泰葉「この番組、一部では『パイコキ』という略称で呼ばれているらしいですね」
桃子「……泰葉さん、それ、桃子はなんて答えればいいの?」
泰葉「恥ずかしがってくれたらリスナーの皆さんはよろこんでくれると思いますよ?」
桃子「なんで桃子が知ってる前提なの? 知ってるけど……」
泰葉「知ってるんですか。桃子ちゃんは大人ですね」
桃子「泰葉さんも他人のこと言えないでしょ」
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泰葉「まあ、芸能界は大人が多い世界ですからね。そういう話も聞こえてくることはあるので、耳年増になってしまう傾向があるんです。ですから、リスナーの皆さん。私たちが知らないと思ってパイコキパイコキ言わないで下さいね? 『今日のパイコキよかった~』って、変な意味に聞こえちゃうじゃないですか!」
桃子「そんなこと言われてるの……」
泰葉「はい。そもそも、私たちにはあまり胸がないと言うのに。ぷんぷん」
桃子「それ、言ったら自分で傷つかない?」
泰葉「ノーコメントで」
桃子「……桃子はまだ成長の余地があるけど、泰葉さんは」
泰葉「桃子ちゃんもどうせ小さいままですよ」
桃子「……おおきくなるもん」
泰葉「はい、かわいい桃子ちゃんをいただきました。ごちそうさまです。それでは、そろそろ番組を始めていきましょう。泰葉と」
桃子「桃子の」
泰葉・桃子「「先輩の言うことを聞きなさい!」」
泰葉「はい、今日も始まりました。パーソナリティの岡崎泰葉と」
桃子「周防桃子です。今日もリスナーのみんなには桃子たちの言うことを聞いてもらうよ」
泰葉「では、まずはお便りです。後輩ネーム『らんとま』さんから。『泰葉先輩、桃子ちゃん先輩、おはようございます!』はい、おはようございます」
桃子「おはようございます」
泰葉「『この前、部活に優秀な後輩が入ってきました。その子はとっても良い子なんですけど、自分よりもできる子だから、なんだか複雑な気持ちです。先輩たちはそういう後輩に対して、複雑な気持ちを抱いてしまうことはありますか?』だそうです」
桃子「オープニングトークあんなのだったのにいきなり真面目なお便りだね」
泰葉「部活、ということは学生さんでしょうか。私たちも学生ですが」
桃子「桃子は部活のことってわからないかも。泰葉さんは?」
泰葉「私も部活には入ったことがないので……でも、この悩みは私たちにも理解できますね」
桃子「桃子よりできる子役なんて知らないけどね」
泰葉「私はできますよ?」
桃子「泰葉さんは桃子より芸歴長いでしょ。それに、今の桃子なら泰葉さんよりいい演技ができると思うよ?」
泰葉「面白いことを言いますね。負けませんよ?」
桃子「桃子だって、負けないよ」
泰葉「ということで、今度開催される舞台、『夢の向こうの檻の中』、チケット予約受付中です」
桃子「桃子と泰葉さんも出演するから、みんな、どっちの演技がうまいか判断してね」
泰葉「……さて、質問の答えに移りましょうか。桃子ちゃんはさっき子役としては、と言いましたがアイドルとしては?」
桃子「まあ、あるね。桃子より芸歴が短いのに、って人はいる」
泰葉「私もそうです。そういった人たちに複雑な感情を抱いているかと言えば……もちろん、抱いています」
桃子「だからって、ずっと負けてあげるつもりはないけどね」
泰葉「私も同じ気持ちです。……らんとまさんは、たぶん、そんな気持ちを抱くことが悪いことだと思ってしまっているのだと思います。でも、私は悪いことだとは思いません。自分を許してあげて下さい。そして、それからその後輩さんに向き合ってみて下さい。そうすれば、普通に接することができるかもしれませんよ?」
桃子「……できれば、その子には優しくしてあげてほしいな。もしかしたら、その子も悩んでいるかもしれないから」
泰葉「……そうですね」
――
泰葉「次は、このコーナーです」
桃子「……桃子先輩に『ばか』って言われたい」
泰葉「はい、このコーナーはみんな大好き桃子ちゃんに『ばか』って言われたい、というコーナーです」
桃子「このコーナーを企画した人に『ばか』って言いたいんだけど」
泰葉「えーっと、これを企画したのは……あ、顔をそらしましたね」
桃子「……」
泰葉「桃子ちゃん、睨んでいてもラジオだから伝わりませんよ。それじゃ、最初のメールから読んでいきますね」
桃子「……うん」
泰葉「後輩ネーム、『桃子先輩のお兄ちゃんになりたい!』さんから」
桃子「あなたは桃子のお兄ちゃんじゃないよ」
泰葉「『私には最近、悩みがあります。それは、桃子先輩に命令されたくて命令されたくて仕方がない、ということです! なので、お願いです! 「けいすけ、今すぐ全裸にな【ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー】そして、桃子の踏み台になりなさい」と言って下さい!』だそうです」
桃子「ばーか! ばか! ほんっとばか! 今の絶対公共の電波に乗せられないよね!? ばーーーーーか! 11歳にそんなメールを送らないで! ばかっ!」
泰葉「けいすけさん、ありがとうございました。……名前、いいんですか?」
桃子「後輩ネームの意味ないし! もう……もうっ!」
泰葉「リスナーのみなさん、この番組は下ネタラジオじゃありませんからね?」
桃子「そうだよ! 本当……ばか!」
泰葉「それでは、次のメール。『醤油ジュースを一気飲み!』さんから」
桃子「ばか! 死んじゃうからやめて!」
泰葉「『泰葉ちゃん、桃子ちゃん、パイコキ~』。はい、パイコキ~」
桃子「それあいさつなの!?」
泰葉「『泰葉ちゃんと桃子ちゃんっておっぱいないのにどうしてこんな番組名なんですか?』」
桃子「そんな番組名じゃないから!」
泰葉「『それでは本題です。桃子ちゃんは好物がホットケーキということなので、僕はいつかホットケーキの店を開こうと思っています。そうしたら桃子ちゃんは僕の店に来てくれますか?』だそうです」
桃子「それが本題なんだ……じゃあさっきのいらなくない?」
泰葉「それで、どうなんですか?」
桃子「うーん……おいしかったら、行ってあげてもいいかな。だから、おいしいホットケーキをつくれるように頑張ってね。そうじゃないと、桃子、行ってあげないから」
泰葉「あ、桃子ちゃん優しい。それでは、『醤油ジュースを一気飲み!』さん、ありがとうございました」
桃子「……そう言えばそんな名前だったね。その味覚じゃ無理かも」
――
泰葉「それでは、そろそろお別れの時間です」
桃子「リスナーの人たち、桃子の言うことを全然聞いてくれそうにないんだけど」
泰葉「桃子ちゃんは言うことを聞いてくれない担当ですから。私は聞いてくれる担当ですが」
桃子「……リスナーのみんな、泰葉さんにも無茶ぶりメールをどんどん送ってきてね」
泰葉「送らなくていいです。送らないでいいですからね?」
桃子「リスナーのみんな、桃子先輩の言うこと、だよ? ちゃんと聞くこと。それじゃ、お相手は周防桃子と」
泰葉「……岡崎泰葉でした」
桃子「次回も、先輩の言うことを聞きなさい! ……ばいばい」
終
終わりです。お試し版……的な?
ありがとうございました。
お試しからとばしてますな
本放送楽しみにしてるよ、乙です
ミリオンライブより
周防桃子(11)
http://i.imgur.com/s0804VA.jpg
http://i.imgur.com/SofEGaw.jpg
シンデレラガールズより
岡崎泰葉(16)
http://i.imgur.com/axXV5uy.jpg
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