曜「梨子ちゃん家にお呼ばれされた」 (19)

前作:梨子「曜ちゃんに手料理を振舞うわ」
…と同じ話の曜視点です。

その他の設定も前作通りです。
読んでなくてもまぁ大丈夫ですが、まだ読んで無い人は読んでもらえたら嬉しいです。

話の都合上、前作と全く同じ会話が後半に多くでてきます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1495642681

曜「忘れ物は無いかな、っと」

曜「よし、じゃぁいってきまーす」

曜母「行ってらっしゃい、気をつけるのよ」

バタン

曜(今日は梨子ちゃんと二人きりで遊ぶ事になっています)

曜(そして今日は梨子ちゃんがお昼をご馳走してくれるとかで、家まで来てほしいと言われました)

曜(家に呼ぶって事は…もしかして手料理かな?くぅ~、楽しみ!)

曜(楽しみにしすぎて朝ごはんも抜いてきたのでもう既にお腹がペコペコで…少しくらい食べてきた方が良かったかな?)

曜(しかし家まで呼んで手料理、か…期待していいのかな?)

曜(だとしたら…いい雰囲気になったら…こ、告白とかしちゃおうかな…///)

曜(あー、ドキドキしてきた…ってぇぇえ!?」

妊婦「うぅ…」

曜「だ、大丈夫ですか!?」

妊婦「お、お腹が…」

曜「妊婦さんですか?も、もしかして産まれそうとか!?」

妊婦「うん、そうみたい…」ハァハァ

曜「救急車は呼びました?呼んでないなら呼びますね!」

曜『もしもし、消防ですか?救急車を―…』

曜「早くこないかなー」

善子「曜さん?」

曜「あ、善子ちゃん」

善子「ヨハネ。ところでこんな所で何してるの?というかそちらの人は…」

曜「こちらの妊婦さんが蹲ってる所をたまたま通りがかって、それで救急車を呼んだから到着まで一緒に待ってるところ」

善子「そうなの!?なら私も一緒にまつわ!一人よりは二人の方が何かあった時に対応しやすいだろうし」

曜「善子ちゃん…ありがとう」

ピーポーピーポー

善子「ふぅ、救急車も無事に来たし、部外者の私達にできるのはここまでね」

曜「一人じゃちょっと心細かったから助かったよ、ありがとう善子ちゃん」

善子「だからヨハネ。しかしあなたも人がいいわね、見ず知らずの人を助けるなんて」

曜「そんなこと言ったら善子ちゃんだって一緒にいてくれたじゃん」

善子「曜さんがいたからね、私が曜さんの立場だったら助けてた自信は無いわ」

曜(って言いながら絶対助けてると思うんだよな~、名前のとおりとっても善い子だし)ニヤニヤ

善子「…言いたいことがあるなら言ったらどう?」

曜「善子ちゃんはこれからどこに行くの?」

善子「え?あ、私はこれから駅前に行って一年生組で遊ぶ予定よ」

曜「あ、私も駅まで行くからそこまで一緒に行こうよ!」ヨーソロー!!

曜「じゃあ私はバスに乗るからここでお別れだね」

善子「今度また学校で、またね」

曜「またねー」フリフリ

曜「予定よりも梨子ちゃんの家に着くの遅くなるな~」

曜「まぁ事情が事情だし、説明すれば許してくれるよね?」

曜「って事でLINEを…って電池切れてる!?」

曜「あ~…寝る前にスマホにプラグはさしたけど、コンセント側がささって無かったのか…たまにやらかすんだよね、コレ」

曜「ヨーソロー…怒られてもしょうがない、着いたら全力で謝ろう」

曜「うわっ、約束の時間からもう30分も過ぎちゃった」

曜「何の連絡もしてないし、これは怒ってるだろうな…ピンポン押しにくい…」

曜「かと言ってこれ以上待たせるわけにもいかないしね、女は度胸だ!」

ピンポーン

\ドタドタ…/

曜「なんだか騒がしい…」

梨子「曜ちゃん!」ガチャッ

曜「わ!ビックリしたぁ…そんな勢いよく玄関があくとは思わ」

ギュッ

曜「えっ!?///」

曜(何で抱きつかれてるヨーソロー!?あ、梨子ちゃんいい匂い…///)

梨子「無事で良かった…てっきり事故にでも遭ったのかと…」

曜(そっか…怒るどころか寧ろ心配してくれてたんだ…)

曜「遅くなっちゃってごめんね…説明したいから離してもらえるとありがたいかな…///」アハハ

梨子「え、あ…///」パッ

曜(本当に優しいな、梨子ちゃん…)

曜「実は家を出てすぐなんだけど、道端で蹲ってる妊婦さんがいてその助けをしてたんだ」

梨子「え!そうだったんだ」

曜「って言っても救急車を呼んで一緒に待ってただけなんだけどね、その間に善子ちゃんとも会って何故か一緒に待っててくれたよ」

梨子「そういえば一年生の三人で今日は遊ぶって言ってたわね」

曜「そうそう、それで集合場所に向かってたみたいだね」

梨子「第三者ポジションなのに一緒に待つなんて、やっぱり善い子だね」

曜「ホントにね、アレで何で堕天使を名乗るのかわからないよね」ハハハ

曜(善子ちゃん、やっぱり君は善い子だと思われてるみたいだよ)

曜「ところで今日はお昼をご馳走してくれるんだよね?」

梨子「ええ、ピーマン克服の手助けをしてもらったからそのお礼にと思ってね」

曜「気にしなくていいのに…でもありがとう、すっごく楽しみにしてたから今日はまだ何も食べてないんだ!」

梨子「そんな曜ちゃんの為に今日は手作りハンバーグを用意させていただきました」

曜「!」グッ←無言のガッツポーズ

梨子「タネはもう作ってあるからあとは焼くだけだよ」

曜「朝食抜いてきて良かった!楽しみに待ってるね、梨子ちゃん!」ワクワク

曜(お礼だからその時の思い出の食べ物って事でハンバーグなのかな?それとも私の好きな食べ物だから…?)

曜(どっちでも嬉しいけど…後者だったらいいなぁ、なんて思ったり…///)

梨子「では作っていきますか」

梨子「適量を手に取って、空気を抜いて…」パンッ パンッ

梨子「形を整えたら真ん中を少しへこませて…」グニグニ

梨子「薄く油を敷いて熱したフライパンへ…投入!」サッ

\ジューッ/

曜「わぁ良い音、そして良い匂い」

梨子「まずは中火で表面に焼き目が付くくらいまで焼いて…」ジュー

梨子「そろそろいいかな?裏返し…ます」ヨッ

梨子「そしたら火を弱めてから少し水を入れて蓋をして蒸し焼きにします」ジュー

梨子「確認の為に竹串で刺してみて…うん、いい感じ」

梨子「あとはソースを作って…完成!」

曜「早くっ、早く」ワクワク

梨子「お待たせ曜ちゃん、お口に合うといいんだけど…」

曜「大丈夫!食べなくてもわかる、美味しいに決まってるよ!」

曜(だって好きな人が作ってくれた料理だもんね!)

梨子「曜ちゃん…」

曜「それでは、いっただっきまーす♪」

曜「美味しい!」

曜「表面は程よいこんがり、それでいて中はしっかりと火が通っている」

曜「肉汁もいい感じだしそれにソースも美味しい!」

曜「梨子ちゃん、すっごく美味しいよ!」

梨子「ありがとう、曜ちゃん」

曜「このハンバーグなら毎日でも食べたいよ」モグモグ

梨子「!」

曜(あ!美味しさのあまり勢いで変なこと言っちゃった!)

曜(ヘタこいた~…って梨子ちゃんの様子が…顔が少し赤い…?)

曜(そんなまさか…いや、でも…もう少し、踏み込んでもいいかな…?)

曜「梨子ちゃんみたいなお嫁さんがいたらいいなー」モグモグ

梨子「…じ、じゃあ曜ちゃんにもらってもらおうかな…」

曜「!?」ブーッ!

梨子「曜ちゃんだったら…ううん、曜ちゃんがいいの」

曜「それって…」

梨子「曜ちゃん…好き…」

曜「ほ、本当に…?」

梨子「こんなこと冗談じゃ言えないよ…///」

曜(だよね…梨子ちゃんがここまで勇気を出してくれたんだ、私もその気持ちに応えたい!)

曜「…少し話をしてもいいかな」

梨子「え?う、うん…」

曜「私ね、千歌ちゃんが好きだったんだ」

梨子「…」

曜「だからダイヤさんと付き合う事になったって聞いた時、すっごく驚いたんだよね」

曜「でもね、実はショックでは無かったんだ」

梨子「…?」

曜「そこでようやく気付いたの、千歌ちゃんに対する好きはそういう好きじゃなかったんだって」

曜「いや…もしかしたら前はそうだったのかもしれないけど、でも今は違う」

曜「それはね、千歌ちゃん以上に好きな人ができたから」

曜「その人とは出会ってまだそんなに経ってないんだけど、その短い間に色々な事を知った」

曜「とっても美人さんで、それでいて可愛いところもあって」

曜「何にでも一生懸命で色々な事を頑張っていて」

曜「悩んでる私に気付いて助けてくれたり、苦手を克服しようと私を頼ってくれたり」

梨子「…!」

曜「ピアノがとっても上手で、作った曲はどれもキラキラ輝いて…」

曜「そして今日はこんな美味しいハンバーグを作ってくれた」

梨子「曜…ちゃん…」ポロポロ

曜「梨子ちゃん、私も梨子ちゃんの事が好き」

曜「だから改めてこれからもよろしくね!」

梨子「曜ちゃーん!」ダキッ

曜「回りくどい言い方になっちゃってごめんね」ギュッ

梨子「バカ…千歌ちゃんが好きなんて言うからもうダメかと思ったんだからね…」

曜「イチから説明しようと思ったらこんな事になっちゃって…ごめんごめん」ハハ

梨子「許さない…」

曜「え~、何でも言うこと聞くから許して!」

梨子「…じゃあキスして」

曜「!?///」

梨子「キスしてくれなきゃ許さない…」

曜「ええええええいいいやでででもももももキキキキキキスはさすがにににに…」

梨子「そっか、やっぱり私より千歌ちゃんの方が…」シュン

曜「!」

曜(え~い、腹をくくるんだ!梨子ちゃんの勇気に応えろ渡辺曜!)

チュッ

曜「こ、これで信じてもらえたでしょうか…?///」

梨子「…うん」

曜「ようやく冷静になってきてさっきの自分の言動を振り返ってるんだけど」

梨子「うん?」

曜「結構恥ずかしいこと言ってたような気がするんだけど…」

梨子「いっぱい私のことを褒めてくれてたね♪」

曜「全部本当の事ではあるんだけど…今になって恥ずかしくなってきた…///」

梨子「なんでそこで恥ずかしがっちゃうのよ、さっきまであんなにカッコ良かったのに」

曜(恥ずかしくて梨子ちゃんを直視できない///)



曜(言えないままの片道の恋だと思ってた、でも今日からは…)

梨子「これからもずーっとよろしくね、曜ちゃん」

曜「こちらこそ、ずっとずっとずーっとよろしくね!」ヨーソロー!!


おわり

同じ日の出来事をキャラの視点を変えて見る、っていう作品が結構好きなので挑戦してみました。
次こそは残る一年生組の話を書きたいと思っていますが…全く浮かばないどうしよう。

おつ!良かったよ

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