・下品です。
晶葉「できたぞ助手! アイドルを見るだけで元気(♂)になれるスイッチだ!」
P「さすがあきえもん! 天上天下唯我独尊を地で行くマッドサイエンティストでありながら、スタドリで荒れ切った俺の胃を気遣う心を忘れない! その優しさだけで元気がみなぎってくるゥ!」
晶葉「マッドサイエンティストA・Iに不可能はない! スタージュエルとかいう構造解析すらおぼつかない物体Xのために、一日一食を始めた助手に何かできないと考えた結果、健康で文化的な最低限度の生活を確保するために発明したのがこのスイッチだ! 受け取るがいい、助手!」
P「五体投地! 五体投地!」
晶葉「ふはははは! そんなに喜んでもらえるとは思っていなかったぞ! さて、スイッチにはおよそ一時間ほどの持続力がある! アイドルを見れば見るほど元気ビンビン(♂)になってしまうので、スイッチを押した後はなるべくアイドルとの接触は控えたほうが身のためだぞ!」
P「何を言う晶葉! このスイッチで己の肉体の限界に挑戦するのがプロデューサーだろう!? 346びんびん物語スタートだぜ!」ポチッ
p<バキバキバッキーン
晶葉「ふむ。私だけでこうなるとは……少々効果が強すぎたか」
P「待って待って待って待って。え? え? なんで僕のお疲れpチャンがこんな元気になってんの?」
晶葉「言っただろう。アイドルを見るだけで元気(♂)になれるスイッチだと」
P「そっちの元気かよ! 心のほうの元気かと思ってたわ! どうすんだよコレ!」
晶葉「スイッチの持続力は一時間ほどだ。それまでアイドルを見ずに過ごせば収まる。と思う。たぶん。おそらく。摩訶不思議」
P「断言してくれよ! いつもみたいに!」
晶葉「出せば小さくなるんだろ?」
P「かつてない投げやりな態度にいま必殺のカム着火インフェルノォォォオウ!!!」
晶葉「激おこちんちん丸をブンブンしながら言われてもなぁ」
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P「アイドルとの接触を避けるために今日は小会議室でお仕事をします。机の下の妖精に見つかったらタダじゃすまないからね。それにしてもちひろさんは優秀だなぁ。正直に理由を話したらすぐに手配してくれたからなぁ。ED治療とか相模ゴムとか公共電波バイアグラとか……不穏なことを言ってたけど、やっぱ持つべきものは優秀なアシスタントさんだよなぁ」
ケータイ(社用)「どこまでーもーつづくー♪」
P「文香か。珍しいな電話なんて。……はい、もしもし。Pです」
文香『……もしもし、プロデューサーさん。確認したいことがあるですが……今日の送迎はできなくなったんですよね』
P「ああ。すまないがやむにやまれぬ事情でな」
文香『……いえ、それは構わないのですが……あの、ありすちゃんは撮影の後、次の現場まで電車で移動ということでしたよね?』
P「ああ。文香と一緒に撮影したあとは、ティーン用の撮影で現地まで移動することになってるが……」
文香『……あの、実はありすちゃんの姿が見当たらなくて……連絡も取れないんです。現場のスタッフさんによると、次の撮影現場から車で迎えが来たそうなんですが……』
P「迎えの車? そんなの手配した覚えはないぞ?」
文香『……じゃあ、ありすちゃんはいったい……』
P「な、なあ……迎えに来た車って、もしかしてT〇Y〇TAの四角いバンじゃないよな?」
文香『……車のことはよく知りませんが……比奈さんが以前、資料を探していた車に似ている気がします……』
P「」
文香『……プロデューサーさん? あの、もしもし……?』
P「……ハイエース……タチバナ……AMSから、光が逆流する……!? ギャァァァアアアアアア!!!」フラバ
――撮影現場
文香「プロデューサーさん!? あの、大丈夫で――」
P「大丈夫だ。問題ない」
p<バキバキバッキーン!
文香「えっ……きゃっ……///」
P「落ち着け、文香。姿勢を正して整息し、丹田にチャクラを集中させ、呼気とともに噴出すれば、東京二十三区内なら一息で移動できる。教えてくれ。ありすを拉致ったハイエースはどこへ向かった?」
文香「……スタッフさんによると、ここから渋谷方面に向かったそうですけど……プロデューサーさん、ところで、その……どうして……そんなに、ぉ……おっきくなっているんですか……///」
P「これは詳細を省くが 結論だけ言うと お前を見たからだ」
p<バキバキバッキーンッ!
文香「ぁっ……はぃ……//////」
P「じゃあ行ってくる。ありすの無事を祈っていてくれ」
ありす「………………」
運転手「……ちょうど信号待ちだから、改めて確認するけど……」
ありす「……はい」
運転手「次の現場は、ティーンズ用の夏物の撮影、なんだよね?」
ありす「……はい」
運転手「橘さんは急病の子の代役で、急に撮影が決まったんだったよね?」
ありす「……はい」
運転手「雑誌はheventeenだよね?」
ありす「……UPteenと聞いてますけど」
運転手「………………」
ありす「………………」
運転手「………………」
ありす「……あ。ラジオ、変えていいですか?」
運転手「いいけど。あの、橘さん、公園の前で待ってたよね?」
ありす「確かに待ってましたけど……」
運転手「……もしかして俺、違う子の送迎してる?」
ありす「そんな気もしますけど……私の聞き違いという可能性もありますし……」
運転手「……スマホの充電、まだかかりそう?」
ありす「かかりそうです。ちなみに、そちらのカメラマンさんは? 間違えたかもしれないって連絡したんですよね?」
運転手「可愛ければ問題ないって――ん? なんだあれ。前からなんか飛んで……」
ありす「……まさか……Pさん……?」
P「――――――――ぁぁぁぁぁぁぁぁぁりぃぃぃぃぃぃぃぃすぅぅぅぅぅぅうううううううううううッ!!!」ドップラー効果
――バァン!!!
運転手「人が降って来たと思ったら天井からなんか生えたぞ!?」
p<バキバキバッキーン!
ありす「きゃああああああっ/////」
運転手「なんだあれは!? まさかちんこか!? 畜生ォ! 空から降ってくるのは女の子だろうが! なんて時代だ!」
P「赤信号! 待ってたぜェ!! この瞬間(とき)をよぉ!!」
運転手「逃げるんだ橘さん! あんな変質者に捕まったが最後、不運(ハードラック)と踊(ダンス)っちまう!」
ありす(Pさんの……あんなに大きいんだ……///)ドキドキワクワク
運転手「クソッ! 怯えて声も出せないなんて! こうなったら俺が引きずりおろすしか……!」
――ギギギギ……バギャッ!
運転手「ドアロックを千切った!? 嘘だろ!? まだ買ったばっかなのに!」
P「てめーはおれを怒らせた」
p<ゲキオコプンプンマル!
P「ネクタイ緊縛術・三猿之型!」
運転手(見ざる言わざる聞かざるゥ!?)
P「ハイエースでタチバナしちゃうような子はしまっちゃおうねぇ」
運転手「んがががご! んご! もがががあ!」
P「HENTAIを後部座席にシュゥゥゥ――――ッ!」
ありす(……超エキサイティン(♂)……///)ゴクリ
P「そして青信号! 盗んだハイエースで走り出す三十路手前のお昼過ぎ!」
―東京湾―
P「ふぅ……ここまでくればもう安心だ。ありす、無事か? なにもされなかったか?」
ありす「は、はい……大丈夫ですけど」
P「本当か? 大丈夫なんだな? ひどいことされてないよな? エロ同人みたいに!」
ありす「え? あ、はい。ところで、あの……そ、それは……どうしちゃったんです、か……?」チラチラ
P「すまん、これは晶葉のスイッチの効果でな。アイドルを見るとこうなってしまうんだ……」ギンギン
ありす「そ、そんな……好きなアイドルを見てしまうと興奮して大きくなってしまうスイッチなんて……/// や、やっぱりPさんはロリコンだったんですね!?」
P「ヘイ、タチバナ! なんかいま変な脳内変換してないか!?」
ありす「大丈夫です。ええ、大丈夫です! いまのわたしはかつてないほどにクールなタチバナです。これは事案です。知ってます。このままだとPさんは早苗さんに逮捕されてしまうんです!」
P「それは困るなあ」
ありす「そうでしょうそうでしょう。ですからここは穏便に済ますべきです。具体的に言うと、Pさんはそんな物騒なモノをわたしに見せた責任を取って、わたしはそこまで大きくさせてしまった責任を取るんです。つまりどういうことかというと、お城のような建物で一泊二日の愛の示談ナマ交渉です!」
P「どう考えても現行犯で逮捕されてしまうんですがそれは」
ありす「プロデューサーさんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」
P「俺のアイドルがこんなにクールじゃないわけがない」
運転手「もが! もが! もがぁ!」
P「ええいうるさい! 黙っていろこのロリペドゴミクズ野郎! 俺のありすに毒牙を伸ばしやがって……このハイエースもろとも東京湾の底で悔い改めるがいいわ!」
運転手「んんんんん! もが! んんんんッ!」
ありす「ちょっと待ってください、Pさん! その人はただの運転手で、わたしを撮影現場に送っていただけで、」
P「撮影……カメラ……ハイエース……ぁ、ああ、ああああああああああああ! ああああああああああああああああああ!」フラバ
ありす「悶絶しながらどうして股間をさらに大きくさせてるんですかぁ///!?」
P「やろう、ぶっころしてやる。」
ありす「スパナを置いてください! 死んじゃいます!」
晶葉「まったく……落ち着け。助手」
P「晶葉! どうやってここまで来たのかは知らんがちょうどいい! アレ貸してくれよ! アレ! 人体液状化スイッチ! こいつペットボトルに詰めて海に捨ててくるから!」
晶葉「あれは封印指定にしただろう。あともう一度言うぞ、助手。落ち着け。そこの彼はシロだ」
P「は? いや、そんなわけ――」
晶葉「マキノがエシュロンで全部調べた。完璧にシロだ。彼の事務所の撮影スケジュールとウチの撮影スケジュールが、運命の悪戯に狂わされたんだ。いくつもの偶然が重なった不幸というやつだな」
P「……まじで?」
晶葉「ああ。彼の事務所にはすでに状況を説明し、撮影に穴が開かないようにちひろさんが代わりのアイドルを派遣した。この件はすでに解決済みだ」
P「そうだったのか……」
晶葉「うむ。アイドルを想うあまり先走ってしまうのは助手の悪い癖だ。特に今回は自身の状況も顧みず東奔西走したおかげで、ちょっとした騒ぎになっているぞ」
P「というと?」
晶葉「成人男性が血走った目で奇声を発しながら、服の上からでもわかるほどに勃起した男性器を誇示して跳梁跋扈したんだ。新手のUMAかはたまた宇宙人か。ネットニュースはこの話題で持ちきりだぞ? まあマキノが情報操作してるからすぐに火は消えるだろうが、都市伝説の仲間入りは避けられないな」
P「ふむ。我が人生にいま新たなる一ページが刻まれてしまったのか」
晶葉「黒歴史がな。そら、助手。エレクチオンキャンセラーだ。さっさとそのピラミッドを小さくしたまえ」
P「おお、サンキューな晶葉! そろそろもげるかもしれないって心配になってたところなんだ」ポチッ
p<オツカーレ!
ありす(あっ……小さくなっちゃいました……)
晶葉「ところで、助手。そろそろ彼の拘束を解いてあげなさい」
P「うぃ」
運転手「……っぷは! あ、アンタらいったい何なんだ!? 俺にこんなことして……誘拐だぞこれ!」
晶葉「うむ。実に正当な抗議である。反駁の余地もない。しかし我々がすでに十分な補償を貴社に対して行ったことを理解して、この場は収めて頂けないだろうか?」
運転手「よしわかった、とりあえず警察を呼ぼう。話はそれからだ」
晶葉「はっはっは。聞いていなかったのかね? 貴方の潔白を証明するために全て調べたと。我々の言う全てとは、文字通りの意味なのだ。わかりやすく言うと、貴方が持つすべてのSNSのアカウントを把握している。パスワードも含めてだ。……一通り拝見させていただいたが、口にするのもはばかられるようなアカウント名でずいぶんとやんちゃをしているではないか。フェイスブックではスーツでもツイッターだと全裸とはね」
運転手「」
晶葉「ご理解いただけたかね?」
運転手「……はい」
晶葉「うむ! 対話の末の相互理解こそ知的生命体に許された特権である! 平和的な解決が達成されて私は嬉しい!」
ありす「口が利けなくなるまでサンドバッグにしておいて対話もないとは思いますが……」
晶葉「サンドバッグとは失敬な。一刀のもとに斬り捨てたまでだ。しかし、やはりSNSはほどほどにしないとな。陰謀論者ではないが、他人が作ったシステムに自らの社会性をまるっと預けるのはどうかと思うぞ。いざというときに途方もない切れ味のブーメランになって返ってくる」
ありす「そういえば芸能界でもありましたね。なんでしたっけ、確か……センテンススプr」
P「それ以上いけない」
晶葉「できたぞ助手! 結婚願望がエクストリームになってついプロポーズしてしまうスイッチだ!」
P「さすがあきえもん! 人が心に秘めた誰かを想う大切なキモチを科学の力で暴き出し、どうして秘めていたのかという機微などお構いなしに灼熱たる白日の下に無残に晒してのけるゥ! これぞ外道! 狂気のマッドサイエンティストここに極まれりィ!!!」
晶葉「マッドサイエンティストA・Iに不可能はない! だがな、助手! 結婚は墓場だと世間は言うが、人間、いつかは墓に入らねばならんのだ! 一切を諦めてすべてを受け入れるがいい!」
P「おのれ! おのれマッドサイエンティスト! 確かにお前の言うとおりだし、俺にも結婚願望がないわけではないが! ここまで拘束する必要はないんじゃないかな!? レクター博士もびっくりだよ!?」
晶葉「ふはははは! 多重影分身をはじめエナンザムや瞬間的とはいえ物質透過までやってのける相手にやりすぎということもあるまい! しかし! しかし今回は素直に謝罪しよう! 研究資金が枯渇したのだ! 私は資本主義者の甘い誘惑に抗え切れなかった……すまない、助手! ラボの財政難を助けると思ってここはひとつ生贄となってくれ!」
P「ええい、忌々しい資本主義者め! 札束で顔を殴れば何でもできると思ってやがる! だがな! この世には金では買えないものがあるのだと俺は知っている! 故に! 俺は屈しない! 人間が持つ本当の愛の力の前には金など無意味なのだフゥーハハハッ!」
留美「ええ、そうね。私もそう思うわ。だから晶葉ちゃんを買収して、本当の愛を向けてもらえるスイッチを作ってもらったの」
P「あー、そうだよね。るーみんだよね。うん。俺もそうだと思ってた。しかしなにゆえなぜにホワイ? ワクイ=サン。札束を詰め込んだアタッシュケースで人は殴り殺せても、真実の愛は手に入らないのです。ご存じないのですか?」
晶葉「助手よ、さすがの私も0を1にすることは難しい。嫌いな相手を恒常的に好き好き大好きぞっこんらぶ状態にすることはできる気がしない。だがな、1を100にすることは割り箸を割るくらい簡単にできるのだ」
P「といいますと?」
晶葉「助手の中にある留美さんへの好意をだな、助手の口からガチプロポーズとしてだばあさせることなど朝飯前というわけだ」
P「晶葉! 世の中にはやっていいことと悪いことがあるんだぞ!? これはやっちゃいけないほうのことなんだぞ!? そこに正座しろ! 一切衆生悉有仏性の何たるかを説教してやる!」
晶葉「わっはっは! マッドサイエンティストに仏法を説いてなんとする! 馬の耳に念仏とはまさにこのことだ! では留美さん。これがケッコンカッコガチスイッチだ!」
留美「ありがとう、晶葉ちゃん。それじゃあ、これ。約束の報酬ね」
晶葉「おっほー! 見ろ、助手! この茶封筒を! どんな極上ステーキもこの厚みには敵うまい!」
P「晶葉ァ! そのパンパンに詰まった茶封筒こそが俺という一己の人間を裏切った対価なんだぞ!? その罪、銀貨三〇枚より遥かに重いと知れ!」
留美「アイドルと結婚したいと一度も思ったことのないプロデューサーだけが、彼女に石をぶつけなさい」
P「……エリエリレマサバクタニ」
晶葉「声が小さいぞ助手ゥ! 天に届かぬ祈りはただの嘆きでしかないというのに! ふはははは! では後は若いお二人でごゆっくり! ちょっとアキバまで行ってくる!」
留美「さて……二人っきりね、P君」
P「留美さん、やめましょう。俺はこんな形で、貴方への想いを告げたくはない」
留美「ふふっ。嬉しいわ。私のこと、大切にしてくれてるのね。本当に嬉しい」
P「じゃあそのスイッチを……」
留美「そうね。素直に答えてくれれば押したりなんかしないわ。だから、ちゃんと教えて。ねえ、P君。貴方は私への気持ちを一体いつになったら伝えてくれるのかしら?」
P「……それは、その。アイドルとプロデューサーなので……」
留美「ふふふ」ニッコリ
P「あはは……」
留美「P君。ちょっと想像してもらえる? 貴方の目の前に、砂漠を歩いてきた女がいます。女の喉はからからに乾いていました。貴方は水筒を持っています。二人でならなんとか分かち合うことができる程度の水が入っています。女は水が欲しいといいましたが、貴方はためらいました。なぜなら砂漠を歩いてきた女は一人ではなかったからです。たくさんの女が貴方をじっと見ています。さて、貴方はどうしますか?」
P「みんなに一口だけ水を飲ませて、オアシスを探すか、ほかに水を持っている人を探します」
留美「ええ、そうよね。それがあなたの答え。知ってたわ。でもね、P君。そうじゃないの。それじゃだめなの」
P「どうしてですか」
留美「――私が歩いてきた砂漠には、貴方しかいなかったからよ」ポチッ
P「ぶるぅあああああああああああああああああああああ!!!」
留美「そんな、拘束具を引きちぎって……!?」
P「るぅぅぅぅうううううううううみぃぃぃぃいいいいいいいいンッ!」ガシィ!
留美「ひ、ひゃい!?」
P「この前、深夜まで残業してるときにわざわざ差し入れしてくれたおにぎりとお味噌汁すごくおいしかったよ! おいしくできたかわからないとか言って不安そうなるーみん超絶可愛かったし、るーみんが握ってくれたおにぎり小さくて、るーみんの手も小さいんだなって思ったら愛しさマックスハートぷいきゅあ! るーみんのおにぎり毎日食べたいですって言いそうになって、慌ててお味噌汁でいろんなものを呑み込んだよ! あの時からずっとずっとるーみんのことお嫁さんにしたいなって思ってたけど我慢してたのにお前はなんていうことをしてくれたんだ! もうやめられないとまらないかっぱえびせん! ぼくとあなたの夜明けのエスプレッソ!」
留美「P君、あの、お、落ち着いて? ね? ちょっと、顔が近……」
P「かぁいい! るーみんかぁいい! きみの照れ顔にマキシマムきゅんきゅん! クールわくわく改めキュートわくわく! キスしていいよね? 日頃の感謝と親愛に下心を忍ばせてキスしていいよね? 答えは聞いてない!」
留美「あの、あっ……待って、心の準備が……まだだめ……あっ♡」
――〇イソン。吸引力の変わらないただ一つの掃除機――
留美「……しゅごぃ……サイクロンテクノロジーしゅごぃのぉ……♡」ビクンビクン
P「んんんん! スッキリ! 胸につかえていた気持ちを吐き出したらスッキリ! 我が心、晴れ渡る空の如し! だがしかしいまだにくすぶり続けるアイドル達への積年の想い! 伝えねば! この翼が朽ちるその前にィ!」
瑞樹「……ふぅー。溜まってた洗濯も終わったし、お掃除も完了。後は買い出しに行って、ついでにDVDでも借りて、ゆっくりとオフを満喫――」
P「川島ァ!」
瑞樹「え、ちょっと、え? なんでP君が私の部屋にいるの?」
P「結婚願望がエクストリームバーサスフルバースト」
瑞樹「なら仕方ない」
P「そういうわけでお邪魔してます!」
瑞樹「待って。うん、待って。私、ノーメイクだから。しかも部屋着だから。一〇分待って」
P「うるせえ! 俺はもうずっと待ってたんだよ! 瑞樹さんを一目見たあの瞬間から!」
瑞樹「え? えっ……/// う、うん! わ、わかるわ! でもメイクしないと私、P君の顔まともに見れないというか見せられないというか、服だって、ね? わかるでしょ?」
P「わかるけどダメでーす。メイクしてる間に深呼吸してクール瑞樹になるつもりですがさせません。というかメイクされたら瑞樹さんがキレイになりすぎて、俺のほうが顔をまともに見れなくなるので許しません。それにその部屋着、男の視線を一切考えてない無防備さが最高のスパイスになって食欲を掻き立てているのでむしろそのままで」
瑞樹「ちょ、ちょっとちょっと、今日のP君、いくら何でもおかしいわよ? 待ってて、今だれか呼んで――」
――ドンッ
瑞樹「!?」
P「……おかしい? 俺が? そんなの当たり前ですよ」
瑞樹(か、壁ドン……こ、これがいわゆる壁ドン……!? やだ、そんなゾクゾクする目で見ないで……っ)
P「瑞樹さんのことを好きになって、正気でいられるわけないでしょ」
瑞樹「~~~~~~ッ///」
P「ずっと我慢してきました。自分の気持ちに蓋をしてきました。大人ですから。でも、もうダメです。俺は貴女を独り占めしたい。キュートな瑞樹さんも、クールな瑞樹さんも、パッションな瑞樹さんも、全部、俺だけのモノにしたい。結婚したいんです。瑞樹さんと同じベッドで目覚めて、瑞樹さんが作った朝食を食べて、瑞樹さんがアイロンをかけてくれたシャツを着て仕事に行きたい。瑞樹さんが作ってくれたお弁当を食べて、瑞樹さんが待ってる家に帰って、夕食は手料理か、ちょっと豪華に外食か。そのあとは二人でゆっくりお風呂に入って、一日の最後を瑞樹さんと過ごして、そして新しい朝を迎える。こんなに幸せなことはありません」
瑞樹「あの、ね。P君。その……気持ちはすごく嬉しいんだけど、ね? ほら、そういうのはもっとお互いによく知り合ってからじゃないと……///」
P「俺は瑞樹さんのこと、よく知ってますよ。恋に臆病なところとか。年上だっていう変なプライドにこだわってることとか。押されると弱いってところとか……そういうの、全部ひっくるめて素敵だってこと……知ってます」
瑞樹「……私は、君のこと、あまり知らないわ……」
P「今から教えてあげますよ。目を閉じてください」
瑞樹「……だめよ……P君……こんなの……」
P「言われるままに目を閉じておいて、何を言ってるんです? とっくに逃げる気もないくせに」
瑞樹「……本当のことを言わないで…………あっ……んっ……♡」
――ダイソ〇・コードレスクリーナー。充分な運転時間で家のすみずみまで掃除できます――
瑞樹「……しゅごぃ……カーボンファイバーブラシしゅごぃのぉ……♡」ビクンビクン
P「――――――ハッ!? お、俺はいったい……ここは、どこだ? 確か晶葉にスイッチの実験に呼び出されて、そこから先の記憶が……ん!? み、瑞樹さん!? どうして床に倒れて……大丈夫ですか? 瑞樹さん、瑞樹さん!?」
瑞樹「……P君……しょ、正気に戻ったの……?」
P「え、ええ。いったい何が……?」
瑞樹「そ、それは……/// その……口では言い表せないほどに激しくて、情熱的なひと時だったわ……♡」
P(上気した頬。艶めかしく光る唇。しっとりと濡れた目元。間違いない……これは事後!)
P「…………えっ?」
P(事後? 瑞樹さんが? いやそれは年齢的に考えて当たり前のことだし事務所としてもあまり口出しすることではないが。え? 誰と? ん? この部屋にいるのは……気配を感じる限り俺と瑞樹さんだけで……つまり、これは、ようするに)
P「瑞樹さん。つかぬことをお聞きしますが……俺と瑞樹さんは一線を越えてしまったのでしょうか?」
瑞樹「そ、そんなわけないじゃない! まだキスしただけよ!」
P「そっか、よかった……キスだけか………………ってよくねえよッ! 何してんだよ俺!」
瑞樹「え? えっ? どうしたのP君いきなり頭抱えて……もしかしてお姉さんとキスしたのそんなに嫌だった?」
P「違うんです! 俺はプロデューサーなのに、アイドルに手を出してしまった……そのことが許せないんです!」
瑞樹「いや、けど、スイッチのせいだから、そこまで思い悩むことでもないと思うんだけど……」
P「それはキスで済んだからですよ! 瑞樹さん、もし俺が正気に戻らなかったらどうなってたと思います?」
瑞樹「そうね……きっとちゅっちゅっちゅっちゅわっからのなし崩しックスで、ナマ中Naked Romanceになってたと思うわ」
P「表現が生々しすぎますけど俺もそうだと思います」
瑞樹「でも、現実はそうはならなかった。それでいいじゃない。次から気を付ければ」
P「気を付けて済む問題じゃ……!」
瑞樹「済む問題よ。だってP君はキスだけで済んだんだもの。腰がぬけるくらいヘロヘロになった私に何もしなかった。もし本当に君がその気だったら、私たちは今頃ベッドをギシギシさせてる頃よ?」
P「けど瑞樹さんだってさっき、なし崩しックスって……」
瑞樹「あれは! その……だって、あんなに激しいの続けられたら……お姉さんのほうが、その気になっちゃうんだからね……///」
P「そ、そういう意味でしたか……す、すみません。察しが悪くて……」
瑞樹「気にしなくていいの。今日のことは、なんていうか……二人だけの秘密ってやつ? ねっ?」
P「は、はい……」
瑞樹「あ、そうだ。晶葉ちゃんの実験に付き合ったってことは、この後時間あるわよね?」
P「ええ、まあ」
瑞樹「じゃあ、ちょっと荷物持ちを頼まれてくれるかしら。そろそろお米がなくなりそうなのよね。男手があるなら洗剤とかも買い置きできるし……いいかしら?」
P「は、はい! 俺でよければ! なんでも持ちますよ!」
瑞樹「ふふっ。じゃあお願いね、P君♪」
――この後、車内で話すことがなくなって二人でめちゃくちゃ沈黙した。
晶葉「できたぞ助手! 鼓膜が性感帯になるスイッチだ!」
P「さすがあきえもん! ゴールデンウィークも無休でひたすら働き続けて体調を崩し、青息吐息になりながらもエナドリで何とか正気を保っている俺をリフレッシュさせるため、職場で堂々とオーガズム体験をさせようだなんてコイツァとんだスーパーヘンタイマッドサイエンティストだぜ!」
晶葉「マッドサイエンティストA・Iに不可能はない! それにしても助手、私は平素から助手の品性を疑ってきたが、このひどさを鑑みるに疲労困憊で大脳皮質の機能が低下しているようだな! しかし安心するといい! オーガズムは脳の全領域を活性化させニューロンの隅々にまで刺激を与える! さらに心拍数と脈拍が上昇し呼吸が活発になることで、全身にたっぷりと酸素を含んだ新鮮な血液が循環し、おまけに脳内麻薬もドバドバに分泌されてまさにいいことづくめ! これで助手もダブルミーニングなスッキリ体験間違いなしだ!」
P「精力絶倫! 精力絶倫!」
晶葉「ふはははは! なんとまあ鮮やかな宙返りだ! とても六勤からの三徹とは思えない動きだな! そうまでして働かなければならない助手には感謝の念を通り越して憐れみすら禁じ得ない! では受け取るがいい、助手! これが鼓膜が性感帯になるスイッチだ!」
P「ひはっ! ひはっ! フッホォーッ! うれしいよお! うれしいいいいいよおおお! おしっこがエナドリ色になるまで頑張ってきた俺の努力が! 今! すべて! 何もかも! 報われマジックマッシュルゥゥゥウウウウウウウムっっっ!!!」ポチッ
――数時間後
P「………………」
P「…………………………」
P「……………………………………?」
P「……ここ、は?」
唯「あ、プロデューサーちゃん? 起きた?」
P「……唯? あれ、俺……なんで寝て……?」
唯「プロデューサーちゃん覚えてないの?」
P「えっと……なんだっけ……スイッチを押して……そこから記憶がない……」
唯「そっかぁ。あのね、プロデューサーちゃんはいつもみたいに事務所でバリバリ仕事してたんだけどね? そこへ李衣菜ちゃんがハイレゾ対応のヘッドフォンを持ってきたの。プロデューサーちゃんはそれを貸してもらって、『ハイファイデイズを原音で。三千世界の愉悦いまここに極まれり』とか真顔でつぶやいて、そのあとヘッドバンキングしながら書類整理をしてたんだけど……ちひろさんが気付いた時には、白目をむいて鼻から大出血したまま気絶してたらしーよ?」
P「うーん、記憶にございません」
唯「だよねー。とにかく、プロデューサーちゃんは倒れて、仮眠室で寝てたの。わかった?」
P「把握。……ん? でも唯はなんでここに? というか今何時だ?」
唯「唯がここにいるのは、Pちゃんが心配だったから。それと今は七時過ぎ。ちなみに事務所にいるのは、もう唯とPちゃんだけだから。晶葉ちゃんにね、Pちゃんは明日の朝までぐっすり寝てるだろうって言ってもらったら、みんな安心して帰っちゃった」
P「あー、そっか。悪いことしたなあ……あとで謝らないと」
唯「そうだね」
P「…………ん?」
唯「どうしたの、Pちゃん」ニコニコ
P「……………………晶葉に、言ってもらった?」
唯「うん。だってPちゃん最近忙しかったし、久々に、二人っきりになりたかったから。というのはタテマエでぇ……じゃーん☆ これなーんだ?」
P「耳イキスイッチ~(CV.大山のぶ代)」
唯「あははっ。鼓膜が性感帯になるスイッチなんだってね。よくわかんないけど、ようするにアレでしょ? 声でキモチよくなれるようになるスイッチなんでしょ? で、Pちゃんはこのスイッチを使った後、ハイファイデイズを聞いてて気絶した……つまり、L.M.B.G.のコたちの声でイっちゃったんだよね?」
P「記憶にございません」
唯「あ、安心していーからね。このスイッチのことを知ってるのは、唯と、晶葉ちゃんと、Pちゃんだけだから。それで、誰の声が一番キモチよかったの?」
P「まったく記憶にございません」
唯「そっか。覚えてないんだ……まあそれはそれでいっか」
P「ところで、あの、大槻さん。どうしてそのスイッチをあなたが?」
唯「ええ~? わからない? ホントにわからないの~?」
P「拙者、未熟者故……皆目見当もつかぬ次第。面目ござらん」
唯「仕方ないなー。じゃあトクベツに教えてあげる。それはね……」
――嫉妬、だよ?
P「」ゾクゾクゾクッ
唯「唯の大好きなPちゃんが、あんな小さな女のコたちの声で気持ちよくなっちゃうとか……すっごいジェラシー感じちゃったんだ。だからね、唯がわからずやのPちゃんに、たっぷり教えてあげようかなって。本当に気持ちいい声ってヤツを……ね」
P「三十六計逃げるに如かずゥ!」
唯「土下座スイッチ」ポチッ
P「あべしっ」
唯「あははっ! すっご! コレめっちゃ効いてるじゃん! さっすが晶葉ちゃん♪」
P「なっ、唯、おまっ」
唯「えっへへ~。ごめんね、Pちゃん。唯もこういうこと、そんなにしたくないんだ。でもPちゃん、すっかり忘れてるみたいだし」
P「な、なにを!?」
唯「ゴールデンウィークは唯とデートする予定だったのに……お仕事で急にキャンセルになったの、覚えてない?」
P「そ、それは済まなかったと思ってる!」
唯「うん。知ってる。唯も仕方ないって思ってるよ。でもね、頭でそう思ってても、心では納得できないんだよね。ごめんね」
P「お、落ち着け、唯! は、話せばわか、もご、もがっ!?」
唯「あのね、時子さんに教えてもらったの。わからず屋の男の人に言うことを聞かせるには、ボールギャグが一番なんだって」
P「フゴッ!? ンゴオオオオ!?」
唯「これでPちゃんはしゃべれなくなっちゃったね……くすくす。土下座したまま動けないPちゃん……かわいい。待っててね、すぐイイことしてあげるから……」
P「フン!? ンゴ!?」
唯「この土下座スイッチね、新型なんだって。ダイヤル式で、土下座の深さを変えられるんだって。だから、ダイヤルをいじればPちゃんの顔を上げ下げできるんだよ? こんなふうに」
P「フゴッ↑ フゴッ↓」
唯「くすくす。しっかりハマってるね、ボールギャグ。ねえ、Pちゃん。ここから唯はなにをすると思う? それはね……ひ・ざ・ま・く・ら♪」
P「!?」
唯「えへへ。Pちゃんは何も考えずに、そのまま唯のふとももに土下座すればいいんだよ?」
P「ンイィィィ! ンイィッ!」
唯「カチ、カチ、カチ、カチ……ゆっくりダイヤルを回してあげるね……唯のふとももがだんだん近づいて……あんっ♡」プニュッ
P(やわっけぇ……)
唯「……Pちゃんの顔、唯のふとももで挟まっちゃったね……? それじゃあ、Pちゃん……鼓膜がえっちになっちゃうスイッチ、押してあげるね……♡」
――ポチッ
唯「ふふ……どうかな? キモチいい? 唯の、ちょっと甘ったるい、鼻にかけたような、かすれ声。Pちゃんのためだけに聞かせてあげる、えっちな声……どう? 聞こえてる……? そっか、ふふ……いいよ、答えなくて。わかってるから。
耳まで真っ赤になってるから……わかるよ。うん……キモチいいんだよね……よしよし、可愛いから撫でてあげるね? ふふっ、イイ子イイ子……。
いつもお仕事、頑張ってるね。唯たちのために、遅くまで必死になって……すごく嬉しい。唯ね、そんなPちゃんが大好きだよ?
あっ……ふふっ♪ 大好きって言われると、キモチいいんだ? いいんだよ、カラダをゆすってウソなんかつかなくても。イイんだよね? 好きって言われるとゾクゾクしちゃうんだよね? 唯にはわかるよ。だってPちゃん、ボールギャグしてるから……好きって言うと、ボールギャグの穴から、ぽたぽたってヨダレが垂れちゃってるの、わかるから。
……好き。大好き。Pちゃん大好き。いつもお仕事お疲れ様。Pちゃんのがんばる背中が大好きだよ。
くすくす……Pちゃん、わかる? 唯のふともも、ベタベタになってるの。Pちゃんが気持ちよくてだらだら垂れ流してるヨダレで、唯のふともも汚れちゃってる……でもね、いいの。これはフツーのこと。当たり前のことなんだから……ガマンしなくていいんだよ。
気持ちいいよね? 大好きってコトバで耳の中をとろとろにされて、手で頭を優しくなでられるの……気持ちいいよね? じゃあ次は、深呼吸してみよっか? 唯のふとももね、Pちゃんにベタベタにされて……すっごく蒸れちゃってるから。
Pちゃんもわかると思うけど……唯のふともも、ぽかぽかしてるよね? 唯もね、キモチいいんだ。ドキドキしてるの。汗ばんでるの、自分でもわかるから……ね? ゆっくり深呼吸してみて?
唯の汗と、Pちゃんのヨダレがぐちゃぐちゃに混ざり合ったヤツ、思いっきり吸い込んでみて……?
……そう。うん、上手。土下座したままだと苦しいかもしれないけど、ゆっくり、深く吸い込んで? 唯のニオイでいっぱいになって?
キモチいいよね? うん、わかる。Pちゃん、全身がビクビクしてるもん。すごくイイんだよね? わかるよ。
それでね、Pちゃん……ここだけのハナシ……晶葉ちゃんからね、もう一個、スイッチを借りてきてるんだよね。
――嗅覚が性感帯になるスイッチ。
ねえ、Pちゃん。どうなると思う? 耳だけでこんなになってるのに、唯のふとももに挟まれてる状態で、鼻までえっちになったら……どうなっちゃうと思う?
きっとね、ものすごく気持ちいいよ? ハイファイデイスなんかとは比べ物にならないくらい……イイと思うんだ。頭の中が、ううん。Pちゃんの全部がね、唯でいっぱいになって、あふれて、どぱぁっ! ってなっちゃうの。
Pちゃん、Pちゃん。押したい? もっと気持ちよくなりたい? ぜんぶブっ飛んじゃうくらい気持ちよくなりたい?
………………ふふっ、嫌なんだね。知ってた。だってPちゃんはそういう人だもん。だから唯はPちゃんを好きになったんだもん。
どんなにふざけてても、おちゃらけてても、とろとろになってても、最後の最後で自分を見失わない。それがPちゃんがPちゃんでいられる理由なんだよね。
でもさ、Pちゃん。いまのPちゃんは本当にPちゃんなのかな? ボールギャグをして、年下の女の子に土下座して、その子のふとももをヨダレでぐしゃぐしゃにして、しかもそれで気持ちよくなっちゃってるような……そんな情けなくて、汚らしい、サイテーの大人が……Pちゃんなのかな?
……違うよね? 唯のPちゃんは、そんな汚いおじさんじゃないよね。じゃあ、ここにいるアナタは誰なのかな? 唯の汗のニオイで興奮して、ヤカンみたいにぷしゅーって熱い鼻息をふとももに押し付けてくるアナタは、誰なのかな? ……ねえ、アナタはだあれ?
……どうして答えないの? あ、そっか。人間じゃないんだ。アナタは人間じゃないんだね。だから唯のふとももに土下座したまま、唯のおまたに鼻をこすりつけようとしてるんだ。うん、人間じゃないならそれも当然のことだよね。
じゃあ、アナタは何なんだろう? アナタは自分が何かわかる? わからない? じゃあ、唯が教えてあげるね? アナタはね、ブタさんなの。人間の女の子に欲情する、ドヘンタイなブタさんなの。
よかったね、ブタさん。自分が何なのかわかって。アナタはブタさん。だから唯のふとももに顔をこすりつけるのも当たり前だし、唯のニオイで興奮するのも変じゃないよね。ふふふっ。唯はね、ブタさんが大好き。こんなになついてくれるなんて嬉しい。たくさんたくさん撫でてあげるねっ!
……それでね、ブタさん。人間のコトバもしゃべれない、ただの一匹のブタさん。ここにね、ブタさんがもっともっとキモチよくなれるスイッチがあるんだけど……どうしよっか。ブタさんはしゃべれないから、唯はブタさんの気持ちがわからないの。だからね、ブタさん。唯にもわかるように教えてくれる? 大きな声で。はっきりと。思いっきり。
ぶひーって鳴いてくれたら……このスイッチ、代わりに押してあげるよ?」
P「ン゛ヒィィィィィイイイイイイイイイイ――――――――ッッッ!」
唯「あはっ♪ Pちゃん大好きっ!」ポチッ
-Fin-
ちゃまのふとももでブヒィしたいだけの人生だった。終わります
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