しんのすけ「ギアスを手に入れたゾ」 (307)

駄文失礼します。ギアスとクレヨンしんちゃんのクロスです、時系列とか結構ゴチャゴチャです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1469969464

-----野原家(春日部租界)

しんのすけ「あは~あはあは~///」

ひろし「おいみさえ、しんのすけの奴どうしちまったんだ?」

みさえ「帰ってきてからずっとああなのよ!何してきたのって聞いてもずっとこんな感じ」

ひろし「おいしんのすけ、何か良い事でもあったのか?」

しんのすけ「あは~あはあは~///」

みさえ「ね?」

ひろし「はぁ~、駄目だこりゃ。何でもいいから、早くご飯食べちゃえよ」

ひまわり「ターッ」

みさえ「変なお兄ちゃんでちゅね~」

しんのすけ「(はぁ・・・あのお姉さん、凄く綺麗だったなぁ・・・また会えるかなぁ)」


  『続いて黒の騎士団に関するニュースです』


みさえ「嫌ねぇ、黒の騎士団って。物騒で」

ひろし「そうか?日本人の希望の星って感じがして格好良いじゃねーか!なぁしんのすけ、お前もそう思うよな?」

しんのすけ「ん?オラ、ゼロよりアクション仮面の方が好き」

ひろし「ははは、仮面繋がりかぁ」

みさえ「被ってる仮面のセンスはどっちも微妙よねぇ」

ひろし「あー、ゼロでも何でもいいから早いとこブリタニアを何とかしてくれないかなぁこんな虐げられた生活もうウンザリだぜ」

みさえ「無理よ無理。ただのテロリストに国が倒せるわけないじゃない期待するだけ無駄よ」

ひろし「はぁ~・・・・だよなぁ」

しんのすけ「大丈夫だよ、ゼロが負けてもアクション仮面やカンタムロボがブリタニアをやっつけてくれるよ!」

ひろし「ははは、そうだと良いなぁ」

みさえ「本当、いつまで続くのかしらねぇ、この植民地支配・・・」

ひまわり「ターッ!」

ひろし「しんのすけやひまわりが大人になる頃までに独立できてればいいけどなぁ」

みさえ「難しいわよねぇ・・・」

-----アッシュフォード学園(クラブハウス)


C.C「・・・・・頭が痛いぞルルーシュ、薬を買って来い」

ルルーシュ「断る!」

C.C「共犯者たる私が二日酔いに苦しんでいるというのになんて薄情な男だ、これだから童貞は・・・」

ルルーシュ「二日酔いだからだ!何時まで飲んでたのか知らんがどれだけ飲めばあれだけ酔えるんだか」

C.C「昨日の私はそんなに酷かったのか?正直こっちに帰ってきた時の記憶が無い」

ルルーシュ「だろうな、完全に酔いつぶれていたからな。玉城と南に支えられようやく歩行できるレベルだったぞ。まるで囚われた宇宙人のようだった」

C.C「そうだ、そういえば昨日はあいつらと飲んでいたんだったな」

ルルーシュ「酔い潰れたお前をアジトからここまで運ぶのが一番大変だった・・・」

C.C「私の身体にイタズラしてないだろうな?」

ルルーシュ「するか!!だいたい、何故飲みになど行った?玉城や南となど普段なら絶対につるまないだろうに」

C.C「私もたまには息抜きくらいしたいという事だ」

ルルーシュ「抜きすぎだ・・・いいか、もう二度とあんなになるまで飲むなよ?」

C.C「何だ、私の身体を心配してくれてるのか?」

ルルーシュ「誰がお前の身体など心配するか。いいか、お前は軍に追われてる立場だという事を忘れるな?あんな状態で毎晩歩き回っていたら、いつ捕まってもおかしくない。俺が心配しているのはそこだ」

C.C「心配しなくても、万が一軍に捕まったとしてもお前や黒の騎士団に関する事は何も喋らん、安心しろ」

ルルーシュ「フン、どうだか・・・それより、物資の搬送は上手くいったんだろうな?」

C.C「あぁ、春日部ゲットーだったか?ちゃんと届けたぞ。連中かなり喜んでいたな」

ルルーシュ「だろうな。あそこのテログループはコーネリアの部隊の度重なる攻撃を受けて最早風前の灯と言っていい状態だ。
そんな中で日本人の希望たる黒の騎士団から物資の支援。しかもナイトメアだ、喜んで当然だろう」

C.C「分からんな、何故そんな連中に貴重なナイトメアを流したんだ?」

ルルーシュ「コーネリアのナイトメア部隊の詳しいデータが欲しくてな。そういったデータを得るには実際に戦闘している所を見るのが一番だ」

C.C「なるほど、つまりあの連中を戦わせようという事か?」

ルルーシュ「あぁ。連中、最近は逃げる事ばかり考えていたようだったからな。逃げられてはデータが取れない、だからナイトメアを与えてやったんだ」

ルルーシュ「疲弊しきっていた中黒の騎士団による支援でナイトメアを得る。精神的に大分救われただろう。
気持ちが大きくなり、無謀にもコーネリアに挑んでいく連中がの姿が目に浮かぶ。良いデータが取れそうだ」

C.C「フン、鬼め」

ルルーシュ「利用できる者は利用させてもらうさ。なりふりかまってられないからな」

C.C「しかし春日部ゲットーでの戦闘となると、あの辺の飲み屋街は全滅してしまうかもしれんな、安くて旨いからこれから通い詰めようと思っていたのだが・・・」

ルルーシュ「ゲットーで飲んでたのか?」

C.C「ブリタニア軍のいる租界よりはマシだろ?」

ルルーシュ「それはまぁ・・・そうだが」

C.C「なかなか良い街だったぞ春日部という所は、子供も元気だしな・・・・ん?子供・・・」

ルルーシュ「何だ?子供がどうした?」

C.C「・・・・・・・・・・・・ルルーシュ、私は今とんでもない事を思い出してしまったようだ」

ルルーシュ「どうせロクな事じゃないんだろうが、言ってみろ」

C.C「昨日、酔った勢いでギアスの契約をしてしまったかもしれん・・・」

ルルーシュ「何だと!?誰とだ!?」

C.C「誰だったかな・・・なんせかなり酔っていたからな、思いだせん」

ルルーシュ「男か女か、これくらいは思い出せるだろう」

C.C「確か男だ」

ルルーシュ「男か・・・一応どういう思想を持った者なのか調べておく必要があるな。ギアスをどのように使う人間なのか、理解しておけば対策もとれやすい」

C.C「お前のような人間でなければいいがな」

ルルーシュ「フン、俺のような人間がこの世に二人と存在してるわけないだろ。それより、お前はできるだけ昨日の事を思い出すよう努力しろ!今現在ではその男に関する情報が少なすぎる」

C.C「あぁ、努力するよ」




---------黒の騎士団(アジト)


玉城「あぁ!?昨日C.Cが話してた男!?」

ゼロ「そうだ、覚えてないか?」

玉城「いや~・・・俺も酔ってたしなぁ」

南「俺は覚えてるぞ、確かしんのすけとかいう子供とずっと遊んでたな」

ゼロ「しんのすけ?」

荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」 
↓ 
信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか? 
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ 
いちいちターキー肉って言うのか? 
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」 
↓ 
鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。 
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋 
↓ 
信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw 
んな明確な区別はねえよご苦労様。 
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」 
↓ 
>>1「 ターキー話についてはただ一言 
どーーでもいいよ」 
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです 
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ! 
ハート「チェイス、そこの鰹節をとってくれ」
ハート「チェイス、そこの鰹節をとってくれ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469662754/)


余談
7 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2016/07/28(木) 09:06:48.44 ID:10oBco2yO
ターキー肉チーッスwwwwww
まーたs速に迷惑かけに来たかwwwwwwwww

9 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2016/07/28(木) 09:12:33.84 ID:LxY8QrPAO
>>7
はいNG設定


この速さである
相変わらずターキー肉くん=>>1という事を隠す気も無い模様

31 ◆xmciGR96ca4q sage saga 2016/07/28(木) 12:50:19.79 ID:g6WSU+sH0
昨夜寝ぼけてスレ立てミスったんで憂さ晴らしも兼ねて久々のロイミュ飯でした。書き溜め半分残り即興なんで色々アレかもしれませんがアレがアレなんでアレしてください何でもシマリス(熱中症

建てたら荒れると判ってるスレを憂さ晴らしに建てる
つまり>>1は自分の憂さ晴らしにs速を荒らして楽しんでる

うーん、いつも通りのクズ>>1で安心するわー

南「あぁ、小学校低学年くらいの子だったと思う。かなりマセた子供だったな」

ゼロ「(あのピザ女・・・・・)」




---------その日の夜(ルルーシュの部屋)


C.C「しんのすけ?」

ルルーシュ「そうだ、覚えてないか?」

C.C「あぁ・・・・思い出したぞ!そうだ、しんのすけだ!私が契約したのは!!」

ルルーシュ「やはりそうか。しかし、お前は何を考えてるんだ?子供と契約するだなんて・・・」

C.C「何を言う、お前だって私から見たら十分子供だ。それに、マオと契約した時だってあいつは子供だったぞ」

ルルーシュ「その結果があの末路だろ!少しは考えて契約するんだな!」

C.C「・・・・まぁ、その点は反省している」

ルルーシュ「全く・・・・まぁ、いろいろ調べる手間が省けたからいいが」

C.C「ん?思想とやらを調査するんじゃなかったのか?」

ルルーシュ「必要ないだろ、ギアスを手に入れたところで、使い方やその範囲も子供の頭じゃ限られる
それに、子供の内から歪んでる人間などいないからな悪用する危険性も少ないし、俺の脅威となる事はまずないだろう」

C.C「確かにそうだな」

ルルーシュ「だがまぁ・・・一応注意を促しておくか」

C.C「ほぅ、随分と優しいんだな」

ルルーシュ「相手が子供だからな。というか、お前は少し反省しろ!酔った勢いとはいえむやみやたらに契約などするな、不幸な人間が増えるだけだぞ」

C.C「こうみえもて私は今物凄く反省しているんだぞ?お前に言われるまでもない」

ルルーシュ「ところで、そのしんのすけとかいう子供のギアスはどういった能力なんだ?契約者たるお前なら分かるんだろう?」

C.C「分かるはずなんだが思いだせん。アルコールの力とは怖いなルルーシュ」

ルルーシュ「はぁ・・・まぁいい、今週末にでも春日部に行く、お前もついて来い」

C.C「分かった」

--------春日部(早朝)


ルルーシュ「野原家、ここだな」

C.C「租界の人間だったとはな。この間はゲットーで会ったから、てっきりゲットーの人間だと思っていたが」

ルルーシュ「名誉ブリタニア人なんだろう、最近では珍しい事じゃない」

C.C「で、この後はどうするんだ?」

ルルーシュ「取り敢えず今日一日対象を観察する。ギアスを自覚して使用しているかどうか見ておく必要があるからな」


「しんのすけ、早くしなさい!!」

「ほほ~~い」


ルルーシュ「まずい、出てくる!隠れるぞ!」


ガチャッ


みさえ「おらおらおらー!!!!」

玄関から出てきたみさえは物凄い勢いでしんのすけを自転車の後部座席に乗せそのまま幼稚園へ出かけていった


ビューーーン


ルルーシュ「・・・・何だ今のは?」

C.C「野原みさえ、しんのすけの母親だ。事前に調べてあるだろ?」

ルルーシュ「いや、それは知っているが・・・」

C.C「後をつけるんだろ?行くぞ」

ルルーシュ「あ、あぁ」




--------双葉幼稚園(昼)


まさお「ただいまぁ」

ネネ「おかえりなさいアナタ!ご飯できてるわよ!」

まさお「いやぁ~、今日も仕事疲れたよぉ」

ネネ「毎日お疲れ様!・・・・あれ?アナタ、何このキスマーク?」

まさお「あっ!!」

ネネ「何が『あっ!』よ!もしかしてまたあの女の所に行ってたんじゃないでしょうね!」

まさお「ち、違うよ!これはその・・・あの」

ネネ「何がどう違うのか言ってみなさいよ!!」

まさお「え、えっと・・・」

ネネ「何も言えないんじゃない!!もう愛想が尽きたわ!離婚よ、離婚!!」

まさお「えぇ!!?」

ネネ「次は法廷で会いましょ!!」

バタンッ

まさお「ま、待ってくれぇ!!」



-------場面変わって裁判所


風間「つまりあなたは、一年間の間に4度浮気をしたという事で間違いないですね?」

まさお「そ、そんなにしてないよ!」

ネネ「嘘おっしゃい!証拠は上がってんのよ!!」

しんのすけ「そうだそうだ、この浮気おにぎり!」

まさお「しんちゃんはボクの弁護士でしょ!ちゃんと弁護してよ!」

しんのすけ「えぇ~、4回も浮気してるような人弁護できないゾ」

まさお「だからそんなにしてないって!」


バンッ  バンッ


ぼーちゃん「静粛に」

風間「裁判長、聞いての通り今回の件は100%旦那であるまさおくんに非があり、ネネちゃんには1%の非もありません!」

まさお「そ、そんな・・・し、しんちゃんも何か言ってよ!」

しんのすけ「裁判長!!」

ぼーちゃん「何ですか?」

しんのすけ「ちょっと御トイレ」

まさお「しんちゃん、真面目にやってよ!!」


バンッ   バンッ

ぼーちゃん「判決を申し渡す!旦那マサオに慰謝料1億万円の支払いを命じる!」

まさお「うわあああああああ!!そんなぁあああああああああ」

ネネ「やったわ!これで離婚後は悠々自適のセレブライフよ!」ウキウキ

まさお「やだあああああああ」

しんのすけ「まぁまぁ、そう落ち込むなよ」ポンポン

まさお「しんちゃんがちゃんと弁護してくれないからじゃないか!」


-----
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-

ルルーシュ「・・・・・・」

C.C「おいルルーシュ、何だあれは?」

ルルーシュ「知らん!少なくともおままごとでない事は確かだろう」

C.C「・・・何というか、最近の子供は進んでるんだな」

ルルーシュ「子供の内からあれでは先が思いやられるな」

C.C「今のところギアスは使用していないようだな」

ルルーシュ「そのようだな。個人的には今のところギアス以上の衝撃を受けているが・・・」

C.C「しかしここはイレヴンだけの幼稚園なのか?ブリタニア人はいないようだが」

ルルーシュ「それはそうだろう。選民意識の高いブリタニア人が自分の子供をナンバーズと同じ場所に預けるわけがない」



園長「はーいみなさーん!もうお昼休みは終わりですよー!そろそろ中に戻りましょう!」

風間「はーーい」

しんのすけ「よっ、組長!今日も怖い顔は健在ですな!」

園長「組長じゃなくて園長です!顔の事はほっといてください!」



C.C「顔が怖いから組長か。なるほど、なかなか良いセンスしてるなあいつ」

ルルーシュ「どういうしつけ方をしたらあんな子供が育つんだ・・・」

C.C「まだ続けるのか?」

ルルーシュ「当たり前だ」

--------しんのすけの家(夕方)


しんのすけ「おっかえりー!!」

みさえ「おかえりじゃなくてただいまでしょ!」

しんのすけ「そうとも言う~」

みさえ「ちゃんと手洗いとうがいしなさいよ!」

しんのすけ「ほ~~~い」


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-

ルルーシュ「幼稚園から帰ってきてから再び友達と公園で遊び今帰宅か」

C.C「いたって普通の五歳児だな」

ルルーシュ「どこがだ!さっき公園でも意味の分からん事をやってただろう!」

C.C「ギアスを使うどころかその兆候すら見られない。もしかすると、あいつは自分が能力者であるという事を自覚できていないのかもしれないな」

ルルーシュ「お前、契約する時何も説明しなかったのか?」

C.C「覚えていない」

ルルーシュ「全く・・・・」

C.C「能力を自覚できていないのであればわざわざ忠告する必要もないんじゃないか?」

ルルーシュ「それはそうだが、その場合自覚していないという確証がほしいところだな」



しんのすけ「ほう、ほう、話が弾んでるようですな!」



ルルーシュ「なっ!?」

C.C「驚いた・・・まるで忍者だな」

しんのすけ「あぁ!!あの時の綺麗なお姉さん!!」

C.C「久しぶりだなしんのすけ」

しんのすけ「あは~オラが恋しくなって会いに来たのかいハニー///」

C.C「フフ、そうだと言ったら?」

しんのすけ「オラとっても幸せな気持ちになる~///」

C.C「正直な奴だな、お前も少しは見習ったらどうだ?」

ルルーシュ「フン」

しんのすけ「ん?この人誰!?も、もしかしてお姉さんの恋人!?」

ルルーシュ「そんなわけ」

C.C「そうだ!」

ルルーシュ「なにっ!?」

しんのすけ「えぇ!!?」

ルルーシュ「おいC.C、お前何を!!」

C.C「こうでも言っておかないと求婚されそうな勢いだからな、私は子供は嫌いではないが恋愛対象としては見れん」ヒソヒソ

しんのすけ「お、お姉さんの浮気者ぉ!!」ダッダッダ

ルルーシュ「あっ、おいちょっと待て!」

しんのすけ「ん?何!?」

ルルーシュ「(あからさまに不機嫌になったなこいつ・・・)お前、C.Cと契約した時の事を覚えているか?」

しんのすけ「しーつー?しーつーって何?」

ルルーシュ「この浮気者の名前だ。どうだ、覚えているか?ギアスの事を」

しんのすけ「んもぉ~、お兄さんさっきから何言ってるのかオラさっぱり分からないぞ、これだからブリタニア人は」ヤレヤレ

ルルーシュ「何だその呆れたような物言いは!C.Cと契約しただろ、覚えてないのか?」

しんのすけ「うん契約したよ」

ルルーシュ「ほぅ、覚えていたか」

しんのすけ「勿論!大人になったらお姉さんがオラと結婚してくれるって言ったんだゾ!」エッヘン

ルルーシュ「・・・・・契約とはまさかその事か?」

しんのすけ「そう、契約の印にほっぺにチューしてくれたのに・・・お姉さんの浮気者ぉ!!」ダッダッダ


バタンッ


C.C「誰が浮気者だ誰が」

ルルーシュ「どうやらあいつは自分がギアス能力者だという事を一切自覚していないようだな、契約の意味も根本から履き違えてるようだし」

C.C「良かったじゃないか、これで心配事の一つが解消されたな」

ルルーシュ「まぁそうだな。能力者の相手はこの間のマオだけで十分だ」


ひろし「あ・・・・・・あのぅ」


ルルーシュ「ん?」

ひろし「あのぉ・・・家に何か用でしょうか・・・」

ルルーシュ「(野原ひろし、しんのすけの父親か)いえ、すいませんこんな所で立ち話をして、C.C、行くぞ!」

C.C「あぁ」


テクテク


ひろし「な、何だったんだあの二人は?それにしても凄い美男美女カップルだったなぁ。どっちもブリタニア人か?」





-------数日後(ルルーシュの部屋)


ルルーシュ「明日か、思ったより早かったな」

C.C「何の話だ?」

ルルーシュ「以前言っていた埼玉のグループとコーネリア軍の戦闘だ。明日、連中はゲットーで軍事演習をするとみられるコーネリア軍に奇襲をしかけるようだ」

C.C「ほぅ」

ルルーシュ「勿論奇襲などと思っているのはテロリストの連中だけだ、コーネリアは既にこの情報を得ている。袋のネズミだな。それでも得られるデータは貴重だが」

C.C「誰か派遣するのか?データを取るには戦場に人を送る必要があるが」

ルルーシュ「俺が行く」

C.C「危険だぞ?また以前のような事にならないだろうな?私はもう助けてはやれないぞ?」

ルルーシュ「大丈夫だ、万全に対策を打ってある。あの時とは違う。今回はただ傍観者として行くだけだ、問題ない。サザーランドは確保済みだしな」

C.C「ならいいが、気をつけろよ」

ルルーシュ「分かっている」




--------翌日(春日部ゲットー)


まさお「ねぇ、やっぱり帰った方がいいんじゃない?僕何だか怖いよぉ」

しんのすけ「大丈夫だよまさおくん、オラこの前も一人で来たけど何も無かったゾ」

風間「まぁ確かに租界で言われてる程治安の悪い所ではなさそうだね。瓦礫なんかは多いけど、住んでる人達は租界に住んでる人達と何の違いもないようだし」

ボーちゃん「安全安全」

まさお「で、でも大人はみんな『ゲットーは危険だから近寄っちゃ駄目』って言ってるよ?」

ネネ「驚かしてるだけよ!いいまさおくん、大人っていうのは言っている事の半分以上は嘘なのよ!覚えておきなさい」

まさお「えぇ!?そうなの!?」

風間「で、しんのすけがこの間遊んだって言う公園は何処にあるんだ?」

しんのすけ「ん?えーっと、何処だっけ?」

風間「えぇ!?覚えてないのか!?」

しんのすけ「うーん、この辺りにあったはずなんだけどなぁ」

ネネ「さっきまで迷わず先導してたじゃない!」

しんのすけ「てきとーに歩いてただけだゾ!」エッヘン

風間「全くしんのすけは・・・場所が分からないんじゃ仕方ない。まさおくんの言うとおり、今日はもう帰ろう。しんのすけ、先導してくれ」

しんのすけ「ほっほーい!・・・・・・あれ?オラ達どっちから来たんだっけ?」

まさお「えぇ!?分からないのしんちゃん!?」

風間「帰り道も忘れるなんて・・・ボクとしたことが、しんのすけを100%信用せずに目印をつけておくべきだった!」

ボーちゃん「何かの爆発音」


ドカーーーーーーン!!


しんのすけ「おぉ、まただ!」

まさお「も、もしかしてテロリストじゃないの!?」

ネネ「春日部にテロリストなんているの?」

しんのすけ「おぉ!みんなあれ見て見てー!ナイトメアだぁ!」



風間「ナイトメア・・・・まずいぞみんな、早くここを離れよう!」

まさお「ど、どういう事!?」

風間「今のはテロリストのナイトメアだ!ここはたぶん戦場になる!巻き込まれない内に早く逃げよう!」

ネネ「えぇ!?やっぱりテロリストなの!?」

ドカーーーーーン!!!

風間「みんな走れぇ!!」

しんのすけ「逃げろー」




----------春日部ゲットー(サザーランド内)


ルルーシュ「ようやく始まったか。さて、姉上は何分で殲滅できるかな」


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----------春日部ゲットー(G1ベース)


ダールトン「姫様、部下より通信が入りました。連中ようやく動き出したようです」

コーネリア「思ったよりも遅かったな。まぁいい、誘い込むだけ誘い込め、B地点に入ったら予定通り囲んで潰せ」

ダールトン「イエス・ユア・ハイネス」

コーネリア「特派のランスロットは何をしている?」

ダールトン「現在外周警備をさせています」

コーネリア「フン、警備か。まぁいい、踏み絵はもう少し後でいいだろう」


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--------ゲットーの外れ


ドカーーーン   ドカーーーン   ドカーーーン


風間「はぁはぁ・・・みんな大丈夫かい?」

まさお「なんとか・・・」

ボーちゃん「ボー」

ネネ「ネネも大丈夫、しんちゃんは?・・・・・あれ?しんちゃん?た、大変、しんちゃんがいないわ!!」

風間&まさお「えぇ!?」   ボーちゃん「ボー!」

また明日投稿します。

まさお「ど、どうしよう、きっと逃げてる途中で逸れちゃったんだよ!!」

ボーちゃん「来た道を戻ろう!」

風間「うん、しんのすけを見捨てるわけにはいかない!みんな、戻ろう!」

まさお「えぇ!?で、でもあっちはテロリストとブリタニア軍が戦闘を・・・」

ネネ「じゃあ何!?まさおくんはしんちゃんがどうなってもいいって言うの!?」

まさお「そ、そんな事は・・・」

風間「よーーし、みんな行くぞぉ!春日部防衛隊、ファイヤー!!!」

ネネ&ボーちゃん「ファイヤー!!」

まさお「もうどうにでもなれ、ファイヤー!!!」



ズドーーン!!

まさお「うわっ・・・・ナ、ナイトメア・・・・もう駄目だぁぁぁぁぁうわあああああああ」

ネネ「ピーピー泣くんじゃねーよおにぎり!」イラッ

風間「い、いつものネネちゃんじゃない・・・」

まさお「誰か助けてぇぇぇぇ」

?「落ち着いて、僕はブリタニアの軍人だ。君達を保護する!」

まさお「・・・・・え?」

風間「ブリタニアの軍人?テロリストじゃないんだ、みんな助かったぞ!」

ネネ「やったー!」


プシュー


スザク「僕は枢木スザク、さっきも言ったけどブリタニアの軍人だ。ここは今軍が作戦行動中で非常に危険だ!今すぐ離れた方がいい、この人数なら何とか入れるだろうから、みんな取り敢えずランスロットに乗ってくれ!」

ネネ「ランスロットって?」

スザク「あぁ、ごめん。このナイトメアの名前だよ。さぁ、みんな早く!」

風間「ちょっと待ってください!友達がまだゲットーの中に」

スザク「何だって!?」

風間「逃げる途中で逸れちゃったんです!お願いです、しんのすけを助けてください!」

スザク「その子はしんのすけと言うんだね。何か特徴はないかな?何色の服を着てるとか」

まさお「確か今日は赤い服に黄色のズボンだったと思います!」

ネネ「ジャガイモみたいな頭してるから見れば絶対分かると思います!」

スザク「ジャガイモ?取り敢えずまずは君達を安全な場所へ移してからだ、しんのすけくんは必ず僕が助けるから、みんな安心してくれ」



-----
---
-


ドカーーーン   ドカーーーン  ドカーーーン


ルルーシュ「流石はコーネリア、無駄の無い戦略だ。この分だと後5分ももたないな。それにしても、とんでもない強さだ。全てにおいてクロヴィスの軍とは比べ物にならないくらい高いレベルにある」

ルルーシュ「だが、強すぎるが故に生まれる慢心。その一旦が所々見え隠れしている。俺はそこを絶対に見逃さない。
フフ、精々雑魚相手に暴れるがいいさ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?あ、あれは!?」





しんのすけ「んもぉ~、風間くん達ったらいい歳して迷子だなんてやんなっちゃうなぁ」


ルルーシュ「な・・・・何故あいつがこんな所に!?」



ドカーーン   ドカーーン   ドカーーン



しんのすけ「お・・・・おぉ、また爆発音だ・・・と、とにかくここを離れないと・・・」ダッダッダ


ルルーシュ「馬鹿っ!そっちへは逆だ!!ちっ、全く!」



プシュー

ルルーシュ「おい止まれ、そっちは逆だ!」

しんのすけ「おぉ?」

ルルーシュ「租界まで連れてってやる、俺についてこい!」

しんのすけ「あぁ!!オラからお姉さんを寝取ったイケメンのお兄さん!!」

ルルーシュ「誰があんな女寝取るか!いいから俺について来い、そっちは危険だ!」

しんのすけ「知らない人についていくなって母ちゃんが言ってたゾ!」ジー

ルルーシュ「それはお前の母親が正しい。だがな、時と場合によるんだ、今自分が置かれてる状況を考えてみろ?
戦場のど真ん中、子供一人で何ができる?こういう非常事態の時は知らない大人でもついていっていいんだよ」

しんのすけ「ほぅほぅ」

ルルーシュ「分かったなら早く行くぞ!ここは危険だ」

しんのすけ「お兄さん!!」

ルルーシュ「何だ?」

しんのすけ「逃げる前にオラおしっこ」

ルルーシュ「・・・・待っててやるから早くしてこい」

しんのすけ「ほ~~い」

しんのすけ「おまた~」

ルルーシュ「・・・お前、何でゲットーなんかをウロウロしている?危険な場所だと両親に教えられなかったのか?」

しんのすけ「春日部防衛隊の定期パトロールだゾ!」

ルルーシュ「春日部防衛隊?何だそれは?」

しんのすけ「春日部の愛と平和を守る正義の味方だゾ!どうだ格好良いだろ!」エッヘン

ルルーシュ「子供のお遊びか・・・まぁいい、これからは何があってもゲットーに出入りなどするなよ」

しんのすけ「ほ~~い」

ルルーシュ「本当に分かってるのか・・・とにかくここを離れるぞ」


ルルーシュはしんのすけを持ち上げた


しんのすけ「うわっ!お兄さん、オラそういう趣味はないゾ!」

ルルーシュ「安心しろ、俺にもそんな趣味はない。このナイトメアに乗って逃げるぞ」

しんのすけ「おぉ、ナイトメアだ!お兄さんなんでナイトメアなんて持ってるの?もしかして軍人さん?」

ルルーシュ「ま・・・・・まぁな」

ルルーシュ「そんな事はどうでもいい、早く行くぞ!」

しんのすけ「ほ~~い」

テロリストA「動くな!!!」

ルルーシュ「!!」

しんのすけ「おぉ?何だ何だ?」

ルルーシュ「コラ馬鹿動くな!」

テロリストB「おい見ろよ、ナイトメアがあるぜ!しかもサザーランドだ!」

テロリストA「やったな、これで何とか助かるかもしれない!」

ルルーシュ「(テロリストか・・・まずいな、このままじゃナイトメアが)」

テロリストA「おっと、動くなよ!餓鬼を降ろして手を頭の後で組め!早くしろ!」

ルルーシュ「(取り敢えず言うとおりにしておくか)しんのすけ、降ろすぞって・・・あれ?」


しんのすけはとっくにルルーシュから離れテロリストの目の前に立っていた


ルルーシュ「(あの馬鹿!!)」

テロリストB「な、何だお前!動くなと言ってるだろ!」

しんのすけ「ほぅほぅ」ジー

テロリストB「何見てやがる!」

しんのすけ「おじさん、脚短いね」

テロリストB「なっ、んだとぉぉ!!」

テロリストA「(そ、それは禁句だ)」

テロリストB「ぶ、ぶっ殺す!!」カチャッ



しんのすけ「う、うわぁぁ!!」

ルルーシュ「まずい!!クソ、仕方ない!」


ルルーシュの左目に赤い鳥の紋章のようなものが浮かび上がった


ルルーシュ「お前らは銃を置いて今すぐこの場から去れ!!」キュイーーーン

テロリストB「・・・・・・・・・あぁ、分かった」

テロリストB「・・・行こうか」

テロリストA「そうだな」

テクテク

しんのすけ「おぉ・・・どうしたんだ急に?」

ルルーシュ「(出来ることなら第三者の前でギアスは使いたくなかったが・・・まぁ相手は子供だし気にする程でもないか)」

しんのすけ「お、お兄さん、どうしてあの人達急に態度が変わっちゃったの?」

ルルーシュ「さぁな、飽きっぽい連中だったんだろ」

しんのすけ「お兄さんの目が赤くなってたのと何か関係ある?」

ルルーシュ「なっ・・・(見てたのか)」

しんのすけ「ねぇねぇ」

ルルーシュ「知らん!いいからもう行くぞ」


ズドーーーーン

しんのすけ「おぉ、今度はナイトメアだ」

パイロット「子供?見たところブリタニア人とイレブンのようだが・・・」

ルルーシュ「(テロリストの次はブリタニア軍か・・・ナイトメア越しでは俺のギアスは使えない。幸い敵は一機、パイロットを外に出させればこちらの勝ちだな)」


ルルーシュはしんのすけを降ろし両手を挙げた


ルルーシュ「私の名前はアランス・ペーサー、父は公爵だ。この少年は名誉ブリタニア人の野原しんのすけ、私の友人だ、IDを確認した後、保護を求めたい」

しんのすけ「ちなみに母ちゃんはケツデカお化けの野原みさえ、父ちゃんは万年係長の野原ひろしだゾ」

ルルーシュ「コラ、余計な事は言うな!お前も両手を挙げろ!」

パイロット『残念だが少年、君達を保護する事はできない。ゲットーにいる者はイレブン、ブリタニア人関係なく始末しろと上から言われているのでな』

ルルーシュ「(コーネリアめ、戦場に再びゼロが現れるであろうという可能性を考えての指示か・・・しかしブリタニア人も始末とは・・・徹底してるな)」

パイロット『と、いうわけだ。恨むなよ!』

ルルーシュ「(クソ、どうする!?)」

サザーランドがライフルを撃つ前にルルーシュはしんのすけを抱えて走り出した


パイロット「逃がすか!!」


ドドドドドドドドドドドドドドド!!


しんのすけ「おぉ!お兄さん速いはや~い!」

ルルーシュ「ハァ、ハァ、全く、呑気な奴だ!」


ルルーシュは細い道や壁を利用して何とか敵の死角に入ったが躓いてしまいその場に転んでしまった


ルルーシュ「ぐあっ」ドテッ

しんのすけ「お、お兄さん大丈夫!?」

ルルーシュ「ハァ、ハァ・・・こ、こんなの俺の領分じゃない」

しんのすけ「お兄さん、早く逃げないとアイツに見つかっちゃうよ!」

ルルーシュ「あぁ、分かってる・・・クソ、足が」

しんのすけ「おぉ・・・凄い腫れてるゾ」

ルルーシュ「くっ・・・」

しんのすけ「痛いの?」

ルルーシュ「俺はいいから取り敢えずお前だけでも逃げろ!」

しんのすけ「お兄さんは?」

ルルーシュ「俺も後から行く、だから早く行け!」


ズドーーーン


パイロット『鬼ごっこは終わりだ少年!』


ルルーシュ「くっ・・・早く逃げろ!!」

しんのすけ「うぅ~・・・オ、オラ逃げないゾ!」

ルルーシュ「馬鹿かお前は!早く行け、殺されるぞ!」

しんのすけ「オラ・・・オラは逃げないゾォ!」キュイーーーン


しんのすけの左目に赤い鳥のような紋章が浮かび上がった


ルルーシュ「!!」

アクション「アクション仮面、参上!!」

カンタム「カンタムロボ、参上!!」

ぶりぶり「ぶりぶりざえもん、参上」


しんのすけ「おぉ、アクション仮面にカンタムロボだぁ!!」

アクション「久しぶりだね、しんのすけ君!」

カンタム「我々が来たからにはもう安心だ!」

しんのすけ「おぉ、心強いぞぉ~♪」

ぶりぶり「おいしんのすけ、私を忘れるな!」

しんのすけ「お?あぁ、ぶりぶりざえもんもいたんだ」

ぶりぶり「『いたんだ』じゃねー!ぶっ殺すぞジャガイモ頭!」

ルルーシュ「な、何なんだこの連中は・・・アクション仮面にカンタムロボ・・・確かイレヴンの子供に人気のアニメだったか。しかしこの豚は見たことがないな」

ぶりぶり「おい小僧、言葉には気をつけることだな。何が貴様の最後の言葉になるか分からんぞ?私は断じて豚ではない、救いのヒーローぶりぶりざえもん様だ」

ルルーシュ「どう見ても豚にしか見えんが」

ぶりぶり「・・・・・」

ぶりぶりざえもんはズボンを降ろし自分のお尻をルルーシュの顔に押し付けた


ムギュッ

ルルーシュ「ぐあっ!な、何をする!!」

ぶりぶり「フン、貴様が足を負傷している事は知っている。どうだ私の尻は?昨日風呂に入ってないから格別臭うだろう?」

ルルーシュ「ぐあああああ!や、止めろ!!」

ぶりぶり「私は何だ?豚か?」

ルルーシュ「豚だろどう見ても!!」


ぶりぶりざえもんは更にお尻を押し付ける


ルルーシュ「ぬわああああああ!!!」

ぶりぶり「ほ~れほれ!どうだ、私は何だ?豚か?」

ルルーシュ「す、救いのヒーローぶりぶりざえもん様です・・・」

ぶりぶり「フン、分かればいいんだ。次からは注意しろよ」

ルルーシュ「ハァ、ハァハァ・・・・(殺す!!)」

アクション「あ、相変わらず下品な奴だ・・・」

カンタム「全くだ、親の顔が見てみたい」

しんのすけ「う、生みの親はオラだゾ・・・」


パイロット「・・・・・な、何やってんだこいつらは」


しんのすけ「おぉ、忘れてたゾ!みんな、早くこいつをやっつけて!」

アクション「任せてくれしんのすけ君!行くぞカンタム!」

カンタム「おぉ!!」

ルルーシュ「(こんな奴等に何ができるんだ・・・今の内に少しでも遠くへ逃げた方が得策かもしれないな)」

パイロット「はっ!生身でナイトメアに勝てると思うなよ!!死ねぇ!!」


カチッ  カチ  カチ


パイロット「な、何だ!?銃が撃てない?あれ?モニターが消えてる?どうなってるんだこれは?」



その瞬間サザーランドの全てのモニターにぶりぶりざえもんの顔が映し出された

パイロット「な、何だこの豚!!?」

ぶりぶり「豚じゃねーって言ってんだろがこのタコ!!」

パイロット「クソ、動け動け!!」



ルルーシュ「な、何だ?急に動かなくなったぞ?」

ぶりぶり「当たり前だ、あの機械は私が乗っ取ったからな」

ルルーシュ「乗っ取っただと!?」

ぶりぶり「そうだ、もう奴の自由にはならん」

ルルーシュ「どうやってそんな事を?」

ぶりぶり「コンピューターウイルスというやつだ。私は超特A級のハッカーなのだよ」

しんのすけ「凄いぞぶりぶりざえもん!」

ぶりぶり「さぁ子分達よ、トドメを刺してやれ!」

アクション「誰が子分だ誰が!」

カンタム「しかしこれで大分楽になった!アクション仮面、一気に決めるぞ!!」

アクション「あぁ!アクションビーーーーーーム!!!」

カンタム「カンタムパーーーーーンチ!!!」


パイロット「クソ、何で動かないんだ!!・・・・ん?」



ドカーーーーーーーーーーーーン!!!




ルルーシュ「なっ・・・・」

しんのすけ「おぉ・・・・格好良い」

アクション「しんのすけ君、悪は我々が退治した!」

カンタム「また何かあったらいつでも呼んでくれたまえ!」

しんのすけ「ありがとうアクション仮面、カンタムロボ!」

アクション「正義は勝つ!!!」

アクション&カンタム&しんのすけ「ワーッハッハッハ、ワーッハッハッハ!!」

ぶりぶり「・・・・乗り遅れた」

ボンッ    ボンッ


ぶりぶり「救い料1億万円ローンも可」


ボンッ



しんのすけ「おぉ・・・みんな消えちゃった」

ルルーシュ「(これがこいつのギアスか・・・)」

しんのすけ「お兄さん足大丈夫?」

ルルーシュ「あぁ、何とか歩けるだろう。とにかくここを離れるぞ」

しんのすけ「ほ~~い!」



-------春日部租界

ルルーシュ「ふぅ・・・ようやく租界まで来れたか」

しんのすけ「うぅ~、オラ疲れたゾ・・・」

ルルーシュ「しんのすけ」

しんのすけ「なに?」

ルルーシュ「あの連中をもう一回出せるか?」

しんのすけ「あの連中って、ぶりぶりざえもん達の事?」

ルルーシュ「あぁ」

しんのすけ「オラそんなことできないゾ」

ルルーシュ「ん?さっきは出しただろう?」

しんのすけ「??お兄さんが何言ってるのかオラ分からないぞ、もしかしてブリタニアンジョーク?」

ルルーシュ「(ギアスを発動させ、自分であいつらを召喚したという自覚はないか。まぁその方がこいつにとっても良い事だろうが)」

しんのすけ「お~~い」

ルルーシュ「いや、何でもない、気にするな。家まで送ってやる、行くぞ」

しんのすけ「んもぉ~、いつも勝手に決めちゃうんだから!」テクテク

-------ルルーシュの部屋

C.C「そうか、発動したか」

ルルーシュ「あぁ、相変わらず無自覚だがな」

C.C「で?どんな能力だったんだ?」

ルルーシュ「よく分からんが、ギアス発動と同時に急におかしな連中が出てきた」

C.C「おかしな連中?出てきたとはどういう事だ?」

ルルーシュ「恐らく助っ人召喚型のギアスだろう」

C.C「今までにはないタイプの能力だな。で、どうするつもりなんだ?」

ルルーシュ「発動したとはいえ、今も無自覚である以上特に何もしなくてもいいだろう。
能力を自覚し、乱用がみられるようになってから何らかの対処をすればいい。それまでは経過観察だな。それより、ナリタの件だが・・・」

C.C「物資の搬入は上手くいった。しかし、本当にやる気か?」

ルルーシュ「あぁ、コーネリアの部隊による日本解放戦線本部への奇襲攻撃。奴らは作戦行動中に第三勢力の介入など考えもしていないだろうからな。
この機を逃す手はない。黒の騎士団を本物の軍隊にする良い機会でもある、一部では未だに浮ついた連中が多いからな。ここで覚悟を決めてもらう」

C.C「勝てるのか?相手はコーネリアだぞ?」

ルルーシュ「愚問だな、その為にこれまで情報を集めてきたんだ。姉上にはここで御退場していただくとしよう」

----------野原家

みさえ「あなたー、週末何か予定ある?」

ひろし「週末?いや、今週はゴルフもないし特になんにもないぞ」

みさえ「だってー、良かったわねしんちゃん」

ひろし「へ?」

しんのすけ「わーい、わーい」

ひろし「おいおい何なんだ?」

みさえ「この子何処か遊びに行きたいってずっと騒いでるのよ、何も予定ないなら連れてってあげて」

ひろし「えー、たまの休みくらい家でゆっくりさせてくれよ・・・」

みさえ「あなた最近殆ど家族サービスしてないじゃない!最後に遠出したの半年くらい前よ」

しんのすけ「そーだそーだ!」

ひまわり「ターッ!」

ひろし「あぁもー分かった分かった、連れてきゃいいんだろ連れてきゃ。じゃあキャンプでも行くか」

しんのすけ「おぉ!キャンプ!!流石とーちゃん太もも!!」

みさえ「それを言うなら太っ腹でしょ。キャンプはいいけど何処でやるの?」

ひろし「前に会社の付き合いで行ったことがあるんだ、ナリタ連山に良いキャンプ場があってな」

みさえ「ナリタ連山?随分遠いわねぇ」

しんのすけ「オラ、遠出したいゾ!」

ひまわり「ターッ!」

ひろし「どうせ出かけるなら遠出した方がこいつらも喜ぶだろ?」

みさえ「それもそうね!二人とも良かったわねぇ、週末はキャンプよぉ!」

しんのすけ「わーい、わーい!とーちゃん愛してるぅ」ブチュー

ひろし「わっ、コラ!気持ち悪いから止めろ!!」




---------
----
-

-----週末(ナリタ連山へと続く道路)



ひろし「え!?ここ通れないの!?」

軍人「現在ブリタニア軍が作戦行動中だ、さっさと引き返せ」

みさえ「ちょっと冗談でしょ、ここまできて」

ひろし「はぁ~、しょーがない・・・帰るか」

しんのすけ「えー!!キャンプは!?」

ひまわり「ターッ、ターッ!!」

ひろし「今日のところは諦めるしかない」

みさえ「えー」

しんのすけ「とーちゃんの甲斐性無し!足クサ、万年係長」

ひまわり「ターッ!!」

ひろし「仕方ねーだろ、通れねーんだから!」

しんのすけ「とーちゃんに期待したのが間違いだったゾ!」

みさえ「しょーがないパパでちゅねー」

ひまわり「ター」

ひろし「わーーったよ!!行きゃいいんだろ行きゃ!!!」

ブオオオオオオ


みさえ「ちょっと、どうするつもりなのよ!?」

ひろし「キャンプ場だよキャンプ場!!行くんだろ!?」

みさえ「でもブリタニア軍が」

ひろし「んなこと知るかー!!」

しんのすけ「いいぞいけいけとーちゃん!!」


ブオオオオオ

--------ナリタ連山

ピーッ

ダールトン「総員配置完了いたしました」

コーネリア『こちらも完了した、予定通り時間合わせで行く」

ギルフォード「殿下、あまり御無理はなさらないでください。袋の鼠とはいえ相手はエリア11最大の抵抗勢力、それにあの藤堂がいる恐れもあります」

コーネリア「いつも言ってるだろギルフォード、私をそこら辺の女と一緒にするな」

ダールトン「既に日本解放戦線の本拠地は我が軍の4個大隊がそれぞれ完全に包囲している。1匹たりとも山を下りる事はできないでしょう」

コーネリア「下りることはできるさ、屍となってからな」

ダールトン「総督、時間です」

コーネリア「よし、作戦開始」



コーネリア「日本解放戦線、時に取り残されし者共が、慈愛を忘れた者共が、今こそまほろばの夢と共に、朽ちて消えゆけ」

-------日本解放戦線本部

片瀬「敵襲だと!?」

軍人「ブリタニア軍は、既にこのナリタ連山を包囲しています」

片瀬「おのれコーネリア・・・藤堂は、藤堂はまだか!!」



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-------ナリタ連山山頂


ゼロ「始まったか」

玉城「おいおい何だよあのブリタニア軍の数は!?」

杉山「まさか、俺達がここにいるのがバレたのか?」

ゼロ「奴等の狙いは日本解放戦線だ、我々ではない」

杉山「日本解放戦線!?」

ゼロ「あぁ、ここナリタ連山は日本解放戦線の本拠地だからな」

玉城「ここが日本解放戦線の本拠地だぁ!?まさかお前、こうなる事を知ってて俺達を連れてきたんじゃないだろうな!?」

ゼロ「その通りだ」

玉城「冗談じゃねーぞゼロ!!あんなのが来たんじゃ完全に包囲されちまう、帰りの道だって」

ゼロ「もう封鎖されてるな。生き残るには、ここで戦争をするしかない」

扇「戦争・・・ブリタニアと」

玉城「真正面から戦えってのか!?囲まれてるのに!?」

杉山「しかも相手はコーネリアの軍、見ての通り今までとは違って大勢力だぞ!」

ゼロ「あぁ、これで我々が勝ったら奇跡だな。メシアですら奇跡を起こさなけらば認めてもらえなかった、だとすれば、我々にも奇跡が必要だ」

玉城「あのなー、奇跡は安売りなんかしてねーんだよ!!やっぱりお前にリーダーは無理だ!俺こそが」


玉城が言葉を言い終える前にゼロが銃を差し出す


扇「おいゼロ、これはどういう・・・」

ゼロ「既に退路は断たれた、この私抜きで勝てると思うのなら、誰でもいい、ここで私を撃て!」

玉城「なっ・・・・・」

ゼロ「黒の騎士団に参加したからには、選択肢は二つしかない。私と生きるか、私と死ぬかだ!!」


------
---
-


------ナリタ連山キャンプ場

ひろし「よーしみんな着いたぞー!!」

しんのすけ「わーい!!」

ひまわり「ターッ」

しんのすけ「・・・・とーちゃん、ここ誰もいないよ」

ひろし「あーそうだなぁ、休日だしいつもなら人がいっぱいいるはずなんだけど」

みさえ「アホかあんた等は!!ブリタニア軍が交通規制かけてるから誰も来たくても来れないんでしょうが!!」

しんのすけ「おぉ、母ちゃん頭いいー」

ひろし「頭いいー」


ゲ ン コ ツ

みさえ「いい加減にしないと怒るわよ」

ひろし「つぅぅぅ・・・もう怒ってるじゃねーかよ」

しんのすけ「うぅぅぅ、母ちゃん痛い」

みさえ「ねぇ、戻りましょうよ!!危険よ、軍が規制かけてるなんて何が始まるか分かったもんじゃないわ!」

ひろし「だ・・・・大丈夫だって、何も戦争が始まるわけじゃないんだし、せめて肉だけ食ってからでもさ」

みさえ「でもぉ・・・」

しんのすけ「おぉー、オラ肉食べたい、肉食べたい!」

ひろし「な?あいつらも喜んでるしさ」

みさえ「じゃ、じゃあお肉食べるだけよ!?食べたらすぐに帰るからね!!」

ひろし「分かった分かった」


ドカーーーーン


みさえ「ひっ!!」

ひろし「な、何だ今の音は・・・」

また明日投稿します!

ドカーーン   ドカーーーン


しんのすけ「おぉ・・・せ、戦争だ」

ひまわり「ターッ」

みさえ「だから言ったじゃない!ねっ、早く逃げましょ!!」

ひろし「お、おうそうだな!おいしんのすけ、車に乗るぞ!急げ」


その時林の中から二機のサザーランドが現れ、たまたま近くに停めてあったひろしの車を弾き飛ばした


バーーーンッ


ひろし「あーー!!俺の車がー!!!まだローンが残ってるのに!!」

みさえ「そんなこと言ってる場合じゃないわよアナタ、ブリタニア軍のナイトメアよ!!」

ひろし「くぅ・・・・そうだ、保護を求めよう!俺たちは一応名誉ブリタニア人なんだ、保護を求めればちゃんと救助してくれるはずさ!」

みさえ「そ、そうよね!しんちゃん、絶対に離れちゃ・・・あれ?」

プシュー


ヴィレッタ「イレヴンか?民間人が何故こんなところに」

しんのすけ「おぉ、綺麗なお姉ーさん!!」


バンッ

駆け寄るしんのすけにヴィレッタが銃を放ち、しんのすけの足元に着弾した


しんのすけ「おぉ・・・」

みさえ「しんちゃん!!」

ひろし「おいしんのすけ大丈夫か!?」

みさえ「ちょっとアンタ、子供に向かっていきなり何すんのよ!!」

ヴィレッタ「貴様らイレヴンだな?何故こんなところにいる?今現在ここはブリタニア軍の作戦行動範囲内だ。まさか、日本解放戦線の関係者か?」

ひろし「ち、違う違う!断じて違うぞ、俺たちは名誉ブリタニア人だ、ちゃんとIDだってあるんだほら!」スッ

ヴィレッタ「では何故このような所にいる?」

ひろし「いや・・・それはその」

みさえ「ちょっと、そんなところで口ごもらないでよ!ますます怪しまれるじゃない!」

ひろし「だって何て説明したらいいんだよ!!」

みさえ「ありのまま説明すればいいでしょ!!」

ひろし「軍が交通規制してたけどキャンプをしに来ましたってか!?んな事恥ずかしくて言えるか!!」

みさえ「事実なんだからしょーがないでしょーが!」

ヴィレッタ「・・・何なんだこいつらは」


プシューッ



ジェレミア「ヴィレッタ、もういい。今は民間人などに構っている暇はない。配置に戻るぞ」

ヴィレッタ「しかしジェレミア卿、よろしいのですか?こいつら日本解放戦線の関係者の可能性が」

ジェレミア「仮にそうだとしても、どの道無事に山は下りられまい」


ひろし「お、おいみさえあれって・・・」

みさえ「え、えぇ間違いないわ、何回もテレビで見たことあるもの」

しんのすけ「あー、オレンジのおじさんだ!!」

ひろし&みさえ「!!!」

--------ナリタ連山山頂


ゼロ「さぁ、どうする?私を撃つか、共に戦うか」

玉城「けっ、好きにしろよ」

杉山「あぁ、あんたがリーダーだ」

ゼロ「ありがとう、感謝する」

扇「だけどゼロ、どうやって戦うつもりなんだ?まさか本当に正面から戦う気じゃ」

ゼロ「そのまさかだ」

扇「そんな、いくらなんでも無謀すぎる!」

ゼロ「ただし、戦うのは活路を作り出してからだがな。これから作戦内容を伝える。今までとは違う命をかけた戦いだ、各々心して聞くように」


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-------ナリタ連山右中腹部

ダールトン「敵戦力は我々の隊に集中している、当りかもしれんぞ!各機、散開しつつ応戦しろ」

部下「イエス・マイロード!」

日本軍人「クソッ、強すぎる・・・うわぁぁぁ」


ドカーーン


ダールトン「そんなグラスゴーもどきで、我々と戦えるとでも思ったか」

部下「ダールトン将軍!」

ダールトン「どうした?」

部下「敵行動目的の解析結果から、日本解放戦線の本拠地はあそこに見える山荘との予測が立ちました!」

ダールトン「よし、信号弾を放て」




コーネリア「あれは・・・ダールトンか?」

ギルフォード「敵本拠地はあちらでしたか」

コーネリア「よし、我らはここで備える」

ギルフォード「よろしいのですか?」

コーネリア「部下の手柄を横取りする趣味はないさ、予備部隊をダールトン隊に寄せろ。また勲章が増えるな」

ダールトン「これでエリア11の反政府勢力も」

コーネリア「おしまいだな」



-----
---
-


ゼロ「よし、全ての準備は整った!黒の騎士団総員出撃準備!!これより我々は山頂よりブリタニア軍に奇襲攻撃を敢行する!
私の指示に従い、第三ポイントまで一気に駆け下りろ!!作戦目的は第2皇女コーネリアの確保にある!」

玉城「クソ、やるしかねー」

南「俺達にはゼロがついてるんだ」

杉山「奇跡を起こすしかない」

ゼロ「突入ルートを切り開くのは紅蓮弐式だ!カレン、貫通電極は3番を使え、一撃で決められるな?」

カレン「はい!」

C.C「おい、何を始めようとしてる?第3ポイントとは何処だ?」

ゼロ「ん?おいC.C、お前まさかナイトメアに乗ってるのか?」

C.C「悪いか?数は多いに越したことはないだろ?」

ゼロ「それは構わないが・・・お前がナイトメアを操縦できたことに驚いているんだというかお前、作戦は理解してるんだろうな?
これから紅蓮の輻射波動を使い、地下水脈を爆発させ山を崩す!ブリタニア軍の戦力を分断させ、コーネリアの部隊を孤立させる」

C.C「そこで一気に第3ポイントとやらへ攻めるわけか」

ゼロ「そうだ」

C.C「このポイントにコーネリアがいなかったらどうするつもりだ?」

ゼロ「必ずいるさ、姉上は優秀だ。優秀だからこそ読みやすい、あいつの位置さえも」



ゴゴゴゴゴゴ


カレンが輻射波動を発動させると、ナリタ連山の地下水脈が爆発し地鳴りと共に大きな山崩れが発生した

------キャンプ場


ジェレミア「い、いいい今・・・・な、何て言った!?」

ひろし「(ま、まずい怒ってる)コラしんのすけ!!」

みさえ「黙ってなさい!!」

しんのすけ「えー、だってあの有名なオレンジのおじさんだよ?かーちゃん毎日ワイドショーで見てたじゃない」

ひろし「黙れしんのすけ!!」

ジェレミア「オ、オオオオオオオレンジだとぉぉぉ!!!!」

ヴィレッタ「ジェレミア卿、落ち着いてください!」

ジェレミア「わ、私は・・・・断じてオレンジなどではなーーーい!!!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


みさえ「きゃあ!!」

ひろし「な、何だ!?地震か!!?」

しんのすけ「おぉ、揺れる揺れるー!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


ひろし「かなり長いぞ、何だってんだこの揺れは!?」

ジェレミア「私はオレンジではなーーーい!!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


ヴィレッタ「まさか、ジェレミア卿の怒りがこの揺れを・・・」

みさえ&ひろし「んなわけねーだろ!!」


-------
---
-


コーネリア「何だこれは!?状況はどうなっている!?」

ギルフォード「姫様、アレックス隊、ダールトン隊のシグナルロストしました!!」

コーネリア「何だと!?」

ギルフォード「恐らく、この土砂に巻き込まれたものかと」

コーネリア「これほど大規模な土砂崩れが自然に起きるわけがない。日本解放戦線がやったのか?この山を要塞化していたくらいだ、そのくらいできそうではあるが・・・」

部下「山頂方向より新たな部隊を確認、カリウス隊が迎撃に向かっています」

コーネリア「フン、混乱に乗じるつもりか」

部下「カリウス隊より緊急連絡!」

コーネリア「どうした?」

部下「日本解放戦線ではありません、相手は黒の騎士団です!!」

コーネリア「何だと!?それでは」



-------キャンプ場


ジェレミア「ゼロだ!!!!」

ヴィレッタ「ジェレミア卿、そっちは持ち場とは逆方向です!!」

ジェレミア「これは非常時である!ジェレミア・ゴッドバルトが名誉挽回する最大の好機!!ゼロよ、よくぞ現れてくれた!!!!」

ヴィレッタ「お待ちくださいジェレミア卿!」


二機のサザーランドはその場を去った


ひろし「・・・・・・・・・・・・助かった、のか?」

みさえ「何処が助かったのよ!さっきゼロとか言ってたわよ、今の揺れだってただ事じゃないわ!やっぱりここで戦争してるのよ!」

しんのすけ「おぉ、オラゼロ見てみたーい!」

ひろし「んな事してる場合じゃないっての!よし、今の内にここを離れよう!」

みさえ「離れるったって、車が!ローンがまだ10年以上残ってる車が!」

しんのすけ「車が!ローンが!」

ひろし「ローンローンうるせー!死んじまったらローンも糞もねーんだ、とにかく走ってでも山を下りるぞ!」



--------黒の騎士団


黒の騎士団は混乱しているブリタニア軍を撃破しながらコーネリアの部隊めがけて一気に山を駆け下りていた



ゼロ「(フン、予想以上の破壊力だな。背水の陣の逆落とし、古典的戦法がこれほど有効だとはな)」

ブリタニア軍パイロット「うわああああああああああ」

ドカーーン

ゼロ「今のでカリオス隊とやらは全滅か。フハハハハ、これでコーネリアまでの障害を全てクリアされた」


ジェレミア「ゼロオオオオオオオオオオオオ!!!」バンバンッ


南「しまった、やられた!」バシュー




ジェレミア「ゼロはいるのか!!?いたらこの私と、ジェレミア・ゴッドバルトと勝負しろ!!」

ゼロ「ほう、まだ軍におられたのですか。久しいですが、今はあなたの相手をしている暇はないんですよ、オレンジくん」

ジェレミア「オ、オオオオオ、オレンジだと!?こ、殺す!!!」


ジェレミアのサザーランドが間合いを詰めようとした瞬間紅蓮弐式が現れサザーランどの右腕部を弾き飛ばした


ジェレミア「な、なに!?」

ヴィレッタ「ジェレミア卿、あれは初めて見るタイプのナイトメアです!恐らく新型、迂闊に近づくのは危険です!」

ジェレミア「イレヴンにそんな技術力があるわけないだろ!うおおおお」

ゼロ「哀れな男だ。カレン、やれ」

カレン「はい!」


カレンは再び間合いを詰めてきたジェレミアの攻撃を瞬時に交わし右腕部でサザーランドの頭部を掴み輻射波動で吹き飛ばした


バシュー

ジェレミア「ぐああああああ」

ヴィレッタ「ジェレミア卿!!」



カレン「みたかブリタニア!!やっとお前たちと対等に戦える!この紅蓮弐式こそが私たちの反撃の始まりだ!!」

ゼロ「よし、このまま一気にコーネリアのところまで行くぞ!カレン、付いてこい!」

カレン「はい!!」

--------コーネリア部隊


ギルフォード「カリウス隊が全滅!?」

コーネリア「ゼロめ、一気にここまで攻め込むつもりか」

ギルフォード「姫様、ここは一度退いて態勢を立て直しましょう!このまま黒の騎士団とやり合うのは危険です!」

コーネリア「私に尻尾を巻いて逃げろというのか?」

ギルフォード「兵は皆混乱しています!このまま奇襲をかけられたら我が方は不利です、ただ退くだけのではありません、勝つ為に退くのです」

コーネリア「・・・・・やむを得ないか、各機後退せよ!」

部下「後方に熱源反応!ナイトメアです!」

ギルフォード「ちっ、こんな時に!」

部下「これは・・・無頼ではありません、見た事のない機体です!」




藤堂「誰の策かは知らんがこれは好機だ!各機、散開しつつコーネリアの部隊を足止めしろ!」

四聖剣「承知!」

サザーランドパイロット「このイレヴンがぁぁ!!」

藤堂「遅い!!」


ズバンッ


「うわあああああ」


藤堂と四聖剣は次々にコーネリア隊のナイトメアを撃破していった。


ギルフォード「こいつら、今までの奴らとは大違いだ・・・・まさか、藤堂か!?」

朝比奈「どいつもこいつも奥のグロースターを守るように位置取りをとってますね」

仙波「間違いない、コーネリアはあそこだ!」

藤堂「よし、囲むぞ!」

ギルフォード「姫様、ルートαを使いお逃げください!!」

コーネリア「部下を置いて逃げろと言うのか!?」

ギルフォード「先程も言いました、勝つ為に逃げるんです!!必ず後を追います!」

部下「前方より黒の騎士団!!ゼ、ゼロです!!」

ギルフォード「クソ、間に合わなかったか!」


カレン「くたばれブリタニア!!!!」


紅蓮の輻射波動がコーネリア隊のナイトメアを吹き飛ばす


「うわあああ」

ドカーン   ドカーン



ゼロ「ほぅ、こちらの策を読んだ者がいるのか、優秀だな。日本解放戦線とやらも捨てたもんじゃないらしい。お陰で予定よりも早い段階でコーネリアに辿りつくことができた」

コーネリア「何だ!?あの赤い機体は!?」

藤堂「彼らがこの作戦の首謀者か?何はともあれ、コーネリアを討つ最大の好機!ここは乗らざるを得ない!」


ゼロ「聞こえるかコーネリア?我が名はゼロ、力ある者の反逆者である!既にお前達の退路は断たれた。命が惜しければ、速やかに投降しろ!」

コーネリア「クッ・・・・・・」

コーネリア「命など惜しいものか!私はテロリストに屈したりなどせん!」

ゼロ「大した根性だ。しかし、お前は惜しくなくともお前の部下達はどうだろうな?」


サザーランドパイロット「うわあああ」   グラスゴーパイロット「ぐあぁぁぁぁ」


ドカーン!   ドカーン!


ゼロ「このまま取り巻きを全て片付けてやってもいいんだぞ?今お前が投降するのであれば多くの部下の命が助かることになるが?
投降し、部下の命を救うか。それともこのまま抵抗し続け無意味な犠牲を出し続けるか。好きな方を選べ」

コーネリア「貴様ぁぁぁ!!」

カレン「コーネリアァァァァァ!!!」


紅蓮がコーネリアのサザーランドの上肢を弾き飛ばす

スバンッ  ズバンッ


ギルフォード「姫様!!!」

コーネリア「クッ・・・・早い!」

ゼロ「フン、そうなってしまっては最早どうすることもできまい。さぁどうするコーネリア?選択の時は迫っているぞ?」

藤堂「コーネリアを討てる・・・まさかこんな機会が本当にやってくるとはな。ゼロか、大した男だ」

ゼロ「さぁ、どうする!?」

コーネリア「我が騎士ギルフォード、そして皆もよく聞け」

ギルフォード「!?」

コーネリア「私は投降はせぬ、最後まで皇女としての責務を全うする!!皆すまないが、最後まで私と戦ってくれ」

ギルフォード「姫様!!」

ゼロ「つまらん選択を・・・カレン、コーネリアは捕虜とする、ナイトメアを無力化して捉えろ。その他の連中は始末して構わん」

カレン「はい!!」

コーネリア「いくぞゼロォォォォ!!!!」

カレン「お前の相手は私だぁ!!!」


ズドーーーーーーーーーーーーーン!!!

その時大きな爆風と共に白いナイトメアが突如として現れた

藤堂「くっ・・・・なんだこの爆発は!?」

カレン「うわっ」

ゼロ「援軍か?・・・まさか!!」

ギルフォード「あの機体は!!」

スザク「総督、御無事ですか!救援に参りました!」

コーネリア「特派か!?いったい誰の許可で!?」

ギルフォード「しかし、助かった!あのランスロットならば一気に戦局を変えられる!」

カレン「あの機体、新宿と河口湖にいた奴」

ゼロ「またか、またあいつが俺の邪魔をするのか!!」

カレン「ゼロ、どうしますか!?」

ゼロ「紅蓮弐式は白兜を破壊しろ、そいつの突破力は邪魔だ!!」

カレン「はい!!」

スザク「あの赤い機体、敵の新型か?その前に!」


スザクは紅蓮の攻撃の前にハーケンブースターを解除し四聖剣のナイトメアを一気に撃破した

仙波「なに!?」

千葉「早い!!」

朝比奈「すみません藤堂さん」

卜部「後は頼みます」


ドカーン  ドカーン


藤堂「まさか、やられたのか!?今の一瞬で4機同時にだと・・・」

ゼロ「化物かあいつは!?カレン、あの白兜を止めれるのはお前だけだ、これ以上好き勝手にやらせるな!!」

カレン「はい!!」



紅蓮はランスロットとの交戦に入った


------
--
-

-----ナリタ連山中腹部


みさえ「ハァ、ハァ、もー駄目。もう走れない」

しんのすけ「オ、オラももう限界」

ひまわり「タ、タァー・・・・」

みさえ「何でひまも疲れてるのよ、ずっと抱っこされてたのに」

ひろし「仕方ない、少し休もう」

しんのすけ「賛成ー」


ドカンッ   ドカンッ   ドカンッ


ひろし「まだやってるのか・・・早いとこ安全なところまで逃げないとな」

みさえ「まだまだ全然じゃない、高すぎるのよこの山!」

しんのすけ「お?」

スタタタタタ

ひろし「おいしんのすけ、何処に行くんだ!?1人で動くな危ないだろ!」

しんのすけ「とーちゃん、とーちゃんこっちこっち!」

ひろし「ったく何だってんだあいつは」テクテク

しんのすけ「見てとーちゃん、オレンジのおじさん倒れてる」

ひろし「はぁ?何を言ってるんだお前はって、うわっ!!」

ジェレミア「ウゥ・・・・・・・」

しんのすけ「さっきまであんなに元気だったのに」

ひろし「たぶん敵にやられたんだろう、向うにナイトメアのコクピットブロックがある、脱出したんだな。
しかしジェレミアって言ったらブリタニアでも指折りの騎士のはずなんだが、いったい誰が・・・」

ジェレミア「ワ、ワタシハ・・・・私はオレンジじゃないんですぅぅぅ・・・・・・」


バタッ


しんのすけ「おぉ、気絶した」

ひろし「何だか情けない気絶の仕方だなぁおい」

みさえ「ねぇ二人とも何やってるの?」

しんのすけ「かーちゃん見てみて」

みさえ「ゲッ、オレンジ男!!・・・・もしかして気失ってるの?」

ひろし「あぁ。さてこいつをどうしたものか」

しんのすけ「助けてあげようよとーちゃん!」

ひろし「ん?でもこいつはブリタニアの軍人で、さっきは俺達を」

しんのすけ「でも怪我してるんだよ?」

ひろし「しんのすけ・・・よし、そうだな!助けよう!」

みさえ「えぇ!?ちょっと大丈夫なの!?こいつ純血派っていうちょっとヤバイ連中のトップなのよ!?」

ひろし「怪我人にブリタニア人も日本人もないだろ?それにみさえ、しんのすけが助けたいって言ってるんだ、親がそれを否定するわけにはいかないだろ?」

みさえ「・・・・・そうね、分かったわ。で、どうやって運ぶのこんな大男?」

ひろし「そんなもん俺が担ぐしかって、無理だよなぁ・・・・」

みさえ「ハァ・・・」


その時無数のサザーランドがしんのすけ達の前に表れた


ひろし「うわ、うわ、何だなんだ!!」

しんのすけ「おぉまたナイトメアだー!」

みさえ「ち、違うのよ!私達この人を助けようとしてたの、信じてお願い!!」

?「助ける必要などない」

みさえ「へ?」

キューエル「その男にはここで死んでもらうのでな、助ける必要などないと言ったのだ」

ひろし「死んでもらう?何言ってんだアンタ?」

しんのすけ「何で仲間同士なのにそんなことするの?」

キューエル「仲間?その男は仲間などではない!その男の、オレンジのせいで我々純血派は軍での立場が・・・これは粛清だ!
そして、この一件に目撃者はいてはならない、ジェレミア・ゴッドバルトは戦死するのだからな!つまり、お前らもここで始末してくれる!!」

ひろし&みさえ「えぇー!!!」

しんのすけ「おかしいゾ、仲間同士でそんなことするなんて!」

キューエル「仲間ではないと言っているだろう!まずはお前からだクソガキ!」

しんのすけ「おぉ!?」

ひろし「しんのすけぇ!!!」


ドスンッ

キューエルのサザーランドがしんのすけを踏み潰そうとした瞬間ジェレミアがしんのすけを抱きかかえこれを回避した


キューエル「ちっ」

ジェレミア「キューエル・・・・貴様まだ私を狙うか」

しんのすけ「オレンジのおじさん目覚ましたんだ!」

ジェレミア「オレンジではないと言っているだろ!!!」

ひろし「しんのすけぇ!!」

みさえ「しんちゃーん!!」




ジェレミア「もう離すなよ」

ひろし&みさえ「ありがとうございます、ありがとうございます!」

ジェレミア「さて・・・」

キューエル「フン、純血主義が服着て歩いているようなお前が、まさかイレヴンを助けるとはな」

ジェレミア「黙れ、殺るのであれば私だけを殺れ!関係のない人間を巻き込むな!」

キューエル「そういうわけにはいかん、お前を始末した後にそいつらも地獄へ送ってやる!覚悟しろオレンジ!!」

ジェレミア「クッ・・・」

しんのすけ「まずいぞとーちゃん、オレンジのおじさんがピンチだゾ!何とかしないと」

ひろし「何とかったって、どうすりゃいいんだよナイトメア相手に」

キューエル「いくぞジェレミア!!!!」

キューエル「オールハイル・ブリタニア!!!」

ジェレミア「クッ・・・・ここまでか」

しんのすけ「おじさんを助けるゾ!!」


キュイーーン

しんのすけの左目に赤い鳥のような紋章が浮かび上がった


アクション「アクション仮面、参上!」

カンタム「カンタムロボ、参上!」

ぶりぶり「ぶりぶり左衛門、参上!」

しんのすけ「おぉ、アクション仮面にカンタムロボ・・・また会えた!」

ぶりぶり「おいコラしんのすけ、私を無視するな!!」

しんのすけ「あ、ぶりぶり左衛門もいたんだ」

ぶりぶり「いたんだじゃねー、ぶっ殺すぞこのジャガイモ頭!!」

ひろし「おいおいしんのすけ何なんだこいつらは?」

しんのすけ「とーちゃん知らないの?アクション仮面にカンタムロボそれにぶりぶりざえもんだゾ!」

ひろし「いや、それは知ってるけどよ・・・」

みさえ「何処から出てきたのよ、ビックリしたわねぇ」

ひまわり「ターッ」

キューエル「何だあいつらは?」

純血派パイロット「どうしますかキューエル卿?」

キューエル「構わん、オレンジもろとも始末しろ!!」

純血派パイロット「イエス・マイロード!」


ひろし「おいまたこっち来たぞ!」

みさえ「何とかしてよ!」


アクション「任せてくれたまえ!いくぞカンタム!」

カンタム「おう!」

アクション「アクショーンビーム!!」   カンタム「カンタムパーンチ!」

純血派パイロット「な、何だこの攻撃は!?う、うわああああ」

ドカーン!


ジェレミア「なっ・・・・・・」

ひろし「おぉ、すげぇ」

しんのすけ「いいぞ二人ともぉ!!格好良い!」

アクション仮面「よし、この調子で残りのナイトメアも片付けるか!」

カンタム「そうだな、俺達なら朝飯前だ!」

キューエル「何なんだこいつらは・・・それに今の攻撃・・・仕方ない、こちらも本気でいくしかないか。各機、一旦距離をとれ!ケイオス爆雷を使う!」


ぶりぶり「フン、私の出る幕は無さそうだな。しんのすけ、トランプでもやるか?」

アクション「お前も戦えこのブタ!」

カンタム「チンチンついてんのかこのタコ!」

ぶりぶり「誰がブタだこのオタンコナス!そんなに私のチンチンがみたいなのなら見せてやる!見ろ、これが私の」

ひろし「馬鹿な事やってんじゃねー!何か来るぞ!?」

ジェレミア「あれは、ケイオス爆雷!?」

みさえ「ちょっと、何よそのケイなんちゃらってのは?」

ジェレミア「ケイオス爆雷、対ナイトメア用に開発された特殊グレネードだ。対象に空中から実弾の雨を浴びせる武器だ」

みさえ「ちょっと、それかなりヤバイじゃない!」

ひろし「早く逃げよう!」

ジェレミア「駄目だ、もう間に合わん」

キューエル「死ねオレンジ!!」


キューエルの投げたケイオス爆雷が空中で静止し実弾の雨がしんのすけ達目がけて降り注ぐ


ドドドドドドドドドドドッ


アクション「アクション、バリアー!!!!」

しんのすけ「おぉ、アクション仮面凄い!」

みさえ「きゃー」

ひろし「うわあああ、死ぬー!!!」

アクション「ぐぬぬぬぬ・・・・」

キューエル「馬鹿な!?ありえん、ケイオス爆雷を生身で防ぐなど!!」


ドドドドドドドドドッ

アクション「うおおおおおおおおおお!!!」


ケイオス爆雷の実弾が尽き、地面へと落下した


みさえ「た、助かったぁ・・・」

キューエル「化物かあいつは・・・ありえん」

アクション「はぁ、はぁ・・・・」

しんのすけ「だ、大丈夫アクション仮面!?ボロボロになっちゃった・・・」

アクション「だ、大丈夫だよしんのすけ君!心配かけてすまない」

カンタム「すまないアクション仮面、助かった!その怪我では満足には戦えないだろう、後は私達が何とかするから休んでいてくれ!」

アクション「も、申し訳ないが、そうさせてもらうか」

しんのすけ「アクション仮面・・・」


残りのナイトメア5機がしんのすけ達を囲むように陣を形成していた

カンタム「1、2、3、4・・・・5機か」

ジェレミア「気を付けろ、残りの5機も先程のケイオス爆雷を装備している!」

ひろし「あんなもんもう1回でもやられたら今度こそ終わりだぞ・・・」

カンタム「おいぶりぶりざえもん、お前の能力で奴らのナイトメアをハッキングするんだ!その隙をついて私がカンタムパンチで倒す!」

ぶりぶり「・・・そうしたいのは山々だが、私の能力には発動条件がある」

カンタム「発動条件!?」

ぶりぶり「そうだ、ハッキングするには直にその機械に1度触れなけらばならない」

カンタム「そんな条件があったのか・・・となると、5機を一気にまとめてというのはかなり難しくなるな」

ぶりぶり「だが、人生に1度だけという使用制限があるが、私は半径20kmの機械を無条件にハッキングすることができる」

しんのすけ「じゃあそれやってよ」

ひろし「うんそうだ、それをやってくれ!」

ぶりぶり「フン、何故この私が人生に1度しか使用できない超ウルトラ級の技をこんなちんけな所で発動しなければならないのだ。
私には女子高の監視カメラをハッキングして更衣室を眺めるという高尚な夢があるのだ!!」


ジェレミアを除く4名がぶりぶり左衛門をボコボコにした

ひろし「それのどこが高尚な夢なんだよおらー!」ボコボコ

みさえ「とっとと使えおらおらー!」ボコボコ

カンタム「ここで死んだら夢も糞もねーだろおらー!」ボコボコ

しんのすけ「生みの親のオラが言ってるんだゾおらー!」ボコボコ

ひまわり「ターッ!!!」


ぶりぶり「わ、分かった、分かったから止めろ!!!」


キューエル「・・・何だ、仲間割れか?」


カンタム「さぁ、早くしろ!」

ぶりぶり「ハァハァ・・・覚えていろよ貴様ら」



ぶりぶり左衛門が技を発動した

その頃ゼロはランスロットによって追いつめられていた


ゼロ「クソッ、あの白兜さえいなければ!」

スザク「(ゼロ、君には助けてもらった借りがある。だけど、ここは!)」


ドンッ


ランスロットの放ったハーケンがゼロの乗った無頼の右脚部を弾き飛ばし、無頼はその場に倒れた


ドスンッ


ゼロ「ぐわっ!」

スザク「これでもう何処へも逃げれないぞ、ゼロ」

ゼロ「(クッ・・・このままでは)」

スザク「こちら特派のランスロット。これよりゼロを捕縛します」

コーネリア「先程の赤い機体は?」

ギルフォード「特派のランスロットとの戦闘により機体の一部を損傷したようです!現在何処にいるかは不明ですが、恐らく離脱したものかと」

コーネリア「藤堂は?」

ギルフォード「日本解放戦線の残党と共に山を下りたとの報告を受けております!」

コーネリア「こちらの残存勢力から見ても、追撃は不可能か・・・認めざるを得ないな、今回は我々の完敗だ」

部下「ギルフォード卿、特派のナイトメアがゼロを追いつめたとの報告が!」

ギルフォード「なに!?」

コーネリア「あのイレヴン・・・」




スザク「聞こえるかゼロ?大人しく投降するのであれば危害は加えない、こちらの要求に従わない場合、コクピットブロックを破壊し君を引きずり出す!」

ゼロ「(どうする?このままでは俺の正体が)」


キュイーーーーーーーーーーーーーーン


その時全てのナイトメアのモニターにぶりぶり左衛門の顔が映し出された

コーネリア「何だ、このブタは!?」

ぶりぶり「おい貴様、言葉には気を付けろよ、私は断じてブタではない」

ギルフォード「どう見てもブタにしか見えんが・・・というか、これは何だ?」

部下「分かりません、急にモニターに・・・恐らく友軍機全てのナイトメアにこのブタが映し出されてるものかと」

ぶりぶり「ブタじゃねーって言ってんだろコラァ!!」

コーネリア「このブタもゼロの仕業なのか?奴め、いったいどれだけの策を・・・」

ぶりぶり「おい貴様、もう一度ブタと発言してみろ、その時は私のゾウさんが火を噴くぞ」


ぶりぶりざえもんはズボンを脱いだ


コーネリア「なっ・・・・」

ギルフォード「おのれ下劣なブタが!!姫様に対して何という口の利き方だ!そしてズボンを履け!」

ぶりぶり「フン、何が姫様だ。ただのおばさんじゃないか、私はピチピチギャルしか認めん。もっと若いの連れてこい」

コーネリア「き、貴様ぁぁぁぁぁぁ」

---------特派トレーラー


ぶりぶり「ハローーー!」

セシル「ロイドさん!!」

ロイド「な、何これ!?」

ぶりぶり「綺麗なお姉さん発見!!失礼ですが、お名前を教えていただけないでしょうか?」

セシル「へ?わ、私のですか?」

ロイド「それとも僕?」

ぶりぶり「おめーなわけねーだろ!メガネはすっ込んでろ!!」

セシル「ロ、ロイドさん・・・」

ロイド「凄い・・・僕たちと会話ができてる・・・」

セシル「ナイトメアだけでなく、スマートフォンなど全ての映像通信機器にこの生物が映し出されてる模様です!」

ロイド「ウイルス・・・・にしては大規模すぎるよねぇ、全てのナイトメア、全ての通信機器を一気にハッキングするなんて人間のできる範疇を超えてるよ」

セシル「じゃあこれはいったい・・・」

ぶりぶり「・・・・名前はまだか」

スザク「何だこれは!?」

ぶりぶり「ハロー!」


ゼロ「これは・・・・あの時野原しんのすけがギアスを発動した時に出た!」

ぶりぶり「ん?お前私を知っているのか?」

ゼロ「(何故ここでこいつが出てくる!?・・・・いや、考えられる可能性は一つしかない。あいつがこの近くにいて、ギアスを発動したんだ!そうとしか考えられない)」

ぶりぶり「おい、私の話を聞いているのか?というか、その仮面お前ゼロか!?」

ゼロ「あ、あぁ・・・そうだが(こいつにブタは禁句だったな)」

ぶりぶり「・・・・・・・ファンなんだ、サインくれ」


ぶりぶり左衛門がモニターからサイン色紙とペンを差し出した


ゼロ「・・・・別に構わないが(白兜の動きが止まっている。恐らく向うもこいつに乗っ取られたのだろう。これは好機だ、さっさとサインをして逃げ出そう!)」


ルルーシュは適当に ゼロ とサインをしてコクピットブロックを出た


ぶりぶり「やった、ゼロにサインを貰ったぞ!しんのすけに自慢してやるか」

キューエル「動け動け、何故動かん!!!」

ぶりぶり「無駄だ間抜けめ、このナイトメアは私が乗っ取ったと何度も言ってるだろ」

カンタム「カンタムパーーーンチ!!!」

キューエル「うわああああああああ」


ドカーーーン!!


しんのすけ「やったー!凄いぞカンタムロボー!」

ひろし「これでとりあえず敵は全員いなくなったか」

みさえ「ねぇ、早く逃げましょうよ!」

カンタム「追手もこないだろうし、後はゆっくり山を下りれば大丈夫でしょう」

アクション「しんのすけ君、また何かあったらすぐに我々を呼んでくれ!」

しんのすけ「ありがとう二人とも!」

アクション「正義は勝つ!!」

アクション&カンタム&しんのすけ「ワーッハッハッハ、ワーッハッハッハ!!」

ぶりぶり「・・・・乗り遅れた」

--------夜(野原家前)


ひろし「はぁ・・・・・帰ってきた」

みさえ「こんなに我が家が輝いて見えるのは初めてだわ」

しんのすけ「まだローンが30年以上残ってるけどね」

みさえ「うっ・・・・」

ひろし「で、昼間のあいつらはいったい何だったんだ?」

しんのすけ「あいつらって?ぶりぶりざえもん達のこと?」

ひろし「どっから湧いて出てきたんだあいつらは・・・」

みさえ「助かったんだしそんなことどうだっていいじゃない、ていうかもう1時よ!!あなた明日仕事でしょ!?しんちゃんも幼稚園!」

ひろし「は~、仕事か・・・・休日なのに全然休んだ気になれない」

ジェレミア「・・・おい、何故私までこんなところに」

しんのすけ「おぉ、オレンジのおじさんまだいたんだ!」

ジェレミア「オレンジじゃないと言っているだろ!!!」

みさえ「仲間に裏切られた上に怪我までしてる人を放っておくほど薄情じゃないのよ私たちは。それにしんのすけを助けてもらった恩もあるし、怪我が治るまでは家にいなさいよ」

ジェレミア「助けてもらったのはお互い様だ。これ以上イレヴンに情けをかけられるなど」

みさえ「うっさいわね!明日早いんだからそういう話は後にしてちょうだい!ほら、みんな早く家に入った入った!」

ジェレミア「なっ、止めろ!!引っ張るな!!」

ひろし「みさえの奴、あいつがブリタニアの貴族だってこと忘れてんじゃねーのか・・・」

しんのすけ「かーちゃんはブリタニアより強いゾ」

ひまわり「ター」


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今日はここまでで。明日か明後日にまた投稿します。

------アッシュフォード学園クラブハウス


ウィーーン


C.C「お帰りルルーシュ、遅かったな」

ルルーシュ「何だ、先に帰ってたのか」

C.C「フン、作戦失敗でご機嫌斜めか坊や?」

ルルーシュ「作戦目標はコーネリアの確保、それが達成できなかったのだから、まぁ失敗という事なのだろうが。今回の作戦は収穫が大きかったからあまり悲観的にはなっていないんだよ」

C.C「収穫?」

ルルーシュ「今回の作戦で黒の騎士団の団員は振るいにかけられた、命をかけた戦場を生き残った連中はもう立派な兵士となっただろう、質の向上は歓迎すべき事だ。
そして紅蓮二式とカレン、彼女はやはり使える優秀な駒だ。あの白兜と互角に渡り合えるだけの技術、卓越している。ようやくブリタニアとまともに戦えるだけの戦力を得たんだ、勝負はここからだな」

C.C「とはいえ、ピンチだったことには変わりないだろ?今回もしんのすけのギアスがなければどうなっていたことか」

ルルーシュ「そのことだがC.C、あいつはナリタ連山にいたのか?」

C.C「恐らくな、何故かは知らんが」

ルルーシュ「相変わらずむちゃくちゃな能力だった・・・やはりあいつをこのまま放っておくのは危険かもしれん」

C.C「ほぅ、では始末でもするのか?」

ルルーシュ「1回は無自覚とはいえ2度も命を救ってもらっている奴にそんなことするわけないだろ。とりあえず、週末に春日部にいってみる」

C.C「では私も」

ルルーシュ「お前はついてくるな!話がややこしくなるからな!」

C.C「全く、勝手な男だ」



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-



-----翌日(春日部)


みさえ「しんちゃん起きなさい!幼稚園遅刻しちゃうでしょ!」

しんのすけ「zzz」

みさえ「起きろー!!!」

しんのすけ「zzz」

ひろし「行ってきまーす!」

みさえ「あなた、お弁当忘れてるわよ!」

ひろし「おいみさえ、幼稚園のバスもう来てるぞ!」

みさえ「えぇ!?もーしんちゃん、早く起きなさい!!」

しんのすけ「zzz」

(・・・・1時間後)


ガチャッ


みさえ「はぁ・・・・疲れた」

ジェレミア「何をしていたのだ?客人一人残して出かけるなど不用心にもほどがあるぞ」

みさえ「しんちゃんを幼稚園まで送ってったのよ!」

ジェレミア「幼稚園まで?しかし車など何処にも見当たらないが」

みさえ「自転車で行ったのよ自転車」

ジェレミア「何と非効率な・・・」

みさえ「車は昨日アンタ達が滅茶苦茶にしたんでしょーが!」

ジェレミア「だいたい迎えのバスが来ていただろう。何故それに乗せない?それができていれば、わざわざ送り届ける必要もなかっただろうに」

みさえ「うっさいわね!そこまで言うなら明日はあんたがしんちゃんを起こして迎えのバスに乗せてちょうだい!」

ジェレミア「な、何故私がそんなことを!?私は貴族だぞ!!」

みさえ「まさかタダで居候するつもりじゃないでしょうね?貴族なら、その辺の常識はあるわよね?働かざる者食うべからず、家にいる以上、何かしら仕事をしてもらうわよ!」

ジェレミア「そもそもお前達が一方的に!!」

みさえ「あと、昼間はひまのお世話をしてね!泣いてるときは大体オムツかお腹が空いてる時だから!オムツはそこ、ミルクは台所にあるから作って飲ませてね!」

ジェレミア「お、おい待て!何故私がそんなことを!!」

みさえ「じゃ、そーゆーことでー」

ひまわり「ターッ」

ジェレミア「こ、これだからイレヴンは嫌いなんだ・・・」


-----
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-


-----週末(野原家前)


ルルーシュ「フー、まさかまたこんなところに来ることになるとはな」

ひまわり「ターッ!」

しんのすけ「いくぞー、ひまー!!」

ルルーシュ「全く、騒がしい一家だな」

ルルーシュは外から家を覗き始めた


しんのすけ「ほっほーい!」

ジェレミア「コラ止めろしんのすけ!これ以上散らかすと野原みさえに言いつけるぞ!」

しんのすけ「出たな怪人オレンジ!アクション仮面が相手だ!」

ジェレミア「誰が怪人オレンジだ!!私はオレンジではなーーーい!!」

しんのすけ「うわー、きたー」

ジェレミア「待てー、アクション仮面!!!」

ひまわり「えへへへwww」

みさえ「あらー、二人とも遊んでくれて良かったわねぇ」


ルルーシュ「な、何故ジェレミアがこんなところにいるんだ?しかも何をやっているあの男・・・」


しんのすけ「アクショーンビーム、ビビビビ」

ジェレミア「ぬああああああ、やられたぁ」


ルルーシュ「・・・・あの男、確か純血派のリーダーだったよな・・・」

ルルーシュ「(まぁいい、とりあえず今日1日観察してみるか)」

しんのすけ「あー!!イケメンのお兄さんだ!」

ルルーシュ「(しまったっ!)」

ジェレミア「イケメンのお兄さん?しんのすけ、誰の事だ?」

しんのすけ「ほら、あそこ!」

みさえ「イケメン!?しんちゃん何処にいるのイケメン!!」

ルルーシュ「(ちっ、こうなっては仕方がない)」




しんのすけ「ほらいた、やっぱりお兄さんだ」

ルルーシュ「久しぶりだね、しんのすけ君」

みさえ「やだー、何よちょっと、本当にイケメンじゃないの!!」

ジェレミア「(ブリタニア人か)」

みさえ「あら?久しぶりって、しんちゃんこの人と会ったことがあるの?」

しんのすけ「前に話したオラを助けてくれた人だゾ」

みさえ「はぁ!?ちょっとそれを早く言いなさいよ!大恩人じゃないの!!」

ルルーシュ「(助けてもらったのはこっちの方だが・・・)」

みさえ「あの、良かったらどうぞ、汚い家ですけど何か御礼をしたいので」

ルルーシュ「(家の中に入れるのはこいつを観察する上でも好都合だな)ありがとうございます、それではお言葉に甘えて」

ジェレミア「ちょっといいかな?」

ルルーシュ「何です?」

ジェレミア「君はブリタニア人だな?」

ルルーシュ「えぇ、そうですが」

ジェレミア「貴族だろ?爵位は?」

ルルーシュ「とんでもない、庶民ですよ」

ジェレミア「(庶民・・・にしては風格というか、オーラがあるが)」

ルルーシュ「(腐っても一時はエリア11のトップになりかけた男、悟られぬよう振る舞わなくてはな)」

--------その日の夜


ひろし「あはははは、いやー今日の酒は美味い!美味すぎる!」

みさえ「ちょっとあなた、あんまり飲みすぎないでよ!」

ひろし「いいんだよ、しんのすけの命の恩人が目の前に二人もいるんだぞ?こんな日に呑まないでいつ呑むってんだよww」

ジェレミア「その通り!今日は朝まで行きましょう、朝まで!」

ひろし「よーし、おじさん付き合っちゃうぞーww」

ルルーシュ「どう考えても飲みすぎですよ、そろそろ控えた方が」

ひろし「まぁそー言わず、ルルーシュくんも一杯どうだい?w」

みさえ「ちょっと、彼はまだ未成年なのよ!?」

ジェレミア「しかし君の名前には驚いたよ、まさかルルーシュとは」

ひろし「ん?何かあるのかこの名前に?」

ジェレミア「あっ・・・・いや、何でも」

ルルーシュ「(こいつ、昔ルルーシュという名前の皇族がいたことを覚えているのか。まぁ、名前が同じという理由だけで疑うことはないだろうが)」

ひろし「何でもいいから今日は呑め呑めwwwww」

--------クラブハウス


ルルーシュ「はぁ、疲れた」

C.C「朝帰りとは随分な御身分だな」

ルルーシュ「馬鹿な大人二人に付き合わされてな。全く、酔っ払いという生物には困ったものだ」

C.C「その割には満更でもなさそうな顔をしているぞ?」

ルルーシュ「まぁ、少しは楽しかったからな。ところでC.C、日本解放戦線の件だが」

C.C「既に見つけてある。連中はベイエリアに潜伏しているとの連絡が入った。現在は藤堂達とは別行動をとっているらしく、合流の機会を探っている」

ルルーシュ「合流した後の行動は?」

C.C「恐らくだが、九州方面へと移動するのだろう。あっちの方では中華連邦が日本の抵抗勢力に物資を支援しているらしいからな」

ルルーシュ「それでは困る、連中が藤堂と合流する前に片を付ける」

C.C「どうするのだ?」

ルルーシュ「日本解放戦線の潜伏場所をブリタニアにリークする。当然コーネリアは討伐に向かうだろう、そこを奇襲し、解放戦線とブリタニア軍を一気に始末する」

C.C「解放戦線もか?」

ルルーシュ「民衆の支持を黒の騎士団のみに集めるには、奴らの存在は邪魔でしかないからな
そもそも放っておいてもじきに淘汰されるような連中だ。どうせ消えるのなら、俺が有効活用してくれる」

C.C「フン、怖い怖い」

ルルーシュ「(今度こそ決着をつけてやるぞ、コーネリア)」



------
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-


-----数日後ベイエリア


しんのすけ「ほっほーい!」

ひろし「おいコラしんのすけ、危ないから走るなっての!」

ジェレミア「しかしわざわざこんなところまで来なくても、釣りなら東京湾でも良かったのでは?」

ひろし「この辺はでかい魚が釣れるって同僚に聞いてさぁ、どうせならでかいの釣ってみさえやひまわりを驚かせてやりたいだろ?」

しんのすけ「オラでかい魚釣るゾー!」

ひろし「おっ、その意気だしんのすけ!」

ジェレミア「フッ、魚釣りをさせたらブリタニアに敵なしとまで言われたこの私に勝てるかな?」

ひろし「おっ、勝負するか?」

ジェレミア「臨むところです」

しんのすけ「じゃあみんなで対決だー!」

ジェレミア&ひろし「おーっ!」



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-


コーネリア「状況は?」

ダールトン「隊の配置は完了しました。予定通り1時間後に日本解放戦線の船がここへ来るものとみられます
藤堂及び四聖剣との合流が目的との情報が入っている為、現在歩兵部隊が捜索にあたっています」

コーネリア「藤堂と四聖剣とかいう連中は殺さずに捕えろ。イレヴンへの見せしめとして公開処刑にしてくれる」

ダールトン「イエス・ユア・ハイネス」

コーネリア「それと、特派のランスロットの件だが。今回はあの機体に先陣を切らせろ」

ダールトン「よろしいのですか?彼は優秀なパイロットですが、イレヴンですぞ」

コーネリア「踏み絵さ、奴に先陣を切らせることで多くのイレヴンをその手にかけさせ
ブリタニアへの忠誠を示してもらう、今回の働き如何では、私はあの男を騎士候にしても良いとさえ思っている」

ダールトン「分かりました、特派に伝えましょう。では失礼します」

コーネリア「(日本解放戦線、今度こそ息の根を止めてくれる!)」



--------
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ゼロ「扇、状況は?」

扇「みんな配置についた!解放戦線の船はもうすぐこっちに来るぞ!」

ゼロ「よし、みなよく聞け!今回の作戦目標はブリタニアにより奇襲攻撃を受けるであろう日本解放戦線の救出だ!
ブリタニアが行動を開始したと同時に、こちらも撃って出る!」

扇「分かった!」

カレン「分かりました!」



C.C「フン、タヌキが。何が日本解放戦線を救出するだ」

ゼロ「流石に本当の事を言ったらその後の体制に影響が出るのでな、救出という事にしとくのさ
実際はブリタニア軍が日本解放戦線の船を囲んだと同時に、仕込んでおいたサクラダイト爆弾を起動しもろとも一気に吹き飛ばすのだがな」

C.C「鬼め」

ゼロ「そして黒の騎士団は呆気にとられたブリタニア軍に対して奇襲攻撃を敢行する」

C.C「あの白兜はどうする?どうせまた出てくるぞ?」

ゼロ「あの機体に関しては対策済みだ、もうイレギュラーなどではない、寧ろ出てきてくれた方が好都合だ。この作戦で日本解放戦線と白兜を始末し、そしてコーネリアを捕虜とする」

C.C「全て上手くいったら万々歳だな」

ゼロ「フン、まぁ見ていろ」



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スザク「じ、自分がですか?」

ダールトン「そうだ、コーネリア殿下の御指名だ」

スザク「(お、俺が・・・日本人を)」

ダールトン「殿下はこれを踏み絵と言っていた。いいか枢木、これはお前という人間を認めさせる最大のチャンスだ。そして、この機を逃したらもうその先はない。
私はイレヴンとブリタニア人を区別するつもりはない。優秀な人間は積極的に登用する、殿下も同じ考えだ。励めよ、忠義を示せ」

スザク「・・・・・・(俺は、俺はどうしたら)」



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-


ジェレミア「どうやら私の勝ちのようですね」

ひろし「えぇー、俺の方がデカいだろー!」

ジェレミア「言い訳無用、きちんとメジャーで測ったのですから私の勝ちです」

ひろし「ちぇっ」

ジェレミア「ところで、しんのすけはいったいどこにいったのでしょう?もう待ち合わせの時間はとうに過ぎているのですが」

ひろし「あぁ、しんのすけの奴ならあっちの貨物船なんかが停泊してる辺りに行くって言ってたぞ!仕方ない、迎えに行ってやるか」

ジェレミア「そうですね、暗くなってきましたし」

ドーーーーンッ

ひろし「な、何だ今の音は!?」

ジェレミア「爆撃音?まさかテロか?」

ひろし「しんのすけがいる方向じゃねーか!!しんのすけー!!」

ダッダッダ

ジェレミア「いったい何が始まろうとしているんだ・・・」



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---------日本解放戦線


片瀬「何事だ!?」

部下「ブリタニア軍です!!レーダーにポートマン、サザーランド多数!か、囲まれてます!」

片瀬「藤堂達との合流は諦めるしかないか・・・回避行動をとれ、ここを離れるぞ!!」

部下「承知!」

ギルフォード「解放戦線の船、後退していきます」

コーネリア「合流を諦めて逃げるつもりか。脆弱者共め、特派のランスロットに指示を出せ、ヴァリスとやらを使いエンジンを破壊しろとな」

ギルフォード「イエス・ユア・ハイネス!」



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スザク「ヴァリスですか?」

ギルフォード「そうだ、一度船を離れて撃て」

スザク「しかし、ヴァリスでエンジンなんて撃ったら・・・」

ギルフォード「大爆発だろうな、期待しているぞ」

スザク「くっ・・・・・・」


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ゼロ「早くも後退か、逃げ足の速さは一級品だな日本解放戦線」

扇「ゼロ、まだ出ないのか!?もうブリタニア軍の攻撃が始まっているようだが」

ゼロ「まだだ、まだ待て」

扇「しかし、このままじゃ手遅れになるぞ!?」

ゼロ「(もっとあの船にブリタニア軍の戦力が集まってからの方がいい、できるだけ多くの戦力を削る必要がある)」

C.C「おい、ブリタニアのナイトメアが船を離れようとしているぞ?」

ゼロ「なに!?・・・・・・フン、なるほど、解放戦線のメンバーは捕虜にすら必要ないという事か。諸共ここで沈めようという腹か」

C.C「どうする?」

ゼロ「できればもう少し多い方が良かったが、こうなっては仕方がない」


ピッ


ルルーシュが起爆装置を作動させた瞬間、船が大爆発を起こした


ドカーーーーーーーーン!!



ダールトン「これは!?」

ギルフォード「やられた、まさか自爆するとは・・・」

コーネリア「文化無き猿が!」

ダールトン「こちらの部隊も多数巻き添えを食っています!被害は甚大です!」

コーネリア「大勢を立て直す、生き残った機体を一度戻せ!」


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スザク「自爆・・・・したのか?」

ロイド「ざーんねんでした!」

スザク「ロイドさん、これは一体!?」

ロイド「見ての通り自爆したみたいだよ、こっちの部隊もかなり巻き込まれたみたいで陣形がめちゃくちゃになっちゃったみたい、一度本部に戻れってさ」

スザク「そうですか・・・」

ロイド「踏み絵とやらを踏まなくて済んで良かったね、じゃあ待ってるよぉ」

スザク「・・・・・」

扇「な、何が起きたんだ!?」

ゼロ「流石だな、日本解放戦線。ブリタニア軍を巻き込んで自決とは」

扇「自決!?しかしそんな報告は」

ゼロ「だが事実だ、目の前の現実を受け止めるしかあるまい」

カレン「自決・・・」

ゼロ「日本解放戦線の勇気ある決断により、ブリタニア軍の戦力は一気に激減した。本陣も数が手薄となっている、これは好機だ!
これより我々黒の騎士団はブリタニア軍に対して奇襲攻撃を敢行する!作戦目標は、コーネリアの確保!彼らの最後を無駄にしない為にも、今日ここで、ナリタでの忘れ物を取り戻すぞ!」

玉城「た、確かに相手がこの数ならいけるぜ!」

杉山「あぁ、千載一遇のチャンスってやつかもな」

ゼロ「いくぞ!!!」


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-


部下「周囲に新たな熱源多数!・・・・これは、黒の騎士団です!!」

ギルフォード「何だと!?こんな時に・・・」

コーネリア「このタイミングでゼロだと?・・・・なるほど、あの爆発は仕組まれたものというわけか」

ギルフォード「殿下、一度お下がりください!ここは危険です!」


ドカーーーン!


部下「敵機接近!!」

ギルフォード「あの機体、ナリタにいたあいつか!」

カレン「ゼロ、コーネリアのものとみられる機体を確認しました!」

ゼロ「よし、無力化して捕えろ!周りの連中は始末して構わん」

カレン「はい!!」

ギルフォード「そうはさせるか!!」

カレン「邪魔するなー!!!」


紅蓮はグロースターの攻撃を瞬時に交わし右腕部を掴み輻射波動を発動させた


ギルフォード「クソ、早すぎる!何なんだこの機体は!?」

ドカーン


ギルフォード「クッ、あの機体相手に片腕では・・・」

ゼロ「さて、次でチェックだな」

扇「ゼロ、3時の方向、あの白兜だ!!」

カレン「またあいつか!」

ゼロ「これはこれは、残った問題が自ら表れてくれるとは」

ギルフォード「枢木、敵の殲滅よりも殿下を、コーネリア殿下をお守りしろ!」

スザク「イエス・マイ・ロード!」

ゼロ「(そう、この状況ではコーネリアを守りながらでしか戦えない、いつものように縦横無尽にとはいくまい、付け入る隙はそこにある)」

スザク「はぁー!!」


ズバンッ


無頼のパイロット「うわあああ」

ゼロ「あっという間に3機を撃破か、相変わらずの突破力だな。だが・・・・・・・・各機、距離をとれ!」

スザク「何だ?後退していく?」

ギルフォード「恐らく罠だ、不用意に近づくな、お前は殿下の傍を離れるな!」

コーネリア「ギルフォード、私に護衛など必要ない!」


ゼロ「後退しつつ、白兜を囲め。一定の距離をとったら一斉射撃だ!」

玉城「何で追撃してこないんだあの白兜?」

カレン「馬鹿ね、できないのよ、今離れたらコーネリアが孤立しちゃうでしょ」

ゼロ「よし、撃て!!!」


ドドドドドドドドドッ!!!!


黒の騎士団のナイトメアによる一斉射撃がランスロットとグロースターに降り注ぐ


ドドドドドドドドッ!!!!


スザク「クッ・・・・・」

ゼロ「そうだ、そうやってお前はエナジーシールドを使ってコーネリアを守るしかない。そのエナジーが尽きた時が最後だ白兜」

スザク「クッ・・・・このままじゃエナジーが」

ゼロ「フハハハ、時間の問題だな白兜!」

扇「おいゼロ、攻撃地点のすぐ近くに民間人とみられる人影が!」

ゼロ「何だと!?・・・・・・・・・・・あいつは!?」


しんのすけ「んもー、とーちゃんもオレンジのおじさんも迷子だなんて困っちゃうゾ」

ひろし「しんのすけーー!!!」

しんのすけ「おぉ、とーちゃん!」

ひろし「ハァハァ、無事で良かった!今すぐここを離れるぞ!!」

しんのすけ「何で?」

ひろし「見りゃ分かんだろ、戦争してんだよ戦争!!」

しんのすけ「ほーほー、大変ですな」




ゼロ「(クッ、あの大馬鹿親子!!!!!!)」

扇「どうするゼロ?このまま攻撃を続けたら彼らが巻き込まれる危険が」

ゼロ「攻撃を中止しろ!今すぐにだ!」

スザク「攻撃が止んだ?」

ギルフォード「助かったが、何故だ?」



扇「ゼロ、どうする!?」

ゼロ「(クソ、何であの親子がこんなところにいるんだ!さっさと遠くへ避難しろ!!)」

扇「ゼロ!!」

ゼロ「民間人を巻き込むわけにはいかない!彼らの退避が確認されるまでは攻撃を中止する」

扇「わ、分かった」



スザク「ん?熱源?・・・あんなところに民間人が!顔は良く見えないけど、子供?」

ギルフォード「民間人だと?まさか攻撃を止めたのは民間人がいたからか?」

コーネリア「考えにくいな、ナリタの策で多くの民間人犠牲者を出した男だぞ?」



しんのすけ「とーちゃん戦争終わったよ?」

ひろし「終わってねーよ、早く逃げるぞ!」

スザク「(民間人を守ったのか?ゼロが・・・)」

コーネリア「何にせよ、この機を逃す手はない。大勢を立て直すぞ!」

ギルフォード「イエス・ユア・ハイネス!」



玉城「おいおい、早く攻撃再開しないとあいつら逃げちまうぞ!?」

ゼロ「(分かっている・・・しかし)」

カレン「仕方ないでしょ、民間人を巻き込むわけにはいかないじゃない!」

扇「あぁ、そうだな!ここは待つべきだ。俺たちはブリタニアとは違うんだからな」

ゼロ「(そうじゃない、ブリタニアを・・・コーネリアを討ちとるチャンスなどそうそうない、民間人の一人や二人、本来なら巻き込んででも策を実行し続けるべきだ!しかし・・・)」

玉城「あー!!おいおい逃げ出したぞ!!」

ゼロ「クッ・・・・(陣形を立て直されたら今度はこちらが圧倒的に不利になる)」

扇「追撃するかゼロ!?」

ゼロ「・・・・撤退だ!ルートαを使って撤退する!これ以上の戦闘は無意味だ」

玉城「はー!?撤退!?押せ押せだったんだぞ!?」

扇「状況が変わったんだ、仕方ないだろ!みんな、ゼロの言う通り撤退するぞ!」

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しんのすけ「あ、オレンジのおじさんだ!おーい」

ジェレミア「オレンジではないと言っているだろ!!いや、しかし無事で何より」

ひろし「はぁ~、冗談じゃないぜ全く。何だってこんな所で戦争が始まるんだぁ?」

ジェレミア「グロースターが見えた。恐らくコーネリア殿下の部隊でしょう。抵抗勢力を殲滅する為の作戦を実行していたんでしょうね」

ひろし「何で最近行く先々にブリタニア軍がいるんだよ・・・」

しんのすけ「もー迷子になるなよ!」

ひろし「それはこっちの台詞だっつーの!!」

ジェレミア「何にしても、ここに留まるのは危険です。早く離れましょう」

ひろし「そ、そうだな!いくぞしんのすけ!」

しんのすけ「ほーい」



ヴィレッタ「(・・・・・・・・・・・ジェレミア卿?)」

ヴィレッタ「(何故ジェレミア卿がイレヴンと一緒に?・・・・・それにあいつらナリタにいた・・・・これは上に報告しておくべきか)」



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------ルルーシュの部屋


ルルーシュ「クソッ!!!!」

C.C「荒れてるな・・・まぁ仕方ないか」

ルルーシュ「あと一歩、本当にあと一歩だったんだ・・・白兜を討ち、コーネリアを捕獲する、あと一歩のところで・・・」

C.C「イレギュラー・・・・か」

ルルーシュ「何故かあの親子は巻き込めなかった・・・本来ならば、あそこはどのような状況でも、攻撃を継続するべきなのだが」

C.C「それは情というやつだよルルーシュ」

ルルーシュ「くっ・・・・」

今日はここまでです。また明日か明後日に投稿します!

--------東京疎開


園長「見つかりましたか?」

よしなが先生「何処にもいません」

園長「困りましたねぇ、いったい何処へ行ってしまったのでしょうか」

よしなが先生「まさかゲットーじゃ・・・」

園長「も、もう一度よく探してみましょう!私は警察に行きます!」

よしなが先生「分かりました!」


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風間「集合時間はとっくに過ぎてるのに・・・完全に迷子だ」

まさお「どうしよぉ」

しんのすけ「もぉ~風間くんのせいでまた迷子だぞ」

風間「何で僕のせいなんだよ!しんのすけが勝手に動いたからだろ!!」

ネネ「もぉ、そんなのどっちでもいいから早く戻る方法考えましょうよ!」

しんのすけ「そーだ、そーだ」

風間「くっ・・・しんのすけぇ」

ボーちゃん「ココは新橋地区、待ち合わせ場所は品川地区。疎開環状線に乗れば一本で戻れる」

しんのすけ「おぉ、流石ボーちゃん!」

まさお「でも僕たち電車に乗るお金なんてないよぉ」

風間「それなら大丈夫!何が起こるか分からないからってママが少しだけお金を持たせてくれたんだ」

ネネ「少しだけって5000円もあるじゃないの!」

しんのすけ「これだけあればチョコビがいっぱい買えるゾ~」

風間「買うか!!」

まさお「ねぇ、早く行こうよぉ!」

風間「そうだねじゃあ」


貴族「おい、邪魔だ!!」


風間「え?あ、すいません!」

貴族「全く、イレヴン如きが歩道の真ん中を歩くな!目障りだ」

ネネ「(ムカッ)」

風間「す、すいません」

ネネ「ちょっと、そのイレヴンって呼び方止めてくれない!」

貴族「何だと!?」

風間「ネネちゃん止めなって!!」

ネネ「私たちは日本人なの!そして今は名誉ブリタニア人!」

しんのすけ「おぉ、ネネちゃん格好良い!」

風間「煽るなしんのすけ!相手は貴族だぞ!」

貴族「フン、日本人などこの世の何処にも存在せんわ、貴様らは先の戦争で負けたのだからな」

ネネ「別にアンタが戦って勝ったわけじゃないじゃない!それを何よ偉そうに」

しんのすけ「偉そうに!」

貴族「くっ・・・・・貴様ら」

貴族「私は男爵だぞ!!貴様らイレヴンの、それも子供が生意気な口を叩くな!」

しんのすけ「だんしゃく?だんしゃくって何?」

まさお「ジャガイモのことじゃないの?」

しんのすけ「おぉ、おじさんはジャガイモなのかぁ~!よっ、ジャガイモ男爵!」

風間「馬鹿!男爵ってのは爵位を表す言葉だ!物凄く偉い人なんだぞ!!」

貴族「ぬぅぅぅぅ!!!ゆ、許さん!おいお前ら!!」

黒服「はっ」

貴族「この餓鬼共をひっ捕らえろ!奴隷にしてくれる!」

ネネ「えぇ!?」

風間「奴隷ってそんな・・・謝りますから許してください!」

貴族「もう遅いわ、ひっ捕らえろ!!」

風間「みんな逃げろ!!」

黒服「逃がすか!!」 ガバッ

まさお「あっ、しんちゃんが!!」

風間「しんのすけ!!」

しんのすけ「う~、離せー」

貴族「よし、残りもひっ捕らえろ!」



?「止めろ!!!」


貴族「誰だ私に命令する奴は!!私は男爵だぞ!!偉そうに指図を・・・・ん?お前は」

ネネ「あ!あの時のイケメン!!」

風間「本当だ、僕達を助けてくれたお兄さんだ!!」

しんのすけ「おぉ?・・・誰?」

スザク「君達はあの時春日部ゲットーにいた・・・」

貴族「クロヴィス殿下暗殺の容疑者だった男、枢木スザクか。何の用か知らんが貴様もイレヴン、男爵である私に意見しようなど100年早い!早々に立ち去れ!」

スザク「そうはいきません。自分は軍人です、間違った事をしようとしている者はたとえ貴族であろうと見逃すわけにはいきません」

貴族「間違ったこと?貴族である私が下劣なイレヴンを奴隷とすることの、何処が間違っているというのだね?もういい!おい、こいつも片付けろ!」

黒服「はっ」

スザク「どうやら、話し合いでの解決は無理のようですね」


次の瞬間スザクは飛び上がり回し蹴りを放って迫る黒服を吹き飛ばした


黒服「ぐあっ」 ドカッ

しんのすけ「おぉ!!格好良い!!!アクション仮面みたい!」

ネネ「流石イケメン!!」

スザク「まだやりますか?」

貴族「くぅ・・・・・・・お、覚えてろよ!!」 タッタッタッタ

ネネ「いかにも悪者の捨て台詞って感じね」

しんのすけ「正義は勝つ!ワーハッハッハ、ワーハッハッハ!」

ネネ「もぉ、しんちゃんは何もしてないじゃない」

風間「あの、ありがとうございました!この前も助けてもらったのに」

スザク「当然の事をしたまでだよ。それより、どうして君達がこんなところに?」

しんのすけ「今日は遠足なんだゾ!」

風間「それで迷子になってしまって・・・」

しんのすけ「風間くんのせいで」 ボソッ

風間「お前のせいだろ!!」

スザク「まぁまぁ、元いた場所は何ていうところだか分かるかい?」

ぼーちゃん「品川」

スザク「品川か、だったら僕が送っていくよ。安心して」

まさお「本当ですか!?やったー!」

ネネ「イケメンな上にやさ男とか完璧じゃないこの人!」

しんのすけ「オラそっくり」

風間「何処がだよ」

スザク「もしかして、この子がこの間ゲットーではぐれたお友達かい?」

風間「そうなんです、あの時は本当にありがとうございました」

スザク「いや、僕は結局見つける事ができなかったからね。でも無事で良かった」

しんのすけ「ルルーシュっていうイケメンのお兄さんが助けてくれたんだゾ」

スザク「ルルーシュ?」

しんのすけ「そう、背の高いお兄さん」

スザク「・・・他に何か特徴はあるかい?」

しんのすけ「んーっとねぇ、髪の毛は黒くて、オラに似てイケメンでぇ」

スザク「歳はどれくらいかな?」

しんのすけ「分かんないけどこの間とーちゃんと話してる時は高校生だって言ってたゾ」

スザク「(高校生・・・ルルーシュが戦場に?しかし、あの時黒の騎士団の目撃情報はなかったはず
だとすると・・・・・考えたくない・・・ルルーシュが黒の騎士団の関係者だなんて)」

しんのすけ「ねぇねぇお兄さん?」

スザク「え?あ、ごめん!何だい?」

しんのすけ「もぉ、自分ばかり質問してずるいゾ!」

スザク「はは、ごめんごめん。君も質問したっていいんだよ!」

しんのすけ「その服なに?」

スザク「これかい?これは軍の制服だよ、僕は軍人だからね」

風間「そういえばさっきも言ってましたね!でも日本人がブリタニアの軍人になんてなれるんですか?」

スザク「なれるよ!名誉ブリタニア人に限り・・・だけどね」

ネネ「じゃあお兄さんも名誉ブリタニア人なのね!ネネ達と一緒ね!」

スザク「うん、そうだね」

ネネ「でも名誉ブリタニア人って何なのよって感じよねぇ、意味わかんない」

風間「それは仕方ないよ、日本はブリタニアに占領されてるんだから」

スザク「確かに今はそうかもしれない。でも、きっと変えられる・・・・変えてみせる」

しんのすけ「変えるって何を?」

ネネ「馬鹿ねぇしんちゃん!話の流れからしてブリタニアに決まってるじゃない!」

しんのすけ「ほーほー」

風間「ブリタニアを変えるって、お兄さんがですか?いったいどうやって」

スザク「笑われるかもしれないけど、僕はそのつもりだよ。だから軍人になったんだ。ブリタニアを中から変える為に!」

しんのすけ「そんなことできるの?」 ジトー

スザク「分からない・・・でも、最初から諦めてたら何もできないと思うんだ。だから、変えられると信じて戦う。その為なら僕は何だったするつもりだ」

しんのすけ「おぉ!」

ネネ「すっごーい!」

風間「立派な考え方ですね!尊敬します!」

スザク「ありがとう。じゃ、そろそろ行こうか。品川だったよね、僕についてきて」

-------その日の夜(アッシュフォード学園クラブハウス)


ウィーーン


ナナリー「あっ、スザクさん!いらっしゃい!」

スザク「凄いな、まだ声も出してないのに分かるなんて」

ナナリー「フフ、歩く時の音は人それぞれ違うんですよ!私はそれを聞き分けてるんです」

スザク「はは、流石はルルーシュの妹だね」

ナナリー「はい♪」

スザク「ところでそのルルーシュなんだけど、今日はいるかな?」

ナナリー「今日もお出かけになってます・・・帰りは遅くなるとおっしゃってました」

スザク「またか・・・ここのところ毎日だね」

ナナリー「咲世子さんが言うには、恋人ができたんじゃないかって」

スザク「恋人?」

ナナリー「お兄様もお年頃ですし・・・あの、スザクさんにもいらっしゃるんですか?その、恋人は」

スザク「僕?いないいない、いないよ」

ナナリー「そ、そうなんですかぁ (ホッ」

スザク「(仮に恋人ができたのだとしても、あのルルーシュがこんなに何度もナナリーを一人にしてまで家を空けるとは思えない。
黒の騎士団の目撃情報がある日の夜はいつも所在確認ができてない・・・まさか本当に)」

ナナリー「スザクさん?」

スザク「あ、ごめん。何だいナナリー?」

ナナリー「右のポケットに何か入ってますよ?」

スザク「ポケットに?」

ナナリー「はい、何かトランプのようなものでしょうか?」


ゴソゴソッ


スザク「本当だ!凄いねナナリー、何で分かったんだい?」

ナナリー「服の生地が擦れる音が少し不自然だったので。ところで何が入ってたんですか?」

スザク「カードだね。えーっと、あくしょんかめん?」

ナナリー「へ?」

スザク「アクション仮面っていうアニメのキャラクターのカードだね」

ナナリー「スザクさんが買ったんですか?」

スザク「僕は買ってないよ」

ナナリー「じゃあ何でスザクさんのポケットの中に入ってたんでしょう?」

スザク「フフ、心当たりはあったけど、ここに持ち主の名前が書いてある」

ナナリー「別の方のなんですか?」

スザク「うん。ちょっと読みづらいけど、『しんのすけ』って書いてある。たぶん、昼間会った幼稚園生のものだね」

ナナリー「しんのすけ?持ち主は日本人の方なんですね」

スザク「うーん、返した方が良さそうかな、このカードは」

ナナリー「何でですか?」

スザク「キラキラに輝いてるし、後ろにわざわざ名前まで書くくらいだからね。きっと大事なものだと思うんだ」

ナナリー「返すといってもお住まいは分かるんですか?」

スザク「何処に住んでるかまでは分からないけど、何処の町に住んでるかくらいは分かるから、週末の休みにでもちょっと探しにいってみるよ」

ナナリー「フフ、スザクさんは本当に優しいですね」


-------その頃春日部では


しんのすけ「ひーーーー、オラのアクション仮面カードが何処にもないー!!!」

ひろし「なんだなんだうるせーな」

しんのすけ「オ、オラがやっとの思いで引き当てたアクション仮面プレミアカードが何処にもないゾ!」

ひろし「何だそんなことかよ・・・」

しんのすけ「何だとは何だ!!オラにとっては大事な問題なんだゾ!」

ジェレミア「落ち着けしんのすけ、もう一回よーく探してみるんだ」

しんのすけ「いっぱい探したゾ・・・まさか、オレンジのおじさんが盗んだんじゃ!?」

ジェレミア「失敬な!気高き貴族であるこの私がそんなことするはずがないだろ!!それに私はオレンジではないと何度言ったら」

みさえ「ねぇそれなんだけどさぁ、あなたって本当に貴族なの?」

ジェレミア「なに!?」

ひろし「そーそれ、俺もそれが常々疑問だったんだ」

ジェレミア「お前達、ゴッドバルト家を知らんのか!?ブリタニアにおける名門中の名門ゴッドバルトを!?」

みさえ「知らないわよそんなの」

ひろし「貴族ってのはもっとこう気品のある生き物だと思うんだけどなぁ、声はでかいしうるさいし」

しんのすけ「足臭いし」

ジェレミア「足が臭いのはお前の父親だろ!!」

ひろし「ははは、そりゃそーだ」

しんのすけ「とーちゃんは口も臭いゾ」

ひろし「おいおい、いくらなんでも口は臭くないだろぉ」

ジェレミア「いや、確かに臭いますね」

ひろし「何だと!?」

ジェレミア「さっきのお返しです」

しんのすけ「あーーーーーーー!!!」

ひろし「・・・ッ!今度は何だ!?」

しんのすけ「もしかしてアクション仮面カード、遠足の時貴族のおじさんに会った時に落としたのかも」

ひろし「なに!?き、貴族!?しんのすけ、お前貴族と会ったのか?怒らせるようなことしてないだろうな?」

しんのすけ「オラは何もしてないのに凄く怒ってた」

ひろし「怒ってたって・・・何もされてないだろうな?怪我とかは?」

しんのすけ「ない」

ひろし「はぁ~、よかったよかった」

ジェレミア「しかし貴族を怒らせておいてよく無事で済んだな。いいかしんのすけ、今度からは貴族と名のつく輩には不用意に近づくなよ!怒らせるなどもっての外だ」

しんのすけ「じゃあオレンジのおじさんにも近づいちゃ駄目なの?」

ジェレミア「いや、それは・・・」

ひろし「こいつは貴族じゃないからいいんだよ 笑」

ジェレミア「おのれまだそれを言うか!!」

ひろし「お、やるか?よーし、じゃあ尻相撲で勝負だ!」

ジェレミア「尻相撲?何ですそれは?」

しんのすけ「お尻とお尻をくっつけて押し合うお相撲のことだゾ!」

ひろし「その通り!どうだ、やるか!」

ジェレミア「フン、臨むところです!ブリタニアの騎士の力見せてあげましょう!」

ひろし「そうこなくっちゃ!」

しんのすけ「いいぞー、やれやれー」

みさえ「もう、やるのはいいけどあんまり散らかさないでよ!!全くしょーがない人達でちゅねぇ」

ひまわり「ターッ!」


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-------週末(春日部)


スザク「えーっと、確かこの辺のはずなんだけど」

風間「ん?あれは!こんにちはー!!」

スザク「あれ、君は!」

風間「この間は本当にありがとうございました!」

スザク「いいんだよ、気にしないで。それより聞きたい事があるんだけど」

風間「聞きたい事?なんでしょう」

スザク「野原しんのすけ君の家が何処だか知りたいんだ、教えてくれないかな」

風間「お安い御用です!僕が案内しますよ!」

スザク「それは助かる、ありがとう」

風間「でもどうしてしんのすけの家に行くんですか?」

スザク「ちょっと野暮用があってね」

風間「はぁ・・・・そういえばさっきも大人の人がしんのすけの家が何処にあるのかを聞いてきたんですけど、それと何か関係があるんですか?」

スザク「へー、彼は人気者なんだね。たぶん僕の用とは無関係だと思うよ」

------野原家


ジェレミア「では、世話になったな」

しんのすけ「ん?おじさん何処かでかけるの?」

ジェレミア「昨日の夜言っただろ、軍に戻るんだ。この間のナリタでの戦い以降行方知れずじゃ
恐らく軍の中で私は戦死したことになっているだろう。それでは本国の家族も心配してしまうからな」

しんのすけ「何だ、オラてっきりハローワークに行くのかと思った」

ジェレミア「はは、まだ職は失ってはいないさ。ま、土俵際だがな。・・・・しんのすけ、元気で暮らせよ
お前は少し大人を甘くみているところがあるが、大人は怒ると怖いんだ、これからは程々にするんだぞ」

しんのすけ「ほーい」

ジェレミア「ではな」

しんのすけ「で?おじさん何時に帰ってくるの?」

ジェレミア「何時って、さっきも言っただろ、私は軍に」

みさえ「顔出したらこっちに戻ってきなさいよ、どうせ一人暮らしなんでしょ?」

ジェレミア「何を言っているんだ、私は」

ひろし「赤の他人だなんて言わせねーぞ!こんだけ長い期間人の家でただ飯食ってたんだからな。それに、尻相撲だってまだ決着ついてないんだ、また来いよ」

ジェレミア「お前達・・・」

しんのすけ「ま、そういうことだからまた来れば?」

ジェレミア「・・・フン、言っておくが尻相撲はここまで私の全勝、とっくに勝負はついています」

ひろし「なにぃ?昨日のはありゃ引き分けだろうが!」

ジェレミア「言い訳無用、野原みさえにジャッジしてもらった結果です」

ひろし「ぬぅ・・・」

ジェレミア「ですが、まぁいいでしょう。今夜もお相手しますよ、どうせ私の勝ちでしょうがね」

ひろし「臨むところだってんだ」

ジェレミア「では、行ってくる」

しんのすけ「いってらっしゃーい!」

みさえ「気を付けてねー」

ひろし「あんま遅くなんなよぉ」

ジェレミア「(また1からやり直そう、純血派、爵位、全てを棄て軍人として市民の為にできることを)」

------東京疎開


ルルーシュ「・・・まさかこんな近くにあったとはな。灯台下暗しとはよく言ったもんだ」

警備員「おい君、ここから先は関係者以外立ち入り禁止だよ」

ルルーシュ「そうなんですか。しかし、どうしてもここを通りたいんですよ。通してくれませんか?」キュイーーン


ルルーシュの左目に赤い鳥の紋章のようなものが浮かび上がった


警備員「・・・分かった、通りなさい」

ルルーシュ「ありがとうございます」


ウィーーン


ルルーシュ「(幾度となく俺の邪魔をしてきた白兜、あの機体の所有チーム特別派遣共同技術部。まさかその本部がアッシュフォード学園隣の
大学構内にあったとはな。コーネリアの正規軍でなかったのは意外だがこちらとしては好都合だ。初めからこうしていれば良かったんだ。
ギアスを使えば軍だろうが内部情報を聞き出すのはた易い。無力化するか、パイロット毎俺の駒にしてしまうか・・・)」


---
--
-

ロイド「セシルくん、損傷したエナジーシールドの件だけど」

セシル「シールドならもう修理終わりましたよ!」

ロイド「あ、本当?じゃあ一度模擬戦でもしてテストしてみようかな」

セシル「模擬戦ですか?」

ロイド「流石にいきなり実戦に放り込むわけにはいかないからね」

セシル「そうですよね、スザクくんの安全を考えるとやっぱり」

ロイド「ンフフ~♪パーツじゃなくて、僕のランスロットが壊れたら大変だからだよ」

セシル「・・・はぁ」


ルルーシュ「お前達がここの責任者だな?」


セシル「へ?」

ロイド「んっと・・・・君誰?」

ルルーシュ「ロイド・アスプルンドとセシル・クルーミー、お前達に聞きたいことがある」

セシル「な、何なんですかあなたは?ここは関係者以外立ち入り禁止のはずです!」

ロイド「何でもいいけどさ、部外者だっていうならとっとと外につまみ出してくれる?ここ一応機密施設なんだし」

セシル「そうですね!みなさんお願いします!」

研究員A「・・・」

研究員B「・・・」

セシル「ど、どうしたんですかみなさん?」

ルルーシュ「無駄だ、他の連中は既に俺の支配下にある」

セシル「支配下って・・・いったいどういう」

ロイド「何が何だか分からないね」

ルルーシュ「今日はお願い事があって伺ったんですよ」

ロイド「お願いごと??」

ルルーシュ「あぁ、お前達は俺の指示に従え!!」 キュイーーン


ルルーシュの左目に赤い鳥の紋章のようなものが浮かび上がった


セシル「・・・・分かりました」

ロイド「仕方ない、そうしましょ」

ルルーシュ「ではまず、このランスロットという機体をいただこうか。ついでにパイロットにも連絡をとって今すぐここに呼び出してもらいたい」

ロイド「はいはい、あげればいいんでしょ、あげれば」

セシル「ですけど、パイロットの青年は今日休暇でして。呼び出しても今すぐ来れるかどうか」

ルルーシュ「青年?あの機体のパイロットはまだ子供なのか?」

セシル「はい、隣にあるアッシュフォード学園に通う高校生です!」

ルルーシュ「なに!?まさか!?」

ロイド「枢木スザクっていうんだけど、もしかして知り合いなの?」

ルルーシュ「なっ・・・・・・スザク?スザクだと!?しかしあいつはナンバーズだ!ナンバーズは騎士にはなれないはず」

ロイド「まぁ他の所属じゃまずありえないことなんだけど、うちはかなり特殊だからね」

セシル「なんせ第2皇子シュナイゼル殿下の肝いりですから。通常の指揮系統の外側にいるんです」

ルルーシュ「シュナイゼルの!?・・・・なるほど、兄上が絡んでいるからこそ流石のコーネリアも文句は言えないというわけか
しかし、まさかスザクが白兜の・・・・クソッ!新宿でも、河口湖でも、ナリタでもベイエリアでも、全てあいつが俺の邪魔をしていたというのか・・・」

セシル「あの・・・呼びますか?」

ルルーシュ「・・・フ、フハハハハハハハ!!」

セシル「あ、あのぉ・・・」

ルルーシュ「(いいだろうスザク、お前が敵として俺の前に立ちはばかるのであれば、それを受け入れよう!そしてギアスを使わずともお前を必ずこちら側に引き入れてくれる!)」

------春日部


ピンポーーン


スザク「・・・・・留守なのかな?」


ガチャッ


みさえ「はーい、どちら様ですか?」

スザク「あ、初めまして、枢木スザクと申します。」

みさえ「くるるぎさん?どういったご用件でしょうか?」

スザク「えっと、何て言ったらいいですかね・・・実はこの間東京疎開で野原しんのすけ君にお会いしまして」

みさえ「しんのすけに?」

スザク「はい、その時にこれを」

しんのすけ「おぉー!!オラのアクション仮面プレミアカード!!」

みさえ「アンタいつの間に!?」

スザク「久しぶりだねしんのすけ君」

しんのすけ「・・・・・・アンタ誰?」

スザク「あれ?覚えてないんだ」

しんのすけ「じょーだんだゾ!ちゃーんと覚えてるよ」

みさえ「コラしんのすけ、このイケメン君とはどういう関係なの?」

しんのすけ「この間東京に行った時貴族のおじさんからオラ達をお助けしてくれた人だゾ」

みさえ「えぇ!?ちょっとアンタそれを早く言いなさいよ!大恩人じゃない!」

スザク「いや、そんな大したことは」

みさえ「とりあえず上がって上がって!御礼するから!」

スザク「あの、そんなつもりで来たわけでは」

みさえ「いいからいいから!」

しんのすけ「母ちゃん言い出したらきかないから、とりあえず上がれば?」

スザク「そ、そうなの?じゃあお言葉に甘えて」


----
--
-

--------ブリタニア政庁


軍人A「オレンジが戻ってきたぞ!」

軍人B「あのオレンジが!?生きてたってのか!?」

軍人A「あぁ、今ダールトン将軍と面談中らしい!」



ダールトン「まさか生きていたとはな、オレンジくん」

ジェレミア「はっ、御無沙汰しております将軍」

ダールトン「消息を絶ってからこれまで何をしていた?」

ジェレミア「それは・・・」

ダールトン「言えぬか、まぁいい。本来ならば厳重処分とするところだが、今回は手土産もある、情状酌量としよう」

ジェレミア「手見上げ?私は何も持ってはいませんが?」

ダールトン「お前の部下であるヴィレッタ・ヌゥという者から報告を受けてある。黒の騎士団の関係者とみられる家族を見つけたそうじゃないか」

ジェレミア「!?」

ダールトン「それがさっき言った手土産だ。今頃は私の部下が春日部に向かっている頃だろう」

ジェレミア「待ってください!あの家族は黒の騎士団の関係者などではありません!ただの民間人です!」

ダールトン「しかしナリタとベイエリア、我々が黒の騎士団に奇襲を受けたこの2つのポイントで目撃情報が出ており、既に確定している。この写真をみろ」 パサッ

ジェレミア「いったい誰がこんなものを・・・」

ダールトン「ナリタにおいては純血派のキューエルを始めとする5名以上のパイロットを殺害しているとの報告まで出ている。オレンジ、いずれもお前の部下だった者達だ」

ジェレミア「それは確定情報ではないはずです!それに、黒の騎士団が現れたポイントにたまたまいたというだけで関係者であるとの結論を出すのは短絡的すぎます!」

ダールトン「ベイエリアではこの写真に写っている少年を黒の騎士団が庇っている。これでもそうではないと言えるか?」

ジェレミア「庇う?あのゼロが民間人を?」

ダールトン「目的の為ならばいかなる犠牲もいとわないあのゼロが、我々を追いつめておきながら攻撃を中断したのだよ。標的である我々の背後にこの少年がいたからだと私は睨んでいる。これがその時の写真だ」 パサッ

ジェレミア「しかしこれだけでは!」

ダールトン「黒の騎士団はあれだけ大きな組織でありながら不気味なまでにその情報が外部に出てこないそんな中で現れたのがこの家族だ。
奴等と通じている可能性があるというだけで十分拘束の対象となる。確定情報などそもそも必要ないんだよオレンジ」

ジェレミア「くっ・・・・・・」

--------その日の夜


ひろし「いやー最初顔見た時はビックリしたぜぇ、まさかあの枢木スザクが家に来るなんてさぁ」

スザク「ははは・・・」

みさえ「最初はサングラスかけてたから分からなかったわぁ」

ひろし「そりゃ有名人だからなぁスザク君は、一時期クロヴィス殺害の容疑かけられてずーっとニュースに
出っぱなしだったからな。でも俺はあの時から分かってたぞぉ、君は犯人じゃないってな、はーっはっは」

しんのすけ「とーちゃん酒くさーい」

ひまわり「ターッ」

スザク「あまり飲みすぎない方が・・・」

ひろし「しんのすけの大恩人が来てんだ、飲まずにいられるかってんだ!おいみさえ、ビールおかわり!」

みさえ「ったくもぉ・・・」

スザク「にぎやかな家族だね」

しんのすけ「はは、よく言われます」

ひろし「そりゃ俺のセリフだ!」


軍人A「動くな!!!!」

バタバタバタ

複数の軍人がしんのすけ達を取り囲み銃口を向けた


みさえ「きゃっ」

ひろし「おいおい何だ何だ!?」

スザク「(強盗!?いや、あれはブリタニア軍の軍服)」

軍人A「野原ひろしだな?」

ひろし「う、家はとるものなんて何にもねーぞ!ローンだってまだ30年以上もあるし」

みさえ「ローンが残ってたマイカーだってこの間廃車になったばかりなのよ!」

しんのすけ「そーだそーだ、コーラにファンタ!」

ひまわり「ターッ!」

スザク「落ち着いてください、この人達は強盗の類ではありません、ブリタニアの軍人です!」

ひろし「軍人!?」

みさえ「軍人がうちに何の用なのよ!?」

軍人A「野原一家、お前達全員黒の騎士団の関係者であるとの疑いがかかっている。よってこれより連行する!」

スザク「(この人達が黒の騎士団の!?)」

みさえ「はぁ!?」

ひろし「俺達が黒の騎士団の関係者だぁ!?」

みさえ「何を根拠にそんなこと言ってんのよ!」

軍人A「根拠は連行した後お見せしよう、とりあえず今は一緒に来てもらうぞ」

ひろし「な、何かの間違いだ!」

軍人A「ここで問答をするつもりはない。連行しろ」

その他の軍人「イエス・マイロード」

ひろし「うわぁ、おい止めろ、離せ!!」

しんのすけ「とーちゃん!」

みさえ「あなた!」

スザク「待ってください!こんなやり方横暴です!根拠というのがあるのであれば、ここできちんとそれを説明するべきではないでしょうか!」

軍人A「ん?お前、枢木スザクか!?」

軍人B「枢木スザク?あの皇族殺しの容疑者だった男か」 ヒソヒソ

軍人C「あぁ、今は確か特派に所属してるはずだ」 ヒソヒソ

軍人A「何故貴公がこんなところにいる?」

スザク「彼らは私の友人です」

軍人A「友人?フッ、なるほどそういうことか。やはりお前も黒の騎士団の関係者なのだな。あの日、ゼロがお前を助けたのはそういうことだったからか」

スザク「違う、僕は」

軍人A「まぁいい、今はこちらが優先だ。おい、さっさと捕まえろ!」

その他の軍人「イエス・マイロード!」

みさえ「きゃあ!」

しんのすけ「か、かーちゃん!!」




ひろし「逃げろしんのすけ!!」

みさえ「しんちゃん、ひまを連れて逃げて!!」

しんのすけ「で、でも・・・」

ひろし「いいから早く逃げろ!!とーちゃんの言う事が聞けねーのか!!」

軍人C「馬鹿が、誰が逃がすかよ!お前ら一家はここで終わりだ!」

しんのすけ「うわぁ!!」

ひろし&みさえ「しんのすけー!!」

スザク「くっ・・・・」


しんのすけを捕まえようとした軍人を、ひまわりを抱っこしたスザクが蹴り飛ばした


軍人C「ぐあぁ!!」 ドサッ

しんのすけ「おぉ・・・助かった」

軍人A「なに!?おい貴様どういうつもりだ!!」

スザク「こんなやり方は間違っている!」

軍人A「何だと!!」

ひろし「頼むスザクくん、俺達の事はいいからしんのすけとひまわりを連れて逃げてくれ!!」

スザク「で、でもそれじゃあなた方は」

みさえ「お願い!!」

軍人A「ええい、逃がすくらいならこの場で撃ち殺してくれる!!」

ひろし「頼むスザクくん!!」

スザク「くっ・・・」

軍人A「死ねー!!!」


バンバンバンバンバンバンッ


銃弾をかいくぐりスザクはひまわりとしんのすけを連れて逃げ出した


軍人B「馬鹿な、銃弾を交わしたってのか!?しかもこの距離で!?」

軍人C「なんて奴だ、人間じゃない」

軍人A「ちっ、まぁいい。奴等は別部隊に追わせるとしよう。枢木の件は政庁に戻り次第軍に報告。我々はこいつらの移送を最優先とする」

ひろし「・・・しんのすけ、ひまわり」

軍人A「フン、逃げ切れるわけがない。すぐに一家仲良く同じ監獄に入れてやるから安心しろ」

みさえ「な、何で私たちがこんな目に・・・」

-----
--
-

スザク「ハァ、ハァ・・・ここまでくれば何とか」

しんのすけ「お兄さん大丈夫?」

スザク「大丈夫。君達こそ怪我はないかい?」

しんのすけ「オラは大丈夫、ひまは?」

ひまわり「ターッ」

しんのすけ「大丈夫だって」

スザク「良かった」

しんのすけ「でもとーちゃんとかーちゃんが・・・」

スザク「・・・・しんのすけ君、一つ聞いてもいいかな?」

しんのすけ「なに?」

スザク「君は黒の騎士団に関わった事はあるかい?」

しんのすけ「ないよ」

スザク「(この子が・・・あの家族が嘘を言うとは思えない。しかし、だとするなら何故軍に目をつけられたんだろう)」

しんのすけ「お兄さん?」

スザク「え?あぁ、心配しないで、お父さんとお母さんは僕が必ず助け出すから!」

しんのすけ「おぉ、本当に!?」

スザク「約束するよ!」

しんのすけ「やったー!ひまぁ、とーちゃんとかーちゃんは大丈夫だゾォ!」

ひまわり「えへへ~」

スザク「(とは言ったけどどうするべきか、特派を経由して申し開きの機会を・・・駄目だ、ロイドさんやセシルさんに
迷惑をかけるわけにはいかないし、イレギュラー扱いを受けている部署とはいえ軍の組織、協力を得られるか
どうかも怪しい・・・今の俺の状況は拘束寸前のイレヴンの逃亡を手助けした、いわば反逆者だ。軍は頼れない)」

しんのすけ「んも~、また一人で考え事ですな?」

スザク「(他に頼れる人なんて俺には生徒会くらいしか・・・何を考えてるんだ、生徒会のみんなこそ絶対に巻き込んではいけない!)」

しんのすけ「お~~い!」

スザク「(・・・・やはり彼を頼るしかない、できる事なら親友である彼は巻き込みたくなかった。でも、親友だからこそ頼れる。ルルーシュ、仮に君がゼロであろうと)」

-----
--
-

今日はここまでで、また明日か明後日に投稿します!

--------高速(ブリタニア軍ひろしとみさえを移送中)


ブオオオオオ


軍人A「しかし枢木の件は収穫だったな。奴が黒の騎士団と内通しているというのが事実ならば
名誉ブリタニア人なんてふざけた制度を根本から見直そうという動きもより活発になるだろう。」

軍人B「疑うべき理由があるんだ、事実でなかったとしても押し通してしまえばいい」

軍人C「確かにそうだなw」

軍人A「しかし何故我々がイレヴンなど連行せねばならんのだ。こんなこと警察にでもやらせればいい」

軍人B「黒の騎士団の関係者である以上、道中奪還を企てる輩が出てくる可能性があるからだろ」


ドーーーーーンッ


軍人A「ぐわっ」

軍人B「何だ!?上から何かが」

軍人C「サ、サザーランド?!」


ジェレミア「停まれ!停まらなければお前達の命はないぞ!」

結局、しんちゃんのギアスは特別ということでいいですな?>>1

軍人A「この声は、オレンジ!?」

軍人B「血迷ったか!ここであのイレヴン共を奪われるわけにはいかない、全力で逃げるぞ!」


ギュイーーーン


ジェレミア「フン、停まらないのであれば、停まってもらうまでだ」


ドドドドドドドドッ


軍人A「オレンジめ撃ちやがった!」

軍人B「タイヤを全部やられた、壁に突っ込むぞ」


ズドーーーン


追突の衝撃で開いた扉からひろしとみさえが出てきた


ひろし「イテテテ・・・おいおい何だってんだ、ちゃんと運転してくれよ」

みさえ「ねぇ、もしかして今なら逃げられるんじゃない?」

ジェレミア「野原ひろし、野原みさえ!」

ひろし「ん?おいジェレミアじゃないか、何でお前がこんなところに!?」

みさえ「もしかして、アナタが助けてくれたの!?」

ジェレミア「話は後です、今はとにかくここを離れましょう!サザーランドに乗ってください。大人3人なら何とか乗れるでしょう」

ひろし「あ、あぁそうだな!恩にきる!よし、行くぞみさえ!」

みさえ「そ、そうね」


軍人A「くっ・・・・オレンジ、こんな事をしてタダで済むと思っているのか、この反逆者め」

ジェレミア「私は軍人として罪無き民間人を守っているだけだ」

軍人A「罪なき?そいつらは黒の騎士団の関係者だ」

ジェレミア「そのような事実は存在しない、不毛なやり取りは結構!貴公は喋っている暇があるのなら未だ車の中にいる
仲間を助け出したらどうだ?私の読みでは後数分でその車は爆発するぞ」

軍人A「おのれオレンジ」

ジェレミア「では失敬、ダールトン将軍によろしく言っといてくれたまえ」

----------生徒会室


ルルーシュ「スザクが?」

ミレイ「そうなのよ、一週間も無断欠席。ちょっと心配なのよねぇ」

ルルーシュ「・・・・そうですか」

リヴァル「仕事が忙しいんじゃないの?」

ミレイ「それだけならいいんだけど」

ルルーシュ「・・・・」





--------特派


ウィーーン


ロイド「おや、お久しぶりですねルルーシュくん」

ルルーシュ「おい、あれから枢木スザクは一度でもここに顔を出したか?」

ロイド「スザクくん?出せるはずないでしょ、状況的に」

ルルーシュ「どういう意味だ?」

ロイド「一週間くらい前の話だけど、スザクくん黒の騎士団の幹部と一緒にいるところをみられちゃってるんだよね」

ルルーシュ「何!?黒の騎士団の幹部だと?」

ロイド「しかも身柄を拘束しようとしたブリタニア軍からその幹部を守って、逃走の手助けしちゃったらしくてね
今は黒の騎士団の内通者として軍が徹底的に探してる状況なんだよ。こんなところに顔を出せるはずがないでしょ?」

ルルーシュ「まさかそんなことになっていたとは・・・しかし黒の騎士団の幹部とはいったい誰の事だ?(扇か?まさか玉城か?)」

ロイド「そこまでは知らないよ。僕としても心の底から残念だよ、せっかく良いデバイサーが見つかったと思ったのに」

セシル「何とかならないんでしょうかロイドさん?」

ロイド「前回のクロヴィス殿下の時と違って、今回はちゃんと目撃者がいる上にしかもその目撃者が軍人だからね
それに今現在逃走し続けてるのは事実だし、時間が経てば経つほど彼の立場は悪くなる。正直、軍に戻るのはもう無理だろうね」

セシル「そんな・・・」

ロイド「という事で、ざぁーんねーんでした!君にあげる約束だったランスロットだけど、コーネリア殿下の正規軍に取り上げられちゃいました」

ルルーシュ「フン、そんなことは最早どうでもいい。まずはスザクを見つけ出すことが先だ」

ロイド「無理無理、軍があれだけ躍起だって探してるのに見つからないんだよ?」

ルルーシュ「心当たりくらいあるさ。いいか、この先この事に関して何か新しい情報があったら、些細な事でもいい、随時俺に報告しろ」

ロイド「はいはいそうしましょ」

---------枢木神社


ルルーシュ「(枢木神社・・・懐かしいな。子供の頃はよくこの辺りでスザクと遊んでいたが、まるで変わっていない
俺とナナリーが人質として日本に送られ、生活していたのはそう、この蔵だった)」


ギィィィッ・・・・(蔵の扉を開ける音)


ルルーシュ「(放置されてからかなりの年月が経つというのに埃はおろか臭気もない。人がいる、或は最近までいた証拠だ)
スザク、ここにいるのか?いるのなら返事をしろ!俺はルルーシュだ!」


しんのすけ「おぉ、オラから綺麗なお姉さんを奪ったイケメンのお兄さん!」

ルルーシュ「なっ・・・・・何故お前がこんなところに!?ま、まさか黒の騎士団の幹部というのは」

スザク「あぁ、そうだよ。彼の事さ」

ルルーシュ「スザク・・・やはりここにいたか」

スザク「君ならここに来てくれると思ったよ」

ルルーシュ「なに?まさかお前、俺を待っていたのか?」

しんのすけ「そうだゾ、もう待ちくたびれたゾ!」

スザク「しんのすけ君、ちょっと彼と話がしたいから、ひまわりちゃんと少しの間だけ外で遊んでてもらえるかな?」

しんのすけ「んもぉ、しょーがないなぁ!早くしてよね!いくぞぉ、ひまぁ」

ひまわり「ターッ!」


スタタタ


ルルーシュ「俺を待っていたとはどういう意味だ?」

スザク「僕は今黒の騎士団の関係者と軍から逃げている事になっているんだろ?」

ルルーシュ「あぁ」

スザク「その情報を君が知ったら必ず僕を探しにくると思ってね」

ルルーシュ「友達が急にいなくなったら探すのは当たり前だろ」

スザク「そう言ってくれるのは本当に嬉しいよ。でも、今の君にとってはそれだけじゃないはずだ」

ルルーシュ「何が言いたい?」

スザク「ルルーシュ、君は今僕の事を友達だと言ってくれた。僕もそう思っている、だから正直に答えてほしい。ゼロの正体は君かい?」

ルルーシュ「!!?・・・・そんなわけ」


スザク「・・・・・・・」


ルルーシュ「・・・・何故そう思う?」

スザク「確証はない、黒の騎士団と戦場で戦いを重ねるにつれ、ゼロという人間を知れば知るほどに、頭の中で君と重なった」

ルルーシュ「第六感というやつか」

スザク「ゼロが仮面を被り素顔を隠すのも、正体が君だと仮定すると説明がつく。これまでのゼロと黒の騎士団の動きからみて
ゼロはブリタニアというよりもブリタニア皇族に対する恨みで動いていると感じていたし、それもまた君と当てはまった」

ルルーシュ「素性を隠し抵抗活動を行っている者も、ブリタニア皇族に恨みを持っている者も沢山いる。俺だけではない」

スザク「何よりさっき君は、『僕は今黒の騎士団の関係者と軍から逃げている事になっているんだろ?』との問いに『あぁ』と肯定したね?」

ルルーシュ「・・・・・」

スザク「僕は姿を隠してから今日までテレビやネットでニュースの類のものは一通り目を通した
これは一般には一切報道していない、軍内部でしか共有されていない情報のはずだ。君が知っているのはおかしい」

ルルーシュ「なるほど、まさかお前にかまをかけられるとはな」

スザク「ルルーシュ、もう一度問う、ゼロの正体は君なのか?」

ルルーシュ「あぁ・・・・・そうだ、俺がゼロだ」

スザク「・・・・・・・やはり、君が」

ルルーシュ「お前に正体を明かされることになるとはな。だが、これでいろいろな手間が省けた。スザク、黒の騎士団へ来い!俺と共にブリタニアと戦ってくれ!」

スザク「それはできない」

ルルーシュ「今のお前は軍に戻れるような状態じゃない。選択肢は一つしかないはずだ」

スザク「前も言ったが、僕は間違った方法で得た結果には意味はないと思っている。ルルーシュ・・・・いや、ゼロ!君のやり方は間違っている。手を貸すことはできない」

ルルーシュ「間違っているだと?」

ルルーシュ「お前の言う間違ったやり方というのは、武力によって物事を解決するというやり方の事か?」

スザク「そうだ」

ルルーシュ「ブリタニアは武力によって日本を占領し今の社会を築いたのはお前も良く知っているはずだ
だとするならば、それはお前の言う間違ったやり方だろ?お前は今現在のこの世界すら意味がないとでもいうつもりか?」

スザク「間違ったやり方だったから、君や黒の騎士団が生まれた」

ルルーシュ「では聞かせてもらおう、正しいやり方とは何だ?どうやったらブリタニアを変えられる?確かお前は前にこう言っていたな、ブリタニアを中から変えてみせると」

スザク「あぁ」

ルルーシュ「まるで現実的じゃないな。一兵卒がどうやって中からブリタニアを変えるというんだ?どうせその過程の中で体制に取り込まれ、腐っていくだけだ」

スザク「僕は、ナイトオブワンになるつもりだ」

ルルーシュ「なに!?・・・ナイトオブワン、皇帝直属のナイトオブラウンズ、そのトップか」

スザク「ナイトオブワンの特権として、好きなエリアを一つ皇帝陛下から貰えるというものがある。僕はエリア11を、日本を貰うつもりだ」

ルルーシュ「お前本気か?」

スザク「あぁ、その為の努力なら僕はおしむつもりはない」

ルルーシュ「・・・」

スザク「現実的じゃないというのなら、君の武力によってブリタニアを変えるというのもだって僕から見たら現実的じゃない
あの軍隊で、黒の騎士団で本当にそんなことをできると思っているのかい?」

ルルーシュ「当然だ」

スザク「罪のない民間人を大勢巻き込む事になってもか?」

ルルーシュ「ナリタの事を言ってるのか?」

スザク「ナリタだけじゃない、新宿の時だって」

ルルーシュ「では聞くが、お前があのランスロットとかいう機体で新宿や河口湖、ナリタやベイエリアで戦った際
誰一人として民間人を巻き込んでいないと胸を張って言えるのか?」

スザク「やはり僕がランスロットのパイロットだという事も知っていたのか」

ルルーシュ「お前はナイトオブワンになると言ったな?つまりそれはこれから先戦場で戦果を挙げ続ける必要があるということだ
戦場での戦果とは即ち敵を殺すという事。それは結局武力によって変えるのと同じ事ではないのか?」

スザク「・・・・・・」

ルルーシュ「俺は仮面を被り自分を偽ってみんなを騙し続けていた。生徒会のみんなや、お前やナナリーのことも
しかし、それはお前も同じ事だ。俺達に白兜のパイロットであるという事を隠していた。仮面を被っているのは俺だけじゃない
俺とお前は目的は勿論、やっている事もその手段さえも大して違いはないという事だ」

スザク「違う、俺は!」



しんのすけ「うわぁぁぁぁぁぁぁ」


スザク「しんのすけくん!?」

ルルーシュ「何だ!?」

軍人A「ようやく見つけたぞジャガイモ小僧!」

しんのすけ「うわー、離せー!!」

ひまわり「ターッ、ターッ」

軍人B「この餓鬼共がいるという事は」

軍人A「あぁ間違いない。枢木も近くにいるはずだ」




スザク「まずい、ブリタニア軍だ」

ルルーシュ「チッ、こんな時に」

スザク「しんのすけ君とひまわりちゃんを助けないと」

ルルーシュ「馬鹿、今出て行ったらお前も捕まるぞ!」

スザク「このままここにいても同じ事だよ、彼らは枢木神社を徹底的に探すだろうしね」

ルルーシュ「(まずいぞ、ここで軍に見つかったら俺も一緒に捕まってしまう。軍に捕まれば素性がバレる・・・ギアスを使うか?いや駄目だ、ナイトメアもいる、何よりあの人数では)」

スザク「・・・・・ルルーシュ、ここは僕が囮になる、君は逃げろ」

ルルーシュ「ふざけるな、お前に貸しなんて作ってたまるか」

スザク「でもこのままじゃ二人とも捕まる!君が捕まったらナナリーもどうなるか分からない」

ルルーシュ「くっ・・・・・」

スザク「貸しだなんて思う必要はない、僕がそうしたいんだから。ナナリーの為に」

ルルーシュ「お前・・・」

スザク「それに僕は始めから軍に戻るつもりだったからね」

ルルーシュ「今度こそ処刑されるぞ」

スザク「例えそうだとしても、僕は僕の信念を曲げるつもりはないよ。ただ、しんのすけ君は別だ。彼まで軍に捕まる必要はない」

ルルーシュ「あぁ、分かってる。心配するな、あいつは後で俺が助け出してやる!」

スザク「実は彼の両親も既に軍に捕まっている」

ルルーシュ「なに!?そうか、最初に捕まった二人というのはあの夫婦の事だったのか」

スザク「彼等の事も一緒に頼む。いわれのない罪を着せられて身柄を拘束されているだけなんだ。僕は中から彼らを助ける、その後の事は任せてくれ」

ルルーシュ「身柄を拘束されたらお前にできることなどないぞ?」

スザク「大丈夫、アテはある」

ルルーシュ「・・・・分かった」

しんのすけ「うぅ、離せぇ~」

軍人A「枢木スザクも必ずこの近くにいるはずだ、探し出せ!」

部下「イエス・マイロード!」


ザッ


スザク「その必要はありません」

しんのすけ「おぉ、お兄さん!」

軍人A「!? 枢木スザク、やはりお前もここにいたか」

スザク「抵抗するつもりはありません、だからその子に手荒な真似はしないでください」

軍人A「抵抗しないというのは良い心がけだ。オイ、拘束しろ!」

スザク「(ルルーシュ、上手く逃げてくれ)」

しんのすけ「うわー、離せぇ」

ひまわり「ターッ!」

軍人A「コラ、噛み付くな!」


ルルーシュ「(クソ、今は逃げるしかない)」

『ブリタニア軍は今日、黒の騎士団の地下協力員とされるメンバー3名の身柄を確保したとの情報を公開しました。3名共名誉ブリタニア人であり
内1名は以前クロヴィス殿下暗殺の容疑者とされていた、特別派遣共同技術部に所属の枢木スザク准尉とのことです。軍内部に黒の騎士団
の地下協力員が潜んでいた事に対してダールトン将軍は、「まことに遺憾である」との声明を発表、今後の対策が』


ピッ



C.C「何だ、帰ったのか。お前の友達とやらがまた捕まったようだぞ」

ルルーシュ「あぁ、知っている。俺のせいだ」

C.C「お前のせい?」

ルルーシュ「一緒に捕まった2人の名誉ブリタニア人は野原しんのすけとその妹の事だ」

C.C「何故ブリタニアがあんな子供を捕まえる必要がある?」

ルルーシュ「ニュースで言ってただろ、黒の騎士団の関係者だとの疑いをかけられているからだ。野原ひろしと野原みさえも既に軍に捕らわれているとの事だ」

C.C「いつの間にそんなことになったんだ?」

ルルーシュ「俺はこれからあの親子を助けだす。C.C、手を貸せ」

C.C「やれやれ、相変わらず自分勝手な奴だ。お友達は助けなくていいのか?」

ルルーシュ「あいつはあいつの方法であの一家を救い出すつもりらしい。つまり、自身の身の安全くらい守れるという事だろう。どのような手段を使うのかは知らんが、俺はあの言葉を信用する」

C.C「捕らわれの状態でどうやって同じく捕らわれの家族を救うというんだ?」

ルルーシュ「さぁな明日特派へいってあの親子が収監されている場所等詳細な情報を聞き出してくる
作戦を練るのはそれからだ。またお前にもナイトメアに乗ってもらう事になる、準備を怠るなよ」

C.C「ふぅ、やれやれだ」



-----
---
--
-




ルルーシュ「ジェレミアが?」

ロイド「そ、移送中にサザーランドで襲撃してそのまま容疑者と共に何処かへ消えたそうだよ」

ルルーシュ「(あのブリアニア貴族の象徴のような男がまさかイレヴンを助ける為に軍を裏切るとはな
しかし、ジェレミアと一緒ならばあの夫婦が無事であるというのは間違いない。奴が軍と対立する道を選んだのであれば、利用しない手はないか)」

『身柄を拘束されたのは枢木スザク元准尉、野原しんのすけちゃん5歳、野原ひまわりちゃん0歳の3名です。枢木スザク容疑者以外は
いずれも幼児と乳児ということもあり、判断能力や責任能力の観点から身柄拘束に至ったブリタニア軍対しイレヴンのみならず
ブリタニア人や諸外国からも非難の声が挙がっているとのことです。これに受けてダールトン将軍は』


ピッ


ひろし「おいおいどうすんだよ!!しんのすけとひまわりが捕まっちまったぞ!!」

ジェレミア「まさかあの枢木が捕まるとは・・・」

みさえ「ねぇ、このままだとあの子達どうなっちゃうの!?」

ジェレミア「世論の声がある程度こちらに味方してくれてはいるが、黒の騎士団の関係者との疑いがかかっている以上、ゼロは皇族殺しだ、極刑は免れない」

ひろし「極刑・・・・・・・」

みさえ「じょーだんじゃないわ!!だいたい何で私達が黒の騎士団の関係者だなんて事になったのよ!!」

ジェレミア「安心しろ、あの二人はこの私が命に代えても必ず救い出してみせる」

ひろし「お前だけに任せるわけにいくか、俺もやるぜ!」

みさえ「私だって!!」

ジェレミア「相手はブリタニア軍だぞ!?一般人のお前達ででは死ににいくようなもんだ!」

ひろし「相手がどんなだってなぁ、親ってのは子供の為なら何だってできんだよ!頼む、一緒に連れてってくれ!」

   「ならばその命、私に預けてもらおう」



ひろし「な、何だこの声?」

ジェレミア「誰だ!?」


ドカーーン!!


みさえ「キャーッ!!」

ひろし「ナ、ナイトメアだ!!」

ジェレミア「この機体は黒の騎士団の無頼・・・・しかもこれは隊長機」

ひろし「隊長機だぁ?じゃ、じゃあパイロットは」


プシューーーッ


ゼロ「久しぶりだな、オレンジ君」

ひろし「ゼ、ゼロだ!!」

みさえ「何でこんな所にゼロが来るわけ?」

ジェレミア「ゼ、ゼ、ゼ、ゼロォォォォォォ!!!」

ひろし「おいおい急にどうしちまったんだこいつは!?」

みさえ「因縁のゼロが目の前じゃそりゃこうなるわよ」

ジェレミア「まさか貴公の方から私の前に姿を現す時が来ようとはな!!ゼロ、いざ尋常に勝負!!!!」

ゼロ「フン」

ひろし「お、おい落ち着け!!」

ジェレミア「止めてくれるな、これは私の宿命!!いくぞゼロォォォォ!!!」


ゼロ「私が力を貸そう」


ジェレミア「・・・!?力を貸す?どういう意味だ?」

ゼロ「野原しんのすけと野原ひまわり、助けたいのであろう?私がその手助けをしてやろうというのだ」

みさえ「えぇ!?本当に!?」

ひろし「ゼロが俺達に協力してくれるってのか?」

ジェレミア「その二人は貴公をここで倒した後私が助け出す!!手助けなど不要!!」

ゼロ「ブリタニア軍の強大さは内部にいたお前が一番良く分かっているはずだ。たった一人で捕虜を二人、それも子供二人を助け出す
果たしてそれが叶う事かどうなのか、冷静になって考えてみるんだな」

ジェレミア「クッ・・・・」

みさえ「ねぇ、断る理由なんてないじゃない!あのゼロが味方してくれるっていうなら心強いし!」

ひろし「そ、そうだよな!俺達だけじゃどう考えたって無理だ」

ジェレミア「確かに二人を助けるという目的の上ではこちらにとっては有益ではあるが・・・」

ゼロ「その通りだ、ようやく冷静さを取り戻したようだな」

ジェレミア「しかし何故だ?貴公があの二人を助け出す理由が何処にある?」

ゼロ「黒の騎士団は弱い者の味方だ。それはこれまでの我々の活動内容を見れば分かってもらえるだろう
日本人が不当な理由によってブリタニア軍に拘束されている、しかも子供が二人。我々が動く理由しかない」

ジェレミア「・・・・・」

ゼロ「ここでお前が断った所で私はあの二人を助ける為動くつもりだ。しかし、同じ目的を持つのであれば力を合わせた方が
成功する確率も作戦効率も格段に跳ね上がる。私は君のナイトメアの騎士としての資質は高く評価している。是非とも我が陣営に加えたい」

みさえ「ねぇ、ああ言ってくれてるんだしお願いしましょうよ!」

ひろし「頼むよ、しんのすけとひまわりの為に!」

ジェレミア「・・・・・・・・・分かりました、いいでしょう。しかし、協力するのは二人を助け出すまでです。私は貴公の配下に下るつもりはない」

ゼロ「問題ない、それでいい。我々は対等な立場だ」

ジェレミア「だが、もしも我々を裏切るような事があればその時は」

ゼロ「この首はねてもらって構わん。二人を助けたいという思いはお前達と然程も変わらんからな」

ジェレミア「・・・・」

ひろし「あ、あのぉ・・・」

ゼロ「どうした?」

ひろし「しんのすけとひまわりは今何処にいるんでしょう?」

ゼロ「恐らくどこかの軍事施設か、或は政庁か・・・現状不明だ。だが問題ない、直ぐにそれらの情報は手に入る。分かり次第報告しよう」

ひろし「よろしくお願いします」

ゼロ「お前達も追われている身、暫くは私が用意した場所に身を隠すといいだろう。軍の目も届かない、100%安全な場所だ」

ジェレミア「まさか黒の騎士団の施設ではないだろうな?」

ゼロ「黒の騎士団の関連施設ではお前が拒否反応を起こすだろうからな。安心しろ、別の場所だ」

みさえ「しんちゃんとひま、大丈夫かしら・・・」

ゼロ「ブリタニアは二人を利用し俺をあぶり出そうとしてくるはずだ。利用価値がある以上、すぐにどうこうという事はないだろう」

みさえ「そうだといいけど・・・」

ゼロ「(あと必要な駒は一つ、それが揃えば条件はクリアされる。野原しんのすけ、借りは返すぞ)」

---------特派

セシル「捕虜二名を解放してほしければ一人で政庁まで来い、ですって」

ロイド「待ち受けているのはコーネリア殿下の正規軍、行けば拘束かその場で射殺。行かなければ捕虜を見捨てたって事で
イレヴンの黒の騎士団やゼロに対する評価はがた落ち、どちらを取っても蟻地獄だね」

セシル「それを言うなら子供二人をまるで餌にしているブリタニア軍に対する世間の評価も大概ですけどね」

ロイド「コーネリア殿下はそんな事気にする人じゃないだろうから何の問題もないでしょ。黒の騎士団は民衆の支持があってこその集団そこが大きく違う以上コーネリア殿下に分があるんじゃないかな」

ルルーシュ「・・・・フン、まぁこう来ることは想定内だ」

セシル「?ルルーシュ君何か言いました?」

ルルーシュ「いや何も。それより、例の件はどうなっている?」

ロイド「今週末には来る予定だよ。君の言う通り最終調整を是非ウチでやらせてほしいって言ったら喜んで送ってくれるってさ」

セシル「楽しみですよねぇ、ドルイドシステム!」

ロイド「そういえば言い忘れてたけど、あの機体は複座敷だから、パイロットは二名いないと話にならないよ」

ルルーシュ「なに!?・・・・・・・・(仕方ない、C.Cでも乗せるか)」

--------ルルーシュの部屋


C.C「で、どうするんだ?完全に挑発されているぞ」

ルルーシュ「向こうがああ言っているんだ、応じてやろうじゃないか。民衆もそれを望んでいるだろうしな」

C.C「まさか本当にあちらの要求通り一人で行くつもりじゃないだろうな?」

ルルーシュ「勿論そのつもりだ。無頼に乗り一人で政庁まで行く」

C.C「正気とは思えんな」

ルルーシュ「来たるべき東京決戦の為に用意しておいた策を前倒しして使用する、上手くいけば二人を救出するだけでなくコーネリアを含む正規軍を始末する事だって可能だ」

C.C「そもそもわざわざ助け出さなくても、しんのすけなら自分のギアスで何とでもなりそうな気もするが」

ルルーシュ「あいつが自分の意志でギアスを使用できるのであればそれにも期待できるが、あいつのギアスはここまで無自覚で発動している。今回必ず発動するという保証は何処にもない」

C.C「だから助けてやるのか?」

ルルーシュ「そうだ」

C.C「フフ、随分と優しくなったなルルーシュ」

ルルーシュ「黙れ、借りを返すだけだ」

今日はここまでで、また明日か明後日に投稿します。
>>191そういう事でお願いします!

-------ブリタニア政庁地下


軍人「おら、とっとと入れ!」

しんのすけ「うわぁ」

ひまわり「ターッ」


ドサッ


しんのすけ「くそー、子供を投げるなんて大人のする事じゃないゾ!」

ひまわり「えーん、えーん」

軍人「フン、俺は餓鬼が嫌いでね。黒の騎士団の関係者となれば尚更だ」

しんのすけ「黒の騎士団じゃない、オラは春日部防衛隊の一員だゾ!」

ひまわり「えーん、えーん」

軍人「カスカベボウエイタイ?そりゃ強そうな組織だなww」

しんのすけ「うぅ、馬鹿にしてるなぁ」

ひまわり「えーん、えーん」

軍人「ちっ、さっきから耳障りだからその泣いてる餓鬼を何とかしろジャガイモ坊主」

しんのすけ「うぅ、オラがジャガイモならおじさんはピーマンだゾ」

軍人「な、何だとこの餓鬼」

しんのすけ「あ、怒った怒った赤ピーマンだ赤ピーマン」

ひまわり「えへへへへぇww」

しんのすけ「おぉ、ひまが泣き止んだぁ」

軍人「こんの糞餓鬼共め!!」

?「止めろ」

しんのすけ「お?」

?「何とかしろと言ったのはお前だろう。その子なりの方法で泣き止ませたんだ、怒る理由が何処にある」

しんのすけ「・・・・誰?」

軍人「フン、そういえばお前もここだったか。喜べ藤堂、同居人だ。と言っても餓鬼が二人だがな。独身のまま死にゆく者へのささやかな優しさだ。子育ての大変さでも学ぶといい」

しんのすけ「トウドウ?・・・・って誰?」

軍人「貴様らは明日には仲良く処刑される運命、短い時間だ。精々仲良くするんだな」

しんのすけ「ショケイってなに?」

軍人「殺されるって事だ坊主」

しんのすけ「えぇ!?おじさん殺されちゃうの!?」

軍人「おめーが殺されんだよ!チッ、まぁいいあんまり騒ぐんじゃねーぞ」

スタスタスタッ

しんのすけ「ひま、オラ達殺されちゃうの?」

ひまわり「ター・・・・」

藤堂「まさかこんな小さな子供までダシに使うとは、ブリタニアは心底腐っている」

しんのすけ「さっきから喋ってるけど、おじさん誰?」

藤堂「自己紹介がまだだったな。私は藤堂鏡志朗という者だ」

しんのすけ「野原しんのすけです、どーも初めまして」

ひまわり「ターッ」

藤堂「ご丁寧にどうも」

しんのすけ「おじさんもブリタニアに捕まっちゃったの?」

藤堂「あぁ、部下を逃がす為、やむを得ずな」

しんのすけ「おじさんもショケイされちゃうの?」

藤堂「このままでは恐らくそうなるだろうな」

しんのすけ「じゃあ何とかしよーよ」

藤堂「もういいんだ、主君と定めた片瀬少将は亡くなった。日本解放戦線はもう終わりだ、生き延びた所で」

しんのすけ「オラは嫌だ!まだ五歳児なのに死んでたまるか!ひまなんて0歳児なんだゾ!」

藤堂「聞いた話だとブリタニアは君達をダシにゼロをおびき寄せるつもりらしい。君達を助けたければ政庁へ一人で来いと、ゼロへ向け声明を出している
この声明をゼロは無視出来ないだろう、処刑当日確実にゼロは現れる。そうなれば君達が助かる道も生まれるかもしれない、今はそれに賭けるしかないだろうな」

しんのすけ「おぉ、ゼロが助けに来てくれるのか!やったなひま!」

ひまわり「ターッ!!」

藤堂「私の部下達も同じやり口でおびき寄せる算段らしい、挑発に乗らなければ良いのだが」

しんのすけ「何で?仲間なのに助けに来てほしくないの?」

藤堂「仲間だからだ。来れば確実に殺される。状況によっては、仲間であろうと上官であろうと見捨てなければならない時もあるんだ」

しんのすけ「でもオラだったら風間くんやマサオくんを見捨てるような事は絶対にしないよ」

藤堂「?それは君の仲間達の事か?」

しんのすけ「そう。おじさんの仲間も同じ気持ちだと思うけど」

藤堂「・・・・・・」


狂った軍人「ようやく会えたぞ藤堂鏡志郎」


しんのすけ「おぉ?さっきのおじさんと違う人だ」

藤堂「私に何の用だ?」

狂った軍人「貴様が捕まったとの知らせを聞いて、いてもたってもいられなくてな。本来ならば俺のような末端の兵士はこんな所へは入れないんだが」

藤堂「・・・!?貴様その血は!?」

狂った軍人「ヘヘ、我慢できなくてな」

藤堂「殺したのか、仲間を・・・・」

狂った軍人「お前に復讐できるなら、俺は手段を選ばない!お前だけは俺がこの手で始末してやらないと気が済まないんだよぉ!」

藤堂「私は軍人だ、戦場でこれまでに多くの人間を殺めている。心当たりがないわけではないが、何の恨みだ?」

狂った軍人「厳島の恨みだ!あの戦いで俺の仲間はお前に殺された!」

藤堂「なるほど、やはり厳島か」

狂った軍人「覚悟しろ藤堂!!!」

藤堂「フン、覚悟はできている。やれ」

しんのすけ「えぇ!?」

狂った軍人「つまらねぇ、抵抗の一つでもしてくれれば弄り甲斐があるってーのに。一発で終わらせてやるぜ」


軍人が藤堂に銃を向ける


しんのすけ「おじさん!!」

藤堂「いいんだしんのすけ君。それに、鉄格子を隔てたこの状況ではどうしようもない」

しんのすけ「おじさん・・・」

狂った軍人「死ねぇ!!」

しんのすけ「おじさんを助けるゾ!」キュイーーーーン



しんのすけの左目に赤い鳥のような紋章が浮かび上がった



アクション「アクション仮面、参上!」

カンタム「カンタムロボ、参上!」

ぶりぶり「ぶりぶりざえもん、参上!」



藤堂「!!」

しんのすけ「おぉ、みんなまた出てきてくれた!!」

アクション「待たせたねしんのすけ君!」

カンタム「我々が来たからにはもう大丈夫だ」

ぶりぶり「は、腹の調子が・・・」


狂った軍人「な、何だこいつら!?いったい何処から!?」

藤堂「こ、これはいったい・・・」

しんのすけ「みんな、あいつ悪い奴だからやっつけて!」

アクション「御安い御用さ、いくぞカンタム!」

カンタム「おぉ!!」

ぶりぶり「は、腹が・・・」ゴロゴロ


狂った軍人「やっつけるだと?貴様らが、この俺を!?フン、鉄格子の向こうで何を吠えたところで」


グインッ


狂った軍人「なにっ!?」

藤堂「この太い鉄格子をいとも簡単に曲げただと・・・・」

カンタム「こんなもの、私にとってはポッキーみたいなものだ」

しんのすけ「いいぞーカンタムロボー!!」

狂った軍人「クソッ!!」  バンッ  バンッ  バンッ

カンタム「そんなおもちゃじゃ私の体は貫けないぞ」

狂った軍人「そ、そんな馬鹿な・・・人間じゃない」

アクション「今度はこちらの番のようだな。いくぞ、アクショーンビーム!!」


ビビビビビビビビビッ


狂った軍人「ぐああああああああ」


ドサッ


しんのすけ「おぉ、二人共流石だゾ!」

アクション「このくらい朝飯前さ」

ぶりぶり「腹が・・・」

藤堂「しんのすけ君、いったい彼等は何なんだ?」

しんのすけ「おじさん知らないの?アクション仮面とカンタムロボだよ。あとおまけでブリブリざえもん」

カンタム「よろしく!」

藤堂「アクション仮面にカンタムロボ、確か前にそんなテレビをやっていたような・・・しかし、それが何故今ここに」

アクション「我々はしんのすけ君がピンチの時に現れるお助けマンなのさ」

カンタム「その通り」

藤堂「お、お助けマン・・・・?」

しんのすけ「ねーみんな、オラ達ここから脱出したいんだけど、手伝ってくれない?」

アクション「勿論だとも!」

カンタム「しかし、ここはいったい何処なんだいしんのすけくん?」

しんのすけ「オラも分かんない」

藤堂「ブリタニア軍の施設だろうが、明確な場所までは分からんな」

カンタム「なるほど、ならばまずは場所の特定が先だな」

藤堂「しかし特定しようにも中からでは・・・」

カンタム「大丈夫だ!そうだろ、ぶりぶりざえもん!」

ぶりぶり「腹が・・・・」ゴロゴロ

しんのすけ「おぉ、そうか!ぶりぶりざえもんの力でコンピューターを乗っ取るのか!」

カンタム「その通り、流石しんのすけくん!」

藤堂「コンピューターを乗っ取る?」

しんのすけ「ぶりぶりざえもんは一流のラッパーなんだゾ」

ぶりぶり「それを言うならハッカーだ!・・・・くっ、腹が」ゴロゴロ

アクション「看守の詰め所まで行けばパソコンの一台くらいあるだろう。ハッキングし、現在位置を特定、速やかに安全な脱出ルートを検索してくれ」

カンタム「頼むぞぶりぶりざえもん」

藤堂「本当にそんなことができるのか?信じられん」

しんのすけ「じゃ、そーいうことだから、おじさんも一緒に逃げようね!」

藤堂「あ、あぁ。よろしく頼むしんのすけくん」

しんのすけ「ほーい」

ぶりぶり「・・・・一人くらい私の体調を心配しろ」ゴロゴロ



------
--
-



---政庁中央通信室----



軍人A「モニター24から55異常なし」

軍人B「モニター61、1時間以上看守の姿が見えないな」

軍人A「モニター61?あぁ、地下牢獄か。確かあそこは藤堂がいるところだったな」

軍人B「1時間持ち場を離れるってのはちょっと不自然だな」

軍人A「気になるなら内線で呼びかけてみたらどうだ?」

軍人B「そうだな。えーっと、番号はっと」


ザーッ    ザーッ


ぶりぶり「ハロー!」


通信室の全てのモニターにぶりぶりざえもんが映し出された


軍人A「な、何だこの豚は!?」

軍人B「ウイルスか何かか!?」

軍人A「ウイルス?ここは政庁だぞ、ありえん!」

ぶりぶり「いいか愚民共よよく聞け。私は断じて豚などではない。救いのヒーローぶりぶりざえもん様だ」ゴロゴロ

軍人A「救いのヒーロー」

軍人B「ぶりぶりざえもん?」

ぶりぶり「そうだ。今後口のきき方には気を付けるんだぞ」ゴロゴロ

軍人A「会話をしている、俺達と」

軍人B「ウイルスではないのか?」

ぶりぶり「貴様らは私の質問にだけ答えれば良い。今ちょっと腹の調子が悪いから、端的且つ簡潔に述べるように」ゴロゴロ

軍人A「さっきから聞こえてたのは腹の音だったのか」

軍人B「こいつ見た目といいやっている事といい相当ヤバイぞ、逆らわない方が良さそうだ」

ぶりぶり「まずここは何処だ?さっきチラッと言っていたようだが」

軍人A「こ、ここはブリタニア政庁だ」

ぶりぶり「せいちょう?何だそれは?」

軍人A「か、簡単に言えばブリタニアの・・・エリア11にいる偉い人達がいっぱいいるところだ」

ぶりぶり「なるほどな。では次の質問だ、しんのすけが収監されているのはこの建物の何処のエリアだ?」

軍人A「しんのすけ?あぁ、あの子供か。地下牢獄だ」

ぶりぶり「ふむふむ、ここは地下だったのか。それでは最後の質問だ」ゴロゴロ

軍人A「ゴクッ」

ぶりぶり「・・・・・正露丸はあるか?腹が痛くて仕方がないんだ」

軍人A「・・・・・お前あるか?」

軍人B「た、たぶんバックの中になら」

ぶりぶり「あるのなら早く持って来い、今すぐにだ!!」

軍人B「は、はい!!」


軍人Bはバックから正露丸を取り出しモニターから手だけ出しているぶりぶりざえもんに渡した


ぶりぶり「フゥ、これで何とかこの腹痛から逃れられそうだ。おいお前、お前は良い奴だから褒美にこれをやろう」

軍人B「え?」


ぶりぶりざえもんは 「ゼロ」 と書かれた色紙を軍人Bに手渡した。


軍人B「な、何だこれ・・・・」

ぶりぶり「本当はしんのすけに自慢してからが良かったのだが、まぁいいだろう。大事にとっておくんだぞ」

軍人B「は、はぁ」

ぶりぶり「ではさらばだ」


プツンッ

全てのモニターが通常の画面に戻った

--------地下牢獄


ぶりぶり「と、言う事だそうだ」

藤堂「まさか政庁の中だったとは・・・」

アクション「脱出ルートは?」

ぶりぶり「ある事はあるが、安全なルートはない。戦闘は避けられん」

カンタム「戦闘なら望むところだ!」

藤堂「今のハッキングで上はこちらの異常に気付いたはずだ。動くのであれば早い方がいい」

アクション「同感だ。よし、そうと決まれば!」

ぶりぶり「待て!もう少し、いや後10分は様子を見た方がいいだろう」

しんのすけ「何で?」

ぶりぶり「まだ正露丸が効いてないんだ、今走ったら漏れる」

一同「・・・・・・・」

----------数時間後


軍人A「地下エリアB-11にてトラブル発生!牢を脱した囚人達が上を目指して暴れまわっている模様です!」

上官「地下の囚人共が!?しかしあそこはエリア11で最も堅固な牢獄のはず・・・いったいどうやって」

軍人A「暴れている者の中に藤堂鏡志郎と野原しんのすけの姿も確認できたとのこと」

上官「藤堂にあのイレヴンの餓鬼だと!?奴等は明日処刑の予定だというのに・・・」

軍人A「ダールトン将軍に報告しますか?」

上官「馬鹿者!!処刑前日に牢を破られた等とコーネリア殿下に知れたら我々は終わりだ!!明日まで時間はある、上に悟られないよう処刑開始までに捕獲すればいい」

軍人A「ま、万が一逃げられたら?」

上官「その時は処刑台にあがるのは我々になるだろうな」

軍人A「っ・・・・」

上官「なーに、あのエリアから地上までどれだけの距離があると思ってる。脱獄など到底不可能だ」

軍人A「しかし、敵は実弾を弾きロケットパンチとビームを繰り出しながら進軍しているらしく、歩兵では全く手に負えないとの報告が」

上官「何だと!?おのれ藤堂、まさかそんな事までできるとは・・・・奇跡の藤堂の名は伊達ではないな。地下を担当する全部隊で迎え撃て、何が何でも捕まえるんだ!!」

軍人A「イ、イエス・マイロード!!」

---------翌日 政庁前


アナウンサー「間もなく指定された時間となりますが、依然としてゼロは姿を見せていません。果たしてゼロは現れるのか、それともこのまま捕虜を見殺しにするのか
エリア11のみならず各国の注目がここブリタニア政庁に集まっています。政庁前のメインストリートにはコーネリア殿下の正規軍が陣取っており、中央にはコーネリア殿下恩自らグロースターに搭乗し指揮をとっているとの情報です。」



ギルフォード「来ませんね」

コーネリア「来ないのであればそれでもいい。その場合速やかに捕虜を処刑するだけだ」

ギルフォード「捕虜を見殺しにしたとなれば、ゼロは民衆の支持を失う」

コーネリア「そうなれば、奴等は行動の根源を奪われ組織は瓦解する。どちらでもいいさ、ノコノコと現れるようなら私自ら首をとってくれる」


部下「こちらポイント11、ゼロです!ゼロが来ました!!」

コーネリア「ほぅ」


アナウンサー「ゼロです、ゼロが遂に姿を現しました!ナイトメアの・・・あれは無頼という機体でしょうか?その機体の右肩に乗ってメインストリートをコーネリア殿下の正規軍へ向けてゆっくりと進んできています!」


コーネリア「ナイトメアは一機だけ。さて、どうするつもりかなゼロ?まさか本当に身代わりに来たわけではあるまい」

ギルフォード「奴の性格上それはないでしょうね。何か策を用意しているに違いありません」

コーネリア「周辺クリーニングは万全だろうな?」

ギルフォード「はっ、東京疎開をくまなく行っております。伏兵等は確実に存在しません」

コーネリア「ならばそれでいい。予定通り私は奴と一騎打ちをする。手出しは無用だぞギルフォード」

ギルフォード「イエス・ユア・ハイネス」

コーネリア「義弟グロヴィスの仇、今日こそ討たせてもらう」


-------
---
-


アナウンサー「ゼロを乗せたナイトメアが正規軍の前で停止し、それを待っていたかのようにグロースターのコックピットブロックからコーネリア殿下が姿を現しました!
コーネリア殿下の正規軍グロースターはこちらで確認できるだけでも20機!対してゼロは1機だけです。このまま大人しく降伏するつもりなのでしょうか?」



コーネリア「感心だな、まさか本当に一人で来るとは」

ゼロ「全ては無実たる人質の命を救う為だ」

コーネリア「お前が大人しくここで処刑されるのであれば解放してやるぞ」

ゼロ「フッ、それは御勘弁願おう。私にはまだやらなければならない事があるのでな」

コーネリア「ほぅ、では貴様は何しにここまで来た?貴様がその身を捧げない限り、人質は助からんぞ」

ゼロ「私が来たのは何も自己犠牲が目的ではない」

コーネリア「ということはつまり」

ゼロ「そうだ、戦って、勝ち取りに来た!」

コーネリア「フッ、そうこなくては面白くない!ならば私と一対一で正々堂々と勝負だ!」

ゼロ「望むところだ」


ギルフォード「この状況下で正面から現れ戦いを挑むとは何と愚かな・・・」

ダールトン「全パイロットに次ぐ、あの姫様が遅れをとる事はないと思うが、万が一劣勢となった場合には無頼目がけ一斉射撃だ」

一同「イエス・マイ・ロード」

--------ブリタニア政庁地下最終防衛ライン


「うわああああ」

「ぐあああああ」


ドカーーンッ    ドカーーンッ



軍人A「クソッ、あいつら本当に人間なのか!」

軍人B「ショットガンもロケットランチャーもまるで効果がない・・・」



アクション「アクショーーーン、ビーーーーム!!!」

カンタム「カンタムパーーーンチ!!」


ドカーーンッ   ドカーーンッ


軍人A「くっ・・・このままじゃ突破される」

上官「弱音を吐くな!ここが最終防衛ラインだ!ここを突破されたら地上に出てしまう、何としてでも食い止めるんだ!」

軍人A「しかしこのままでは」

上官「こうなったら最終手段だ、私がグロースターで出る!!」



アクション「おりゃーーーーー!!」

 「ぐえっ」ドテッ

カンタム「はぁーーーー!!」

 「ぐあっ」ドテッ



しんのすけ「おぉ凄いぞ二人ともぉ!」

ぶりぶり「私の教えた通りの動きだ」

藤堂「私も負けてられないな。てやぁーー!」

 「ぐあぁ」ドテッ


しんのすけ「おじさんも強ぉーい!」

アクション「しかし、こうも戦いっぱなしだと流石に」

カンタム「相手の気合の入り方がハンパじゃないな、いつになったら諦めてくれるんだ」

しんのすけ「ねぇぶりぶりざえもん、ここを過ぎたらもう地上に出れるんでしょ?」

ぶりぶり「そのはずだ」

藤堂「つまりここが最後の山場というわけか」


ドカーーンッ


アクション「な、何だ!?」

カンタム「あれはまさか」

藤堂「グロースターか!?政庁内だというのに遂にナイトメアまで持ち出してきたか」

アクション「向こうも正念場だという事か」

カンタム「一気に吹き飛ばしてくれる、カンタムパーーンチ!!」


ドカーーーンッ


カンタム「馬鹿な!?カンタムパンチをまともに食らったというのに無傷だと!?」


上官「このグロースターはただのグロースターじゃない。特派により魔改造を施されたスペシャルだ。そんなおもちゃパンチでは装甲は抜けん!!」

カンタム「クッ・・・・私のパンチが効かないとなると」

---------政庁一階


ひろし「ふぅ、何とかここまでこれたか」

みさえ「でも何でここまでどの兵士も私達に気づかなかったのかしらね?」

ひろし「そりゃー俺達が軍人の変装してるからだろ。顔もこの眼鏡みたいなので隠れてるし、軍人の殆どは表でゼロを迎え撃ってる」

みさえ「それにしたって何も無さすぎじゃない?ここってもうブリタニア軍の中心なんでしょ?ちょっとお粗末すぎない?」

ジェレミア「恐らくゼロの仕掛けでしょう、奴も『政庁に入るまでの安全は保障するが、中に入ってからはお前次第だ』と私に言ってましたからね」

みさえ「仕掛けって、催眠術でもかけたのかしら?」

ひろし「何だっていいじゃねーか、こうやってすんなり政庁に入れたんだからよ」

みさえ「そりゃそうだけど」

ひろし「で、ここから先は地下に降りるんだったな?」

ジェレミア「えぇ、政庁内に捕虜を収監する場所はあそこにしかありませんからね」

ひろし「道案内頼むぜ」

ジェレミア「私も実際に行ったことはないのですが、かなり降ると聞いたことがあります。覚悟はよろしいですね?」

ひろし「しんのすけとひまわりの為なら何だってしてやるぜ」

みさえ「えぇ!」

ジェレミア「フッ、では行きましょう!」

その頃コーネリアはゼロを相手に苦戦を強いられていた



コーネリア「クソ、決めきれない」

ゼロ「フハハハ、どうしたコーネリア、その程度か?」


アナウンサー「物凄い攻防です!コーネリア殿下のグロースターとゼロの無頼の間に無数の火花が散っています!」


ギルフォード「まさかゼロがここまで強いとは、殿下が押され始めている」

ダールトン「流石にこれ以上はまずいな、援護するぞ!」


バンッ バンッ バンッ バンッ バンッ


アナウンサー「おーっと、後方に控えるコーネリア殿下の正規軍からの援護射撃だ!」


ゼロ「ええい、何が一騎打ちだ!」

コーネリア「ダールトン!!余計な真似をするな!!」

ダールトン「申し訳ありません姫様。しかし、ここはゼロを討ち取る事を優先させていただきます」

ドカーーンッ


ゼロ「まずい!」


アナウンサー「ダールトン将軍のバズーカにより右脚部大破!無頼はバランスを崩してその場に転倒、どうやら勝負ありのようです!」


コーネリア「・・・ダールトン、貴様」

ダールトン「お叱りは後程、今はゼロを」

コーネリア「まぁいい。ギルフォードよ、コックピットブロックを開けゼロを引きずり出せ」

ギルフォード「イエス・ユア・ハイネス」

コーネリア「これでようやくエリア11は平定される。ゼロ、お前の負けだ」



アナウンサー「グロースターが無頼のコックピットブロックを剥がしています、遂にゼロがその姿を・・・・・あ、あれは何でしょうか!?」


軍人「上空にアンノーン!物凄いスピードで降下しています!」


コーネリア「アンノーンだと!?」

ダールトン「ナイトメアか!?」

アンノーンは高速降下しながら地上のグロースター目がけ攻撃を浴びせ上空で停止した


ドカーーーンッ   ドカーーーンッ   ドカーーーンッ


「ぐああああ」   「うわあああ」



アナウンサー「な、なんという威力でしょうか!!上空から突如として現れた謎のナイトメアが、たった一撃で地上のナイトメア部隊を蹴散らしてしまいました!」



コーネリア「何だあのナイトメアは!?空を飛んでいる」

ギルフォード「動ける機体は全部で何機だ!?」

ダールトン「我々以外は回避間に合わずみな撃たれたか、何という破壊力だ」

ギルフォード「ゼロの仲間なのか!?しかし、こちらにゼロがいる以上奴ももう撃てないはず」

ダールトン「しかし位置関係が悪い、相手は政庁の真上。我々は少し政庁から離れてしまった」

コーネリア「恐らくこの無頼の中にいるのも」


ゼロ「その通り!!」


アナウンサー「謎のナイトメアのハッチが開き、中からゼロが出てきました!これはどういう事なのでしょうか、下で戦っていたのは別人だったという事なのでしょうか!?」

コーネリア「ゼロッ!!!!」

ゼロ「気付くのが遅すぎたなコーネリア。周辺クリーニングは行っていたようですが、流石に空にまでその範囲を広げてはいなかったか」

ギルフォード「奴が空飛ぶナイトメアを所持している事など想定外だった・・・・しかし、いったいどうやってあんなものを」

ゼロ「これを開発していたのは他でもないブリタニア軍だ。それを私が拝借しただけの事」

ギルフォード「拝借しただと!?」

ゼロ「恐らく一番驚いているのは、この映像を見ている第二皇子だろうな」

ギルフォード「シュナイゼル殿下が!?」

ダールトン「シュナイゼル殿下の開発チームから盗んだというのか?」

ゼロ「この機体の名はガウェイン。先程見せた攻撃はハドロン砲という、威力に関しては最早説明不要だろう。既に勝負は決した、降伏し、我が軍門に下れ」

コーネリア「誰が貴様なんかに!」

ゼロ「地の利はこちらにある。このまま真下の政庁目がけ撃ってやってもいいんだぞ?中にはユーフェミア殿下もいらっしゃるが、それでもよろしいかな?」

コーネリア「くっ・・・・・・」

ゼロ「三分やろう、取り巻き二人とよく考えるのだな」

コーネリア「おのれゼロ!!」

-------コックピット内


C.C「で、どうするつもりだ?」

ルルーシュ「姉上が大人しく降伏するのであればそれで良し。そうでなければ」

C.C「コーネリア目がけハドロン砲か?」

ルルーシュ「あそこには無頼に乗っているカレンがいる、流石にそれはできないさ」

C.C「では政庁か?政庁には野原一家とオレンジがいるが」

ルルーシュ「勿論それも無しだ」

C.C「じゃあどうするつもりだ?」

ルルーシュ「疎開基礎ブロックを部分的に破壊しコーネリアを下に叩きつける。カレンにはその際の脱出のタイミングを予め伝えてある。あの場からカレンさえ離れられれば、後は簡単に始末できる」

C.C「基礎ブロック?そんなものどうやって破壊する?」

ルルーシュ「耐震を目的に作られたものだ。管理室に地下協力員を忍ばせてある、勿論ギアスをかけた、な」

C.C「いつの間にそんなことまで」

ルルーシュ「計画を前倒ししたと言っただろ。条件は全てクリアされた。ダールトン将軍とギルフォード卿にはここで戦死していただくとして、姉上を捕虜とし
政庁陥落の映像と共に独立宣言を行う。そうなれば嫌でもあの男が出てくる事になるだろう、ブリタニア皇帝が」

----------政庁地下


アクション「ぐあっ」

カンタム「うわっ」


上官「フン、この魔改造グロースターの前では貴様らもその程度か!」


アクション「こちらの攻撃がまるで効いていない」

カンタム「装甲が厚すぎる」

しんのすけ「ねぇあのナイトメア、体が少し光ってない?」

アクション「言われてみれば確かに」

藤堂「そうか、これはブレイズルミナスを改良したシステムだ」

しんのすけ「ぶれいず・・・・おじさん何それ?」

藤堂「ブリタニアが開発しナイトメアに実装した、いわばバリアのようなものだ。あの機体は装甲全体にそのバリアで守られているんだ」

しんのすけ「おぉ、だからアクション仮面やカンタムロボの攻撃が効かないのか」


上官「流石は藤堂。しかし、それが分かった所で貴様らにできる事などない」

アクション「確かにこのままでは・・・」

カンタム「いや待てよ!ぶりぶりざえもんの能力を使えば!」

藤堂「そうか、奴のナイトメアのコンピューターを乗っ取る事ができれば!」

ぶりぶり「やれやれ、結局最後は私に頼らざるを得ないというわけか」

アクション「頼むぶりぶりざえもん!」

藤堂「君が頼りだ!」

ぶりぶり「フッ、仕方ない。10秒」

アクション「ん?」

ぶりぶり「10秒もあればあのナイトメアに取り付きハッキングできるだろう」

しんのすけ「おぉ格好良いぞぶりぶりざえもん!」

カンタム「こんなに頼り甲斐のあるぶりぶりざえもんは初めてだ・・・」

アクション「あぁ、背中からオーラを感じる。物凄い自信だ」

ぶりぶり「行くぞぉ!!!」


ドドドドドドドドドドドドドドッ


グロースターのアサルトライフルによる攻撃がぶりぶりざえもんに降り注ぐ

ぶりぶり「ぐあああああああ死ぬぅぅぅぅ」


しんのすけ「あ、こっち戻ってきた」

ぶりぶり「はぁはぁ・・・・・危ない所だった」

しんのすけ「いや、いっぱい当ってるけど」

アクション「体中穴だらけだぞ」

ぶりぶり「無理だ、あんな攻撃してくる奴、触れる前にこっちが死んでしまう」

カンタム「一瞬でもお前に期待した私が馬鹿だった」



上官「フハハハ、部下から報告は受けてある!そこの豚はコンピューターに干渉する能力を持っているとな!近づこうものなら蜂の巣にしてくれるわ」


しんのすけ「ていうかもう蜂の巣いたいになってるけど」

ぶりぶり「おのれブリタニア人め・・・」

藤堂「君は何故その状態で生きていられるんだ…」

アクション「クソ、このままでは振り出しだ!いったいどうしたら」

カンタム「私が囮になって奴を引きつける!その隙にぶりぶりざえもんをナイトメアにくっつけるんだ」

アクション「カンタム・・・分かった!」

ぶりぶり「いや無理だ、私はもう動けん」

アクション「大丈夫だ、私がナイトメア目がけて投げてやる!お前は掴まればいいだけだ」

ぶりぶり「な、投げる!?」



ひろし「おいおい何なんだありゃ!?」

ジェレミア「グロースター!?何故こんなところに!?」

みさえ「ちょっとアナタ、あそこ!」

ひろし「しんのすけ!!ひまわり!!」



しんのすけ「おぉ、とーちゃん!かーちゃん!」


ひろし「それにしたって何でまた周りにあの連中がいるんだ?」

ジェレミア「あそこにいるのは藤堂鏡志郎か?なるほど、恐らく彼等の力を借りて牢を抜け出したのでしょう」

ひろし「てことはこのナイトメアさえ何とかすれば後はもう障害はなくなるわけか!」

上官「何故上からイレヴンが!?しかもあそこにいるのはジェレミアか!?」


カンタム「これは好機だ、前後から攻撃すれば奴にも隙ができやすくなる!頼むぞアクション仮面!」

アクション「任せてくれ!」

カンタム「行くぞ!!!!」


上官「フン、返り討ちにしてくれるわ!!」



ジェレミア「あのグロースターさえ討てれば・・・よし、我々も参戦しましょう!!」

ひろし「お、おい!参戦たって生身でナイトメアとどう戦うんだよ?」

ジェレミア「待ってろよしんのすけぇ!!」

ひろし「あー行っちまった」


上官「チッ、鬱陶しい連中だ!しかしこの魔改造グロースターの前では貴様らなど無力!!」


藤堂「二人ではまだ足りん、私も行く!!」

ひろし「あーちくしょー!!俺も行くぞ!!しんのすけぇ、ひまわりぃ!!」

みさえ「アナタ!」


カンタムロボ、ジェレミア、藤堂、ひろしの四人がグロースターと戦闘を繰り広げる

ひろし「おらおら、こっちだこっちだ」

ジェレミア「どうした!?こっちへ来い!!」

藤堂「私は後ろだぞのろま!」


上官「ええい、チマチマ動き回りやがって!!」


カンタム「今だ、カンタムパーンチ!!」


上官「しまった!?」


ドカーーーンッ


カンタム「よし、上手く爆炎が上がった!!」


アクション「今がチャンスだ!!行くぞぶりぶりざえもん!!」

ぶりぶり「お、おい、本当にやるつもりなのか!?」

アクション「ぬおおりゃああああ!!」

ブンッ

アクション仮面はぶりぶりざえもんをグロースター目がけ投げ飛ばした

上官「クッ、あの豚か!!そうはいかんぞ!!」


バシンッ


グロースターは迫りくるぶりぶりざえもんを右腕部で弾き飛ばした


ぶりぶり「ぬぉぉぉ」 ヒューーーーンッ

アクション「しまった、弾かれてしまった!!」

カンタム「いや、まだチャンスはある!!」

しんのすけ「かーちゃん、ぶりぶりざえもんをあのナイトメアにくっつけるんだゾー!」


みさえ「へ?」


ひろし「何だか知らんが言う通りにしろみさえ!!」

みさえ「わ、分かったわ!」

ぶりぶり「ぬぉぉぉぉ」 ヒューーーーーンッ


みさえ「おらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」バシンッ


みさえは迫りくるぶりぶりざえもんをグロースター目がけ蹴り飛ばした

ぶりぶり「ぐぉぉぉぉぉぉ」

しんのすけ「おぉ、流石かーちゃん凄いキック!!」


上官「ま、また来た!?し、しかし!」


ヒョイッ


カンタム「かわした!?」

藤堂「なんて器用な奴だ」

アクション「失敗か・・・・」


ひろし「まだまだぁ!!」


しんのすけ「とーちゃんいけー!!」


ひろし「何だかよく知らんが、こうすればいいんだろ!?おらぁぁぁ」



ズドンッ

ひろしはグロースター目がけぶりぶりざえもんを殴った

ぶりぶり「うぉぉぉぉぉぉ」

ピタッ


上官「何だと!!」


アクション「よし、くっついたぞ!!」

藤堂「これであのグロースターはもう何もできないとうわけか」

ひろし「え?何でそうなるんだ?豚がひっついただけだぞ?」


上官「こんな豚、引っぺがしてくれる!!・・・・・・あれ?う、動かんぞ?」



ナイトメアのモニターにボコボコになったぶりぶりざえもんが映し出される


ぶりぶり「うっ・・・・・・あいつら、絶対に許さん」

上官「な、何故貴様がモニターに!?」

ぶりぶり「馬鹿め、このナイトメアは既に私が乗っ取ったのだ。えーーっと、ブレイズなんとかってやつの起動オフはっと」

上官「ま、待て!!それを切ってしまったら私は!!」

ぶりぶり「フン、知ったことか」 

ブゥーーーーン


上官「シールドが!!」


しんのすけ「光が消えたぞ!」

アクション「よし、ならば今度こそ!行くぞカンタム!」

カンタム「おぅ!!」


アクション&カンタム「アクショー――ンビーーーム!!!カンタムパ―――ンチ!!」


上官「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


ドカーーーンッ!!!


藤堂「やったか・・・・」

ひろし「何が何だか分からんが、倒せたみたいだな」

ジェレミア「後はここを出るだけですね」

みさえ「しんちゃーーん、ひまー!!」

しんのすけ「かーちゃん!」

ひまわり「ターッ」

ひろし「あぁ、やっと家族全員揃ったな・・・しんのすけ、怖くなかったか?」

しんのすけ「オラは平気、みんながいたから」

みさえ「よく頑張ったわねぇ二人共」


ジェレミア「貴公は日本解放戦線の・・・」

藤堂「どういう縁か分からぬが、ここではお互い協力し合うのがベストだと思うが、どうかな?」

ジェレミア「フン、いいでしょう。野原一家をこのまま無事助け出せるのであれば、私は何だってします」


ひろし「うわっ、あなたはもしかして藤堂将軍!?」

藤堂「あぁそうだ。しんのすけくんのお父さんかな?彼には世話になった、礼を言わせてくれ」

みさえ「藤堂って言ったら、日本の英雄じゃない」

ひろし「世話になったって、お前藤堂将軍に何かしたのか?」

しんのすけ「別に何も」

藤堂「彼がいなかったら私は今この場にいれなかっただろう。彼は命の恩人だ」

アクション「ゆっくり話をするのは無事にここを出られた後にしましょう!」

藤堂「それもそうだな」

ジェレミア「我々が来た道を戻りましょう、途中の敵は殆ど無力化した為殆ど障害はないと思います!」

ひろし「とっととここから出ようぜ、お尋ね者なのに政庁のど真ん中にいるなんて生きた心地がしねーよ」

ジェレミア「私が先行します、みなさんは後についてきてください」

ぶりぶり「・・・誰か私をおぶってくれ」



------
---
--
-



ゼロ「時間だ、答えを聞こうか?」

コーネリア「降伏はしない!私はテロリストには決して屈しない!」

ゼロ「そうか、ならば仕方ない」

ダールトン「姫様、我らが後方へお下がりください!奴の攻撃が飛んできます!」

コーネリア「私に部下の背に隠れろというのかダールトン!ここまで来た以上、死ぬ時は同じだ」

ダールトン「し、しかし…」


ゼロ「これで終わりだコーネリア!!」


ゼロの台詞と同時に管制室の職員達は階層の基礎ブロックを切り離した。 コーネリアやダールトンのグロースターが立っている部分の足場が一気に崩壊した


ガラガラガラガラガラガラガラガラガラッ


コーネリア「な、何だこれは!?」

ギルフォード「地震か!?いったい何が!?」

ダールトン「ゼロめ、まさか基礎ブロックを!!」



三機のナイトメアはブロックと共に下へと叩きつけられた。



ゼロ「カレン無事か?」

カレン「はい、何とか指示通りの方法で脱出できました!」

ゼロ「そうか。今回の働き見事だった!全てにおいて私の指示通り、完璧にこなせていた!」

カレン「あ、ありがとうございます」

ゼロ「終わったな。下には玉城達が伏せている、姉上に反撃するだけの力はもう残っていない、私の勝ちだ」

C.C「ナイトメアを持ち込んだのか?」

ゼロ「いや、歩兵だ。ナイトメアは流石に目立ちすぎるからな、ギアスを使用し保険をかけたが、索敵されたら見つかる可能性が高い。グロースターもこの高さからの落下では大破は必至
無論パイロットもタダでは済んでいないだろう、歩兵とはいえ武装は完璧、玉城達で十分だ」

C.C「で、私達はどうするんだ?」

ゼロ「このまま空から政庁を攻撃する。空に上がれるナイトメアはこのガウェインのみ、程なくすれば敵の増援も来るだろうが、航空戦力は戦闘機がメイン、相手ではない」

C.C「ユーフェミアはどうする?」

ゼロ「姉上と同じだ、捕虜として交渉の材料に使う」


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---
--
-


-----------疎開基礎ブロックの下



コーネリア「くっ・・・・・・(右足が動かん、これでは身動きがとれん。しかし、張ってでもこの場を離れなければ。奴の事だ、下に兵を忍ばせているに違いない)」


プシューッ

コーネリア「(まずはギルフォードかダールトンと合流せねば。同じ位置から落ちたのだ、それほど離れていはいないはず・・・)」


玉城「おい、何処に逃げようってんだ?」


コーネリア「!?」

玉城「ヘヘ、流石ゼロだぜ!ピンポイントでここに落ちてきやがった」

杉山「流石にナイトメアもボロボロだな」

南「満身創痍なのはパイロットも同じだな、これなら確かに俺達だけで十分だ」


三人はコーネリアに銃を向ける


コーネリア「貴様ら、黒の騎士団か?」

玉城「おぉそーともよ、黒の騎士団の団員であり、ゼロの親友、玉城真一郎様だ!覚えとけ!」

杉山「その状態で逃げられるとは思ってないだろう、大人しく降伏してもらおうか」

玉城「ま、この状態じゃ降伏も何もねーけどな、拒否しようが何だろうがす巻きにでもして運んでやるぜw」

コーネリア「くっ・・・・・・」

南「アンタには多くの日本人を殺したという罪がある。正直、できる事ならばこの場で俺の手で始末したいくらいだ。しかし、日本独立の為最大限利用させてもらう」

玉城「ま、最後にはきっちりと罪は償ってもらうけどな」

杉山「あぁ、アンタはこれまでそれだけの事をしたんだ」

コーネリア「フン、貴様らに利用されるくらいなら、私はこの場で自らの命を絶つ」

玉城「ヘッ、武器もねーのにどうやってやるってんだ?まさか舌でも噛み切ろうってのか?」

コーネリア「あぁ、そうだ」

ガリッ

玉城「うわっ、こいつマジでやりやがった!」

南「驚いてる場合じゃない、止めさせるぞ」


しんのすけ「必殺、ケツだけアターーック!!」


南「へ?」


上空から落ちてきたしんのすけの尻が南の顔に直撃した


ボフッ


南「ぐおぉっ・・・・・・」

ドサッ


玉城「南!?」

杉山「何だこのガキ、上から落ちてきたのか!?」


コーネリア「(・・・あのガキは)」


しんのすけ「えへへぇ、なかなか面白かったゾォ」

玉城「面白かったぞぉじゃねー、このクソガキ!てめーのせーで南が倒れちまったじゃねーか!!」

しんのすけ「フン、オラのケツだけアタックが命中したんだからとーぜんだぞ!」

玉城「なんだとぉ!!狙ってやりやがったのか!?この野郎ぉ、勘弁ならねぇ、コーネリアの前にまずはこいつから」

杉山「おい待て玉城!このガキ何処かで・・・」

しんのすけ「おじさんオラの事知ってるの?」

玉城「あぁ!!濡れ衣でブリタニアに捕まったガキじゃねーか!!」

しんのすけ「ガキじゃないゾ、野原しんのすけだゾ!」

玉城「名前なんてどーだっていいんだよ!じゃあてめー日本人じゃねーか、だったら俺達の邪魔すんじゃねー!」

杉山「俺達は今から日本人の敵であるこの女の身柄を拘束する。お前も日本人ならこいつがどんな悪い奴か分かるよな?」

しんのすけ「悪い奴かもしれないけど、今はおじさん達の方が悪そうにみえるよ」

玉城「んだとぉ!?」

杉山「俺達は黒の騎士団、正義の味方だ」

しんのすけ「正義の味方は女の人を大勢で追いつめたりしないゾ」

コーネリア「(あのガキ・・・)」

玉城「あーそーかよ、別にお前にどー思われようが構わねーさ!何かができるわけでもねーしな。おい杉山」

杉山「あぁ、やろう」

コーネリア「くっ・・・・」

しんのすけ「チッチッチ、オラは何もできないわけじゃないゾ」

玉城「あぁ!?」



アクション「とぉーーーーーーーー!!!」


玉城「うわ、何だこいつ!?」

しんのすけ「おぉアクション仮面、グッドタイミング!」

アクション「しんのすけくん、飛んでる途中で背中から飛び降りるのは止めてくれ!流石に肝を冷やしたぞ」

しんのすけ「いやぁ~、メンゴメンゴ」

アクション「というかこの状況は・・・・」

しんのすけ「アクション仮面、このお姉さんを悪い奴達から守って!」

玉城「誰が悪い奴だ誰が!」

アクション「守っていいのかい?こいつはブリタニアの皇女コーネリアだぞ?つまり日本人の」

しんのすけ「んもぉ、アクション仮面も分かってないなぁ。弱い方を助けるのが男ってもんなんだゾ」

アクション「しんのすけくん・・・」

コーネリア「・・・・・」

カンタム「よくぞ言った、それでこそ真の男だぞしんのすけくん!」

ぶりぶり「流石は私の一番弟子」

しんのすけ「おぉ、二人共いつも間に!」

アクション「他のみんなは?」

カンタム「オレンジと藤堂鏡志郎が先導している、問題ない」

アクション「ならば安心だな」

玉城「ゴチャゴチャ言ってんじゃねー、邪魔しよーってんなら日本人でもタダじゃおかねーぞ!」

杉山「気を付けろ玉城、こいつら見た目以上に普通じゃないぞ」

玉城「どーってことねーぜ、おらー!!」

カンタム「カンタムパ――――ンチ!!」

玉城「え?」


ドカー――――ンッ


コーネリア「なっ・・・・・」


杉山「みろ言わんこっちゃない、油断するからだ!銃を使えばこんな連中」


バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッ


アクション「アクショー―――ンバリア!!!」

杉山「じゅ、銃弾を」

コーネリア「弾いた・・・」

杉山「じょーだんじゃねーぜ、何なんだよこいつら!こんな奴らに勝てっこねー!」

ぶりぶり「逃がしはせんぞ!!」


ぶりぶりざえもんは飛び上がり杉山の顔に尻をつけ、擦りつけた

杉山「ぐぉぉ・・・・・・」

ドサッ


ぶりぶり「フン、口ほどにもない」

カンタム「な、なんて技だ」

アクション「相変わらず下品な」

しんのすけ「オラが考えた技だゾ・・・」


コーネリア「・・・・・」


ぶりぶり「ところでしんのすけ、この女はどうする?女とはいえお前達家族に無実の罪を着せたブリタニアのトップだ」

アクション「多くの日本人の命を奪った張本人でもあるな」

しんのすけ「んーっとねぇ、このままだと可哀想だから、誰か家まで送ってあげて」

コーネリア「何だと!?」

アクション「いいのか?」

しんのすけ「春日部防衛隊は弱い者の味方だからいいんだゾ!」

アクション「分かった、では私が上まで送ろう」

コーネリア「待て!お前は私が憎くはないのか!?同情のつもりなら余計なお世話だ、敵の情けはうけん」

しんのすけ「んもぉ、お姉さんが何を言っているのかオラ分からないゾ」

コーネリア「何だと!?」

カンタム「しんのすけくんは純粋にお前を助けたいと思っているんだ、そんなことが分からないまでに性根が腐っているわけではあるまい?」

アクション「彼の優しさを信じろ、上までは私が責任を持って連れてってやる」

コーネリア「・・・・・・」

しんのすけ「そうそう。んじゃま、そーいうことでー」



-----
---
-


アナウンサー「ゼロの乗るナイトメアは政庁を向け上空で静止しています!先程みせた攻撃を政庁にもするとなると、予測される被害は甚大、いったいエリア11はどうなってしまうのでしょうか!!」


ゼロ「よし、ではそろそろ攻撃開始と行こうか。C.C!」

C.C「分かった」

ドカーーーーーーンッ


C.C「くっ・・・・・・」

ゼロ「何だ!?」

C.C「後方からの攻撃だ、増援か?」

ゼロ「しかしレーダーに反応は・・・・あれは!?」

C.C「ナイトメア!?」

ゼロ「サザーランドとは違う・・・新型か」

C.C「空を飛べるナイトメアはこのガウェインだけじゃなかったのか?」

ゼロ「・・・・・・」


スザク「聞こえるかゼロ」


ゼロ「この声、まさかスザクか!?」


スザク「私はナイトオブセブン、枢木スザクだ!お前を国家反逆罪でこれより拘束する、大人しく投降するのであれば手荒な真似はしない」

ゼロ「ナイトオブセブンだと・・・・」

C.C「ナイトオブラウンズ、皇帝直属の騎士か」

ゼロ「ありえない、あいつは軍に拘束されていたはず。そんな人間がナイトオブラウンズだと?」


スザク「3分待つ、それまでに応えを出せ」


C.C「だそうだ、どうする?」

ゼロ「政庁を目前に撤退・・・考えたくはないが、あちらも翼を得ている以上相手がスザクでは戦闘での勝ち目はないか。この場はコーネリアの身柄だけで満足するしかなさそうだな」

C.C「撤退すると言っても、相手があの白兜では簡単ではないだろう」

ゼロ「翼を得たとはいえハドロン砲を防ぎきれる程の防御力はないはずだ、こちらが撃てば向こうは回避行動をとるしかない。その隙に逃げる」




軍人A「おいおい聞いたか!?」

軍人B「あのイレヴンがラウンズだと!?何の冗談だ!?」

ユーフェミア「(スザク・・・)」

--------数日前

(地下牢獄)


軍人A「ユ、ユーフェミア様!?」

ユーフェミア「シッ!静かに。私がここへ来た事は内密にお願いします」

軍人A「イ、イエス・ユア・ハイネス!」

ユーフェミア「枢木スザクのところまで案内してくださいますか?」

軍人A「枢木ですか?しかし奴は国家反逆犯、近づくのは危険です!」

ユーフェミア「では貴方が私を守ってくださればよろしいではないですか」

軍人A「そ、それはそうですが」

ユーフェミア「よろしくお願いします」


----
--
-


軍人A「枢木、お前に会いたいという人が来ている」

ユーフェミア「スザク!」

スザク「良かった、来てくれると思ってました」

ユーフェミア「という事は、決断したのですね」

スザク「決断はしたのですが、今回の件で例の話が無くなっている可能性があるのでは?」

ユーフェミア「先程お父様に確認しました、変わらないとの事です」

スザク「良かった、ではお願いします。私をブリタニア本国へ送ってください」

ユーフェミア「分かりました。すいませんが、この方を出してくださいますか?」

軍人A「冗談は止めてくださいユーフェミア様!そんなことをしたら私が処刑されてしまいますよ!」

ユーフェミア「大丈夫です、貴方の身の安全はブリタニアの皇女である私が保証します。だからお願いです」

軍人A「・・・分かりました、本当にお願いしますよ」


カチャカチャッ


スザク「(これで上手くいけばあの一家を救う事ができるかもしれない)」

--------
----
--
-


「ナイトオブセブンの登場によりゼロは撤退、再び姿を消し現在ブリタニア軍が捜索中との事です。心配されたコーネリア殿下ですが、足の骨を折る等重症
無事身柄は保護され、現在は政庁にて休まれているとのことです。更に先程本国より枢木スザク卿のナイトオブセブン任命が正式に発表され、ナンバーズのラウンズ就任はこれが初めてとなります」



ひろし「はぁ~、何だかどっと疲れたぜ」

みさえ「本当、ずっと走りっぱなしだったし」

ジェレミア「しかし全員無事帰還できて良かった。まさかここまで作戦が上手くいくとは・・・」

ひろし「ゼロ様様だな」

ジェレミア「・・・・フン」

しんのすけ「あーあ、アクション仮面達いなくなっちゃったからつまんない」

ひろし「あいつら毎度毎度出たり消えたり何なんだろうな」

ジェレミア「しかし彼等がいなければこうも上手く事が運ぶ事は無かったでしょう、感謝すべきはゼロではなく彼等ですよ」

みさえ「確かにあの連中がいなかったら危なかったかもねぇ」

ウィーーン

ゼロ「全員無事で何より、作戦成功だな」

しんのすけ「おぉぉ!!ゼロだ!!」

ひろし「だから言っただろしんのすけ、ゼロととーちゃんは知り合いなんだぞ」

しんのすけ「とーちゃん凄いぞ!!」

みさえ「なに馬鹿な事言ってんのよ、怒られるわよ」

ジェレミア「貴公の作戦の方は失敗したようだな、枢木スザク・・・いや、ナイトオブセブンのお陰で」

ゼロ「なに、またいつでも機はあるさ。今回の作戦の最優先目標は野原一家の救出だ、元々こちらの都合は二の次三の次だ」

ジェレミア「フン、どーだかな」

ひろし「助かったって言ってもなぁ、俺達が指名手配犯だって事には変わりないしよぉ」

みさえ「脱獄した事によって前以上に極悪犯扱いされたりして」

しんのすけ「えぇー、せっかく逃げ出したのに」

ひろし「これから逃亡生活か・・・・・どうしたもんかな」

ゼロ「恐らくだがその心配は無用だ」

みさえ「どーして?」

ひろし「俺達逃げなくてもいいのか?」

ゼロ「その応えはナイトオブセブンがくれるだろう」

--------ブリタニア政庁


ギルフォード「何だと!?」

スザク「彼等の件は私に預からせていただきます」

ギルフォード「ここはエリア11、総督はコーネリア殿下だ!ラウンズといえどそのような勝手は」

コーネリア「ギルフォード、もういい」

ギルフォード「殿下・・・」

コーネリア「枢木、あの一家をどうするつもりだ?」

スザク「彼等が黒の騎士団の関係者だという話は、そもそも証拠自体が曖昧なものです。今一度情報を精査し、ナイトオブセブンの名の下に然るべき対応をとります」

ギルフォード「奴等は脱獄している!それは黒の騎士団の関係者以前に罪だろう!」

スザク「そもそも冤罪の可能性が高いというのにそれを言うのですか?それに彼らは自分の意思ではなく、ゼロの策により脱獄させられたのです」

ギルフォード「しかし」

コーネリア「もういいと言っただろ!枢木、この件はお前に一任する、好きにしろ」

スザク「ありがとうございます」


スタスタスタ


ギルフォード「よろしいのですか?ようやく見つけた黒の騎士団の手がかりだというのに」

コーネリア「構わんさ。拘束自体かなり強引だったのは事実だからな。奴は、ゼロは正々堂々と正面から戦い、そして倒す。ギルフォード、これからも力を貸してくれるな?」

ギルフォード「イエス・ユア・ハイネス!」」

----------野原家前


ひろし「・・・・・我が家だ」

みさえ「ローンが30年以上残ってるけど」

しんのすけ「それでもやっぱりうちが一番だゾ」

ひまわり「ターッ!」

みさえ「でも何で急に無罪放免なんてことになったのかしら」

ひろし「何でも何も、そもそも濡れ衣だったんだ、容疑が晴れたんだろ」

みさえ「あのブリタニア軍が謝罪までしたのよ?何か大きな力が働いたとしか思えないんだけど」

ひろし「仮にそうだとしてもよ、俺達にとって都合の良い力ならいいじゃねーか」

みさえ「それはそうだけど」

ひろし「はぁー、それより問題は仕事だよなぁ。今回の件でクビになってなけりゃいいけど」

みさえ「冤罪とはいえ一度捕まってるんだしねぇ・・・会社には連絡したの?」

ひろし「いやまだだ、まぁとりあえず明日行ってみるよ」

しんのすけ「オラは幼稚園大丈夫?」

みさえ「幼稚園は大丈夫よ、明日ママが聞いてきてあげるから心配しないで待ってなさい」

しんのすけ「ほーい」

---------アッシュフォード学園生徒会室


ウィーーン


ルルーシュ「そろそろ来る頃じゃないかと思ってたよ」

スザク「ルルーシュ・・・」

ルルーシュ「野原一家の件は礼を言う。あの時言っていたお前なりの救い方というのが、まさかああいう方法だったとはな。
最初お前があのおかしなナイトメアで飛んできた時は何が何だか分からなかったが。確かに俺では・・・外からでは不可能な救い方だ」

スザク「礼を言われる筋合いはないよ、僕は僕の意思で彼らを救いたいと思ったんだからね」

ルルーシュ「フッ、そうか。で、ナイトオブセブン様はこれからどうするつもりだ?立場上俺の存在は可視できないはずだが」

スザク「可視するつもりはないよ」

ルルーシュ「ではここで捕えるのか?」

スザク「仮に今ここでそうしようとしたところで、そうならないよう備えがあるんだろ?ルルーシュ・・・いや、ゼロなら何の策もなしに僕と対面するはずがないからね」

ルルーシュ「フン、全てお見通しか」

スザク「今この場でどうこうしようとは思っていない。ルルーシュ・・・いやゼロ、君は敵である以前に僕の友人だ。だから、学園では説得の道を選ぼうと思う」

ルルーシュ「甘い奴だ」

スザク「でも、戦場であった場合は容赦はしない。僕はブリタニアの騎士として、君を今度こそ討つ!」

ルルーシュ「フン、望むところだ」ニコッ

----------数日後野原家


ひろし「いやぁ~めでたいなぁ!無事職場にも復帰できたし」

みさえ「ちょっとあなた飲みすぎよ」

しんのすけ「とーちゃん酒くさーい」

ひまわり「ターッ」

ジェレミア「もう控えた方が良いのでは?」

ひろし「こんな楽しい日に飲まずにいられるかっての、ねぇルルーシュくん!」

ルルーシュ「へ?あ、まぁそうですね」

ひろし「だよねぇ」バンッバンッ

ルルーシュ「ははは」

みさえ「でもまぁこうしてまた馬鹿騒ぎができるようになって良かったわよねぇ」

ひろし「それもこれもナイトオブセブン様のお陰です!スザク君、いや、スザクさん!どうもありがとうございます」ペコペコ

スザク「いえ、そんな止めてくださいよ。僕は当然の事をしたまでですから」

ひろし「謙虚だねぇ、しんのすけ!お前もこういう大人になれよ!」

ひろし「俺達一家を救ってくれたジェレミアにスザクくん、それにしんのすけを助けてくれたルルーシュくん。後はゼロがいれば完璧だったんだけどなぁ」

みさえ「何馬鹿言ってんのよ」

ひろし「誘おうにも何処にいるかが分からないんじゃどうしようもないぜw」

ジェレミア「あの男、結局あれ以降我々の前には姿を現しませんね。もう一度姿を見せたら決闘を挑もうと思っていたのに」

しんのすけ「アクション仮面達もどっか行っちゃったゾ」

スザク「ルルーシュ、どう思う?」

ルルーシュ「せっかくナイトオブセブンが無罪放免としてくれたのに、その後もまたゼロと接点があってはまた軍に疑われかねないから自分から姿を消したんじゃないですかね」

しんのすけ「おぉ、お兄さん頭いいー!」

スザク「なるほど、そういう考えだったのか」ニコッ

ルルーシュ「何だその顔は、今のはあくまでゼロの立場に立っての予想だ。俺の意見じゃない」

スザク「はいはい」

ひろし「ジェレミアも無事軍に戻れたって言うし、万々歳だな!」

ジェレミア「まぁ以前とは違い下っ端中の下っ端ですけどね」

みさえ「それでも無職よりはいいじゃない」

ジェレミア「そんな事よりも枢木、特区の件だが上手く行きそうなのか?」

スザク「えぇ、コーネリア総督も協力してくれると言ってくれてますし。後はゼロの、黒の騎士団の出方次第ですかね」

ひろし「行政特区ねぇ、まぁ今よりは少しもまともな生活ができるようになるのかねぇ」

みさえ「でも凄い事よねぇ、あのブリタニアがそんなもの認めるなんて」

ルルーシュ「何も行動を起こさなければブリタニア側からは確実に出ない話です。黒の騎士団による抵抗活動の成果と言えるでしょうね」

スザク「彼等のやり方には問題があるけど、確かにそれは否定できないね」

ルルーシュ「フン」

スザク「で、黒の騎士団はどうすると思う?特区日本、乗るかな?」

ルルーシュ「・・・・条件次第じゃないか?特区参加=武装解除はやりすぎだろう、あれさえなければという感じだと思うが」

スザク「なるほど、掛け合ってみるよ」

しんのすけ「二人共さっきから何の話してるの?」

ルルーシュ「いや、何でもないさ。それよりしんのすけ、もう前みたいにゲットーに行ったりするなよ、危険だからな」

スザク「貴族と関わるのも極力避けた方がいい、前みたいなトラブルに巻き込まれたら大変だからね」

ジェレミア「一人でウロウロしていしまう癖も直した方がいい、また迷子になるぞ」


しんのすけ「んもぉ、みんなとーちゃんやかーちゃんみたいだゾ」

--------クラブハウス

ウィーーン


C.C「食事会は楽しかったか」

ルルーシュ「まぁな」

C.C「しんのすけのギアスはどうだ?」

ルルーシュ「暴走等の著変はない。あの様子では例の助っ人連中も既に消えているだろう」

C.C「そうか、なら安心だな。今後はどうするつもりだ?」

ルルーシュ「聞き取り等からの精査の結果、これまでにあいつがギアスを発動した回数は全部で4回。1回目は俺を、2回目はジェレミアを
3回目は藤堂をそれぞれ助けた。いずれも私利私欲ではなく自分以外の誰かを救おうとした時に発動している」

C.C「なかなか良い男じゃないか」

ルルーシュ「そして現在もギアスを有している自覚がない。であれば、特に何か対策する必要はないだろう」

C.C「エリア11がブリタニアの植民地である以上、また過去3回のような危機的状況がやってくるかもしれないぞ?発動が頻回になれば、暴走の可能性も高くなる」

ルルーシュ「その心配はない。あの一家は今後格段に治安の良い地域に移り住む事になるからな」

C.C「行政特区か?参加するのか?」

ルルーシュ「かなり悩んだがな。ギアスを使い混乱を作り出そうともしたが・・・それでは救われないイレヴンが多すぎる。スザクじゃないが、俺も中から変えてみたくなったんだよ、ブリタニアを」

C.C「随分と考え方が変わったな」

ルルーシュ「考え方は変わってないさ、手段が変わっただけだ。いざとなれば俺にはギアスもある、怖いものなどない。しんのすけをマオのような大人にしない為、今は最善の道を選んだだけだ」

C.C「フン、その考え方が変わったと言ってるんだよルルーシュ」


おわり

終わり方を見失い後半はかなり駆け足になってしまいましたが終わりです。駄文本当に失礼しました!

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