まつり「新人さん」【ミリオン放送局第n回】 (33)

百合子「と、いうわけで」

まつり「新アイドル二人追加」

このみ「おめでとう!」

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このみ「それにしても随分と久しぶりねぇ」

百合子「何言ってるんですか、ほとんど毎週来てるじゃないですか」

このみ「……あら?」

まつり「これ以上は触れるとダメなので、次に進むのです」

このみ「それで、新作ゲームってことはアイドルストーリーも最初から?」

まつり「大人の事情なのです」

このみ「天下無双で天衣無縫に魅了してきたファンの皆もリセット?」

まつり「仕方ないのです」

百合子「バビロンシアター、気に入ってたんだけどなぁ」

まつり「……まあ、百合子ちゃんが気に入っているのならいいのですよ?」

このみ「というかその呼び方は何?」

百合子「だって、すごい歴史を感じるじゃないですか」

このみ「思い出して、あの場所元々何も無かったでしょ」

このみ「まあ、身も蓋も無いことを言うとあれってパラレルワールドなんだし、今の私たちには全然関係のない話なのよね」

百合子「でも、パラレルワールド同士が影響を及ぼしあって大変なことになる話を読んだことがありますし……そう、最初は小さな違和感だったのに、やがてどんどんズレが酷くなって最後はパラレルワールド同士の生き残りを賭けた生死を争うグランドバトルへ……そして決して出会ってはいけない二人の世界を超えた愛が」

まつり「百合子ちゃん」

百合子「はっ」

このみ「でも、パラレルワールドって言うならもう少し私のボディをダイナマイトにしてくれても良かったんじゃないかしら?もちろん今のままでも十分セクシーなんだけど」

百合子「それは……」

まつり「ちょっと……」

このみ「どうして二人とも目をそらすのよ」

このみ「とりあえず新しいアイドルの話とか色々あるし、さっさと始めましょ」

百合子「はいっ……百合子」

まつり「まつり」

このみ「このみの」

「「「ミリオン放送局!」」」

百合子「この番組は、『いつも心に大盛りを』佐竹飯店の提供でお送りします」

このみ「いつの間にキャッチフレーズなんて出来たの」

百合子「美奈子さんが折角だからって」

このみ「えぇ……」

このみ「お送りしております、ミリオン放送局」

百合子「さあ、今日のゲストは絶対あの二人のどちらかですよね!だって皆にどんな人かお知らせしないとですから!」

このみ「ふふっ、そうね、私たちの手腕で根掘り葉掘り聞きださなくちゃ」

ガチャ

百合子「…………誰もいませんね」

まつり「何か書いてあるのです」

このみ「えっと?……『残念ながらこの世界線に新アイドルは追加されませんでした』」

百合子「『よって、ゲストに来ることもありません』……」

まつり「つまり、今日はこの三人で回すのです」

百合子「……楽しみにしていたのに」

このみ「ちょっとどういうこと、説明してちょうだい」

まつり「つまり、そういうことなのです」

このみ「全然説明になってないわよ」

まつり「二人は来ないのですが、その代わりに宣材写真とプロフィールをご用意したのです」

このみ「あら、二人とも可愛いじゃない」

百合子「紬さん、すっごくクールでいい感じですね」

このみ「ぼんやりした感想」

まつり「ということで、今回はこんな企画なのです!」

『勝手に二人を想像しよう!』

まつり「こちらの世界に来ないということは、何を言っても怒られないということ」

まつり「それに乗じて、勝手に二人の経歴をでっちあげてしまおうというコーナーなのです」

百合子「無責任過ぎませんか」

まつり「来ないんだからいいのです」

このみ「何だか色々あってこっちに来るかもしれないじゃない?」

まつり「姫が謝ればみーんな許してくれるのです、ね?」

百合子「それでいいんですか?」

まつり「いいのです」

このみ「……まあいいわ、それじゃあどっちの娘から行く?」

百合子「はいっ!この白石紬さんがいいです!」

まつり「気に入ったのです?」

百合子「この凜としたたたずまい、クールな瞳……絶対どこかのお姫様です!」

このみ「多分普通に高校生よこの娘」

百合子「勝手に考えるコーナーなんですもん」

まつり「お姫様設定を生やすと貴音ちゃんと被ってしまうのです、ね?」

このみ「あら、まつりちゃんは?」

まつり「まつりが姫なのは設定ではないのでセーフなのです」

百合子「貴音さんに怒られますよ」

このみ「えっと……白石紬ちゃん、17歳。身長160cmで誕生日は5月29日」

まつり「特技が着物の着付けと三味線なのです」

百合子「あ、結構和風なんですね」

まつり「趣味は庭園・甘味処巡り」

百合子「ふふっ、エミリーちゃんと話が合いそう」

このみ「着物の着付けが出来て三味線が得意……お姫様ではないと思うけど、多分結構いいところのお嬢様よね」

まつり「京都の和菓子屋の娘とか、です?」

このみ「他の事務所に喧嘩売ってる?」

まつり「と、純和風なプロフィールを持ってる紬ちゃんをもっとよく知るために、日本文化の専門家コメントをもらっているのです」

百合子「専門家?それって」

???『専門家と言うほどではないのですが……お役に立てるよう頑張ります』

このみ「エミリーちゃんよね」

???『いえ、専門家です』

百合子「隠す必要あるんですか?」

まつり「別にないのです」

このみ「えっと、じゃあ、専門家さんに聞いてみましょうか」

専門家E『そうですね……凛とした佇まいが大和撫子の風でお美しいです!』

このみ「あ、エミリーちゃんも感想が割と雑」

専門家E『あと、おそらく葛餅が好きです』

百合子「ピンポイント」

まつり「このみちゃんはどう思うのです?」

このみ「私?うーん……そうねぇ、見た感じしっかりしてそうだし、琴葉ちゃんあたりと気が合うんじゃないかしら?」

百合子「私は世間を知らずに箱入り娘で育てられたお嬢様説を推していきたいです」

まつり「では、決着はじゃんけんで」

このみ「決めなくて良いわよそんなこと」

百合子「あ、スタッフさんが……セリフが聞けるみたいですよ?」

このみ「あら、そうなの?どんな感じなのかしら」

まつり「耳を澄ませてよーく聞くのです、ね?」

『もしかして、あなたは……バカなのですか?』

百合子「…………アンドロイド説とかどうですか?」

まつり「そんなに人外にしたいのです?」

百合子「非論理的なことをどんどん切り捨てていくアンドロイドっていいと思いません?」

このみ「普通に人で良いじゃないの」

まつり「アンドロイドだってアイドルをする時代なのです」

このみ「どんな時代よ」

このみ「ちょっときつい感じだけど、まあしばらくアイドルをやっていたら丸くなりそうね」

百合子「可奈ちゃんとか環ちゃんとか、懐くと結構面倒見がいいかもしれないです」

このみ「ま、私たちには全然関係ないけれど」

まつり「世界線が違うから何を言っても怒られないのです!」

百合子「じゃあアンドロイド説も」

このみ「それは怒られるとかそういう次元じゃないわよね」

まつり「ほ?」

まつり「それでは桜守歌織ちゃんに行きたい所なのですが、一度ここで一曲聴いてもらうのです」

百合子「ミリオンスターズで『Brand New Theater!』……って私これ知らないんですけど」

百合子「お送りしております、ミリオン放送局」

このみ「続いては桜守歌織ちゃんなんだけど……」

まつり「特技は合唱とゴルフ、趣味は乗馬なのです」

このみ「こっちもお嬢様っぽいわね」

百合子「それに音楽教室のお姉さんみたいですよ」

まつり「プロデューサーさんがデレデレしそうな感じなのです」

このみ「それに165cmもあるのね……し、身長で何かが決まるわけじゃないけど」

百合子「胸もちゃんとありますからね……」

このみ「むぅ……」

このみ「まあ、とりあえず一緒に飲んでからね」

まつり「確かに、23歳ならお酒も飲めるのです」

このみ「いい?まつりちゃん、こういうタイプが実は酒豪なのよ……風花ちゃんみたいに」

まつり「歌織ちゃんはどんなお酒が好きなのです?」

このみ「多分ウィスキーを止められるまでずっと飲んでるタイプよ」

百合子「よく分からないです」

まつり「弱かったときも考えて向こうの世界のこのみちゃんには是非とも気をつけて欲しいのです」

このみ「流石にちゃんと気をつけるわよ」

百合子「まつりさんはどうですか?」

まつり「ほ?アホ毛と雰囲気的に翼ちゃんの親戚なのです」

このみ「またそんな適当なこと言って」

百合子「あ、でも確かに目の感じとか翼っぽいかも」

まつり「立派なものは家系だったのです……ね?」

このみ「そろそろ怒られるわよ」

百合子「そういえば、音楽教室のお姉さんってことは可奈ちゃんとレッスンとかやってくれそうですね」

まつり「楽器と声楽、どちらでも練習できるのです」

このみ「元々から関係があったって感じでもいいわね」

まつり「さすがにそれは夢を持ちすぎなのです」

このみ「親戚説とか出しておいてそれ?」

まつり「ということで、二人について色々話したのです」

このみ「結局、全然まとまらなかったけれど」

百合子「それで、この答えあわせはどうすればいいんですか?」

まつり「それはもちろん、答えなんてわからないのです」

百合子「……つまり、投げっぱなし?」

まつり「新人アイドルの二人をよろしくお願いするのです!」

百合子「えっ、本当に答え合わせなしですか」

百合子「お送りしてきましたミリオン放送局特別編、そろそろ終わりの時間です」

まつり「この番組では、各コーナーにメールを募集しているのです」

このみ「メールアドレスはmillion@xxxx.xxにお送りください」

百合子「と、ずっと新アイドルについて話してきましたけど、私たちもまた一から始まるんですよね」

このみ「人間関係とか、こっちと変わってたりするのかしら」

まつり「莉緒ちゃんが歌織ちゃんとばかり仲が良かったりするのです?」

このみ「……私は信じてるわよ?莉緒ちゃん?」

まつり「向こうで一から始まるとはいえ、これまでのまつりたちも今までと同じようにアイドルは続けるのです」

このみ「向こうばかり注目していないで、ちゃんとこっちの私たちのプロデュースもよろしくね?」

まつり「あ、プロデューサーさんが目をそらしたのです」

百合子「なんで目をそらすんですか!」

このみ「リスナーのみんなも、これまでみたいに応援よろしくね」

まつり「それではミリオン放送局、お相手は徳川まつりと」

このみ「馬場このみ、そして」

百合子「七尾百合子でした」

せーのっ

「「「ばいばーいっ!」」」

このみ「この番組は」

このみ「佐竹飯店と」

このみ「ご覧のスポンサーの提供でお送りしました」

百合子「プロデューサーのPはプレインズウォーカーのPっていう説を考えたんですけど」

まつり「百合子ちゃんにとってプロデューサーさんは何なのです?」

【おしまい】

終わりだよー(o・∇・o)

生放送を見ていたら書きたくなった
花織さん可愛くない?花織さんPになります

>>26
歌織さんと変換間違えたので訂正

おひさしぶりです
どんな子たちなんだろうね
http://i.imgur.com/OWjDevj.jpg
http://i.imgur.com/7lIszha.jpg

>>1
七尾百合子(15) Vi
http://i.imgur.com/MeJaqUS.jpg
http://i.imgur.com/gNk6yZB.jpg

徳川まつり(19) Vi
http://i.imgur.com/Utsq77O.jpg
http://i.imgur.com/neeynhg.jpg

馬場このみ(24) Da
http://i.imgur.com/6GmlcrJ.jpg
http://i.imgur.com/twnTPlI.jpg

>>16
『Brand New Theater!』
http://www.youtube.com/watch?v=S6lS2AC6D6Q

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