ありす「ん‥体がだるい‥‥」 (14)

非エロ

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ある朝、自身の倦怠感と共に、わたしは目を覚ました。
 ありす「ケホッ‥ケホッ‥‥」
どうやら風邪を引いてしまったようだ、
 今日はみりあさんとの番組に出る予定だったがこれでは到底出れそうにない。わたしはすぐに、プロダクションに電話をし、今日は出社できない旨を伝えた。

 ありす「みりあさん、どうしてるかな。」
 ふと思い浮かんだのは友人、赤城みりあさんの顔。番組に一緒に出れるとなって、床を踏み抜くんじゃないと思うほどはねて喜んでいた光景を思い出した。悪いことをしてしまったと罪悪感を感じてしまう。
 ありす「あの人は‥忙しくてそれどころじゃないよね、きっと。」
 あの人とは、わたしのプロデューサーのこと。向こう見ずで突っ走っていつも、みんなを困惑させるけど、優しくてわたし達のことを一番に気遣ってくれてる人。‥‥‥わたしの大好きなひと。

 ピンポーン。
 インターホンがなる、きっとさっきネットで頼んだ風邪薬だろう。
 ありす「はーい」パタパタパタ
 ガチャ
 P「ありす!大丈夫か!??」ハァ‥ハァ
 そこには、宅配のひと‥ではなくプロデューサーさんがいた。
 ありす「プロデューサーさん!?どうしたんですか急に!」
 P「風邪を引いたと聞いて、いても立ってもいられなくなってな」
 ありす「プ、プロデューサーさん‥、ハッ、た、橘です。」キリッ
 P「あぁ、すまんすまん、橘。」

 プロデューサーさんは仕事着のスーツで、息切れしながら私の前に立っている。仕事もほっぽりだしてわたしのところへ来てくれるなんて‥。
 P「と、ところで橘?」
 ありす「なんですか?プロデューサーさん」テレ
 P「ず、随分と可愛い服だなー」
 ん?そういえばわたし、寝起きで着古したいちご柄のパジャマのまま、プロデューサーさんの前に‥!?
 ありす「み、見ないでっ、ください!!」

 P「お、おうっ!見てないぞー橘」メソラシ
 よ、よく見たら、このパジャマ、わたしも成長期だからって言い張って、少し大きめのを買ってもらったから、む、胸元が!
 ありす「Pさん、‥みました?」
 P「なにをだ?」
 ありす「‥‥‥ならいいです。」
 プロデューサーさんはわたしから目をそらして、向こうを見ている。少し頬が赤いからきっと見られていたのだろう。そう思うと恥ずかしさが倍増した。
 ありす「‥プロデューサーさんのえっち。」ムー

 P「えぇ!見てないぞ!全く!」アセアセ
 焦ってるプロデューサーさんかわいい。抱きしめたいな。
 ガッ‥ヒョイ。
 ありす「ひゃあ!な、なにするんですかプロデューサーさん!」
 P「お姫様をベッドにちょっとな。お身体に触っちまうからな。」
 ありす「も、もう‥‥」
 気がつくと、わたしはプロデューサーさんにお姫様抱っこされていた。プロデューサーさんのぬくもりを感じる‥男の人ってこんなに暖かくて、頼もしいんだ‥‥

 ありす「‥こんなの惚れちゃうじゃないですか。絶対」ボソッ
 P「ん?なんか言ったか?」キョトン
 ありす「ふふっ、なんでないですよーだ」ベー
 P「‥??」
 まぁ、たまにお姫様抱っこされるのも悪くないか。ふふ‥大好きです。プロデューサー、いつかこの気持ちを伝えたらな‥‥

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