんのすけ「それで、それで、何を守ってるの?」

ハグリッド「それはニコラス・フラメルの・・・おっと危ない、ダンブルドア先生様から口止めされてるのに、ウッカリ口がすべるとこだったわい。」

ハーマイオニー「そこまで言ったらもう秘密を守ったとは言えないと思うけど・・・」

ロン「僕、ハグリッドに秘密を話すのはよそう・・・」


数日後・・・図書室前廊下

しんのすけ「オラもう、図書室は飽きたゾ」

ハーマイオニー「しんのすけ、あなた図書室に行っても全く『フラメル』について調べてないじゃない。」

風間くん「そうだよな、僕達にまかせっきりで。」

しんのすけ「安売り文献って、奴だゾ。オラは4人分だらだらして大変だゾ」

風間くん「それを言うなら、役割分担だろ。まったくだらだらする事のどこが大変なんだよ。」

ロン「それなら、本当にキッチリ役割分担してみない? 本で探しても中々見つからないし・・・」

ハーマイオニー「それは名案ね、上級生なら何か知ってるかもしれないわ!」

風間くん「よし、それじゃあしんのすけ!お前は今からダラダラ係から聞き込み係に変更だ!」

しんのすけ「ブ・ラジャー!!」

どこかの廊下

しんのすけ「ねぇねぇ、おねいさん。カラメルって何?」

6年生「あら、グリフィンドールのシーカーの子じゃない!」

しんのすけ「オラも有名になったものですなぁ//」

6年生「それで、カラメルだっけ?それならプリンの上のこげ茶色の部分の事よ。」

しんのすけ「ほうほう モメモメ」書き書き

しんのすけ「ありがと、おねいさん! オラの事は早く忘れるんだゾ ベイビー」

6年生「ほんと変わってる・・」

しんのすけ「早く3人に教えてあげなきゃ。きっと驚くゾ!」

しんのすけは図書室に向けて走り出した。図書室がどこかも分からないままに・・・

しんのすけ「オラの聞き込みスキルは敏腕刑事も驚きのレベルですなぁ//」

しんのすけ「お! ここはあの犬が居る部屋の前の廊下!」

誰かの話声が聞こえる・・・

スネイプ「あなたの怪しげな術について教えて頂こう・・・どちらを選ぶのか、良く考えたほうがいい。」

クィレル「・・・・」ブルブル

スネイプ「だんまりですか・・・さすればまた近々お会いすることになりますな・・・」

しんのすけ「スネイプがこっちに来るゾ、面倒だし、テキトーな部屋に入ってやりすごそ!」

テキトーな部屋

しんのすけが部屋に入ると中には巨大な鏡が置いてあった。ふちには文字が彫りこんである。
『すつうを みぞの のろここ のたなあ くなはで おか のたなあ はしたわ』

しんのすけ「こんな大きな鏡が、オラの家にもあれば、かあちゃんのダイエットも長続きするかも知れないゾ。」

しんのすけ「オラのジャニーズ顔でも確認してみますか!」

ダンブルドア(透明)「さて、この子は鏡で何をみるのかのぉ」

しんのすけは鏡を覗き込んだ

しんのすけ「いやぁ~相変わらずの甘いマスクですなぁ// じゃそろそろみんなにカラメルの事、教えてあげよ!」ダッ


ダンブルドア「こりゃ驚いた。あの子なら・・・」

談話室

ロン「大変だったよ。しんのすけが中々図書室に戻ってこないから、城中を探したんだそ」

しんのすけ「いや~、みんな迷子になっちゃって オラが居ないとダメなんだから//」

風間くん「迷子になったのはお前だよ!!」

ハーマイオニー「でもこっちは収穫0だったから、しんのすけを責めれないわ」

ロン「しんのすけはさっきフラメルについて、分かったって行ってたよね?」

しんのすけ「うん、プリンの上のこげ茶色の部分だゾ!」

風間くん「それはカラメルだっつうの!」

しんのすけ「ほうほう、 でもオラ他に面白いものをみたゾ。」

しんのすけ「松坂先生が上尾先生をおどすみたいに、スネイプがクィレル先生を脅してたゾ」

ハーマイオニー「面白くはないけど、有益な情報ね。スネイプはもしかして隠してある物を奪おうとしてる・・?」

風間くん「もう一回、ハグリッドの所に行ってみない?この事を言ったらまた何かもらしてくれるかも知れないし・・・」

しんのすけ「もらすって何を? おしっこ? 風間くんそういう趣味? オラそんな人とはもうお付き合いできないゾ」

風間くん「情報を漏らすって事だよ!! それにお付き合いはこちらもお断りだ!」

ロン「ま、どうせ暇してるだろうし、取り合えず行ってみようよ。ドラゴンの事も気になるし・・・」

ハグリッドの小屋

ハグリッド「どうして来た?お前さん達、大方フラメルの事でも聞きにきたんじゃろうが、もう俺は口を割らんぞ!」

風間くん(流石に警戒されてるな)

しんのすけ「どうしてもこうしても、オラ達、友達じゃない」ウルウル

ハグリッド「!!・・・すまねぇ、すまねぇ。おれぁてっきり下心があると・・・純粋なお前らを疑うなんて俺は自分が恥ずかしい!」

風間&ロン&ハーマイ(うっ!)

しんのすけ「さ、このハンカチで涙でも拭いて・・・」

風間くん(そのハンカチの洗濯を最後にしたのは・・・言わないでおこう)

ハグリッド「実はな。生まれたドラゴンはどっか悪いみてぇだ。・・・もう死んじまうんじゃねぇかと俺は心配で心配で・・・グスン」

ロン「それなら、うちの兄さん、チャーリーが引き取って何とかできるかも! とりあえずルーマニアに手紙出してみるよ!」

しんのすけ「ルー・マニア? お兄さんカレーがそんなに好きなの?」

風間くん「国の名前だよ!」

ハーマイオニー「でも、 ドラゴンを秘密裏に運び出すなんて、何か方法を考えないと。」

しんのすけ「ほうほう」




数日後 クリスマスイヴ 校庭 

ロン「大分雪が積もったね。」

ハーマイオニー「もうクリスマスだなんて!私休暇が始まるまでにもっとやりたい事があったのに!」

風間くん「僕もまだまだ勉強したりないなぁ」

しんのすけ「全く、やるやると言って結局やらないオラの母ちゃんとおんなじですなぁ。」

風間くん「お前の宿題を、僕らが見てやってるから、自分の時間が減ってるんだろ!」

ハーマイオニー「まぁまぁ、人に教える事も自分の為になるじゃない。」

しんのすけ「全く教わってやってるオラの身にもなって欲しいゾ」

風間くん「お前なあ!」

しんのすけ「それにしても、明日は何かプレゼント貰えるかな?」

風間くん「僕らは親が日本だし、難しいとおもうな」

しんのすけ「えぇ~ そんなぁ」ガックリ

ロン「それなら僕のを分けてあげるよ。実はママに事情を手紙で伝えといたのさ!」

ハーマイオニー「私の親はマグルの歯科医だから多分シュガーレスのお菓子とかだと思うけど、それで良かったら一緒につまみましょう!」

二人は魔法界で出来た友人の優しさに胸を熱くするのだった。


翌朝 クリスマス

ロン「しんのすけ、風間くん、メリークリスマス!!」

風間くん「メリークリスマス!」

しんのすけ「メリークスリマス!」

ロン「僕の家からは糖蜜ヌガーとあーー お手製のセーターさ。セーターまで君達の分もあるや・・・」

風間くん「ありがたく着させてもらうよ」スポッ

しんのすけ「サトーココノカドーのより着心地がいいゾ」スポッ

ロン「ママは人様の分も作るとなると、余計に力が入るのさ!」

しんのすけ「オラにも何か来てるゾ」

しんのすけが包みを開くと、中からまるで水のような糸で織ったマントが床に滑り落ちた・・・ロンが息を呑む

ロン「これが何か、僕知ってる 『透明マント』だ!」

しんのすけ「透明テント?」

風間くん「これの何処がテントに見えるんだよ!」

ロン「物凄く貴重なものさ! 効果は羽織ってみれば分かるよ」

しんのすけが体にマントを巻きつけると、何と頭を残して体が消えてる

しんのすけ「オラの体・・・無くなっちゃったゾ~~!!!」

風間くん「いや、無くなってはいないだろ・・・こんなもの誰がしんのすけに・・・」

ロン「包み紙の方に手紙がついてるよ。」


『 のはらしんのすけ君へ

  これはワシ・・じゃなくて、・・・私が故・ジェームズ・ポッターから生前に預かったものである。

  おそらく私が持っているより、君の手にある方が有効に使われるじゃろうと思い、送る事にした。

             
                上手につかいなさい                     』


しんのすけ「このジェームズ・ポッターって?」

ロン「例のあの人の最後の被害者となった家族の一員だよ・・・・」

しんのすけ「あぁ、あのヴォルデモートの」 ドサッ

風間くんとロンはベッドから転げ落ちた

風間くん「その名前を軽々しく口にするなよ!」

しんのすけ「お名前なんか怖がるの、とっても変だゾ」

ロン「そりゃあの人の事を君が全然知らないからだよ。全盛期には一体何人の魔法使いが無理やり・・・お辞儀させられたか・・」

風間くんとロンは身震いした

その日の昼食 大広間

クリスマスのご馳走にプレゼントについてのお喋り!みんなが手と口を忙しなく動かしている。

ハーマイオニー「透明マントですって!?」ホイ

風間くん「送り主すら分からないんだ・・・多分老人だと思うけど・・・」ホイ

ハーマイオニー「何か胡散臭いけど、これで今夜のあれが上手く行くわね」ホイッ

しんのすけ「あれって、ハグリッドのドラゴンの事!?」フォイ!

風間くん「こんな所で言うなよ!」

ロン「あれ、今フォイって・・・」

ハーマイオニー「例え聞かれてても、今から計画の中止は無理だわ!」

風間くん「そうだよ。それに聞かれてても大した事は出来ないさ!」

深夜 ハグリッドの小屋

ハグリッド「すまねぇ、お前さん達をこんな事に巻きこんじまって。ここまでしてくれて本当にありがとう」

しんのすけ「どういたまして」

風間くん「どういたしまして・・だろ、じゃあ行こう!」

四人はドラゴンを入れた箱の四隅をそれぞれ持つと、上からハグリッドが透明マントを被せた。
小屋を出た四人は校庭を横切り城に入る。目指すは天文塔だ!

しんのすけ「わっせこらせ、よっこらせ」

風間くん「神輿じゃなんだから黙って運べよ!」

ロン「でも透明なんだし、大丈夫じゃないかな?」

ハーマイオニー「イタッ 足踏まないでよ!」

しんのすけ「ごめん、お詫びに風間くんのを踏んでもいいよ!」

風間くん「どうしてそうなるんだ!!」

そうこうしてる内に四人は目的地に辿りついた。

四人が塔に着いた時には、すでにロンの兄、チャーリーとその同僚が待っていた。

ロン「じゃあ、この怪物の事はよろしく頼むよ」

チャーリー「怪物だって?こんなかわいい生き物は他にいないよ」ウンウン
 
チャーリーの言葉に同僚達も激しく同意する。

ハーマイオニー「この人達もハグリッドと同じ匂いがするわね。」

しんのすけ「そう?オラの父ちゃんよりずっとマシだゾ」クンクン

風間くん「そういう意味じゃない!!」

チャーリー「じゃあ、教師に捕まらずに上手くやれよ。ベッドに帰るまでが夜遊びだからな!」

そういうとドラゴン使い達は飛び去って行った。

四人はドラゴンという、大問題をかたづけた解放感に浸っていた。だからかもしれない。


フィルチ「こんな夜中にダブルデートとは、たのしそうだねぇ一年生。」


四人は塔に透明マントを忘れてしまっていた!

しんのすけ「やっぱりオラと風間くんってそういう風に見えちゃう?//」

風間くん「気色の悪い事いうなよな!」

ハーマイオニー「論理的に考えて私としんのすけが・・//」

ロン「マーリンの髭!!」

フィルチ「冗談なのに、大げさに反応しやがって」

ロン「あんたでも、冗談いうのか・・・」

フィルチ「お前ら、俺をなんだと?」

しんのすけ「ブラジャー追いかけてる変な人」

ハーマイオニー「最低。ちょっと離れて!」

フィルチ「こんな夜中まで働いてるのに・・・もうマクゴナガル先生に任せちまおう。さっさと着いて来い!」

しんのすけ「でもオラ、変な人にはついて行くなって母ちゃんに言われてるし・・・」

風間くん「何かかわいそうだし、着いてってあげようよ。」

一同が変身術の教室に近づくと中からフォイフォイ聞こえてくる・・・

マルフォイ「だからホントですフォイ! ハグリッドと四人がドラゴンを・・」

マクゴナガル「到底信じられません。証拠はあるのですか?」

ギィー

フィルチ「証拠なら今到着しました。先生」

マクゴナガル「一晩に5人も! 前代未聞です!!」

しんのすけ「前代未聞だって//」ワーイ

風間くん「悪い意味でだよ!!」

マクゴナガル「大方ドラゴンという嘘をついて、フォイが釣られてベッドを抜け出し怒られる様子を見て楽しんでいたというところでしょうか・・」

しんのすけ「えぇ、フォイフォイ釣れましたな」

マクゴナガル「もう怒りました!五人には休暇の後、罰則を課します!それにそれぞれ50点減点!」

マルフォイ「5人!?」

ロン「フォイ付け忘れてるよ」

マクゴナガル「勿論あなたもです。ミスターマルフォイ。ベッドを抜け出したのは事実ですから」

それから4人は打ちひしがれて寮に戻った。

風間くん「どうして、わざわざ、フォイを釣ったみたいな事言ったのさ、しんのすけ?」

しんのすけ「こうすれば、ハグリッドとドラゴンの事は完全に隠せるからだゾ」

ロン「おっどろきー、しんのすけってたまに物凄く機転が利くよね・・・」

ハーマイオニー「それに凄く勇敢だわ。」

しんのすけ「それほどでもあるゾ//」

休暇明けのホグワーツに衝撃が走った!
グリフィンドールの点数が200点も減っている! これでスリザリンの7年連続の寮別対抗杯の取得がほぼ確実となった。

スリザリン生「ありがとよ!借りができたぜ!」ワイワイ

しんのすけ「いつ返してくれる? そんなに長くは待てないゾ」

風間くん「皮肉を言われてるんだよ!」

ロン「それにしても今日罰則か・・・」

ハーマイオニー「ハグリッドの小屋に行けって言われたけど、何するのかしら?」

ロン「大方、草むしりとかだろ」

風間くん「危険な事じゃなければいいんだけど・・・」

しんのすけ「風間くんそうやって、余計なフラッグを立てない」

3人「それを言うならフラグだろ!!」

深夜 オンボロ小屋

ハグリッド「すまねえ 俺を庇ったばっかりに・・・減らされるべきは俺の給料なんだ・・・」

しんのすけ「給料貰ってたのか! オラこってり奴隷だと思ってたゾ」

風間くん「それを言うならてっきりだろ! しかもなんて事言うんだ!」

ハグリッド「いんや、構わねぇ。今、俺が働いていられるのはおまえさん達のおかげだ・・・」

ロン「それで? 何やるの? 草むしり?」

ハグリッド「森でユニコーンの死体を探して貰う」

ハーマイオニー「森って禁じられた森?」


マルフォイ「そんなの危険すぎるフォイ!」ガタッ

5人「あ、居たんだ・・・」


ハグリッド「そんじゃチーム分けだ。しんのすけとトオル、ハーマイオニーとロンと俺、そしてフォイフォイとファング。異論ねえか?」

マルフォイ「こんなの酷いフォイ!」

ハグリッド「他のみんなは?」

4人「これでいい!」

ハグリッド「すまねえな、マルフォイ。これが多数決の原理っちゅう奴だ」

森に入る前にハグリッドは重苦しく口を開いた。

ハグリッド「ユニコーンの血って何に使うか知っちょるか?」

風間くん「たしか死の間際でも命を永らえる事が出来るって・・・」

ハグリッド「良く勉強しちょるな。だがその永らえた命っていうのは呪われた命だ。当然だ・・・純粋な生き物を自分の為に[ピーーー]んだからな」

ハグリッド「そして、そうまでして生きながらえたい邪悪な意思を持った奴がこの森には居るっちゅうことだ」

ハグリッド「しんのすけ、風間くん、ロン、ハーマイオニー、ファング・・・くれぐれも用心してくれ。」

マルフォイ「僕は犬以下かフォイ!」

こうして6人と一匹は三方向に別れ森に入った

しんのすけ「か・ざ・ま君。なんだかドキドキするね」

風間くん「ドキドキはするけど多分お前と違う種類のだと思う。」

フォーイ

マルフォイ「待ってくれフォイ。犬とだけってやっぱり怖いフォイ!」

風間くん「だからって着いて来たらユニコーンが見つけられないじゃないか」

しんのすけ「ま、いいんじゃない・・・だってもう見つけたし」

ごくっごく しんのすけが指差した方には美しい白い馬とかがみ込んでその血を啜る黒い影があった!

マルフォイ「フォーイ!!!」パニックに陥ったマルフォイは風間くんの手をつかんで一目散に逃げ出した。

風間くん「離せよ!しんのすけがまだ・・・」

黒い影が地面を滑るようにしんのすけに近づいてくる。思わずしんのすけも後ずさる。そのとき!

パカッ パカッ 

突如現れた馬が蹄で影を蹴散らした。影はたまらず森の奥へと逃げていく。

フィレンツェ「大丈夫かい?」馬と思ったそれは、半人半馬のケンタウルスだった。

しんのすけ「お手数わりました。オラ野原しんのすけ。どうもありがとう」

フィレンツェ「ここは今、学生が来るにはあまりに危険だ。森を出るまで送っていこう」

しんのすけ「さっきのあれは何だったの?」

フィレンツェ「君は10年前に姿を消した闇の魔法使いを知ってるかい?」

しんのすけ「え~っと誰だっけ?」 ズコーッ

フィレンツェ「まぁ、その魔法使いの成れの果てとでも、言っておこうか・・・あれはハグリッド、もう安心だ」
 
ハグリッド「フィレンツェ! しんのすけを助けてくれたのか!恩に着る」

フィレンツェ「服を着る習慣のないケンタウルスはその表現は好まない。裸が一番だ」

しんのすけ「それはオラも同感ですな」

そうしてフィレンツェは去っていった。

ハグリッド「全くケンタウルスっちゅうのは、気難しくてかなわん!ど偉く賢いのは確かだがな」

ハグリッド「他に奴はなんか言うちょったか? ケンタウルスもお前さんみたいな子供には心を開く事があるでな。」

しんのすけ「10年前の闇の魔法使いがなんとかかんとかって」

ハグリッド「こうしちゃ居られん。大切な賢者の石が危ない!」

ハグリッドは巨体を揺らしながら城に駆け出していった。

その後談話室

ハーマイオニー「それで何があったの?」

しんのすけ「フィレンツェっていうケンタウルスに助けて貰ったんだゾ。何か10年前の闇の魔法使いがどうとか」

ロン「それって・・・『例の・・・」ゴクリ

風間くん「それでハグリッドはどうしてあんなに慌てて城に行ったのさ?」

しんのすけ「かんじゃの意思が危ないって言ってたゾ」

ハーマイオニー「インフォームド・コンセントね。両親も大きな手術の前に患者に説明してるわ」

風間くん「でもそれとハグリッドって何か関係ある?」

ロン「分からないけど、たぶん闇の魔術が関係してるんだろうな・・・」

翌日 朝食時

ダンブルドア「生徒諸君、ワシの自叙伝『アルバス・ダンブルドアその生涯と探求』を図書室に入荷されたから是非読むのじゃぞ!」

ハーマイオニー「これって学校の経費で購入してるのよね?」

しんのすけ「そして、印税は校長に、ん~やりますなぁ」

風間くん「でも僕、興味あるよ」

ロン「食べ終わったら見に行こうか!」


図書室

ハーマイオニー「一番目立つところに、こんなにおいてあるじゃない。」ペラペラ

風間くん「ちょっと前のページ!」ペラッ

ロン「フラメルだ!」

しんのすけ「カラメル?」

風間くん「まだ間違えてたのかよ!」

ハーマイオニー「読むわよ・・・『ワシとマブ達のニコラス・フラメルは賢者の石の生成に成功した。』」

風間くん「賢者の石・・・患者の意思・・・アーッ」

ロン「マーリンの髭!!」

しんのすけ「マーリンのちょび髭!」

ハーマイオニー「つまりこういう事だわ。あの扉に隠されているものは賢者の石で、」

風間くん「その石で復活しようとしてるのが・・・例の・・」ゴクリ

しんのすけ「ヴォルデモート!?」

静かに本を読んでいた生徒達は皆、椅子からひっくり返った!



変身術の教室
マクゴナガル先生が期末試験の答案を採点している

マクゴナガル「ミスター風間とミス・グレンジャーは満点ですね。次はしんのすけの答案ですね・・・」

そのとき4人が教室に雪崩れ込んできた!

マクゴナガル「ノックもしないであなた達、何事ですか!」

ロン「すいません、先生。でも如何してもダンブルドア先生と話がしたくて・・・」

ハーマイオニー「賢者の石が狙われてるんです!」

風間くん「例のあの・・」


しんのすけ「ヴォルデモートに!!」

マクゴナガル先生は飛び上がって、インクを答案用紙の上にひっくり返した!

マクゴナガル「しんのすけ!! その名前を言うんじゃありません!」

マクゴナガル「それにダンブルドア先生なら、今朝魔法大臣に呼ばれて出て行きました。」

ハーマイオニー「そんな・・・」

マクゴナガル「あと、あなた達が石の事を何処で知ったかしりませんが・・・万全の守りですので、心配しなくて結構。」

しんのすけ「結構、結構、コケコッコー!」

4人は口々に抗議の声を上げたが、テストの採点を理由に部屋から閉め出されてしまった。

マクゴナガル「しんのすけの答案はもう読めませんね・・・仕方ない。満点にしときますか。」

その後 談話室

風間くん「マクゴナガル先生は、ああ言ってたけど・・・」

ハーマイオニー「ダンブルドア先生がいらっしゃらないなんて・・・」

ロン「石を奪うには、絶好のチャンスだ!」

しんのすけ「『絶交』なんて言っちゃダメだゾ! 放送禁止用語だゾ!」

風間くん「今、真剣に話し合ってるんだから茶化すなよ!」

しんのすけ「話し合う事なんて、無いゾ! オラたちで石をお守りするゾ!」

ロン「もちのロンでね!」

ハーマイオニー「決まりね!今夜 またあそこに行きましょう。」

3人「ブ・ラジャー!!」オー

夜まで心身を休める為、寝室に3人が行くとしんのすけのベッドの上に透明マントがおいてあった。

しんのすけ「あー、オラ、こってり忘れてたゾ。」

風間くん「書置きがある!」

『もうすこし大切に扱って欲しいんじゃがのう・・・・』



そして・・・時は来た! 四人が談話室で落ち合う。

ハーマイオニー「そういえば、マントの事はすっかり忘れてたわね。」

ロン「父親の形見とかだったら、絶対忘れないのにね!」

???「こんな夜中にまた抜け出すの? 僕、 行かせないぞ!!」

しんのすけ「え~っと、誰だっけ?」

風間くん「ネビルだよ。お前ルームメイトも覚えてないのかよ・・・」

しんのすけ「ネビル、ネビル・・・思い出したゾ」フォイ

ネビル「!!・・・・僕の思い出し玉! 君が持っててくれたのか!」

ネビル「あれ・・・僕、何か忘れてるみたいだ・・・」

こうしてネビルが思い出し玉に夢中になってる隙に、4人は寮を抜け出したのだった。


そして4人は、あの部屋の前に到着した

風間くん「たしか、アロホモーラ!」しかし・・・何も起こらない

ロン「次は僕が! アロホモーラ!」しかし、錠が開いた音はしない・・・

ハーマイオニー「杖の振り方がなってないのよ! いい、こうするの。アロホモーラ」ビューンフォイ 今度も、何も起こらない

しんのすけ「もともと、この扉開いてるゾ」ガチャ

風間くん「それを早く言えよ!」

ロン「先入観って怖いね。」

ハーマイオニー「私達が来る前に、開いてたって事は・・・」

しんのすけ「もう、中でパーティーが始まってるって事だゾ!」

風間くん「どうして、そうなる!!」

中に入ると三頭犬のフラッフィーは眠っていた 

風間くん「この怪物が眠っていてくれて、助かったよ」

パチリ! 悪口に敏感なフラッフィーは目を覚ました。

しんのすけ「オラはそんなの偏見だと思うゾ。ほら、お手!」

フラッフィーは差し出された手に優しく、自らの重ねた。

3人に衝撃が走る!

ハーマイオニー「今まで、怪物扱いしてごめんなさい!」

しんのすけ「見た目で人を判断しちゃいけないゾ」

ロン「この場合、人では無いけどね・・・」

すっかり気を良くしたフラッフィーは、すんなり4人を通してくれたのだった。

そして、四人は仕掛け扉から一斉に飛び降りるのだった・・・

グチャッ 四人が落ちた先は、ヌメヌメした黒光りする触手の上だった。

ロン「意外に軟着陸だったね!」

しんのすけ「クッションを用意おいてくれるなんて、気が利きますなぁ//」

ハーマイオニー「そんな呑気なことを言ってる場合じゃないわ!!」

風間くん「こいつは、スプラウト先生の悪魔の罠だ!」

風間くん「いいか、こいつはこうやってじっとしてると・・・」ズリュッ

風間くんは触手に飲み込まれ見えなくなった。

しんのすけ「風間く~ん! お助けしなきゃ」

しんのすけは絡みつく触手をかわしながら、潜っていった。

しんのすけ「お! 風間くん無事だったの?」

風間くん「あれ?残りの二人はちゃんとじっとしてないのか?」

しんのすけ「風間くん、説明が中途半端なとこで消えちゃったから、ロンは必死に抵抗してたゾ」

風間くん「こうしちゃ、居られない。何か手を考えないと。」

一方上では・・・

ロン「はなせこのっ・・・はなせったら!」

ハーマイオニー「嫌だ、この触手どこ触って! ・・・っく・・はぁ」

風間くん「そうだ!この呪文なら・・・ルーマス・ソレム!」ピカッ!

しんのすけ「おお~!室内なのに、お日様が出たゾ」

風間くん「悪魔の罠の弱点さ!」

ドサッ

落ちてきた二人は息も絶え絶えという様子だった。

ロン「おかげで・・・助かったよ」ゼイゼイ

しんのすけ「何か、初めて魔法使いらしい活躍したね!」

風間くん「うるさいやい//」


辛くも悪魔の罠を逃れた四人が、次に入った部屋には無数の鳥が飛んでいた

パタ パタ 

しんのすけ「あの鳥、とりじゃなくて羽の生えてるカギだゾ!」

風間くん「良くお前あんな速くてちいさいものが見えるな・・・」

ロン「何たって世紀のシーカーだからね!」

ハーマイオニー「分かったわ!そこにある箒でカギを捕まえればいいんだわ!」

しんのすけ「じゃ、だれが箒にのる?」

3人「お前だよ!!!」

しんのすけ「やれやれ・・・」

ため息をつきながらしんのすけが箒を掴むと、鍵鳥が一斉に襲い掛かる!

しんのすけ「鬼ごっこなら、オラ負けないゾ」ホッホーイ

風間くん「お前は逃げる方じゃなくて、捕まえるほうだぞ!!」

ハーマイオニー「多分本物のカギは一回捕まえられて形が変わってるはずよ!」

しんのすけ「見つけたゾ!」

ロン「さっすがー!」

しんのすけは鍵を目にもとまらぬ速さで捕まえた・・・が、直後手放してしまった

風間くん「なんで手放すんだよ!!!」

しんのすけ「だって先に誰かが通ったなら、もう鍵は開いてると思って・・・」

ハーマイオニー「そういう事は、先に言いなさいよ!」

ガチャ

ロン「ほんとに開いてたよ・・・マーリンの髭!!」




次の部屋には、白と黒の石像がそれぞれ16個あった。

風間くん「これは、先に進むには、チェスで勝たなきゃいけないみたい。」

ロン「チェスなら得意さ!僕に任せてよ!」

しんのすけ「ロンにも得意な事ってあったんだね・・・」

ハーマイオニー「ホグワーツ入学して以来の衝撃だわ・・・」

ロン「僕をなんだと思ってるんだよ!」

風間くん「まぁまぁ 落ち着いて。」

ロン「これは、駒と僕が入れ替わらなきゃいけないみたい。しんのすけはキングに、ハーマイオニーは左のルーク」

ロン「風間くんは右のビショップ、僕はナイトだ」

ロン「ポーンよ eの4へ!」ズーッ

石像はロンの指示通りに移動した。ゲームが進み始める。

風間くん「もし駒が取られたらどうなるのかな?」

ロン「今からそれが分かるよ。ポーンよdの6へ!」ガッシャーーン

こちらのポーンが白のポーンを叩き壊した!

しんのすけ「おおーー!」パチパチ

ロン「見ての通りさ、・・・大丈夫、君達は、取らせないよ。」

ゲームは一進一退を繰り返す。しばらくして、ロンは長考しながらうんうん呻り始めた

しんのすけ「ロン? おトイレなら早く行った方がいいゾ。」

風間くん「考えてるに決まってるだろ!」

ロン「やっぱりこれしか・・・僕がチェックをかけて、クイーンをつり出して風間くんがチェックメイトをかける!」

ハーマイオニー「ダメよ! 粉々にされた駒をみたでしょ! 死んじゃうわ!」

風間くん「そうだよ! 考え直してよ!」

ロン「黙ってくれ!」

覚悟を決めた漢の気迫に、二人は押し黙る。

ロン「僕には分かる、きっとあの人を止められるのは、僕でもトオルでもハーマイオニーでもない。しんのすけ、君なんだ!」

ロン「約束してくれ、しんのすけ・・・絶対あの人を、止めるって!」

しんのすけ「男と男のお約束だゾ!」

ロン「ナイトよfの6へ!」

クイーンの持つメイスがロンに襲い掛かる!ロンの身体は盤外に投げ出され、動かなくなった。

しんのすけ「ローン!」ダッ

風間くん「動くなしんのすけ! ゲームはまだ終わってないんだ。」

風間くんがキングの斜め前に立ち宣告する。『チェックメイト!』ガシャーン!
キングは敗北の証に持っていた剣を投げ出した。3人は一斉にロンに駆け寄る。

ハーマイオニー「しっかりして!」

しんのすけ「ロン、死んじゃいやだゾ!!」

風間くん「・・・大丈夫、脈はあるよ。」

しんのすけ「今は恋愛の話をしてる場合じゃないゾ!」

風間くん「その脈じゃなーーい!! でも誰かが応急処置しないと・・・」

しんのすけ「じゃ、風間くんよろしく頼むゾ!」

ハーマイオニー「言いだしっぺだもんね。」

風間くん「分かったよ。・・・しんのすけ最後にこれだけは言っておく。」

風間くん「僕もお前なら、あの人に勝てるって信じてる。そんな気がする。」

しんのすけは短く頷くとハーマイオニーと先に向かった・・・



二人が次の部屋の中ほどまで進むと、前後の出入り口をパッと燃え上がった火が覆った

しんのすけ「閉じ込められちゃったゾ!」

ハーマイオニー「多分何か方法がある筈だわ。きっとあれよ。」

ハーマイオニーは7つの瓶とそれに添えられた羊皮紙を指差した!

しんのすけ「何か分かった?」

ハーマイオニー「簡単な論理パズルよ!」

ハーマイオニー「前進するなら左から3つ目の、後退するなら右端のを飲めばいいわ!」

しんのすけ「どっちもちょびっとしかないゾ」

しんのすけ「オラが先に進む方を飲むゾ!ハーマイオニーは戻って二人を頼むゾ」

次の瞬間、ハーマイオニーはしんのすけに抱きついた!

しんのすけ「どうしたの!?」

ハーマイオニー「しんのすけあなたってとっても偉大な魔法使いよ!」

しんのすけ「オラなんて全然大した事無いゾ!いつも宿題写させてもらってるし・・・」

ハーマイオニー「フフッ そういう事じゃないわ。魔法の呪文よりも人を笑わせる事の方がずっと難しくて、価値があるわ。」

ハーマイオニー「しんのすけ。どうか無事で・・・」

二人は瓶の中身を飲み干し、二手に分かれた。

しんのすけ「な~んか、しつこいお味。」
 

しんのすけが先に進むと、そこに居たのはクィレル先生だった。

クィレル「ここまで来てダンブルドアはこんな物を・・・この鏡は一体どう使えば良い?」

しんのすけ「オラのジャニーズ顔を確認すればいいと思うゾ!」

クィレル?「丁度良い、その子を使え!」 

しんのすけ「先生、今のって腹話術? 中々の芸達者ですなぁ」

クィレル「ミスター野原。我々は忙しい、こっちにきて、この鏡を見たまえ」

しんのすけ「こんなただの鏡にかまけてる暇、オラには無いゾ、今、賢者の石をお守りしてる最中なんだゾ!」

クィレル?「いいからさっさと来い、小僧!」

しんのすけ「先生いつもと違って変だゾ。まぁいつもちょっと変だけど・・・仕方ないですなぁ」

しんのすけが鏡を見つめると鏡の中のしんのすけがポケットから血のような赤い石を取り出した。
鏡の中のしんのすけがウインクをして、石をポケットに戻す。すると・・・・

しんのすけ「ポッケが急に重くなったゾ。なんだろ」ヒョイ

しんのすけ「ほうほう。これが賢者の石という奴ですか。」

クィレル?「さあ、小僧を捕まえろ!」

パチン クィレルが指を鳴らすと、空中に現れた縄がしんのすけの身体に絡みついた。

しんのすけ「忍法!縄抜けの術!」シュルリ
 
しかし、しんのすけは易々と縄から逃れる!

クィレル?「もういい。俺様が直に話す」

クィレル「ですが、ご主人様。あなたは弱っておいでです。」

クィレル?「この為の力ならある・・・」

しんのすけ「一人芝居うまいもんですなぁ」パチパチ

クィレルはしんのすけには構わずターバンを脱ぎはじめる。そして現れたのは・・・

しんのすけ「先生の頭をルームシェアしてるゾ・・・お前がヴォルデモートだな。」 

ヴォルデモート「俺様の名前を口に出来るとは、勇敢な子だ。」

ヴォルデモート「見ろ!この命の成れの果てを!  こうして誰かに寄生せねば生きられぬ姿を!」 

ヴォルデモート「だがそれも今日までだ。お前の持つその石があれば、我等の望みも思うがまま!」

ヴォルデモート「俺様と手を結べば、水着の美女だって、幾らでも支配出来る!さぁ石をよこせ!」

しんのすけ「オラは自由なおねいさんが好きなんだゾ! 石は渡さないゾ!」

ヴォルデモート「殺せ!」

出口へと向かい走るしんのすけをクィレルは容易く捕まえる

しんのすけ「息が・・・」

ヴォルデモート「さぁ、呪いでやってしまえ!」

しんのすけは首を押さえる手を払おうと必死にもがく。

するとクィレルが苦悶の叫びをあげた!

クィレル「ご主人様!! こいつ触れていられません! 私の手が・・・手が・・・」ジューッ

脳に酸素を取り込むと、しんのすけは一気に攻勢に転じる!

しんのすけ「オラに触れないならこれでも食らえ! ケツだけボンバー!!」

丸出しにした尻をクィレルの顔面に押し付ける!今度はヴォルデモートも苦痛に悶える!

「ぬあぁぁああああ!!!」

クィレル「私の身体が崩れて・・・ああ。。」ボロボロ

ヴォルデモート「もうこの身体には、留まれん。この恨みは・・・」

クィレルの身体は崩れ去り、宿主を失ったヴォルデモートも逃げ出した。

それを見届けると、しんのすけの意識もまた闇に包まれるのであった・・・・

3日後 医務室

しんのすけが目を覚ますと白い毛むくじゃらの顔がしんのすけを覗きこんでいた!

しんのすけ「ギャー! オラを食べないでーー!」

ダンブルドア「寝ぼけておるね。君は確かにかわいくておいしそうじゃが、食べたりなどせんよ」

しんのすけ「組長先生! 3人は大丈夫!?」

ダンブルドア「君を除けば、一番重症だったロナルド・ウィーズリーも昨日退院したし、安心するがよかろうて。」

ダンブルドア「しんのすけや、良く石を守ってくれた。しかしワシはその所為で君が危うく、切れ痔になってしまうと肝を冷やしたわい。」

しんのすけ「それで、オラのオシリは?大丈夫なの?」

ダンブルドア「健康そのものじゃよ。」

しんのすけ「ねぇ、どうしてアイツはオラに触れなかったの?」

ダンブルドア「分からんかね?」

しんのすけ「うん、こってり!」

ダンブルドア「それを言うなら、さっぱり! じゃろうて」クスクス

ダンブルドア「それでクィレルが君にふれられなかった訳じゃが・・・それには先ずあの大きな鏡の事を思い出さねばのう。」

しんのすけ「ああ、オラの美貌を確認するにはもってこいでしたな!」

ダンブルドア「実は、あの鏡はその人の欲望を映す鏡なんじゃ。じゃが君はあの鏡に今ある自分自身以上をみなんだ。」

ダンブルドア「際立って無欲で純粋な心じゃ。それに比べヴォルデモートは権力欲、生存欲そういった願望の塊じゃ。」

ダンブルドア「通常そういった穢れた魂の持ち主は、君みたいな完全無欠の魂に近づくことが出来んのじゃ。」

しんのすけ「う~む、さっぱり分かりませんな!」

ダンブルドア「時がくれば、分かるじゃろうて。それに理由はもう一つある。こっちの方がもっと大切じゃ・・・」

しんのすけ「難しい話で飽きてきたけど、一応聞いてあげるゾ」

ダンブルドア「ありがとう。それはな・・・愛じゃよ。」

しんのすけ「あいちゃん?」

ダンブルドア「いいや、君の友人の酢乙女あい君の事ではない。分かりにくければ絆と言い換えても問題ないじゃろう。」

ダンブルドア「君はこの11年間、家族の愛情を一身に受け育ってきた。」

ダンブルドア「それだけではなく、君もそれを露にする事は少なくても強く家族を思ってきた。」

ダンブルドア「その強い絆が与えた加護が、ヴォルデモートの邪悪な力を打ち破ったのじゃ。」zzz

ダンブルドア「難しい話で寝てしもうたの。」

ダンブルドア「まぁワシの話を聞くよりも学年末のパーティーの為、体力を温存する方が大事じゃの・・・」

しんのすけが大広間に入ると3人が駆け寄ってきた!

風間くん「しんのすけ!大丈夫だったか?」

ロン「君ならやってくれると信じてたよ!」

ハーマイオニー「とっても、心配したんだから・・・」ウルウル

しんのすけ「みんな大げさだなぁ///」

風間くん「何だよ! 嬉しいくせに!」

パーティーが始まる前にしんのすけは事のあらましを3人に話した。

クィレル先生の腹話術の事、クィレル先生の頭をヴォルデモートがルームシェアしていた事、

正確性には欠けるしんのすけの話も、ここまで苦楽を共にした3人には、なんとか理解できた。


カンカン ハイちゅーもく!

ダンブルドア「では、パーティーの前に今年の寮別対抗杯の優勝を表彰せねばの!」

ダンブルドア「現在の点数は、4位グリフィンドール312点  3位ハッフルパフ333点  2位レイブンクロー417点  そして、1位スリザリン472点」

スリザリンのテーブルから歓声があがる。

ダンブルドア「よしよし、スリザリン。よう頑張った。しかし最近の出来事も統計に含めねばのう!」

大広間にどよめきが走る!

ダンブルドア「まずは、風間トオル。豊富な知識で、仲間を触手責めから救った事に40点!」

グリフィンドール生 パチパチ ショクシュゼメ? 

ダンブルドア「次に、ロナウド・ウィーズリー。自己犠牲と見事な信頼関係に40点!」

フレッド・ジョージ「こいつは、ほんとに鼻が高いね!」

ダンブルドア「そして、ハーマイオニー・グレンジャー。炎に囲まれながらも、冷静な思考を失わなかった事に40点!」

グリフィンドール 2位マデキタゾー

ダンブルドア「最後に野原しんのすけ。その完璧な精神力と勇気に脱帽じゃ!40点!」

ハーマイオニー「スリザリンと並んだわ!」

ダンブルドアが後1点余計に、しんのすけにくれたらよかったのに・・・

ダンブルドア「おおっと忘れるところじゃった。駆け込みなのは加点だけで無く、減点もある。」

ざわ・・ざわ・・

ダンブルドア「ミスターマルフォイ。校内にフォイを蔓延させた事で10点減点!」フォォォイ!?

グリフィンドール生 優勝だー!! ワー キャー

この夜はしんのすけ達にとって忘れられない夜になった。別の意味でマルフォイにとっても・・・

バキッ ドコッ

それからの時間はあっという間に流れた。

四人で爆発スナップをしたり、試験の結果・・・しんのすけの変身術が100点だった事に驚いたり・・・

そして、ホグワーツ特急に乗って帰る日がやってきた。

ハグリッド「しんのすけ、これだけは覚えとけ。学校の外で魔法は使っちゃいけねぇ。」

しんのすけ「忘れるまで覚えておこう。」

シュッポー

汽車が動きだすと、ハグリッドの巨大な姿もみるみる小さくなっていった・・・

風間くん「あっと言う間だったね・・・」

ハーマイオニー「早く2年の勉強がしたいわ・・・」

ロン「しんのすけ、さっきから黙ってどうしたのさ?」

しんのすけ「この一年でオラ大分変わっちゃったから、母ちゃん達が気づいてくれるか心配で・・・」

3人(・・・・そうかな?・・・)

駅に着くと一年振りなのに、見慣れた3人の姿があった。

しんのすけ「おかえり!」

ひろし「それを言うなら・・・」

みさえ「ただいまでしょ!」

ひまわり「お兄ちゃんったら相変わらず//」

ひろし&みさえ&ひまわり「おかえり!しんのすけ!(お兄ちゃん!)」

しんのすけ「ホグワーツからただいま!だゾ!」

第一部  完


初めてSSかくので句読点とか、読みづらくないかな?とか不安に思いながらではありましたが楽しく書けました!

第二部も近い内に書き始めますので、よろしければお付き合いください 主

二部っていうか秘密の部屋相当の部分ですね・・

そして決戦の朝

風間くん「調子はどうだ?しんのすけ?」

しんのすけ「お魚が良くとれますな。」

風間くん「その銚子じゃなーい!」

ハーマイオニー「前みたいに隈が出来たりはしてないわね!」

ロン「期待してるよ。持ちのロンで!」

しんのすけ「ま! 泥舟に乗ったつもりでいたまえ!」

3人「それをいうなら大船に  だろ!」

ごめん 板間違えた

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