【モバマスSS】 はっちゃけ!三船さん!! (15)

キャラ崩壊注意。

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美優「昔々、有る所に…」


モバP「…何なんですか? 美優さん、いきなり……」

美優「いえ…、仁奈ちゃんを始めとした年少組の為に、絵本を読んで情操教育をしようと思いまして……」

モバP「ほほう、良いじゃないですか」

美優「でも、絵本って意外とネガティブなお話、多いじゃないですか…??」

モバP「そう言われてみるとそうですね、ごんぎつねとか」

美憂「だから、自分で元気が湧いてくるようなお話を作ってみようかと思いまして……」

モバP「美優さんがですか?お話を??」

美優「はい……完成したら現役アイドルが作った絵本として、ベストセラーを狙えそうですし……」

モバP「うわー、打算まみれ」

美優「それで、プロデューサーにも協力してもらおうかと思いまして……」

モバP「ええ、俺で良ければ構いませんよ。 ……仕事が無い時に限りますけど……」

美憂「そうですか……良かった…。それで、お話の続きですけど……」

モバP「あれー??この机に山積みの書類見えてないのかなー?? ……まぁ、別に良いですけど…」


モバP「それじゃあ拝見させて頂きますね…。何々……昔々有る所に、島村卯月ちゃんと渋谷凛ちゃんと言うアイドルが居ました…。 
ああ、あの二人が登場人物なんですね??」

美優「ええ…、あの二人のファンが喰いつくでしょうし、同じ事務所だから許可も取りやすいでしょうから……」

モバP「美優さんってそんな計算高いキャラでしたっけ…??」

モバP「まぁいいか……、続きは……」

『卯月ちゃんと凛ちゃんはとても仲良しです。二人は一緒に動物たちが平和に暮らす森に家を建て、幸せに暮らしていました。』

モバP「おーおー、ほのぼのしていて良いですね、やっぱり童話ってこういう物ですよねぇ」ペラッ

『しかし、魔王によって欲望を操られた帝国軍の兵士達によって、
森の動物は次々と血祭りに挙げられ、皮を剥がされ、肉を貪られました』

モバP「ほのぼの一瞬で終わったァーッッ!?」

美優「物語にはバイオレンスも必要かと思いまして……」

モバP「コレ、童話ですよね??バイオレンス必要ないから!!」

『怒りに震え、帝国の人間共を皆殺しにすると誓った凛ちゃんと卯月ちゃん、
その蒼の剣は獣欲に塗れた千の帝国兵の首を跳ね飛ばし、その光の矢は万の穢れた有象無象共を焼き払いました』

モバP「何と言うか…、表現が童話じゃない気が……」

美優「穢れた有象無象、じゃなくて、薄汚れた雑兵ども、の方が良かったでしょうか……??」

モバP「いやいや、其処を言ってるんじゃなくてね……」



「まぁいいや、続きを……」

『その二人の長年の血にまみれた覇道の歴史は、次回作・シンデレラ戦記(全十巻予定・一冊2980円)で。』

モバP「投げんなよ!!そして地味に高ッ!!」

美優「大作予定ですので……」


『そして、共和国の兵を纏めて大陸を統一した凛ちゃんと卯月ちゃんは多くの平民に跪かれ、平和に暮らしていました』

モバP「おっ、やっと落ち着いてきたな…波乱万丈すぎるだろ……」

『そして、ある日平民と語らっていると、一人の少年が二人に尋ねてきました』

モバP「おお、童話らしくなってきましたね、そうそう、こういうので良いんだよ、こういうので」


『凛様と卯月様はどっちもシンデレラガールだけど、どっちが優れたアイドルなの??と』

モバP「……ん??」



『凛ちゃんは言いました。「それは卯月だよ」卯月ちゃんも言いました。「それは凛ちゃんです」』

『二人は顔を見合わせながら言いました。「いやいや、卯月だよ。卯月の可愛さには私は勝てないよ」
「凛ちゃんの方が美人ですよ、それに歌も美味いですよね??」』

『「卯月だって」「凛ちゃんです」「あ??」「おっ??」二人は些細な事で言い合い喧嘩になり、国を二分する事態になりました』

『そして、その事を深く悲しんだ女神により「試合で決めなしあい?」と言う事になり、
裁きの神・ジャスティス未央が降臨、二人は剣を取って戦うことになりました』

『その戦いで二人は相打ち、共に首が落とされる事になり、それを見届けたジャスティス未央は、
「これで私が次のシンデレラガール…」と言い捨てて、その場を立ち去りました』

『民衆はその後、残された生首を大神殿に飾り、末永く二人を崇めたのです。めでたしめでたし』



モバP「めでたくねーよ!!」

美優「何処かダメな場所が有ったでしょうか…??」

モバP「ダメな所も何も!!キン肉マンの丸パクリじゃないですか!!」

美優「プロデューサーさん、これはパクリじゃないですよ??インスパイアって言うんですよ」ふんすっ

モバP「自信満々のどや顔で言われても……」

美優「それにしても、ご先祖様の生首を長年神殿に飾り続けたキン肉王家って、かなりの蛮族だと思いません??」

モバP「それは俺も思いますけど…」

モバP「取り合えず、この方向は無しで…。それにバッドエンドがダメだから自分でお話作り始めたんですよね……??
バッドエンド極まりないじゃないですか…。バッドエナジーバンバン湧き出てますよ…コレ」

美優「そう言えばそうですね……喧嘩しちゃダメだよ、って教訓を盛り込んだ力作だと思ったんですが……」

モバP「もっとマイルドな方向にお願いします…」


美優「解りました…。実はこのお話には続きがあるんです!そこから先は血生臭くないので、そこからお話をはじめます!!」

モバP「血生臭い話と言う自覚は有ったんですね……」

美優「実は卯月ちゃんは生きていて、頑張り魔将軍として復活を遂げるんです」

モバP「だからパクリは止めましょうよ……」

美優「インスパイアですから」

モバP「はぁ……、それにしても卯月がゴールドマン枠なんですか??なんか印象が……」

美優「卯月ちゃんの方がお姉ちゃんですからねぇ…」

モバP「理由それだけ??」




美優「そして、頑張り魔将軍は配下の七人の佐久間超人を送り込んでくるのです!!」

モバP「佐久間超人て」

美優「リーダーはバッファローまゆ、ハリケーンミキサーでプロデューサーの身体をバラバラにして、
それぞれ大切に飾っています」

モバP「いきなり猟奇だな!! 怖ぇえよ!!」


美優「次はミスターまゆ、マユマユーのセリフと共にリボンでプロデューサーさんをミイラパッケージ。
その後、ストローで血を吸いつくします」

モバP「まゆはミスターじゃないし……」


美優「まゆカセキッドは録音しておいたプロデューサーへの愛の言葉を四六時中聞かせてきます」

モバP「段々設定が雑になってきてません??」


美優「残り四人は特に決めてないです」

モバP「遂に投げたッ!?」


モバP「もう…ほとんどキン肉マンじゃないですか……それならキン肉マン読ませた方が早いでしょう……」

美優「(ポンと手をたたき)それは良いアイディアですね!友情・努力・勝利、も学べそうですし」

モバP「…まぁ、良い漫画ではありますけどね……」

美優「後、私が好きなのはあのセリフ…「心に愛が無ければ、プロデューサーさんとは結婚できない」でしたっけ??」

モバP「違います」

美優「私の心には愛は有りますよ??」

モバP「できれば別のタイミングで聞きたかった」





美優「まぁ、その件については追い追い……。仁奈ちゃん達にはキン肉マンを見せてあげるって事で…。
菜々ちゃんに頼めば全部初版で持ってそうですし……」

モバP「菜々さんを昭和の申し子扱いするのは止めてさしあげろ」



その後、事務所の年少組に布教されたキン肉マンは、最新作までも含めて大ブームに。

一大旋風を巻き起こした。

しかし、その後キン肉マンごっこが流行り、技がどんどん過激になり、
遂に舞ちゃんがみりあちゃんにアロガントスパークを慣行。

双方、スタドリを飲まなければ危ない程のダメージを負い、
怒り狂ったちひろの手によって、キン肉マン禁止令が出される事になったのだ……。







美優「めでたし、めでたし♪」

モバP「いや、だからめでたくねーよ」


【完肉】

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