伊吹翼「今回のライブも大成功でしたね～！」

高坂海美「衣装もかっこよくて楽しかったよ！」

春香「うん、大満足なライブができたって私も思うよ」

春香「ただね、ライブが終わってから私のイメージが大変な事になったの」

翼「大変な事ってなんですか？」

春香「前にもまして女王のイメージが強くなった」

海美「女王様？」

春香「正確にいうなら閣下のイメージが強くなった」

翼・海美「あ～、なるほど～」

春香「なるほど～、じゃないよ！」

春香「私は王道の正統派アイドルだよ！」

春香「うちの子豚ちゃん呼ばわりするアイドルともおむかいの鞭をふるうアイドルとも方向性は全然違うよ！」

翼「そうはいっても」

海美「あんな衣装であんなポーズじゃ」

翼「かっこよすぎて」

海美「そっち方向にいっちゃっても」

翼「しかたないですよ～」

春香「納得がいかないよ！」

春香「百歩譲って私の閣下イメージが増長するのは許すとしよう」

春香「なんで翼ちゃんと海美ちゃんは変わらないのさ！？」

翼「そんな事はないと思いますけど」

海美「前に比べたら私たちもそっちのイメージ強くなったよ？」

春香「二人は方向性が違うんだよ！」

春香「いうなれば二人はヒーローの正義！」

翼「ヒーローっていうと」

海美「アイドルヒーローズですか？」

春香「そう、それだよ」

春香「まさに正義の味方、マイティセーラーの正義って感じ」

春香「つまるところ、みんなに向けた正義」

春香「それに対して私の正義がなんて言われてると思う？」

春香「独善の正義だよ！」

春香「こんなの正義って言えるのかもう分からないよ！」

翼「春閣下」

海美「ハルシュタイン」

春香「やめてよ！」

春香「私地味に気にしてるんだよ！？」

翼「いやでも 『I want』聞いたらはるかっかって呼ばれてもおかしくないですって～」

海美「『無尽合体キサラギ』でもすっごいはまり役だったし」

春香「あーもー！！」

春香「楽しかったけどさあ！」

翼「楽しかったんだ」

春香「『I want』初めて歌った時はまだまだ駆け出しでストレスもそこそこ溜まりがちだったし」

春香「そこであんな曲歌ったらノリノリで言っちゃっても仕方ないじゃん！」

春香「そこに跪いて！」

海美「すごい貫禄出てるよ」

春香「そんな貫禄出したくなかったよ！」

春香「ほんとどうしよう...」

翼「まあまあ、しばらくしたらおちつきますって」

春香「って言ってもさあ...次の私の単独イベントのタイトル知ってる？」

春香「『春閣下にひれ伏しなさい！第1回下僕集会』だよ？」

海美「うわあ...」

春香「プロデューサーさんは何を考えてこのタイトルにしたのさ！」

春香「私はもうこの方向性でいかなきゃいけないの...？」

翼「じゃあユニットメンバーに聞いてみましょうよ～」

翼「リコッタのみんななら春香さんとのお仕事も多いし他の魅力もよく分かってると思いますよ？」

海美「おお！ナイスアイディアだよツバッティー！」

海美「早速よんでくるね！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

春香「はやっ」

翼「LINE使った方が早いんじゃ」

海美「よんできたよ！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

春香「はっっっやっ！？」

翼「そんなこともなかったかあ」

横山奈緒「春香が自分の評判を気にしてるって聞いたんやけど」

春香「率直に聞くよ奈緒ちゃん、今の私のイメージを教えて！」

奈緒「なんでもこなせるバラエティアイドル」

春香「奈緒ちゃんはそうだよね！」

春香「大阪人に聞こうと思った私がアホだったよ」

奈緒「人よびつけといてなんやねん！」

奈緒「てか春香の中の大阪人のイメージどうなっとんねん！」

春香「そりゃもうボケとボケとボケのイメージだよね」

奈緒「お～、よく分かっとるやん」

奈緒「ってツッコミはどこに消えたんや！」

春香「ツッコミは奈緒ちゃん一人だよ」

奈緒「私一人で大阪人全員にツッコミ入れてかなあかへんやん！」

奈緒「ツッコミで過労死してしまうわ！」

春香「安心して奈緒ちゃん！」

奈緒「なにを安心すりゃええんや！？」

春香「私も一緒にツッコミを入れていくから！」

春香「だって私たち、仲間でしょ！」

奈緒「春香...」

春香「奈緒ちゃん...」

春香・奈緒「アハハハハ！」

翼「なんだこれ」

海美「王道ってなんなんだろうね」

春香「さておき、次はのり子ちゃん！」

春香「さあ、私のイメージを教えて！」

福田のり子「お笑いアイドル」

春香「なんでさ！！」

奈緒「分かっとるやん」

翼「これには同意」

春香「なんでよー！」

海美「さっきまでなにしてたか思いだしてくださいよ」

春香「王道アイドルとして当然のこと」ｷﾘｯ

のり子「今の王道ってお笑いもやるのか～」

春香「なに言ってるののり子ちゃん？」

春香「プロレスをやってる最中に頭でも打ったの？」

のり子「春香の頭をぶって治してあげようか？」ｲﾗｯ

春香「ごめんなさい」ﾄﾞｹﾞｻﾞｧ

のり子「分かればよろしい」

翼「なんで煽ったんですか...」

春香「いや、面白いかなって」

海美「思考がお笑い芸人だったか...」

のり子「まあ芸人かはさておき、結構万能型アイドルだよね」

春香「おおっ！」

のり子「前に立って導く側にも、後ろから支える側にもなれるし」

春香「いや～照れるな～」ﾆﾔﾆﾔ

のり子「すすんで罰ゲームを受けるし、とんでも企画にも参加するし」

春香「んん？」

のり子「７６５プロの輿水〇子って感じだよね」

春香「なんでさ！！」

翼「そうですよのり子さん！こっちの方が先ですよ！」

春香「そこじゃないよ！」

海美「これで４人中２人がお笑い芸人って答えになりましたね」

春香「ちょっと曲解してない！？」

奈緒「そろそろ受け入れたらどうや、楽になるで？」

春香「まだだよ！まだリコッタは残ってる！」

春香「桃子ちゃん！桃子ちゃんならまともな事を言ってくれるはず！」

春香「リコッタの末っ子こと桃子ちゃんなら！」

春香「私のお姉ちゃん力にメロメロな桃子ちゃんなら！」

春香「私の望む答えが返ってくるはず！」

春香「さあ桃子ちゃん！私のイメージを教えてちょうだい！」

周防桃子「ええ...なにこの前ふり」

桃子「うーん...春香さんは...」

春香「春香さんは！？」

桃子「...みんなに求められるアイドルだと思うよ」ﾒｿﾗｼ

翼「言葉を濁した先輩」

海美「芸能界の先輩でも事務所の中では別だった」

春香「わーい！ありがとう桃子ちゃん！大好き！ぎゅーってしてあげる！」ﾀﾞｷﾂｷｯ

桃子「んっ、ちょっと！恥ずかしいからやめてよ！」///

奈緒「顔赤くなってるで桃子」

のり子「内心喜んでるね桃子」

桃子「そんなことないもん！」///

春香「桃子ちゃんはかわいいなあ」ｽﾘｽﾘ

桃子「あーもー！！」///

翼「これは不正ですね」

海美「うん、不正だね」

春香「さーてリコッタのみんなにも聞き終わったし」

松田亜利沙「ちょーっと！？」

春香「どうしたの亜利沙ちゃん？」

亜利沙「亜利沙は？亜利沙には聞いてくれないんですか！？」

春香「だって亜利沙ちゃんは...」

亜利沙「亜利沙は...？」

春香「いつだって私の思い通りに答えてくれるじゃない？」ﾆﾀｧ

亜利沙「ハハァーッ！！亜利沙の全ては春香ちゃんのものですーー！！」

春香「春香ちゃん？」

亜利沙「いえ！春香様！春閣下様！！」

春香「アッハッハッハ！！そうよ！それでいいのよ！」

亜利沙「閣下！いつものアレをしていただけませんか！」

春香「え～？亜利沙ちゃんも好きだよね～アレ」

翼「アレってなんだろう」

春香「そこに跪いて！」

亜利沙「キャーッ！春閣下ーー！！」ｽﾞｻﾞｧｯ

海美「春香さん結構楽しんでない？」

亜利沙「むふー！亜利沙大満足ですー！」

春香「フフフ...亜利沙ちゃん、これからもよろしくね」ﾆﾔｯ

亜利沙「はい！なんなりと！」

翼「これは春閣下だ」

海美「間違いなくハルシュタインだ」

春香「ちょっと二人ともストップ」

春香「これは亜利沙ちゃんが楽しんでくれるからであってね」

春香「決して私が楽しくてやってるわけじゃなくてね」

翼「でも春香さんの顔、めっちゃ悪役の笑みしてましたよ」

海美「愉悦感じてるような笑い方してましたよ」

春香「.........」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

翼「汗かいてる」

海美「図星だったんだね」

春香「いや...まあ...ちょっとは...」

翼「ちょっとは？」

春香「楽しいと思ったことも...」

海美「思ったことも？」

春香「ないとは...言わない...けど...」

翼「はい、じゃあこの話おしまーい」

海美「春香さんの方向性はこのままでオーケーですね」

春香「やーだーやーだー！」

春香「王道正統派キラキラかわいい宇宙一のアイドルがいいのー！」

翼「なんか増えてる」

海美「春香さんたまにめんどくさくなるよね」

奈緒「これが春香の強みや」

のり子「どこが強みなのか」

桃子「これがなければ春香さん完璧なのに」

亜利沙「どんな春香ちゃんでも亜利沙はばっちこいですよ！」

春香「こうなったらプロデューサーさんに直談判してやる！」

春香「プロデューサーさーん！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

翼「行っちゃった」

海美「プロデューサー、頑張って」

春香「プロデューサーさん！私にもっとアイドルアイドルした仕事下さい！」

P「突然すぎてわけがわからん」

P「ただタイミングはよかった。新しい仕事が来てるぞ春香」

春香「なんの仕事ですか！」

P「アイドルヒーローズの続編」

春香「私もついにヒーローズに出られるんですか！？」

P「ああ、しかも新作の顔といっても差し支えないくらい重要な役だ」

春香「ええ～なにかな～？やっぱり銀河一アイドルの春香さんは物語の鍵を握る美少女ヒロインかな～？」ﾆﾔﾆﾔ

P「第三勢力のトップだ」

春香「ん？」

P「ヒーローズ、デストルドーのどちらにも属さない第三勢力のリーダーだってさ」

春香「は？」

P「この前のライブ見て監督がティンときた！って」

春香「え？」

P「両勢力を圧倒する力で世界を危機に陥れる謎の勢力『ハルシュタイン帝国』、ヒーローズとデストルドーの夢の共闘、これは絶対面白いぞ！」

春香「結局こんな役ばっかりじゃないですかー！やだー！」

P「どうしたんだ春香？」

春香「私はかわいいアイドルがやりたいんです！」

P「分かった分かったその次はもう少し普通の仕事取ってくるから」

春香「絶対ですよ、絶対！」

ーーー撮影当日ーーー

春香「そこに跪いて！」

翼「やっぱり悪い顔してる」

海美「すごい楽しそう」

春香「だーかーらー！」

春香「私のイメージはこんなんじゃなーい！」

春香さんがわちゃわちゃしてるのが好きです
ミリオンで先輩力とお姉さん力で無双してる春香さんも好きです
眠り姫のかっこいい春香さんも好きです
これからもアイドルオブアイドルの春香さん、よろしくお願いします

ありがとうございました
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