【ミリマス×デレマス】百合子「まつりさんがいない」【ミリオン放送局第二十六回】 (86)

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昴「またゲスト?」【ミリオン放送局第二十五回】
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P「今まさにライブ会場でるみるみしてる」

百合子「まあ、まつりさんはエターナルハーモニーのメンバーですし、仕方ないですよね」

P「すまんな、三人で回してくれ」

百合子「私たち三人はもう何日か前のライブで出演しましたからね……ところで、代わりの作家さんは誰がやるんですか?今回は他の事務所からのゲストさんなのに……」

P「案ずるな、手は打ってある……らしい、まつりが」

百合子「はあ」

杏奈「望月杏奈……です」

百合子「七尾百合子です」

このみ「馬場このみです」

芳乃「依田芳乃でしてー」

このみ「………………えっと、どちら様?」

芳乃「この番組の臨時の放送作家になったのでありましてーよろしくなのでしてー」

百合子「あっ、はい、よろしくおねがいします……えっ?」

芳乃「困っている方からの頼みとあればー、放っておくわけにはいきませんのでー、それもまつりの頼みとあらばー」

杏奈「……知り合い?」

このみ「あの子も顔が広いわねぇ……」

杏奈「……よろしく……芳乃、ちゃん」

芳乃「ちなみにわたくしはー、この体としてはー、齢16なのでありましてー」

百合子「年上!?」

このみ「『この体としては』って何よ」

芳乃「さぁー?」

芳乃「それではわたくしはー、これからこのフリップに指示を書けばいいのでして?」

このみ「普通に喋っていいわよ?マイクは無いけど」

芳乃「なるほどー」

百合子「まつりさんも、普通に喋ってますから」

杏奈「……マイクが……声……拾ってる……」

芳乃「それではそうさせていただくのでしてー」

芳乃『でしてーでしてー』カキカキ

このみ「遊んでるわね……」

百合子「本当に年上なんですか?」

芳乃「それでははじめるのでしてー」

杏奈「え?……あ、うん……」

このみ「ねぇ、百合子ちゃん……この子」ヒソヒソ

百合子「えぇ、かなりの自由人ですね」ヒソヒソ

芳乃「何を話しているのでしてー?」

このみ「なんでもないわ」

芳乃「わたくしも混ぜて欲しいのでしてー」

このみ「タイトルコールするわよ」

杏奈「杏奈」

百合子「百合子」

このみ「このみの」

「「「ミリオン放送局!」」」

芳乃「このおせんべい、食べていいのでしてー?」

百合子「この番組は」

百合子「765プロダクションと」

百合子「CGプロダクションの提供てお送りします」

【CM】

茜「総支配人の茜ちゃんによるミラクルなファミレスが完成だよ!」

茜「茜ちゃんのもと、アイドルが接客とか料理とか頑張るよ!」

茜「なんと今なら、プリン食べ放題キャンペーン実施中!こりゃー行くしかないね!」

茜「そしてなんと!ゲリラライブが……おーっと、これ以上はお店に来てからだーっ!」

765プロダクション!!

百合子「最近茜さんのCM増えてません?」

このみ「気のせい……じゃないわね、多分」

芳乃「そなたーそなたー、ふぁみれす、とは何なのですー?」パタパタ

杏奈「……知らない、の?」

芳乃『それでは、早速入るのでしてー』

杏奈「……うん」

ガチャ

都「真実は全て都のもとに!探偵アイドル安斎都です!」

百合子「ほう」

杏奈「……あっ」

このみ「というわけで、とりあえず二人とも自己紹介からお願いするわね」

百合子「あ、芳乃さんもCGプロの方だったんですね」

芳乃「そうなのでしてー」

このみ「……ギャラとか、どうするのかしら……そこは気にしちゃダメね」

杏奈「どっち、から……やる?」

芳乃「わたくしからやらせてもらいますゆえー」

このみ「はい、それじゃあ芳乃ちゃん」

芳乃「依田芳乃、16歳でしてー、趣味は失せもの探しと石ころ探し、お悩み相談ですー」

杏奈「石ころ……探し……?」

芳乃「たとえ石ころであれ、すべてのものには魂が宿っているのでありましてー、石ころでも愛おしいのですー」

百合子「そ、そうですか」

芳乃「そうなのですー」

杏奈「……わかんない」

芳乃「鹿児島からー、困っている方を助ける旅をしていたのでしてー、その途中に彼の方と出会ったのですー」

このみ「かのかた?……ああ、そっちのプロデューサーさんね」

芳乃「よろしくなのでしてー」

百合子「えっと……芳乃さん、一つ聞きたいことがあるんですけど」

芳乃「どうしたのですー?」

百合子「……その、ずっとそばに置いてあるほら貝は一体……」

芳乃「見ての通り、ほら貝なのでしてー」

百合子「いや、あの、それは分かるんですけど……どうして持ってるんですか」

芳乃「これを吹いていると、だんだん楽しくなってくるのですよー」

このみ「答えになってないわよ……」

このみ「それじゃあ、お次は都ちゃん、よろしくね」

都「はいっ、探偵アイドル、安斎都です!特技は推理と事件解決!趣味は推理小説と探偵ドラマです!」

百合子「ルパンとホームズ、とっち派ですか?」

都「もちろん、ホームズを尊敬してます」

ガシッ

杏奈「……固い、握手」

このみ「初対面でまだ五分も経ってないわよ……」

芳乃「これこそが運命の巡り合わせでしてー」

このみ「多分、プロデューサーさんは分かっててゲストに呼んだと思うわよ」

杏奈「……うん」

芳乃「そうなのですー?」

百合子「帝都が……」ペチャクチャ

都「霧の町が……」ペチャクチャ

このみ「……まあ、予想はしてたわ」

杏奈「……どう、する?」

芳乃「とりあえず止めておくのでしてー」

このみ「はいストーップ」

百合子「はっ」

都「はっ」

百合子「さて、それじゃあメールを……あれ、メールは」

芳乃「めーる?」

杏奈「……えーっと……」

このみ「……またフリートークなのね……」

芳乃「わたくしー、こういうものには疎いのですー」

百合子「……まあ、確かに電子機器、苦手そうですよね」

都「探偵たるもの電子機器の扱いも必須です!」

このみ「あら、そう?それじゃあ任せても」

都「ごめんなさい」

このみ「どうしましょうか……」

杏奈「トークテーマ……募集する、とか」

百合子「でも、メールは見れないし……」

杏奈「……ツイッター?」

「「あー」」

このみ「……というわけで、リスナーのみなさんからトークテーマを募集します」

このみ「ハッシュタグをつけて、トークテーマとして一単語だけを呟いてください」


最初のトークテーマ
>>19

最近楽しかったこと

都「この前、張り込みをしたんです」

このみ「……張り込み?」

百合子「もちろん、あんぱんと牛乳ですよね」

都「もちろんです」

杏奈「……えっと……どういう、こと?」

このみ「知らないわ」

都「結局失敗しちゃいましたけど、とても楽しかったです!」

このみ「失敗してるのね」

百合子「張り込み……今度私も誘ってください!」

このみ「ダメよ」

都「誰か、張り込みしたい相手はいます?」

百合子「緑色の事務員さんを……」

都「ほほう……」

このみ「候補が二人いるのよねぇ」

百合子「二人とも張り込みましょうか」

都「決定!」

このみ「させないわよ」

杏奈「芳乃……さん、は?」

芳乃「まさにこのほら貝を吹いているときでしてー」

芳乃「吹いていると楽しくなる、魔法のほら貝なのでしてー」

このみ「どういうことよ」

芳乃「こういうことでしてー」

ぶおー

百合子「うっ、予想以上に大きいですね……」

杏奈「……耳の中……残る……」

このみ「少なくともこんな小部屋で吹き鳴らすものじゃないと思うわよ……」

芳乃「ほら貝を吹いたら楽しくなってきたのですー、次にいくのでしてー」

このみ「……まつりちゃんってツッコミ側だったのね……戻ってきてまつりちゃん」

都「そもそも、張り込みの極意をお教えしましょう」フンス

百合子「よろしくおねがいします!」



テーマ二つ目
>>24

メタネタ投下して大丈夫かなぁ……

ハガキ職人森久保

百合子「……あっ、これ」

芳乃「どうしたのですー?」

百合子「……いえ、あの、トークテーマ送ってくれているこのアカウント」

このみ「それがどうしたの?」

百合子「……この『ぼのの』って、森久保さんですよね」

都「知ってるんですか?」

百合子「何回か一緒に仕事をしたことがあって」

このみ「……でも、それってバラしていいのかしら?」

百合子「……あっ、確かに」

杏奈「……すごい……ツイートのほとんどが……ラジオの、実況……」

このみ「わざわざツイートを遡らないの……」

百合子「シンデレラジオ?」

都「あ、それ、杏さんたちがやってるラジオです」

このみ「そういえば、皆はラジオにメールって、送ったことあるかしら?」

百合子「無いです」

都「ラジオを聞かないです」

芳乃「故郷にー、そのようなものはー、なかったのでしてー」

このみ「ラジオがないって、どこから来たのよ……」

芳乃「鹿児島でしてー」

このみ「それはもう聞いたわ」

杏奈「何回か……ネットラジオ……に」

このみ「そうよねぇ……あってもネットラジオよね」

都「送ったことがあるんですか?」

このみ「高校の頃は私もハガキ職人だったわねぇ……懐かしいわ」

百合子「もう今はハガキじゃなくてメールですね」

このみ「そうなのよねぇ……」

芳乃「」グルグル

杏奈「……えっと……芳乃さん……腕、回して……どう、したの?」

芳乃「まつりから、『時間が迫っているときはこうする』と教わったのでしてー」

このみ「えっと……つまり、巻けってことなのかしら」

百合子「たぶん」

百合子「もし改編期を乗り越えて来週もこの番組が存続していたなら、お便り、お待ちしています」

都「そんな時は事件を起こせば!」

このみ「一発アウトよ」

杏奈「それでは……ここで、一曲……お聞きください」

杏奈「本田未央さん……我那覇響さん…………春日未来ちゃんの、三人で……『THE IDOLM@STER』……です」

杏奈「最初の……コーナー、は……こちら」

『復活!七尾探偵事務所』

都「探偵事務所!」ガタッ

百合子「はいっ、探偵事務所です!」

都「何を隠そうこの私、安斎都も実は探偵事務所の長でして」

百合子「そうなんですか!」

このみ「そんな訳ないでしょ」

百合子「こちらは、七尾百合子と安斎都の二人の探偵が、リスナーの皆さんから送られてきた謎を解明していくコーナーです」

都「いやー、腕が鳴りますね!」

百合子「あ、そんなに期待しないほうがいいですよ」

都「え?」

百合子「なんだかどうでもいいようなものばっかりですから」

このみ「ところで、このコーナーもメールが必要だと思うんだけど」

杏奈「……ここに……印刷したの、ある……みたい」

芳乃「人とは祈ればどうにかなるのでしてー」

都「」ピコーン

百合子「どうしたんですか?」

都「こうこうして……」ゴニョゴニョ

百合子「なるほど……それではこのように……」ゴニョゴニョ

都「ふむふむ……」

百合子「それでは……」

都「真理は都のもとにあり!安斎探偵局局長、安斎都!」

百合子「解いた事件は数知れず!七尾探偵事務所所長、七尾百合子!」

都「二人のアイドル探偵の!」

百合子「二つの頭脳が合わされば!」

「「我らに解けぬ、謎は無し!」」

百合子「決まったっ……」

都「カンペキ……」

杏奈「……えっ」

このみ「ノリノリねぇ……」

このみ「……メール、読んでいいかしら?」

百合子「あ、はい」

このみ「それじゃあ、ペンネーム『たいがー』さんから」

「何かイベントがある度に、何もしていないのに家具が壊れます。どうしてでしょうか」

都「……えっ」

百合子「……期待しないでください、と」

都「こう、もっと『日常にこんな謎があった』……みたいな」

百合子「そんなの送ってこられたこと無いです」

このみ「まあ、謎っちゃ謎よ?」

都「……でも、もしかするとこれも、重大な事件に繋がっている可能性が」

百合子「確かに、何かがあったら壊れる……というのはなんだか不自然ですね……」

都「……つまり、これはなんらかの人為的な犯行の可能性が高い」

百合子「もし、家に隠し通路があったとしたらどうでしょうか」

都「なるほど、それを通じて外部から犯人が入ってきたということですね……確かに、イベントで家主が家を外している間は誰も家にいない……」

百合子「私が考えたのは赤毛連盟ですね」

都「トンネルを外から掘る……なるほど」

このみ「ねえ、ちょっと待って」

百合子「どうしました?」

このみ「今の、ネタバレよね」

都「そうですね」

このみ「……ネタバレはよくないと思うわよ」

百合子「えっ……でも、ホームズを読んでない人なんていませんよね」

都「赤毛連盟はみんな読んだことがありますから、今さらネタバレしても大丈夫です」

このみ「そりゃあ、その界隈ではそうなのかもしれないけど……」

杏奈「……杏奈、ないよ?」

百合子「……えっ」

都「そんな……」

このみ「ほら」

百合子「もはやそっちの方が謎です」

都「この世にホームズを読んでいない人がいるだなんて……」

芳乃「その、『ほーむず』とはなんなのです?」

百合子「世界一の探偵です」

都「全ての探偵の頂点です」

芳乃「初めて知りましてー」

都「それなら、今度事務所に持ってきます」

百合子「私も、今度杏奈ちゃんに貸すね」

杏奈「えっ……あの……いらない、かな」

百合子「えっ」

このみ「……次、いくわよ?」

このみ「ペンネーム『神宮』さんからです」

「どうして燕は勝てないんですか?」

都「つばめ?」

百合子「勝ち負け?」

杏奈「何、これ」

このみ「せめて正式名称で……」

都「つばめ、つばめ……はっ」

百合子「何か思い付きました?」

都「マザーグースです」

百合子「とは?」

都「誰がコマドリを殺したの?」

百合子「はっ!」

都「……つまり、これは殺人事件の可能性が!」

百合子「なるほど!」

杏奈「全然……分かんない」

このみ「調べてみましょうか」カチャカチャ

都「これは難事件の予感です……」

このみ「えっと……一つだけ、いいかしら」

都「どうしました?」

このみ「……それ、ツバメじゃなくてスズメじゃないかしら?」

百合子「……え?」

このみ「ツバメはスワロウで、スズメがスパロウね、ほらこれ」

都「……あっ」

都「…………」

百合子「…………」

芳乃「」すうっ

ぶおおおお

このみ「唐突なほら貝!」

芳乃「なんだかー、吹かないといけないような気がいたしましてー」

杏奈「えっと……そうなの、かな?」

百合子「ま、まあ、探偵だって間違えることはありますから!」

都「一回や二回の間違いで私の権威は地に落ちませんから!」

このみ「随分なポンコツじゃないの……」ボソッ

芳乃「そなたーそなたー、何か言ったのでしてー?」

このみ「何も言ってないわよ?」

杏奈「……たぶん」

百合子「このコーナーでは……あ、復活だからメール募集はしないですね」

都「こんな素晴らしいコーナーが一回限りだなんて!」

このみ「素晴らしいコーナーが酷いことになってたわよ」

百合子「えーっと、それでは……あー、台本が欲しいです」

芳乃「台本が欲しいのでしてー?」

杏奈「……うん」

このみ「いま、まつりちゃんの書き残していったメモ書きと印刷されたメールだけを頼りに放送してるのよねぇ……」

百合子「台本作ってくださいよ……」

百合子「えーっと、以上、復活!七尾探偵事務所のコーナーでした」

このみ「それでは、ここで一曲お聞きください」

芳乃「『お願い!シンデレラ』なのでしてー」

杏奈「えっと……次、は……?」

百合子「お送りしています、ミリオン放送局」

百合子「続いてのコーナーはこちら!」

『誰が一番?アイドルがちんこバトル!』

百合子「世はまさにアイドル戦国時代、戦わなければ生きていけません……ここでは、私たちが一つのお題で全力勝負します」

都「ふむふむ……それで、一体何をするんですか」

百合子「……さあ」

都「え?」

このみ「……何をやるか書いてないのよねぇ」

都「そんな!……いや、もしかするとこれは私への挑戦なのでしょうか……分かりました!私が今回のお題がなんだったのかを解き明かし──」

芳乃「探してきたのでしてー」

杏奈「……こんなの、見つけた」

百合子「えっと……765トランプ、ですか?私、これは見たこと無いですけど」

杏奈「プロデューサー……さん、の」

芳乃「私物なのでしてー」

このみ「……作ったの?……親指立てなくていいわよ」

都「……でも、これで何をするんですか?」

このみ「……トランプをするしかないんじゃない?」

このみ「勝っても負けても何も無いのよねぇ……」

百合子「二勝した人に後でご褒美、みたいな感じでいいんじゃないですか?」

このみ「……そうね」

芳乃「皆様の顔が載っているのでしてー」

杏奈「……52枚……残り……二人は?」

芳乃「この方々ではないのでしょうかー?」

杏奈「……あ、カメラマンさん……と、小鳥……さん」

このみ「……というわけで、誰かが二勝するまでエンドレスでトランプやるわよ」

都「トランプといえば心理戦!人の心を読むことなんて、探偵の私には造作もないことです!」

杏奈「……フラグ、たった」

芳乃「勝てばいいのでしてー?」


コンマ>>55から
01-20 杏奈勝利
21-40 百合子勝利
41-60 このみ勝利
61-80 都勝利
81-00 芳乃勝利
誰かが二勝するまで続きます

百合子「何します?」

都「それならババ抜きを!」

このみ「……へぇ?」

  ~~  

都「この二択、外すわけには……これまでの推理から、私は右を選びます!」

ニヤリ

都「な、なななんですと!」

このみ「そして私が選ぶのは……この札よ」

パサリ

このみ「66の二枚で終了!そもそも私を抜かそうって発想がおかしいのよね」

百合子「……いえ、その馬場じゃないですから」

都「杏奈ちゃんの持っている二枚……今までの状況から推理すると、ジョーカーはこっちです!」

杏奈「……ありがと」

都「えっ、またジョーカーがっ」

杏奈「……こっち、とるね」

パサッ

杏奈「……やった」


  ~~  

杏奈「……このみさん……一勝」

都「こ、こんなはずでは……」

このみ「次の試合、何をやるか選んでいいわよ?」

都「くぅ……それでは、七並べをしましょう!七並べこそ心理戦!私の得意分野です!」

百合子「そうなんですか?」

芳乃「そうは見えないのでしてー」

杏奈「……ジョーカー、上がり……は……あり、なし?」

都「無しにしましょう!」

都(ジョーカー……押し付けちゃいますよ)

  ~~  

都(ふふふ……ここまでスペードの4を止め続け、最後の一枚まで来ました……やっぱり探偵たるもの心理戦は得意でないと!)

百合子「あ、じゃあここでジョーカー使います」

芳乃「どこに出すのですー?」

百合子「それじゃあスペードの4で」

都「」

  ~~  

杏奈「……勝った」

都「策に溺れる……なんて……」

百合子「あの……なんだかごめんなさい」

芳乃「これもまた、運命のなせる業なのでしてー」

このみ「……あー、都ちゃん?次も決めていいわよ」

都「……それでは神経衰弱をしましょう!」

このみ「あら、自信ありげね」

都(今回は後れをとってしまいましたが、探偵で鍛えたこの記憶力は誰にも負けない自信があります!)

  ~~  

杏奈「……杏奈……苦手」

芳乃「それでは、わたくしからいくのでしてー」

ペラ、ペラ

芳乃「揃いましてー」

ペラ、ペラ

芳乃「二組目、揃いましてー」

百合子「……え?」

ペラ、ペラ

芳乃「三組目なのでしてー」

このみ「……あら」

ペラ、ペラ

芳乃「四組目でしてー」

都「……えっ」

  ~~  

杏奈「…………結果」

百合子「……芳乃さん、54枚……」

都「イカサマです!私が暴いてみせます!」

芳乃「わたくしー、探し物は得意なのですー」

このみ「……得意とか、そういうレベルじゃないわよ」

杏奈「……すごい」

都「芳乃さん、それなら私の監視下でもう一度やってください!」

芳乃「よいのでしてー」

都(探偵として……我が探偵事務所の名にかけて、必ずやトリックを暴いてみせます!)

  ~~  

芳乃「これでいいのでしてー?」

都「負けました」

このみ「……いや、もう、何よこの子」

百合子「……もしや、芳乃さんは神の化身!?……孤島に生きる巫女の一族の末娘……その余りに強大な力は神の再来と言われて齢16まで監禁されていて……あたっ」ペシッ

このみ「戻ってきなさい」

杏奈「……?」

  ~~  

このみ「……気を取り直して、次の試合にしましょうか」

百合子「今回は負け……というか、芳乃さんの一人勝ちで終わりましたけど」

杏奈「……都、さん……決めて……いい、よ?」

都(芳乃さんが勝てなさそうなもの……)ムムゥ

都(探すことがないもの……うぅ、輝け、我が灰色の脳細胞!)

ピコーン

都「大富豪です!」

このみ「妥当ね」

百合子「妥当ですね」

杏奈「……うん、配る」

都「ちょっと待ってください」

杏奈「?」

都「公平を期すため、そして何かしらの細工を防ぐために、今回は私が配ります」

このみ「細工って……」

杏奈「……うん……わかった」

百合子「まあ、いいですけど」

シャッシャッシャッシャッ

都「念には念を入れて……シャッフルも丁寧に……」

芳乃「ぐーるぐーる」

百合子「えっと……芳乃さん、暇なんですか?椅子に乗って回っていますけど」

芳乃「でーしてー♪、でーしてー♪」

杏奈「……えっと……つっこむ……ところ?」

このみ「……さあ、どうなのかしら」

都「さあ、それでは配ります!」

  ~~  

都「……どうして……どうして」

杏奈「……うぃなー……?」

百合子「二勝しましたからね」

このみ「なんだか、久しぶりに杏奈ちゃんが勝つところを見た気がするわ」

芳乃「おめでとう、なのでしてー」

杏奈「……ありがと」

百合子「ご褒美は……後でゆっくり考えればいいですよね」

このみ「そうね」

芳乃「杏奈にはー、わたくしから加護を贈るのでしてー」

杏奈「?……あり、がと」

都「リベンジ!リベンジさせてください!」

このみ「次にゲストに来たらね」

百合子「以上、アイドルがちんこバトルのコーナーでした!」

このみ「ここで、765プロダクション、CGプロダクションからのお知らせです」

このみ「現在、765プロダクションでは、プラチナスターライブという大きなライブを定期で開催中です」

このみ「次回のユニットもそろそろ発表される時期ですので、みなさんよろしくお願いいたします」

このみ「詳しい情報は、プラチナスターライブ特設サイトをご覧ください」

このみ「次に、CGプロダクションからのお知らせです」

このみ「現在、CGプロダクションでは、所属アイドルを主人公にしたアニメーションを制作中です」

このみ「本人のエピソードなども取り入れ、等身大のアイドルの姿をみなさんにお届けします」

このみ「こちらも、詳細は特設サイトをご覧ください」

このみ「特設サイトでは、現在PVも公開していますので、そちらも合わせてご覧ください」

このみ「以上、765プロダクション、CGプロダクションからのお知らせでした」

百合子「そして、お送りしてきましたミリオン放送局、そろそろエンディングです」

芳乃「楽しかったのですー」

都「もっと探偵力を磨いて、またリベンジします」

杏奈「……待ってる」

このみ「次のクールもやっていればね」

百合子「そんな怖いことを言うのはやめてください!」

このみ「来週から、この時間帯で琴葉ちゃん達のラジオが始まるかもしれないわよ?」

杏奈「……もしかし、たら」

このみ「来週から楓ちゃんと早苗ちゃんと私でラジオをやっていたりして」

百合子「そんな……」

このみ「……まあ、そんな話はまだ来てないけど」

芳乃「わたくしもー、らじおというものをやってみたくあるのでしてー」

百合子「そうなんですか?」

芳乃「のっとるのでしてー」

このみ「それは穏やかじゃないわねぇ」

都「その時は、ぜひ捜査の依頼を我が探偵事務所に!」

このみ「もう既に犯人が自白してるわよ」

芳乃「はんにんなのでしてー♪」

百合子「もし来週からもこのラジオをやっていたら、また来てくださいね……そして再び探偵事務所を復活させて、今度こそ帝都を震撼させるような大事件を解き明かしましょう!」

都「それまでに探偵としてのスキルをさらに高めあいましょう!」

ガシッ

このみ「本当に仲が良いわねぇ」

芳乃「仲良きことはー、すばらしきかなー、というのでしてー」

このみ「それではミリオン放送局、お相手は」

杏奈「……望月杏奈」

百合子「七尾百合子」

このみ「馬場このみと、ゲストはCGプロダクションから」

芳乃「依田芳乃とー」

都「安斎都でした!」

せーのっ

「「「ばいばーい」」」

杏奈「……この、番組は」

杏奈「……765プロダクション……と」

杏奈「CG……プロダクションの……提供、で……お送りしました」

百合子「……ところで、芳乃さんって、放送作家として来たんじゃなかったんですか?」

芳乃「細かいことは気にしないのですー」

百合子「……はあ」

【番組終了後】

杏奈「……芳乃さん……トランプ……また、やって」

芳乃「よいのでしてー、それではやるのですー」

杏奈「……」じーっ

わいわい

百合子「やっぱり、三作目のトリックが一番──」

都「確かに目を惹くという点ではそうですが、トリックの完成度としては──」

わいわい

このみ「……仲が良いわねぇ……私が入る隙がないくらい」

このみ「…………私も、若葉ちゃんか楓ちゃんでも呼ぼうかしら」

【おしまい】

【おまけ】

ガチャ

エミリー「えっと……仕掛け人さま?」

千鶴「いきなり、何の用ですの?」

P「仕事だ」

【おまけおしまい】

終わりだよ~(o・∇・o)

誰か百合子と都の二人が日常の謎を解決する話を書いてください何でもしまむら

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