【ミリマス】ロコ「ロコのおいしいウォーター!」 (29)

~事務所~

ロコ「グッモーニン、です!」

雪歩「あ、ロコちゃん、おはよう」

ロコ「グッモーニンです、ユキホ」

雪歩「これからお茶淹れようと思ってたんだけど、お願いできるかな?」

ロコ「任せて下さい!ユキホの淹れるお茶、ロコズフェイバリットですから!」

雪歩「えへへ、ありがとう。じゃあ、この器にお願いします」

ロコ「では」

ロコ「ブエェー」ジョロロロ

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雪歩「今日も綺麗なお水が出たね。お口から」

ロコ「特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿、濾過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行わないナチュラルウォーターです!」

雪歩「でもなんでそのお水がお口から出るんだろ?」

ロコ「アートだから、ですよ!ロコズアート!」

雪歩「そっか、アートだもんね。えへへ」

ロコ「アートにロジックは無用なのです!」

雪歩「すごいなぁ、アート。じゃあ、お茶淹れてくるね」

ロコ「はい!」

P「おはよう……」

ロコ「あ、プロデューサー。グッモーニンです!」

P「ああ、ロコか…おはよう……」

ロコ「どうしたんです?コンディションがバッドみたいですけど」

P「夕べ制作会社の人と飲みに行ったんだけど、遅くまで付き合わされちゃってな……」

ロコ「大丈夫ですか?お水、飲みますか?」

P「ん?ああ、そうだな。頂くよ」

ロコ「はい!ではこのコップに」

ロコ「ヴエェー」ジョロロロ

ロコ「どうぞ!」

P「お、サンキュー」ゴクゴク

P「…ぷはぁー」

P「やっぱ美味いな、ロコの水」

ロコ「特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿、濾過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行わないナチュラルウォーターですから!」

P「それなのに安全性にも問題ないんだもんな、大したもんだ」 

ロコ「アートのパワーです!」

P「そうだよな、アートだよな。すごいなぁ、アート」

ロコ「おかわりは?」

P「頂きます」

ロコ「ヴエェー」ジョロロロ

P「これで焼酎の水割り作ったら、さぞ美味いんだろうなぁ」

ロコ「もう!コンディションバッドなのに、またお酒のこと考えてる!」

P「ははは、ごめんごめん」ゴクゴク

P「…ぷはぁー」

P「硬度50の軟水で、相変わらず飲みやすさ抜群だなぁ」

ロコ「バナジウムも含んでますから、ヘルスケアもバッチリです!」

P「流石だなぁ、アート」

ロコ「アートのパワーはグレートなんです!」

P「こんな嫁さんがいてくれたらなぁ」ボソッ

ロコ「えっ!?」

P「ん?どうした?」

ロコ「え、えっと、いま…お嫁さん、って……」

P「ああ、聞こえちゃったか。はは」

ロコ「…ロコ、お水、出せます」

P「口からな」

ロコ「だけど…だけどブルーなエモーションになることもあって……」

P「こんなに美味しい水が出せるのに?」

ロコ「だって!だって…ウィンターシーズンでも、10℃前後の冷たいナチュラルウォーターしか出せないから!給湯は出来ないから…っ!」

P「ロコ、お前……」

ロコ「アートはロコのプライドです…だけど……」

P「……」ゴクゴク

ロコ「それに…まだみんなに伝えてないこもあって……」

P「伝えてないこと?」

ロコ「はい…ロコ、お水、出せます」

P「口からな」

ロコ「実は…鼻から…鼻からは…鼻からはハチミツが出るんですっ!!!」

P「な、なんだってー!!!」

ロコ「はい…ハチミツ、つまりハニーが……」

P「どんな…ハチミツなんだ?」

ロコ「糖分のほとんどはグルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)で、少量のオリゴ糖とスクロース(ショ糖)、さらにデキストリンも含んだハチミツが……」

P「教科書通りのハチミツじゃないか!」

ロコ「でも、でも…ハチミツは赤ちゃんにとってはポイズンになるって言うし……」

P「…たい」

ロコ「えっ?」

P「舐めたい。ロコミツ。舐めてみたい」

ロコ「プ、プロデューサー……?」

P「大丈夫。俺は赤ちゃんじゃないから、毒にはならないさ」

ロコ「ほ、ホントに良いんですか?鼻から出るんですよ?」

P「母乳は乳首から出るんだ。問題ないさ」

ロコ「プロデューサー……」

P「アートのパワー、なんだろ?」

ロコ「…アイ、アンダースタンド!」

P「それでこそロコだ!」

ロコ「それでは、このお皿に……」

ロコ「……」スゥ…

ロコ「ンゴォ」ジュルルル

P「おお、ホントに出た!鼻から!」

ロコ「プリーズ、イート」

P「濃い褐色は、ミネラルを多く含む証!」

ロコ「その分、テイストにクセがあるかもしれないけど……」

P「どれどれ……」ペロッ

P「……」

ロコ「ど、どうですか?家族以外に食べてもらうのは初めてだから……」

P「美味い!」

ロコ「リ、リアリー?」

P「ああ、美味い、美味いな!」ペロペロ

ロコ「プ、プロデューサー…っ!」

P「確かにクセはある…まったりとした甘味で、ややスパイシー。ハーブのような爽やかな香りと、濃厚でこくのある味わい…これは……」

ロコ「こ、これは……?」

P「マヌカだ!ニュージーランドにしか自生していない、マヌカのハチミツだ!」

ロコ「す、すごい!よく分かりましたね!」

P「ふふ…お前にアートのパワーがあるように、俺にもプロデューサーのパワーがあるのさ」

ロコ「や、やっぱりプロデューサーは…私にとって……」

P「ロコ……」

ロコ「ロコ、お水、出せます」

P「口からな」

ロコ「ハチミツも、出せます」

P「鼻からな」

ロコ「ロコウォーターで作ったミソスープ、飲んで欲しいです」

P「ああ。いりこ出汁で頼む」

ロコ「ロコミツをモーニーグのトーストに塗って欲しいです」

P「朝食は米よりパン派だ、任せろ」

ロコ「こんなロコでも…良いんですか?」

P「そんなロコが、良いんだ」

ロコ「プロ…デューサー……」

P「なぁ、ロコ」

ロコ「はい」

P「マヌカの木は、白やピンクの可憐な花を咲かせる」

ロコ「白やピンクの…?」

P「お前のようにな、ロコ」

ロコ「…ロ…サー…プロデューサー!」ダキッ

P「ロコっ!」ダキッ

ロコ「ロコ、キュートなフラワーを咲かせます!ホワイトやピンクの!」

P「ああ…ああ!一緒に咲かせよう!」

雪歩(お茶できたんだけど……)

雪歩(いま出ていったら、オジャマ虫だよね、えへへ)

雪歩(良かったね、ロコちゃん)

雪歩「頂きます」ズズッ

ロコちゃんのおいしい水で淹れたお茶は、とっても澄んでいて、そして清らかでした。

(二人に神様の祝福がありますように……)

そして少しだけ、苦くもありました。
それはきっと、恋に破れた、ホロ苦さ。
涙味の、モーニーグティー。



お し ま い

終わりです
もう何も出ません
さよーなら

ロコssの狂気やばい
乙です

>>1
ロコ(15)Vi
http://i.imgur.com/VBHNhjX.jpg
http://i.imgur.com/YX2IWzv.jpg

萩原雪歩(17)Vi
http://i.imgur.com/Fi27ftw.jpg
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