とある夢の出来事―――。
夢の中には、黒スーツに身を包んだ麗人がコーヒーを飲んでいた。
何時の間にやら椅子に座る俺、そのスーツの女性は言った。
「これ、差し上げますので、どーぞ、頑張って下さい」
男「え、一体どういう意味で?」
「特殊な能力が発動する不思議なアイテムです。無くさない様に」
男「え、いや。これ単語帳………」
俺の言葉を待たずに、其処で夢は終わった。
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目を覚ませば自分の部屋。
その手には謎の単語帳。
俺は勉強しないので、当然こんな物は自分の部屋に置いて無いし、買った事も無い。
男「じゃあ、あの夢は本当だったって訳か?」
これが特殊な能力を発動する不思議なアイテムらしいが……。
何処をどう見ても単語帳でしかない。これをどう使えば良いと言うのだろうか。
男「あー……考えても仕方ないしなぁ………そろそろ学校行く時間でもあるし……」
①多少学校に遅れても良いから単語帳を調べる。
②一応単語帳は持って置いて、学校に到着してから調べる。
③もしかしたら同じ境遇の人間がいるかも知れないので街を徘徊する。
>>4
3
私服に着替えて外に出た。
学校にどう言い訳しようか。
むしろ両親にはなんて言えば良いのだろうか。
引きこもりの姉に続いて弟は非行に走った事を嘆くのだろうか。
心が痛むが、一日くらい学校に行かなくたって死にはしない。
そう折り合いを付けて外に出た。
男「まずは、人が多い場所に行ってみるか……」
人が多い場所は俺が知る中では三つ程だな……。
①デパート
②学校
③駅前
>>7
2
結局学校に戻って来てしまった……。
しかも私服、一時限目の授業はとっくに終了している。
完全にお前何しに来たの?状態だった。
男「………仕方ない。コッソリ学校に忍び込んで友達に体操服でも借りよう」
幸い今は二時限目の授業中、廊下で教師や生徒に出くわす事は無い。
しかし授業中だ。友人も今は勉学に励んでいる事だろう。
と、すれば、体操服を借りられる友人はごく一部に限られる。
①病弱な先輩、保健室
②自由人な後輩、屋上
③天才級の幼馴染、教室
>>10
1
①病弱な先輩
ついでに性別は?
>>⑬
保健室へとやって来た。
男「おはようございます先輩」
病弱の先輩は特別待遇で保健室で授業を受けている。
と言っても教師は居ない。先輩は優秀だからか、それとも真面目だと思われているのか、先輩は一人で予習復習をしていた。
先輩「……ん?なんだ、君か。どうしたんだい、その私服姿」
先輩は俺を見ると嬉しそうな顔で此方を見た。
男「先輩、お願いがあります。体操服貸して下さい」
先輩「ふむ、訳アリの様だけど………キミ、一応言っておくがボクは女だぞ?」
男「………?性別に一体何の関係が?」
先輩「君は鈍感を通り越して馬鹿なんだね。流石に体操服は倫理的に貸せられないが、ジャージを持っていくと良い」
そう言って赤色のジャージを手渡された。
サイズは丁度俺にピッタリのものだった。
男「先輩、ありがとうございます」
先輩「なに、それは元々君のじゃないか。洗濯して渡そうと思ったのに、君はボクの元に現れてはくれない」
男「あれ?そうでしたっけ?」
先輩と授業が終了するまで駄弁った。
服を着替えようと、保健室から出ようとして、先輩に呼び止められる。
先輩「>>17」
今、何枚目だい?
先輩「今、何枚目だい?」
男「はい?何の話ですか?」
先輩「……いや、分からないのなら、別に良い。その反応だと、ろくに調べて無い様に見える」
先輩「いいかい?始まりは案外身近なところからやって来るんだ。一度持ち物を整理して、何時でも取り掛かれる様に準備しておきなさい」
男「………?わかりました」
先輩「うん、話はそれだけ。ボクは少し、眠る事にするよ」
男「はい、お疲れ様です先輩」
保健室から出た。
先輩の言葉は気になるが、まあ一先ずどうしようか。
>>20
眠くなったので今日はここまで
安価は>>21で。
屋上で軽く眠った後単語帳を調べる
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