モバＰ「う〜ん、流石にTシャツは違うよなぁ」

雪美「どうしたの………？」ﾆｭｯ

モバＰ「わっ！いつの間に膝の上に！？」

雪美「私…………きのこ…………。モバＰの膝から………生える……。にょきにょき……」

モバＰ「流石誕生日プレゼントにキノコの原木をもらうアイドルは違うぜ」

雪美「なに…してるの……。おえかき…………？」

モバＰ「雪美のグッズを考えてるんだよ」

雪美「グッズ………？」

モバＰ「うん、とときら学園があまりにも好評だったからね。レギュラーメンバーそれぞれのグッズを売ることにしたんだよ」

雪美「どんな……グッズ…………？」

モバＰ「それを今考えてるんだけどなかなかうまく行かなくてね」

雪美「そう…………」

モバＰ「こういうのやったことないから全然わかんなくてさ。しかも女性向けだから更に難しいんだよなぁ」

早耶「何してるんですかぁ？」

モバP「あぁ、早耶ちゃん。今雪美ちゃんのグッズを考えてたところなんだよ」

早耶「ふぅん、この顔みたいなのがおっきく書かれたTシャツ？」

モバP「あぁ、それは……その……あはは……」

早耶「もうだめだめじゃないですかぁ」

モバP「すまん」

雪美「大丈夫…………、モバP………。これ…………やらない……、知ってた……。信じてた………」

早耶「こういうグッズは普段使いできるものほうが女の子は嬉しいのぉ」

モバP「普段遣い？財布とか？」

雪美「モバP………女子力…………、低い………」

モバP「ごめん」

早耶「もう、プロデューサーさん謝ってばっか、早耶も一緒に考えてあげるから元気だして♪」

モバP「ありがとう」

早耶「後最近は一見すると普通のアイテムだけど見る人が見たらわかるようなファングッズが人気なんだって」

モバP「う～ん、難しいなぁ」

雪美「さり気ない………ブランド………。オシャレな……………ファッション………………」

早耶「そうそうそれそれ、雪美ちゃんわかってるぅ」

早耶「雪美ちゃんといえば………う～ん、ペロちゃんじゃないですかぁ」

モバP「確かに、ちょうどこの前のとときら学園でも共演したもんなぁ」

早耶「後よくいちごのキャンディー舐めてるからぁ……いちごを抱っこした黒い猫ちゃんをモチーフにしてみるぅ？」

雪美「かわいい…………！」

モバP「お～それいいなぁ。問題はどんなグッズにするかだよなぁ」

早耶「悩んじゃいますぅ」

モバP「雪美ちゃんが普段使ってるものとかはどうだろう」

雪美「…………………………」

モバP「スマホカバーとか？」

早耶「いいかもぉ」

雪美「…………………」

モバP「もしかして微妙……？」

雪美「スマホカバー………持ってる………。私………持ってない………ものがいい……。私………自分の………使いたい………」

モバP「持ってない者のほうが自分も使えるから良い、かぁ。確かにそうだねぇ」

早耶「それじゃぁネックレスはどう？」

モバP「ネックレスかぁ、確かにいいかも」

雪美「ちょっと…………大人っぽすぎる………………」

モバP「なかなかシビアな意見だ」

早耶「じゃぁシュシュなんかどう？」

雪美「いいかも…………」

モバP「じゃぁシュシュにしよう！」

早耶「雪美ちゃんは普段ゴシック系の服が多いからぁ、やっぱり黒いシュシュがいいかなぁ」

雪美「かっこいい…………。蘭子……みたいなの………良い…………」

モバP「苺を抱いた黒猫がモチーフのゴシックなシュシュね。なんか良さそう！！」

早耶「あっ、モバPさんまた適当に言ってるぅ～！」

モバP「ごめんこういうのはあんまりわかんなくて……」

早耶「でもそういうところなんかモバＰさんっぽくて好きかもぉ」

モバＰ「えっ、すっ、好きってそんないきなりこんなところで」

早耶「今のはLOVEじゃなくてLIKEだよぉ？」

モバＰ「えっ、あぁ、うん」

雪美「私…も……………モバＰ…………、好き…………」

モバＰ「えへへ」

早耶「あ～、早耶のときと全然反応が違うんですけどぉ」

モバＰ「いやぁ、なんかほら、ね」

早耶「はいはいどうせ早耶に好きって言われても嬉しくないですよぉだ」

モバＰ「そういうわけじゃないよ」

早耶「ほんと？」

モバＰ「うん」

早耶「ほんとにほんと？」

モバＰ「うん」

早耶「今回だけ許してあげるぅ♪」

モバＰ（なんか悪いことしたかな……？）

早耶「あっ、もうそろそろレッスン行かなきゃぁ。それじゃぁモバＰさん頑張ってねぇ～」

モバＰ「うん、ありがとう！出来たら絶対見せるからね～！」

雪美「……………行っちゃった……………」

モバＰ「行っちゃったね」

雪美「女の子向け………出来た……………。男の子向け………作る………？」

モバＰ「そうだね、一応男の子向けも考えておこうか」

雪美「何…………いいかな…………。やっぱり………剣………キーホルダー………？」

モバＰ「ちょっとステレオタイプすぎない？」

雪美「じゃぁ………プラモデル…………」

モバＰ「えぇ………」

雪美「パパ……机にある………ちっちゃな………銅像………。ペロの………欲しい……」

モバＰ「ちっちゃな銅像？」

雪美「しゃきーん…って………赤いはね…………生えてる…………黒いの………」

モバＰ（マジ◯ガーZかな？）

雪美「かっこいい………ペロの……………欲しい…………」

雪美「銅像……あったら………………………。ペロ………どこでも………一緒…………ね……………」

モバＰ（そうか最近ロケとかでペロがお留守番してることが多いから寂しいのか）

モバＰ「逆にいいかも！ペロの超合金！」

雪美「ほんと……………？嬉しい……………」

モバＰ「よーしこうなったらペロの超合金絶対出すぞ！！！」

常務「何やら１人盛り上がっているようだが、いい案は浮かんだのかね」

モバＰ「じょっ、常務！」

常務「さっきから聞いていたが、キミの考える城のお姫様は腕を飛ばすのが好きなようだな」

モバＰ「腕を飛ばすかどうかはわからないけど、佐城雪美が神か悪魔かと聞かれたら僕は天使と答えるでしょうね」

常務「最近とときら学園とやらが上手く行っているからと調子に乗っているようだな。勝って兜のなんとやらだ、これからも続けて結果を出せなければ……わかっているな？」

モバＰ「大丈夫です。結果を出すための策をこうじて居るので」

常務「これから見せていただくとしよう。私はこれで失礼する」

モバＰ「………………雪美ちゃん、あのやっぱり超合金の話は無しということで」

雪美「……………ペロっと…ぱんち……………。ぱんち………だよ…………」ﾎﾟｶｯ

モバＰ（最高に可愛いゼットだ）

終わり