みさき「花子の誕生日」 (30)
スレ立て代行
>>1
スレ立て代行ありがとうございます。
これから投下して行きます
みさき「今日は8月7日」
みさき「そして、花子の誕生日」
みさき「って、何ライバルの事を考えているのよ!みさきと花子はライバルなのに!」
みさき「気が落ち着かないからテレビを見よう」
みさき「あっ、あそこに出ている女の子、花子にそっくりだわ」
みさき「って、何で花子の事考えているのよ!」
みさき「テレビを見ると花子の事を考えちゃうから料理でも作ろう」
みさき「お母さんから教わったこのやり方で行けば上手く出来るはずだわ」
みさき「あとは上手く焼き上がってくれれば」
みさき「そしてこれを花子に食べさせれば…」
花子『ま、負けたし…』
みさき『ふふん、みさきの方が料理が上手という事、分かった?』
花子『分かったし。これからもみさきちの手作り料理を食べたいし』
みさき『みさきも花子のために美味しい料理を沢山作ってあげるわ』
みさき「って、何でここでも花子の事を考えてしまうのよ!」
みさき「みさきは花子の事が好きなんてちっとも思っていないわ!」
みさき「だってみさきと花子はライバルなんだから」
みさき「こ、これだってみさきが自分で食べるために作ったんだからね!」
みさき「花子には一つもあげないからね!」
みさき「と言ったのに…」
みさき「何で花子の家の前に来ているのよ!」
みさき「みさきは別に花子に手作りのクッキーと近くのコンビニで買った「からあげチャン」を渡しに来たんじゃないからね!」
みさき「コンビニの帰りに立ち寄っただけだからね!」
楓「お姉ちゃんも花子お姉ちゃんのお誕生日をお祝いに来たの?」
みさき「!」ドキッ
楓「お姉ちゃん、櫻子お姉ちゃんとうちのお姉ちゃんに何かそっくりなの」
楓「ほんとうは好きなのに…」
みさき「み、みさきはべ、別に…」
向日葵「あら、花子ちゃんのお友達かしら?」
みさき「み、みさきはお友達ではないわ!」
みさき「みさきは花子のライバルなの!」
楓「ライバル?」
みさき「みさきは花子の永遠のライバルなの!」
みさき「今は調子が悪いけど、その内追い抜いて見せるわ!」
向日葵「うふふ…」
みさき「な、何、笑っているの?」
向日葵「だってみさきちゃん」
「櫻子にそっくりですわ」
みさき「さくらこ?」
向日葵「櫻子は花子ちゃんの5つ上のお姉さんでみさきちゃんに性格が似ていますわ」
向日葵「何もかも圧倒的に負けているのに、いつも私と勝負をして来たり」
向日葵「「向日葵は私のライバルだ」と言っておきながら、私の家によく遊びに来たり、私と一緒に遊びに行ったりしていますわ」
向日葵「「ライバル」と言ったり、勝負を挑んだりしながらも本当は私の事が好きだという事が時が経つに連れて分かって来ましたわ」
向日葵「だけど櫻子は不器用な性格だからなかなか「好き」だと言えなかったの」
向日葵「もしかしてみさきちゃんも?」
みさき「み、み、みさきは花子の事なんか…」アタフタ
楓「みさきお姉ちゃん、がんばって!」
みさき「…」
みさき「み、みさきは花子の事が好きです…」
みさき「花子と張り合っているうちに好きになってしまったの…」
みさき「だけどみさきはこんな性格だから告白なんて…」
花子「みさきち、何やっているんだし」
みさき「は、花子!」
みさき「な、何でここに」
花子「何でって、ここは花子の家の前だし」
花子「アイスを買いに行くために外に出てきたし」
花子「んっ、みさきち、それは?」
みさき「こ、こ、これは…」
向日葵「(みさきちゃん、頑張って!)」
楓「(みさきお姉ちゃん、頑張ってなの!)」
みさき「」ゴクッ
みさき「(せーの!)」
「花子、お誕生日おめでとう!」
花子「そ、そしてこれは誕生日プレゼントのクッキーとからあげチャンよ」
花子「わぁ~、クッキー、凄い美味しそうだし」
みさき「みさきが作った物だからね」
みさき「花子に勝ちたいために作ったんだからね!」
花子「ここで食べてもいいし?」
みさき「いいわよ」
花子「みさきち、凄い美味しいし」
花子「ひま姉のクッキーと同じくらい凄い美味しいし」
花子「何度でも食べたくなるし」
花子「みさきち、ありがとうだし」
花子「あと、この「からあげチャン」は?」
みさき「この前のじゃんけんで負けた時に花子が断ったから、さっき買ったのを持って来たの」
花子「あれはみさきちが悲しそうな顔をしていたから断ったんだし」
みさき「今日は悲しい顔をしないからちゃんと受け取ってね!」
花子「みさきち、ありがとうだし」
楓「渡した後のみさきお姉ちゃんの顔、嬉しそうなの」
向日葵「ちゃんと受け取ってもらって良かったですね」
みさき「あと、もう二つ渡す物があるの」
花子「何だし?」
みさき「それは…」
チュッ
花子「な…」
向日葵「(路上チューなんて)」////
楓「(大胆なの)」////
みさき「みさきは…」
みさき「みさきは…」
「花子の事が大好きです」
みさき「素直になれないこんな性格だけど、花子が好きで好きでしょうがないの」
みさき「こんなみさきをどうか…」
花子「みさきはもう素直になっているし」
みさき「えっ」
花子「素直になって告白した上にキスまでしてくれたから、みさきちは素直になったし」
楓「みさきお姉ちゃん、おめでとうなの」
向日葵「おめでとうですわ」
花子「じゃあ、そろそろアイスを買いに行くし」
みさき「みさきも付いて行くわ」
花子「じゃあ、手を繋いで一緒に行こうし」
みさき「うん」
みさき「ねぇ、さっき言った言葉、もう1回言ってもいい?」
花子「いいし」
花子「手を繋いで言った方がより心に響いてくるし」
みさき「じゃあ、言うよ」
「花子、お誕生日おめでとう!」
おしまい
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