曜「千歌ちゃんのスマホ」 (19)

千歌「やっほー! …って、やっぱりまだ誰もいないか」


曜「やっぱり私たちのクラス、終わるの早かったね」


千歌「そういえば梨子ちゃんは何があるの?」


曜「美術室に用があるんだって、道具の運び出しとかなんとか」


千歌「大変だねー」

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千歌「うーん、他に誰もいないって暇だなー」


曜「おー?その様子だと歌詞は完成したかな?」


千歌「う…それは…まぁ今日花丸ちゃんと一緒に…ね」


曜「あっはは!まぁまだ時間はあるけど、梨子ちゃんには怒られないようにね」


千歌「はぁーい…


曜「まぁみんな来るまで適当に待ってよっか」


千歌「そだねー。…あー、私ちょっとトイレ行ってくるね」


曜「はーい、いってらー」





曜「…あれ、千歌ちゃんスマホ置き忘れてる」

曜「へへ、ちょっと見ちゃえ。忘れる千歌ちゃんが悪いんだよー」


曜「パスコード、どうせ千歌ちゃんのことだし自分の誕生日でしょ!0801…っと」


曜「………違うか…」

曜「うーん…」


曜「あー、ってことはアレだね、私の誕生日!」


曜「いやー、幼馴染の誕生日を設定してくれるなんて、嬉しいですなあ!」


曜「……」


曜(…何言ってんだろ私)


曜「まあ一応…一応やってみよ」





曜「え…………開いた………」

曜(え、ほんとに?ほんとに千歌ちゃん私の誕生日にしてたの?)


曜(いやでも開いたし…)


曜(というか千歌ちゃんのスマホの壁紙特に気にしてなかったけど、私じゃん!!)


曜(先月二人で遊びに行ったときのやつ…そういえばアイス食べてるとこ写真撮られたなぁ)


曜(私の写真を壁紙にして…パスも誕生日にしてて……)


曜(まさか……まさか!?)


千歌「よーちゃんおまたせー、他のみんなまd」


曜「うわああああああ!!!!???」


千歌「うわああ!?」

千歌「うぇ、どうしたの曜ちゃん!?そんな声出して!?」


曜「いや、千歌ちゃ、その…」


千歌「…んー?あ!それチカのスマホじゃん!」


曜「あ…ごめ…」


千歌「もー勝手に人のスマホ見るなんて!」


千歌「あれ、パスばれちゃったの?」


曜「あ…うん…」


千歌「まー、よーちゃんにならいっか…いや良くない!あとで変えとかないと」


曜「ほんとごめん…」

曜「ねえ千歌ちゃん」


千歌「なあに?」


曜「その…さっきのパスだけどなんで私の誕生日に…?」


千歌「あー、あれねー」


曜「」ゴクリ


千歌「パスコードって自分の誕生日だとすぐバレるじゃん?」


千歌「でも適当な数字だと自分が忘れちゃいそうだし…」


千歌「そこで!よーちゃんの誕生日にしておけばバレにくいし忘れないしで一石二鳥なのだ!」


曜「あーそういう…」


千歌「えーダメー?…というか、嫌だった?」


曜「別に嫌じゃないけど…」


曜(そっか…まぁそうだよね…)

曜「あれ、梨子ちゃんからLINEだ」


千歌「えーなにー?」


曜「えーっと…美術室の荷物を運ぶのに一人じゃ大変だから手伝ってほしいって」


千歌「へー …って!なんでチカには頼まないの!?私そんなに役立たず!?」


曜「力仕事頼むなら私、だろうし…まぁそこまで人数いらないんじゃないの?」


千歌「ぶー…」


曜「まぁ私行ってくるよ。そろそろ他の学年も来るだろうし、千歌ちゃんは残っててよ」


千歌「しょーがないなぁ…」


曜「じゃ、行ってくるね」


千歌「はーい」

千歌「………」


千歌「すぅーー……」


千歌「はぁ……」





千歌(あああああああああああ!!!!!!よーちゃんにパス設定してるのバレたああああああ!!!!!!!!!!)


千歌(あの冷めた反応、絶対引いてたよね……………)


千歌(って、パスバレたってことは壁紙も見られた!?!?)


千歌(終わった…………)

千歌(うう…よーちゃんと話しづらい…これから練習もあるのに…)


千歌(明日からどーしよー……)


千歌「うううううぅぅぅぅぅ~~~……………」

ルビィ「うゅ…千歌ちゃんすごい唸ってる…」


花丸「梨子さんと曜さんは一緒じゃないずら?」


善子「なんか…部室入りづらいわね…」





千歌「うううぅぅ~~!!」



おわり

初めてSSを書いてみました。
短いですが、ようちかの可愛さが伝わればいいなと思います。

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